JPH10190532A - 通信受信器において使用する方法およびブラインド等化に使用する装置 - Google Patents

通信受信器において使用する方法およびブラインド等化に使用する装置

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JPH10190532A
JPH10190532A JP9350262A JP35026297A JPH10190532A JP H10190532 A JPH10190532 A JP H10190532A JP 9350262 A JP9350262 A JP 9350262A JP 35026297 A JP35026297 A JP 35026297A JP H10190532 A JPH10190532 A JP H10190532A
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JP
Japan
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equalizer
equation
algorithm
cost function
signal
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JP9350262A
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English (en)
Inventor
Jean-Jacques Werner
ワーナー ジーン−ジャクス
Jian Yang
ヤン ジャン
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Nokia of America Corp
Original Assignee
Lucent Technologies Inc
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Publication date
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    • H04B7/005Control of transmission; Equalising
    • HELECTRICITY
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    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
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    • H04L25/38Synchronous or start-stop systems, e.g. for Baudot code
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    • H04L25/49Transmitting circuits; Receiving circuits using code conversion at the transmitter; using predistortion; using insertion of idle bits for obtaining a desired frequency spectrum; using three or more amplitude levels ; Baseband coding techniques specific to data transmission systems
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    • H04L25/03Shaping networks in transmitter or receiver, e.g. adaptive shaping networks
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  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
  • Filters That Use Time-Delay Elements (AREA)
  • Detection And Prevention Of Errors In Transmission (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 シンボルレベルの数が増加する場合に困難に
なるイコライザのブラインド収束を可能にする方法およ
び装置を提供する。 【解決手段】 ブラインド収束のために、一般化された
形のマルチモジュラスアルゴリズムが使用される。受信
器は256レベルを表す信号点配置を使用する。コスト
関数の最小化は、各サンプルサブセットに関して行われ
る。収束アルゴリズムおよびタップ係数値のセットを格
納するためのメモリと、a)それぞれが複数の領域に分
割された信号空間中の座標値を有する出力サンプルを提
供するために、入力信号を格納されたタップ係数値の関
数としてフィルタするため、およびb)格納されたタッ
プ係数値を、出力サンプル値に関連づけられた信号空間
の領域の関数として適応させるために、収束アルゴリズ
