JPH10193441A - 熱可塑性樹脂フィルムの製造方法 - Google Patents

熱可塑性樹脂フィルムの製造方法

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JPH10193441A
JPH10193441A JP9006248A JP624897A JPH10193441A JP H10193441 A JPH10193441 A JP H10193441A JP 9006248 A JP9006248 A JP 9006248A JP 624897 A JP624897 A JP 624897A JP H10193441 A JPH10193441 A JP H10193441A
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thermoplastic resin
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rotary drum
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 放電電極を短時間で良好な成形状態の得られ
る適正範囲位置に自動調整でき、原料ロスが少なく生産
性も向上する熱可塑性樹脂フィルムの製造方法。 【解決手段】 溶融状態の熱可塑性樹脂を口金からフィ
ルムにして押し出し、冷却用回転ドラムに対して所定の
位置にその軸と平行に設けた線状の放電電極によりフィ
ルムに静電荷を印加して、フィルムを該冷却用回転ドラ
ムに密着させて移送しつつ、固化せしめる熱可塑性樹脂
フィルムの製造方法において、該放電電極を冷却用回転
ドラムに対して平行に移動する位置調整装置に設け、欠
点検出器によって該フィルムの端部を除く製品化領域の
欠点を監視し、欠点検出器からの欠点信号に基づいて位
置調整装置により放電電極の位置を自動調整することを
特徴とする熱可塑性樹脂フィルムの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱可塑性樹脂フィ
ルムの製造方法に関する。更に詳しくは、表面性に優れ
た熱可塑性樹脂フィルムの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】公知の通り、熱可塑性樹脂フィルム(シ
ートとも言われる)は、溶融した熱可塑性樹脂をスリッ
ト状の口金からフィルム状にして冷却用回転ドラム上に
押し出して成型し、次いで延伸等の必要な処理をするこ
とにより製造されるが、この成形に際し、冷却用回転ド
ラム上のフィルムの上方の所定位置に高電圧を印加した
放電電極であるワイヤ電極を設置することにより、静電
的にフィルムの冷却用回転ドラムへの密着度を向上させ
ることができ、良好な成型状態が得られることが従来よ
り知られている。
【0003】すなわち、ワイヤ電極から冷却用回転ドラ
ム側へ微小な電流が流れ、その際働く静電力によりフィ
ルムが冷却用回転ドラムに押し付けられ、フィルムと冷
却用回転ドラム間の空気噛み込みが防止されるととも
に、冷却効率が向上されて、成型性が向上される。
【0004】ところで、この方法において上述の良好な
成型状態を得るためには、ワイヤ電極の位置が重要な条
件である。すなわち、ワイヤ電極と冷却用回転ドラムの
表面との間の位置関係の内、表面との間隔については、
この間隔が開き過ぎるとワイヤ電極と冷却用回転ドラム
間の電位勾配が低下してワイヤ電極から十分な電荷が放
出されず、該フィルムに働く静電的な押圧力が低下して
冷却用回転ドラムへの十分な密着が得られない。一方、
逆にこの間隔が狭すぎると、電位勾配が過大となってフ
ィルムに絶縁破壊が生じ、ピンホール等の欠点が生じ
る。
【0005】また、ワイヤ電極の冷却用回転ドラムの回
転方向すなわちフィルムの送り方向の位置については、
口金から吐出されたフィルムが自然落下の状態で所定速
度で回転する冷却用回転ドラムの表面に着地する着地点
での法線方向を基準とし、この方向よりも上流側にワイ
ヤ電極を設置すると、フィルムが自然落下の状態での冷
却用回転ドラム表面へ着地する前に冷却用回転ドラム側
に押圧されるので、冷却用回転ドラムとの間に空気を噛
み込んでしまい、フィルム表面に気泡やフィルム幅方向
の横縞が生じて良好な成型面が得られない。
【0006】逆に該法線方向よりも下流側に設置する
