JPH10194324A - 抗菌性包装フィルム - Google Patents

抗菌性包装フィルム

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JPH10194324A
JPH10194324A JP35164896A JP35164896A JPH10194324A JP H10194324 A JPH10194324 A JP H10194324A JP 35164896 A JP35164896 A JP 35164896A JP 35164896 A JP35164896 A JP 35164896A JP H10194324 A JPH10194324 A JP H10194324A
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JP
Japan
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antibacterial
film
packaging film
width
layer
Prior art date
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Pending
Application number
JP35164896A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiichi Haruyama
喜一 春山
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SUMIRON KK
Original Assignee
SUMIRON KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 抗菌性を有する包装フィルムを提供する。 【解決手段】 この抗菌性包装フィルム1は、少なくと
も片面が抗菌処理された透明なフィルム基材3と、この
フィルム基材3の前記抗菌処理面の両縁部に形成された
粘着剤層4と、前記フィルム基材3の全幅に渡って一定
の間隔で施されたミシン目5とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食品等の包装に用
いられる抗菌性包装フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、衛生的な住環境に対する関心が高
まっており、特に食中毒の発生を防止することが懸案に
なっている。食品の包装には、中身が見えるように透明
なフィルムがよく使われるが、このフィルムに抗菌性を
持たせれば、食品への有害微生物の付着を防止したり、
たとえ食品に有害微生物が付着したとしてもその成育を
抑えたりして、食中毒の発生防止に効果があると考えら
れる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、抗菌
性を有する包装フィルムを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に係る抗菌性包装
フィルムは、少なくとも片面が抗菌処理された透明なフ
ィルム基材と、前記フィルム基材の前記抗菌処理面の両
縁部に形成された粘着剤層と、前記フィルム基材の全幅
に渡って一定の間隔で施されたミシン目と、を備える。
【0005】
【発明の実施の形態】フィルム基材は、本発明の抗菌性
包装フィルムの本体として用いられる。フィルム基材の
ベースとなる材料としては、透明なフィルムを形成する
ことのできるものであれば特に限定はされないが、たと
えば、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン等
の樹脂およびこれらのうちのいずれか2種以上の樹脂の
混合物等が挙げられる。
【0006】フィルム基材用の原材料樹脂には、必要に
応じ、抗菌性および透明性を損なわない範囲内で、静電
気防止剤、安定剤等の通常必要とされる各種添加剤が配
合されてもよい。フィルムの製膜方法としては、特に限
定はされないが、たとえば、Tダイ法等が挙げられる。
製膜されたフィルムは、1軸延伸または好ましくは2軸
延伸して強度を付与してもよい。
【0007】フィルム基材の幅は、抗菌性包装フィルム
により包装される物品の大きさ、同物品を入れる容器の
大きさ等に応じて異なるが、たとえば5〜100cm程度
である。フィルム基材の全厚は、特に限定はされない
が、好ましくは10〜60μm、より好ましくは20〜
40μmである。全厚が上記範囲より薄いと、Tダイ法
により製膜する場合に生産性が低下して製造コストが増
