JP3309650B2 - 誘導負荷駆動制御装置 - Google Patents

誘導負荷駆動制御装置

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JP3309650B2
JP3309650B2 JP16885295A JP16885295A JP3309650B2 JP 3309650 B2 JP3309650 B2 JP 3309650B2 JP 16885295 A JP16885295 A JP 16885295A JP 16885295 A JP16885295 A JP 16885295A JP 3309650 B2 JP3309650 B2 JP 3309650B2
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Kokusan Denki Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、短時間定格の駆動
コイルを有する誘導負荷への通電を制御する誘導負荷駆
動制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】内燃機関の動力を補機に伝達するトラン
スミッシヨンを操作する駆動源や、内燃機関への燃料の
供給を制御するバルブを操作する駆動源(アクチュエー
タ)としてソレノイド(負荷を直線運動または回転運動
させるために用いる電磁石)が用いられている。この種
のソレノイドにおいて負荷を瞬時に駆動することが要求
される場合には、その駆動コイルに瞬時的に大きな駆動
電流を流す必要がある。また内燃機関の始動装置では、
始動用電動機に供給する電流をオンオフするために電磁
接触器が用いられるが、この電磁接触器においても、短
時間の間大きな励磁電流を流すことが必要とされる。
【0003】上記のように短時間定格の駆動コイルを有
する誘導負荷においては、駆動コイルへの通電が継続さ
れるとその温度が上昇して過熱し、駆動コイルが焼損す
る危険性がある。
【0004】そこでこの種の誘導負荷を駆動する駆動制
御装置においては、負荷への通電を制御するスイッチと
して例えばリレーを用い、該リレーの励磁回路に時限回
路を設けて、該時限回路によりリレーの接点を閉じる時
間を制限するようにしている。
【0005】しかしながら、このように時限回路により
リレーの接点を閉じる時間を制限するようにしただけで
は、誘導負荷への通電が頻繁に繰り返された場合や、誘
導負荷の駆動コイルに異常があった場合に、コイルが過
熱してもそれを検知したり予測したりすることができな
かったため、駆動コイルが焼損するおそれをなくすこと
ができなかった。
【0006】そこで本発明者は先に、駆動コイルの焼損
を確実に防止することを目的として、図6に示すような
誘導負荷駆動制御装置(特願平6−176393号)を
提案した。図6において10は短時間の間大きな電流が
通電される短時間定格の駆動コイルL1 を有する誘導負
荷、11は直流電圧を発生する電源であり、誘導負荷1
0の一端及び電源11の負極端子は接地されている。
【0007】電源11の出力はスイッチSWを通して装
置の電源ライン12に印加され、電源ライン12と接地
間に抵抗体Ro と通電制御用スイッチ13とを介して誘
導負荷10が接続されている。この例では、通電制御用
スイッチ13が、励磁コイルW1 を有するリレーの常開
接点からなっていて、励磁コイルW1 の一端はスイッチ
SWを介して電源11の正極端子に接続され、励磁コイ
ルW1 の他端はエミッタが接地されたNPNトランジス
タTR1 のコレクタに接続されている。トランジスタT
Rのベースと励磁コイルW1 の一端との間に抵抗R1 が
接続され、トランジスタTR1 と抵抗R1 と励磁コイル
W1 とによりスイッチ駆動回路14が構成されている。
【0008】電源ライン12と接地間には直流定電圧を
発生する電源回路15が接続され、該電源回路15から
得られる定電圧がタイマ回路16´の電源端子16a´
と駆動コイル保護回路17の電源端子17aとに印加さ
れている。
【0009】電源ライン12と接地間にはまた電源電圧
を設定された降圧率で降圧して参照電圧Vfを発生する
参照電圧発生回路18が接続されている。図示の参照電
圧発生回路18は、抵抗R2 及びR3 の直列回路からな
っていて、抵抗R3 の両端に参照電圧Vfを発生する。
【0010】タイマ回路16´はトランジスタTR1 の
ベースに接続された出力端子16b´を有していて、ス
イッチSWが閉じられて電源電圧が与えられたときに、
トランジスタTR1 に一定時間の間駆動信号(トランジ
スタを導通させるための信号)を与えるようになってい
る。この例ではスイッチSWが、負荷駆動指令を与える
負荷駆動指令用スイッチを構成している。
【0011】また駆動コイルL1 の両端の電圧を通電制
御用スイッチ13を通して検出して検出電圧Vd を出力
する電圧検出回路19´が設けられている。この電圧検
出回路19´は駆動コイルL1 と通電制御用スイッチ1
3との直列回路の両端に並列接続された抵抗R4 及びR
5 からなる抵抗分圧回路と、抵抗R5 の両端に並列に接
続されたコンデンサC1 とからなっていて、駆動コイル
L1 の両端の電圧に相応する検出電圧Vd を出力する。
この検出電圧Vd は参照電圧Vf とともに駆動コイル保
護回路17に入力されている。駆動コイル保護回路17
は例えば出力端子17bがトランジスタTR1 のベース
に接続された比較器からなっていて、電圧検出信号Vd
が参照電圧Vf 以下のときにトランジスタTR1 の導通
(通電制御用スイッチ13の導通)を許容し、電圧検出
信号Vd が参照電圧Vfを超えたときにトランジスタT
R1 の導通を阻止するように、トランジスタTR1 への
駆動信号の供給を制御する。
【0012】上記のように、駆動コイル10Aに対して
直列に抵抗体Ro を接続して駆動コイルL1 の両端の電
圧を見ると、該駆動コイルの両端の電圧は、電源電圧を
抵抗体Ro の抵抗値と駆動コイルL1 の抵抗値とにより
分圧した電圧に相当する。この駆動コイルの両端の電圧
に相応する検出電圧Vd と、電源電圧を一定の降圧率で
降圧して得た参照電圧Vfとを比較すると、電源電圧の
変動の影響を相殺して駆動コイルL1 の抵抗値の大小を
判別することができる。駆動コイルL1 の抵抗値はその
温度にほぼ比例して変化するため、駆動コイルの両端の
電圧に相応する検出電圧Vd と電源電圧を降圧して得た