ムを実行するためのプロセッサとを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通信装置に係り、
特に受信機におけるブラインド等化に関する。
【0002】
【従来の技術】ブラインド等化において、受信機の適応
フィルタは、トレーニング信号を使用することなく収束
される。この技術分野において知られているように、ブ
ラインド等化についての2つの技術がある。1つは、こ
こで「低減配置アルゴリズム」(RCA)(例えば、Y.
Sato による "A Method of Self-Recovering Equaliza
tion for Multilevel Amplitude-Modulation Systems,"
IEEE Trans. Commun.,pp. 679-682, June 1975; およ
び米国特許第4,227,152号、1980年10月
7日発行を参照のこと)と呼ばれる技術であり、他の技
術は、いわゆる「一定モジュラスアルゴリズム」(CM
A)(例えば、D. N. Godard による "Self-Recovering
Equalization and Carrier Tracking in Two-Dimensio
nal Data Communications Systems," IEEE Trans. Comm
un., vol. 28, no. 11, pp. 1867-1875, Nov. 1980; お
よび N. K. Jablon, "Joint Blind Equalization, Carr
ierRecovery, and Timing Recovery for High-Order QA
M Signal Constellations",IEEE Trans. Signal Proces
sing, vol. 40, no. 6, pp. 1383-1398, 1992.)であ
る。
【0003】さらに、Werner 等による "Blind Equaliz
ation" という名称の米国特許出願No.08/64640
4(1996年5月7日出願)は、上記したRCAおよ
びCMAアプローチの代替手段としての新しいブライン
ド等化技術、マルチモジュラスアルゴリズム(MMA)
を示している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】あいにく、RCA、C
MAまたはMMAアプローチのいずれを使用したとして
も、イコライザをブラインド収束させる能力は、信号点
配置中に表されたシンボルレベルの数により影響され
る。
【0005】すなわち、この分野において使用される
「アイを開くこと(opening the eye)は、シンボルレ
ベルの数が増加する場合、困難になる。
【0006】
【課題を解決するための手段】ブラインド収束技術が、
信号空間において多数のシンボルレベルを使用するシス
テムにおける性能を改善するために適用される。
【0007】特に、イコライザを適応させるためのコス
ト関数は、イコライザ出力サンプルがその中に入る信号
空間の領域の関数として修正される。
【0008】本発明の一実施形態において、受信器は、
256レベルを表す信号点配置を使用する。
【0009】この信号配置は、サンプルサブセットに分
割される。コスト関数の最小化は、MMAアルゴリズム
の各サンプルサブセットに関して行われる。
【0010】これは、以下、GMMAと称するMMAア
ルゴリズムの一般化された形式である。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の原理を具体化する通信シ
ステムの一部分を例示的に示すブロック図が図1に示さ
れている。例示のためのみに、受信機10がCAP信号
を受信し、これは(1)式により表されると仮定する。
【数1】 ここで、an およびbn は個別の値を持つ多値シンボル
であり、p(t)およびp■(t)は、ヒルバートペア
を形成するインパルス応答であり、Tはシンボル期間で
あり、ξ(t)はチャネル中に導入される付加的な雑音
である。
【0012】式(1)中のCAP信号は、通信チャネル
9を通る電波の間に歪み、シンボル間干渉(ISI)を
受けると仮定する。このISIは、チャネル内ISI
(anまたはbn シンボルが互いに干渉する)およびチ
ャネル間ISI(an およびbn シンボルが互いに干渉
する)からなる。受信機10の目的は、ISIを除去
し、付加的雑音ξ(t)の影響を最小にして信号r'
(t)を提供することである。
【0013】本発明の概念は、一般にいかなるブライン
ド等化アルゴリズムにも適用可能であるので、本発明の
概念は受信機10中で使用され得るRCAおよびMMA
アルゴリズムとの関連で例示的に説明される。しかし、
本発明の概念を説明する前に、イコライザおよび上述し
たRCA,CMAおよびMMAアルゴリズムのいくらか
の背景情報を説明する。
【0014】イコライザ構造 位相分割FSLEイコライザ100の一例が図2に示さ
れている。FSLEイコライザ100は、2つの次元、
同相成分および直交成分を含む入力信号において動作す
ると仮定されている。FSLEイコライザ100は、有
限インパルス応答(FIR)フィルタ110および12
0として具現化されている2つの並列のデジタル適応フ
ィルタを含む。イコライザ100は、2つのFIRフィ
ルタ110および120が同相および直交フィルタに収
束するので「位相分割FSLE」と呼ばれる。
【0015】このイコライザ構造の詳細が図3に示され
ている。2つのFIRフィルタ110および120は、
