JPH10191496A - 静電型透明スピーカ - Google Patents

静電型透明スピーカ

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JPH10191496A
JPH10191496A JP34163296A JP34163296A JPH10191496A JP H10191496 A JPH10191496 A JP H10191496A JP 34163296 A JP34163296 A JP 34163296A JP 34163296 A JP34163296 A JP 34163296A JP H10191496 A JPH10191496 A JP H10191496A
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Yoichi Yasui
洋一 安井
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  • Electrostatic, Electromagnetic, Magneto- Strictive, And Variable-Resistance Transducers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ディスプレイや絵画等の前面に取付けて使用さ
れる場合でも、後側の画像に影響を与えず、しかも出力
効率を良くする。 【解決手段】 1は透明振動板、2は振動板1上に形成
された透明電極膜、3は透明固定板、4は固定電極板3
上に形成された透明電極、5aは透明振動板1と透明固
定板3との間に設けられ透明振動板1と透明固定板3と
共に閉空間13を形成すると共に形透明振動板1を張架
する絶縁スぺーサ枠、6は絶縁スぺーサ枠5aに開けら
れた空気抜け穴、8は吸音材である。このため、外部か
ら透明振動板2および透明固定板4の透過領域を通して
その反対側を見た際には絶縁スぺーサ枠5a側面の空気
抜け穴6はほとんど見えない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、静電型透明スピー
カに関し、特に、CRTや、LCD、PDP等のディス
プレイや、ポスター、絵画等の前面に取り付けて使用さ
れる静電型透明スピーカに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図12に、静電型透明スピーカではない
従来の静電型スピーカを示す断面図である。図におい
て、1は透明な振動板、2は振動板1上に形成された電
極膜、3は振動板1と対向して配置された固定板、5は
振動板1と固定板3とを隔絶する絶縁スぺーサ枠であ
り、振動板1を一定の張力をもって張架している。ま
た、6は振動板3に開けられた空気抜け穴であり、振動
板1の振動を妨げないようにないように形成されてお
り、実際には固定板3としてパンチングメタル等を用い
て形成されるものである。また、8は吸音材であり、空
気抜け穴6を出入りする音の発生を防止すると共に外部
に空気が抜けるように構成されている。振動板1を張架
した絶縁スぺーサ枠5と空気抜け穴6を設けた固定板3
とをネジ等により締結するが、接合材を用いて着設する
ことにより、静電型スピーカを構成している。
【0003】次に動作を説明すると、振動板1と固定電
極板3との間に一定の直流電圧をかけ、音響電気信号を
重畳することにより、振動板1がクーロン力により固定
電極3の方向に変位して、音響電気信号の変動により振
動板1の受ける力が変化し、振動板1がその受ける力に
応じて振動することにより、音波12が発生することに
なる。
【0004】図13に、特開昭59−105800号公
報に示された従来の静電型透明スピーカの断面構造を示
す。図において、1は透明振動板、2は透明振動板1上
に形成された透明電極膜、3は透明な固定電極板、4は
固定電極板3上に形成された透明電極膜、5は絶縁スぺ
ーサ、11は音波放射穴14の形成された透明な穴空き
押板である。この穴空き押板11をネジで絶縁スぺーサ
と共に固定電極板3に締結することにより、透明振動板
1に張力を与えている。このため、透明振動板11が振