参照電圧Vf とを比較して駆動コイルL1 の抵抗値が所
定の値に達した否かを検出することにより、駆動コイル
L1 の温度が許容限界値に達したか否かを判別すること
ができる。
【0013】図6に示した装置では、駆動コイルL1 の
温度が許容範囲の上限値に達したときに駆動コイルL1
の両端の電圧に相応する検出電圧Vd と参照電圧Vf と
が等しくなるように、参照電圧Vf の大きさが設定され
ている。駆動コイル保護回路17は、検出電圧Vf を参
照電圧Vf と比較して、検出電圧Vd が参照電圧Vfを
超えたときに通電制御用スイッチ13を遮断状態にして
駆動コイルL1 への通電を停止させるため、駆動コイル
への通電が頻繁に繰り返されたり、駆動コイルに異常が
あったりして駆動コイルの温度が過度に上昇したとき
に、駆動コイルへの通電を停止させてその焼損を防止す
ることができる。
【0014】図6に示した既提案の装置では、通電制御
用スイッチ13が閉じて駆動コイルL1 への通電が開始
されたときに、駆動コイルL1 に電圧が誘起するため、
最初駆動コイルL1 の両端の電圧は、電源11の電圧を
抵抗体Ro の抵抗値と駆動コイルL1 の抵抗値とにより
分圧して得た電圧(分圧値)よりも高くなり、時間の経
過とともに該駆動コイルの両端の電圧が分圧値に整定し
ていく。そこで、図6の装置では、駆動コイルへの通電
開始時にその両端電圧の上昇により保護回路17が誤動
作するのを防ぐために、電圧検出回路19´に遅れ要素
としてのコンデンサC1 を設けて、通電開始時に電圧検
出信号Vd の立上りを遅らせるようにしている。
【0015】図7は駆動コイルL1 の両端の電圧V2 の
波形と、スイッチSWが閉じられたときに電源ライン1
2と接地間に印加される電圧V1 の波形と、検出電圧V
d の波形とを時間tに対して示したものである。時刻t
o でスイッチSWが閉じられると、図7(B)に示した
ように電源ライン12に電源電圧に等しい電圧V1 が印
加される。この電圧V1 は抵抗R1 を通してトランジス
タTR1 のベースエミッタ間に印加されるため、トラン
ジスタTR1 にベース電流が流れて該トランジスタが導
通し、励磁コイルW1 に励磁電流が流れる。また時刻t
o でスイッチSWが閉じられると抵抗体Ro を通して電
圧検出回路19´に電源電圧が印加されるため、電圧検
出回路19´から図7(C)に示すような検出電圧Vd
が出力される。図7(C)の曲線イは電圧検出回路19
´にコンデンサC1 を設けなかった場合の検出電圧Vd
の波形を示している。また曲線ロないしニはコンデンサ
C1 を設けた場合の検出電圧Vd の波形を示しており、
曲線ロ、ハ、ニの順にコンデンサC1 の静電容量が大き
くなっている。
【0016】時刻to で励磁コイルW1 に励磁電流が流
れ始めてから一定の遅れ時間To が経過して時刻t1 に
なると、通電制御用スイッチ13を構成する接点が閉じ
るため、駆動コイルL1 に電流が流れ始める。このとき
駆動コイルL1 には電流が流れるのを妨げる極性の電圧
が過渡的に誘起するため、該駆動コイルL1 の両端の電
圧V2 は図7(A)に示すように上昇する。駆動コイル
L1 の両端の電圧V2は、過渡的な誘起電圧が減少する
につれて低下していき、やがて時刻t2 において該駆動
コイルL1 の抵抗分による電圧降下に相当する電圧に整
定する。時刻to から時刻t2 までの時間T1 が駆動コ
イルL1 の両端の電圧の整定時間となる。
【0017】図6の装置において、電圧検出回路19´
にコンデンサC1 を設けなかった場合には、図7(C)
の曲線イのように、時刻to で電源が投入されると同時
に検出電圧Vd が参照電圧Vf を超えて保護回路17が
動作し、また曲線ロまたはハのようにコンデンサC1 の
静電容量が小さい場合には、リレーの動作の遅れ時間T
o が経過する前に検出電圧Vd が参照電圧を超えて保護
回路17が動作するため、駆動コイルL1 への通電を行
なうことができない。駆動コイルL1 への通電を支障な
く行なわせるためには、コンデンサC1 の静電容量を大
きくして、図7(C)の曲線ニのように検出電圧Vd の
立上りを十分に遅らせる必要がある。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】図6に示した既提案の
装置では、負荷の始動時に保護回路17が誤動作するの
を防ぐために、電圧検出回路19´に遅れ要素としての
コンデンサC1 を設けて、該コンデンサの静電容量を大
きく設定することにより検出電圧Vd の立上りを十分に
遅らせる必要があったため、検出電圧Vd の整定時間
(検出電圧Vd が駆動コイルの抵抗値を反映する値に落
ち着くまでに要する時間)T2 が駆動コイルの両端の電
圧V2 の整定時間T1 に比べて長くなり過ぎ、始動時の
保護動作の遅れ時間が長くなって、駆動コイルL1 の保
護を適確に図ることができない場合があることが明らか
になった。例えば、駆動コイルへの通電を繰り返し行な
った場合には、負荷駆動指令が与えられた直後に駆動コ
イルの温度が許容値を超えることがあるが、このような
場合、図6の装置では、検出電圧の整定時間T2 が経過
するまでの間適確な保護動作を行なわせることができな
いため、駆動コイルが焼損するか、または焼損には至ら
ないにしてもコイルの絶縁が劣化するおそれがある。
【0019】本発明の目的は、始動時の保護動作の遅れ
時間を短くすることができるようにして、既提案の装置
よりも更に駆動コイルの保護を確実に防ぐことができる
ようにした誘導負荷駆動制御装置を提供することにあ
る。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明は、誘導負荷10
の駆動コイルL1 に電源11から供給する電流を制御す
る誘導負荷駆動制御装置に係わるもので、本発明におい
ては、電源11と駆動コイル10との間に挿入された通
電制御用スイッチ13と、駆動コイルL1 に対して直列
に接続された抵抗体Ro と、電源の電圧を一定の降圧率
で降圧して参照電圧Vf を発生する参照電圧発生回路1
8と、駆動コイルL1 と抵抗体Ro との直列回路により
分圧された電圧を検出して該分圧された電圧に相応した
検出電圧Vd を出力する電圧検出回路19と、電圧検出
回路19から得られる検出電圧Vd と参照電圧Vf とを
比較して負荷状態を判別する負荷状態判別回路20と、
タイマ回路16と、スイッチ駆動回路14とが設けられ
る。
