JPH10196002A - 寒冷地用断熱パネル - Google Patents
寒冷地用断熱パネルInfo
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- JPH10196002A JPH10196002A JP3685297A JP3685297A JPH10196002A JP H10196002 A JPH10196002 A JP H10196002A JP 3685297 A JP3685297 A JP 3685297A JP 3685297 A JP3685297 A JP 3685297A JP H10196002 A JPH10196002 A JP H10196002A
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- panel
- insulating panel
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 住宅金融公庫の定める寒冷地高断熱基準の
厚い断熱板に適合するとともに、優れた作業性、耐震
性、気密性、あるいはこれらに加えて、遮音性及び高い
強度をも併せ持った断熱パネルを提供する。 【解決手段】 場合に応じて裏面に軟質遮音シート６
を貼着した矩形状の断熱板１の互いに対向する四辺の端
部を、上下に齟齬状に切欠して、重ね代としての上向き
の段部２と重なり代としての下向きの段部３を形成し、
前記断熱板１の表面の長手方向に、一本又は複数本の浅
い溝を設け、該溝に溝部の長さに等しいビス打設用桟４
を嵌入し接着するのに加えて、前記断熱板１の短手方向
の上向きの段部２’にも、該段部２’の向きに沿って浅
い溝を設け、該溝に溝部の長さ及び深さに等しいビス打
設用桟５を嵌入し接着させる。
厚い断熱板に適合するとともに、優れた作業性、耐震
性、気密性、あるいはこれらに加えて、遮音性及び高い
強度をも併せ持った断熱パネルを提供する。 【解決手段】 場合に応じて裏面に軟質遮音シート６
を貼着した矩形状の断熱板１の互いに対向する四辺の端
部を、上下に齟齬状に切欠して、重ね代としての上向き
の段部２と重なり代としての下向きの段部３を形成し、
前記断熱板１の表面の長手方向に、一本又は複数本の浅
い溝を設け、該溝に溝部の長さに等しいビス打設用桟４
を嵌入し接着するのに加えて、前記断熱板１の短手方向
の上向きの段部２’にも、該段部２’の向きに沿って浅
い溝を設け、該溝に溝部の長さ及び深さに等しいビス打
設用桟５を嵌入し接着させる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は建築用の断熱パネル
に関し、より詳しくは、住宅金融公庫の定める寒冷地高
断熱基準の厚い断熱板（例えば断熱材が押出発泡ポリス
チレンＦＩＩＩなら、ＩＩ地区（青森・秋田・岩手）＝
断熱材の厚み８０ｍｍ以上、Ｉ地区（北海道）＝断熱材
の厚み１２５ｍｍ以上）に最適な寒冷地用断熱パネルに
関するものである。
に関し、より詳しくは、住宅金融公庫の定める寒冷地高
断熱基準の厚い断熱板（例えば断熱材が押出発泡ポリス
チレンＦＩＩＩなら、ＩＩ地区（青森・秋田・岩手）＝
断熱材の厚み８０ｍｍ以上、Ｉ地区（北海道）＝断熱材
の厚み１２５ｍｍ以上）に最適な寒冷地用断熱パネルに
関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来から知られている断熱パネルとし
て、図１２に示すような断熱パネルが実開昭５８−１０
１９０５号に、又、図１３に示すような断熱パネルが特
開昭４９−１２２１１５号にそれぞれ開示されている。
て、図１２に示すような断熱パネルが実開昭５８−１０
１９０５号に、又、図１３に示すような断熱パネルが特
開昭４９−１２２１１５号にそれぞれ開示されている。
【０００３】前者の断熱パネルは、ビス打設用桟１２を
断熱板１１で挟着して一体として設けるとともに、前記
断熱板１１及びビス打設用桟１２の片面に軟質遮音シー
ト１３を貼着した構成となっており、壁や天井の野縁等
にビス打設用桟１２を介してビス止めすることによって
使用されるようになっている。
