JPH10192594A

JPH10192594A - ベランダ設置型の衣類乾燥機

Info

Publication number: JPH10192594A
Application number: JP8357738A
Authority: JP
Inventors: Kiyoshi Umezawa; 潔梅沢; Chiho Mito; 千穂三戸
Original assignee: Tokyo Gas Co Ltd
Current assignee: Tokyo Gas Co Ltd
Priority date: 1996-12-29
Filing date: 1996-12-29
Publication date: 1998-07-28

Abstract

(57)【要約】【課題】小スペースで乾燥機を置くことができるとと
もに、熱に弱い衣類の乾燥ができるベランダ設置型の衣
類乾燥機を提供する。【解決手段】本発明のベランダ設置型の衣類乾燥は、
衣類を回転可能なドラム３、５内に収納し、このドラム
３、５内に熱風を導入して衣類を乾燥させる乾燥機２０
であって、この乾燥機本体内の一方側に設けられた、熱
に強い衣類を乾燥させるドラムＡと、この乾燥機本体内
の他方側に設けられた、熱に弱い衣類を乾燥させるドラ
ムＢと、ドラムＡに導入する温風を発生させる燃焼部１
１と、ドラムＡからドラムＢに温風を導入する温風経路
７と、ドラムＢ内の空気を吸引するシロッコファン１７
と、を具備することを特徴とする。従って、小スペース
で乾燥機を置くことができるとともに、熱に弱い衣類の
乾燥ができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、衣類乾燥機に係
わり、特に、小スペースで乾燥機を置くことができると
ともに、熱に弱い衣類の乾燥ができるベランダ設置型の
衣類乾燥機に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来のドラム式の乾燥機は、ガス燃焼ま
たは電気ヒータにて温風を作り、回転するドラム内で衣
類と温風が接触して乾燥を行うものである。また、ドラ
ム式の乾燥機には、衣類から出た湿気を排湿筒から屋外
へ放出するダクト式と両翼ファン（熱交換器）により湿
気を水にかえ洗濯機へ水を落とし込む除湿式がある。乾
燥機は外板、ドラム、ファン、ファンとドラムを回転さ
せるためのモータとそれぞれのベルト、電装部、表示
部、ドア等から構成される。衣類の投入は乾燥機前面の
扉を開き行う。

【０００３】次に、従来のドラム式の衣類乾燥機（ダク
ト式）の具体的な構成について図面を参照しつつ説明す
る。

【０００４】図２は、従来のドラム式の衣類乾燥機の原
理を示す図であり、図３は、図２に示すドラムの斜視図
である。従来のドラム式の衣類乾燥機５０は、ハウジン
グ５１内に、衣類５３を収納して矢印のように回転する
ドラム５２を備えている。このドラム５２の前部の中央
部（図２中の左側）には衣類５３を出し入れするための
取り出し口５６が設けられている。この取り出し口５６
の下方には、ガスバーナで熱せられた空気（熱風）をド
ラム５２内に導入するための吹き出し口５７が設けられ
ている。

【０００５】また、ハウジング５１の前面には、ドラム
５２に対して衣類を出し入れする際に開閉される前扉６
３が設けられている。また、ハウジング５１内のドラム
５２の下方には、熱風を発生させるためのガスバーナ５
４が設けられており、このガスバーナ５４にはガスを供
給する図示せぬガス通路が接続されている。

【０００６】また、ハウジング５１内のドラム５２の背
面側（図２中の右側）には、ガスバーナ５４で熱せられ
た空気（熱風）をドラム５２を通して吸引するファン６
１が設けられている。そして、図２中の矢印で示すよう
に、ファン６１によって吸引されドラム５２内の衣類か
ら発生した水蒸気を含んだ熱風は、排気通路５８を経
て、ハウジング５１の上面に設けられた排気口５９から
排出されるようになっている。この排気口５９には図示
せぬ排湿筒の一方側が接続されており、この排湿筒の他
方側は図示せぬ建屋壁を貫通して、屋外に開口してい
る。また、ハウジング５１の底部には、ドラム５２およ
びファン６１を回転させるための図示せぬモータが設け
られている。

【０００７】従来は、上述したドラム式の衣類乾燥機５
０を用いて、ドラム５２内に衣類を収納し、この横型ド
ラム５２を回転させ、ガスバーナ５４で熱せられた温風
をまんべんなく衣類にあてて乾燥させている。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来のドラム式の衣類乾燥機では、排気口５９に接続され
た排湿筒を建屋壁を貫通して設置することが必要であっ
た。特に、既築集合住宅では、建屋壁に適当な穴が無い
場合が多いため排湿筒のの施工が困難であり、衣類乾燥
機を設置できない場合が多い。また、既築集合住宅のベ
ランダのような狭い場所では、乾燥機を置く十分なスペ
ースがないという問題がある。

