JPH10196008A - 耐火パネル - Google Patents

耐火パネル

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Publication number
JPH10196008A
JPH10196008A JP62897A JP62897A JPH10196008A JP H10196008 A JPH10196008 A JP H10196008A JP 62897 A JP62897 A JP 62897A JP 62897 A JP62897 A JP 62897A JP H10196008 A JPH10196008 A JP H10196008A
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JP
Japan
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decorative surface
piece
fire
fireproof
panel
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Application number
JP62897A
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English (en)
Inventor
Masahiko Suzuki
雅彦 鈴木
Hideki Takiguchi
英喜 滝口
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IG Technical Research Inc
Original Assignee
IG Technical Research Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は建築、構築物の内壁材、外壁材、
屋根材、天井材、床材、間仕切り材、あるいは防火戸、
等として使用でき、かつ、製造後に膨れ、反り等の変形
がなく、しかも防火性、耐火性、機械強度に優れた耐火
パネルに関するものである。 【構成】 凹凸を形成したキーストン調化粧面2とキー
ストン調化粧面2の両端をさらに外方に突出した突出片
5と突出片5に形成した凹状の溝条6と溝条6の先端を
外方に屈曲した防水片7と防水片7の先端を内方に折り
返した防水舌片8と、キーストン調化粧面2の両端に形
成した係止片9とからなる金属製の表面材1と、水平面
状の裏面化粧面15と裏面化粧面15の両端を内方に屈
曲した補強片16とからなる裏面材14間にプラスチッ
クフォーム12と両端に形成した不燃ボード13とから
なる芯材をサンドイッチして形成した耐火パネルAであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は建築、構築物の内壁材、
外壁材、屋根材、天井材、床材、間仕切り材、あるいは
防火戸、等として使用でき、かつ、製造後に膨れ、反り
等の変形がなく、しかも防火性、耐火性、機械強度に優
れた耐火パネルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、薄板状の表面材と裏面材にてフ
ェノール樹脂発泡体(フェノールフォーム)からなる芯
材をサンドイッチした耐火パネルは数多く発明、考案さ
れて上市されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような耐火パネルにおいては、連結部構造は複雑で、
かつ横張り構造が主であったために、窓廻り等の施工性
が非常に悪かった。軽く、縦張りで、施工性が良く、
JIS−A−1304(建築構造部分の耐火試験方法)
の耐火構造試験に合格できる耐火パネルの取付構造はな
かった。大型の建物に対する施工性が悪かった。施
工の方向が決まっており、左右に同時に施工できなかっ
た。施工後の取り替えが殆ど不可能か、あるいは非常
に面倒で危険な作業であった。化粧面に変化がなく、
外観に問題があった。一般的に芯材を各種合成樹脂発
泡体とした際には、パネル自体の機械強度に劣り、しか