断熱板１１で挟着して一体として設けるとともに、前記
断熱板１１及びビス打設用桟１２の片面に軟質遮音シー
ト１３を貼着した構成となっており、壁や天井の野縁等
にビス打設用桟１２を介してビス止めすることによって
使用されるようになっている。
【０００４】又、後者の断熱パネルは、断熱板１１の表
裏部を対角線上にずらせて、その隣接する二辺部にそれ
ぞれ段部を形成し、いわゆる四辺相欠形とする一方、前
記表裏部の一面に耐水合板等の表面板１４を貼着した構
成となっており、段部を順に組み合わせながら壁や天井
の野縁等に表面板１４を介してビス止めすることによっ
て使用されるようになっている。
裏部を対角線上にずらせて、その隣接する二辺部にそれ
ぞれ段部を形成し、いわゆる四辺相欠形とする一方、前
記表裏部の一面に耐水合板等の表面板１４を貼着した構
成となっており、段部を順に組み合わせながら壁や天井
の野縁等に表面板１４を介してビス止めすることによっ
て使用されるようになっている。
【０００５】他に出願人本人の考案として、天井裏用パ
ネル（実用新案登録第３０３４３３３号）がある。これ
は図１４に示すように、矩形状の断熱板１１の裏面に軟
質遮音シート１３を貼着するとともに、前記断熱板１１
の互いに対向する四辺の端部を、上下に齟齬状に切欠し
て、重ね代としての上向きの段部と重なり代としての下
向きの段部を形成し、前記断熱板１１の表面の長手方向
に、２本の浅い溝を設け、該溝に溝部の長さに等しいビ
ス打設用桟１２を嵌入し接着させた構造となっており、
段部を順に組み合わせながらビス打設用桟１２を介し
て、主として天井裏の梁の上に直接上からビス止めする
ことによって使用されるようになっている。
ネル（実用新案登録第３０３４３３３号）がある。これ
は図１４に示すように、矩形状の断熱板１１の裏面に軟
質遮音シート１３を貼着するとともに、前記断熱板１１
の互いに対向する四辺の端部を、上下に齟齬状に切欠し
て、重ね代としての上向きの段部と重なり代としての下
向きの段部を形成し、前記断熱板１１の表面の長手方向
に、２本の浅い溝を設け、該溝に溝部の長さに等しいビ
ス打設用桟１２を嵌入し接着させた構造となっており、
段部を順に組み合わせながらビス打設用桟１２を介し
て、主として天井裏の梁の上に直接上からビス止めする
ことによって使用されるようになっている。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】前者の断熱パネルに
は、ビス打設用に桟木を使用しているから低コストであ
り、軽量で作業性が良い、又、軟質遮音シートを貼着し
てあるので新たに遮音施工をする手間が省ける、又、住
宅金融公庫の定める寒冷地高断熱基準の厚い断熱板で
も、ビスをビス打設用桟の深くまでねじ込むことで比較
的容易に止着できる、という利点があるものの、ビス打
設用桟に阻まれて断熱板が連続していないから、ビス打
設用桟の部分の断熱性が皆無であるとともに、強度が低
く壊れ易い、という問題があった。
は、ビス打設用に桟木を使用しているから低コストであ
り、軽量で作業性が良い、又、軟質遮音シートを貼着し
てあるので新たに遮音施工をする手間が省ける、又、住
宅金融公庫の定める寒冷地高断熱基準の厚い断熱板で
も、ビスをビス打設用桟の深くまでねじ込むことで比較
的容易に止着できる、という利点があるものの、ビス打
設用桟に阻まれて断熱板が連続していないから、ビス打
設用桟の部分の断熱性が皆無であるとともに、強度が低
く壊れ易い、という問題があった。
【０００７】又、後者の断熱パネルには、ワンフロアー
仕上げとなるとともに表面板を介しビスで強固に止着で
きるから耐震性が高い、又、接合用段部を組み合わせる
ことで容易に隙間の無い密封された状態を作れる、又、
断熱板に表面板を貼着しているから強度が高い、という
利点があるものの、断熱板の表面全面に表面板を貼着す
るので、コストが高く、重量があり作業性が悪い、又、
遮音性を加えたい場合に新たに遮音施工をしなければな
らない、又、住宅金融公庫の定める寒冷地高断熱基準の
厚い断熱板を用いる場合、通常の長さのビスでは止着で
きず、かなりの長さのビスが必要になり作業性が非常に
悪くなる、という問題があった。
