JPH10191723A - 接続稲苗の製造方法 - Google Patents

接続稲苗の製造方法

Info

Publication number
JPH10191723A
JPH10191723A JP8359970A JP35997096A JPH10191723A JP H10191723 A JPH10191723 A JP H10191723A JP 8359970 A JP8359970 A JP 8359970A JP 35997096 A JP35997096 A JP 35997096A JP H10191723 A JPH10191723 A JP H10191723A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seedling
rice
seedlings
soil
cotton
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8359970A
Other languages
English (en)
Inventor
Daisaku Wakamatsu
大朔 若松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP8359970A priority Critical patent/JPH10191723A/ja
Publication of JPH10191723A publication Critical patent/JPH10191723A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pretreatment Of Seeds And Plants (AREA)
  • Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 乗用田植機の長尺苗乗せ台に適合する接続稲
苗の製造方法 【解決手段】 密接した育苗培土代替成形資材または、
育苗培土(床土)の短辺端部分の相互の底面下にまたが
るように、生分解性の不織布等の補強材シートを挿入育
苗し、伸長した根によるルートマットで連結接続する。
または、密接した育苗培土代替成形資材3または、育苗
培土(床土)の短辺端部分の相互の上面にまたがるよう
に、木綿綿・絹綿・麻綿・人造絹綿・羊毛綿等の生分解
性物質を原料とした綿状物質・または、生分解性物質を
原料とした毛羽立てた布・不織布・紙または、これらを
組み合わせたシート等に、稲種子を播種して出芽・出根
させた稲苗シートを補強材として被せて育苗し、伸長し
た根で連結接続する。稚苗等の場合は、単に相互の短辺
端部分を密接して育苗するだけで、伸長した根で連結接
続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水稲の田植機移植
栽培において、現用されている長尺の苗乗せ台に対応す
る水稲苗育成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】水稲苗の育苗法は、育苗箱に育苗培土
(床土とも称する)を詰め、灌水し、浸漬・催芽した水
稲種子を播種後、育苗培土で覆土する。次に、電熱で蒸
気を発生する方式等の育苗器内に育苗箱を入れるか、育
苗施設の加温出芽室に棚付き台車に育苗箱を乗せて入れ
て、約2日32℃で加温する。
【0003】出芽すれば、育苗器または加温出芽室から
育苗箱または、育苗箱を乗せた棚付き台車を出して、間
隔を空けた棚積み方式または,平置き方式により、ハウ
ス・温室等で緑化を2〜4日行う。緑化期の気温は昼間
22〜25℃、夜間15〜18℃に保ち、1日に1〜2
回灌水する。乳苗は、この緑化期間が約5〜8日で、草
丈7〜8cm、胚乳残存率約50%程度に止めた苗を田
植機で移植するものである。
【0004】次いで、硬化は、緑化した育苗箱の苗を、
ハウス・温室・トンネル等内に平置きで並べて、昼間1
8〜20℃、夜間12〜15℃の気温を保つ。1日に1
〜2回灌水して、10〜15日間育苗すると稚苗が完成
する。暖地では、育苗器・加温出芽室を用いずに、トン
ネル・ハウス内に育苗箱を平置きで並べて、マルチフイ
ルムを掛けてそのまま出芽し、緑化、硬化を行う方式も
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】現用されている稲苗移
植方法において、使用されている育苗箱の内径は、縦5
