JPH10192590A - 可燃性溶剤を使用した被洗濯物の乾燥方法 - Google Patents

可燃性溶剤を使用した被洗濯物の乾燥方法

Info

Publication number
JPH10192590A
JPH10192590A JP25657497A JP25657497A JPH10192590A JP H10192590 A JPH10192590 A JP H10192590A JP 25657497 A JP25657497 A JP 25657497A JP 25657497 A JP25657497 A JP 25657497A JP H10192590 A JPH10192590 A JP H10192590A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dryer
laundry
pressure
air
drying
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP25657497A
Other languages
English (en)
Inventor
Hitoshi Sakai
仁志 酒井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Seisakusho Co Ltd
Asahi Factory KK
Original Assignee
Asahi Seisakusho Co Ltd
Asahi Factory KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Seisakusho Co Ltd, Asahi Factory KK filed Critical Asahi Seisakusho Co Ltd
Priority to JP25657497A priority Critical patent/JPH10192590A/ja
Publication of JPH10192590A publication Critical patent/JPH10192590A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Drying Of Solid Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 可燃性溶剤で洗濯した被洗濯物を乾燥させる
方法を提供することである。 【解決手段】 可燃性溶剤で洗濯した被洗濯物を内蔵し
た乾燥機内を真空ポンプで減圧した後に不活性ガスを充
填して前記乾燥機内の酸素濃度を下げ、さらに前記乾燥
機内を真空ポンプで減圧して前記乾燥機内の酸素量を減
少させた後、前記乾燥機内の空気を加熱して前記被洗濯
物を乾燥させながら乾燥機内の空気をブロワでコンデン
サへ移送し、気化した前記可燃性溶剤及び湿気を凝縮さ
せて回収し、前記コンデンサを通過した空気を再度乾燥
機へ送り、乾燥機内で加熱して被乾燥物を乾燥させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可燃性溶剤で洗濯
した被洗濯物を乾燥させる乾燥方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】洗濯剤に可燃性溶剤を使用した場合、被
洗濯物を乾燥させた湿気を含んだ空気には可燃性溶剤も
含まれている。そのため、この空気は大気へ放出しない
で回収する必要がある。そこで、可燃性溶剤は回収し、
かつ湿気を取り除いた後の空気を、再度被洗濯物を乾燥
させるために用いる循環方式の乾燥方法が考えられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、循環方式の乾
燥方法では、空気の温度が可燃性溶剤の引火点の範囲に
達するまで上昇させないと被洗濯物の乾燥がなかなか進
まず、従来は引火点以下の温度で乾燥させていたため、
乾燥に時間がかかっていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、可燃
性溶剤で洗濯した被洗濯物を内蔵した乾燥機内を真空ポ
ンプで減圧した後に不活性ガスを充填して前記乾燥機内
の酸素濃度を下げ、さらに前記乾燥機内を真空ポンプで
減圧して前記乾燥機内の酸素量を減少させた後、前記乾
燥機内の空気を加熱して前記被洗濯物を乾燥させながら
乾燥機内の空気をブロワでコンデンサへ移送し、気化し
た前記可燃性溶剤及び湿気を凝縮させて回収し、前記コ
ンデンサを通過した空気を再度乾燥機へ送り、乾燥機内
で加熱して被乾燥物を乾燥させる可燃性溶剤を使用した
被洗濯物の乾燥方法である。請求項2の発明は、可燃性