仕上げとなるとともに表面板を介しビスで強固に止着で
きるから耐震性が高い、又、接合用段部を組み合わせる
ことで容易に隙間の無い密封された状態を作れる、又、
断熱板に表面板を貼着しているから強度が高い、という
利点があるものの、断熱板の表面全面に表面板を貼着す
るので、コストが高く、重量があり作業性が悪い、又、
遮音性を加えたい場合に新たに遮音施工をしなければな
らない、又、住宅金融公庫の定める寒冷地高断熱基準の
厚い断熱板を用いる場合、通常の長さのビスでは止着で
きず、かなりの長さのビスが必要になり作業性が非常に
悪くなる、という問題があった。
【０００８】又、天井裏用パネルには、ビス打設用に桟
木を使用しているから低コストであり、軽量で作業性が
良い、又、天井裏でワンフロアー仕上げとなるとともに
ビス打設用桟を介してビスで強固に止着できるから耐震
性が高い、又、接合用段部を組み合わせることで容易に
隙間の無い密封された状態を作れる、又、断熱板に軟質
遮音シートを貼着することにより、新たに遮音施工をす
る手間が省けるのみならず、断熱板の強度が大幅に増大
する、という利点があるものの、後者の断熱パネルと同
様に、住宅金融公庫の定める寒冷地高断熱基準の厚い断
熱板では、かなりの長さのビスを使用せねばならず作業
性が非常に悪い、という問題があった。
木を使用しているから低コストであり、軽量で作業性が
良い、又、天井裏でワンフロアー仕上げとなるとともに
ビス打設用桟を介してビスで強固に止着できるから耐震
性が高い、又、接合用段部を組み合わせることで容易に
隙間の無い密封された状態を作れる、又、断熱板に軟質
遮音シートを貼着することにより、新たに遮音施工をす
る手間が省けるのみならず、断熱板の強度が大幅に増大
する、という利点があるものの、後者の断熱パネルと同
様に、住宅金融公庫の定める寒冷地高断熱基準の厚い断
熱板では、かなりの長さのビスを使用せねばならず作業
性が非常に悪い、という問題があった。
【０００９】本発明は、このような課題を解決するため
になされたものであり、住宅金融公庫の定める寒冷地高
断熱基準の厚い断熱板に適合するとともに、優れた作業
性、耐震性、気密性、あるいはこれらに加えて、遮音性
及び高い強度をも併せ持った断熱パネルを提供すること
を目的とするものである。
になされたものであり、住宅金融公庫の定める寒冷地高
断熱基準の厚い断熱板に適合するとともに、優れた作業
性、耐震性、気密性、あるいはこれらに加えて、遮音性
及び高い強度をも併せ持った断熱パネルを提供すること
を目的とするものである。
【００１０】
【課題を解決するための手段】請求項１記載の発明は、
矩形状の断熱板の互いに対向する四辺の端部を、上下に
齟齬状に切欠して、重ね代としての上向きの段部と重な
り代としての下向きの段部を形成し、前記断熱板の表面
の長手方向に、一本又は複数本の浅い溝を設け、該溝に
溝部の長さに等しいビス打設用桟を嵌入し接着するのに
加えて、前記断熱板の短手方向の上向きの段部にも、該
段部の向きに沿って浅い溝を設け、該溝に溝部の長さ及
び深さに等しいビス打設用桟を嵌入し接着させたことを
特徴とするものである。請求項２記載の発明は、前記断
熱板の裏面に軟質遮音シートを貼着したことを特徴とす
るものである。請求項３記載の発明は、前記断熱板を押
出発泡ポリスチレン板としたものである。請求項４記載
の発明は、前記断熱板を硬質発泡ウレタン板としたもの
である。
矩形状の断熱板の互いに対向する四辺の端部を、上下に
齟齬状に切欠して、重ね代としての上向きの段部と重な
り代としての下向きの段部を形成し、前記断熱板の表面
の長手方向に、一本又は複数本の浅い溝を設け、該溝に
溝部の長さに等しいビス打設用桟を嵌入し接着するのに
加えて、前記断熱板の短手方向の上向きの段部にも、該
段部の向きに沿って浅い溝を設け、該溝に溝部の長さ及
び深さに等しいビス打設用桟を嵌入し接着させたことを
特徴とするものである。請求項２記載の発明は、前記断
熱板の裏面に軟質遮音シートを貼着したことを特徴とす
るものである。請求項３記載の発明は、前記断熱板を押
出発泡ポリスチレン板としたものである。請求項４記載
の発明は、前記断熱板を硬質発泡ウレタン板としたもの
である。
【００１１】
