JPH10191077A - 画像信号処理方法 - Google Patents
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Landscapes
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- Processing Of Color Television Signals (AREA)
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Abstract
信号を原シーンに忠実な色のcmyk信号に変換する。 【解決手段】デジタルカメラの出力信号であるRGB信
号12をマトリクス20により測色値信号18に変換し
た後、この測色値信号18を測色的END順変換・逆変
換マトリクス50により測色的END信号52に順変換
する。測色的END信号52に対してセットアップ処理
を行い階調変換した後、測色的END順変換・逆変換マ
トリクス50により測色値信号18に逆変換する。逆変
換後の測色値信号18を原シーン忠実再現テーブル42
により測色的に色が保存されたcmyk信号46に変換
する。
Description
デジタルカメラ(以下、単にデジタルカメラともい
う。)から出力されるRGB(RGBは、それぞれ、
赤、緑、青の意)信号をフイルム作成装置、刷版作成装
置またはカラープリンタ等の画像出力装置用のcmyk
(cmykは、それぞれ、シアン、マゼンタ、黄、墨の
意)信号に変換する画像信号処理方法に関する。
する装置としては、主に、カラースキャナが用いられて
いる。カラースキャナは、その入力部において、原稿と
してのポジ画像が担持されたカラーリバーサル原稿(カ
ラーリバーサルフイルムが露光され現像されて画像が担
持された原稿であって、以下、リバーサルフイルム原
稿、または単にリバーサル原稿ともいう。)に照明光を
照射することにより、前記ポジ画像情報を含む透過光を
得、この透過光を結像光学系と3色分解光学系を介し
て、例えば、CCDリニアイメージセンサ等のリニアイ
メージセンサに導き、リニアイメージセンサの出力信号
である光電変換信号をAD変換することで、前記リバー
サル原稿上の画像を光電的に読み取りデジタル画像信号
にするように構成されている。
メージセンサにより前記リバーサル原稿を主走査方向に
線走査(ライン走査)して読み取るとともに、前記リバ
ーサル原稿を前記主走査方向と略直交する副走査方向に
相対的に搬送することでRGB各色についての2次元的
な画像情報であるデジタルRGB画像信号(単にRGB
信号ともいう。)を得ることができる。なお、エリアイ
メージセンサを用いることにより一時に面走査してRG
B信号を得ることもできる。
号は、色素濃度信号としてのcmy信号に変換された
後、スキャナ内部のcmyk変換部によりそれぞれが網
%信号であるcmyk画像信号(単にcmyk信号とも
いう。)に変換される。
理装置に供給され、この網点化処理装置において、cm
yk信号が、それぞれ、閾値テンプレート中の閾値と比
較される、いわゆる網点化処理(2値化処理)が行われ
る。
に基づいて、フイルム作成装置により製版用フイルムが
作成され、この製版用フイルムから刷版作成装置により
刷版が作成される。作成された刷版(cmyk各版)が
カラー印刷機に装着され、インキが付けられて本紙上に
対して多色刷りが行われる、これにより、本紙上に転移
されたインキによる印刷画像が形成された印刷物である
ハードコピーが完成する。なお、最近は、網点化処理後
の2値画像信号に基づいて、直接、刷版を作成するCT
P(Computer To Plate )装置も実用化されている。
にリバーサル原稿に基づいて印刷物を作成した場合にお
いて、撮影されたもとの場面、すなわち原シーン(実
物)の色をハードコピー上に忠実に再現することはきわ
めて困難である。その理由は、リバーサルフイルムの分
光感度特性が人間の目の分光感度特性と合っていないか
らである。
ー上に忠実に再現しようとする場合には、前記カラース
キャナにより分解条件を精密に設定すればよいとも考え
られるが、この作業は専門的であり、かつ非常に繁雑で
あるので時間もかかり、実際上、きわめて困難であると
いう問題がある。
の分光感度特性はリバーサルフイルムの分光感度特性と
比べ、人間の目の分光感度特性に近く、したがって、デ
ジタルカメラから得られるRGB信号は、原シーンの色
に対応した信号を得やすいという知見が得られている。
慮してなされたものであり、原シーンの色を簡易かつ忠
実に再現することを可能とするcmyk信号を得るため
の画像信号処理方法を提供することを目的とする。
対して得たデバイス依存の画像信号を測色値信号に変換
する過程と、前記測色値信号を測色的に色が保存された
cmyk信号に変換する過程と、を有することを特徴と
する。
デバイス依存の画像信号を一旦測色値信号に変換した
後、測色的に色が保存されたcmyk信号に変換するよ
うにしているので、結果として、cmyk信号が原シー
ンの色を忠実に再現することの可能な色信号となる。
デバイス依存の画像信号を測色値信号に変換する過程
と、前記測色値信号を測色的END信号に変換する過程
と、前記測色的END信号から階調変換カーブを設定す
るセットアップ過程と、この設定に基づき、前記測色的
END信号を階調変換処理する階調変換過程と、階調変
換処理後の測色的END信号を測色値信号に逆変換する
逆変換過程と、逆変換後の前記測色値信号を測色的に色
が保存されたcmyk信号に変換する過程と、を有する
ことを特徴とする。
号を変換した測色値信号を、測色的END信号に変換し
てセットアップ処理および階調変換処理を行った後に測
色値信号に逆変換し、逆変換後の測色値信号を測色的に
色が保存されたcmyk信号に変換するようにしてい
る。このため原シーンの忠実再現色を基準とした画像依
存の所望の仕上がりを得ることの可能なcmyk信号を
得ることができる。
たデバイス依存の画像信号を測色値信号に変換する過程
と、前記測色値信号を前記デバイス依存の画像信号を得
たときと異なる他の光源下における測色値信号に測色的
に変更する過程と、光源変更された前記測色値信号を測
色的END信号に変換する過程と、前記測色的END信
号から階調変換カーブを設定するセットアップ過程と、
この設定に基づき、前記測色的END信号を階調変換処
理する階調変換過程と、階調変換処理後の測色的END
信号を測色値に逆変換する逆変換過程と、逆変換後の前
記測色値信号を測色的に色が保存されたcmyk信号に
変換する過程と、を有することを特徴とする。
デバイス依存の画像信号を変換した測色値信号を、一
旦、他の光源下の測色値信号に変換し、その後にこの測
色値信号を測色的END信号に変換してセットアップ処
理および階調変換処理を行って測色値信号に逆変換し、
逆変換後の測色値信号を測色的に色が保存されたcmy
k信号に変換するようにしている。このため、撮影光源
下と異なる観察光源下においても撮影光源下と同じ色再
