JPH10194603A - 走行式ホース巻取機 - Google Patents

走行式ホース巻取機

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JPH10194603A
JPH10194603A JP1464697A JP1464697A JPH10194603A JP H10194603 A JPH10194603 A JP H10194603A JP 1464697 A JP1464697 A JP 1464697A JP 1464697 A JP1464697 A JP 1464697A JP H10194603 A JPH10194603 A JP H10194603A
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JP
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hose
body frame
wheels
winding
traveling
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JP1464697A
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Koichi Koyasu
幸一 子安
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Tokai Kogyo Co Ltd
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Tokai Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】平面作物が栽培されている圃場において、走行
式ホース巻取機が使用できるようにする。 【解決手段】上部機体フレーム3bに装着された巻取ド
ラム8におけるほぼ巻取軸7の位置を基準にして、これ
よりも下方に配置される車輪11、車軸12、クラッチ
機構C、トルク調整器T等の各部材を、前記上部機体フ
レーム3bと同一のフレーム幅Wを有する下部機体フレ
ーム3aのフレーム幅W内に配設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主にイチゴやチン
ゲン菜等の平面作物に動力噴霧機を使用して薬液を噴霧
する場合に、作業者が機体を走行させることにより噴霧
ホースを自動的に巻き取る構成の走行式ホース巻取機に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】動力噴霧機を使用して圃場の農作物に薬
液を噴霧する場合、走行式ホース巻取機が使用される。
本出願人は、平成7年11月16日付で走行式ホース巻
取機の特許出願(特願平7−323686号)を行っ
た。この走行式ホース巻取機は、圃場の畝溝においてそ
の機体を走行させる際に、車輪の回転力を巻取ドラムに
伝達させることにより、自動的に噴霧ホースを巻き取る
ことが可能である。図11及び図12を参照しながら、
この走行式ホース巻取機A’について説明する。走行式
ホース巻取機A’を構成する機体B’には、巻取ドラム
51が回転可能にして配設されている。そして機体B’
の下方の両側には、一対の車輪52が配設されていて、
該一対の車輪52の車軸53にはトルク調整器Tが装着
されている。このトルク調整器Tに介装された下側プー
リ54と、前記巻取ドラム51の巻取軸55に装着され
た上側プーリ56とにベルト57が掛装されている。機
体B’を走行させることにより、前記一対の車輪52の
回転力がトルク調整器Tを介して巻取ドラム51に伝達
される。この回転力により、巻取ドラム51に噴霧ホー
スHが自動的に巻き取られる。噴霧ホースHが巻き取ら
れ、一対の車輪52の周速よりも巻取ドラム51の巻取
速度の方が速くなった場合、その余剰回転がトルク調整
器Tの部分でスリップするため、該噴霧ホースHは機体
B’の走行速度とほぼ同一の速度で巻取ドラム51に巻
き取られる。なお、図11及び図12において、符号5
8は噴霧管である。