と、大きな押圧力が作用するワイヤ電極に最も近い点で
はフィルムは冷却用回転ドラム側がすでにある程度冷却
されて弾性を有しているため、フィルムが冷却用回転ド
ラムに十分には押し付けられず、フィルムに厚さ斑や表
面欠点が生じる。したがって、ワイヤ電極のフィルムの
送り方向の最適位置は、フィルムの静電力等の外力の作
用がない自然落下の状態での冷却用回転ドラム表面への
着地点、またはその直前ということになり、その位置に
設置されることにより、安定した着地と上述の良好な成
型すなわち表面性の良好なフィルムが得られる。
【0007】ところが、この着地点は、吐出されたフィ
ルムの塑性と冷却用回転ドラムの回転速度との関係で決
まり、大きな製造条件の変動があると、放電電極の位置
が不適切となり、前述の欠点等が発生し、その調整に手
間取るという問題があった。特に、製品銘柄変更等の場
合は顕著で、放電電極の最適位置の探索に多大な時間を
要する問題があった。
【0008】これに対して、従来提案されているワイヤ
電極の自動位置決め方法である、特開昭60-120028号公
報に開示のようなワイヤ電極を流れる電流の最大値を検
出する方法では、その検出途中で火花放電を起こすこと
が避けられない。また、特開平4-28524号公報に開示の
ように厚み変動を検出しながら調整する方法では、必ず
しもフィルムと冷却ロールの間の空気の噛み込みを押さ
えることができず、良好な成型面が得られないことが多
かった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述の問題
を解消するためになされたもので、前記の従来技術に代
わる、放電電極を短時間で良好な成形状態の得られる適
正範囲位置に自動調整でき、原料ロスが少なく生産性も
向上する熱可塑性樹脂フィルムの製造方法を課題とする
ものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記の課題は、以下の本
発明により達成される。すなわち、本発明は、溶融状態
の熱可塑性樹脂を口金からフィルムにして押し出し、冷
却用回転ドラムに対して所定の位置にその軸と平行に設
けた線状の放電電極によりフィルムに静電荷を印加し
て、フィルムを該冷却用回転ドラムに密着させて移送し
つつ、固化せしめる熱可塑性樹脂フィルムの製造方法に
おいて、該放電電極を冷却用回転ドラムに対して平行に
移動する位置調整装置に設け、欠点検出器によって該フ
ィルムの端部を除く製品化領域の欠点を監視し、欠点検
出器からの欠点信号に基づいて位置調整装置により放電
電極の位置を自動調整することを特徴とする熱可塑性樹
脂フィルムの製造方法である。
【0011】なお、本発明において、欠点が検出された
場合の放電電極の位置の調整方法は、位置調整装置によ
り放電電極の位置を所定量一旦変化させた後、この変化
方向と逆方向に欠点が無くなるまで調整する方法が制御
の安定性から好ましい。
【0012】本発明は、問題になるフィルムの欠点を直
接常時監視し、これにより放電電極の位置を自動調整す
るようにしているので、従来例の問題が解決され、表面
性の良いフィルムが、原材料ロスが少なく、且つ生産性
良く製造できる。以下、本発明の詳細を説明する。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明における熱可塑性樹脂は、
一般にフィルム(シートとも言われる)に成形可能なす
べての樹脂を包含する。これらの熱可塑性樹脂の代表例
としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン
ナフタレートなどのポリエステルなどが挙げられる。ま
た、これらの共重合体混合体であって、他の添加剤など
が含有されたものであってもよい。また、口金から押し
出されたフィルムは、単層フィルムでも、同種又は異種
の樹脂層が複数層に積層された複層フィルムであっても
よい。
【0014】放電電極は、線状の導電材からなるもので
あればよく、通常金属ワイヤからなるワイヤ電極が用い
られる。
【0015】上述のように、本発明の特徴は、製造され
るフィルムの表面欠点を常時監視し、フィルム中央部の
製品化領域において該欠点が無くなるように放電電極の
位置を自動調整ることにある。従って、このフィルムの
欠点を監視する位置は欠点が検出できる場所であればど
こであってもよいが、フィルムが冷却用回転ドラムより
引き離された直後の冷却用回転ドラムの下流の近傍のフ