現を得ることが可能となり、また、原シーンの忠実再現
色を基準とした画像依存の所望の仕上がりを得ることの
可能なcmyk信号を得ることができる。
ルカメラから得られるRGB信号である場合、デジタル
カメラで撮影した原シーンの色を忠実に再現することの
可能なcmyk信号を得ることができる。
ついて図面を参照して説明する。
れた画像信号処理装置10の全体的な構成を示してい
る。
16を有し、この測色変換部16には、撮像装置である
デジタルカメラ(不図示)で撮影したシーン(場面)の
画像情報を有するRGB信号(デジタル画像信号)12
が供給されるとともに、必要に応じて、画像読取装置で
あるスキャナ(不図示)を構成する画像入力部(線走査
読取装置またはスキャナ入力部ともいう。)で読み取ら
れたリバーサル原稿の画像情報を有するRGB信号(デ
ジタル画像信号)14が供給される。なお、デジタルカ
メラはデジタルビデオカメラでもよく、その他、撮像機
能を有したデジタル画像信号(デジタル画像データ)を
出力する装置であれば、この発明を適用することができ
る。
センサを搭載するカラースキャナである線走査読取装置
でもよく、また、エリアイメージセンサを搭載するカラ
ースキャナである面走査読取装置でも、この発明を適用
することができる。
B信号12をXYZまたはL* a*b* 等の測色値信号
(XYZ信号ともいう。)18に変換する測色変換マト
リクス(以下、単にマトリクスともいう。)20と、ス
キャナ入力部のRGB信号14をXYZ信号またはL*
a* b* 等の測色値信号22に変換する測色変換テーブ
ル(測色変換ルックアップテーブル、ルックアップテー
ブルまたは単にテーブルともいう。)24とを有してい
る。
バイスに依存する(デバイス依存またはデバイスディペ
ンデントともいう。)信号(データ)といい、これに対
して測色値信号18、22は、デバイスに依存しない
(デバイス非依存またはデバイスインディペンデントと
もいう。)信号(データ)という。
光源と観察光源の違いを吸収する光源変更部25と、ハ
イライト部濃度とシャドー部濃度とをセットアップする
測色的セットアップ部(単に、セットアップ部ともい
う。)26と、原シーン(撮影されたもとの場面)の前
記測色値信号18をリバーサル原稿上の色素濃度信号2
8に変換する色素濃度変換部30と、cmyk変換部3
2を構成する原シーン忠実再現テーブル42に必要に応
じて供給される。
は、前記測色的セットアップ部26と、標準条件再現テ
ーブル部43を構成し前記測色値信号22を色素濃度信
号34に変換する色素濃度変換部36に供給される。
色素濃度信号(cmy信号)28、34は、スイッチ4
5を通じて選択され、標準条件再現テーブル44に供給
される。
ーン忠実再現テーブル42と標準条件再現テーブル部4
3とを有している。原シーン忠実再現テーブル42は、
供給されるデジタルカメラの測色値信号18を測色的に
保存された網%信号であるcmyk信号46に変換する
ルックアップテーブルである。
号22を色素濃度信号34に変換する色素濃度変換部3
6と、色素濃度変換部30または色素濃度変換部36の
いずれかの出力信号を選択するスイッチ(マルチプレク
サ、選択手段)45と、標準条件再現テーブル44とを
有している。標準条件再現テーブル44は、スイッチ4
5により選択された色素濃度信号28、34のいずれか
を網%信号であるcmyk信号48に変換する処理を行
う。cmyk変換部32は、3色表色系の信号を4色表
色系の信号に変換する、いわゆる3色4色変換機能を有
する。
号であるcmyk信号46、48は、このcmyk信号
46、48に基づく画像を出力する画像出力部35に供
給される。画像出力部35は、例えば、図示しない2値
化変換部と、レーザ露光走査部(イメージセッタ等)
と、現像部と、刷版作成部と、印刷部とからなる公知の
構成を採用することができる。2値化変換部では、cm
yk信号46またはcmyk信号48をスクリーン線
数、網角度等の出力条件に応じて選択されるCMYKの
各閾値マトリクスと比較して、2値化処理する。レーザ
露光走査部では、この2値信号(2値画像信号ともい
う。)に基づいてオンオフするレーザビームによりフイ
ルムを露光走査して潜像を形成する。現像部では、この
潜像が形成されたフイルムを現像して画像を顕像化し、
製版用フイルムを作成する。刷版作成部では、この製版
用フイルムから刷版を作成する。印刷部では、前記刷
版、この場合、4版分のCMYK用刷版を印刷機に装着
し、刷版に付けられた4色のインキが本紙(印刷用紙)
に転写されることで、画像が形成されたハードコピーと
しての印刷物が作成される。
現像処理が不要であり、網点やスクリーン線数やスクリ
ーン角度を直接本紙に網点画像として印刷してシミュレ
ーションすることのできる、ダイレクトデジタルカラー
校正(DDCP)システムを用いることもできる。
信号18、22を測色的END(等価中性濃度)信号5
2に変換する測色的END順変換・逆変換マトリクス
(単に、マトリクスともいう。)50と、測色的END
信号52から間引き処理により作成した測色的END信
号56を出力するラフデータ作成部54と、作成された
測色的END信号56に基づいて、ハイライト濃度信号
60とシャドー濃度信号62とを自動的に決定するオー
トセットアップ部58と、測色的END信号52に対し
て階調変換処理を施して測色的END信号66に変換す
るEND・END変換部64と、変換された測色的EN
D信号66を測色値信号22に逆変換する測色的END
順変換・逆変換マトリクス50とを有する。
いないコンピュータ(CPU、ROM、RAM、外部記
憶装置、モニタ、その他、入出力機器等を含む。)によ
り制御される構成となっており、画像信号処理装置10
を構成する各ブロックは、ハードウエアばかりでなく、
ソフトウエアで構成される部分をも有する。コンピュー
タは、制御、判断、演算、比較手段等として機能する。
ブロックの詳細な構成と動作について説明する。
をXYZ信号18に変換するマトリクス20は、図2に
示すフローチャートに基づいて作成される。なお、以下
の説明において、マトリクス20は、RGB色空間から
CIE−L* a* b* (光源:補助標準の光CIE−D
50)色空間への変換を例として説明する。この場合、
CIE−L* a* b* 色空間とXYZ色空間との相互の
変換は、次に示す公知の(1)式により一意に行うこと
が可能である。したがって、以下の全ての説明におい
て、XYZ色空間(またはCIE−L* a* b* 色空
間)での処理はCIE−L* a* b* 色空間(またはX
YZ色空間)での処理に置き換えることができる。ま
た、その他、これらと等価な測色的色空間での処理に置
き換えることができる。
た複数のカラーパッチ72(図2参照)を有する一種の
色票であるカラーチャート70を準備する(ステップS
1)。この実施の形態では、カラーチャートとして、マ
クベスカラーチェッカー{登録商標:米国のコールモー
ジェン社のマクベス部門(Macbeth A division Kollmor