溶剤で洗濯した被洗濯物を内蔵した乾燥機内を真空ポン
プで減圧した後に不活性ガスを充填して前記乾燥機内の
酸素濃度を下げ、前記乾燥機内の空気を加熱して前記被
洗濯物を乾燥させながら乾燥機内の空気をブロワでコン
デンサへ移送し、気化した前記可燃性溶剤及び湿気を凝
縮させて回収し、前記コンデンサを通過した空気を再度
乾燥機へ送り、乾燥機内で加熱して被乾燥物を乾燥させ
るにあたり、縦軸に酸素濃度をとり、横軸に圧力をとっ
たグラフにおいて、前記乾燥機内の圧力が200mmH
g、300mmHg、400mmHg、500mmH
g、600mmHg及び700mmHgのとき、前記圧
力にそれぞれ対応する前記乾燥機内の酸素濃度が28.
0vol%、21.5vol%、18.5vol%、1
6.5vol%、15.5vol%及び15.0vol
%である点を滑らかな曲線で結び、前記曲線上の酸素濃
度より少ない酸素濃度の領域において、被洗濯物を乾燥
させる可燃性溶剤を使用した被洗濯物の乾燥方法であ
る。請求項3の発明は、可燃性溶剤で洗濯した被洗濯物
を内蔵した乾燥機内を真空ポンプで減圧した後に不活性
ガスを充填して前記乾燥機内の酸素濃度を下げ、さらに
前記乾燥機内を真空ポンプで減圧して前記乾燥機内の酸
素量を減少させた後、前記乾燥機内の空気を加熱して前
記被洗濯物を乾燥させながら乾燥機内の空気をブロワで
コンデンサへ移送し、気化した前記可燃性溶剤及び湿気
を凝縮させて回収し、前記コンデンサを通過した空気を
再度乾燥機へ送り、乾燥機内で加熱して被乾燥物を乾燥
させるにあたり、縦軸に酸素濃度をとり、横軸に圧力を
とったグラフにおいて、前記乾燥機内の圧力が200m
mHg、300mmHg、400mmHg、500mm
Hg、600mmHg及び700mmHgのとき、前記
圧力にそれぞれ対応する前記乾燥機内の酸素濃度が2
8.0vol%、21.5vol%、18.5vol
%、16.5vol%、15.5vol%及び15.0
vol%である点を滑らかな曲線で結び、前記曲線上の
酸素濃度より少ない酸素濃度の領域において、被洗濯物
を乾燥させる可燃性溶剤を使用した被洗濯物の乾燥方法
である。
【0005】
【発明の実施の形態】
(請求項1の発明)図1は、請求項1の発明を適用した
可燃性溶剤を使用した被洗濯物の乾燥方法の乾燥系統図
を示している。乾燥機1にはヒータ2が固着してあり、
乾燥機1とヒータ2は連通しており、ヒータ2から後述
する加熱された混合気が乾燥機内胴1dに供給されるよ
うになっている。
【0006】乾燥機1の出口ポート1aは、配管21を
介してブロワ3の入口ポート3aと接続している。ブロ
ワ3の出口ポート3bは、配管22を介してコンデンサ
4の入口ポート4aと接続している。コンデンサ4の上
部に設けた出口ポート4bは、配管25を介して排気ダ
ンパ5の入口ポート5aに接続している。排気ダンパ5
の出口ポート5bは、配管28を介してヒータ2の入口
ポート2aに接続している。排気ダンパ5の出口ポート
5cは、配管27を介して大気と連通している。以上の
ように、乾燥機1、ブロワ3、コンデンサ4、排気ダン
パ5及びヒータ2は、この順序で可燃性空気を含んだ空
気が循環する回路を形成している。
【0007】図1に示すように不活性ガスタンク10の
出口ポート10aは配管35を介してバッファタンク9
の入口ポート9aと接続しており、バッファタンク9の
出口ポート9bは途中に弁12を備えた配管36を介し
て乾燥機1の入口ポート1bと接続している。不活性ガ
スタンク10内の不活性ガスは、バッファタンク9内に
充満しており、また、弁12は通常は閉じており、弁1
2を開くと不活性ガスはバッファタンク9から配管36
及び弁12を通過して乾燥機内胴1d内に流入するよう
に構成されている。
【0008】乾燥機内胴1dの出口ポート1cは、途中
に弁13を備えた配管37を介して真空ポンプ6と接続
している。また、真空ポンプ6は配管29を介して配管
27と接続し、大気と連通している。
【0009】ヒータ2内の熱交換器40には、配管33
から高温の蒸気が供給され、放熱した蒸気は配管34を
通り、排出される。コンデンサ4の熱交換器41には、
配管24により冷却水が供給されており、熱を吸収して
温度が上昇した冷却水は配管23から排出される。
【0010】また、コンデンサ4の下部に設けた出口ポ
ート4cは、配管26を介して水分離器7の入口ポート
7aと接続している。水分離器7の出口ポート7bは、
配管31を介してタンク8へ接続しており、出口ポート
7cは、配管32を介して図示しない排水路に連通して
いる。
【0011】乾燥機内胴1d内には可燃性溶剤で洗濯し
た被洗濯物(図示せず)が入れてある。乾燥作業を開始
する前は、弁12、13は閉じており、ヒータ2及びブ
ロワ3は駆動していない。