【作用】請求項１記載の発明によれば、まず１枚目の断
熱パネルを天井裏の梁と梁の間に載せ、短手方向のビス
打設用桟（以下短手桟と称する）を梁に直接ビス等で止
着し、次にその断熱パネルに２枚目の断熱パネルを組み
合わせ、２枚目の断熱パネルの長手方向のビス打設用桟
（以下長手桟と称す）の端部を１枚目の断熱パネルの短
手桟にビス等で止着するという作業を繰り返すことによ
り、住宅金融公庫の定める寒冷地高断熱基準の厚い断熱
板を、通常の長さのビスを用いて、容易に、かつ、強固
に止着することができる。又、断熱板の上向きの段部と
下向きの段部を組み合わせるだけで、隙間のない密封さ
れた状態を容易に作り出せる。請求項２記載の発明によ
れば、断熱板に軟質遮音シートを貼着したことにより、
新たに遮音施工をする手間が省けるのみならず、断熱板
の強度を大幅に増大させることができる。請求項３記載
の発明によれば、断熱材としての押出発泡ポリスチレン
が、特に強度の点で優れていることから、強度を重視し
た寒冷地用断熱パネルとなる。請求項４記載の発明によ
れば、断熱材としての硬質発泡ウレタンが、特に断熱性
及び気密性の点で優れていることから、断熱性及び気密
性を重視した寒冷地用断熱パネルとなる。
熱パネルを天井裏の梁と梁の間に載せ、短手方向のビス
打設用桟（以下短手桟と称する）を梁に直接ビス等で止
着し、次にその断熱パネルに２枚目の断熱パネルを組み
合わせ、２枚目の断熱パネルの長手方向のビス打設用桟
（以下長手桟と称す）の端部を１枚目の断熱パネルの短
手桟にビス等で止着するという作業を繰り返すことによ
り、住宅金融公庫の定める寒冷地高断熱基準の厚い断熱
板を、通常の長さのビスを用いて、容易に、かつ、強固
に止着することができる。又、断熱板の上向きの段部と
下向きの段部を組み合わせるだけで、隙間のない密封さ
れた状態を容易に作り出せる。請求項２記載の発明によ
れば、断熱板に軟質遮音シートを貼着したことにより、
新たに遮音施工をする手間が省けるのみならず、断熱板
の強度を大幅に増大させることができる。請求項３記載
の発明によれば、断熱材としての押出発泡ポリスチレン
が、特に強度の点で優れていることから、強度を重視し
た寒冷地用断熱パネルとなる。請求項４記載の発明によ
れば、断熱材としての硬質発泡ウレタンが、特に断熱性
及び気密性の点で優れていることから、断熱性及び気密
性を重視した寒冷地用断熱パネルとなる。
【００１２】
【実施例】以下、説明の便宜上、断熱材として押出発泡
ポリスチレンＦＩＩＩ（この場合、住宅金融公庫の定め
る寒冷地高断熱基準は、ＩＩ地区＝断熱材の厚み８０ｍ
ｍ以上、Ｉ地区＝断熱材の厚み１２５ｍｍ以上）を使用
する場合を例として説明する。図１は本発明の第１実施
例の寒冷地用断熱パネルを示すものであり、住宅金融公
庫の定めるＩＩ地区の高断熱基準（断熱材の厚み８０ｍ
ｍ以上）に適合するものである。この寒冷地用断熱パネ
ルは、互いに対向する四辺の端部を上下に齟齬状に切欠
して重ね代としての上向きの段部２と重なり代としての
下向きの段部３を形成した矩形状の断熱板１と、該断熱
板１の表面の長手方向に設けられた２本の溝（以下長手
溝と称する）と、該長手溝に嵌入し接着させる溝部の長
さに等しいビス打設用桟４（長手桟）と、断熱板１の短
手方向の上向きの段部２’に段部２’の向きに沿って設
けられた溝（以下短手溝と称する）と、該短手溝に嵌入
し接着させる溝部の長さ及び深さに等しいビス打設用桟
５（短手桟）とによって構成されている。
ポリスチレンＦＩＩＩ（この場合、住宅金融公庫の定め
る寒冷地高断熱基準は、ＩＩ地区＝断熱材の厚み８０ｍ
ｍ以上、Ｉ地区＝断熱材の厚み１２５ｍｍ以上）を使用
する場合を例として説明する。図１は本発明の第１実施
例の寒冷地用断熱パネルを示すものであり、住宅金融公
庫の定めるＩＩ地区の高断熱基準（断熱材の厚み８０ｍ
ｍ以上）に適合するものである。この寒冷地用断熱パネ
ルは、互いに対向する四辺の端部を上下に齟齬状に切欠
して重ね代としての上向きの段部２と重なり代としての
下向きの段部３を形成した矩形状の断熱板１と、該断熱
板１の表面の長手方向に設けられた２本の溝（以下長手
溝と称する）と、該長手溝に嵌入し接着させる溝部の長