gen )製}を用いる。マクベスカラーチェッカーは、公
知のように、CIE(1931)xyY値、色相、マン
セル表記値、彩度が規定されたカラーチャートである。
ル表記値の8) 21.中性6.5(neutral 6.5:ライトミディアム
灰色) 22.中性5(neutral 5:中間の灰色) 23.中性3.5(neutral 3.5:暗い灰色) 24.黒(black ) である。
カラーチェッカーに限らず、例えば、JIS標準色標
等、色空間を概ね均等に網羅したカラーチャートを用い
ることができる。
タルカメラを用いてカラーチャート70の24色の各
色、すなわち24個の各パッチ72を撮影して、パッチ
72のそれぞれのRGB信号12を得、得られた各RG
B信号12を輝度値に変換した後、1/3乗する(ステ
ップS2)。なお、輝度値への変換は、例えば、デバイ
ス内部で施されているγ補正を解除することで求めるこ
とができる。また、1/3乗するのは、上記(1)式か
らも理解されるように、得られたRGB信号12をCI
E−L* a* b* 表色系で処理するためである。
72についてのRGB信号12、具体的には、各パッチ
72について、輝度変換され1/3乗されたR値、G
値、B値から2次項までの各値R、G、B、R2 、
G2 、B2 、RG、GB、BR(9変数)を計算する
(ステップS3)。
合に、マルチコ(多重共線性)現象を起こさないよう
に、ステップS3で得られた9変数の24色のデータに
対して主成分分析を行い、9変数の主成分スコア(主成
分得点)Vを求める。各色毎に次の(2)式で示す主成
分スコアV(Vは、ベクトルと考える。)が求められ
る。
1 ,v2 ,v3 ,v4,v5 ,v6 ,v7 ,v8 ,v9
は、相互に相関が全くなく前記マルチコ現象を起こさな
い。
ーチャート70の各パッチ72、すなわち24色の各色
についての測色値C(L* a* b* )(Cも、24色分
得られるので、ベクトルと考える。)を求める(ステッ
プS5)。この測色値Cを求める過程は、ステップS2
〜S4の過程に対してどの時点で求めてもよい。
し、主成分スコアVを説明変数(独立変数)として、重
回帰分析により偏回帰係数A(Aもベクトルと考え
る。)を求める(ステップS6)。
なっている測色値Cを構成する24色に1:1に対応し
た重み付けマトリクス(単に、マトリクスともいう。)
P=[Pi](i=1,2,…24)を作用させる(ス
テップS7)。Piは、各色の重みであり、例えば、上
述の24色中、20.中性8(neutral 8:明るい灰色
で、8はマンセル表記値の8)、21.中性6.5(ne
utral 6.5:ライトミディアム灰色)、22.中性5
(neutral 5:中間の灰色)、23.中性3.5(neut
ral 3.5:暗い灰色)の灰色についての重みを大きく
することで、灰色についての色の再現性を向上させるこ
とができる。灰色に限らず、目的に応じて所望の色、例
えば、人であれば肌色、外の景色であれば空色について
限定して重みを大きくすれば、肌色または空色をより忠
実に再現することが可能となり、好適である。また、重
みは、入力RGB信号12を統計的に処理し、一画面分
の画像信号、言い換えれば、画素分割された画像データ
について、例えば、カラーチャートの各パッチの色を中
心とした領域に色空間を分割し、各領域に存在する画素
の頻度値に応じた重み付け、例えば、最頻値の重みを最
も大きくし、以下、順に重みを小さくするようにすれば
自動的な重み付け処理を行うことができる。なお、色空
間の分割は、RGB色空間であってもよく、重みなしの
マトリクスで変換されたXYZ(L* a* b* )色空間
であってもよい。
要色と呼ぶ。なお、マトリクスPの各要素の合計値が1
になるように、各要素の値を各要素の合計値で割った値
に規格化しておく。
分析について詳しく説明する。
求めようとする偏回帰係数(ベクトル)Aと、主成分ス
コア(ベクトル)Vとの間で、24色の各測色値Cに対
して次の(3)式に示す線形1次式が成立するものとす
る。
式に、和の記号Σによる表現式を(5)式に各々示す。
する式を、必要に応じて、L* =Σ(j=1→10)a
1jvj と表すこととする。
別個に最小二乗法を用いて求める。例えば、L* につい
ては、次の(6)式によるeL を最小とする偏回帰係数
a1jを求めればよい。
は、各色の重み、jは、変数の番号(1、2、…、1
0)である。
(7)式となる。ただし、(7)式において、測色値C
と偏回帰係数aとはベクトル、主成分スコア[V]と重
み付けマトリクス[P]とはマトリクスである。tはマ
トリクスの転置を表す。
aと記載する。先ず、(7)式は、以下のように変形す
ることができる。
(Ct −[V]t a) ここで、aと[V]とを入れ換えれば、eL =(C−a
[V])[P](Ct −[V]t a)となる。
あるので、eL =C[P]Ct +a[V][P][V]
t at−a[V][P]Ct −C[P][V]t at と
なる。
[V][P]Ct =[U]と置けば、 eL =C[P]Ct +a[N]at −2a[U] …(8) となる。(8)式において、eL を最小にするために
は、偏回帰係数aの各要素についての微分が0に等しく
ならなければならない。従って、次の(9)式が成立す
る。
帰係数aを(10)式により求めることができる。
10個求められ、以下、同様の方法で、残りのa* 、b
* についても偏回帰係数a2j、a3jを各10個求めるこ
とができる。求められた偏回帰係数a1j、a2j、a3jの
合計は、3×10個である{(4)式参照}。
Aをまとめて表現すると、(11)式で表すことができ
る。
数Aの例えば5%有意で検定を行い(ステップS8)、
5%有意(信頼度95%)な説明変数Vを記憶手段に格
納しておくとともに、偏回帰係数Aを図1に示したマト
リクス20として格納する(ステップS9)。なお、1
%有意(信頼度99%)で検定してもよい。
(16)式に示すように、回帰平方和SR {求めた推定
値L* i(Lの上に記号「^」を付けている。)と測色
値の平均L* i(Lの上に記号「- 」を付けている。)
の差の2乗和:(12)式参照}と残差平方和SE {測
色値L* iと推定値L* iの差の2乗和:(13)式参
照}とを求め、さらに回帰平方和SR と残差平方和SE
の不偏分散VR 、VE {(14)式、(15)式参照}
を各々求める。さらに、偏F値Fj{(16)式参照}
を求める。なお、(16)式において、aの頭に「^」
を付けたものは、(4)式の右辺のマトリクスの係数の
推定値、Sjjは、説明変数vj の分散共分散行列の逆行
列の対角項を意味している。
して求めた値=F′n-p-1 (0.05)=F′
24-9-1(0.05)=F′14(0.05)=4.600
11より大きい場合には、5%有意水準で回帰が有意で
あり、予測に役立つ偏回帰係数と判断してマトリクス2
0(図1参照)に格納しておく。
られたRGB信号12(図1参照)をXYZ測色値信号