81mm±2mm、横281mm±2mmに規格化され
ている。ところが、最新式の乗用田植機は移植作業の能
率向上のため、苗乗せ台の長さは延長されて、1800
mm以上もある。規格化されている育苗箱による箱苗
は、一度に3枚分も搭載出来る。
【0006】もし、この延長された乗用田植機の苗乗せ
台に適合する長さの稲苗が、在来の育苗器または育苗施
設をそのまま使って育苗出来れば、乗用田植機への苗乗
せ労力は節減され、育苗・運搬作業と移植能率は格段に
向上する。
【0007】従来の方法では、乗用田植機への予備苗の
搭載は、稲苗を傷めないように育苗箱相互の垂直方向に
草丈だけの間隔をとる棚置きとなり、充分な量が積み込
めない。
【0008】さらに水分を多量に含み、重量ある育苗培
土(床土)による稲苗は、苗の直立を維持し、水抜け乾
燥させないように、相互の箱の間隔を草丈だけ離して、
水平に保たなければ輸送出来ない。このため、柵さしに
よる極短距離輸送だけが可能であるが、棚さしはスペー
スをとるため、大量の輸送は難しい。
【0009】
【課題を解決するための手段】育苗箱の短辺の縁部を除
いた育苗箱を用いて、出芽後の緑化・硬化時に育苗箱相
互の短辺を密接して適当数並べる。稲苗は出芽時には、
種子根が伸長して育苗培土代替成形資材・育苗培土(床
土)を貫通補強している、苗マット形成の初期状態にあ
る。続いて発根する冠根等が密接した相互の育苗培土代
替成形資材・育苗培土(床土)に貫入して伸長を続け、
底面でとぐろを巻いてマット状のルートマットを形成
し、相互を連結して、乗用田植機の苗乗せ台に適合する
長さの稲苗が出来る。
【0010】乳苗等育苗期間が短く、根の発達が充分で
無い場合は、育苗箱相互の短辺を密接し、その相互の育
苗培土代替成形資材・育苗培土(床土)に跨がるよう
に、相互の育苗培土代替成形資材・育苗培土(床土)の
下に生分解性の補強材シートを挿入する。補強材シート
挿入にあたっては、スクレーパー(苗取り板)を使って
育苗培土代替成形資材・育苗培土(床土)を持ち上げて
もよい。
【0011】もちろん通常の4辺に縁のある育苗箱を用
いて、育苗器・出芽室で前記のように、出芽・出根さ
せ、種子根により形成された苗マットを移動し接続させ
る次ぎの方法もある。スクレーパー(苗取り板)を使っ
て出芽・出根した育苗培土代替成形資材または、育苗培
土(床土)による苗マットを、4辺に縁のある育苗箱か
ら静かに持ち上げて、苗マット相互の短辺を密接して生
分解性の補強材シート上に並べても良い。
【0012】また別の方法として、相互の育苗培土代替
成形資材・育苗培土(床土)に跨がるように、この上に
補強材を被せてもよい。補強材としては、生分解性の不
織布と綿を組み合わせたシート等を育苗基材として稲苗
を育苗した、稲苗シートを用いる。種子根は既に発根し
ているから、続いて発根する冠根等が密接した相互の育
苗培土代替成形資材・育苗培土(床土)に貫入し、相互
を連結する。この補強材を被せる部分の育苗培土代替成
形資材・育苗培土(床土)には、予め稲種子を播種しな
いでおく。
【0013】育苗培土代替成形資材・育苗培土(床土)
に跨がるように下に生分解性の補強材シートを挿入した
場合は、続いて発根する冠根等が、生分解性の補強材シ
ートを貫通して、ルートマットを形成して、相互の育苗
培土代替成形資材・育苗培土(床土)を連結する。
【0014】育苗培土代替成形資材の表面を、生分解性
物質を原料とした綿状物質または、生分解性物質を原料
とした毛羽立てた布・不織布・紙等をもって覆い、この
覆いの表面に稲種子を播種すると、発芽・発根時に回転
して芽・根が垂直になるように姿勢を正す稲種子(籾)
の表面のとげ状の毛じが、この綿状物質・毛羽に絡まる
ためか、覆土が無くても根上がりは起こらない。
【0015】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態を実施例にもと
づき図面を参照して説明する。
【0016】
【実施例】図1・図2・図3における稚苗等ルートマッ
トの発達途中の場合は、短辺の縁部をのぞいた育苗箱1
の底面に、熱ローラー処理により繊維相互を熱接着し、
間隙を小さくした、稲苗の根は貫通せず、水分は透過さ
せるポリオレフイン樹脂の特殊不織布(商品名根きりシ
ート)またはプラスチックフイルム等2を敷く。次に育
苗培土代替成形資材等3はめこむか、育苗培土(床土)
を敷き、灌水または浸漬して水を含ませる。育苗培土代
替成形資材等3をはめこんだ場合は、生分解性物質を原