【０００９】また、除湿式の衣類乾燥機の場合は、除湿
が空冷であり除湿が不十分なため、乾燥に時間がかか
り、室内が高温高湿になってしまう。また、室内には設
置スペースに制約がある。また、従来の乾燥機では熱に
弱い衣類（化繊衣類等）の乾燥が行えないものがある。

【００１０】この発明は上記のような事情を考慮してな
されたものであり、その目的は、小スペースで乾燥機を
置くことができるとともに、熱に弱い衣類の乾燥ができ
るベランダ設置型の衣類乾燥機を提供することにある。

【００１１】

【課題を解決するための手段】この発明に係るベランダ
設置型の衣類乾燥機は、上記課題を解決するため、衣類
を回転可能なドラム内に収納し、このドラム内に熱風を
導入して衣類を乾燥させる乾燥機であって、この乾燥機
本体内の一方側に設けられた、熱に強い衣類を乾燥させ
るドラムＡと、この乾燥機本体内の他方側に設けられ
た、熱に弱い衣類を乾燥させるドラムＢと、を具備する
ことを特徴とする。

【００１２】また、この発明に係るベランダ設置型の衣
類乾燥機は、上記ドラムＡに導入する温風を発生させる
燃焼部と、このドラムＡから上記ドラムＢに温風を導入
する温風経路と、該ドラムＡ及びＢ内の空気を吸引する
ファンと、をさらに含むことが好ましい。

【００１３】このベランダ設置型の衣類乾燥機では、乾
燥機のドラムを二層構造（ツイン）とし、綿のような熱
に強い衣類と化繊のような熱に弱い衣類とを分けて乾燥
させることにより、乾燥機の奥行き寸法を小さくできる
ため、小スペースで乾燥機を置くことができる。これと
ともに、ドラムＡから温風経路を介してドラムＢに温風
を送る構成とすることにより、ドラムＢには温度が多少
低下した温風が供給されることとなるため、熱に弱い衣
類を傷めずに乾燥できる。

【００１４】また、上記燃焼部がガスバーナー又は電気
ヒータであることが好ましい。また、上記乾燥機本体の
奥行きがエアコンの室外機と同程度で、該乾燥機本体の
高さが集合住宅のベランダに設置した場合に外から乾燥
機が見えない程度であることが好ましい。また、上記ド
ラムＡと上記ドラムＢとを同時に回転させるモータをさ
らに含むことが好ましい。

【００１５】

【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
一実施の形態について説明する。図１（ａ）は、この発
明の実施の形態によるベランダ設置型の衣類乾燥機を示
す正面図であり、図１（ｂ）は、このベランダ設置型の
衣類乾燥機を示す正面から視た内部構造図であり、図１
（ｃ）は、このベランダ設置型の衣類乾燥機を示す側面
構造図である。

【００１６】図１に示すように、このベランダ設置型の
衣類乾燥機２０は、二層構造からなる乾燥機のドラムを
有している。ハウジング１内の上側には熱に比較的強い
衣類（綿衣類等）を収納して回転するドラムＡ（熱に強
い衣類専用ドラム）３が設けられており、ハウジング１
内の下側には熱に弱い衣類（化繊衣類等）を収納して回
転するドラムＢ（熱に弱い衣類専用のドラム）５が設け
られている。ドラムＡ及びドラムＢそれぞれの前部には
衣類を出し入れするための取り出し口が設けられてい
る。また、図１（ａ）に示すように、乾燥機の中央部に
は操作部が設けられている。

【００１７】図１（ｂ）、（ｃ）に示すように、ハウジ
ング１内の背面側の中央部近傍にはガスバーナー１１が
設けられている。ハウジング１内のドラムＡとドラムＢ
との間にはモータ９が取り付けられており、このモータ
９の回転軸にはドラムＡを回転させるためのベルト１３
及びドラムＢを回転させるためのベルト１５が取り付け
られている。また、ハウジング１内の前面側の中央部に
はドラムＡの内部とドラムＢの内部とを接続する温風経
路７が設けられている。また、ハウジング１内の底部に
はガスバーナー１１で熱せられた空気（温風）をドラム
Ａ、ドラムＢを通して吸引するシロッコファン１７が設
けられている。

【００１８】上記ベランダ設置型の衣類乾燥機では、バ
ーナー７でのガス燃焼によって作られた温風がシロッコ
ファン１７の吸引により先ずドラムＡに供給され、ドラ
ムＡ内の綿衣類等の乾燥によって温度が多少低下した
後、この温度が低下した温風が温風経路７を通ってドラ
ムＢに供給され、ドラムＢ内の化繊衣類等の乾燥が行わ
れた後、シロッコファン１７を介して外部に排気され
る。