18に変換するL* a* b* を求めるためのマトリクス
20を作成することができる。このマトリクス20に係
る式を(17)式に示す。
味は、変数として前記検定が5%有意であったもののみ
を使用するという意味である。その点で上述の(5)式
と異なる。なお、a1j、a2j、a3jは、偏回帰係数マト
リクスAの要素であり、vj は、ステップS4で求めた
説明変数の主成分スコアである。
り、既成のカラーチャート70を使用して測色変換を行
うことができる。この場合、ルックアップテーブルを使
用しないのでメモリ容量が少なくて済み、換言すれば、
メモリ容量が少なくても、精度よく測色変換を行うこと
ができる。さらに、重み付けマトリクスPの使用により
画像の所望色(主要色)に限定して精度よく色変換を行
うこともできる。なお、説明変数の数が9箇の場合に
は、ステップS8の検定処理を行わず、全ての偏回帰係
数Aを用いて(17)式に対応するマトリクスを作成し
てもよい。
b* 色空間の値が、上述の(1)式によりXYZ色空間
の値へ変換され、マトリクス20の出力信号である測色
値信号18とされる(図1参照)。
源変更部25により測色的に変更され、新たな測色値信
号18(同一の符号を用いる。)とされる。なお、観察
光源をデジタルカメラの撮影時における撮影光源(CI
E−D50と同一)とした場合には、この光源変更処理
は不要である。
変更処理後の新たな測色値XYZ(符号は、X′Y′
Z′とする。)に変更する場合、その変換は、次の(1
8)式、(19)式、(20)式に基づいて行うことが
できる。
々撮影光源下における測色値、X′Y′Z′は各々観察
光源下における測色値、X1 Y1 Z1 は各々撮影光源の
白色点、X2 Y2 Z2 は各々観察光源の白色点である。
源変更処理のなされた信号であるものとする。
B信号14は測色変換テーブル24によりXYZ信号で
ある測色値信号22に変換される。
myの色パッチの各濃度を13段階規則正しく振った、
合計13×13×13=2197個からなるカラーパッ
チを有するカラーリバーサル原稿を準備する。そして、
このカラーリバーサル原稿を構成する前記各カラーパッ
チをスキャナの入力部で読み取るとともに、測色計で読
み取る。そして、スキャナで読み取ったRGB値と測色
計で読み取ったXYZ値との対応関係を求めてテーブル
としたものである。このテーブルに存在しない読取値間
の値は補間処理により求める。
るRGB信号14を測色変換テーブル24により測色値
信号22に変換すること、およびデジタルカメラの出力
信号であるRGB信号12を測色変換マトリクス20に
より測色値信号18に変換することにより、次に説明す
る測色的セットアップ部26を共通に使用して、いわゆ
るオートセットアップ処理を行うことができる。すなわ
ち、測色値信号18、22を、一旦、測色的ENDに変
換することにより、オートセットアップ処理ソフトウエ
アを共通に使用することができるという利点がある。
図3のフローチャートをも参照して説明する。
易いために濃度空間で行われており、また、現在、市販
されているカラースキャナにおける階調変換処理および
色修正処理等の画像処理も濃度信号を基準として実施さ
れている。そこで、まず、測色値信号18または測色値
信号22を濃度信号の表色系であるcmyのEND(等
価中性濃度)信号52に変換する(ステップS11)。
この変換処理は、図3に示すように、XYZ表色系から
RGB表色系への線形変換処理(ステップS11a)と
RGB表色系からcmy表色系への非線形変換処理(ス
テップS11b)の2段階の処理になっている。なお、
測色値信号18または測色値信号22から変換されたE
ND信号を測色的END信号52と呼ぶ。
を測色的END信号52に変換する場合、図4に示すC
IEの色度図上、リバーサルフイルムの色再現領域71
(ハッチングで示す領域)を描き、その色再現領域71
を包含する領域73の3つの原刺激RGB(それぞれR
xyz、Gxyz、Bxyzとする。)の各点の色度図
上の座標、すなわち色度座標が(21)式〜(23)式
に示す座標であるものとする。この場合、リバーサルフ
イルムの色再現域71を包含する領域73は、図4に示
す色度図上、原刺激Rxyz、Gxyz、Bxyzを頂
点とする三角形の領域である。
Wxyzの座標を(24)式に示す。
信号22(右辺の右側のマトリクス)は、変換マトリク
ス(右辺の左側のマトリクス)を介してRGB表色系の
色信号RGB(左辺のマトリクス)に変換することがで
きる(ステップS11a)。
刺激(白色刺激)WXYZ の座標を(25)式に代入して
求めたR、G、Bの値Rw、Gw、Bwに対する(2
5)式で求めたR、G、Bの値の各比率を(26)式〜
(28)式に示すように各々対数変換することにより求
めることができる。
行うため、例えば、原稿1枚分の測色的END信号(実
際には、デジタルデータ)52を対象とするのではな
く、原稿中、オペレータからCPUを通じて領域指定さ
れた画像の存在する部分のみのデータを選択すること、
あるいは画像が原稿の全面に存在する場合にはデータを
間引いて作成すること等、いわゆるラフスキャン処理を
行う。
て、ラフデータ作成部54により選択されたラフデータ
である測色的END信号56にもとづいてオートセット
アップ処理を行う(ステップS12)。このオートセッ
トアップ処理では、例えば、特開平2−105676号
公報にも公知のように、測色的END信号56について
ヒストグラムを作成した後、累積ヒストグラムを作成す
る。
4の動作を示す特性図(図1中に描いている図)に示す
ように、前記累積ヒストグラムの、例えば、0.1%点
データ(HL濃度)D1に対応する測色的END信号5
6の値をDHに設定し、98%点データ(SD濃度)D
2に対応する測色的END信号56の値をDSに設定す
る(ステップS12)。
ば、D1の濃度がD1=1.0、D2の濃度がD2=
2.0であった場合、D1の濃度に対応するDHをDH
=0.1に設定し、D2の濃度に対応するDSをDS=
3.0に設定する。なお、実際上は、0.1%点データ
(HL濃度)D1が網%の0%に対応する濃度に変換さ
れ、98%点データ(SD濃度)D2が網%の100%
に対応する濃度に変換される。このようにして設定され
た直線74の式から、END・END変換部64により
本スキャンデータ(ラフスキャン処理の対象となったデ
ータ)の全ての測色的END信号52を測色的END信
号66に変換することができる(ステップS13)。す
なわち、階調特性を変換すること、言い換えれば階調補
正処理を行うことができる。なお、変換式は、ハイライ
トポイント75(D1,DH)およびシャドーポイント
76(D2,DS)を通る曲線の式とすることもでき
る。なお、HL濃度D1とSD濃度D2(またはセット
アップポイント75、76)を上述のように予め定めた
一定の条件に基づいて自動的に決定することをオートセ
ットアップというが、HL濃度D1とSD濃度D2の値
をマニュアルで決定することも可能であり、あるいは、
オートセットアップ後、DHとDSとをマニュアルで修