連続的なアナログ/デジタル変換器(A/D)125サ
ンプルrk の列を格納する同じタップ付きの遅延線11
5を共有する。A/D変換器125のサンプリングレー
ト1/T'は、シンボルレート1/Tよりも典型的に3
〜4倍高く、実際の信号に対するサンプリング定理を満
足するように選ばれる。T/T'=iであり、ここでi
は整数であると仮定される。
【0016】図3に示されているように、2つの適応F
IRフィルタ110および120の出力は、シンボルレ
ート1/Tで演算される。イコライザタップおよび入力
サンプルは、対応するN次元ベクトルにより表現するこ
とができる。このようにして、以下の関係が定義され
る。
【数2】 ここで、肩文字Tはベクトル置換を示し、下付き文字n
はシンボル期間nTを示し、k=inである。
【0017】yn およびy■n を、それぞれ同相およ
び直交フィルタの計算された出力とする。
【数3】
【0018】出力yn およびy■n または等価的に複
素数出力Yn =yn +jy■n のX/Y表現は、信
号配置と呼ばれる。図6および17は、MMAアルゴリ
ズムを使用した例示的な収束の前および後の64−CA
P配置を示す。収束後において、信号配置は、いくらか
の小さな雑音およびISIにより劣化した複素数シンボ
n =an +jbn の表現からなる。
【0019】正常モードの動作において、図2に示され
た決定デバイス(即ち、スライサ)130および135
は、イコライザ100のサンプルされた出力yn および
y■n を有効なシンボル値an およびbn と比較し、ど
のシンボルが送信されたかの決定を行う。これらのスラ
イスされたシンボルは、a^n およびb^n と表されるこ
とになる。そして、受信機は、以下の同相および直交誤
差enおよびe■n を計算する。
【0020】
【数4】 そして、2つの適応フィルタのタップ係数は、よく知ら
れた最小平均二乗(LMS)アルゴリズムを使用して更
新される。
【数5】 即ち、ここで、αは、タップ調節アルゴリズムにおいて
使用されるステップサイズである。
【0021】図4において、相互結合FSLE200が
示されている。このイコライザ構造に対して、まず、A
/Dサンプルが2つの固定同相および直交FIRフィル
タ210および205にそれぞれ与えられる。この場合
において、A/D変換器125のサンプリングレート1
/T'は、典型的にはシンボルレート1/Tの4倍に等
しい。この2つの固定FIRフィルタの出力は、この技
術分野において知られているように解析信号に対するサ
ンプリング定理と両立するレート1/T″で計算され
る。そして、出力信号は、いわゆる相互結合構造を有す
るイコライザ200に与えられる。典型的には、1/
T″は、シンボルレート1/Tの2倍である。
【0022】相互結合イコライザ200は、それぞれが
タップベクトルcn およびdn を有する2つの適応FI
Rフィルタ215aおよび215bを使用する。単純に
するために、図2の前述したイコライザ100について
使用した同じタップベクトル表記cn およびdn が再び
使用される。しかし、タップベクトルが2つのタイプの
イコライザについて異なることは当業者に明かである。
これらの2つのフィルタは、イコライザの出力yn およ
びy■n を計算するために、それぞれ2度使用される。
n およびr■n を、相互結合イコライザの出力を計算
するために使用される同相および直交フィルタの出力ベ
クトルであるとする。以下の定義がなされ得る。
【数6】
【0023】イコライザの複素数出力Yn は、以下のコ
ンパクトな方法で書くことができる。
【数7】 ここで、アスタリスク* は、複素強約数を示す。スライ
スされた複素数シンボルA^n および複素数誤差En
ついての以下の定義を行う。
【数8】
【0024】複素数タップベクトルCn を更新するため
のLMSアルゴリズムは、次式で書くとができる。
【数9】
【0025】図5において、4フィルタFSLEが示さ
れている。4フィルタイコライザ300は、図4に示さ
れた相互結合FSLE200と同じ概略構造を有し、適
応部分が2度使用される2個のフィルタではなく4個の
異なるフィルタからなる点で異なる。この理由のため
に、これは4フィルタFSLEと呼ばれる。イコライザ
300の2つの出力信号は、次式で計算される。
【数10】
【0026】式(7a)および(7b)中の同相および
直交誤差en およびe■n に対する定義を使用して、4
フィルタに対する以下のタップ更新アルゴリズムが得ら
れる。
【数11】
【0027】図2〜5に示されているように、いくつか
の従来技術によるイコライザの構造を概略的に示したの
で、ブラインド等化の概念の一般的な概略が、図2のイ
コライザ構造を使用して説明されることになる。
【0028】ブラインド等化の概念 正常な(定常状態の)モードの動作において、図2中の
決定デバイス、即ちスライサ130および135は、イ
コライザ複素数出力サンプルYn (ここで、Yn =yn
+jy■n )を全ての可能性のある送信される複素数シ
ンボルAn (ここで、An =an +jbn )と比較し、
n に最も近いシンボルA^n を選択する。そして、受
信機は誤差En を計算する。ここで、
【数12】 これは、イコライザ100のタップ係数を更新するため
に使用される。
【0029】このタイプのタップ適応は、スライサ13
0および135の決定を使用するので、「決定指向」と
呼ばれる。最も一般的なタップ更新アルゴリズムは、平