料とした綿状物質または、生分解性物質を原料とした毛
羽立てた布・不織布・紙等4をもって覆う。この上に催
芽した稲種子5を播種して、ローラーで軽く押さえる。
もちろん直接育苗培土代替成形資材等3または、育苗培
土(床土)に稲種子5を播種して、育苗培土(床土)で
覆土しても良い。
【0017】育苗培土代替成形資材は、ロックウールシ
ート(商品名パワーマット、こめマット、ソーラーマッ
ト)連続気泡尿素樹脂シート(商品名日産ハイマット)
木材パルプ成形シート(商品名十条育苗マット、イワタ
ニ育苗マット)等がある。
【0018】生分解性物質を原料とした綿状物質等とし
ては、梳綿機(カード)等の落綿をシート状とした落綿
ラップが望ましい。これは、繊維が極短く、絡みが少な
く田植機の移植爪でかき取る場合にも、適度にほぐれや
すい。毛羽立てた布・不織布としては、やはり綿を原料
としたものが入手し易く、強度、田植機移植爪のかき取
り適性も良好で、望ましい。毛羽立てた紙でも、一応の
根上がり防止効果はある。
【0019】播種した稲種子5の乾燥を防ぎ、出芽・出
根をスムースに進めるには、播種した稲種子5の上か
ら、乾燥防止のため、前記の特殊不織布(商品名根きり
シート)またはプラスチックフイルム等2で全面を覆
う。これを次に、電熱で蒸気を発生する方式等の育苗器
内に育苗箱を入れるか、育苗施設の加温出芽室に棚付き
台車に育苗箱を乗せて入れて、約2日32℃で加温す
る。
【0020】図1・図2・図3のように、芽7が出芽
し、根8が伸長するから、育苗器等から育苗箱等を出し
て、前記のように緑化・硬化を行う。
【0021】
【実施例1】図1の左の育苗箱1相互の短辺密接部・図
2のように、育苗箱相互の短辺を密接して並べ、相互の
育苗培土代替成形資材・育苗培土(床土)の端部分下部
にかかるように、生分解性物質を原料とした布・不織布
・紙等またはこれらを組み合わせたシート等の補強材シ
ート9を、育苗箱相互の短辺の底面に跨がって、補強材
として敷いて育苗する。この補強材シート9の下には、
根8の貫通を防ぐため、前記特殊不織布(商品名根きり
シート)またはプラスチックフイルム等2を短冊型に切
った、隙間塞ぎシート11を挿入するほうが、育苗箱1
の水抜き穴12を根8が貫通しないので、苗剥がしが容
易である。
【0022】伸長する稲種子5の根8は、この補強材シ
ート9を貫通して、前記特殊不織布(商品名根きりシー
ト)またはプラスチックフイルム等2に遮られ、とぐろ
を巻いてルートマット6となる。ルートマット6により
補強材シート9は固定されて、相互の育苗培土代替成形
資材3・育苗培土(床土)を連結、接続する。
【0023】
【実施例2】予め育苗箱の短辺の底面に、生分解性の不
織布等の補強材シート9を敷いて、この補強材シート9
の長さの約半分を余らせて、育苗箱から露出して育苗す
る。育苗箱相互の短辺を密接して並べる際に、この露出
した約半分の補強材シート9を、隣接する育苗箱の底面
に、図2のように敷込んでもよい。
【0024】
【実施例3】また、図1右端の育苗箱相互の短辺密接部
と図3に示すように、相互の育苗培土代替成形資材3・
育苗培土(床土)に跨がるように、この上に補強材10
を被せてもよい。
【0025】補強材10としては、生分解性物質を原料
とした綿状物質4で覆った、生分解性の不織布等の補強
材シート9等に、稲種子を播種し育苗した稲苗シートを
用いる。種子根は、補強材シート9を貫通して既に発根
しているから、続いて発根する冠根等の根8が密接した
相互の育苗培土代替成形資材3・育苗培土(床土)に貫
入し、相互を連結する。この補強材を被せる育苗培土代
替成形資材3・育苗培土(床土)の短辺端部分には、予
め稲種子を播種しないで育苗しておくのは勿論である。
【0026】
【実施例4】スクレーパー(苗取り板)を使って出芽・
出根した育苗培土代替成形資材または、育苗培土(床
土)による苗マットを、通常の4辺に縁のある育苗箱か
ら静かに持ち上げて、苗マット相互の短辺を密接して、
長尺の連続した生分解性の補強材シート9上に並べて育
苗しても良い。
【0027】
【実施例5】通常の4辺に縁のある育苗箱を用いて、育
苗器・出芽室で出芽・出根させ、種子根により形成され
た苗マットを、4辺に縁のある育苗箱から持ち上げ、密
接して接続させる場合にも、補強材10(稲苗シート)
による被せ補強は前記と同様に応用出来る。
【0028】
【実施例6】また、育苗培土を床土や覆土に用いる場合