動すると、穴空き押え板11に開けられた音波放射穴1
4を介して音波12を放射することになる。なお、この
発明では、透明振動板3や穴空き押板11等はガラスや
透明なプラスティック材料を用いて透明な静電スピーカ
を構成している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、静電
型スピーカを、CRTや、LCD、PDP等のディスプ
レイや、ポスター、絵画等の前面に取り付けて使用する
ことが提案されてきたため(なお、実際にはこのような
使用はまだされていない。)、図13に示すように振動
板1や固定板4、穴空き押え板11を透明な部材により
構成している。しかし、上述の図12や図13に示す従
来の静電型スピーカでは、正面から見える固定電極3
や、押え板11等に空気抜きや音波放射のための穴を開
けていたため、たとえその部材に透明な材料を用いても
その材料と空気との間で光の屈折率が異なるので、正面
から本スピーカをみた場合、その穴の輪郭が見えてしま
い、本スピーカ後部のディスプレイ上や絵画等の画像に
影響を与え、視聴者に対して不快感を与え、見栄えが悪
い、という問題があった。
【0006】また、図13に示す従来の静電型透明スピ
ーカでは、振動板1上に形成された透明電極膜2と、固
定電極板3上に形成された透明電極膜4と、絶縁スぺー
サ枠5とで構成される閉空間13に空気の抜け穴が設け
られていないので、透明振動板1が振動した際、閉空間
13内の圧力により透明振動板1の振動が妨げられて、
音が小さく、出力効率が悪い、という問題もあった。
【0007】そこで、本発明は、このような問題を解決
するためになされたもので、ディスプレイや絵画等の前
面に取り付けて使用される場合でも、後側の画像に影響
を与えず、視聴者に対して不快感を与えることがなく、
しかも出力効率の良い静電型透明スピーカを提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では、透明な電極膜が形成された透明振動板
と、上記透明振動板に対向する透明な電極膜が形成され
た透明固定板と、上記透明振動板と上記透明固定板との
間に設けられ上記透明振動板と上記透明固定板と共に閉
空間を形成する絶縁スぺーサ枠とからなり、外部から上
記透明振動板および上記透明固定板の透過領域を通して
その反対側が見えるようにした静電型透明スピーカにお
いて、上記閉空間内で上記透明振動板の透過領域端部か
ら上記透明固定板上に延ばした延長線の外側となる位置
に上記閉空間内からその外へ空気を抜く空気抜け穴が設
けられたものである。
【0009】また、次の発明では、さらに、透明振動板
の前面で当該透明振動板を介し絶縁スぺーサ枠と対向す
る位置に透明振動板を張架する支持枠が設けられている
ものである。
【0010】また、次の発明では、空気抜け穴が絶縁ス
ぺーサ枠側面に設けられているものである。
【0011】また、次の発明では、絶縁スぺーサ枠の断
面形状は、透明振動板との接触面の透過領域側端部が透
明固定板との接触面の透過領域側端部より内側に形成さ
れており、上記絶縁スぺーサ枠の透明振動板との接触面
の透過領域側端部から上記透明固定板上に延ばした延長
線の外側となる上記透明固定板上の位置に空気抜け穴が
設けられたものである。
【0012】また、次の発明では、透明振動板端部から
その透過領域方向への支持枠の幅が、上記透明振動板端
部からその透過領域方向への絶縁スぺーサ枠の幅より大
きくなるように上記支持枠および上記絶縁スぺーサを形
成し、上記支持枠の透過領域側端部から上記透明固定板
上に延ばした延長線の外側となる上記透明固定板上の位
置に空気抜け穴が設けられたものである。
【0013】また、次の発明では、絶縁スぺーサ枠は、
分割された複数の絶縁スぺーサが隙間を開けて組み合わ
さることにより空気抜け穴を形成し、且つ、支持枠の幅
が上記絶縁スぺーサ枠の幅以上であるものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1に、本発明に係る静電型透明スピー
カの実施の形態1の断面構造を示す。図において、1は
透明振動板、2は振動板1上に形成された透明電極膜、