【0012】ここで弁13のみを開くと共に真空ポンプ
6を作動させ、乾燥機内胴1d及び上述した循環する回
路内の空気圧を440mmHgまで下げた後、弁13を
閉じ、真空ポンプ6を停止させる。今、乾燥機内胴1d
内の空気圧は760分の440mmHgであるが、酸素
分圧も大気圧における酸素分圧と比較して760分の4
40に減少しており、したがって乾燥機内胴1d及び循
環回路内の酸素量は大気中の酸素量の760分の440
に減少している。
【0013】次に弁12を開き、バッファタンク9に充
満している不活性ガスを乾燥機内胴1d及び循環回路内
へ流入させ、乾燥機内胴1d内及び循環回路内の空気圧
を760mmHgにした後、弁12を閉じる。今、乾燥
機内胴1d内及び循環回路内の空気圧は760mmHg
であるが、酸素濃度は大気中の酸素濃度の760分の4
40に減少したままである。
【0014】ここで、弁13を開くと共に真空ポンプ6
を作動させ、乾燥機内胴1d内及び循環回路内の圧力を
再度440mmHgまで下げ、弁13を閉じ、真空ポン
プ6を停止する。乾燥機内胴1d及び循環回路内の酸素
濃度は、大気中の酸素濃度の約3分の1に減少してい
る。
【0015】次に、ヒータ2及びブロワ3を作動させ、
乾燥機内胴1d及び循環回路内の空気と不活性ガスの混
合気を循環させる。ヒータ2で約40度〜50度に加熱
された混合気は乾燥機内胴1d内に入り、被洗濯物を乾
燥させ、湿気及び気化した可燃性溶剤を含み、配管2
1、ブロワ3及び配管22を介してコンデンサ4の入口
ポート4aへ送られる。
【0016】上記した湿気及び気化した可燃性溶剤を含
んだ混合気は、コンデンサ4で冷却され、湿気及び可燃
性溶剤は出口ポート4cから配管26を介して水分離器
7へ入る。水分離器7内の湿気及び可燃性溶剤は、比重
の差で水層Aと溶剤層Bに分離する。水分離器7内で
は、比重の大きい湿気(水分)は出口ポート7cから配
管32を介して排出され、比重の小さい可燃性溶剤はポ
ート7bから配管31を介してタンク8へ送られ、回収
される。
【0017】一方、湿気及び気化した可燃性溶剤を除去
した残りの乾いた混合気は、コンデンサ4の出口ポート
4bから配管25を介して排気ダンパ5の入口ポート5
aに入る。排気ダンパ5に入った混合気は、そのまま配
管28を介してヒータ2の入口ポート2aに入り、ヒー
タ2内で加熱されて再び乾燥機内胴1d内へ送られる。
以下、乾燥機内胴1d内の図示しない被洗濯物が乾燥す
るまで同じ動作を繰り返す。
【0018】上述の動作中、乾燥機内胴1dは、毎分3
0回転の速さで回転させており、30秒毎に回転方向を
逆方向に変更している。約30kgの被洗濯物は20分
〜30分で乾燥する。
【0019】真空ポンプ6で乾燥機1内及び循環回路内
を減圧する圧力は、上述した440mmHgには限ら
ず、採用した真空ポンプ6の性能や、減圧するのに許容
される時間等との兼ね合いで、例えば300mmHg〜
500mmHg等に任意に選定することができる。
【0020】(請求項2の発明)請求項2の発明の実施
例においては、請求項1の発明の実施例で使用した図1
の装置をそのまま使用する。請求項1の発明の実施例で
は、段落番号[0013]において真空ポンプ6により
乾燥機内胴1d内及び循環回路内の空気圧を440mm
Hgに下げた後に乾燥工程に入ったが、請求項2の発明
の実施例においては、段落番号[0012]までは請求
項1の発明の実施例と同じ手順で乾燥機内胴1d内及び
循環回路内の酸素濃度を下げ、かつ空気圧を760mm
Hgに保ったまま乾燥工程に移る。
【0021】表1は、乾燥機内胴1d内及び循環回路内
の空気(大気)を減圧した後に不活性ガスを注入して7
60mmHg(常圧)に戻した際の乾燥機内胴1d内に
おける酸素分圧と、図2に示す爆発下限界線を示すグラ
フより読みとった爆発下限界酸素濃度の値を併記したも
のである。
【0022】図2の爆発下限界線は、爆発実験を行い、
実際に爆発した箇所よりも安全側(図2の爆発下限界酸
素濃度の数値の低い側)に引いたものである。爆発下限
界線は、数回に渡る実験により100%安全と確信でき
る曲線である。
【0023】
【表1】
【0024】表1において、分圧と体積百分率は同じ内
容を示すものなので、表1の酸素分圧の数値とグラフ値
の数値は単位換算することなくそのまま比較することが
できる。表1から乾燥機内胴1d内及び循環回路内の空
気圧を562mmHg以下に減圧し、不活性ガスを注入
して常圧に戻した後の酸素濃度は、爆発下限界線上の値
より小さくなり爆発する恐れはない。
【0025】したがって、請求項1の発明の実施例と同
様に請求項2の発明の実施例においても減圧は440m
mHgまで行い、その後不活性ガスを乾燥機内胴1d内
に流入して乾燥工程に入る。
