JPH10191627A - Dc−dcコンバ−タ - Google Patents

Dc−dcコンバ−タ

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JPH10191627A
JPH10191627A JP8343163A JP34316396A JPH10191627A JP H10191627 A JPH10191627 A JP H10191627A JP 8343163 A JP8343163 A JP 8343163A JP 34316396 A JP34316396 A JP 34316396A JP H10191627 A JPH10191627 A JP H10191627A
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mos
fet
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voltage
winding
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Yasuo Ohashi
靖生 大橋
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、変換効率が高いとともに、小型
化可能なDC−DCコンバ−タの提供を目的とする。 【解決手段】 DC−DCコンバ−タは、第一のMO
S−FETと、第二のMOS−FETと、三次巻線と、
ダイオ−ドとを有する。スイッチ素子がオンすると正側
の電位となる二次巻線の一端は、第二のMOS−FET
のドレインに接続され、負側の電位となる二次巻線の他
端は、第一のMOS−FETのドレインおよび第二のM
OS−FETのゲ−トに接続される。スイッチ素子がオ
ンすると正側の電位となる三次巻線の一端は、第一のM
OS−FETのゲ−トおよびダイオ−ドのアノ−ドに接
続され、負側の電位となる他端は、第一のMOS−FE
Tおよび第二のMOS−FETのソ−スに接続される。
また、チョ−クコイルの一端は、第一のMOS−FET
のソ−スに接続され、他端はコンデンサを介して第二の
MOS−FETのドレインに接続される。ダイオ−ドの
カソ−ドは、チョ−クコイルとコンデンサの接続点に接
続される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、DC−DCコンバ
−タに係り、特にDC−DCコンバ−タに使用される同
期整流器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、整流素子としてMOS−FET
( Metal Oxide Semiconductor−FieldEffect Transist
or )を用いた同期整流回路が組み込まれたDC−DC
コンバ−タが種々開発されている。図3を用いて、この
ようなDC−DCコンバ−タの一例について説明する。
【0003】DC−DCコンバ−タは、入力側回路と出
力側回路とから構成される。入力側回路は、直流電源1
と、トランス2の一次巻線2Aと、スイッチ素子3とか
らなり、出力側回路は、同期整流器4と、トランス2の
二次巻線2Bと、転流ダイオ−ド5と、チョ−クコイル
6と、コンデンサ7とからなる。なお、スイッチ素子3
としては、MOS−FETが使用される。また、直流電
源1は、例えば商用電源を整流回路および平滑回路によ
って整流、平滑して得られる電源である。
【0004】一次巻線2Aの巻始端T1は、直流電源1
の正側に接続される。また、一次巻線2Aの巻終端T2
は、スイッチ素子3のドレインDに接続される。さら
に、スイッチ素子3のソ−スSは、直流電源1の負側に
接続される。
【0005】二次巻線2Bには、同期整流器4が接続さ
れる。同期整流器4は、第一のMOS−FET8と第二
のMOS−FET9とから構成される。二次巻線2Bの
巻始端T3は、第一のMOS−FET8のゲ−トGおよ