は、育苗箱の短辺縁部分が差し込み等の加除式または、
はね上げ方式等の可動式となっている育苗箱を用いる。
こうすれば、育苗箱を密接して並べるまでの播種・出芽
作業において、育苗培土がこぼれなくて、作業が容易で
ある。
【0029】
【実施例7】稲稚苗・中苗・成苗の場合は、育苗箱規格
の育苗培土代替成形資材・育苗培土(床土)の短辺部分
を乗用田植機の苗乗せ台に適合する長さになるように、
水平に相互に適当数密接させて育苗する。特殊不織布
(商品名根きりシート)またはプラスチックフイルム等
2を下に敷いて置くのは、前記の実施例と同様である。
種子根、冠根等は、密接させた相互の短辺部分に貫入し
て伸長を続け、相互の底面でとぐろを巻いてマット状の
完全なルートマットを形成する。育苗箱規格の育苗培土
代替成形資材・育苗培土(床土)の短辺部分相互は、充
分伸長したルートマットにより相互に連結されて、乗用
田植機の苗乗せ台に適合する長さの稲苗が出来る。
【0030】
【実施例8】綿状物質または、網目状綿不織布等の芽の
貫通しやすい、補強材シート9を、育苗器・出芽室で出
芽・出根させた苗マット相互の密接した短辺部の芽の上
に被せて、芽によって貫通させ、補強効果を狙う方法も
ある。が、全ての芽が完全に貫通せず、貫通しない芽
が、補強材シート9を持ち上げるので、実効が無い。ご
く薄い落綿ラップの補強材シート9の場合、は殆ど芽が
貫通するが、落綿ラップの強度が弱いので、乳苗には応
用するには、その後の作業性が悪い。
【0031】
【実施例9】育苗器・出芽室で出芽・出根させた苗マッ
ト相互の短辺部の側面に、補強材シート9を挿入して、
短辺縁部の無い育苗箱を短辺部分で図1のように密接さ
せて育苗する方法もある。が、側面にはルートマットの
形成がないので、連結補強材として効果が弱く、その後
の運搬、搭載等の作業性が悪い。
【0032】
【発明の効果】本発明は以上のように構成実施されるの
で、以下に記載されるような効果を生ずる。
【0033】乗用田植機の延長された苗乗せ台に適合す
る長さの苗を、従来の育苗器・発芽室等の育苗施設を用
いて育成出来る。
【0034】この結果乗用田植機の作業能率は向上す
る。
【0035】育苗培土代替成形資材等3はめこみ、生分
解性物質を原料とした綿状物質または、生分解性物質を
原料とした毛羽立てた布・不織布・紙等4をもって覆
い、この表面に稲種子5を播種して育苗した場合は、成
形繊維物質を根8により連結・固定しているので、育苗
培土(床土)のようにバラバラになることがなく、電気
洗濯機等の遠心分離機で脱水が出来る。重量は、箱苗マ
ット1枚当たり正味約1kgと極軽くなり、運搬や予備
苗搭載にあたって、育苗箱から取り出した苗マットを重
ねても丸めても苗の損傷は無い。
【0036】脱水した苗マットは包装する事により、長
距離の輸送や、低温保存が可能となり、育苗施設の稼働
率は、田植え期間の異なる各地の需要に応じて向上す
る。
【0037】
【図面の簡単な説明】
【図1】接続稲苗育苗中の斜視図である。
【図2】短辺の縁部分を取り除いた育苗箱相互の短辺を
密接して稲苗を育苗する場合、相互の育苗培土代替成形
資材・育苗培土(床土)に跨がるように、相互の育苗培
土代替成形資材・育苗培土(床土)の短辺端部分下に、
生分解性物質を原料とした布・不織布・紙等またはこれ
らを組み合わせた生分解性の補強材シートを挿入して、
接続稲苗育苗中の横断面図である。
【図3】短辺の縁部分を取り除いた育苗箱相互の短辺を
密接して稲苗を育苗する場合、生分解性物質を原料とし
た綿状物質で覆った、生分解性の不織布等の補強材シー
トに、稲種子を播種して出芽・出根させた稲苗シート
を、相互の育苗培土代替成形資材・育苗培土(床土)の
短辺端部分上に跨がるように補強材として被せて、接続
稲苗育苗中の横断面図である。
【符号の説明】
1 短辺の縁部分を除いた育苗箱 2 特殊不織布の根きりシートまたはプラスチックフイ
ルム 3 育苗培土代替成形資材 4 生分解性物質を原料とした綿状物質または、生分解
性物質を原料とした毛羽立てた布・不織布・紙等 5 稲種子 6 ルートマット 7 稲の芽 8 稲の根 9 生分解性の不織布等の補強材シート 10 別に育成した稲苗シートの補強材 11 特殊不織布等の隙間ふさぎシート 12 育苗箱の水抜き穴
【手続補正書】
【提出日】平成9年1月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】