均二乗誤差(MSE)を最小にする確率論的な勾配アル
ゴリズムであるLMSアルゴリズムである。これは次式
で定義される。
【数13】 ここで、E[・]は、期待値を示し、en およびe■n
は、それぞれ同相および直交誤差である。
【0030】スタートアップの始まりにおいて、イコラ
イザ100の出力信号Yn は、図6に示されているよう
に、多くのシンボル間干渉により歪む。シンボル間干渉
は、図2に示されたような位相分割FSLEを使用し
て、64−CAP受信機について得られた実験データを
表す。
【0031】トレーニングシーケンス(即ち、予め定め
られたAn シンボルのシーケンス)がスタートアップ中
に使用される場合、受信機は、イコライザ出力信号Yn
および既知の送信されたシンボルAn のシーケンスを使
用することにより意味のある誤差En を計算することが
できる。この場合において、タップ適応は、それを決定
指向タップ適応と区別するために、「理想的な関係」で
行われるべきであるといわれる。
【0032】しかし、トレーニングシーケンスが利用可
能でない場合、イコライザ100はブラインドで収束さ
れなければならない。この場合において、図6から明ら
かなようにスライサは非常に多くの間違った決定を行う
ので、決定指向タップ更新アルゴリズムは、イコライザ
を収束させるために使用できない。
【0033】このようなわけで、ブラインド等化のフィ
ロソフィは、イコライザ100の初期収束を提供するた
めに式(17)により表されたMSEよりも適したコス
ト関数を最小にするタップ適応アルゴリズムを使用する
ことである。RCA,CMAおよびMMAアルゴリズム
において使用されるコスト関数は、以下に説明される。
【0034】ブラインドスタートアップ中のイコライザ
の収束は、通常2つの主なステップからなる。まず、ブ
ラインド等化アルゴリズムが、「アイ(eye)・ダイ
ヤグラム」を開くために使用される。以下において、こ
れは「目(eye)を開く」と呼ばれる。目(eye)
が十分に開かれると、受信機は決定指向タップ適応アル
ゴリズムに切り替わる。
【0035】低減配置アルゴリズム(RCA) このセクションは、RCAアルゴリズムの概略を提供す
る。そして、この概略の次に、上述した例示的なイコラ
イザ構造のそれぞれとの関連でRCAアルゴリズムの説
明を行う。
【0036】RCAアルゴリズムで、タップ更新アルゴ
リズムにおいて使用される誤差は、受信された配置より
も小さい数の点を有する信号配置に関して得られる。こ
の信号配置は、64個のシンボルを含むと仮定する。R
CAアルゴリズムにおいて、低減配置は、図8に示され
ているように、典型的に4個の信号点のみからなる。R
CAアルゴリズムは、低減された配置から最も近い信号
点を選択するために、決定デバイス、例えばスライサの
使用を必要とすることに留意しなければならない。
【0037】受信たサンプルYn と低減された配置の最
も近い信号点A^r,n との間の誤差は、次式のような複
素数である。
【数14】 ここで、sgn(・)は、符号関数であり、右側の表現
は、低減された配置が4個の点からなる場合に対応す
る。低減配置アルゴリズムは、次式のコスト関数を最小
化する。
【数15】 ここで、E[・]は、期待値を示し、er,n は、スライ
サ誤差である。
【0038】ここで、図2に示された位相分割イコライ
ザ構造を考える。式(5),(6)および(20)を使
用すると、以下の式となる。
【数16】
【0039】タップベクトルcn およびdn に関して式
(20)により表されたコスト関数の勾配は、次式に等
しい。
【数17】
【0040】これらの勾配は、チャネルが完全に等化さ
れている場合、即ち受信したサンプルYn がシンボル値
n に等しい場合、ゼロである。この条件は、次式のR
の値を導く。
【数18】
【0041】例えば、タップベクトルcn に関しての勾
配を考える。式(21a)および(21b)の左辺か
ら、E[(yn−R sgn(yn))rn]=0 の条件があ
る。完全な等化では、yn =an である。また、異なる
シンボルが相互に関連されていないと仮定した場合、E
[ann]=knE[an 2] である。ここで、kn は、
そのエントリがチャネルの関数である固定ベクトルであ
る。そして、上記の条件は、E[an 2]−R E[sgn
(an)an]=0として書き表すことができる。sgn
(an)an =|an|であり、Rについて解くと、式
(23)が得られる。
【0042】式(22a)および(22b)における平
均されてない勾配は、次式のタップ更新アルゴリズムが
得られるように、イコライザのタップ係数を適応させる
ために、確率論的勾配アルゴリズムにおいて使用するこ
とができる。
【数19】
【0043】ここで、図4により示された相互結合FS
LE構造について、このイコライザの複素数出力Yn
式(10)から計算される。式(20)におけるこの表
現を使用すると、複素数タップベクトルCn に関するコ
スト関数の勾配は、次式で表される。
【数20】
【0044】完全に等化されたチャネルを仮定すると、
Rについての次式の表現が得られる。
【数21】 ここで、右辺の表現は、E[|an|]=E[|bn|]
である通常の場合に対する式(23)におけるものと同
じである。複素数タップベクトルCn に対するタップ更
新アルゴリズムは、次式で与えられる。
【数22】
【0045】ここで、図5に示された4フィルタFSL
E構造について、この4フィルタイコライザ構造の出力