も合成樹脂発泡体の経時変化により、パネル表面に凹凸
が生じたり、反ったりする不具合が生じることがある場
合もあった。芯材の形成時に反応ガスが発生して芯材
内に残留したり、フェノールフォーム中に、反応の際の
縮合水が重量の数10パーセント位が保持され、製品の
養生期間、あるいはパネルの施工後に、外気温等の変化
により、水分が水蒸気化し、逃げ道が無いために、パネ
ルの表面材もしくは裏面材と芯材間に残留し、パネルの
表面材裏面や裏面材裏面にガス膨れが発生したり、反っ
たりする等、経時的にパネルに悪影響をおよぼす不具合
を生じることもあった。等の欠点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような欠点
を除去するため、凹凸を形成したキーストン調化粧面と
キーストン調化粧面の両端をさらに外方に突出した突出
片と突出片に形成した凹状の溝条と溝条の先端を外方に
屈曲した防水片と防水片の先端を内方に折り返した防水
舌片と、キーストン調化粧面の両端に形成した係止片と
からなる金属製の表面材と、水平面状の裏面化粧面と裏
面化粧面の両端を内方に屈曲した補強片とからなる裏面
材間にプラスチックフォームと両端に形成した不燃ボー
ドとからなる芯材をサンドイッチして形成した耐火パネ
ルを提供するものである。
【0005】
【実施例】以下に図面を用いて本発明に係る耐火パネル
の一実施例について詳細に説明する。すなわち、図1は
上記耐火パネルAを示す断面図、図2は耐火パネルAの
施工状態を示す断面図であり、αは躯体、βは固定具、
β1 は固定具βの頭部、Aは耐火パネル、Bは耐火敷目
板、Cは耐火目地材、Dは目地カバー、Eは目地部、F
はパッキング材である。
【0006】耐火パネルAは図1に示すように横断面が
ハット状で、かつ、長尺体とした表面材1と、表面材1
の裏面に形成した横断面ハット状の芯材11と、芯材1
1の長手方向の少なくとも裏面を被覆した裏面材14と
からサンドイッチ構造に形成したものである。
【0007】表面材1は図1に示すように水平面状のキ
ーストン調化粧面2と、キーストン調化粧面2の両側縁
を内方へ、キーストン調化粧面2と垂直に、あるいは内
方、外方に傾斜して屈曲した側壁3と、側壁3の下端を
外側方へ屈曲し延長した突出片5と、突出片5の途中を
固定具βが収納可能に凹状に窪ませた溝条6と、突出片
5の先端を外方に屈曲した防水片7と、防水片7の先端
を内方に屈曲した防水舌片8とから構成した固定部4
と、キーストン調化粧面2の両端近傍に形成した係止片
9よりなる係止部10とから形成したものである。
【0008】キーストン調化粧面2は、表面材1を凹凸
状に形成しキーストン調(波状)に形成したものであ
る。このように表面材1を凹凸状に形成することによ
り、耐火パネルAの剛性を強化して強度を向上し、ま
た、芯材11の余剰ガス成分による表面材1の変形の防
止、等を図るものである。さらに、化粧面を凹凸状に形
成することにより、化粧面に深み(陰影)のある重厚な
外観を付与し、金属の安っぽいイメージを払拭するもの
である。勿論、レゾール型のフェノールフォームを芯材
11として形成した場合には、レゾール型のフェノール
フォームの最大の弱点である脆性による接着性の低下
を、このキーストン調化粧面2の凹凸によるアンカー効
果により防止し、接着性の向上を図るのに大変有効であ
る。なお、凹凸の幅は10mm〜50mm位、深さは5
mm〜20mm位である。
【0009】溝条6は固定具βを収納することにより、
後記する目地カバーE固定の際に耐火パネルAを固定し
た固定具βの頭部β1 が邪魔にならないように形成した
ものである。このために、目地カバーEを長尺状に形成
しても耐火パネルAを固定後に目地カバーEを固定でき
るものである。このように、溝条6を形成することによ
り、目地カバーEが長尺状でも施工性に何等問題なく確
実に施工できるものである。また、溝条6は毛細管現象
を防止し、防水性を向上する機能もある。
【0010】防水片7は防水舌片8と共に、図2に示す
ように目地部Gから万が一に浸入した雨水等が内部に浸
入しないように形成したものである。また、先端をアー
ル状に形成しているために、後記する耐火目地材Cの施