【0021】負荷状態判別回路20は、電圧検出回路1
9から得られる検出電圧Vd と参照電圧Vf とを比較し
て検出電圧Vd と参照電圧Vf との大小関係から駆動コ
イルの両端の電圧が設定値を超えていることが検出され
たときに第1の状態(例えば低レベルの状態)をとり駆
動コイルL1 の両端の電圧が設定値以下であることが検
出されたときに第2の状態(例えば高レベルの状態)を
とる負荷状態判別信号を発生する。
【0022】タイマ回路16は、誘導負荷10を駆動す
ることを指令する負荷駆動指令が与えられたときに時限
動作を開始するように設けられていて、負荷状態判別信
号が第1の状態にあるときには動作時限を第1の時限と
し、負荷状態判別信号が第2の状態にあるときには動作
時限を第1の時限よりも長い第2の時限として時限動作
を行ない、時限動作が完了したときに通電停止指令信号
を発生するように構成される。
【0023】スイッチ駆動回路14は、負荷駆動指令が
与えられたときに通電制御用スイッチを導通させ、タイ
マ回路16が通電停止指令信号を発生したときに通電制
御用スイッチ13を遮断状態にするように構成される。
【0024】上記第1の時限は、負荷駆動指令が与えら
れてから駆動コイルの両端の電圧が整定するまでに要す
る時間よりは長く、かつ駆動コイルへの定格通電時間よ
りは十分に短く設定される。
【0025】なおタイマ回路の「動作時限」とは、タイ
マ回路が時限動作を開始してから該時限動作を終了する
までの時間を意味する。
【0026】上記電圧検出回路19は、駆動コイルL1
の両端の電圧を検出して該駆動コイルの両端の電圧に相
応した検出電圧を出力するように構成できる。
【0027】この場合、負荷状態判別回路20は、電圧
検出回路19から得られる検出電圧Vd と参照電圧Vf
とを比較して検出電圧が参照電圧を超えているときに第
1の状態をとり検出電圧が参照電圧以下になったときに
第2の状態をとる負荷状態判別信号を発生するように構
成する。
【0028】上記電圧検出回路19はまた、駆動コイル
L1 に直列に接続された抵抗体Roの両端の電圧を検出
して該駆動コイルの両端の電圧に相応した検出電圧を出
力するように構成することもできる。この場合、負荷状
態判別回路20は、電圧検出回路から得られる検出電圧
Vd と参照電圧Vf とを比較して、検出電圧が参照電圧
以下のときに第1の状態をとり検出電圧が参照電圧を超
えたときに第2の状態をとる負荷状態判別信号を発生す
るように構成する。
【0029】上記タイマ回路16は、例えば、負荷駆動
指令が与えられたときに積分コンデンサを一定の時定数
で充電する積分動作を開始して該積分コンデンサの両端
に所定の傾きで上昇する積分電圧を発生する積分回路1
6Aと、負荷状態判別信号が第1の状態にあるときに第
1のレベルを示し、負荷状態判別信号が第2の状態にあ
るときに第1のレベルよりも高い第2のレベルを示す基
準電圧を発生する基準電圧発生回路16Bと、積分回路
から得られる積分電圧を基準電圧と比較して、積分電圧
が基準電圧を超えたときに通電停止指令信号を出力する
比較器16Cとにより構成できる。
【0030】なお通電制御用スイッチは、オンオフ制御
が可能なスイッチであればよく、半導体スイッチからな
っていてもよい。
【0031】上記のように、誘導負荷の駆動コイルに対
して直列に抵抗体を接続して駆動コイルと抵抗体との直
列回路により分圧された電圧に相応する検出電圧Vd と
電源電圧を降圧して得た参照電圧Vf とを比較すると、
検出電圧と参照電圧との大小関係から駆動コイルの両端
の電圧が設定値を超えているか否かを判別することがで
きる。駆動コイルの両端の電圧は駆動コイルの抵抗値に
相応しているため、駆動コイルの両端の電圧が設定値を
超えているか否かを判別することにより、駆動コイルの
抵抗値が設定値を超えているか否かを判別することがで
きる。駆動コイルの抵抗値は駆動コイルの温度にほぼ比
例しているため、上記のようにして駆動コイルの抵抗値
の大小を判別すると、駆動コイルの温度が許容範囲にあ
るか否かを知ることができ、負荷が異常な状態にあるか
否か(負荷状態)を判別することができる。
【0032】また上記のように、駆動コイルと抵抗体と
の直列回路により分圧された電圧に相応する検出電圧と
電源電圧を降圧して得た参照電圧とを比較するようにす
ると、電源電圧の変動の影響を相殺することができるた
め、電源電圧の変動の影響を受けることなく、負荷状態
を判別することができる。
【0033】本発明の誘導負荷駆動制御装置において、
駆動コイルの両端の電圧が設定値を超えているか否かを
判別するに当っては、駆動コイルの両端の電圧に相応す
る電圧検出信号と参照電圧とを比較してもよく、駆動コ
イルの両端に直列に接続された抵抗体の両端の電圧に相
応する検出電圧と参照電圧とを比較してもよい。ここ
で、電圧検出回路が駆動コイルの両端の電圧に相応する
検出電圧を出力するように構成されている場合の動作を
説明すると次の通りである。
【0034】負荷駆動指令が与えられると、駆動コイル
の両端の電圧が過渡的に高くなるため、始動時には駆動
コイルの温度の如何に係わりなく、検出電圧Vd が参照
電圧よりも高くなり、負荷状態判別信号が第1の状態に
なる。従って始動時にはタイマ回路がその動作時限を第
1の時限として時限動作を開始する。タイマ回路が時限
動作を行っている間スイッチ駆動回路が通電制御用スイ
ッチを導通状態にして駆動コイルへの通電を行わせる。
第1の時限は、負荷駆動指令が与えられてから駆動コイ
ルの両端の電圧が整定するまでに要する時間よりは長く
設定されているため、駆動コイルへの通電は支障なく行
われる。駆動コイルの両端の電圧が整定する過程で検出
電圧Vd が参照電圧Vf よりも低くなると、負荷状態判
別信号が第2の状態になるため、タイマ回路の動作時限
が第2の時限に切り替わり、タイマ回路が時限動作を行
う時間が長くなる。従って、駆動コイルへの通電が継続
される。負荷駆動指令が与えられた後、第2の時限が経
過すると、タイマ回路が時限動作を終了するため、スイ
ッチ駆動回路が通電制御用スイッチを遮断状態にして、
駆動コイルへの通電を終了させる。第2の動作時限は例
えば、駆動コイルの定格通電時間に等しく設定してお
く。
【0035】駆動コイルへの通電が開始された後、駆動
コイルの温度が許容値を超えて、その抵抗値が所定値を
超える(駆動コイルが異常な状態になる)と、検出電圧
が参照電圧を超えるため、タイマ回路の動作時限が駆動
コイルの定格通電時間よりも充分に短い第1の時限に切