び第二のMOS−FET9のドレインDに接続される。
二次巻線2Bの巻終端T4は、第一のMOS−FET8
のドレインDおよび第二のMOS−FET9のゲ−トG
に接続される。さらに、第一のMOS−FET8および
第二のMOS−FET9のソ−スSは、共通接続され
る。
【0006】第二のMOS−FET9のソ−スSは、転
流ダイオ−ド5のアノ−ドに接続され、第二のMOS−
FET9のドレインDは転流ダイオ−ド5のカソ−ドに
接続される。転流ダイオード5としては、第二のMOS
−FET9のドレインD・ソ−スS間に寄生するボディ
−ダイオ−ドよりも電圧降下が小さい、例えばショット
キ−バリアダイオ−ドが使用される。また、転流ダイオ
−ド5のアノ−ドは、チョ−クコイル6の一端に接続さ
れる。チョ−クコイル6の他端は、コンデンサ7を介し
て、転流ダイオ−ド5のカソ−ドに接続される。なお、
チョ−クコイル6とコンデンサ7とにより、平滑フィル
タが形成される。
【0007】転流ダイオ−ド5のカソ−ドと接続される
コンデンサ7の一端には、抵抗器10、11とからなる
直列回路の一端が接続され、直列回路の他端は接地され
る。抵抗器10、11の接続点は、フォトカプラ12を
介して、制御回路13に接続される。制御回路13は、
スイッチ素子3のゲ−トGに接続される。なお、制御回
路13は、スイッチ素子3をオン・オフするための制御
信号を出力する。制御回路13は、一般的にパルス幅変
調器(PWM)によって構成され、コンデンサ7の両端
電圧が低下するとスイッチ素子3のゲ−トGに加えるオ
ン信号のパルス幅を広く制御し、両端電圧が上昇すると
スイッチ素子3のゲ−トGに加えるオン信号のパルス幅
を狭く制御する。この結果、コンデンサ7の両端電圧
は、一定電圧に制御される。
【0008】コンデンサ7の両端には負荷14が接続さ
れ、コンデンサ7の両端電圧がDC−DCコンバ−タの
出力電圧として負荷14に供給される。
【0009】次に、図4(a)乃至(h)に示す動作波
形図を用いて、DC−DCコンバ−タの回路動作につい
て説明する。なお、横軸は、時間軸tである。
【0010】時刻t0で、図4(a)のようにスイッチ
素子3が制御回路13によってスイッチング制御されて
オンすると、直流電源1の正側から一次巻線2Aとスイ
ッチ素子3を順に通る閉回路が形成される。この結果、
DC−DCコンバ−タの入力側回路に電流が流れて一次
巻線2Aの両端T1、T2間に直流電源1の電圧Eが印
加され、図4(b)のように二次巻線2Bの両端T3、
T4間には電圧v2Bが誘起される。この場合、一次巻
線2Aの巻数をn1、二次巻線2Bの巻数をn2とする
と、誘起される電圧v2Bは、{E・(n2/n1)}
となる。この結果、二次巻線2Bと、コンデンサ7と、
第一のMOS−FET8のボディ−ダイオ−ドを順に通
る経路に電流が流れる。従って、二次巻線2Bに誘起さ
れる電圧v2Bは、図4(c)のように第一のMOS−
FET8のゲ−トG・ソ−スS間に印加される。この場
合、第一のMOS−FET8のゲ−トGの電位はソ−ス
Sの電位よりも高くなるので、第一のMOS−FET8
はスイッチ素子3のオン動作に同期してオンする。
【0011】第二のMOS−FET9は、図4(e)の
ように第一のMOS−FET8のオン動作によってゲ−
トG・ソ−スS間が短絡されるので、オフ状態が維持さ
れる。また、転流ダイオ−ド5は、逆バイアスされてオ
フ状態が維持される。従って、二次巻線2Bと、コンデ
ンサ7と、チョ−クコイル6と、第一のMOS−FET
8を順に通る経路に電流が流れ、コンデンサ7が充電さ
れる。すなわち、図4(d)および図4(h)のよう
に、チョ−クコイル6に流れる電流i6と第一のMOS
−FET8に流れる電流i8の電流量は等しくなる。
【0012】時刻t1で、図4(a)のようにスイッチ
素子3がオンからオフに切り替わると、一次巻線2Aに
蓄えられた励磁エネルギとスイッチ素子3自身が有する