工性を向上するものである。
【0011】防水舌片8は防水片7の先端を図ではU字
状に形成することにより、雨水等が内部に浸入しないよ
うに形成したものである。また、防水片7、防水舌片8
は耐火パネルA自体の補強としても機能するものであ
る。さらに、防水片7と防水舌片8間には空隙8aを形
成し、雨返しの機能をも有するものである。
【0012】係止片9は後記する目地カバーDの係合片
23を係止し、耐火パネルAの目地部E上に目地カバー
Dを固定することにより、耐火パネルAを固定した固定
具βの頭部β1 を被覆し、固定具βが外部に露出するの
を防止するためのものである。
【0013】裏面材14は図1に示すように主に芯材1
1の裏面を被覆し、補強材、防水材、防湿材、防火材の
機能を有すると共に、芯材11が躯体αに直接接触する
のを防止する隔離材として役立つものである。
【0014】また、裏面材14の形状としては、水平面
状の裏面化粧面15と、裏面化粧面15の両端を内方に
コ字状に屈曲した補強片16よりなるものである。
【0015】表面材1、裏面材14は金属薄板、例えば
鉄、アルミニウム、銅、ステンレス、チタン、アルミ・
亜鉛合金メッキ鋼板、ガルバリウム鋼板、ホーロー鋼
板、クラッド鋼板、ラミネート鋼板(塩ビ鋼板等)、サ
ンドイッチ鋼板(制振鋼板等)、および塩化ビニル樹
脂、ポリカーボネイト樹脂等(勿論、これらを各種色調
に塗装したカラー板を含む)の一種をロール成形、プレ
ス成形、押出成形等によって各種形状に成形したもの、
あるいは無機質材を押出成形、プレス成形、オートクレ
ーブ養生成形等して各種任意形状に形成したもの、さら
には、裏面材14としてアルミニウム蒸着紙、アスベス
ト紙、クラフト紙、アスファルトフェルト、金属箔(A
l、Fe、Pb、Cu)、合成樹脂シート、ゴムシー
ト、布シート、石膏紙、水酸化アルミ紙、ガラス繊維不
織布、等の1種、または2種以上をラミネートしたも
の、あるいは防水処理、難燃処理されたシート状物から
なるものである。
【0016】また、芯材11はプラスチックフォーム1
2と両端に形成した不燃ボード13とからなり、プラス
チックフォーム12はポリウレタンフォーム、ポリイソ
シアヌレートフォーム、フェノールフォーム、塩化ビニ
ルフォーム、ポリエチレンフォーム、ポリスチレンフォ
ーム、ユリアフォーム等、の合成樹脂発泡体からなるも
のであり、例えばレゾール型フェノールの原液と、硬化
剤、発泡剤を混合し、表面材1、もしくは裏面材14の
裏面側に吐出させ、加熱して反応・発泡・硬化させて形
成したものである。また、プラスチックフォーム12中
には各種難燃材として軽量骨材(パーライト粒、ガラス
ビーズ、石膏スラグ、タルク石、シラスバルーン、水酸
化アルミニウム等)、繊維状物(グラスウール、ロック
ウール、カーボン繊維、グラファイト等)を混在させ、
耐火性、防火性を向上させることもできる。
【0017】プラスチックフォーム12の具体例として
はレゾール型のフェノールフォームに、発泡剤、水酸化
アルミニウム(Al(OH)3 )、ポリリン酸アンモニ
ウム、グラファイト、硬化剤、等を混入し、発泡、硬化
させ、仕上がり密度で50〜300Kg/m3 位に形成
したものである。このプラスチックフォーム12を使用
した耐火パネルAを使用して壁を形成した場合には、J
IS−A−1304(耐火性能別に耐火30分、耐火1
時間、耐火2時間の試験がある)の耐火構造1時間試験
に合格できる耐火性能を有する構造となる。
【0018】レゾール型のフェノールフォーム(以下、
単にフェノールフォームという)は、主に連続式の発泡
成形方法により製造されるものであり、他の合成樹脂発
泡体(プラスチックフォーム)に比べて不燃性、低発煙
性、低毒性の性能を有するものである。また、このフェ
ノールフォームを金属板にサンドイッチして形成された
金属サイディング材は、単体でJIS−A−1301
(建築物の木造部分の防火試験方法)、JIS−A−1
302(建築物の不燃構造部分の防火試験方法)の防火
構造試験に合格する防火性能を有するものである。
【0019】不燃ボード13は、目地部Eの防火性の強
化のため用いるもので、JIS−A−1304の耐火構
造試験の耐火構造1時間試験に合格するためのものであ