さに等しいビス打設用桟４（長手桟）と、断熱板１の短
手方向の上向きの段部２’に段部２’の向きに沿って設
けられた溝（以下短手溝と称する）と、該短手溝に嵌入
し接着させる溝部の長さ及び深さに等しいビス打設用桟
５（短手桟）とによって構成されている。
【００１３】ここで、図２に示すように、断熱板１全体
の厚みはＩＩ地区の基準に適合する８０ｍｍ、そのう
ち、上向きの段部２の厚みは５０ｍｍ、下向きの段部３
の厚みは３０ｍｍであり、短手溝の深さ及び短手桟５の
厚みは２０ｍｍであり、長手溝の深さは２０ｍｍ、長手
桟４の厚みは２０ｍｍである。
の厚みはＩＩ地区の基準に適合する８０ｍｍ、そのう
ち、上向きの段部２の厚みは５０ｍｍ、下向きの段部３
の厚みは３０ｍｍであり、短手溝の深さ及び短手桟５の
厚みは２０ｍｍであり、長手溝の深さは２０ｍｍ、長手
桟４の厚みは２０ｍｍである。
【００１４】以上のような構成を有する寒冷地用断熱パ
ネルであれば、図３・図５に示すように、１枚目の断熱
パネルを天井裏の梁Ａと梁Ａの間に載せた場合、短手桟
５から天井裏の梁Ａまでの距離は５０ｍｍであるから、
通常使用される長さ９０ｍｍのビスＢを短手桟５に打ち
込むことで、容易にかつ強固に、断熱パネルの短手桟５
側の端部を梁Ａに止着することができる。次に、図４・
図５に示すように、２枚目の断熱パネルを組み合わせた
場合、２枚目の断熱パネルの長手桟４’から先程梁に止
着した１枚目の断熱パネルの短手桟５までの距離は３０
ｍｍであるから、同様に、９０ｍｍのビスＢを２枚目の
断熱パネルの長手桟４’の端部に打ち込むことで、容易
にかつ強固に、２枚目の断熱パネルの短手桟５’とは反
対側の端部を、１枚目の断熱パネルの短手桟５に止着す
ることができる。こうした作業の繰り返しだけで、ＩＩ
地区用の厚さ８０ｍｍの断熱パネルは全て、常に両方の
端部が強固に止着された状態となり、なおかつ図６に示
すように天井裏でワンフロアー仕上げとなるから、作業
性、耐震性、気密性に優れ、極めて便利である。
ネルであれば、図３・図５に示すように、１枚目の断熱
パネルを天井裏の梁Ａと梁Ａの間に載せた場合、短手桟
５から天井裏の梁Ａまでの距離は５０ｍｍであるから、
通常使用される長さ９０ｍｍのビスＢを短手桟５に打ち
込むことで、容易にかつ強固に、断熱パネルの短手桟５
側の端部を梁Ａに止着することができる。次に、図４・
図５に示すように、２枚目の断熱パネルを組み合わせた
場合、２枚目の断熱パネルの長手桟４’から先程梁に止
着した１枚目の断熱パネルの短手桟５までの距離は３０
ｍｍであるから、同様に、９０ｍｍのビスＢを２枚目の
断熱パネルの長手桟４’の端部に打ち込むことで、容易
にかつ強固に、２枚目の断熱パネルの短手桟５’とは反
対側の端部を、１枚目の断熱パネルの短手桟５に止着す
ることができる。こうした作業の繰り返しだけで、ＩＩ
地区用の厚さ８０ｍｍの断熱パネルは全て、常に両方の
端部が強固に止着された状態となり、なおかつ図６に示
すように天井裏でワンフロアー仕上げとなるから、作業
性、耐震性、気密性に優れ、極めて便利である。
【００１５】なおここで、このままでは、１枚目の断熱
パネルの短手桟５とは反対側の端部だけは、その下に別
の断熱パネルが置かれていないため、長いビスを使用し
なければならないが、この箇所には、図７に示すよう
な、断熱板１の短手方向の段部を齟齬状となすことなく
両端部を上向きの段部となし、短手桟５を両端部に設け
た断熱パネルを使用すれば、９０ｍｍのビスＢだけです
べての断熱パネルを止着できることになる。
パネルの短手桟５とは反対側の端部だけは、その下に別
の断熱パネルが置かれていないため、長いビスを使用し
なければならないが、この箇所には、図７に示すよう
な、断熱板１の短手方向の段部を齟齬状となすことなく
両端部を上向きの段部となし、短手桟５を両端部に設け
た断熱パネルを使用すれば、９０ｍｍのビスＢだけです
べての断熱パネルを止着できることになる。
【００１６】また、図８に示すように、長手桟４は断熱
板１の上部に少し突出させて設けても良い。それによ
り、突出部を把手として使用できるから、作業性が向上
するという効果が得られる。
板１の上部に少し突出させて設けても良い。それによ