り替わる。タイマ回路の時限動作が開始された時刻から
負荷状態判別信号が第1の状態に切り替わった時刻まで
の時間が第1の時限を超えている場合には、タイマ回路
が直ちに時限動作を終了するため、スイッチ駆動回路が
通電制御用スイッチを直ちに遮断状態にして駆動コイル
への通電を停止させる。
【0036】また始動時に既に駆動コイルの温度が許容
値を超えている場合には、負荷駆動指令が与えられた後
タイマ回路の動作時限が第1の時限に固定されるが、第
1の時限は、駆動コイルへの定格通電時間より十分に短
く設定されているため、駆動コイルへの通電が短時間で
遮断されてその焼損が防止される。
【0037】本発明においては、電圧検出回路に遅れ要
素を設ける必要がなく、駆動コイルの両端の電圧を直ち
に検出電圧に反映させて、駆動コイルに異常が生じたと
きに、タイマ回路の動作時限を短い時限に切り替えて駆
動コイルへの通電を停止させることができるので、負荷
の保護を適確に図ることができ、駆動コイルが焼損する
おそれをなくすことができる。また始動時の保護動作の
遅れ時間は、タイマ回路の第1の時限の長さを調整する
ことにより適宜に設定できるため、保護動作の遅れ時間
が必要以上に長くなるのを防ぐことができ、始動直後に
負荷の駆動コイルの温度が上昇したような場合でも負荷
の保護を適確に図ることができる。
【0038】上記の動作説明では、駆動コイルの両端の
電圧を検出する場合を例にとったが、駆動コイルに直列
に接続された抵抗体の両端の電圧に相応する検出電圧を
参照電圧と比較することにより駆動コイルの状態を判別
してタイマ回路の動作時限を切り替える構成をとる場合
の動作は、負荷状態判別回路における判別条件が異なる
点を除き、上記の例と同様である。
【0039】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係わる誘導負荷駆
動制御装置の構成例を概略的に示したもので、同図にお
いて10は大きな電流が通電される短時間定格の駆動コ
イルL1 を有する誘導負荷、11は直流電圧を発生する
電源であり、誘導負荷の一端及び電源11の負極端子は
接地されている。
【0040】図示の誘導負荷は、例えば、内燃機関によ
り駆動される作業車において内燃機関の出力を補機に伝
達するトランスミッションを操作するアクチュエータ
や、ディーゼル機関の運転/停止を制御するために、該
機関に燃料を供給するバルブを操作するアクチュエータ
等として用いるのに好適なソレノイド(プランジャ等の
可動部と該可動部を駆動するコイルとを有して負荷を直
線運動または回転運動させるために用いる電磁石)であ
る。この種のソレノイドは駆動指令が与えられたときに
瞬時に動作することが必要であるため、負荷駆動指令が
与えられたときに短時間の定格通電時間の間その駆動コ
イルに大きな電流が供給される。
【0041】電源11は直流電圧を発生するものであれ
ばよいが、図示の電源11は、内燃機関に搭載されたバ
ッテリからなっている。図示してないが、このバッテリ
の両端には、内燃機関に取り付けられた発電機を電源と
する充電回路の出力が印加され、内燃機関の運転中、該
発電機の出力でバッテリが充電されるようになってい
る。
【0042】電源11の出力電圧はスイッチSWを通し
て装置の電源ライン12と接地間に印加され、電源ライ
ン12と接地間に抵抗体Ro と通電制御用スイッチ13
とを介して誘導負荷10が接続されている。通電制御用
スイッチ12は、図6に示した例と同様にリレーの常開
接点からなっている。
【0043】この例では、スイッチSWが負荷駆動指令
を与える手段を構成しており、該スイッチSWの閉成に
より負荷駆動指令が与えられる。
【0044】電源11からスイッチSWを通して電源ラ
イン12に印加された電圧V1 はスイッチ駆動回路14
と電源回路15と参照電圧発生回路18とに入力されて
いる。電源回路15は電源11からスイッチSWを通し
て与えられる電圧V1 を定電圧化して直流定電圧を出力
する回路からなっていて、この電源回路の出力電圧はタ
イマ回路16に入力されている。
【0045】参照電圧発生回路18は、電源11の出力
電圧を一定の降圧率で降圧して参照電圧Vf を発生する
回路で、この参照電圧Vf は、電圧検出回路19が出力
する検出電圧Vd とともに負荷状態判別回路20に入力
されている。
【0046】電圧検出回路19は、駆動コイルL1 と抵
抗体Ro との直列回路により分圧された電圧(図1の例
では駆動コイルL1 の両端の電圧)V2 を通電制御用ス
イッチ13を通して検出して、該電圧V2 に相応した検
出電圧Vd を出力する。本発明においては、この電圧検
出回路19として時限要素(コンデンサ)を持たずに電
圧V2 の瞬時値を検出するものを用いる。
【0047】負荷状態判別回路20は、電圧検出回路1
9から得られる検出電圧Vd と参照電圧Vf とを比較す
る比較器からなっていて、検出電圧Vd が参照電圧Vf
を超えているときに第1の状態(例えば低レベルの状態
Va1)をとり、検出電圧Vdが参照電圧Vf 以下になっ
たときに第2の状態(例えば高レベルの状態Va2)をと
る負荷状態判別信号Va を発生する。
【0048】タイマ回路16は、誘導負荷10を駆動す
ることを指令する負荷駆動指令が与えられたとき(スイ
ッチSWが閉じられたとき)に時限動作を開始するよう
に設けられていて、負荷状態判別信号Va が第1の状態
にあるときには動作時限を第1の時限とし、負荷状態判
別信号Va が第2の状態にあるときには動作時限を第1
の時限よりも長い第2の時限として時限動作を行なう。
【0049】図示のタイマ回路16は、電源が投入され
たとき(スイッチSWが閉じられたとき)に積分コンデ
ンサを一定の時定数で充電する積分動作を開始して該積
分コンデンサの両端に所定の傾きで上昇する積分電圧V
i を発生する積分回路16Aと、負荷状態判別回路20
が出力する負荷状態判別信号Va が第1の状態にあると
きに第1のレベルVr1を示し、負荷状態判別信号Va が
第2の状態にあるときに第1のレベルVr1よりも高い第
2のレベルVr2を示す基準電圧Vr を発生する基準電圧
発生回路16Bと、積分回路16Aから得られる積分電
圧Vi と基準電圧Vr とを比較する比較器16Cとから
なっている。比較器16Cは積分電圧Vi が基準電圧V
r 以下のとき(タイマ回路が時限動作を行なっていると
き)と、基準電圧Vr を超えているとき(タイマ回路の
時限動作が完了しているとき)とでレベルが異なる出力