【0003】通常の畝の長さは40m程度であるため、
走行式ホース巻取機A’を使用して農作物に薬液を噴霧
する場合、噴霧ホースHは50m程度必要である。そし
て、通常の噴霧ホースHの内径は8.5mmである。こ
れらの数値から、巻取ドラム51の幅とその内外径が所
定寸法に設定される。巻取ドラム51の巻取軸55に
は、一対の車輪52からの回転力を伝達するための上側
プーリ56が装着されている。そのため前記機体B’の
機体幅W0 は、上記した巻取ドラム51の幅と上側プー
リ56の幅とによって設定される。更に従来の走行式ホ
ース巻取機A’では、機体B’を安定した状態で走行さ
せるために、一対の車輪52は該機体B’の両側に配設
されている。この走行式ホース巻取機A’における一対
の車輪52の外幅W’は約340mmであり、畝溝R’
の畝溝幅WR ' が350mm以上の圃場にて使用可能で
ある。
【0004】ここで、イチゴやチンゲン菜等の平面作物
の畝Gについて説明する。イチゴの場合、図8及び図9
に示されるように、各畝GのピッチPは約1200mm
であり、各畝Gの上面から畝溝Rまでの深さDは約37
0mmである。そして各畝Gの両側面部59は、僅かに
傾斜している。イチゴの実61は、畝Gの両側面部59
に垂れ下がった状態でなるので、その実61を保護する
ため畝Gの側面部59と畝溝Rとはビニールシート62
で覆われている。イチゴやチンゲン菜等の平面作物の場
合、畝溝Rの畝溝幅WR は狭く、約250mmである。
【0005】前述したように、従来の走行式ホース巻取
機A’における一対の車輪52の外幅W’は約340m
mであり、イチゴやチンゲン菜等の平面作物の場合の畝
溝Rの畝溝幅WR よりも広い。そのため、該走行式ホー
ス巻取機A’の機体B’を平面作物の畝溝Rに進入させ
ることは極めて困難である。そのため、図13に示され
るように、動力噴霧機の付近に手動のホース巻取機(図
示せず)を設置し、該ホース巻取機に装着された噴霧ホ
ースH’を介して噴霧管63に薬液を送り込みながら、
噴霧作業を行っている。即ち、作業者は、いったん畝G
の終端部まで噴霧ホースH’を巻き出し、後退しながら
噴霧作業を行う。この方法では、巻き出された噴霧ホー
スH’を自動的に巻き取ることは不可能である。そのた
め、1本の畝Gの噴霧作業が終了したら、いったん噴霧
作業を中断し、該噴霧ホースH’を巻き取る必要があ
る。或いは、噴霧を担当する作業者とは別に、噴霧ホー
スH’を巻き取るための作業者が必要である。そのた
め、作業効率が悪い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した不
具合に鑑み、走行式ホース巻取機が畝溝の狭いイチゴや
チンゲン菜等の平面作物の圃場においても使用できるよ
うにし、薬液噴霧が効率的に行われるようにすることを
課題としてなされたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この問題を解決するため
の本発明は、機体フレームに車輪と巻取ドラムが装着さ
れ、圃場の畝溝を走行させて、前記車輪の回転力をトル
ク調整器を介して前記巻取ドラムに伝達させることによ
り巻取ドラムを回転させ、動力噴霧機に連結された噴霧
ホースを自動的に巻き取るための走行式ホース巻取機で
あって、前記巻取ドラムのほぼ巻取軸の位置を基準にし
て、これよりも下方に配置される前記車輪等の全ての部
材が、平面視において、前記機体フレームにおける前記
巻取軸を支持している部分のフレーム幅内に配設したこ
とを特徴としている。
【0008】本発明に係る走行式ホース巻取機は、巻取
ドラムのほぼ巻取軸の位置を基準にして、これよりも下
方に配置される車輪等の全ての部材が、機体フレームの
フレーム幅内に配設されている。そのため、イチゴやチ
ンゲン菜等の平面作物が栽培されている圃場における狭
い畝溝にも進入可能であり、しかもその畝を損壊させた
り作物を損傷させたりすることがない。作業者は、圃場
の畝溝に上記した走行式ホース巻取機の機体を進入させ
る。そして、クラッチ機構を遮断して巻取軸に回転力が
伝達されない状態にして、機体を前進させる。巻取軸に