り、突出部を把手として使用できるから、作業性が向上
するという効果が得られる。
【００１７】さらに、上向きの段部２及び短手桟５に
は、あらかじめ気密両面テープを貼着しておいても良
い。それにより、パネル同士の継ぎ目に後から気密処理
を施す手間を省くことができるという効果が得られる。
は、あらかじめ気密両面テープを貼着しておいても良
い。それにより、パネル同士の継ぎ目に後から気密処理
を施す手間を省くことができるという効果が得られる。
【００１８】図９は本発明の第２実施例の寒冷地用断熱
パネルを示すものであり、住宅金融公庫の定めるＩ地区
の高断熱基準（断熱材の厚み１２５ｍｍ以上）に適合す
るものである。この寒冷地用断熱パネルは、全体の構成
は前記第１実施例と同様であるが、断熱板１の厚み等の
数値が異なっている。図１０に示すように、断熱板１全
体の厚みはＩ地区の基準に適合する１２５ｍｍ、そのう
ち、上向きの段部２の厚みは７０ｍｍ、下向きの段部３
の厚みは５５ｍｍであり、短手溝の深さ及び短手桟５の
厚みは２０ｍｍであり、長手溝の深さは２０ｍｍ、長手
桟４の厚みは２０ｍｍである。以上のような構成を有す
る寒冷地用断熱パネルであれば、短手桟５から梁Ａまで
の距離は７０ｍｍであるから、９０ｍｍのビスＢを短手
桟５の深くまでねじ込むことで、又、長手桟４から短手
桟５までの距離は５５ｍｍであるから、９０ｍｍのビス
Ｂを長手桟４に普通に打ち込むことで、容易に、かつ、
強固に、Ｉ地区用の厚さ１２５ｍｍの断熱パネルを止着
できる。
パネルを示すものであり、住宅金融公庫の定めるＩ地区
の高断熱基準（断熱材の厚み１２５ｍｍ以上）に適合す
るものである。この寒冷地用断熱パネルは、全体の構成
は前記第１実施例と同様であるが、断熱板１の厚み等の
数値が異なっている。図１０に示すように、断熱板１全
体の厚みはＩ地区の基準に適合する１２５ｍｍ、そのう
ち、上向きの段部２の厚みは７０ｍｍ、下向きの段部３
の厚みは５５ｍｍであり、短手溝の深さ及び短手桟５の
厚みは２０ｍｍであり、長手溝の深さは２０ｍｍ、長手
桟４の厚みは２０ｍｍである。以上のような構成を有す
る寒冷地用断熱パネルであれば、短手桟５から梁Ａまで
の距離は７０ｍｍであるから、９０ｍｍのビスＢを短手
桟５の深くまでねじ込むことで、又、長手桟４から短手
桟５までの距離は５５ｍｍであるから、９０ｍｍのビス
Ｂを長手桟４に普通に打ち込むことで、容易に、かつ、
強固に、Ｉ地区用の厚さ１２５ｍｍの断熱パネルを止着
できる。
【００１９】なお各数値は、最適例の１つを示すに過ぎ
ず、他の数値をとりうることもちろんである。
ず、他の数値をとりうることもちろんである。
【００２０】図１１は本発明の第３実施例の寒冷地用断
熱パネルを示すものであり、前記第１実施例及び第２実
施例の寒冷地用断熱パネルの断熱板１の裏面に軟質遮音
シート６を貼着したものである。このような構成を有す
る寒冷地用断熱パネルであれば、新たに遮音施工をする
手間が省けるという効果に加えて、断熱板１の強度が大
幅に増大し、断熱パネルの上に乗っての作業が可能にな
るという効果が得られ、使用上極めて便利になる。
熱パネルを示すものであり、前記第１実施例及び第２実
施例の寒冷地用断熱パネルの断熱板１の裏面に軟質遮音
シート６を貼着したものである。このような構成を有す
る寒冷地用断熱パネルであれば、新たに遮音施工をする
手間が省けるという効果に加えて、断熱板１の強度が大
幅に増大し、断熱パネルの上に乗っての作業が可能にな
るという効果が得られ、使用上極めて便利になる。
【００２１】以上の説明においては、天井裏に上から施
工する場合を例として説明したが、天井の野縁に下から
施工したり、壁等に用いることもできる。
工する場合を例として説明したが、天井の野縁に下から
施工したり、壁等に用いることもできる。
【００２２】
【発明の効果】請求項１記載の発明によれば、住宅金融
公庫の定める寒冷地高断熱基準の厚い断熱板（断熱性）
を、容易（作業性）に、かつ、強固（耐震性）に止着す
ることができる。又、隙間のない密封された状態（気密
性）を容易に作り出せる。請求項２記載の発明によれ
ば、新たに遮音施工をする手間が省けるのみならず、断
熱板の強度が大幅に増大し、断熱パネルの上に乗っての