n およびy■n が、式(13a)および(13b)か
ら計算される。4個のタップベクトルに関しての式(2
0)中のコスト関数の勾配は、式(22a)および(2
2b)において与えられるものと類似しており、ここで
は繰り返して説明することはしない。タップ更新アルゴ
リズムは、次式により与えられる。
【数23】 ここで、定数Rは、式(23)におけるものと同じであ
る。
【0046】RCAの主な利点は、これが典型的にブラ
インド等化アルゴリズムの最も複雑でないものであるの
で、その低コストでの具現化にある。式(24a),
(24b),(27)および(28)により表されるタ
ップ更新アルゴリズムは、スライサが異なる数の点を使
用することを除けば、式(8a)および(8b)により
表される標準LMSアルゴリズムと同じである。
【0047】RCAの主な短所は、その非予測性および
丈夫でないことである。このアルゴリズムは、しばしば
いわゆる「間違った解」に収束することが知られてい
る。これらの解は、チャネル等化の検知から非常に受け
入れることができるものであるが、受信機が正しいデー
タを復元することを許容しない。図2中のイコライザ構
造は、図4中の構造よりも間違った解に収束する可能性
があることを指摘しなければならない。これは、図2中
のイコライザ構造が、図4中の構造よりも大きな自由度
を有するという事実による。
【0048】図2中のイコライザ構造でしばしば見られ
る間違った解は、いわゆる対角線解である。この場合に
おいて、同相および直交フィルタの両者は、両者が同じ
出力サンプルを生成するように、同じフィルタに収束す
る。結果として、イコライザの出力における信号配置
は、図20に示されているように、対角線に沿って固ま
った点からなる。
【0049】同相および直交フィルタが、整数のシンボ
ル機関と異なる電波遅延を生じる場合、他の間違った解
が生じ得る。一例として、所定のサンプル時点におい
て、an が同相フィルタの出力に表れ、同時にbn-1
直交フィルタの出力に表れることがある。この種の間違
った解は、送信されたシンボルに対応しないイコライザ
の出力における信号配置中の点を生成し得る。例えば、
32点信号配置は、36点配置に変換することができ、
図13,14および15中の128点配置は、144点
配置に変換され得る。
【0050】一定モジュラスアルゴリズム(CMA) このセクションは、CMAアルゴリズムの概略を提供す
る。そして、この概略の後に、上述した例示的なイコラ
イザ構造のそれぞれとの関係でCMAアルゴリズムの説
明を行う。
【0051】CMAアルゴリズムは、半径Rの円に関し
て、等化されたサンプルYn の分散を最小にする。これ
は、図9に図示されている。CMAアルゴリズムは、次
式のコスト関数を最小化する。
【数24】 ここで、Lは正の整数である。L=2の場合が実際に最
も一般的に使用される。式(29)中のコスト関数は、
円の二次元輪郭線に関してイコライザ複素数出力信号Y
n の分散を最小にする真の二次元コスト関数である。
【0052】ここで、図2に示された位相分割イコライ
ザ構造を考える。タップベクトルcnおよびdnに関する
コスト関数の勾配は、次式で与えられる。
【数25】
【0053】完全に等化されたチャネルを仮定すると、
次式のRL に対する値となる。
【数26】 ここで、右辺の表現は、シンボルan およびbn の統計
値が同じである通常の場合についてのものである。L=
2に対して、確率論的勾配タップ更新アルゴリズムは、
次式となる。
【数27】
【0054】ここで図4に示された相互結合FSLE構
造において、複素数タップベクトルCn に関して式(2
9)により表されたコスト関数の勾配は、次式に等し
い。
【数28】
【0055】L=2について、複素数タップベクトルの
ためのタップ更新アルゴリズムは次式となる。
【数29】 ここで、Rは式(31)の右辺の表現により与えられ
る。
【0056】ここで、図5により示された4フィルタF
SLE構造において、4個のタップベクトルに関して式
(29)により表されたコスト関数の勾配は、式(30
a)および(30b)により与えられるものと類似す
る。L=2について、タップ更新アルゴリズムは、次式
となる。
【数30】 定数rは、式(31)におけるものと同じである。
【0057】CMAの主な利点は、その丈夫さおよび予
測可能性である。RCAとは異なり、これは、ほとんど
間違った解に収束することがない。いくつかの適用例に
対して、ここで考慮されるもの以外に、これは、搬送波
位相変動が存在する場合に、チャネルを部分的に等化す
ることができるという長所を有する。CMAの主な短所
は、その具現化のコストである。
【0058】CMAタップ更新アルゴリズムは、RCA
アルゴリズムおよびMMAアルゴリズムよりも複雑であ
り、さらに、CMAアルゴリズムは、イコライザの出力
においていわゆる「ローテータ」を必要とする。結果と
して、所定の程度の収束が行われると、イコライザの出
力信号は、決定指向タップ適応アルゴリズムに切り換え
る前に反対方向に回転されなければならない。
【0059】イコライザの後でローテータを使用する必
要性は、いくつかのタイプの適用例についてCMAの具
現化のコストを増大させる。しかし、音声帯域およびケ
ーブルモデムのような他のアプリケーションがあり、そ
こでは、ローテータ関数は、チャネルに導入されるトラ
ッキング周波数オフセットのような他の目的について必
要とされる。これらの後者の場合において、回転を行う