信号Vt を発生する。図1の例では、積分電圧Vi が基
準電圧Vr 以下のときに比較器16Cから出力される信
号Vt2を通電指令信号として用い、積分電圧が基準電圧
Vr を超えたときに比較器16Cから出力される信号V
t1を通電停止指令信号として用いる。
【0050】スイッチ駆動回路14は、スイッチSWが
閉じられたとき(負荷駆動指令が与えられたとき)に通
電制御用スイッチ13を導通させ、タイマ回路16が通
電停止指令信号を発生したときに通電制御用スイッチ1
3を遮断状態にするように、タイマ回路16の出力に応
じて通電制御用スイッチ13を駆動する。
【0051】上記第1の時限は、負荷駆動指令が与えら
れてから駆動コイルL1 の両端の電圧が整定するまでに
要する時間よりは長く、かつ駆動コイルL1 への定格通
電時間よりは十分に短く設定されている。また第2の時
限は、駆動コイルL1 の定格通電時間に等しく設定され
ている。
【0052】図2は図1の各部の具体的な構成例を示し
たものである。この例では、通電制御用スイッチ13を
構成するリレーの励磁コイルW1 の一端が電源ライン1
2に接続され、該励磁コイルW1 の他端はエミッタが接
地されたNPNトランジスタTR1 のコレクタに接続さ
れている。トランジスタTR1 のベースと電源ライン1
2との間に抵抗R1 が接続され、トランジスタTR1 と
抵抗R1 と励磁コイルW1 とによりスイッチ駆動回路1
4が構成されている。
【0053】参照電圧発生回路18は、電源ライン12
と接地間に接続された抵抗R2 及びR3 の直列回路から
なる抵抗分圧回路により構成され、電源電圧を抵抗R2
及びR3 の抵抗値により決る一定の降圧率で降圧して抵
抗R3 の両端に参照電圧Vfを発生する。
【0054】電圧検出回路19は、通電制御用スイッチ
13と抵抗体Ro との接続点に一端が接続された抵抗R
4 と、該抵抗R4 の他端と接地間に接続された抵抗R5
とからなっていて、スイッチ13を通して検出した駆動
コイルL1 の両端の電圧を抵抗R4 とR5 とにより分圧
して、抵抗R5 の両端に検出電圧Vd を発生する。この
検出電圧Vd の大きさは、スイッチ13が閉じたときに
駆動コイルL1 の両端の電圧に相応した大きさになる。
【0055】負荷状態判別回路20は比較器CM1 から
なっていて、該比較器の反転入力端子に検出電圧Vd が
入力され、非反転入力端子に参照電圧Vf が入力されて
いる。負荷状態判別回路20を構成する比較器CM1
は、検出電圧Vd が参照電圧Vf を超えているときに低
レベル(第1の状態)の負荷状態判別信号Va を出力
し、検出電圧Vd が参照電圧Vf 以下のときに高レベル
(第2の状態)の負荷状態判別信号Va を出力する。
【0056】電源回路15は、電源ライン12に一端が
接続された抵抗R6 と、該抵抗R6の他端と接地間にア
ノードを接地側に向けて接続されたツェナーダイオード
ZDとからなり、ツェナーダイオードZDの両端に直流
定電圧を出力する。
【0057】ツェナーダイオードZDのカソード(電源
回路15の正極性側の出力端子)に抵抗R7 の一端が接
続され、該抵抗R7 の他端と接地間に積分コンデンサC
i が接続されている。抵抗R7 の両端には、アノードを
コンデンサCi 側に向けたダイオードD1 が接続され、
抵抗R7 とダイオードD1 と積分コンデンサCi とによ
り、タイマ回路16の積分回路16Aが構成されてい
る。
【0058】ツェナーダイオードZDのカソードにはま
た、抵抗R8 の一端が接続され、該抵抗R8 の他端と接
地間に抵抗R9 が接続されている。抵抗R8 の他端と負
荷状態判別回路20を構成する比較器の出力端子との間
に抵抗R10が接続され、抵抗R8 ないしR10によりタイ
マ回路16の基準電圧発生回路16Bが構成されてい
る。
【0059】積分コンデンサCi の両端に得られる積分
電圧Vi 、及び抵抗R9 の両端に得られる基準電圧Vr
がそれぞれ比較器16Cの反転入力端子及び非反転入力
端子に入力されている。
【0060】図2に示した装置において、参照電圧発生
回路18の降圧率(抵抗R2 及びR3 からなる分圧回路
の分圧比)は、駆動コイルL1 の温度が許容範囲の上限
値に達したときに参照電圧Vf を比較器CM1 の反転入
力端子に入力される検出電圧Vd に等しくするように設
定される。
【0061】抵抗R2 及びR3 の抵抗値をそれぞれr2
及びr3 とすると、参照電圧Vf の大きさは下記の式で
与えられる。
【0062】 Vf =V1 /{(r2 /r3 )+1} …(1) また、駆動コイルL1 の抵抗値をrs 、抵抗体Ro ,R
4 及びR5 の抵抗値をそれぞれro ,r4 及びr5 とす
ると、比較器CM1 の反転入力端子に入力される検出電
圧Vd は下記の式で与えられる。
【0063】 Vd =r5 ・V1 /[{(ro /rs)+1}(r4 +r5 )+ro ] …(2) 上記(1)式及び(2)式から、Vd >Vf となる条件
を求めると、 1/{(r2 /r3)+1}<[r5 /{(ro /rs)+1}(r4 +r5)+ro ] …(3) となる。
【0064】上記(3)式の条件は、電源11の電圧V
1 に関係なく、駆動コイルL1 の抵抗値rs のみに依存
することが分かる。すなわち、電源11の電圧V1 を所
定の降圧率で降圧して得た参照電圧Vf と、電源電圧V
1 を抵抗体Ro と駆動コイルL1 とにより分圧して得た
電圧Vd とを比較すると、電源電圧の変動の影響を受け
ることなく、駆動コイルL1 の抵抗値rs の大小を判別
し得ることが分かる。駆動コイルL1 の抵抗値は、その
温度に比例するため、上記のように構成すると、駆動コ
イルL1 の温度の高低を判別することができ、駆動コイ
ルL1 の温度が許容範囲の上限に達したときに、参照電
圧Vf を比較器CM1 に入力される検出電圧Vd に等し
くするように、参照電圧発生回路18の降圧率を設定し
ておくことにより、駆動コイルL1 の温度が許容範囲を
超えたか否かを判別することができる。本発明において
は、比較器CM1 により、負荷の駆動コイルの温度が許
容範囲の上限を超えている状態にあることが検出された
ときに、通電制御用スイッチ13を開いて駆動コイルL
1 への通電を停止させることにより、駆動コイルL1 の
焼損を防止する。
【0065】図2に示した誘導負荷駆動制御装置の各部
の電圧波形を図3に示した。図3(A)は電源ライン1
2の電圧V1 の波形を示し、同図(B)は基準電圧Vr