寄生容量との共振現象により、一次巻線2Aには過渡的
に逆電圧が発生する。この結果、図4(b)のように二
次巻線2Bの両端T3、T4間に誘起される電圧v2B
の極性が反転し、図4(e)のように第二のMOS−F
ET9のゲ−トG・ソ−スS間に印加される。従って、
第二のMOS−FET9のゲ−トGの電位がソ−スSの
電位よりも高電位となり、第二のMOS−FET9はス
イッチ素子3のオフ動作に同期してオンする。
【0013】一方、第一のMOS−FET8は、図4
(c)のように第二のMOS−FET9のオン動作によ
ってゲ−トG・ソ−スS間が短絡され、オフする。ま
た、第二のMOS−FET9のオン電圧は転流ダイオ−
ド5のオン電圧よりも低いため、チョ−クコイル6を流
れる電流i6は転流ダイオ−ド5には流れず、第二のM
OS−FET9を流れる。従って、図4(f)および図
4(h)のように、チョ−クコイル6に流れる電流i6
と第二のMOS−FET9に流れる電流i9の電流量は
等しくなり、チョ−クコイル6を流れる電流i6の連続
性が保たれる。
【0014】時刻t2で、図4(b)のように二次巻線
2Bの両端T3、T4間に誘起される電圧v2Bが零に
なると、第二のMOS−FET9はオフする。転流ダイ
オード5は第二のMOS−FET9のボディ−ダイオ−
ドよりも電圧降下が小さいので、図4(g)のようにチ
ョ−クコイル6を流れる電流i6は転流ダイオ−ド5を
流れる。従って、図4(g)および図4(h)のよう
に、チョ−クコイル6に流れる電流i6とダイオ−ド5
に流れる電流i5の電流量は等しくなり、チョ−クコイ
ル6を流れる電流i6の連続性が保たれる。
【0015】時刻t3で、図4(a)のようにスイッチ
素子3が再びオフからオンに切り替わると、一次巻線2
Aの両端T1、T2間に直流電源1の電圧Eが印加さ
れ、前記時刻t0の動作と同一の動作が行われる。この
後、時刻t0〜t3の動作が操り返し行われる。
【0016】この結果、第一のMOS−FET8および
第二のMOS−FET9がオフする期間である時刻t2
からt3には、チョ−クコイル6に流れる電流i6は転
流ダイオ−ド5を流れて電流i5の連続性が維持され
る。
【0017】なお、転流ダイオ−ド5を設けない場合
は、チョ−クコイル6を流れる電流i6が第二のMOS
−FET9のボディ−ダイオ−ドを介して流れるので連
続性は維持されるが、第二のMOS−FET9のボディ
−ダイオ−ドの電流降下と逆回復時間は転流ダイオ−ド
5に比べて大きいため、電力損失が著しく大きくなる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、転流ダ
イオ−ドを設けることにより電力損失の低減を図ること
ができるが、この場合においても、転流ダイオ−ドの電
圧降下は第二のMOS−FETがオン状態における電圧
降下よりも大きく、転流ダイオ−ドに電流が流れる際に
電力損失が発生するという問題が生じる。
【0019】そこで、本発明は上記課題を解決するため
のDC−DCコンバ−タの提供を目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明のDC−DCコン
バ−タは、上記目的を達成するために次のように構成さ
れる。すなわち、第一に、直流電源に両端が接続された
トランスの一次巻線と第一のスイッチ素子とからなる直
列回路と、前記第一のスイッチ素子のオン・オフ動作に
よりトランスの二次巻線に誘起される電圧を整流平滑す
るチョ−クコイルとコンデンサとからなる平滑フィルタ
とを有するDC−DCコンバ−タにおいて、前記第一の
スイッチ素子のオン動作に同期してオンし、平滑フィル
タ−に二次巻線の電流を流す第二のスイッチ素子と、前
記第二のスイッチ素子をオン・オフ動作させる三次巻線
と、前記第一のスイッチ素子のオフ動作に同期してオン
し、平滑フィルタ−に蓄積されたエネルギ−を転流させ
る第三のスイッチ素子と、前記第二のスイッチ素子がオ
ンした際に前記チョ−クコイルと三次巻線を遮断するダ