3は透明固定板、4は固定電極板3上に形成された透明
電極膜、5aは透明振動板1と透明固定板3との間に設
けられ透明振動板1と透明固定板3と共に閉空間13を
形成する絶縁スぺーサ枠、6は絶縁スぺーサ枠5a側面
に形成された空気抜け穴、8は吸音材である。そして、
この実施の形態1では、透明振動板1は絶縁スぺーサ枠
5aによって一定の張力をもって張架されている。な
お、絶縁スぺーサ枠5aは透明な部材からなるものでは
なく、この絶縁スぺーサ枠5aの開口部により透明電極
膜1および透明固定板3の透過領域を形成している。
【0015】図2に、図1に示す実施の形態1の絶縁ス
ぺーサ枠5aの斜視図を示す。この図に示すように、絶
縁スぺーサ枠5aの側面には、複数の円状の空気抜け穴
6が所定間隔で形成されている。
【0016】次に、動作を説明すると、透明電極膜2と
透明電極膜4との間に音響電気信号がかかると、その電
圧の変動により、透明電極膜2が設けられた透明振動板
1が振動して、音波12を発生させる。その際、閉空間
13内の空気は、絶縁スぺーサ枠5aの側面に形成され
た空気抜け穴6を介し吸音材8へ行き、吸音材8から閉
空間13外部へ抜けることになる。このため、音波12
の出力効率が悪くなることはなくなる。また、本スピー
カ外部の正面から透明電極膜1および透明固定板3の透
過領域を通して本スピーカの後方を見ても、空気抜け穴
6は絶縁スぺーサ枠5aの側面に形成されているので、
空気抜け穴6が閉空間13内で透明振動板1の透過領域
端部から透明固定板3上に垂直に延ばした延長線の外側
に設けられることになり、正面からはほとんど見えなく
なる。
【0017】従って、この実施の形態1の静電型透明ス
ピーカによれば、本スピーカの出力効率を損なわないと
共に、外部から透明振動板2および透明固定板4の透過
領域を通してその反対側を見た際でも空気抜け穴6がほ
とんど見えないので、本装置をディスプレイや絵画等の
前面に取り付けて使用されても、後側の画像に影響を与
えることがなく、視聴者に対して不快感を与えることも
なくなる。
【0018】実施の形態2.図3に、本発明に係る静電
型透明スピーカの実施の形態2の主要部分の斜視図を示
す。この図では、透明電極膜や吸音材等は省略して実施
の形態2の主要部分の構成のみを示しており、1は透明
振動板、3は透明固定板、5bは透明振動板1と透明固
定板3との間に設けられ透明振動板1と透明固定板3と
共に閉空間13を形成すると共に透明振動板1を張架す
る絶縁スぺーサ枠であり、この絶縁スぺーサ枠5bの透
明固定板3側に半円形状の溝9を所定間隔で複数設け
て、この溝9と透明固定板3表面との間で空気抜け穴を
構成している。
【0019】従って、この実施の形態2の静電型透明ス
ピーカによれば、上記実施の形態1の場合と同様に、絶
縁スぺーサ枠5bの側面に空気抜け穴が設けられること
になるので、上記実施の形態1と同様に、出力効率を損
なわないと共に、本装置をディスプレイや絵画等の前面
に取り付けて使用されても、後側の画像に影響を与える
ことがなく、視聴者に対して不快感を与えることもなく
なる。
【0020】なお、この実施の形態2では、絶縁スぺー
サ枠5bの透明固定板3側に半円形状の溝9を所定間隔
で複数設けて説明したが、本発明では、半円形状の溝9
でなくても勿論良いし、また、絶縁スぺーサ枠5bの透
明振動板1側に溝9を設けるようにしても良い。
【0021】実施の形態3.図4に、本発明に係る静電
型透明スピーカの実施の形態3の主要部分の断面図を示
す。この図では、透明電極膜や吸音材等は省略して実施
の形態3の主要部分の断面のみを示しており、1は透明
振動板、3aは透明固定板、5cは透明振動板1と透明
固定板3aとの間に設けられ透明振動板1と透明固定板
3aと共に閉空間13を形成すると共に透明振動板1を
張架する絶縁スぺーサ枠で、この絶縁スぺーサ枠5cは
その断面形状が、透明振動板1との接触面の透過領域側
端部が透明固定板3aとの接触面の透過領域側端部より
内側に形成されたL字状に形成されている。そして、透
明固定板3aには、絶縁スぺーサ枠5cの透明振動板1
との接触面の透過領域側端部から透明固定板3a上に垂
直に延ばした延長線の外側となる透明固定板3a上の位