及び積分電圧Vi の波形を示している。図3(C)はタ
イマ回路16の出力信号Vtの波形を示し、図3(D)
は検出電圧Vd 及び参照電圧Vf の波形を示している。
また図3(E)は負荷状態検出信号Va の波形を示し、
図3(F)は駆動コイルの両端の電圧VL の波形を示し
ている。
【0066】以下この図3を参照して、図2に示した誘
導負荷駆動制御装置の動作を説明する。
【0067】図2の実施例においては、誘導負荷L1 を
駆動するために、時刻to においてスイッチSWが閉じ
られると、図3(A)に示したように、電源ラインLに
電源電圧V1 が印加される。これにより、タイマ回路1
6の積分コンデンサCi が電源11から電源回路14と
抵抗R7 とを通して図示の極性に充電され、該コンデン
サCi の両端の電圧Vi が図3(B)に実線で示したよ
うに一定の傾きで上昇していく。
【0068】また時刻to においてスイッチSWが閉じ
られると電源11の電圧が抵抗Roを通して電圧検出回
路19に入力されるため、図3(D)に示すように検出
電圧Vd が上昇する。このとき検出電圧Vd が参照電圧
Vf よりも高くなるため、比較器CM1 が出力する負荷
状態判別信号Va は図3(E)に示すように低レベルV
a1の状態(比較器CM1 の出力端子が接地された状態)
にある。このとき基準電圧発生回路16Bの抵抗R10が
抵抗R9 に並列に接続されるため、図3(B)に破線で
示したように、基準電圧Vr が第1のレベルVr1を示し
ている。最初はコンデンサCi の両端の電圧Vi が基準
電圧Vr (=Vr1)よりも低いため、比較器16c の出
力端子の電位Vt が高レベルVt2の状態(通電指令信号
が発生している状態)にある(図3C参照)。従って電
源から抵抗R1 を通してトランジスタTR1 にベース電
流(駆動信号)が与えられ、該トランジスタTR1 が導
通する。トランジスタTR1 の導通により励磁コイルW
1 に励磁電流が流れる。励磁電流が流れ始めた後、所定
の遅れ時間To が経過して時刻t1 になると、通電制御
用スイッチ13を構成するリレーの常開接点が閉じ、電
源11からスイッチSWと抵抗体Ro とスイッチ13と
を通して駆動コイルL1 に電圧が印加され(図3F参
照)、該駆動コイルに駆動電流が流れる。駆動コイルに
電流が流れ始めると、駆動コイルに過渡的に電圧が誘起
するが、該誘起電圧は徐々に減衰していくため、検出電
圧Vd は徐々に低下していき、図3(D)に実線で示し
たように、時刻t2 において検出電圧Vd が参照電圧V
f 以下になる。検出電圧Vd が参照電圧Vf 以下になる
と、比較器CM1 が出力する負荷状態判別信号Va が高
レベルの状態(Va2)になる。これにより基準電圧発生
回路16Bの抵抗R10が抵抗R9 から切り離されるた
め、図3(B)に示したように、基準電圧Vr が第1の
レベルVr1よりも高い第2のレベルVr2に切り替わる。
駆動コイルの両端の電圧がその抵抗分による電圧降下に
相当する値に整定すると、検出電圧Vd は一定値を示
す。基準電圧Vr が第2のレベルVr2に切り替わると、
タイマ回路の時限動作が継続され、時刻t4 において積
分電圧Vi が基準電圧Vr の第2のレベルVr2を超える
と、図3(C)に示したように、比較器16Cの出力信
号Vt が低レベル(Vt1)になる。比較器16Cの出力
信号が低レベルになるとトランジスタTR1 へのベース
電流の供給が停止されるため、該トランジスタTR1 が
遮断状態になって励磁コイルW1 への励磁電流の供給を
停止する。時刻t4 で励磁コイルW1 への通電が停止さ
れた後、所定の遅れ時間T3 が経過して時刻t5 になる
と通電制御用スイッチ13を構成するリレーの接点が開
くため、駆動コイルL1 への通電が停止される。時刻t
1 から時刻t4 までの時間がタイマ回路の動作時限の第
2の時限となる。
【0069】スイッチSWが閉じられた時点(負荷駆動
指令が与えられた時点)で駆動コイルL1 の温度が許容
範囲の上限を超えているときには、図3(D)に破線で
示したように、検出電圧Vd が参照電圧Vf よりも低く
なることができないため、負荷状態判別信号Va は図3
(E)に破線で示したように第1の状態Va1を保持す
る。そのためタイマ回路の基準電圧発生回路16Bの抵
抗R10が抵抗R9 に対して並列に接続されたままの状態
に保持され、図3(B)に破線で示したように、基準電
圧Vr が第1のレベルVr1に保持される。従って、時刻
t3 で積分電圧Vi が基準電圧の第1のレベルVr1を超
えたときに、図3(C)に破線で示したように比較器1
6Cの出力電圧Vt が低レベルの状態(通電停止指令信
号が発生した状態)になり、トランジスタTR1 を遮断
状態にする。従って負荷駆動指令が与えられた時点で、
既に駆動コイルL1 の温度が許容範囲を超えている場合
には、負荷駆動指令信号が与えられた後、短時間で通電
制御用スイッチ13が遮断状態にされ、負荷の焼損が防
止される。時刻t1 から時刻t3 までの時間T1 がタイ
マ回路の動作時限の第1の時限となる。この第1の時限
は、始動時に駆動コイルの両端の電圧が整定するまでの
時間よりも僅かに長く、かつ定格通電時間よりも充分に
短く設定しておく。
【0070】また駆動コイルL1 への通電が行われてい
るときに、該駆動コイルの温度が許容範囲を超えたとき
には、検出電圧Vd が参照電圧Vf を超えるため、負荷
状態判別信号Va が第1の状態(Va1)に切り替わっ
て、基準電圧発生回路16Bが発生する基準電圧Vr が
第1のレベルVr1に切り替わる。このとき、既に積分電
圧Vi は第1のレベルVr1を超えている(第1の時限の
時限動作を完了している)ので、比較器16Cの出力V
t は直ちに低レベルになり、トランジスタTR1が直ち
に遮断状態になる。従って、駆動コイルL1 に通電して
いる過程で該駆動コイルの温度が許容範囲を超えたとき
には、直ちに該駆動コイルへの通電を停止させて、負荷
10を保護することができる。
【0071】図2の例において積分コンデンサC1 の放
電は、コンデンサCi →ダイオードD1 →抵抗R6 →抵
抗R2 及びR3 →コンデンサCi の経路や、コンデンサ
Ci→ダイオードD1 →抵抗R8 及びR9 →コンデンサ
Ci の経路で行なわれる。この例では抵抗R7 が相当に
大きい抵抗値を有しているため、抵抗R7 に並列にダイ
オードD1 を接続してコンデンサCi の放電時間を短く
している。