イオ−ドとを有するものである。
【0021】第一のスイッチ素子がオンすると、三次巻
線に発生する電圧により第二のスイッチ素子はオンす
る。また、第二のスイッチ素子がオンすることにより、
第三のスイッチ素子はオフする。この結果、チョ−クコ
イルを流れる電流は、第二のスイッチ素子を介して流れ
る。
【0022】第一のスイッチ素子がオフすると、チョ−
クコイルに蓄えられた励磁エネルギによって逆電圧が発
生し、第二のスイッチ素子はオフする。この後、一次巻
線と磁気結合された二次巻線および三次巻線には、逆電
圧が誘起される。二次巻線に発生する電圧により、第三
のスイッチ素子はオンする。一方、三次巻線に発生する
電圧により、第二のスイッチ素子はオフ状態が維持され
る。この結果、チョ−クコイルを流れる電流は、第三の
スイッチ素子を介して流れる。従って、チョ−クコイル
を流れる電流の連続性が維持される。この場合、電流が
MOS−FETに流れた際の電圧降下は小さいので、M
OS−FETにおける発熱は小さくなる。
【0023】第二に、直流電源に両端が接続されたトラ
ンスの一次巻線とスイッチ素子とからなる直列回路と、
前記スイッチ素子のオン・オフ動作によりトランスの二
次巻線に誘起される電圧を整流平滑するチョ−クコイル
とコンデンサとからなる平滑フィルタとを有するDC−
DCコンバ−タにおいて、トランスに磁気結合した三次
巻線を設け、トランスの二次巻線の一端に第一のMOS
−FETのドレインと第二のMOS−FETのゲ−トが
共通接続され、二次巻線の他端に第二のMOS−FET
のドレインと前記平滑フィルタのコンデンサ側が共通接
続され、三次巻線の一端に第一のMOS−FETのゲ−
トとダイオ−ドのアノ−ドが共通接続され、三次巻線の
他端に第一のMOS−FETと第二のMOS−FETの
ソ−スが共通接続されるとともに平滑フィルタのチョ−
クコイル側が接続され、ダイオ−ドのカソ−ドは前記平
滑フィルタのチョ−クコイルとコンデンサの接続点に接
続されたものである。
【0024】スイッチ素子がオンすると、一次巻線と磁
気結合された二次巻線および三次巻線には電圧が誘起さ
れる。三次巻線に誘起された電圧が第一のMOS−FE
Tのゲ−トG・ソ−スS間に印加され、第一のMOS−
FETはオンする。一方、第二のMOS−FETは、第
一のMOS−FETがオンするためにゲ−トG・ソ−ス
S間が短絡され、オフ状態が維持される。この結果、二
次巻線と、コンデンサと、チョ−クコイルと、第一のM
OS−FETとを順に通る経路に電流が流れ、コンデン
サが充電される。
【0025】スイッチ素子がオフすると、チョ−クコイ
ルに蓄えられた励磁エネルギにより逆電圧が発生してダ
イオ−ドが瞬間的にオンする。この逆電圧は、第一のM
OS−FETのゲ−トG・ソ−スS間に印加され、第一
のMOS−FETはオフする。一方、一次巻線の励磁エ
ネルギとスイッチ素子の寄生容量との共振現象により一
次巻線には逆電圧が誘起される。このため、一次巻線と
磁気結合された二次巻線および三次巻線には、逆電圧が
誘起される。二次巻線に誘起された電圧は第二のMOS
−FETのゲ−トG・ソ−スS間に印加され、第二のM
OS−FETはオンする。また、第一のMOS−FET
は、オフ状態が維持される。従って、チョ−クコイルを
流れる電流は第二のMOS−FETに流れ、チョ−クコ
イルを流れる電流の連続性が維持される。また、電流が
MOS−FETに流れた際の電圧降下は小さいので、M
OS−FETにおける発熱は小さくなる。
【0026】
【発明の実施の形態】図1を用いて、本発明に係るDC
−DCコンバ−タについて説明する。なお、従来と同じ
構成部品は同じ番号を使用する。
【0027】DC−DCコンバ−タは、入力側回路と出
力側回路とから構成される。入力側回路は、直流電源1
と、トランス2の一次巻線2Aと、スイッチ素子3とか
らなり、出力側回路は、同期整流器15と、トランス2
の二次巻線2Bと、チョ−クコイル6と、コンデンサ7