【００１９】また、乾燥機２０の奥行き寸法は、エアコ
ンの室外機並に薄くされている。乾燥機２０の高さは、
既築集合住宅のベランダに設置した場合にベランダの外
から乾燥機が見えない程度とする。

【００２０】上記ベランダ設置型の衣類乾燥機の仕様例
は以下の通りである。乾燥容量：２kg（通常衣類１kg、化繊１kg）本体寸法：９５０mm×４５０mm×２５０mm ガス消費量：２０００kcal/h 目標乾燥時間：４０分屋外設置型

【００２１】上記実施の形態によれば、乾燥機のドラム
を二層構造（ツイン）とし、綿のような熱に強い衣類と
化繊のような熱に弱い衣類とを分けて乾燥させることに
より、乾燥機の奥行き寸法を小さくしているため、小ス
ペースで乾燥機を置くことができる。したがって、集合
住宅のベランダという狭い場所に乾燥機を設置した場
合、避難路を確保することができる。

【００２２】また、乾燥機本体の高さを９５０mm程度と
することにより、集合住宅のベランダに設置しても、ベ
ランダの外から乾燥機が見えないため、見栄えも良い。

【００２３】また、ドラムＡから温風経路７を介してド
ラムＢに温風を送る構成とすることにより、ドラムＢに
は温度が多少低下した温風が供給されることとなるた
め、ドラムＢでは熱に弱いデリケートな衣類（化繊衣類
等）を傷めずに乾燥することができる。また、ドラムＢ
には多少湿った温風が供給されることとなるが、化繊衣
類等のような熱に弱い衣類は綿衣類に比べて乾きやすい
ので、十分に乾燥が可能である。

【００２４】尚、上記実施の形態では、バーナー１１で
のガス燃焼によって温風を作る構成としているが、電気
ヒータの熱によって温風を作る構成とすることも可能で
ある。

【００２５】

【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
乾燥機のドラムを二層構造とし、綿のような熱に強い衣
類と化繊のような熱に弱い衣類とを分けて乾燥させてい
る。したがって、小スペースで乾燥機を置くことができ
るとともに、熱に弱い衣類の乾燥ができるベランダ設置
型の衣類乾燥機を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１（ａ）は、この発明の実施の形態によるベ
ランダ設置型の衣類乾燥機を示す正面図であり、図１
（ｂ）は、このベランダ設置型の衣類乾燥機を示す正面
から視た内部構造図であり、図１（ｃ）は、このベラン
ダ設置型の衣類乾燥機を示す側面構造図。

【図２】従来のドラム式の衣類乾燥機の原理を示す図。

【図３】図２に示すドラムの斜視図。

【符号の説明】

１…ハウジング３…ドラムＡ（熱に
強い衣類専用ドラム）５…ドラムＢ（熱に弱い衣類専用のドラム）７…温風経路、９…モータ１１…ガスバーナー１３…ドラムＡを回
転させるためのベルト１５…ドラムＢを回転させるためのベルト１７…シロッコファン２０…ベランダ設置
型の衣類乾燥機５０…ドラム式の衣類乾燥機５１…ハウジング５２…ドラム５３…衣類５４…ガスバーナ５６…取り出し口５７…吹き出し口５９…排気口６１…ファン６３…前扉

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】衣類を回転可能なドラム内に収納し、こ
のドラム内に熱風を導入して衣類を乾燥させる乾燥機で
あって、この乾燥機本体内の一方側に設けられた、熱に強い衣類
を乾燥させるドラムＡと、この乾燥機本体内の他方側に設けられた、熱に弱い衣類
を乾燥させるドラムＢと、を具備することを特徴とするベランダ設置型の衣類乾燥
機。
【請求項２】上記ドラムＡに導入する温風を発生させ
る燃焼部と、このドラムＡから上記ドラムＢに温風を導
入する温風経路と、該ドラムＢ内の空気を吸引するファ
ンと、をさらに含むことを特徴とする請求項１記載のベ
ランダ設置型の衣類乾燥機。
【請求項３】上記燃焼部がガスバーナー又は電気ヒー
タであることを特徴とする請求項２記載のベランダ設置
型の衣類乾燥機。
【請求項４】上記乾燥機本体の奥行きがエアコンの室
外機と同程度で、該乾燥機本体の高さが集合住宅のベラ
ンダに設置した場合に外から乾燥機が見えない程度であ
ることを特徴とする請求項１〜３のうちのいずれか１項
記載のベランダ設置型の衣類乾燥機。
【請求項５】上記ドラムＡと上記ドラムＢとを同時に
回転させるモータをさらに含むことを特徴とする請求項
１〜４のうちのいずれか１項記載のベランダ設置型の衣
類乾燥機。