り、例えばケイ酸カルシウム板、炭酸カルシウム板、石
膏ボード、パーライトセメント板、ロックウール板、ス
レート板、ALC板、PC板、その他の無機質軽量体、
無機質軽量発泡体、あるいはこれらの複合板の1種以
上、もしくは超高密度樹脂(高密度のフェノールフォー
ム等)を耐火パネルAの両端に一体に介在させるもので
ある。勿論、両端に亘って不燃ボード13を形成しても
良いものである。
【0020】さらに詳説すると、耐火敷目板Bは図3に
示すように、水平面状の固定片17と、固定片17の略
中央を上方に突出した立ち上がり片18とから断面略逆
T字状に形成した金属製の敷目板19と、敷目板19の
図では表面側に形成した不燃シート20とからなる長尺
状のものであり、金属製板材をロール成形により、ある
いは押出成形により成形した敷目板19に不燃シート2
0を接着剤等で一体化したものである。また、17aは
防水性の強化、危険防止用の舌片である。
【0021】この耐火敷目板Bは、図2に示すように耐
火パネルAの目地部Eの裏面に形成し、耐火パネルA間
からの躯体α側への雨水、火炎等の浸入防止、耐火パネ
ルA固定の際のガイド等として機能するものである。
【0022】不燃シート20は無機繊維をシート状にし
たものであり、例えばロックウールフェルト、セラミッ
クウール、グラスウール、等よりなるものである。
【0023】耐火目地材Cは耐火パネルA間の目地部E
に形成するものであり、例えばロックウールフェルト、
セラミックウール、グラスウール、等よりなり、JIS
−A−1304の耐火構造試験の耐火構造1時間試験時
に目地部Eに間隙が形成されるのを防止して火炎の浸入
を遮断し、主に耐火材、気密材等の機能として有用なも
のである。
【0024】目地カバーDは、前記した金属製薄板材よ
りなり、その形状は図4に示すように、水平面状の化粧
面部21と、化粧面部21の両端縁を下方に屈曲した側
壁化粧面22と、側壁化粧面22の先端を内方に、前記
した係止片9に係止し得る形状に屈曲した係合片23と
からなる係合部24とからなるものである。また、目地
カバーDにはキーストン調化粧面21aを形成し、図2
に示すように耐火パネルAのキーストン調化粧面2と同
じ外観に形成して目地部Eを目立たなく形成するもので
ある。さらに、キーストン調化粧面21aが防水片7を
嵌合し、施工性、防水性をさらに向上するものである。
勿論、キーストン調化粧面21aを形成せずに、目地部
分だけを別意匠に形成することもできるものである。
【0025】さらに詳説すると、化粧面部21は、図2
に示すように目地部Eに目地カバーDが耐火パネルAに
より固定されることにより、耐火パネルAを躯体α上に
固定する際に用いた固定具βを被覆し、固定具βが外部
に露出しないようにするためのものである。
【0026】また、係合片23は耐火パネルAの係止片
9に係止され、目地カバーDを耐火パネルAに嵌着する
ことにより、目地部E上に目地カバーDを確実に、離脱
なく固定するためのものである。
【0027】パッキング材Fは目地部Eの防水性の強化
のために形成するものであり、例えば定型で弾性のある
パッキング材Fとしては、例えば発泡ゴム、ポリ塩化ビ
ニル系、クロロプレン系、クロロスルホン化ポリエチレ
ン系、エチレンプロピレン系、アスファルト含浸ポリウ
レタン系、EPM、EPDM等の一般的に市販されてい
るもの、あるいは硬化型のパッキング材F(シーリング
材)としてはシリコーン系(反応硬化型、湿気硬化
型)、変成シリコーン系(反応硬化型)、ポリサルファ
イド系(反応硬化型)、ポリウレタン系(反応硬化型、
湿気硬化型)、SBR系(乾燥硬化型)、アクリル系
(乾燥硬化型)等よりなるものである。勿論、無機系の
部材、あるいは上記部材に無機材等の難燃材を混入した
耐火性のあるパッキング材Fを使用しても良いものであ
る。
【0028】次に本発明に係る耐火パネルの施工法につ
き説明する。いま図2に示すような外壁を構成するため
に、図3に示すような金属薄板材よりなる敷目板19上
にロックウールフェルトよりなる不燃シート20を形成
した耐火敷目板B、耐火パネルAとしては図1に示すよ
うなものであり、表面材1、裏面材14としては、0.