えたり、シワ発生によりライン製造性が低下したりする
等の問題がある。フィルム基材は両縁部に糊付け(粘着
剤層形成)されているので、全厚が上記範囲より厚い
と、テレスコープ発生により巻取形状が不良になる等の
問題がある。
【0008】フィルム基材は、抗菌性を付与するため
に、その少なくとも片面、すなわち、片面だけか或いは
両面とも抗菌処理されている。抗菌処理の方法として
は、特に限定はされないが、たとえば、1)フィルム基
材の原材料樹脂中に抗菌性材料を添加する方法(単層構
造の抗菌処理方法)、2)フィルム基材本体の片面また
は両面に抗菌性材料を含む樹脂層を積層形成させる方法
(複層構造の抗菌処理方法、例えば、2層構造で一層を
抗菌性材料を含む樹脂層で形成するか、3層構造で両表
面層を抗菌性材料を含む樹脂層で形成する方法)、3)
フィルム基材の片面に抗菌性材料を蒸着等して付着させ
る方法等が挙げられる。1)と2)の方法のうち、2)
の方法が、表面樹脂層だけに抗菌性材料を配合すればよ
く、そのため、抗菌性材料の配合量が少なくてすみ(2
の方法の約1/10)、製造コストを節約したり、抗菌
性材料の配合によるフィルムの透明性低下を抑えたりす
ることができる点から好ましい。
【0009】抗菌性層の具体的形成方法としては、たと
えば、真空蒸着法、化学蒸着法、プラズマ蒸着法、スパ
ッタリング法、イオンプレーティング法等のドライプロ
セスの他、Tダイ法等が挙げられる。抗菌性層の厚み
は、抗菌剤の種類、層の種類、層の形成方法等によって
変わる、例えば、抗菌剤含有樹脂層の場合は例えば0.
5〜2.0μm程度である。
【0010】本発明で用いられる抗菌性材料としては、
特に限定はされないが、たとえば、銀等の金属、銀コー
ト燐酸ジルコニウム等の金属塩、銀ゼオライト等の金属
酸化物等の金属原子含有材料等が挙げられる。これらの
抗菌性材料は、本発明のフィルムの透明性を保つ点か
ら、透明なものが好ましい。フィルム基材の抗菌処理面
の両縁部には、抗菌性包装フィルムの両縁が被包装物に
固定されるようにするために、粘着剤層が形成されてい
る。粘着剤層を構成する粘着剤としては、たとえば、ア
クリル系、ゴム系等が挙げられるが、特に限定はされな
い。
【0011】粘着剤層の厚みは、特に限定はされない
が、たとえば、好ましくは3〜20μm、より好ましく
は5〜15μmである。厚みが上記範囲より薄いと、粘
着剤層が不均一になる恐れがある。厚みが上記範囲より
厚いと、テレスコープ発生により巻取形状が不良になっ
たり、粘着剤の使用量の増大により製造コストが増えた
りする。
【0012】粘着剤層の幅は、特に限定はされないが、
好ましくは5〜50mm、より好ましくは10〜30mmで
ある。幅が上記範囲より大き過ぎると、被覆面積が小さ
くなり過ぎるし、製造コストも上がるし、不必要でもあ
る。幅が上記範囲より小さ過ぎると、フィルムの端止め
がうまくゆきにくい。粘着剤層を形成させる方法として
は、特に限定はされないが、たとえば、リバースコー
タ、コンマコータ、グラビアコータ、ファウンテンダイ
コータ等が挙げられる。
【0013】フィルム基材には、必要に応じ、抗菌性を
損なわない範囲内で文字や絵柄等が描かれていてもよ
い。フィルム基材には、一定の長さに抗菌性包装フィル
ムを容易に切って使えるようにするために、フィルム基
材の全幅に渡って一定の間隔で複数のミシン目が施され
ている。ミシン目は、前述したようにフィルム基材に文
字や絵柄等が描かれている場合は、ミシン目で切って使
った時にそれらが描かれた位置が一定になる効果もあ
る。ミシン目の相互間隔は、抗菌性包装フィルムにより
包装される物品の大きさ、同物品を入れる容器の大き
さ、フィルム基材に必要に応じて描かれる文字や絵の大
きさ等により異なり、特に限定はされないが、たとえ
ば、5〜100cmである。
【0014】本発明の抗菌性包装フィルムの製品形態に
ついては、たとえば、ロール芯に巻いたロール状等が挙
げられるが、これに限定されない。図1は、本発明の一
実施態様を表す。抗菌性包装フィルム1は、直径30〜
120mm、長さ5〜100cmのロール芯2にその長さ一
杯で巻かれている。抗菌性包装フィルム1は、少なくと
も片面が抗菌処理されたフィルム基材3を本体とし、そ
の裏面(抗菌処理面)の両縁に幅5〜50mmの粘着剤層
4を備えている。フィルム基材3の本体層は厚さ10〜
60μmであり、その片面または両面に積層された抗菌
剤含有樹脂層の厚さは0.5〜2.0μmである。フィ
ルム基材3には、その全幅(5〜100cm)に渡って5
〜100cm毎にミシン目5が施されており、フィルム使
用者が、このミシン目5の所でフィルムを容易に切って