とからなる。なお、スイッチ素子3としては、MOS−
FETが使用される。また、直流電源1は、例えば商用
電源を整流回路および平滑回路によって整流、平滑して
得られる電源である。
【0028】一次巻線2Aの巻始端T1は、直流電源1
の正側に接続される。また、巻終端T2は、スイッチ素
子3のドレインDに接続される。さらに、スイッチ素子
3のソ−スSは、直流電源1の負側に接続される。
【0029】二次巻線2Bには、同期整流器15が接続
される。同期整流器15は、第一のMOS−FET16
と、第二のMOS−FET17と、一次巻線2Aおよび
二次巻線2Bと磁気結合した三次巻線18と、ダイオ−
ド19とから構成される。二次巻線2Bの巻始端T3
は、第二のMOS−FET17のドレインDに接続され
る。二次巻線2Bの巻終端T4は、第一のMOS−FE
T16のドレインDおよび第二のMOS−FET17の
ゲ−トGに接続される。さらに、三次巻線18の巻始端
T5は、第一のMOS−FET16のゲ−トGおよびダ
イオ−ド19のアノ−ドに接続される。三次巻線18の
巻終端T6は、第一のMOS−FET16および第二の
MOS−FET17のソ−スSに接続される。
【0030】第一のMOS−FET16および第二のM
OS−FET17のソ−スSには、チョ−クコイル6の
一端が接続され、他端はコンデンサ7の一端に接続され
る。コンデンサ7の他端は、第二のMOS−FET17
のドレインDに接続される。なお、チョ−クコイル6と
コンデンサ7とにより、平滑フィルタが形成される。
【0031】コンデンサ7の他端には、抵抗器10、1
1とからなる直列回路の一端が接続され、直列回路の他
端は接地される。抵抗器10、11の接続点は、フォト
カプラ12を介して、制御回路13に接続される。制御
回路13は、スイッチ素子3のゲ−トGに接続される。
なお、制御回路13は、スイッチ素子3をオン・オフす
るための制御信号を与える。制御回路13は、一般的に
パルス幅変調器によって構成され、コンデンサ7の両端
電圧が低下するとスイッチ素子3のゲ−トGに加えるオ
ン信号のパルス幅を広く制御し、両端電圧が上昇すると
スイッチ素子3のゲ−トGに加えるオン信号のパルス幅
を狭く制御する。この結果、コンデンサ7の両端電圧
は、一定電圧に制御される。
【0032】コンデンサ7の両端には負荷14が接続さ
れ、コンデンサ7の両端電圧がDC−DCコンバ−タの
出力電圧として負荷14に供給される。
【0033】次に、図2(a)乃至(i)に示す動作波
形図を用いて、DC−DCコンバ−タの回路動作につい
て説明する。なお、横軸は、時間軸tである。
【0034】時刻t0で、図2(a)のようにスイッチ
素子3が制御回路13によってスイッチング制御されて
オンすると、直流電源1から一次巻線2Aとスイッチ素
子3を順に通って直流電流1に戻る閉回路が形成され
る。この結果、DC−DCコンバ−タの入力側回路に電
流が流れ、一次巻線2Aの両端T1、T2間に電圧Eが
印加され、図2(b)のように二次巻線2Bの両端T
3、T4間には電圧v2Bが誘起される。一次巻線2A
の巻数をn1、二次巻線2Bの巻数をn2とすると、誘
起される電圧v2Bは、{E・(n2/n1)}とな
る。
【0035】また、一次巻線2Aと磁気結合された三次
巻線18の両端T5、T6間には、図2(c)のように
電圧v18が誘起される。三次巻線18の巻数をn3と
すると、誘起される電圧v18は、{E・(n3/n
1)}となる。三次巻線18の両端T5、T6間に誘起
される電圧v18は、図2(d)のように第一のMOS
−FET16のゲ−トG・ソ−スS間に印加される。従
って、第一のMOS−FET16のゲ−トGの電位はソ
−スSの電位よりも高電位となるので、第一のMOS−
FET16はスイッチ素子3のオン動作に同期してオン
する。
【0036】一方、第二のMOS−FET17は、図2
(f)のように第一のMOS−FET16のオン動作に