必要性は、具現化のコストを増大させることがなく、C
MAは非常に魅力的なアプローチとなる。
【0060】マルチモジュラスアルゴリズム(MMA) MMAアルゴリズムは、区分的線形同相および直交輪郭
の周りにイコライザ出力サンプルyn およびy■n の分
散を最小化する。16−,64−,および256−CA
Pシステムのために使用されるタイプの正方形信号配置
の特別な場合に対して、輪郭は直線になる。これは、6
4点配置に対して図10に図示されている。マルチモジ
ュラスアルゴリズムは、次式のコスト関数を最小化す
る。
【数31】 ここで、Lは正の整数であり、R(Yn)およびR■
(Yn)は、イコライザ出力Yn に従属する個々の正の
値をとる。
【0061】マルチモジュラスアルゴリズム(MMA)
−正方形配置 正方形配置に対して、式(36)のコスト関数が次式と
なるように、R(Yn) =R■(Yn) =R=定数であ
る。
【数32】
【0062】式(29)により表されたCMAに対する
コスト関数とは異なり、これは、真の二次元コスト関数
ではない。むしろこれは、2つの独立の一次元コスト関
数CFI およびCFQ である。MMAアルゴリズムの適
用は、上述した3つの例示的なタイプのイコライザとの
関連で説明される。
【0063】図2に示された位相分割イコライザ構造に
対して、タップベクトルcn およびdn に関して式(3
7)中のコスト関数の勾配は、次式に等しい。
【数33】
【0064】完全に等化されたチャネルを仮定すると、
L に対する値は次式となる。
【数34】 コストと性能との間の最適な妥協が、L=2の時に達成
される。この場合、タップ更新アルゴリズムは、次式と
なる。
【数35】
【0065】ここで、図4に示された相互結合FSLE
構造において、複素数タップベクトルCn に関して式
(37)により表されたコスト関数の勾配は、次式で与
えられる。
【数36】 ここで、
【数37】
【0066】完全に等化されたチャネルを仮定すると、
L に対する値は次式となる。
【数38】 これは、シンボルan およびbn が同じ統計値を有する
通常の場合に対して、式(39)になる。L=2に対し
て、複素数タップベクトルCn のためのタップ更新アル
ゴリズムは、次式となる。
【数39】 ここで、
【数40】
【0067】ここで、図5に示された4フィルタFSL
E構造において、4個のタップベクトルに関して式(3
7)により表されたコスト関数の勾配は、式(6.5)
に与えられたものと類似する。L=2に対して、タップ
更新アルゴリズムは次式となる。
【数41】 定数Rは、式(39)中のものと同じである。
【0068】MMAアルゴリズムを使用する上述した2
段階ブラインド等化手順は、イコライザ100に対して
図6,16および17により図示されている。いかなる
形の収束の前のイコライザ100の出力信号が、図6に
示されている。上記したように、図6は、図2により表
された位相分割FSLEを使用して64−CAP受信機
について得られた実験データを表す。図7は、MMAプ
ロセス収束の始まりを表す。
【0069】図16に示されているように、MMA技術
は、64個のシンボル信号空間を64個の雑音のある塊
として明瞭に示すに十分なほどイコライザを収束させ
る。これらの雑音の多い塊が、典型的に定常状態動作に
とって受け入れられないものであるが、目(eye)
は、受信機が64点スライサおよび決定指向LMSアル
ゴリズムに切り替わることを許容するために十分に開か
れている。最後の結果は、図17に示されているよう
に、非常にきれいな配置である。
【0070】典型的に、このきれいな配置は、うまくい
った遷移が悪いシンボル誤差レートに対して観測された
としても、シンボル誤差レートが10-2よりもよい場合
に、2つのモードの適応、すなわちMMAと決定指向と
の間でなされ得る。図16中の雑音の多い塊が、MMA
タップ調節アルゴリズム中のステップサイズの現象によ
りさらに低減され得ることを指摘しなければならない。
事実、いくつかの適用例において、決定指向タップ適応
アルゴリズムへのスイッチングを除去することが可能で
ある。しかし、これは、スタートアップ時間および必要
とされるデジタル精度の量を増大させることに注意しな
ければならない。
【0071】正方形配置に対するMMAアルゴリズム
は、非正方形配置に対する修正なしに使用され得る。こ
の場合、シンボルan およびbn に対する個々のレベル
は全てが同じ発生確率(以下に説明する)を有しないの
で、定数Rの計算において注意を払わなければならな
い。しかし、コンピュータシミュレーションにより、M
MAアルゴリズムの収束は、正方形配置に対するものよ
りも非正方形配置に対するものの方が幾分信頼性が低い
ことが分かった。これは、次のセクションにおいて説明
する修正MMAの使用により補正することができる。
【0072】マルチモジュラスアルゴリズム(MMA)
−非正方形配置 修正MMAの原理が、128−CAP信号配置との関係
で、図13,14および15に示されている。128点
信号配置は、以下の方法で得られる。まず、シンボルレ
ベル±1,±3,±5,±7,±9,±11を使用して
144点信号配置を定義し、次に各象限における4隅の
点を除去する。ここで、イコライザ出力サンプルyn
よびy■n の分散の最小化が、区分直線について行われ
る。再び、これはyn およびy■n に対して独立に行わ
れる。式(37)から導かれる同相コスト関数は、次式
で表される。
【数42】