置、すなわち正面から本スピーカを見た場合、上述のL
字状の絶縁スぺーサ枠5cによって隠れる位置に空気抜
け穴6を設けている。
【0022】従って、この実施の形態3の静電型透明ス
ピーカによれば、本スピーカ外部の正面から透明振動板
1および透明固定板3を通してその反対側を見た際には
空気抜け穴6が絶縁スぺーサ枠5cによって隠れて見え
なくなるので、上記実施の形態1,2の場合と同様に、
出力効率を損なわないと共に、本装置をディスプレイや
絵画等の前面に取り付けて使用されても、後側の画像に
影響を与えることがなく、視聴者に対して不快感を与え
ることもなくなる。
【0023】なお、この実施の形態3では、絶縁スぺー
サ枠5cの断面形状を上述のL字状に形成して説明した
が、本発明では、絶縁スぺーサ枠5cの断面形状がL字
状に限定されることはなく、絶縁スぺーサ枠5cの断面
形状が、透明振動板1との接触面の透過領域側端部が透
明固定板3aとの接触面の透過領域側端部より内側に形
成されていれば充分であり、例えば、図5に示す絶縁ス
ぺーサ枠5dのようにくさび形等に形成するようにして
も良い。
【0024】実施の形態4.図6に、本発明に係る静電
型透明スピーカの実施の形態4の主要部分の断面図を示
す。この図では、透明電極膜や吸音材等は省略して実施
の形態4の主要部分の断面のみを示しており、1は透明
振動板、3は透明固定板、5eは透明振動板1と透明固
定板3との間に設けられ透明振動板1と透明固定板3と
共に閉空間13を形成する絶縁スぺーサ枠、6は絶縁ス
ぺーサ枠5e側面に形成された空気抜け穴、7は透明振
動板1を介し絶縁スぺーサ枠5eと対向するように設け
られ透明振動板1を張架する支持枠である。
【0025】従って、この実施の形態4の静電型透明ス
ピーカによれば、上記実施の形態1の場合と同様に、空
気抜け穴6は絶縁スぺーサ枠5eの側面に形成されてい
るので、出力効率を損なわないと共に、本装置をディス
プレイや絵画等の前面に取り付けて使用されても、後側
の画像に影響を与えることがなく、視聴者に対して不快
感を与えることもなくなる。
【0026】実施の形態5.図7に、本発明に係る静電
型透明スピーカの実施の形態5の主要部分の断面図を示
す。この図では、透明電極膜や吸音材等は省略して実施
の形態5の主要部分の断面のみを示しており、1は透明
振動板、3は透明固定板、5fは絶縁スぺーサ枠、9は
絶縁スぺーサ枠5fに形成された複数の溝、7は透明振
動板1を張架した支持枠である。なお、支持枠7は、絶
縁スぺーサ枠5fと同様に透明な部材からなるものでは
ない。
【0027】従って、この実施の形態5の静電型透明ス
ピーカによれば、上記実施の形態2の場合と同様に、絶
縁スぺーサ枠5fの溝9と透明固定板3表面との間で空
気抜け穴を構成し、しかもその空気抜け穴が正面からは
見えない位置となるので、上記実施の形態1〜4の場合
と同様に、出力効率を損なわないと共に、本装置をディ
スプレイや絵画等の前面に取り付けて使用されても、後
側の画像に影響を与えることがなく、視聴者に対して不
快感を与えることもなくなる。
【0028】なお、この実施の形態5では、絶縁スぺー
サ枠5fの透明固定板3側に溝9を所定間隔で複数設け
て説明したが、本発明では、絶縁スぺーサ枠5fの透明
振動板1側に溝9を設けるようにしても良いし、また、
図8に示すように、絶縁スぺーサ枠5gの透明固定板3
側および透明振動板1側の両側に溝9を設けるようにし
ても良い。
【0029】実施の形態6.図9に、本発明に係る静電
型透明スピーカの主要部分の断面図を示す。この図で
は、透明電極膜や吸音材等は省略して実施の形態6の主
要部分の断面のみを示しており、1は透明振動板、3b
は透明固定板、5hは透明振動板1と透明固定板3bと
の間に設けられ透明振動板1と透明固定板3bと共に閉
空間13を形成する絶縁スぺーサ枠、7は透明振動板1
を張架した支持枠である。そして、この実施の形態6で
は、透明振動板1端部からその透過領域方向への支持枠
7の幅が、透明振動板1端部からその透過領域方向への
絶縁スぺーサ枠5hの幅より大きくなるように、すなわ
ち支持枠7内側に包囲されて形成される開口部面積が絶
縁スぺーサ枠5h内側に同様に形成される開口部面積よ