【0072】なお、スイッチSWのオンオフの間隔が短
く、積分コンデンサCi の放電を更に短時間で行なわせ
る必要がある場合には、スイッチSWが開いたときにコ
ンデンサCi をほぼ瞬時に放電させるリセット手段を設
けることもできる。このリセット手段は例えばコンデン
サCi の両端に並列に接続されて、スイッチSWが開い
たときに閉じ、スイッチSWが閉じたときに開くスイッ
チ(有接点スイッチでも無接点スイッチでも可)により
構成できる。
【0073】上記の実施例では、駆動コイルL1 を通電
制御用スイッチ13と接地間に接続して、該駆動コイル
L1 の両端の電圧を電圧検出回路19により検出するよ
うにしたが、図4に示したように、駆動コイルL1 を通
電制御用スイッチ13と電源ライン12との間に接続
し、抵抗体Ro を通電制御用スイッチ13と接地間に接
続して、抵抗体Ro の両端の電圧を電圧検出回路19に
入力するようにしてもよい。この場合には、負荷状態判
別回路20を構成する比較器CM1 の非反転入力端子に
検出電圧Vd を入力し、該比較器CM1 の反転入力端子
に参照電圧Vf を入力する。その他の点は図2に示した
例と同様に構成すればよい。
【0074】図4に示した誘導負荷駆動制御装置では、
駆動コイルL1 の温度が許容範囲を超えた場合に、検出
電圧Vd が参照電圧Vf 以下になる。このとき、負荷状
態判別信号Va が第1の状態(低レベルの状態)にな
り、タイマ回路の基準電圧Vrが第1のレベル(動作時
限が短い状態)になって、駆動コイルへの通電が短い時
間に制限される。
【0075】また駆動コイルL1 の温度が許容範囲にあ
る場合には、検出電圧Vd が参照電圧Vf よりも高い状
態にあり、負荷状態判別信号Va は第2の状態(高レベ
ルの状態)にある。このときタイマ回路の基準電圧Vr
は第2のレベル(動作時限が長い状態)になり、定格通
電時間の間駆動コイルへの通電が許容される。
【0076】図1ないし図3に示した例では、誘導負荷
10が単一の駆動コイルL1 を有しているが、図5に示
すように、誘導負荷が駆動コイルとしてプルコイルLp
とホールドコイルLh とを有している場合にも本発明を
適用できる。プルコイルLpは誘導負荷を起動する際に
大きな駆動電流を短時間流すものであり、ホールドコイ
ルLh は、負荷を動作位置に保持するために必要最小限
の保持電流を流すものである。この場合に保護が必要に
なるのは、大電流が通電されるプルコイルLpであるの
で、プルコイルLp を図2の駆動コイルL1 と同じ位置
に接続し、ホールドコイルLh は電源ライン12と接地
との間に接続する。その他の点は図2に示した構成と同
様である。
【0077】上記の実施例では、通電制御用スイッチ1
2の負荷電流を開閉する通電制御用スイッチとしてリレ
ーの接点を用いたが、リレーに代えてオンオフ制御が可
能な半導体スイッチング素子を用いて通電制御用スイッ
チ13を構成することもできる。
【0078】なお上記の説明では誘導負荷としてアクチ
ュエータとして用いるソレノイドを例にとったが、短時
間定格の駆動コイルを有する他の誘導負荷を駆動する場
合にも本発明を適用できる。
【0079】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、駆動コ
イルと抵抗体との直列回路により分圧された電圧に相応
した検出電圧と電源電圧を降圧して得た参照電圧との大
小関係から駆動コイルの両端の電圧が設定値を超えてい
るか否かを判別して、駆動コイルの両端の電圧が設定値
を超えているときにタイマ回路の動作時限を短い第1の
時限とし、駆動コイルの両端の電圧が設定値以下である
ときにはタイマ回路の動作時限を第1の時限よりも長い
第2の時限として、該タイマ回路が時限動作を行ってい
る間だけ駆動コイルへの通電を行わせるようにしたの
で、以下に示すような効果を得ることができる。
【0080】(a)電圧検出回路に遅れ要素を設けるこ
となく、駆動コイルの両端の電圧を直ちに検出電圧に反
映させて、駆動コイルに異常が生じたときに、タイマ回
路の動作時限を短い時限に切り替えて駆動コイルへの通
電を停止させることができるので、負荷の保護を適確に
図ることができ、駆動コイルが焼損するおそれをなくす
ことができる。
【0081】(b)始動時の保護動作の遅れ時間は、タ
イマ回路の第1の時限の長さを調整することにより適宜
に設定できるため、保護動作の遅れ時間が必要以上に長
くなるのを防ぐことができ、始動直後に負荷の駆動コイ
ルの温度が上昇したような場合でも負荷の保護を適確に
図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる誘導負荷駆動制御装置の構成の
一例を概略的に示した構成図である。
【図2】図1の各部の具体的構成例を示した回路図であ
る。
【図3】図2の装置の各部の電圧波形を示した波形図で
ある。
【図4】本発明に係わる誘導負荷駆動制御装置の他の構
成例を示した回路図である。
【図5】本発明に係わる誘導負荷駆動制御装置の更に他
の構成例を示した回路図である。
【図6】既提案の誘導負荷駆動制御装置の構成を示した
構成図である。
【図7】図6の各部の電圧波形を示した波形図である。
【符号の説明】
10 誘導負荷 L1 駆動コイル 11 電源 13 通電制御用スイッチ 14 スイッチ駆動回路 15 電源回路 16 タイマ回路 16A 積分回路 16B 基準電圧発生回路 16C 比較器 18 参照電圧発生回路 19 電圧検出回路 20 負荷状態判別回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭50−161656(JP,A) 特開 平4−295230(JP,A) 実開 平5−36065(JP,U) 実開 昭56−123738(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02H 7/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動コイルを有する誘導負荷の前記駆動
    コイルに電源から供給する電流を制御する誘導負荷駆動
    制御装置であって、 前記電源と駆動コイルとの間に挿入された通電制御用ス
    イッチと、 前記駆動コイルに対して直列に接続された抵抗体と、 前記電源の電圧を一定の降圧率で降圧して参照電圧を発
    生する参照電圧発生回路と、 前記駆動コイルと抵抗体との直列回路により分圧された
