JPH10195491A - ガラス面上の油膜おとし組成物 - Google Patents

ガラス面上の油膜おとし組成物

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JPH10195491A
JPH10195491A JP526797A JP526797A JPH10195491A JP H10195491 A JPH10195491 A JP H10195491A JP 526797 A JP526797 A JP 526797A JP 526797 A JP526797 A JP 526797A JP H10195491 A JPH10195491 A JP H10195491A
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JP
Japan
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oil film
composition
water
film composition
zirconium silicate
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JP526797A
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English (en)
Inventor
Shozo Tsuchiya
昇三 土屋
Eizo Matsuo
英三 松尾
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Ethylene Chemical Co Ltd
Original Assignee
Ethylene Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特に自動車の窓ガラス上の強固な汚れ、特に
撥水剤として用いるポリシロキサン系化合物、フッ素化
アルキル基含有ケイ素系化合物、あるいはフッ素樹脂な
どからなる強固な被膜を容易に除去できる上、自動車の
カウルトップなどのプラスチックへの汚れ付着がないガ
ラス面上の油膜おとし組成物を提供する。 【解決手段】 研摩剤成分として珪酸ジルコニウム粉体
を含有するガラス面上の油膜おとし組成物あるいは、珪
酸ジルコニウム粉体の他にソジウムモンモリロナイトを
水に分散させたガラス面上の油膜おとし組成物を用い
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はガラス面上の油膜お
とし組成物に関するものであり、さらに詳しくは強固な
汚れ、特に撥水剤として用いるポリシロキサン系化合
物、フッ素化アルキル基含有ケイ素系化合物、あるいは
フッ素樹脂などからなる強固な被膜を除去するための研
摩剤を含有する組成物に関するものであり、特に自動車
の窓ガラスの研磨に有用なものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ガラスの油膜おとしは一般には種
々の洗剤で洗浄する方法が用いられるが、特殊な汚れ、
特に自動車の窓ガラスに施された撥水性被膜の除去は洗
剤による洗浄では全く不可能である。このような撥水性
の被膜は一般にポリシロキサン系樹脂あるいはフッ素樹
脂系のものが用いられているが、これらは有機溶剤でも
溶解除去することができず、研摩剤を含む油膜おとしに
より研磨して除去する方法が採用されている。
【0003】研摩剤としては、レンズ磨きに用いられる
酸化セリウムの微粒子が用いられる場合があるが、これ
は研磨力が小さいためガラス板上の撥水性被膜を除去す
るのに長時間を必要とする欠点がある。また、硬度の高
い炭化ケイ素の微粒子を用いる試みもあるが、これは酸
化セリウムに比べると研磨力が良好で研磨速度が早いも
のの、この微粒子は自動車のカウル材などのプラスチッ
ク製品に付着して汚れとなりやすい欠点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】自動車の窓ガラスはフ
ロントガラスを中心に撥水処理を施すことにより雨粒が
ガラスに付着することを防ぎ視界を良好に保つ工夫がな
されている。このため撥水性の高いポリシロキサン系樹
脂あるいはフッ素系樹脂の被膜をガラス板上に形成せし
めるのが一般的である。この被膜は一定期間使用すると
撥水性能が低下したり、汚れが発生するなどのために古
くなった被膜を除去して新しい被膜を形成させる必要が
生じる。その際古い被膜を効率よく除去する必要があ
り、それには研摩剤を含む油膜おとしを用いるのが一般