正することも可能である。マニュアルにより決定する動
作をマニュアルセットアップという。
0により、END・END変換後の測色的END信号6
6のcmy値をXYZ値である測色値信号22に逆変換
する(ステップS14)。
のcmy値をRGB表色系のRGB値に変換する処理
(ステップS14a)と、このRGB値をXYZ表色系
のXYZ値をとる測色値信号22に変換する処理(ステ
ップS14b)とからなる。測色的END信号66のc
my値をRGB表色系のRGB値に変換する処理は、前
記の(26)式〜(28)式をRGBについて解いた次
の(29)式〜(31)式により行われ、RGB値をX
YZ表色系のXYZ値に変換する処理は、前記の(2
5)式をマトリクスXYZについて解いた次の(32)
式により行われる。
サル原稿の測色値信号22を例に説明したが、同様にデ
ジタルカメラの測色値信号18に対しても適用すること
ができる。
ては、オリジナル原稿としてリバーサル原稿を使用す
る。このリバーサル原稿上に原シーンが露光され、その
リバーサル原稿上で発色している色再現域71内を対象
として印刷は仕上げられる。このことは、取り扱う画像
信号の色再現域として、リバーサル原稿が発色する色再
現域71で十分であることを示唆している。
は、測色的XYZをRGB3原色の表色系へ線形変換
し、基礎刺激(光源)Rw、Gw、Bwに対する求めた
R、G、Bの比率を対数変換することにより、END値
を求め、これを用いてオートセットアップする。END
・END変更されたEND値を逆対数変換処理すること
により、変更されたRGB値を求め、逆変換マトリクス
により変更された測色値XYZを求めるようにしてい
る。このため、既存のいわゆる濃度信号に基づいたオー
トセットアップ処理を行うことができるという効果が達
成される。なお、セットアップ処理は、マニュアルセッ
トアップ処理として行うことができることはいうまでも
ない。
図6のフローチャートをも参照して説明する。
メラにより撮影された原シーンの測色値信号(XYZ)
18をリバーサル原稿上の色素濃度信号(cmy)28
に変換する。
示す方法の2通りの方法が考えられる。
測色値信号(XYZ)18を、後述するルックアップテ
ーブルにより原シーンの色素濃度信号(cmy)81に
変換し(ステップS21:第1段階の処理)、この原シ
ーンの色素濃度信号(cmy)81を後述するマトリク
スによりリバーサル(単に、RVともいう。)原稿上の
色素濃度信号(cmy)28に変換する方法である(ス
テップS22:第2段階の処理)。また、図6に示す方
法は、原シーンの測色値信号(XYZ)18を、後述す
るマトリクスによりリバーサル原稿上の測色値信号(X
YZ)82に変換し(ステップS31:第1段階の処
理)、このリバーサル原稿上の測色値信号(XYZ)8
2を後述するルックアップテーブルによりリバーサル原
稿上の色素濃度信号(cmy)28に変換する(ステッ
プS32:第2段階の処理)方法である。
7のフローチャートをも参照して説明する。
値(三刺激値)XYZから色素濃度cmyを求める処理
を説明する。
は、次の(33)式〜(36)式が成立する。
ase(λ)} k=100/∫visP(λ)y(λ)dλ(λは光の
波長) ∫vis:可視波長域(380nm〜780nm)での
定積分 P(λ):観察光源の分光特性データ T(λ):透過物体の色素の分光透過率データ{(3
6)式はランベルト・ベールの法則が成立すると仮定} x(λ)、y(λ)、z(λ):等色関数 Dc(λ)、Dm(λ)、Dy(λ):cmy色素の分
光濃度データ base(λ):フイルムベースの分光濃度データ これら(33)式〜(36)式から色素濃度cmyを求
める場合には、逆関数を求めればよいのであるが、直接
求めることができない。そこで、公知のニュートン(ニ
ュートン・ラフソン)法(例えば、太田登著「色彩工
学」pp254−260 東京電機大学出版局 199
3年12月20日 第1版1刷発行)のような逐次近似
法を用いればよい。前記参考書を引用して、このニュー
トン・ラフソン法(N・R法と略記する。)について簡
単に説明する。
0の根に近いx=x0でテーラ展開して1次の項のみを
取ると、xの微小変化Δxに対して、f(x0+Δx)
=f(x0)+f′(x0)・Δxが成立する。ただ
し、f′(x0)は、f(x)の微分係数f′(x)に
x=x0を代入したものである。したがって、f(x)
=0のより正しい値x1は、f(x0+Δx)=0とし
て、x1=x0+Δx=x0−f(x0)/f′(x
0)で求められる。これは、図8に示すように、関数y
=f(x)上の点(x0,y0)で接線83を引き、そ
の接線83とx軸との交点x1を求めることに相当す
る。
ためには、(36)式を(33)式〜(35)式に代入
した後、ある関数fx、fy、fzを用いれば、(3
3)式〜(35)式は、(37)式〜(39)式のよう
に表すことができる。
0,m0,y0とし、そのときの三刺激値をX0,Y
0,Z0とする。今、c0,m0,y0に微小変化Δ
c,Δm,Δyを加えたとき、三刺激値がΔX,ΔY,
ΔZだけ変化したとすれば、次の(40)式が得られ
る。
る偏微分係数を表す。
が得られる。同様に、ΔY、ΔZも(42)式、(4
3)式に示すように得られる。
表示する。
ΔZである1行3列のマトリクス、(J)は偏微分係数
が3行3列からなるヤコビアンマトリクス、(P)は、
要素が1行目から順にΔc,Δm,Δyである1行3列
のマトリクスである。
ス(J)の逆マトリクス(J)-1を掛ければ、(45)
式が得られる。
うにそれぞれc1,m1,y1に修正すれば、より正し
い近似値を得ることができる。
を用いて繰り返し計算を行うことにより、任意の目標値
である測色値XYZに対する色素濃度信号cmyを求め
ることができる。同様の処理をXYZ色空間における格
子上の全目標値に対して行うことで、原シーンに対する
測色値信号(XYZ)18を原シーンに対する色素濃度
信号(cmy)81に変換するための逆変換テーブルを
生成し、これをルックアップテーブルとして色素濃度変
換部30に第1段階の処理用として保持しておく(ステ
ップS21)。
るステップS22の第2段階処理用のマトリクスの作成
処理について説明する。なお、このマトリクスの作成処
理は、図2を参照して既に説明した重回帰分析処理を含
む処理であり、簡潔に説明する。
cmyについて、c、m、y、c2、m2 、y2 、c
m、my、ycの9変数24色のデータを算出する(ス
テップS22a)。
分分析し、9主成分の主成分スコアを求める(ステップ
S22b)。
クベスカラーチェッカー24色についての測色値を測色
計により求める(ステップS22c)。
フイルム上の色素濃度cmy(RVcmyとも記載す
る。)を求める(ステップS22d)。
Vcmyの各々(RVc、RVm、RVy)を目的変数
とし、ステップS22bで求めた主成分スコア(定数項
を含む)を説明変数として、重回帰分析処理により3×
10の偏回帰係数マトリクスを求める(ステップS22