は回転力が伝達されないため巻取ドラムは自由回転し、
機体が前進することにより巻取ドラムから噴霧ホースが
巻き出される。そしてクラッチ機構を作動させ、畝の終
端部より機体を後退させながら薬液の噴霧を行う。車輪
の回転力が巻取軸に伝達されるため、巻取ドラムが回転
し、車輪の周速とほぼ同一の速度で噴霧ホースが巻き取
られる。車輪の周速よりも噴霧ホースの巻取速度が速く
なると、トルク調整器の部分で巻取ドラムの余剰回転が
スリップする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、実施例を挙げて本発明を更
に詳細に説明する。図1は、本発明に係る走行式ホース
巻取機A1 、動力噴霧機1、及び薬液タンク2の斜視
図、図2は本発明に係る走行式ホース巻取機A1 の側面
図、図3は同じく平面図である。
【0010】図1ないし図3に示されるように、本発明
に係る走行式ホース巻取機A1 の機体B1 を構成する機
体フレームは、ほぼ水平に配設された方形状の下部機体
フレーム3aと、正面視において前記下部機体フレーム
3aの両サイド部分からほぼ垂直上方に立ち上がった上
部機体フレーム3bと、前記下部機体フレーム3aの幅
方向の両サイド部分の後端部がほぼ垂直上方に折り曲げ
られて形成された両棹部3cとから構成されている。こ
れらの機体フレーム3a,3b 及び両棹部3cは、パイプ
材を折り曲げたり固着したりすることによって成形され
ていて、平面視におけるそれらの内側部分には空間部V
が形成されている。そして、これらの機体フレーム3a,
3b 及び両棹部3cのフレーム幅Wは全て同一である。
両棹部3cの上端部は、更に後方でしかも斜め上方に折
り曲げられて、一対の運転ハンドル4を形成している。
一対の運転ハンドル4は操作しやすいように、それぞれ
が下部機体フレーム3aの幅方向に広げられている。下
部機体フレーム3aの前端部には、該フレーム3aにほ
ぼ垂直に噴霧管支持棒5が取付けられていて、該噴霧管
支持棒5に2本の噴霧管6がほぼ水平に取付けられてい
る。各噴霧管6の取付位置や取付方向は、噴霧される農
作物の種類や畝Gの大きさによって変更することができ
る。
【0011】上部機体フレーム3bの上面には、下部機
体フレーム3aの幅方向に沿って巻取軸7が回転可能に
して取付けられている。機体B1 において、該巻取軸7
が取付けられる高さ方向の位置は、イチゴやチンゲン菜
等の平面作物の畝Gの上面よりも上方である。巻取軸7
には、巻取ドラム8と上側プーリ9とが同心にて装着さ
れている。そして、該巻取軸7の両端部が、軸受10に
よって支承されている。前記巻取ドラム8と前記上側プ
ーリ9とは、方形状の下部機体フレーム3aの平面視に
おける空間部Vの後部上方に配設されている。巻取ドラ
ム8には、噴霧ホースHが巻き取られる。この噴霧ホー
スHの内径は8.5mm、全長は約50mである。図1
に示されるように、巻取ドラム8に巻かれた噴霧ホース
Hの一端部は、動力噴霧機1の薬液吐出口1aに接続さ
れている。そして、薬液タンク2にその一端部が挿入さ
れた給水ホースH1 の他端部は、動力噴霧機1の給水口
1bに接続されている。この動力噴霧機1は、エンジン
Eによって駆動される。薬液タンク2内から給水された
薬液は、加圧されて噴霧ホースHを介して各噴霧管6ま
で送られ、該各噴霧管6から噴霧される。なお、図1に
おいて符号H2 は、動力噴霧機1に給水された余分の薬
液を薬液タンク2に戻すための余水ホースである。
【0012】図3に示されるように、下部機体フレーム
3aの平面視における空間部Vの前部には、一輪の車輪
11が配設されている。この車輪11の車軸12は、下
部機体フレーム3aにおける両サイド部分の下面に取付
けられた一対の軸受13に支承されている。車輪11
は、車軸12において、下部機体フレーム3aの幅方向
の中心よりもやや一方側に片寄った位置に装着されてい
る。そして、車軸12において、同じくやや他方側に片
寄った位置にはトルク調整器Tが装着されていて、該ト
ルク調整器Tにおける前述した上側プーリ9と相対向す
る位置には、下側プーリ14が介装されている。なお、
前記車輪11は、下部機体フレーム3aの幅方向の中心