的であり、これら研摩剤タイプの油膜おとしは研磨速度
の大きいものが望まれている。
【0005】既に実用化されている炭化ケイ素を用いた
ものは上記のように研磨効率は高いがプラスチック製品
への付着力が大きくて自動車のカウルなどのプラスチッ
ク製品に汚れを発生させるという欠点をもっている。一
方、酸化セリウム微粒子を研磨剤とするものはプラスチ
ック部品の汚れは発生させないが上記のように研磨効率
が低く研磨に長時間を要するという欠点をもっている。
【0006】本発明の目的は、これらの欠点を解消させ
て研磨力が大きい上、プラスチックの汚れを発生させな
い油膜おとし組成物を提供することである。
【0007】
【問題を解決するための手段】本発明者らは上記目的を
達成すべく鋭意研究を重ねた結果、研摩剤成分として珪
酸ジルコニウム粉体を用いることにより、研磨力が大き
い上、プラスチック部品に付着して汚れを発生させるこ
とのない優れた油膜おとし組成物が得られることを見出
し、また、研摩剤成分として珪酸ジルコニウム粉体を用
いると共に、粘度調整剤として無機増粘剤であるソジウ
ムモンモリロナイトおよび必要に応じて湿潤剤として界
面活性剤を配合することにより、研磨力が大きく、かつ
プラスチック部品に付着して汚れを発生させない特性を
有する上、珪酸ジルコニウム粉体を安定に分散させた優
れた油膜おとし組成物が得られることを見出し、本発明
を完成するに至った。
【0008】すなわち、本発明の請求項1の発明は、研
摩剤成分として珪酸ジルコニウム粉体を含有することを
特徴とするガラス面上の油膜おとし組成物である。
【0009】また、本発明の請求項2の発明は、珪酸ジ
ルコニウム粉体およびソジウムモンモリロナイトを水に
分散させたことを特徴とするガラス面上の油膜おとし組
成物である。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明に用いられる珪酸ジルコニ
ウムはZrSiO4 を主成分とする天然品および/また
は合成品であり、その粒径は特に限定されないが、例え
ば、200メッシュ以下のものが好ましく用いられる。
本発明の油膜おとし組成物中の珪酸ジルコニウム粉体の
含有量は特に限定されないが、具体的には例えば、通
常、10〜50重量%、好ましくは30〜40重量%で
ある。珪酸ジルコニウム粉体の含有量が50重量%を超
えると油膜おとし組成物をガラスに塗布したときの乾燥
が早すぎてかえって研磨力が小さくなり、10重量%未
満では研摩剤量不足のため研磨力が小さくなる。
【0011】本発明に用いられる珪酸ジルコニウムは比
重が約4.7の重い粉体であるため安定な水系分散体と
するためには、通常、分散系の増粘が必要である。
【0012】本発明において、分散系の粘度の調整に用
いられる粘度調整剤としては、水溶性ポリマーであるポ
リビニルアルコールやセルロース類などを用いることが
できるが、チキソトロピー性の大きい無機増粘剤である
ソジウムモンモリロナイトが最も適しており、少量の添
加で珪酸ジルコニウム粉体を安定に分散させることがで
きる。
【0013】本発明の油膜おとし組成物中のソジウムモ
ンモリロナイトの含有量は特に限定されないが、通常、
1〜5重量%が望ましい。
【0014】本発明の油膜おとし組成物を撥水性被膜に
浸透させやすくして研磨効率をあげるために界面活性剤
を添加するのが有効である。界面活性剤の種類はアニオ
ン、カチオン、ノニオン系あるいは両性系のいずれでも
よい。本発明の油膜おとし組成物中の界面活性剤の含有
量は特に限定されないが、通常、0.1〜5.0重量%
の範囲が好ましい。
【0015】本発明の油膜おとし組成物の製造方法は特
に制限はなく、製造例としては、具体的には、例えばま
ず水に粘度調整剤であるソジウムモンモリロナイトを分
散させ、必要に応じて界面活性剤を添加し、次いで研摩
剤成分の珪酸ジルコニウム粉体を攪拌下に添加分散させ
て製造する例を挙げることができる。
【0016】本発明の油膜おとし組成物の使用方法も特
に制限はなく、使用例としては、例えば、油膜おとし組
成物の数グラムをスポンジ上に採取して、研磨すべきガ
ラス板上に塗布して、数十回研磨後、研磨面に研摩剤が
べったりと付着した状態になれば、水で洗い流して研磨
処理を終了する例を挙げることができる。また研磨の際
にスポンジを取り付けた電動式あるいは空気加圧式のパ
フを用いるとさらに研磨時間を短縮することができる。
【0017】
【実施例】以下に実施例および比較例をもって本発明を
更に具体的に説明するが、本発明の主旨を逸脱しない限
り、本発明は実施例に限定されるものではない。 (実施例1)670gの水に28gのソジウムモンモリ
ロナイト[クニミネ工業(株)製:商品名;クニピア