よってゲ−トG・ソ−スS間が短絡されるので、オフ状
態が維持される。
【0037】チョ−クコイル6の両端電圧をv6、コン
デンサ7の両端電圧をv7とすると、チョ−クコイル6
の両端電圧をv6は、(v2B−v7)であらわされ
る。この時、チョ−クコイル6の両端電圧v6は、三次
巻線18の両端T5、T6間に誘起される電圧v18よ
りも大きくなるよう、一次巻線2Aの巻数n1、二次巻
線2Bの巻数n2、三次巻線18の巻数n3が設定され
る。
【0038】この結果、スイッチ素子3がオンすると、
三次巻線18と、ダイオ−ド19と、チョ−クコイル6
を順に通る経路に電流が流れることなく、二次巻線2B
と、コンデンサ7と、チョ−クコイル6と、第一のMO
S−FET16を順に通る経路に電流が流れ、コンデン
サ7が充電される。なお、図2(e)および図2(i)
のように、チョ−クコイル6に流れる電流i6と、第一
のMOS−FET16に流れる電流i16の電流量は等
しくなる。
【0039】時刻t1で、図2(a)のようにスイッチ
素子3がオンからオフに切り替わると、二次巻線2Bの
両端T3、T4間の電圧v2Bおよび三次巻線18の両
端T5、T6間の電圧v18は、図2(b)と図2
(c)のようにいったん零となる。一方、チョ−クコイ
ル6に蓄えられた励磁エネルギによって発生する逆電圧
により、図2(h)のようにダイオ−ド19が瞬間的に
オンし、チョ−クコイル6と、第一のMOS−FET1
6のゲ−トG・ソ−スS間の寄生容量と、ダイオ−ド1
9を順に通る経路に電流が流れる。なお、ダイオ−ド1
9の順方向電圧は小さいので、図2(h)のようにオン
時の両端電圧はほぼ零となる。この結果、第一のMOS
−FET16のゲ−トGの電位はソ−スSの電位よりも
低電位となるので、第一のMOS−FET16はオフす
る。
【0040】時刻t1からt2の期間では、一次巻線2
Aに蓄えられた励磁エネルギとスイッチ素子3自身が有
する寄生容量との共振現象により、一次巻線2Aの両端
T1、T2間には逆電圧が過渡的に発生する。従って、
一次巻線2Aと磁気結合された二次巻線2Bの両端T
3、T4間と、三次巻線18の両端T5、T6間に逆電
圧が誘起される。
【0041】二次巻線2Bの両端T3、T4間の電圧v
2Bは、第二のMOS−FET17のゲ−トG・ソ−ス
S間に印加される。この結果、第二のMOS−FET1
7のゲ−トGの電位はソ−スSの電位よりも高電位とな
るので、第二のMOS−FET17はオンする。また、
三次巻線18の両端T5、T6間の両端電圧v18によ
り、第一のMOS−FET16のゲ−トGの電位はソ−
スSの電位よりも低電位となるので、第一のMOS−F
ET16はオフ状態が維持される。
【0042】また、この時、三次巻線18の両端T5、
T6間に誘起される電圧v18は、チョ−クコイル6の
両端電圧v6よりも大きいため、ダイオ−ド19は逆バ
イアスされてオフする。従って、チョ−クコイル6を流
れる電流i6は第二のMOS−FET17に流れ、チョ
−クコイル6を流れる電流i6の連続性が保たれる。
【0043】時刻t2で、チョ−クコイル6の両端電圧
v6が、一次巻線2Aによって誘起される三次巻線18
の両端T5、T6間の電圧v18よりも大きくなると、
ダイオ−ド19はオンする。
【0044】時刻t2からt3では、ダイオ−ド19の
オン状態が維持される。すなわち、三次巻線18の両端
T5、T6間の電圧v18はチョ−ク6の両端電圧v6
にクランプされる。なお、三次巻線18と磁気結合され
た二次巻線2Bの両端T3、T4間には、図2(b)の
ように逆電圧が誘起され、二次巻線2Bの両端T3、T
4間の電圧v2Bは、{v6・(n2/n3)}とな
る。この結果、図4(f)のように第二のMOS−FE
T17は順バイアスが維持され、オン状態が維持され
る。
【0045】時刻t3で再びスイッチ素子3が再びオン
からオフに切り替わると、一次巻線2Aの両端T1、T
2間に直流電源1の電圧Eが印加され、前記時刻t0の