【0026】乾燥終了後に、被洗濯物の消毒、殺菌又は
溶剤のにおいを脱臭するためにオゾンを使用してもよ
く、その際は、オゾンから酸素が発生することにより乾
燥機内胴1d内の酸素濃度が上昇することがあるが、使
用するオゾンの量から増加する酸素の量を予め計算し、
表1及び図2より酸素濃度が爆発限界を越えないように
減圧することができるので、オゾンを使用する場合でも
爆発を回避することができる。
【0027】(請求項3の発明)請求項3の発明の実施
例においても、請求項1、2の発明の実施例で使用した
図1の装置をそのまま使用する。請求項3の発明の実施
例では、請求項1の発明の実施例と同じ手順で乾燥機内
胴1d内及び循環回路内の酸素濃度を下げ、かつ440
mmHgに減圧した状態で行う。
【0028】つまり、請求項2の発明の実施例の段落
[0012]で不活性ガスを乾燥機内胴1d内及び循環
回路内に流入後、段落[0013]の手順で真空ポンプ
6で乾燥機内胴1d内及び循環回路内の圧力を440m
mHgまで減圧した後に乾燥工程に入る。請求項3の発
明の実施例は、段落[0013]で記すように乾燥作業
を440mmHgに減圧した状態で行う以外は請求項2
の発明の実施例と同じである。
【0029】
【発明の効果】
(請求項1の発明)可燃性溶剤の濃度が所定量以上であ
り、空気中の酸素量が多く、可燃性溶剤の引火点に空気
の温度が達するという条件下で、被洗濯物に静電気が生
じると爆発が起こるが、これらの条件のうちどれか一つ
でも欠落すると爆発は起こらない。
【0030】請求項1の発明では、乾燥機内部を真空ポ
ンプで減圧し、不活性ガスを流入させて乾燥機内部を大
気圧と同程度にし、さらに減圧することにより不活性ガ
スに混在する酸素量を減少させることにより、被洗濯物
の乾燥に使用する混合空気中の酸素濃度を大気中の酸素
濃度の3分の1程度にすることにより可燃性溶剤の爆発
を確実に防ぐことができる。
【0031】請求項1の発明のように、大気圧より低い
気圧の元に被洗濯物を乾燥させると、乾燥時の設定温度
が同じ40度でも、大気圧のまま乾燥させるよりは蒸発
速度が速くなり、速く乾燥させることができる。また、
請求項1の発明のように減圧すると沸点が下がり、蒸発
温度が下がり、被洗濯物(衣服)を痛めず、風合いが良
好になる。
【0032】被洗濯物の洗濯の仕上がりは、40度位の
温度で乾燥させるのが被洗濯物を痛めないので好ましい
が、従来の乾燥方法で40度の温度で乾燥させると、乾
燥完了まで約1時間位かかってしまうところ、請求項1
の発明の乾燥方法を適用すると、数10分で乾燥が完了
し、乾燥時間の短縮化を図ることができ、電気代を節減
することができる。
【0033】(請求項2の発明)請求項2の発明を適用
すると、乾燥機内胴1d内の減圧が請求項1の発明のよ
うに2度も行わず、1回のみで済むので、請求項1の発
明よりも乾燥工程の簡略化を図ることができる。
【0034】図2により、どの程度減圧すれば爆発しな
い酸素濃度になるかが明瞭に把握することができるの
で、安全性が向上する。また、真空ポンプによる減圧を
必要最小限に留めることができるので、減圧時間及び電
気代等の節約にも寄与する。
【0035】作業中に、消毒、殺菌又は脱臭等のため、
オゾンを使用し、オゾンから酸素が発生することにより
乾燥機内胴1d内の酸素濃度が上昇することがあって
も、請求項2の発明を適用することにより、使用するオ
ゾンの量から発生する酸素量を事前に計算し、酸素濃度
が爆発限界を越えないように減圧することが可能である
ため、適量のオゾンにより効果的かつ経済的に消毒、殺
菌及び脱臭等を行いつつ、酸素濃度が上昇することによ
る爆発の危険を避けることができる。
【0036】(請求項3の発明)請求項3の発明を適用
すると、減圧した分だけ請求項2の発明よりも水分の蒸
発速度が向上し、乾燥時間を短縮することができる。し
たがって、請求項2の発明よりも被洗濯物を短時間で乾
燥させることができる。
【0037】また、表1及び図2により予め爆発下限界
を調査し安全を確認してから乾燥作業を行うので、乾燥
させる際の酸素濃度や圧力を爆発しない安全な範囲で任
意に選定することができ、被洗濯物(衣服)毎にその衣
服の風合いを考慮した乾燥作業を短時間で行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 請求項1の発明を適用した可燃性溶剤を使用
した被洗濯物の乾燥方法の乾燥系統図を示す。
【図2】 乾燥機内胴内の圧力と爆発下限界酸素濃度の
関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1 乾燥機 1d 乾燥機内胴 2 ヒータ 3 ブロワ 4 コンデンサ 6 真空ポンプ 10 不活性ガスタンク