    電圧を検出して該分圧された電圧に相応した検出電圧を
    出力する電圧検出回路と、 前記電圧検出回路から得られる検出電圧と前記参照電圧
    とを比較して前記検出電圧と参照電圧との大小関係から
    駆動コイルの両端の電圧が設定値を超えていることが検
    出されたときに第1の状態をとり前記駆動コイルの両端
    の電圧が設定値以下であることが検出されたときに第2
    の状態をとる負荷状態判別信号を発生する負荷状態判別
    回路と、 前記誘導負荷を駆動することを指令する負荷駆動指令が
    与えられたときに時限動作を開始するように設けられて
    いて、前記負荷状態判別信号が第1の状態にあるときに
    は動作時限を第1の時限とし、負荷状態判別信号が第2
    の状態にあるときには動作時限を前記第1の時限よりも
    長い第2の時限として時限動作を行ない、時限動作が完
    了したときに通電停止指令信号を発生するタイマ回路
    と、 前記負荷駆動指令が与えられたときに前記通電制御用ス
    イッチを導通させ、前記タイマ回路が通電停止指令信号
    を発生したときに前記通電制御用スイッチを遮断状態に
    するスイッチ駆動回路とを具備し、 前記第1の時限は、前記負荷駆動指令が与えられてから
    駆動コイルの両端の電圧が整定するまでに要する時間よ
    りは長く、かつ前記駆動コイルへの定格通電時間よりは
    十分に短く設定されていることを特徴とする誘導負荷駆
    動制御装置。
  2. 【請求項2】 駆動コイルを有する誘導負荷の前記駆動
    コイルに電源から供給する電流を制御する誘導負荷駆動
    制御装置であって、 前記電源と駆動コイルとの間に挿入された通電制御用ス
    イッチと、 前記駆動コイルに対して直列に接続された抵抗体と、 前記電源の電圧を一定の降圧率で降圧して参照電圧を発
    生する参照電圧発生回路と、 前記駆動コイルの両端の電圧を検出して該駆動コイルの
    両端の電圧に相応した検出電圧を出力する電圧検出回路
    と、 前記電圧検出回路から得られる検出電圧と前記参照電圧
    とを比較して前記検出電圧が参照電圧を超えているとき
    に第1の状態をとり前記検出電圧が参照電圧以下になっ
    たときに第2の状態をとる負荷状態判別信号を発生する
    負荷状態判別回路と、 前記誘導負荷を駆動することを指令する負荷駆動指令が
    与えられたときに時限動作を開始するように設けられて
    いて、前記負荷状態判別信号が第1の状態にあるときに
    は動作時限を第1の時限とし、負荷状態判別信号が第2
    の状態にあるときには動作時限を前記第1の時限よりも
    長い第2の時限として時限動作を行ない、時限動作が完
    了したときに通電停止指令信号を発生するタイマ回路
    と、 前記負荷駆動指令が与えられたときに前記通電制御用ス
    イッチを導通させ、前記タイマ回路が通電停止指令信号
    を発生したときに前記通電制御用スイッチを遮断状態に
    するスイッチ駆動回路とを具備し、 前記第1の時限は、前記負荷駆動指令が与えられてから
    駆動コイルの両端の電圧が整定するまでに要する時間よ
    りは長く、かつ前記駆動コイルへの定格通電時間よりは
    十分に短く設定されていることを特徴とする誘導負荷駆
    動制御装置。
  3. 【請求項3】 駆動コイルを有する誘導負荷の前記駆動
    コイルに電源から供給する電流を制御する誘導負荷駆動
    制御装置であって、 前記電源と駆動コイルとの間に挿入された通電制御用ス
    イッチと、 前記駆動コイルに対して直列に接続された抵抗体と、 前記電源の電圧を一定の降圧率で降圧して参照電圧を発
    生する参照電圧発生回路と、 前記抵抗体の両端の電圧を検出して該駆動コイルの両端
    の電圧に相応した検出電圧を出力する電圧検出回路と、 前記電圧検出回路から得られる検出電圧と前記参照電圧
    とを比較して前記検出電圧が参照電圧以下のときに第1
    の状態をとり前記検出電圧が参照電圧を超えたときに第
    2の状態をとる負荷状態判別信号を発生する負荷状態判
    別回路と、 前記誘導負荷を駆動することを指令する負荷駆動指令が
    与えられたときに時限動作を開始するように設けられて
    いて、前記負荷状態判別信号が第1の状態にあるときに
    は動作時限を第1の時限とし、負荷状態判別信号が第2
    の状態にあるときには動作時限を前記第1の時限よりも
    長い第2の時限として時限動作を行ない、時限動作が完
    了したときに通電停止指令信号を発生するタイマ回路
    と、 前記負荷駆動指令が与えられたときに前記通電制御用ス
    イッチを導通させ、前記タイマ回路が通電停止指令信号
    を発生したときに前記通電制御用スイッチを遮断状態に
    するスイッチ駆動回路とを具備し、 前記第1の時限は、前記負荷駆動指令が与えられてから
    駆動コイルの両端の電圧が整定するまでに要する時間よ
    りは長く、かつ前記駆動コイルへの定格通電時間よりは
    十分に短く設定されていることを特徴とする誘導負荷駆
    動制御装置。
  4. 【請求項4】 前記タイマ回路は、前記負荷駆動指令が
    与えられたときに積分コンデンサを一定の時定数で充電
    する積分動作を開始して該積分コンデンサの両端に所定
    の傾きで上昇する積分電圧を発生する積分回路と、前記
    負荷状態判別信号が第1の状態にあるときに第1のレベ
    ルを示し、前記負荷状態判別信号が第2の状態にあると
    きに第1のレベルよりも高い第2のレベルを示す基準電
    圧を発生する基準電圧発生回路と、前記積分回路から得
    られる積分電圧を前記基準電圧と比較して、積分電圧が
    基準電圧を超えたときに前記通電停止指令信号を出力す
    る比較器とからなっていることを特徴とする請求項1,
    2または3のいずれかに記載の誘導負荷駆動制御装置。
  5. 【請求項5】 前記駆動コイルの温度が許容範囲の上限
    値に達したときに前記参照電圧が前記検出電圧に等しく
    なるように、前記参照電圧発生回路の降圧率が設定され
    ている請求項1,2,3または4のいずれかに記載の誘
    導負荷駆動制御装置。
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