一定の長さ、幅(5〜100cm×5〜100cm)の包装
フィルムとして使えるようになっている。
【0015】図2は、抗菌性包装フィルム1で包装され
た食品を表す。イチゴ6を入れた容器7の上に抗菌性包
装フィルム1が、その抗菌処理面が下側になるように被
せられている。抗菌性包装フィルム1の両縁部は、粘着
剤層4を介して容器7の側面に貼り付けられて固定され
ている。
【0016】
〔実施例〕
原料を溶融、混練してTダイ法により幅6000mmに製
膜し、延伸して強度を付与したあと、1050mm幅にス
リットし4000m巻き取って原反を得た。この原反か
ら引き出し外面に印刷を施して、内面の幅方向に210
mm間隔で幅40mmの粘着剤層3本、その両外側に幅2
0mmの粘着剤層を各1本形成し、長さ1050mmの
紙ロール芯に300m分巻き取ったあと、糊付け(粘着
剤層)部分でロール芯ごと切断し、そのあと、別のロー
ル芯に巻き替えつつ165mm間隔でミシン目を入れる
ことにより、幅210mmのロール巻き状抗菌性包装フ
ィルムを得た。この抗菌性包装フィルムは、ポリプロピ
レンの本体層(厚さ28μm)の両面に抗菌剤含有のポ
リプロピレン−ポリエチレン混合樹脂層(厚さ1.0μ
m)を積層した、総厚み30μmのものである。抗菌剤
含有樹脂は粒径3μmの銀ゼオライトをバインダー樹脂
に対し1重量%添加したものであった。
【0017】〔比較例〕フィルム基材は厚さ30μmの
ポリプロピレン単層構造とし抗菌剤なしとしたほかは、
実施例と同様にした。実施例の抗菌性包装フィルムの抗
菌性と比較例の無処理包装フィルムの抗菌性とを、以下
のようにして試験し対比した。
【0018】抗菌性試験:フィルムの内面(粘着剤塗布
側)と外面のそれぞれに10万個の大腸菌または100
万個の菌を付着させ(付着面積5cm×5cm、フィルム密
着法)、24時間後に生き残っている菌の数を数えた。
結果は以下のようであり、実施例の包装フィルムは比較
例の包装フィルムと比べて抗菌性に優れていることが確
認された。 実施例: 菌種 初期 24時間後 減菌率 大腸菌 10万個 10個以下 99.99 %以下 黄色ブドウ球菌 100万個 10個以下 99.999%以下 比較例: 菌種 初期 24時間後 減菌率 大腸菌 10万個 約20万個 減少なし(増加) 黄色ブドウ球菌 100万個 約30万個 70%以下
【0019】
【発明の効果】本発明の抗菌性包装フィルムは、下記の
利点を有する。 1)被包装品に向かう面に抗菌性があるため、食品への
有害微生物の付着を防止したり、たとえ食品に有害微生
物が付着したとしてもその成育を抑えたりすることによ
って、食中毒の発生防止に有効である。
【0020】2)透明であるため、包装された物品を外
から見ることができる。 3)両縁に粘着剤層を有するため、被包装物に固定でき
る。 4)一定の間隔でミシン目が施されているため、一定の
長さに容易に切って使える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の抗菌性包装フィルムの一実施態様を表
す斜視外観図。
【図2】上記実施態様により包装された食品を表す側断
面図。
【符号の説明】
1 抗菌性包装フィルム 2 ロール芯 3 フィルム基材 4 粘着剤層 5 ミシン目

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも片面が抗菌処理された透明なフ
    ィルム基材と、 前記フィルム基材の前記抗菌処理面の両縁部に形成され
    た粘着剤層と、 前記フィルム基材の全幅に渡って一定の間隔で施された
    ミシン目と、を備えた抗菌性包装フィルム。
JP35164896A 1996-12-27 1996-12-27 抗菌性包装フィルム Pending JPH10194324A (ja)

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JP35164896A JPH10194324A (ja) 1996-12-27 1996-12-27 抗菌性包装フィルム

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101950404B1 (ko) * 2017-10-18 2019-02-20 주식회사 크린? 포장용 비닐랩
CN111171448A (zh) * 2020-01-20 2020-05-19 深圳市捷安纳米复合材料有限公司 杀菌覆膜塑料板材及其制备方法和应用

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