ィルムの移送路で監視するのが、フィードバック制御性
の点、検出精度、安定性の点、欠点検出器の設置スペー
スの点などから好ましい。
【0016】欠点検出器は、移動するフィルムの欠点を
検知し得るものであれば如何なるものでもよいが、精度
高く検知するために、CCDを用いたラインセンサーを
用いる光電方式が好ましい。以下、本発明の実施例を説
明する。
【0017】
【実施例】図1は、本発明方法を実施する熱可塑性樹脂
フィルムの製造装置のフィルム成形部の構成説明図であ
る。ダイ1より溶融押し出された熱可塑性樹脂からなる
フィルム4は、冷却用回転ドラム3の表面上で冷却固化
される。ここで、 放電電極2は図示されていない高電
圧発生機構により高電圧に維持されており、この結果フ
ィルム4には高電荷が誘導され、フィルム4は対向電極
である冷却用回転ドラム3に密着される。本例では、図
に矢印で示すように放電電極2を冷却用回転ドラム3と
軸平行を維持しつつその位置をフィルム4の進行方向に
対して前後上下に移動できる位置調整装置5を設け、こ
れに放電電極2を設置している。なお、好ましくは、放
電電極2は、フィルム4の厚さによって決まる一定の距
離を冷却用回転ドラム3の表面と保ちながら移動できる
ように位置調整装置5を設定しておくことが好ましい。
またフィルム4が冷却用回転ドラム3より引き離された
直後のフィルム移送路にCCDラインモニタ式の欠点検
出器6が設置されている。図の7は、検出用の光源で、
高周波蛍光灯を用い、フィルム4を挟んで欠点検出器6
の反対側に設置し、光源7からの光のフィルム4の透過
の変化を欠点検出器6によって捕らえることにより欠点
を検出するようになっている。欠点検出器6はフィルム
4の欠点が検出できるものであればよく、これに限定さ
れず、公知の他のものも適用できる。また、欠点検出器
6と光源7は、フィルム4での反射光によって欠点を検
出するものも適用でき、この場合は欠点検出器6と光源
7はフィルム4の同じ側に配置される。この方法は、光
を透過しないようなフィルムに有効である。欠点検出器
6からの信号はコンピュータからなるコントローラ8に
入力される。コントローラ8は、位置調整装置5に制御
信号を出力して放電電極2の位置を前後上下に調整制御
する。
【0018】この調整制御方法について、図2を用いて
説明する。ダイ1より押し出されたフィルム4は、図2
に示すようにネックインによって口金の幅よりも狭くな
りフィルム4の両端の部分はその収縮によって厚くな
る。そのためフィルム4は冷却用回転ドラム3に着地す
るに際し、その着地点は図2の9の太線で示すように、
フィルム4の幅方向の厚さの違いと冷却用回転ドラム3
に引き取られる力によって、冷却用回転ドラム3の回転
軸と幅方向の両端部おいて平行とはならない。また、前
述のような理由でフィルム4の着地点9またはその直前
が良好な成形面が得られるわけであるが、このために着
地点9が冷却用回転ドラム3と軸平行とならないフィル
ム4の両端部とそれが軸平行となる中央部分の製品化領
域では最適な放電電極の位置が異なってくる。
【0019】この事を利用し、中央部分の製品化領域に
欠点がなく、フィルムの両端部分に密着不足によって欠
点のできている状態になるような適正範囲に放電電極の
位置を移動させることにより目的を達することが出来る
のである。なお、通常製品にする製品化領域は上述のフ
ィルム中央部分のみであって、フィルムの両端部分には
欠点があっても問題はない。また、適正範囲は通常10
mm程度あり、調整制御は必ずしも最適点に制御する必要
はない。従って、具体的には、欠点信号により一旦所定
量放電電極を上流側或は下流側に移動して欠点を増加さ
せ、次いで該移動方向と逆方向に欠点が無くなるまで所
定速度で移動させる調整制御方法が制御の安定性面から
好ましい。
【0020】以下、本例の装置でポリエチレンナフタレ
ートフィルムを製造した例を説明する。ポリエチレンナ
フタレート樹脂を図示省略した押し出し機から押し出す
ことによって溶融し、リップ開度2mm、285℃に設
定したダイ1から押し出し、中央部分の厚み180μm
のポリエチレンナフタレートのフィルム4を成形した。
放電電極2には6.5KVの電圧を印加し、冷却用回転
ドラム3の表面との距離は4mmを保って移動するよう
設定し、最初の放電電極2の位置をフィルム4の着地点
9の下流側の、全面に空気の噛み込みによる欠点のある
位置にセットし、この状態から調整制御を開始した。放