e)。
たように、目的変数群となっている24色に1:1に対
応した重み付けマトリクスを作用させてもよい(ステッ
プS22f)。
について求めた偏回帰係数について、例えば5%有意で
検定を行い(ステップS22g)、5%有意な説明変数
を記憶手段に格納しておくとともに、偏回帰係数を第2
段階処理用のマトリクスとして、色素濃度変換部30に
格納しておく(ステップS22h)。なお、この場合に
おいても、検定を行わず、全ての係数を用いてもよい。
(XYZ)18をリバーサルフイルム上の色素濃度信号
cmyに変換する色素濃度変換部30が構築される。
9のフローチャートをも参照して説明する。なお、図9
に示す処理も、図2を参照して既に説明した重回帰分析
処理を含む処理であり、簡潔に説明する。
4色の各測色値XYZを測色計により求める(ステップ
S31a:図9参照)。
Y、Z、X2 、Y2 、Z2 、XY、YZ、ZXの9変数
24色のデータを算出する(ステップS31b)。
分分析し、9主成分の主成分スコアを求める(ステップ
S31c)。
クベスカラーチェッカー24色についての測色値XYZ
を測色計により求める(ステップS31d)。なお、リ
バーサルフイルムに露光されたマクベスカラーチェッカ
ーとは、カラーリバーサルフイルムが装着された光学式
カメラにより、所定の光源下で前記マクベスカラーチェ
ッカーを撮影してリバーサルフイルムを露光した後、こ
の露光されたリバーサルフイルムを現像して得られるリ
バーサル原稿をいう。
各々を目的変数(RVX、RVY、RVZ)とし、ステ
ップS31cで求めた主成分スコア(定数項を含む)を
説明変数として、重回帰分析処理により3×10の偏回
帰係数マトリクスを求める(ステップS31e)。な
お、重回帰分析処理を行う際に、上述したように、目的
変数群となっている24色に1:1に対応した重み付け
マトリクスを作用させてもよい(ステップS31f)。
について求めた偏回帰係数の例えば5%有意で検定を行
い(ステップS31g)、5%有意な説明変数を記憶手
段に格納しておくとともに、偏回帰係数を第1段階の処
理用マトリクスとして、色素濃度変換部30に格納して
おく(ステップS31h、ステップS31)。この場合
においても、検定を行わず、全ての係数を用いてもよ
い。
用テーブルは、図7を参照して説明したステップS21
あるいはステップS22dの方法と同一の方法で作成さ
れるので、その説明を省略する。
(XYZ)18をリバーサル原稿上の色素濃度信号cm
yに変換する図6の処理に基づく色素濃度変換部30が
構築される。
ーン忠実再現テーブル42の作成処理について、図10
に示すフローチャートに基づいて説明する。
信号(XYZ)18を測色的に保存された各網%データ
であるcmyk信号(cmykデータ)46に変換する
ルックアップテーブルである。
の作成処理は、この出願人の出願に係る特願平8−15
4584号明細書に記載された作成処理と同じ処理であ
る。
て、規則的な間隔からなる複数のcmyk網%データを
与えることにより、cmykの濃度および混合割合が段
階的に変化するカラーパッチを有するcmykカラーチ
ャートを作成する(ステップS41)。
隔とは、cmykの各色について網%で0、20、…、
100%等、20%きざみで増加させた6段階の間隔と
すれば、カラーパッチの総数は、46 =1296にな
る。
cmykカラーチャートの各パッチを測色計を用いて測
色し(ステップS42)、この測色データから測色値
(刺激値)XYZを求め、前記cmyk網%データから
測色値XYZデータへの変換テーブル(順変換テーブル
という。)を作成する(ステップS43)。
ーブルとしても使用するので、前記規則的な間隔は、補
間の正確性を考慮した場合には細かいほどよいが、その
分、測色作業が膨大となるので、その測色作業の繁雑さ
と前記正確性と以下に説明するコンピュータの処理時間
との、いわゆるトレードオフで決定すればよい。
42において、入力される任意の測測色値信号(測色値
XYZデータ、刺激値データXYZ、または単にXYZ
ともいう。)18からこれに対応するcmyk信号(c
myk網%データ、色データcmyk、または単にcm
ykともいう。)46を求めることは、変数が3変数か
ら4変数と増加するため、1つの測色値XYZデータ1
8に対してcmyk網%データ46の複数の解が存在す
る可能性がある。この問題を解決するためには、3変数
同士の関係とする必要があり、ここでは、cmyk網%
データのうち、色データkについて画像出力部35が採
りうる最大値Kmax(k=Kmax)に固定する(ス
テップS44)。最大値Kmaxとは、例えば、cmy
k網%データのkの値が100%である。
3変数である対応するcmy(kは固定)の値に変換す
る(ステップS45)。
X0、Y0、Z0に対するcmyk(ここでは、kはk
=Kmaxに固定しているのでkは定数であり、その意
味でcmyの3変数)の値である、c0、m0、y0、
k0=Kmaxを求める場合には、k0=Kmaxであ
るときの上記順変換テーブルを利用して、回帰式の偏回
帰係数を求める。
列のマトリクスをA、測色値XYZの1行3列のマトリ
クスをT、kを固定した、換言すれば定数と考えて、こ
れを含めた残りのcmyの1行4列のマトリクスをDと
表せば、次の(47)式のように表すことができる。
る。
クスDを構成する「1」は、cmyの3次元平面式にお
ける定数項を与えるために設定した値である。
maxのときに得られている上述の順変換テーブルの各
データセットを代入することで、上述した重回帰分析に
より求めることができる。
帰式を用いて、上述のN・R法により、目標値X0、Y
0、Z0に対応するcmy(kはKmaxとして設定さ
れている。)の値を求めることができる。
35の再現範囲内の値(色)であるかどうかの判断を行
う(ステップS46)。すなわち、網%データ(色デー
タ)cmyの再現可能な最小濃度をCmin、Mmi
n、Ymin、最大濃度をCmax、Mmax、Yma
xとして求められたデータcmyが次の(49)式の関
係を満足するかどうかを判定する。
には、刺激値データXYZの目標値(X0,Y0,Z
0)に対する色データcmykを各々c=csol、m
=msol、y=ysol、k=ksol(この場合、
ksol=Kmax)として逆変換テーブルを作成し、
これを原シーン忠実再現テーブル42として設定する
(ステップS47)。以下の説明において、必要に応じ
て(csol,msol,ysol,ksol)のデー
タセットをcmyksolという。
タの値が(49)式を満足しない値であった場合には、
k=Kmaxに固定してある色データkをk=k−Δ
k、この場合k=Kmax−Δkとした後(ステップS
48)、色データkが所定の最小値k=Kminよりも
小さくならない範囲で(ステップS49)、ステップS
45の処理を繰り返す。なお、微小変化分Δkは、第1
逆変換テーブルを構成する色データkの任意のデータ間
隔であり、例えば、色データkが0%〜100%の範囲