【0073】式(37)から導かれる直交コスト関数は
次式で表される。
【数43】 定数Kは、考慮されている信号配置の関数であり、経験
的に決定される。128−CAPに対するコンピュータ
シミュレーションにおいて、示唆される値は、K=8で
ある。128点配置において使用されるシンボルan
よびbn は、異なる発生確率を有する2つのセットのレ
ベル{±1,±3,±5,±7}および{±9,±1
1}を有するので、2つの異なるモジュラスR1 および
2 が式(47)において使用される。異なる統計値を
有する2つよりも多いセットのシンボルレベルがある場
合、より多くのモジュラスが使用され得る。
【0074】式(47)中のモジュラスR1 およびR2
は、所定のモジュラスが以下に説明されるように適用さ
れるシンボルレベルのセットについてシンボルのモーメ
ントを評価することにより、式(39)から計算され
る。例えば、同相の事件についてのモジュラスを示し、
かつ128−CAP信号配置の実シンボルan に適用す
る図13を考える。このシンボルのモーメントは、第1
象限のみを考えることにより計算され得る。
【0075】R1 に適用されるこの象限中の24個のシ
ンボルのサブセットを考える。これらのシンボルに対し
てan の各値が確率4/24=1/6で起きるように、
n=1,3,5,7,9,11およびbn =1,3,
5,7である。同様に、anの各値が確率2/8=1/
4で起きるように、R2 サブセットは、an =1,3,
5,7およびbn =9,11である8個のシンボルを有
する。
【0076】したがって、これらのシンボルの分散は次
式のようになる。R1 シンボルに対して、
【数44】 R2 シンボルに対して、
【数45】 これらのシンボルの他のモーメントは、同様にして演算
され、様々なモジュラスの値を評価するために式(3
9)において使用される。
【0077】修正MMAアルゴリズムのためのタップ更
新アルゴリズムは、どのイコライザ出力サンプルYn
受信されたかによって定数RがR1 またはR2 のいずれ
かによって置き換えられることを除いて、式(40),
(44)および(46)において与えられるものと同じ
である。図14は、正方形次元に対するモジュラスを示
し、128−CAP信号配置のシンボルbn に適用され
る。図13および14の結合を表す図15から、同相お
よび直交タップ更新アルゴリズムを所定のシンボル機関
において同じモジュラスR1 またはR2 を使用すること
を必要としない。
【0078】データシンボルのモーメント 以下に、「データシンボルのモーメント」の概念を説明
する。特に、シンボルan およびbn が奇数の整数±
1,±3,±5,±7,・・・,に比例する値を取る場
合のモーメントE[|anL],E[|bnL]および
E[|AnL]に対する近似形式の表現が示される。そ
して、これらの表現は、3つのブラインド等価アルゴリ
ズムにおいて使用され、かつ以下に説明する図19の表
において示された定数Rについての近似形式表現を得る
ために使用される。
【0079】まず、E[|anL]=E[|bnL]と
なるように、シンボルanおよびbnが同じ統計値を有す
ると仮定される。以下の知られている整数の積の和を考
える。
【数46】
【0080】これらの和は、奇数の整数の積の和に対す
る近似形式の表現を見つけだすために使用され得る。例
えば、1つの積に対して、次式となる。
【数47】 ここで、真ん中における2つの和が、式(49a)の近
似形式の表現を使用することにより評価された。同様の
シリーズの操作が、奇数の整数の積の他の和について使
用され得る。
【0081】ここで、シンボルan およびbn を値±
1,±3,±5,±7,・・・±(2m−1)と使用す
る正方形信号配置を考える。ここで、mは大きさにおけ
る異なるシンボルレベルの数である。例えば、4−CA
P,16−CAP,64−CAPおよび256−CAP
正方形信号配置に対して、それぞれm=1,2,4およ
び8である。また、全てのシンボル値が確率が等しいと
仮定される。結果として、シンボルan のモーメントは
次式となる。
【数48】
【0082】次に、複素数シンボルAn =an +jbn
を考える。シンボルan およびbnは、相互に関連づけ
られていないと仮定して、これらの複素数シンボルの偶
数モーメントについて以下の表現となる。
【数49】 式(55b)において、式(52)および(54)を使
用して、次式となる。
【数50】
【0083】ここで、以上の結果は、様々なブラインド
等化アルゴリズムにおいて使用される定数Rについての
近似形式表現を得るために使用され得る。以下の非常に
単純なこれらの定数に対する表現が得られる。
【数51】
【0084】非正方形信号配置に関して、an およびb
n に対する様々なシンボルレベル2k−1は、全ての複
素数シンボルAn が確率が等しくない場合にも、異なる
発生確率を有する。これは、図15に示された128点
配置から明かとなる。この場合において、シンボルのモ
ーメントは、以下の一般式に従って計算されなければな
らない。
【数52】 ここで、Pi は、対応する和にあられるシンボルレベル
の発生確率である。典型的な32−CAPおよび128
−CAP配置に対して、式(60)中の表現は、2つの
異なる確率P1 およびP2 に限定される。
【0085】他の全てのもの(即ち、シンボルレート、
整形フィルタ等)が等しければ、使用される信号配置の
タイプと無関係にE[an 2]=E[bn 2]=一定である