に配設されることが望ましい。
【0013】図2及び図4に示されるように、前記上側
プーリ9と前記下側プーリ14には、ベルト15が掛装
されている。このベルト15は、通常の状態で張力が発
生しないように弛められた状態、即ち、一方のプーリの
回転力が他方のプーリに伝達しない状態で掛装されてい
る。下部機体フレーム3aの一方側のサイド部分の上面
には、レバー16が回動可能にして取付けられている。
該レバー16の先端部にはテンションローラ17が取付
けられていて、該テンションローラ17が前記ベルト1
5の外周面に当接している。レバー16には、下部機体
フレーム3aの長さ方向にほぼ沿った状態で作用する引
張ばね18,19が取付けられている。レバー16の前
方の引張ばね18の端部は、下部機体フレーム3aの所
定位置に取付けられていて、後方の引張ばね19の端部
は、ワイヤ21を介して運転ハンドル4に取付けられた
操作レバー22に連結されている。この操作レバー22
を操作すると、ワイヤ21を介して引張ばね18,19
が矢印23の方向に引っ張られ、レバー16が同方向に
回動する。その結果、該レバー16に取付けられたテン
ションローラ17が、ベルト15の外周面に押し付けら
れる。その状態を、図4に実線で示す。該ベルト15に
は張力が発生し、一方のプーリの回転力が他方のプーリ
に伝達される。操作レバー22を再度操作すると、引張
ばね18,19の復元力により、レバー16が矢印23
と反対方向に回動し、ベルト15の張力が消滅する。即
ち、レバー16、テンションローラ17、引張ばね1
8,19などの各部材は、ベルト15に張力を発生させ
たり消滅させたりするためのクラッチ機構Cを構成して
いる。クラッチ機構Cを構成する各部材は、全て機体フ
レーム3a,3b のフレーム幅W内に配設されている。
【0014】下側プーリ14は、車軸12に装着された
トルク調整器Tに介装されている。このトルク調整器T
の設定トルクは、図示しない手段によって変更すること
ができる。そのため、該トルクを調整することにより、
車輪11から各プーリ9,14を介して巻取軸7に伝達
される回転力(または巻取軸7から車輪11に伝達され
る回転力)の大きさを調整することができる。
【0015】図2及び図5に示されるように、下部機体
フレーム3aの後部の下面には、ほぼ垂直に支持棒24
が固着されていて、該支持棒24の下端部にはほぼ水平
にして尾輪軸25が固着されている。この尾輪軸25の
両端部には、一対の尾輪26が支承されている。一対の
尾輪26の外幅W1 は、下部機体フレーム3aのフレー
ム幅Wよりも僅かに狭い。即ち、一対の尾輪26は下部
機体フレーム3aのフレーム幅W内に配設されている。
【0016】前述した車輪11、車軸12、下側プーリ
14、トルク調整器T、クラッチ機構C及び上記した一
対の尾輪26等の各部材は、前記巻取ドラム8のほぼ巻
取軸7の位置を基準にして、これよりも下方に配設され
ていると共に、前記した各部材が機体フレームにおける
前記巻取軸7及びその軸受10を支持している部分(上
部機体フレーム3b)のフレーム幅W内に配設されてい
る。このフレーム幅Wは、約240mmである。
【0017】次に、本発明に係る走行式ホース巻取機A
1 の作用について説明する。圃場の農作物に薬液を噴霧
させるには、図6及び図7に示されるように、まず作業
者が機体B1 を押して畝Gの終端部まで前進させる。こ
の畝Gの終端部から、機体B1 を矢印27の方向に後退
させながら噴霧作業を行う。機体B1 を前進させる際に
は、運転ハンドル4に取付けられた操作レバー22を操
作して、クラッチ機構Cを解除しておく。するとベルト
15には張力が発生しないため、車輪11が回転しても
ベルト15は空回りして、上側プーリ9に回転力は伝達
されない。しかし、噴霧ホースHの一端部は動力噴霧機
1に接続されているため、機体B1 を前進させることに
より噴霧ホースHに所定の張力が作用し、この張力によ
って巻取ドラム8が回転させられて、噴霧ホースHが巻
き出される。このままの状態で、機体B1 を畝Gの終端
部まで前進させると、巻取ドラム8から連続して巻き出
された噴霧ホースHは、畝溝Rを這う。