動作と同一の動作が行われる。この後、時刻t0〜t3
の動作が操り返し行われる。
【0046】
【発明の効果】本発明は、上述のような構成であるから
次のような効果を有する。すなわち、第一のMOS−F
ETがオフすると、第二のMOS−FETがオンする。
このため、今まで第一のMOS−FETを流れていたチ
ョ−クコイルからの電流は電圧降下の小さい第二のMO
S−FETを流れ、チョ−クコイルを流れる電流の連続
性が維持される。また、従来の同期整流回路を使用する
際に使用していた転流ダイオ−ドが不要となるため、転
流ダイオ−ドで発生していた発熱が低減される。従っ
て、同期整流器が組み込まれたDC−DCコンバ−タに
おける電力損失が低減され、変換効率を高めることがで
きる。さらに、従来のように転流ダイオ−ドを使用して
いた場合には、発生した熱を効率良く空気中に拡散する
ため、DC−DCコンバ−タを大型化する必要があっ
た。しかしながら、発熱が低減されるのでDC−DCコ
ンバ−タの形状を小型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るDC−DCコンバ−タの回路図で
ある。
【図2】本発明に係るDC−DCコンバ−タの動作波形
図である。
【図3】従来に係るDC−DCコンバ−タの回路図であ
る。
【図4】従来に係るDC−DCコンバ−タの動作波形図
である。
【符号の説明】
1 直流電源 2 トランス 2A 一次巻線 2B 二次巻線 3 スイッチ素子 6 チョ−クコイル 7 コンデンサ 15 同期整流器 16 第一のMOS−FET 17 第二のMOS−FET 18 三次巻線 19 ダイオ−ド

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電源に両端が接続されたトランスの
    一次巻線と第一のスイッチ素子とからなる直列回路と、
    前記第一のスイッチ素子のオン・オフ動作によりトラン
    スの二次巻線に誘起される電圧を整流平滑するチョ−ク
    コイルとコンデンサとからなる平滑フィルタとを有する
    DC−DCコンバ−タにおいて、前記第一のスイッチ素
    子のオン動作に同期してオンし、平滑フィルタ−に二次
    巻線の電流を流す第二のスイッチ素子と、前記第二のス
    イッチ素子をオン・オフ動作させる三次巻線と、前記第
    一のスイッチ素子のオフ動作に同期してオンし、平滑フ
    ィルタ−に蓄積されたエネルギ−を転流させる第三のス
    イッチ素子と、前記第二のスイッチ素子がオンした際に
    前記チョ−クコイルと三次巻線を遮断するダイオ−ドと
    を有することを特徴とするDC−DCコンバ−タ。
  2. 【請求項2】 直流電源に両端が接続されたトランスの
    一次巻線とスイッチ素子とからなる直列回路と、前記ス
    イッチ素子のオン・オフ動作によりトランスの二次巻線
    に誘起される電圧を整流平滑するチョ−クコイルとコン
    デンサとからなる平滑フィルタとを有するDC−DCコ
    ンバ−タにおいて、トランスに磁気結合した三次巻線を
    設け、トランスの二次巻線の一端に第一のMOS−FE
    Tのドレインと第二のMOS−FETのゲ−トが共通接
    続され、二次巻線の他端に第二のMOS−FETのドレ
    インと前記平滑フィルタのコンデンサ側が共通接続さ
    れ、三次巻線の一端に第一のMOS−FETのゲ−トと
    ダイオ−ドのアノ−ドが共通接続され、三次巻線の他端
    に第一のMOS−FETと第二のMOS−FETのソ−
    スが共通接続されるとともに平滑フィルタのチョ−クコ
    イル側が接続され、ダイオ−ドのカソ−ドは前記平滑フ
    ィルタのチョ−クコイルとコンデンサの接続点に接続さ
    れたことを特徴とするDC−DCコンバ−タ。
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