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可燃性溶剤で洗濯した被洗濯物を内蔵し
    た乾燥機内を真空ポンプで減圧した後に不活性ガスを充
    填して前記乾燥機内の酸素濃度を下げ、さらに前記乾燥
    機内を真空ポンプで減圧して前記乾燥機内の酸素量を減
    少させた後、前記乾燥機内の空気を加熱して前記被洗濯
    物を乾燥させながら乾燥機内の空気をブロワでコンデン
    サへ移送し、気化した前記可燃性溶剤及び湿気を凝縮さ
    せて回収し、前記コンデンサを通過した空気を再度乾燥
    機へ送り、乾燥機内で加熱して被乾燥物を乾燥させる可
    燃性溶剤を使用した被洗濯物の乾燥方法。
  2. 【請求項2】 可燃性溶剤で洗濯した被洗濯物を内蔵し
    た乾燥機内を真空ポンプで減圧した後に不活性ガスを充
    填して前記乾燥機内の酸素濃度を下げ、前記乾燥機内の
    空気を加熱して前記被洗濯物を乾燥させながら乾燥機内
    の空気をブロワでコンデンサへ移送し、気化した前記可
    燃性溶剤及び湿気を凝縮させて回収し、前記コンデンサ
    を通過した空気を再度乾燥機へ送り、乾燥機内で加熱し
    て被乾燥物を乾燥させるにあたり、 縦軸に酸素濃度をとり、横軸に圧力をとったグラフにお
    いて、前記乾燥機内の圧力が200mmHg、300m
    mHg、400mmHg、500mmHg、600mm
    Hg及び700mmHgのとき、前記圧力にそれぞれ対
    応する前記乾燥機内の酸素濃度が28.0vol%、2
    1.5vol%、18.5vol%、16.5vol
    %、15.5vol%及び15.0vol%である点を
    滑らかな曲線で結び、前記曲線上の酸素濃度より少ない
    酸素濃度の領域において、被洗濯物を乾燥させる可燃性
    溶剤を使用した被洗濯物の乾燥方法。
  3. 【請求項3】 可燃性溶剤で洗濯した被洗濯物を内蔵し
    た乾燥機内を真空ポンプで減圧した後に不活性ガスを充
    填して前記乾燥機内の酸素濃度を下げ、さらに前記乾燥
    機内を真空ポンプで減圧して前記乾燥機内の酸素量を減
    少させた後、前記乾燥機内の空気を加熱して前記被洗濯
    物を乾燥させながら乾燥機内の空気をブロワでコンデン
    サへ移送し、気化した前記可燃性溶剤及び湿気を凝縮さ
    せて回収し、前記コンデンサを通過した空気を再度乾燥
    機へ送り、乾燥機内で加熱して被乾燥物を乾燥させるに
    あたり、 縦軸に酸素濃度をとり、横軸に圧力をとったグラフにお
    いて、前記乾燥機内の圧力が200mmHg、300m
    mHg、400mmHg、500mmHg、600mm
    Hg及び700mmHgのとき、前記圧力にそれぞれ対
    応する前記乾燥機内の酸素濃度が28.0vol%、2
    1.5vol%、18.5vol%、16.5vol
    %、15.5vol%及び15.0vol%である点を
    滑らかな曲線で結び、前記曲線上の酸素濃度より少ない
    酸素濃度の領域において、被洗濯物を乾燥させる可燃性
    溶剤を使用した被洗濯物の乾燥方法。
JP25657497A 1996-11-13 1997-09-22 可燃性溶剤を使用した被洗濯物の乾燥方法 Pending JPH10192590A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25657497A JPH10192590A (ja) 1996-11-13 1997-09-22 可燃性溶剤を使用した被洗濯物の乾燥方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30198096 1996-11-13
JP8-301980 1996-11-13
JP25657497A JPH10192590A (ja) 1996-11-13 1997-09-22 可燃性溶剤を使用した被洗濯物の乾燥方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10192590A true JPH10192590A (ja) 1998-07-28