り小さくなるような幅で構成されており、透明固定板3
aには、支持枠7の透過領域側端部から透明固定板3a
上に垂直に延ばした延長線の外側となる位置、すなわち
本スピーカ外部の正面から透明振動板1および透明固定
板3aの透過領域を見た際に支持枠7によって隠れる位
置に空気抜け穴6が形成されている。
【0030】従って、この実施の形態6の静電型透明ス
ピーカによれば、本スピーカ外部の正面から透明振動板
1および透明固定板3aを見た場合でも、空気抜け穴6
が支持枠7によって隠れて見えないので、上記実施の形
態1〜5の場合と同様に、出力効率を損なわないと共
に、本装置をディスプレイや絵画等の前面に取り付けて
使用されても、後側の画像に影響を与えることがなく、
視聴者に対して不快感を与えることもなくなる。
【0031】実施の形態7.図10に、本発明に係る静
電型透明スピーカの実施の形態7の主要部分の斜視図を
示す。この図では、透明電極膜や吸音材等は省略して実
施の形態7の主要部分の断面のみを示しており、1は透
明振動板、3は透明固定板、5iは4つに分割された絶
縁スぺーサであり、それぞれの両端が透明固定板3の縦
横の長さより短く、且つ、内側に向けて斜めにカットさ
れて形成されて、透明固定板3の四辺に配置されて、透
明固定板3の四隅でそれぞれ隙間10の形成された絶縁
スぺーサ枠を構成するように設けられている。また、7
は少なくとも絶縁スぺーサ5i幅以上の幅を有する支持
枠で、透明振動板1を介し絶縁スぺーサ5iと対向する
ように設けられるもので、透明振動板1を張架するもの
である。このため、この実施の形態7では、透明固定板
3の四隅で、透明振動板1、絶縁スぺーサ5iおよび透
明固定板3により形成される隙間10が空気抜け穴とし
て作用し、しかもその上方が絶縁スぺーサ5iより幅の
広い支持枠7により覆われることになる。
【0032】従って、この実施の形態7の静電型透明ス
ピーカによれば、本スピーカ外部の正面から透明振動板
1および透明固定板3を見た場合でも、空気抜け穴とな
る隙間10が支持枠7によって隠れてほとんど見えない
ので、上記実施の形態1〜6の場合と同様に、出力効率
を損なわないと共に、本装置をディスプレイや絵画等の
前面に取り付けて使用されても、後側の画像に影響を与
えることがなく、視聴者に対して不快感を与えることも
なくなる。
【0033】なお、上記実施の形態7では、絶縁スぺー
サ枠を4つの絶縁スぺーサ5iに分割し、しかも各絶縁
スぺーサ5iの両端を内側に向けて斜めにカットして形
成したが、本発明では、これに限定されず、例えば、図
11に示すように、4つに分割された絶縁スぺーサ5j
の両端を単に透明固定板3の縦横の長さより短くしてそ
の両端部を斜めにカットせずに、透明固定板3の四隅か
ら少しずれた位置にそれぞれ隙間10を形成するように
しても良いし、また、絶縁スぺーサ枠を4つ以外に分割
して、透明固定板3の四隅だけでなく、四辺に設けた
り、あるいはニ隅や、二辺だけに1箇所若しくは複数箇
所設けるようにしても勿論良い。
【0034】なお、上記各実施の形態1〜7では、絶縁
スぺーサ枠や支持枠が透明でなく、その絶縁スぺーサ枠
や支持枠のない開口部が透明振動板および透明固定板の
透過領域となるように説明したが、本発明では、絶縁ス
ぺーサ枠や支持枠以外のもの、例えば透明振動板の縁等
を着色等して設けた非透明部分により透明振動板の透過
領域を形成するようにしても勿論良い。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、外部
から透明振動板および透明固定板を通してその反対側を
見た際、透明振動板の透過領域端部から透明固定板上に
延ばした延長線の外側となる位置、例えば絶縁スぺーサ
枠側面や、絶縁スぺーサ枠や支持枠によって隠れる透明
固定板上等に、その閉空間内からその外へ空気を抜く空
気抜け穴を設けるようにしたので、その空気抜け穴によ
り出力効率を損なわないと共に、本装置をディスプレイ
や絵画等の前面に取り付けて使用されても、後側の画像
に影響を与えることがなく、視聴者に対して不快感を与
えることもなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る静電型透明スピーカの実施の形