作業が可能となる。請求項３記載の発明によれば、強度
を重視した寒冷地用断熱パネルを提供できる。請求項４
記載の発明によれば、断熱性及び気密性を重視した寒冷
地用断熱パネルを提供できる。
公庫の定める寒冷地高断熱基準の厚い断熱板（断熱性）
を、容易（作業性）に、かつ、強固（耐震性）に止着す
ることができる。又、隙間のない密封された状態（気密
性）を容易に作り出せる。請求項２記載の発明によれ
ば、新たに遮音施工をする手間が省けるのみならず、断
熱板の強度が大幅に増大し、断熱パネルの上に乗っての
作業が可能となる。請求項３記載の発明によれば、強度
を重視した寒冷地用断熱パネルを提供できる。請求項４
記載の発明によれば、断熱性及び気密性を重視した寒冷
地用断熱パネルを提供できる。
図１は本発明の第１実施例を示す斜視図である。図２は
本発明の第１実施例を示す正面図である。図３、図４は
本発明の第１実施例の使用法を示す斜視図である。図５
は本発明の第１実施例のパネル同士の接合部分を示す断
面図である。図６は本発明の第１実施例を天井裏に施工
した状態を示す斜視図である。図７は断熱板の短手方向
の段部を齟齬状となすことなく、両端部を上向きの段部
となし、短手桟を両端部に設けた本発明の第１実施例を
示す側面図である。図８は長手桟を上部に少し突出させ
て設けた本発明の第１実施例を示す正面図である。図９
は本発明の第２実施例を示す斜視図である。図１０は本
発明の第２実施例を示す正面図である。図１１は本発明
の第３実施例を示す斜視図である。図１２、図１３、図
１４は従来例を示す斜視図である。
本発明の第１実施例を示す正面図である。図３、図４は
本発明の第１実施例の使用法を示す斜視図である。図５
は本発明の第１実施例のパネル同士の接合部分を示す断
面図である。図６は本発明の第１実施例を天井裏に施工
した状態を示す斜視図である。図７は断熱板の短手方向
の段部を齟齬状となすことなく、両端部を上向きの段部
となし、短手桟を両端部に設けた本発明の第１実施例を
示す側面図である。図８は長手桟を上部に少し突出させ
て設けた本発明の第１実施例を示す正面図である。図９
は本発明の第２実施例を示す斜視図である。図１０は本
発明の第２実施例を示す正面図である。図１１は本発明
の第３実施例を示す斜視図である。図１２、図１３、図
１４は従来例を示す斜視図である。
１ ‥‥断熱板 ２ ‥‥上向きの段部 ２’‥‥短手方向の上向きの段部 ３ ‥‥下向きの
段部 ４ ‥‥長手方向のビス打設用桟 ５ ‥‥短手方向
のビス打設用桟 ６ ‥‥軟質遮音シート ４’‥‥２枚目の断熱パネルの長手方向のビス打設用桟 ５’‥‥２枚目の断熱パネルの短手方向のビス打設用桟 １１‥‥断熱板 １２‥‥ビス打設用桟 １３‥‥
軟質遮音シート １４‥‥表面板 Ａ ‥‥梁 Ｂ ‥‥９０ｍｍのビス
段部 ４ ‥‥長手方向のビス打設用桟 ５ ‥‥短手方向
のビス打設用桟 ６ ‥‥軟質遮音シート ４’‥‥２枚目の断熱パネルの長手方向のビス打設用桟 ５’‥‥２枚目の断熱パネルの短手方向のビス打設用桟 １１‥‥断熱板 １２‥‥ビス打設用桟 １３‥‥
軟質遮音シート １４‥‥表面板 Ａ ‥‥梁 Ｂ ‥‥９０ｍｍのビス
Claims (4)
- 【請求項１】 矩形状の断熱板の互いに対向する四辺
の端部を、上下に齟齬状に切欠して、重ね代としての上
向きの段部と重なり代としての下向きの段部を形成し、
前記断熱板の表面の長手方向に、一本又は複数本の浅い
溝を設け、該溝に溝部の長さに等しいビス打設用桟を嵌
入し接着するのに加えて、前記断熱板の短手方向の上向
きの段部にも、該段部の向きに沿って浅い溝を設け、該
溝に溝部の長さ及び深さに等しいビス打設用桟を嵌入し
接着させたことを特徴とする寒冷地用断熱パネル。 - 【請求項２】 前記断熱板の裏面に軟質遮音シートを
貼着したことを特徴とする請求項１記載の寒冷地用断熱
パネル。 - 【請求項３】 前記断熱板を押出発泡ポリスチレン板
とした請求項２記載の寒冷地用断熱パネル。 - 【請求項４】 前記断熱板を硬質発泡ウレタン板とし
た請求項２記載の寒冷地用断熱パネル。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3685297A JPH10196002A (ja) | 1997-01-14 | 1997-01-14 | 寒冷地用断熱パネル |