Family

ID=26542789

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25657497A Pending JPH10192590A (ja) 1996-11-13 1997-09-22 可燃性溶剤を使用した被洗濯物の乾燥方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10192590A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4263258A (en) Steam-operated sterilization apparatus
SU1573062A1 (ru) Способ рекуперации растворителей в машинах химической чистки
US4590683A (en) Method of and apparatus for drying wound fiber or yarn
JPH03126489A (ja) 可燃性溶剤によるドライクリーニングの乾燥方法
JP4721142B2 (ja) 蒸気滅菌装置
JP2971259B2 (ja) ドライクリーニング機
JPH10192590A (ja) 可燃性溶剤を使用した被洗濯物の乾燥方法
JPH0344558B2 (ja)
EP0848958A2 (en) Autoclaves and methods of manufacture
JP2651653B2 (ja) 真空乾燥装置及び真空乾燥方法
JP3560225B2 (ja) 真空圧力蒸煮方法
JPH0141428Y2 (ja)
JP3021022B2 (ja) ドライクリーニング方法
JPH0223797B2 (ja)
JPS6228320Y2 (ja)
JPH0857026A (ja) 蒸気滅菌装置
JP2630851B2 (ja) ドライクリーニング機の運転方法
JP2848433B2 (ja) ロープ状繊維製品の気流式処理における乾燥方法及び乾燥装置
JPH038796B2 (ja)
JP2000126506A (ja) 化学処理装置
JPH10225505A (ja) 高圧蒸気滅菌方法
JPH07120144A (ja) 真空乾燥装置及び真空乾燥方法
JPH03139400A (ja) 衣料乾燥機
JPH03228800A (ja) ドライクリーナ
JP2714323B2 (ja) ドライクリーニング機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040922

A977 Report on retrieval

Effective date: 20061106

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061121

A02 Decision of refusal

Effective date: 20070320

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02