態1の断面構造を示す断面図である。
【図2】 実施の形態1の絶縁スぺーサ枠5aを示す斜
視図である。
【図3】 本発明に係る静電型透明スピーカの実施の形
態2の主要部を示す斜視図である。
【図4】 本発明に係る静電型透明スピーカの実施の形
態3の主要部分を示す断面図である。
【図5】 本発明に係る静電型透明スピーカの実施の形
態3の主要部分の変形例を示す断面図である。
【図6】 本発明に係る静電型透明スピーカの実施の形
態4の主要部分を示す断面図である。
【図7】 本発明に係る静電型透明スピーカの実施の形
態5の主要部分を示す断面図である。
【図8】 本発明に係る静電型透明スピーカの実施の形
態5の主要部分の変形例を示す断面図である。
【図9】 本発明に係る静電型透明スピーカの実施の形
態6の主要部分を示す断面図である。
【図10】 本発明に係る静電型透明スピーカの実施の
形態7の主要部分を示す斜視図である。
【図11】本発明に係る静電型透明スピーカの実施の形
態7の主要部分の変形例を示す斜視図である。
【図12】 静電型透明スピーカ静電型透明スピーカを
示す断面図である。
【図13】 従来の透明な静電型透明スピーカを断面図
である。
【符号の説明】 1 透明振動板、2 透明電極膜、3,3a 透明固定
板、4 透明電極膜、5a,5b,5c,5d,5e,
5f,5g 絶縁スぺーサ枠、5i,5j 絶縁スぺー
サ、6 空気抜け穴、7 支持枠、8 吸音材、9
溝、10 隙間、12 音波、13 閉空間。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明な電極膜が形成された透明振動板
    と、上記透明振動板に対向する透明な電極膜が形成され
    た透明固定板と、上記透明振動板と上記透明固定板との
    間に設けられ上記透明振動板と上記透明固定板と共に閉
    空間を形成する絶縁スぺーサ枠とからなり、外部から上
    記透明振動板および上記透明固定板の透過領域を通して
    その反対側が見えるようにした静電型透明スピーカにお
    いて、上記閉空間内で上記透明振動板の透過領域端部か
    ら上記透明固定板上に延ばした延長線の外側となる位置
    に上記閉空間内からその外へ空気を抜く空気抜け穴が設
    けられたことを特徴とする静電型透明スピーカ。
  2. 【請求項2】 さらに、透明振動板の前面で当該透明振
    動板を介し絶縁スぺーサ枠と対向する位置に透明振動板
    を張架する支持枠が設けられていることを特徴とする請
    求項1記載の静電型透明スピーカ。
  3. 【請求項3】 空気抜け穴が絶縁スぺーサ枠側面に設け
    られていることを特徴とする請求項1または請求項2記
    載の静電型透明スピーカ。
  4. 【請求項4】 絶縁スぺーサ枠の断面形状は、透明振動
    板との接触面の透過領域側端部が透明固定板との接触面
    の透過領域側端部より内側に形成されており、上記絶縁
    スぺーサ枠の透明振動板との接触面の透過領域側端部か
    ら上記透明固定板上に延ばした延長線の外側となる上記
    透明固定板上の位置に空気抜け穴が設けられたことを特
    徴とする請求項1または請求項2記載の静電型透明スピ
    ーカ。
  5. 【請求項5】 透明振動板端部からその透過領域方向へ
    の支持枠の幅が、上記透明振動板端部からその透過領域
    方向への絶縁スぺーサ枠の幅より大きくなるように上記
    支持枠および上記絶縁スぺーサを形成し、上記支持枠の
    透過領域側端部から上記透明固定板上に延ばした延長線
    の外側となる上記透明固定板上の位置に空気抜け穴が設
    けられたことを特徴とする請求項1または請求項2記載
    の静電型透明スピーカ。
  6. 【請求項6】 絶縁スぺーサ枠は、分割された複数の絶
    縁スぺーサが隙間を開けて組み合わさることにより空気
    抜け穴を形成し、且つ、支持枠の幅が上記絶縁スぺーサ
    枠の幅以上であることを特徴とする請求項2記載の静電
    型透明スピーカ。
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