【実施例】図1・図2・図3における苗等ルートマッ
トの発達途中の場合は、短辺の縁部をのぞいた育苗箱1
の底面に、熱ローラー処理により繊維相互を熱接着し、
間隙を小さくした、稲苗の根は貫通せず、水分は透過さ
せるポリオレフイン樹脂の特殊不織布(商品名根きりシ
ート)またはプラスチックフイルム等2を敷く。次に育
苗培土代替成形資材等3はめこむか、育苗培土(培
土)を敷き、灌水または浸漬して水を含ませる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正内容】
【0030】
【実施例8】綿状物質または、網目状綿不織布等の芽の
貫通しやすい、補強材シート9を、育苗器・出芽室で出
芽・出根させた苗マット相互の密接した短辺部の芽の上
に被せて、芽によって貫通させ、補強効果を狙う方法も
ある。が、全ての芽が完全に貫通せず、貫通しない芽
が、補強材シート9を持ち上げるので、実効が無い。ご
く薄い落綿ラップの補強材シート9の場合、は殆ど芽が
貫通するが、落綿ラップの強度が弱いので、乳苗に
用するには、その後の作業性が悪い。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正内容】
【0035】育苗培土代替成形資材等3はめこみ、生
分解性物質を原料とした綿状物質または、生分解性物質
を原料とした毛羽立てた布・不織布・紙等4をもって覆
い、この表面に稲種子5を播種して育苗した場合は、成
形繊維物質を根8により連結・固定しているので、育苗
培土(床土)のようにバラバラになることがなく、電気
洗濯機等の遠心分離機で脱水が出来る。重量は、箱苗マ
ット1枚当たり正味約1kgと極軽くなり、運搬や予備
苗搭載にあたって、育苗箱から取り出した苗マットを重
ねても丸めても苗の損傷は無い。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 育苗培土代替成形資材の表面を、生分解
    性物質を原料とした綿状物質または、生分解性物質を原
    料とした毛羽立てた布・不織布・紙等をもって覆い、こ
    の表面に稲種子を播種し、育苗培土代替成形資材相互の
    短辺を密接して稲苗を育苗し、成長する根で相互を連結
    する、接続稲苗の製造方法。
  2. 【請求項2】 育苗培土代替成形資材または育苗培土の
    表面に稲種子を播種し、育苗培土等で覆土して、育苗培
    土代替成形資材または育苗培土の相互の短辺を密接して
    稲苗を育苗し、成長する根で相互を連結する、接続稲苗
    の製造方法。
  3. 【請求項3】 育苗培土代替成形資材または、育苗培土
    による出芽した苗マットの相互の短辺を密接して稲苗を
    育苗する際に、生分解性物質を原料とした綿状物質また
    は、生分解性物質を原料とした毛羽立てた布・不織布・
    紙または、これらを組み合わせた稲の根が貫通し根上が
    りしない性質のシート等に、稲種子を播種して出芽・出
    根させた稲苗シートを、苗マット相互の短辺部分に跨が
    るように、連結補強材として被せて育苗する、接続稲苗
    の製造方法。
  4. 【請求項4】 育苗培土代替成形資材または、育苗培土
    相互の短辺を密接して稲苗を育苗する際に、生分解性物
    質を原料とした綿状物質または、生分解性物質を原料と
    した布・不織布・紙またはこれらを組み合わせた、稲の
    根が貫通する性質のシート等を、相互の短辺の底面にま
    たがるように、連結補強材として敷いて育苗する、接続
    稲苗の製造方法。
  5. 【請求項5】 短辺の縁部分が無い育苗箱相互の短辺を
    密接して、稲苗を育苗する、接続稲苗の製造方法。
  6. 【請求項6】 短辺の縁部分が無い育苗箱を用いる、接
    続稲苗の製造方法。
  7. 【請求項7】 育苗箱の短辺の縁部分が加除または、可
    動となっている育苗箱を用いる、接続稲苗の製造方法。
JP8359970A 1996-12-30 1996-12-30 接続稲苗の製造方法 Pending JPH10191723A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8359970A JPH10191723A (ja) 1996-12-30 1996-12-30 接続稲苗の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8359970A JPH10191723A (ja) 1996-12-30 1996-12-30 接続稲苗の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10191723A true JPH10191723A (ja) 1998-07-28