5mm厚のカラー鋼板を使用し、プラスチックフォーム
12としてはフェノールフォームからなる原料を表面材
1と裏面材14間に充填し、反応、発泡させ次にキュア
して150Kg/m3 に形成し、端部にケイ酸カルシウ
ム板よりなる不燃ボード13を形成し一体化したもの、
耐火目地材Cとしてはロックウールフェルト、目地カバ
ーDとしては表面材1と同一材料をロール成形し、図4
に示すように形成したもの、パッキング材Fとしては2
成分形変成シリコーン系のシーリング材を使用する。ま
た、耐火敷目板Bの立ち上がり片18間の幅をT、耐火
パネルAの全幅をWとすると耐火敷目板Bの取付ピッチ
≧T+Wとする。勿論、取付ピッチ=T+W が好まし
いピッチである。
【0029】そこで、C型鋼よりなる躯体αに図3に示
すような耐火敷目板Bを縦に、耐火パネルAの全幅59
5mmに耐火敷目板Bの立ち上がり片18の幅5mmを
プラスした600mmのピッチで複数本、固定具βによ
り固定する。耐火敷目板Bの取り付け(割り付け)が完
了したら、耐火敷目板Bの立ち上がり片18間に耐火パ
ネルAを挿入し、その溝条6を固定具βにより躯体αに
固定する。
【0030】このようにして、耐火パネルA間の目地部
Eが形成されたら、耐火パネルA同士の目地間隙に前記
耐火目地材Cとパッキング材Fを連続状で植設する。耐
火目地材Cの施工が完了したら、図2に示すように、耐
火パネルAの係止部10に図4に示すような長尺状の目
地カバーDの係合部24を嵌着し、耐火パネルA同士の
目地部Eを目地カバーDにより被覆して、施工を完了す
るものである。
【0031】以上説明したのは本発明に係る耐火パネル
の一実施例にすぎず、図5(a)〜(d)〜図13に示
すような耐火パネルA、耐火敷目板B、目地カバーDを
使用して形成することもできる。
【0032】また、図5(a)〜(d)〜図7(a)〜
(c)は耐火パネルAのその他の実施例を示す断面図で
ある。
【0033】特に、図5(d)、図6(d)は凹凸部分
に空間2aを形成し、芯材11内の余剰ガス成分を縦目
地部分等から外部に放出するようにした耐火パネルAで
ある。
【0034】図6(a)〜(d)は耐火パネルAのその
他の実施例を示す断面図であり、表面材1、裏面材14
の裏面(図では表面材1の裏面に形成した場合を示す)
に通気性部材25、パイルを複数本(密状態)形成した
パイル層26、通気性耐火シート27を形成した場合を
示すものである。勿論、表面材1と裏面材14の両方の
裏面に通気性部材25、パイル層26、通気性耐火シー
ト27を形成することができる。また、各部材はプラス
チックフォーム12の自己接着性、あるいは接着剤等を
用いて接着するものである。
【0035】接着剤の例としては、エラストマー型エポ
キシ樹脂、イソシアネート、例えばメチレンジイソシア
ネート(略称MDI)等のエマルジョンタイプ、ホット
メルトタイプ、および、その変性イソシアネート、例え
ばウレタン変性、ビュレット変性イソシアネート、イソ
シアヌレート変性イソシアネート等の1種を用いるもの
であり、例えばエポキシ樹脂、フェノール樹脂、ウレタ
ン樹脂、ビニル樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹
脂、EVA樹脂等の合成樹脂系の接着剤、ゴム系接着
剤、油性系接着剤、紫外線硬化型接着剤、等よりなるも
のである。
【0036】通気性部材25は、プラスチックフォーム
12内で極小間隙を形成する通気性のある部材であれば
何でもよく、例えば、綿、麻、毛、絹、等(植物性繊
維、動物性繊維、合成樹脂製繊維、無機質製繊維、等)
の繊維を細く長くひきのばしてよりをかけたものであ
る。さらに詳説すると、通気性部材25に形成される極
小間隙はプラスチックフォーム12内の余剰ガス成分
(塩素、二酸化炭素、塩化メチレン、ホルムアルデヒ
ド、水蒸気、水素、等)、あるいは反応時の縮合水等の
ガスが通気できるようにするものであり、製造後の耐火
パネルAの表面、裏面には内部ガスによる膨れ、反り等
の変形がなく、しかも強度、耐火性能に優れた耐火パネ
ルAとなる。
【0037】パイル層26を形成するパイルは、表面材