G]を少量ずつ添加して攪拌し均一に分散させ、2gの
ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダを添加溶解させた。
次いで300gの珪酸ジルコニウム粉体[関東ベントナ
イ鉱業(株)製:商品名;ジルコンフラワー]を攪拌下
に添加して均一に分散させて本発明の油膜おとし組成物
を調整した。
【0018】このようにして調整した本発明の油膜おと
し組成物の撥水性被膜除去効率を下記の試験方法により
求めた。結果を図1に示す。図1から、本発明の油膜お
とし組成物は撥水性被膜の除去効率が良好であることが
判る。
【0019】また、本発明の油膜おとし組成物のプラス
チックの汚れ性を下記の試験方法により求めた。その結
果、本発明の油膜おとし組成物はカウルトップを汚染さ
せなかった。
【0020】(撥水性被膜除去効率の試験方法)日産
「撥水ウィンドウシステム」処理液[日産自動車(株)
製:商品名]を、170mm×70mmのガラス板上に
塗布し、乾燥させて撥水性被膜を形成させた。次いで7
5mm×50mmの面積のスポンジに所定量の油膜おと
し組成物を塗布し、900gの荷重をかけてガラス板上
を往復動させて被膜を擦り取る。被膜の除去性は、ガラ
ス板上の水滴の接触角を測定して判定した。撥水性被膜
上の水の接触角は90°〜110°程度で、被膜の減少
と共に接触角は低下し、最終的には15°〜25°程度
になる。そこで、荷重されたスポンジ面の往復回数と接
触角の低下率を測定することにより被膜除去効率を判定
した。
【0021】(プラスチックの汚れ性の試験方法)日産
ブルーバードのカウルトップに油膜おとし組成物を付着
させて1昼夜放置後、水洗して汚れを観察する。
【0022】(比較例1)実施例1の油膜おとし組成物
中の珪酸ジルコニウム粉体の替わりに酸化セリウム粉体
を用いて、実施例1と同様にして比較のための油膜おと
し組成物を調整した。組成を表1に示す。このようにし
て調整した油膜おとし組成物の撥水性被膜除去効率を実
施例1と同様にして求めた。結果を図1に示す。また、
この油膜おとし組成物のプラスチックの汚れ性を実施例
1と同様にして求めた。この油膜おとし組成物はカウル
トップを汚染させなかったが、図1から、この油膜おと
し組成物は撥水性被膜の除去効率が劣ることが判る。
【0023】(比較例2)実施例1の油膜おとし組成物
中の珪酸ジルコニウム粉体の替わりに炭化ケイ素粉体を
用いて、実施例1と同様にして比較のための他の油膜お
とし組成物を調整した。組成を表1に示す。このように
して調整した油膜おとし組成物の撥水性被膜除去効率を
実施例1と同様にして求めた。結果を図1に示す。ま
た、この油膜おとし組成物のプラスチックの汚れ性を実
施例1と同様にして求めた。この油膜おとし組成物はカ
ウルトップに汚染が残存することが認められ、カウルト
ップを汚染させた。また、図1から、この油膜おとし組
成物は撥水性被膜の除去効率が劣ることが判る。
【0024】
【表1】
【0025】以上のように、本発明の油膜おとし組成物
は撥水性被膜の除去効率が良好で、かつ、カウルトップ
などのプラスチックへの汚れ付着が認められない優れた
油膜おとし組成物である。
【0026】
【発明の効果】本発明のガラス面上の油膜おとし組成物
は、特に自動車の窓ガラス上の強固な汚れ、特に撥水剤
として用いるポリシロキサン系化合物、フッ素化アルキ
ル基含有ケイ素系化合物、あるいはフッ素樹脂などから
なる強固な被膜を容易に除去できる上、カウルトップな
どのプラスチックへの汚れ付着がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 接触角と磨き出し回数との関係を示すグラフ
フである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 研摩剤成分として珪酸ジルコニウム粉体
    を含有することを特徴とするガラス面上の油膜おとし組
    成物。
  2. 【請求項2】 珪酸ジルコニウム粉体およびソジウムモ
    ンモリロナイトを水に分散させたことを特徴とするガラ
    ス面上の油膜おとし組成物。
JP526797A 1997-01-16 1997-01-16 ガラス面上の油膜おとし組成物 Pending JPH10195491A (ja)

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JPH10195491A true JPH10195491A (ja) 1998-07-28

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