電電極2の移動は0.1mm/sの低速で行った。これ
は、放電電極2の位置で発生した欠点を欠点検出器6の
位置で検出するまでに冷却用回転ドラム3の回転速度に
応じたある一定の時間が必要であり、この時間を許容す
るものとして、設定した。そのため、フィルム4の中央
部分の欠点の変化の様子具体的には欠点の減少比率によ
り、中央部分の欠点が全てなくなる時点を予測しながら
制御している。
【0021】上流側に放電電極2を移動するにしたがっ
てフィルム4の製品化領域の中央部分の欠点が減少し、
予測時点後で欠点がなくなったことを欠点検出器6で検
知し、放電電極2の移動を停止した。なお、常時欠点を
検出し、常時放電電極2の位置を調整制御させることも
できるが、放電電極の微妙な移動もフィルム4の特性に
影響を与え、厚み斑など欠点を作り出してしまうことか
ら一旦最適位置を決めた後、欠点が所定レベルを越えな
い場合には調整制御は行わないようにした。本例によ
り、良品率が15%向上した。また、銘柄変更時等の調
整工数が40%減少した。
【0022】なお、本例では下流側より上流側に放電電
極2を移動させたが、逆に上流側より下流側に移動させ
ることも可能で、樹脂によって密着不足による欠点が出
やすいものと密着過多による欠点の出やすいものがある
ため、適用する樹脂によっては上流側より移動した方
が、よい場合もある。
【0023】
【発明の効果】本発明により、放電電極を短時間で最適
位置範囲に正確に自動調整でき、原材料ロスが減少する
と共に生産性も向上する。さらに、製品としてのフィル
ムに表面欠点の無い、表面性の優れたフィルムを安定し
て得ることができる。このように、本発明は熱可塑性樹
脂フィルムのコスト低減、生産性向上、品質向上等に大
きな寄与をなすものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明方法を実施する熱可塑性樹脂フ
ィルムの製造装置のフィルム成形部の構成説明図であ
る。
【図2】図2は、該フィルム成形部でのフィルム成形の
説明図である。
【符号の説明】
1 ダイ 2 放電電極 3 冷却用回転ドラム 4 フィルム 5 位置調整装置 6 欠点検出器 7 光源 8 コントローラ 9 フィルムの冷却用回転ドラムへの着地点

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶融状態の熱可塑性樹脂を口金からフィ
    ルムにして押し出し、冷却用回転ドラムに対して所定の
    位置にその軸と平行に設けた線状の放電電極によりフィ
    ルムに静電荷を印加して、フィルムを該冷却用回転ドラ
    ムに密着させて移送しつつ、固化せしめる熱可塑性樹脂
    フィルムの製造方法において、該放電電極を冷却用回転
    ドラムに対して平行に移動する位置調整装置に設け、欠
    点検出器によって該フィルムの端部を除く製品化領域の
    欠点を監視し、欠点検出器からの欠点信号に基づいて位
    置調整装置により放電電極の位置を自動調整することを
    特徴とする熱可塑性樹脂フィルムの製造方法。
  2. 【請求項2】 欠点が検出された場合、位置調整装置に
    より放電電極の位置を所定量一旦変化させた後、この変
    化方向と逆方向に欠点が無くなるまで調整する請求項1
    記載の熱可塑性樹脂フィルムの製造方法。
  3. 【請求項3】 欠点検出器が冷却用回転ドラムの下流の
    近傍のフィルムの移送路に設けた請求項2記載の熱可塑
    性樹脂フィルムの製造方法。
JP9006248A 1997-01-17 1997-01-17 熱可塑性樹脂フィルムの製造方法 Pending JPH10193441A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013010301A (ja) * 2011-06-30 2013-01-17 Kasuga Electric Works Ltd 帯電電極機構

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013010301A (ja) * 2011-06-30 2013-01-17 Kasuga Electric Works Ltd 帯電電極機構

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