のデータとして設定される場合には、1%きざみ等に設
定すればよく、色データkが0〜255の範囲のデータ
として設定されるのであれば、値1きざみに設定すれば
よい。ステップS45の2回目の処理を行う場合には、
色データk=Kmax−1=100−1=99に対す
る、(48)式の左辺の測色値であるXYZ値は、k=
Kmax=100%とk=80%の値で測色され順変換
テーブルとして格納されている各XYZデータの補間処
理(内挿処理)により求めることができる。
min>kと判定された場合には、目標値(X0,Y
0,Z0)に対する色データcmykを画像出力部35
の色再現域外のデータに指定し、ここでは、色データc
myksolの算出は行わない(ステップS50)。
2に供給される全ての刺激値データXYZ18を目標値
(X0,Y0,Z0)として行うことにより、画像出力
部35の色再現域内の色データである網%データcmy
k46を得ることのできる刺激値データXYZ18に対
して、最大となる色データkを与えた場合の色データc
myksolを求めることができる(ステップS5
1)。
の固定は、最大値Kmaxではなく、その最小値Kmi
n(k=Kmin)に固定してもよく、その場合には、
ステップS48の処理をk=k+Δkとし、ステップS
49の処理をKmax<kとすればよい。また、色デー
タkを任意の値とすることも容易に考えられる。例え
ば、ステップS48の処理は、任意の値に設定したkに
ついて、k=k−Δkとk=k+Δkを交互に行えばよ
く、ステップS49の処理は、ステップS48の処理に
対応させて行えばよい。
色再現域外データに指定された色データcmykは、こ
の発明の要旨ではないので詳しくは説明しないが、前記
特願平8−154584号に記載されているように、い
わゆるガマットマッピング(Gamat Mapping )処理によ
る色データCMYKの圧縮処理やクリッピング処理によ
り、目標値(X0,Y0,Z0)に対する色データcm
ykの逆変換テーブルを作成することができる。
る全ての目標値(X0,Y0,Z0)に対して求められ
たcmyk信号46の対応表を原シーン忠実再現テーブ
ル42として格納しておくことで、任意の測色値信号1
8を画像出力部35の色再現範囲内のcmyk信号46
に変換することができる。
条件再現テーブル44の作成について説明する。
示すように、デジタルカメラにより取り込まれたRGB
信号12がマトリクス20により測色値信号(XYZ)
18に変換され、この測色値信号XYZが色素濃度変換
部30により色素濃度信号(cmy)28に変換され、
この変換後の色素濃度信号(cmy)28を網%信号で
あるcmyk信号48に変換するためのテーブルであ
る。
ャナにより取り込まれたRGB信号14がテーブル24
により測色値信号(XYZ)22に変換され、この変換
後の測色値信号(XYZ)22が色素濃度変換部36に
より色素濃度信号(cmy)34に変換され、この変換
後の色素濃度信号(cmy)34を網%信号であるcm
yk信号に変換するためのテーブルである。この場合、
色素濃度変換部36は、前述の色素濃度変換部30の作
成過程で示した図7中、ステップS21、S22dの方
法と同様の過程で作成することができるので、その作成
過程についての説明は省略する。
図11に示すフローチャートを参照して説明する。
が格子状に配列された13×13×13個のカラーパッ
チを有するカラーチャートを作成する(ステップS6
1)。このカラーチャートは、c(シアン)m(マゼン
タ)y(黄)が、それぞれ最小濃度から最大濃度まで1
3段階振られた各カラーパッチを有するものである。
フォルト分解条件で分解する、言い換えれば、透過原稿
であるカラーチャートをスキャナで読み取り、デジタル
データ化する(ステップS62)。スキャナのデフォル
ト分解条件は、少なくとも、階調特性変換処理、色修正
処理、UCR(下色除去)処理およびK版生成処理を含
んでいる。ただし、分解するとき、カラーパッチのグレ
ーの最小濃度を、cmyk網%が全て0%となるように
し、かつカラーパッチのグレーの最大濃度を、いわゆる
ベタとなるようなcmyk網%となるように設定する。
ャナのデフォルト分解条件で分解したときのcmyk網
%値を対応させて変換テーブル(ルックアップテーブ
ル)を作成し(ステップS63)、この変換テーブルを
標準条件再現テーブル44として設定する。なお、実際
には、この標準条件再現テーブル44と補間処理によ
り、最小濃度から最大濃度までの任意の色素濃度信号
(cmy)28または色素濃度信号(cmy)34を所
望のcmyk網%信号48に変換することができる。
よれば、原シーンに対して得たデバイス依存の画像信
号、例えば、デジタルカメラで撮影したRGB信号12
を、測色値信号(XYZまたはL* a* b* )18に変
換する際に、まず、所望の代表的な色を彩度、明度、色
相に応じて変化させた複数のカラーパッチを有するカラ
ーチャート、例えば、市販のマクベスカラーチェッカー
を前記デバイス依存の画像信号を出力する、例えば、デ
ジタルカメラで撮像する。そして、撮像し読み取ったカ
ラーチャートのRGB信号の、少なくとも一次項を算出
し、これを第1の説明変数群とする。そして、前記第1
の説明変数群を主成分分析し、相互の説明変数が直交す
る第2の説明変数群に変換する。次いで、前記カラーチ
ャートの各カラーパッチの各測色値を目的変数群とし、
この目的変数群と第2の説明変数群を重回帰分析して、
偏回帰係数のマトリクスを求める。最後に、前記マトリ
クスを構成する偏回帰係数の検定を行い、前記第2の説
明変数群の中、所定程度有意な説明変数を選択し、この
選択した説明変数を使用可能な説明変数とする。
変数に係る偏回帰係数のマトリクスを前記RGB信号1
2に作用させて、前記測色値信号(XYZ)18に変換
するようにしている。
RGB信号12をデバイス非依存の画像信号である測色
値信号18に色信号変換する方法として、データ量の少
ないマトリクスによる方法であるので、このマトリクス
等を記憶するためのメモリの記憶容量を少なくすること
ができる。また、主成分分析した第2の説明変数群を用
いるようにしているので、従来の技術、例えば、特開平
2−29177号公報に開示された色変換技術(説明変
数として、この実施の形態で説明したような主成分分析
を行わないRGB信号とその各2乗項を用い、重回帰分
析結果により得られたマトリクスにより色変換する技術
であって、説明変数相互の相関が高いため、統計学上、
不安定なモデルとなるマルチコ現象を起こす場合があ
り、結果としてマトリクスの作成に使用した色以外の色
についての色変換精度が補償されないような技術)によ
るマトリクス方式に比べて色変換精度が優れている。
概ね均等に網羅する24色のカラーパッチを有するマク
ベスカラーチェッカーを用いることで、RGB信号を精
度よく測色値に色変換するための変換マトリクスを簡易
に作成することができる。
シーンの測色値信号18を、原シーンの測色値信号18
を構成する全ての目標値に対して求められたcmyk信