【0018】機体B1 を畝Gの終端部まで前進(図6で
一点鎖線で示される)させたら、バルブ(図示せず)を
開き、該噴霧管6から薬液を噴霧する。同時に運転ハン
ドル4に取付けられた操作レバー22を操作した状態
で、機体B1 を矢印27の方向へ後退させる。操作レバ
ー22を操作して、クラッチ機構Cを作動させることに
よって、ベルト15には張力が発生する。そのため、車
輪11の回転力がベルト15と上下の各プーリ9,14
とを介し、巻取ドラム8を回転させる回転力となって巻
取軸7に伝達される。即ち、機体B1 が後退すると同時
に巻取ドラム8が回転する。巻取ドラム8に噴霧ホース
Hが一定巻数以上巻き取られると、該巻取ドラム8にお
ける巻取速度が車輪11の周速よりも大きくなり、それ
以上噴霧ホースHを巻き取ることができなくなる。しか
し、本発明に係るホース巻取機A1には、トルク調整器
Tが取付けられており、巻取ドラム8の余剰回転がトル
ク調整器Tの部分でスリップ回転される。そのため、該
噴霧ホースHは、機体B1 の走行速度とほぼ同一の速度
で巻取ドラム8に巻き取られる。このようにして、巻取
ドラム8に噴霧ホースHが常にスムーズに巻き取られ
る。
【0019】図8に示されるように、薬液を噴霧される
農作物がイチゴやチンゲン菜等の平面作物であり、各畝
GのピッチPが1200mm程度である場合、その畝溝
Rの畝溝幅WR は250mm程度である。しかも「従来
の技術」に記載したように、畝Gの上面から両側面部5
9及び畝溝Rは、ビニールシート62が覆われており、
前記両側面部59の上部にイチゴの実61がなる。本発
明に係る走行式ホース巻取機A1 の機体B1 を構成する
機体フレーム3a,3b のフレーム幅Wは、約240mm
であるため、上記畝溝Rに進入可能である。そして、巻
取ドラム8のほぼ巻取軸7の位置を基準として、これよ
りも下方に配置される全ての部材(車輪11、トルク調
整器T、クラッチ機構C及び一対の尾輪26等)は、前
記巻取軸7を支持している部分(上部機体フレーム3
b)のフレーム幅W内に配設されている。しかも、前記
巻取軸7の位置は、各畝Gの上面よりも上方に配置され
ている。そのため、該機体B1 を走行させても、各畝G
の両側面部59と干渉してこれを損壊させることはな
い。また、前記両側面部59の上部に垂れ下がってなっ
ているイチゴの実61を損傷させることもない。
【0020】本実施例の走行式ホース巻取機A1 は、前
部の車輪11を一輪とし、後部の尾輪26を二輪とした
三輪構造である。そのため、安定した状態で機体B1
走行させることが可能である。しかし、前部の車輪11
のみの一輪構造としてもよい。その場合、後部の尾輪2
6をスタンドとして、停止させた状態で倒れないように
する工夫が必要である。また、図10に示されるよう
に、前部の車輪を二輪としてもよい。この実施例の走行
式ホース巻取機A2 について説明する。この場合、各車
輪28の直径を小さくすると共にその幅を狭くして、一
対の車輪28の間に下側プーリ29を配設する。トルク
調整器Tは、下側プーリ29と上側プーリ31との間に
配設された中間軸32に装着し、下側プーリ29と上側
プーリ31とを中間プーリ33,34を介して連結す
る。こうすることにより、機体フレーム3a,3b のフレ
ーム幅Wを240mm程度におさえることが可能であ
る。しかも、一対の車輪28等の全ての部材が、機体フ
レーム3a,3b のフレーム幅W内に配設されている。こ
のような構成の走行式ホース巻取機A2 の場合、その機
体B2 は、より安定して走行される。
【0021】
【発明の効果】本発明に係る走行式ホース巻取機は、そ
の機体フレームに車輪と巻取ドラムが装着されており、
該車輪の回転力をトルク調整器を介して前記巻取ドラム
に伝達させることにより巻取ドラムを回転させ、動力噴
霧機に連結された噴霧ホースを自動的に巻き取ることが
できると共に、前記巻取ドラムのほぼ巻取軸の位置を基
準にして、これよりも下方に配置される前記車輪等の全
ての部材が、前記機体フレームにおける前記巻取軸を支
持している部分のフレーム幅内に配設されている。その
ため機体において畝溝内に配置される部分の幅を必要最