1もしくは裏面材14のプラスチックフォーム12側の
面の少なくとも一部に、接着剤を介して配設されるもの
で、多数のパイルからなるパイル層26を形成するもの
である。パイルの素材としては、植物性繊維、動物性繊
維、合成樹脂製繊維等よりなり、例えばグラスウール、
ポリエステル、綿、絹、木綿、ナイロン、羽毛、ロック
ウール、各種金属等のうち少なくとも1つを用い、糸状
として、もしくは繊維を細く長くひきのばしてよりをか
けたものとして使用するものである。勿論、ロックウー
ル等の無機材を使用したパイル層26は耐火性シートと
して機能するものである。
【0038】パイルとしては任意の直径で長さは1〜2
5mm、太さは10〜200デニール、散布率10〜3
00g/m2 でパイル層26を形成する。パイルは根本
を接着剤に埋設、固定するもので、先端はプラスチック
フォーム12の方向に伸びているものであり、その方向
としては接着剤より突出していれば良いが、表面材1も
しくは裏面材14に略垂直であることが、強力にプラス
チックフォーム12と結合するためには好ましい。な
お、パイルは例えば素材としてはナイロンを用い、長さ
は8mm程度、太さは60デニール程度、散布率は70
g/cm2 程度とすることにより、パイル層26とプラ
スチックフォーム12間の接着強度を強力にすることが
できるものである。
【0039】パイルは、表面材1もしくは裏面材14の
裏面側の少なくとも一部に多数配設されてパイル層26
を形成し、プラスチックフォーム12の形成過程の液状
のうちに浸透し、後に硬化することによって表面材1も
しくは裏面材14とプラスチックフォーム12との結合
強度を大幅に向上させるものであり、表面材1および裏
面材14の内部ガスによる膨れ、反りによるプラスチッ
クフォーム12との剥離を防止するものである。
【0040】パイル層26の形成方法は、表面材1もし
くは裏面材14の裏面側の少なくとも一部に所定の方法
にて塗布された接着剤が乾燥しない内に多数のパイルを
植設するものであり、機械的に直接1単体ずつもしくは
複数を直接植設する方法や、接着剤上にパイルを散布す
る方法等がある。
【0041】通気性耐火シート27は前記不燃シート2
0と同様な材質等からなり、耐火性を有する素材として
は無機繊維をシート状にしたものであり、例えばロック
ウールフェルト、セラミックウール、グラスウール等で
ある。また、通気性を有する素材としてはプラスチック
フォーム12と空間2a間に極小間隙を形成する通気性
のある部材であれば何でもよく、例えば、綿、麻、毛、
絹、等(植物性繊維、動物性繊維、合成樹脂製繊維、無
機質製繊維、等)の繊維を細く長くひきのばしてよりを
かけたものである。勿論、この場合には通気性耐火シー
ト27の繊維がパイル層26と同様の作用・効果を有す
るものである。
【0042】図8(a)〜(g)は耐火敷目板Bのその
他の実施例を示すものであり、特に(b)図は立ち上が
り片18にパッキング材Fを形成し、防水性、耐火性、
気密性、等を向上した耐火敷目板B、(d)〜(g)図
は立ち上がり片18間あるいは裏面に不燃ボード13を
形成し、耐火性を強化した耐火敷目板Bである。
【0043】図9(a)〜(h)〜図11(a)〜
(c)は目地カバーDのその他の実施例を示すものであ
り、特に図10(c)〜(g)はパッキング材Fを形成
し、防水性、耐火性、気密性、等を向上した目地カバー
Dである。
【0044】また、図11(a)〜(c)は目地カバー
Dの係合片23を間隔を有して一定ピッチ(50〜30
0mm位)で形成した目地カバーDを示すものであり、
施工性と係合力の強化のために形成したものである。な
お、図11(b)は図11(a)のa−a部端面図、図
11(c)は図11(a)のb−b部端面図である。
【0045】図12は図13に示す耐火パネルAの施工
状態を示す断面図であり、突出片5を短く形成した耐火
パネルAの施工状態を示したものである
【0046】
【発明の効果】上述したように本発明に係る耐火パネル
によれば、(1)耐火パネルの両端を固定する構造であ
るため、施工性が抜群である。(2)固定具による耐火