号46の対応表である原シーン忠実再現テーブル42に
より測色的に色が保存されたcmyk信号に変換するよ
うにしている。
れるcmyk信号46により画像出力部35を介して得
られるハードコピー上の画像の、特に、色相は、原シー
ンの色相にきわめて忠実なものとなる。
yk信号46に変換する前に、測色的END信号52に
変換してセットアップ処理および階調変換処理を行った
後に測色値信号18に逆変換し、逆変換後の測色値信号
18を測色的に色が保存されたcmyk信号46に変換
するようにすることで、原シーンの忠実再現色を基準と
した画像依存の所望の仕上がりを得ることができるとい
う効果が達成される。
号18を撮影光源下と異なる観察光源下における測色値
信号18に変更する処理を挿入することで、撮影光源下
と同じ色再現を得ることができるという効果も達成され
る。
ず、この発明の要旨を逸脱することなく種々の構成を採
りうることはもちろんである。
ば、原シーンに対して得たデバイス依存の画像信号から
原シーンの色相成分ときわめて似た色相成分を有するc
myk信号を得ることができる。
タルカメラにより得られることから、リバーサルフイル
ムを原稿としてハードコピーを作成する従来技術に比較
して、原シーンの色に忠実なハードコピーをきわめて容
易に得ることができる。
処理装置の全体的な構成を示すブロック図である。
るフローチャートである。
チャートである。
現域等の説明に供される色度図である。
の色素濃度信号に変換する変換過程の説明に供されるフ
ローチャートである。
の色素濃度信号に変換する他の変換過程の説明に供され
るフローチャートである。
されるフローチャートである。
である。
明に供されるフローチャートである。
に供されるフローチャートである。
されるフローチャートである。
GB信号 16…測色変換部 18、22…測
色値信号(XYZ) 20…測色変換マトリクス 24…測色変換
テーブル 25…光源変更部 26…測色的セ
ットアップ部 28、34…色素濃度信号(cmy) 30、36…色
素濃度変換部 32…cmyk変換部 35…画像出力
部 42…原シーン忠実再現テーブル 44…標準条件
再現テーブル 46、48…cmyk信号 64…END・
END変換部
Claims (4)
- 【請求項1】原シーンに対して得たデバイス依存の画像
信号を測色値信号に変換する過程と、 前記測色値信号を測色的に色が保存されたcmyk信号
に変換する過程と、 を有することを特徴とする画像信号処理方法。 - 【請求項2】原シーンに対して得たデバイス依存の画像
信号を測色値信号に変換する過程と、 前記測色値信号を測色的END信号に変換する過程と、 前記測色的END信号から階調変換カーブを設定するセ
ットアップ過程と、 この設定に基づき、前記測色的END信号を階調変換処
理する階調変換過程と、 階調変換処理後の測色的END信号を測色値信号に逆変
換する逆変換過程と、 逆変換後の前記測色値信号を測色的に色が保存されたc
myk信号に変換する過程と、 を有することを特徴とする画像信号処理方法。 - 【請求項3】原シーンに対して得たデバイス依存の画像
信号を測色値信号に変換する過程と、 前記測色値信号を前記デバイス依存の画像信号を得たと
きと異なる他の光源下における測色値信号に測色的に変
更する過程と、 光源変更された前記測色値信号を測色的END信号に変
換する過程と、 前記測色的END信号から階調変換カーブを設定するセ
ットアップ過程と、 この設定に基づき、前記測色的END信号を階調変換処
理する階調変換過程と、 階調変換処理後の測色的END信号を測色値に逆変換す
る逆変換過程と、 逆変換後の前記測色値信号を測色的に色が保存されたc
myk信号に変換する過程と、 を有することを特徴とする画像信号処理方法。 - 【請求項4】請求項1〜3のいずれか1項記載の画像信
号処理方法において、 前記デバイス依存の画像信号は、デジタルカメラから得
られたRGB信号であることを特徴とする画像信号処理
方法。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8342050A JPH10191077A (ja) | 1996-12-20 | 1996-12-20 | 画像信号処理方法 |
US08/980,367 US6278533B1 (en) | 1996-11-29 | 1997-11-28 | Method of processing image signal |
US09/852,633 US6668079B2 (en) | 1996-11-29 | 2001-05-11 | Method of processing image signal |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8342050A JPH10191077A (ja) | 1996-12-20 | 1996-12-20 | 画像信号処理方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10191077A true JPH10191077A (ja) | 1998-07-21 |
Family
ID=18350773
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8342050A Pending JPH10191077A (ja) | 1996-11-29 | 1996-12-20 | 画像信号処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10191077A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009119860A (ja) * | 2007-10-23 | 2009-06-04 | Fujifilm Corp | 濃度算出装置、濃度設定装置、濃度算出プログラム、および濃度設定プログラム |
JP2015133606A (ja) * | 2014-01-14 | 2015-07-23 | 三菱電機株式会社 | ホワイトバランス調整方法、ホワイトバランス調整装置および表示装置 |
-
1996
- 1996-12-20 JP JP8342050A patent/JPH10191077A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009119860A (ja) * | 2007-10-23 | 2009-06-04 | Fujifilm Corp | 濃度算出装置、濃度設定装置、濃度算出プログラム、および濃度設定プログラム |
JP2015133606A (ja) * | 2014-01-14 | 2015-07-23 | 三菱電機株式会社 | ホワイトバランス調整方法、ホワイトバランス調整装置および表示装置 |
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