| AU34639/97A AU3463997A (en) | 1996-08-02 | 1997-07-22 | Heat insulating/sound shielding panel for ceiling |
| PCT/JP1997/002530 WO1998005830A1 (fr) | 1996-08-02 | 1997-07-22 | Panneau d'isolation thermique/phonique pour plafond |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3685297A JPH10196002A (ja) | 1997-01-14 | 1997-01-14 | 寒冷地用断熱パネル |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10196002A true JPH10196002A (ja) | 1998-07-28 |
Family
ID=12481315
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3685297A Pending JPH10196002A (ja) | 1996-08-02 | 1997-01-14 | 寒冷地用断熱パネル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10196002A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007044982A (ja) * | 2005-08-10 | 2007-02-22 | Fuji Seal International Inc | 積層フィルム、及び筒状ラベル |
| EP1937049A1 (de) * | 2006-12-22 | 2008-06-25 | Pavatex SA | Dämmplatte mit Sandwichstruktur zum Schutz vor elektromagnetischer Strahlung |
| JP2018090969A (ja) * | 2016-11-30 | 2018-06-14 | 積水ハウス株式会社 | 断熱リフォーム方法 |
-
1997
- 1997-01-14 JP JP3685297A patent/JPH10196002A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007044982A (ja) * | 2005-08-10 | 2007-02-22 | Fuji Seal International Inc | 積層フィルム、及び筒状ラベル |
| JP4671799B2 (ja) * | 2005-08-10 | 2011-04-20 | 株式会社フジシールインターナショナル | 積層フィルム、及び筒状ラベル |
| EP1937049A1 (de) * | 2006-12-22 | 2008-06-25 | Pavatex SA | Dämmplatte mit Sandwichstruktur zum Schutz vor elektromagnetischer Strahlung |
| JP2018090969A (ja) * | 2016-11-30 | 2018-06-14 | 積水ハウス株式会社 | 断熱リフォーム方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20040109 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
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| A02 | Decision of refusal |
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