小幅内に納めることができ、イチゴやチンゲン菜等の平
面作物のように畝溝の狭い圃場においても使用できる。
しかも畝を損壊したり、なっている実を損傷することも
ない。この走行式ホース巻取機には、トルク調整器が取
付けられているため、機体を走行させることにより自動
的に噴霧ホースが巻き取られる。そのため、作業者が一
人でも、噴霧作業を中断することがなくなり、効率的に
噴霧作業を行うことができる。走行式ホース巻取機の機
体は車輪によって走行されるので、作業者は機体を押す
だけでよく、労働力が軽減される。本発明に係る走行式
ホース巻取機は、イチゴやチンゲン菜等の平面作物が栽
培されている圃場だけでなく、他の農作物の圃場におい
ても使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る走行式ホース巻取機A1 、動力噴
霧機1、及び薬液タンク2の斜視図である。
【図2】本発明に係る走行式ホース巻取機A1 の側面図
である。
【図3】同じく平面図である。
【図4】クラッチ機構Cの作用説明図である。
【図5】図2のX矢視図である。
【図6】本発明に係る走行式ホース巻取機A1 の作用説
明図である。
【図7】同じく作用を説明する斜視図である。
【図8】同じく作用を説明する正面図である。
【図9】畝Gにイチゴがなっている状況を示す斜視図で
ある。
【図10】本発明の別の実施例の走行式ホース巻取機A
2 の平面図である。
【図11】従来の走行式ホース巻取機A’の正面図であ
る。
【図12】同じく平面図である。
【図13】従来の薬液噴霧の状況を示す図である。
【符号の説明】
1,A2 :走行式ホース巻取機 H:噴霧ホース T:トルク調整器 R:畝溝 V:空間部(下部機体フレームの内部) W:フレーム幅 1:動力噴霧機 3a:下部機体フレーム(機体フレーム) 3b:上部機体フレーム(機体フレーム) 7:巻取軸 8:巻取ドラム 11:車輪 26:尾輪

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機体フレームに車輪と巻取ドラムが装着
    され、圃場の畝溝を走行させて、前記車輪の回転力をト
    ルク調整器を介して前記巻取ドラムに伝達させることに
    より巻取ドラムを回転させ、動力噴霧機に連結された噴
    霧ホースを自動的に巻き取るための走行式ホース巻取機
    であって、 前記巻取ドラムのほぼ巻取軸の位置を基準にして、これ
    よりも下方に配置される前記車輪等の全ての部材が、平
    面視において、前記機体フレームにおける前記巻取軸を
    支持している部分のフレーム幅内に配設されていること
    を特徴とする走行式ホース巻取機。
  2. 【請求項2】 前記車輪は一輪であることを特徴とする
    請求項1に記載の走行式ホース巻取機。
  3. 【請求項3】 前記機体フレームには、一対の尾輪が取
    付けられていることを特徴とする請求項2に記載の走行
    式ホース巻取機。
  4. 【請求項4】 前記一輪の車輪と前記一対の尾輪とは、
    機体フレームの最下部にほぼ水平に設けられた方形状の
    下部機体フレームの内部に配設されていることを特徴と
    する請求項3に記載の走行式ホース巻取機。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007000016A1 (en) * 2005-06-27 2007-01-04 Amakye Engineering Pty Limited Cable reeler and cable retrieval method

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WO2007000016A1 (en) * 2005-06-27 2007-01-04 Amakye Engineering Pty Limited Cable reeler and cable retrieval method

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