Family

ID=18467238

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8359970A Pending JPH10191723A (ja) 1996-12-30 1996-12-30 接続稲苗の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10191723A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017136053A (ja) * 2016-02-01 2017-08-10 大朔 若松 前端部重量付与苗代培土代替軽量籾殻苗マット
CN110122307A (zh) * 2019-05-21 2019-08-16 刘利军 一种多层结构可降解新型绿色有机环保营养盘
CN113508730A (zh) * 2021-08-26 2021-10-19 淮安汉德农业科技有限公司 可溶性陶瓷纤维棉的水稻育秧应用及其水稻育秧方法
CN116195476A (zh) * 2023-02-02 2023-06-02 黑龙江省农业科学院绥化分院 一种水稻育种的高存活种植方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017136053A (ja) * 2016-02-01 2017-08-10 大朔 若松 前端部重量付与苗代培土代替軽量籾殻苗マット
CN110122307A (zh) * 2019-05-21 2019-08-16 刘利军 一种多层结构可降解新型绿色有机环保营养盘
CN113508730A (zh) * 2021-08-26 2021-10-19 淮安汉德农业科技有限公司 可溶性陶瓷纤维棉的水稻育秧应用及其水稻育秧方法
CN113508730B (zh) * 2021-08-26 2022-12-02 淮安汉德农业科技有限公司 可溶性陶瓷纤维棉的水稻育秧应用及其水稻育秧方法
CN116195476A (zh) * 2023-02-02 2023-06-02 黑龙江省农业科学院绥化分院 一种水稻育种的高存活种植方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN105993626B (zh) 一种盆栽金花茶的培育方法
CN103039278B (zh) 油茶绿枝带叶苗砧嫁接方法
CN102124927A (zh) 一种老鹰茶种子繁殖育苗的方法
JPH10127177A (ja) トマト栽培装置及び栽培方法
CN106472215A (zh) 桃树育苗扦插繁殖方法
JP2007053920A (ja) 育苗マット及びそれを用いる育苗・植栽方法
JP4348652B2 (ja) 軽量稲苗マットの製造方法
CA2835468C (en) Container and method for raising a plant
JPH10191723A (ja) 接続稲苗の製造方法
CN103843649A (zh) 松柳苗栽培技术
JP3774359B2 (ja) 水稲の育苗方法
KR101125080B1 (ko) 무균 씨감자 대량생산 방법
CN103704085A (zh) 水稻机插盘根基质布育秧方法
JPH10243746A (ja) 水稲苗の製造方法
JP2014176321A (ja) 高設栽培装置及び高設栽培方法
JP2001016932A (ja) 長尺苗の育成方法と長尺苗反転田植機
CN210808437U (zh) 八月瓜育苗池
JPH09308399A (ja) 水耕連続水稲苗の製造方法
CN113841559B (zh) 一种金花茶快速育苗与栽培的方法
JP2001157518A (ja) ひまわりの栽培法及びひまわり栽培用構造体
CN1269128A (zh) 鲜草装饰毯及其生产方法
JPH07236350A (ja) 苗木の植生方法
JPH08266108A (ja) 稲播育材とそれを使用する稲作農法
JP2000262154A (ja) 育苗装置
CN205946811U (zh) 一种戈壁设施蔬菜矿棉无土栽培装置