パネルの固定部が目地カバーにより完全に被覆される構
造のため、固定具の頭部が外部に露出しない。(3)耐
火パネル固定時の変形が、目地カバーにより被覆される
ため、施工に熟練を要さない。(4)単体で耐火構造試
験の耐火構造1時間試験(JIS−A−1304)に合
格できる。(5)パネル単体で耐火構造試験の耐火構造
1時間試験(JIS−A−1304)に合格できる窯業
系、セメント系の耐火パネルに比較して軽量であり、施
工性が飛躍的に向上する。(6)左右どちらの方向へで
も同時に張っていけるため施工性がよい。(7)防水片
が目地カバーのキーストン調化粧面により嵌合されるた
めに、耐火パネル同士の連結強度が向上する。(8)耐
火パネルの剛性を強化して強度を向上する。(9)芯材
の余剰ガス成分による表面材の変形の防止する。(1
0)プラスチックフォームとしてフェノールフォームを
使用した場合、フェノールフォームの脆性からくる接着
性の低下を、キーストン調化粧面の凹凸によるアンカー
効果により吸収し、接着性を大幅に向上する。(11)
化粧面に深み(陰影)のある重厚な外観を付与し、金属
の安っぽいイメージを払拭する。(12)防水片と防水
舌片の形成により防水性が飛躍的に向上する。(13)
防水片と防水舌片が目地カバーのキーストン調化粧面に
より嵌合され、さらに防水性が向上する。等の特徴、効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る耐火パネルを示す断面図である。
【図2】本発明に係る耐火パネルの施工状態を示す断面
図である。
【図3】耐火敷目板の一例を示す説明図である。
【図4】目地カバーの一例を示す説明図である。
【図5】本発明に係る耐火パネルのその他の実施例を示
す断面図である。
【図6】本発明に係る耐火パネルのその他の実施例を示
す断面図である。
【図7】本発明に係る耐火パネルのその他の実施例を示
す断面図である。
【図8】耐火敷目板のその他の実施例を示す説明図であ
る。
【図9】目地カバーのその他の実施例を示す説明図であ
る。
【図10】目地カバーのその他の実施例を示す説明図で
ある。
【図11】目地カバーのその他の実施例を示す説明図で
ある。
【図12】本発明に係る耐火パネルのその他の実施例を
示す断面図である。
【図13】本発明に係る耐火パネルのその他の実施例を
示す断面図である。
【符号の説明】
α 躯体 β 固定具 β1 頭部 A 耐火パネル B 耐火敷目板 C 耐火目地材 D 目地カバー E 目地部 F パッキング材 1 表面材 2 キーストン調化粧面 2a 空間 3 側壁 4 固定部 5 突出片 6 溝条 7 防水片 8 防水舌片 8a 空隙 9 係止片 10 係止部 11 芯材 12 プラスチックフォーム 13 不燃ボード 14 裏面材 15 裏面化粧面 16 補強片 17 固定片 17a 舌片 18 立ち上がり片 19 敷目板 20 不燃シート 21 化粧面部 21a キーストン調化粧面 22 側壁化粧面 23 係合片 24 係合部 25 通気性部材 26 パイル層 27 通気性耐火シート

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 凹凸を形成したキーストン調化粧面と該
    キーストン調化粧面の両端をさらに外方に突出した突出
    片と該突出片に形成した凹状の溝条と該溝条の先端を外
    方に屈曲した防水片と該防水片の先端を内方に折り返し
    た防水舌片と、キーストン調化粧面の両端に形成した係
    止片とからなる金属製の表面材と、水平面状の裏面化粧
    面と該裏面化粧面の両端を内方に屈曲した補強片とから
    なる裏面材間にプラスチックフォームと両端に形成した
    不燃ボードとからなる芯材をサンドイッチして形成した
    ことを特徴とする耐火パネル。
JP62897A 1997-01-07 1997-01-07 耐火パネル Pending JPH10196008A (ja)

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