場合、CAP送信器の出力における一定な平均電力を補
償することが可能である。勿論、平均電力制限が満足さ
れるべき場合、異なる信号配置が異なるシンボル値を使
用しなければならなくなる。したがって、一般に、信号
配置はシンボル値λ(2k−1)を使用することにな
る。ここでλは、平均電力制限が満足されるように選ば
れる。簡単にするために、E[an 2]=1が仮定され
る。正方形配置に対して、そして、λの値は式(52)
から決定することができ、次式となる。
【数53】
【0086】式(57),(58)および(59)中の
λの表現を使用して、正規化された定数Rに対する表現
は以下のようになる。
【数54】
【0087】同様な表現が、同様な方法で非正方形配置
に対して得ることができる。信号配置中の点の数が非常
に多くなる場合、正規化された定数に対する漸近値は以
下のようになる。
【数55】
【0088】RCA,CMAおよびMMAアルゴリズム
の概要 RCA,CMAおよびMMA技術の一般的な比較が図1
8の表に示されている。さらに、図19に示された表
は、上述したRCA,CAMおよびMMAブラインド等
化技術のタップ更新アルゴリズムにおいて使用される定
数R,R1およびR2の異なるサイズの信号配置に対する
例示的な値を示す。図19に示されたデータは、シンボ
ルan およびbn が個々の値±1,±3,±5,±7,
・・・をとると仮定する。これらの定数の近似形式の表
現は、上述したように得られる。
【0089】RCAおよびCMAとの比較において、M
MAアルゴリズムは多くの利点を有する。RCAアルゴ
リズムに対して、MMAアルゴリズムは、早く収束し、
より信頼性がある。CMAアルゴリズムに対して、MM
Aアルゴリズムは、収束のために必要とする処理が少な
いので、安価である。また、MMAアルゴリズムは、信
号点をさらに位相回転させないので、CMAアプローチ
におけるような補償位相ローテータを必要としない。M
MAアルゴリズムが、無搬送波AM/PMデジタル送信
システムにとって特に魅力的であり、直交振幅変調のよ
うな他の変調スキームについても使用できることに留意
すべきである。
【0090】図18に、RCA、CMAおよびMMA技
術の一般的な比較を示す。さらに、図19中の表は、上
述のブラインド収束技術、すなわちRCA、CMAおよ
びMMAのタップ更新アルゴリズムで使用される定数
R、R1およびR2の異なるサイズの信号配置に対する例
示的な値を示す。図19に示されたデータは、シンボル
nおよびbnが離散的な値±1,±3,±5,±7,・
・・をとると仮定している。これらの定数の限定形式表
現は、上述のように得られる。
【0091】RCAアルゴリズムは、CMAアルゴリズ
ムまたはMMAアルゴリズムのいずれよりも収束の信頼
性が低い。CMAアルゴリズムおよびMMAアルゴリズ
ム間と同様に、これらのアルゴリズムは、利点および欠
点を有する。たとえば、CMAアルゴリズムは、信頼性
のある収束を提供し、誤った対角線解を回避するが、C
MAアルゴリズムは、高価なローテータを必要とする。
これと比べて、MMAアルゴリズムは、高価なローテー
タを必要としないが、CMAアルゴリズムよりも、誤っ
た収束に影響されやすい。
【0092】シンボルレベルの数 いかなるブラインド収束技術も、イコライザの出力信号
すなわちサンプルの分散により影響を受ける。このよう
に、シンボルレベルの数mの増加は、イコライザ出力サ
ンプルの分散を増大させ、イコライザをブラインド収束
させることをさらに困難にする。これは、MMAブライ
ンド等化アルゴリズムおよび標準LMSアルゴリズムと
の以下の比較により示される。
【0093】標準LMSアルゴリズムに対して、コスト
関数は、イコライザの出力信号Ynと送信されたシンボ
ルの未知のシーケンスAnとの誤差を最小化する。
【数56】 ここで、Yn=yn+jyn■かつAn=an+jbnであ
る。
【0094】これと比べて、MMAブラインド等化アル
ゴリズムに対して、コスト関数は、配置の分散を最小化
する。
【数57】 ここで、定数Rは、次式で表される。
【数58】
【0095】式(66)および(67)中の2つのコス
ト関数を比較すると、誤差は、LMSアルゴリズムとM
MAアルゴリズムに対して異なる解釈を有することがわ
かる。LMSアルゴリズムにおいて、誤差er,n(LM
S)は、次式で定義される。
【数59】 そして、タップは、勾配と反対方向に更新される。
【数60】
【0096】ynおよびanがスライサの入力および出力
を表す場合、タップ更新中に使用されるLMSによる誤
差は、スライサにおいて測定される誤差に等価であり、
良く定義された量である。このように、誤差がスライサ
の入力および出力について直接的に計算される場合、イ
コライザは、最適な解に収束できる。
【0097】対照的に、MMAアルゴリズムにおいて、
誤差er,n(CF)は、異なるように定義される。LM
Sアルゴリズムは信号の2次統計値を使用するので、M
MAは4次統計値を使用するが、L=1のMMAアルゴ
リズムの単純化されたものが比較のためにここで使用さ
れる。この1次元MMAに対して、誤差er,n(CF)
は、次式となる。
【数61】
【0098】そして、フィルタのタップは次式のように
更新される。
【数62】
【0099】式(72)から、タップは、スライサ誤差
の方向に正確に更新されない。この代わりに、誤差の最
小化は、実シンボルanについての統計的情報を有する
定数Rを参照して行われる。フィルタ適応化の発生は、
mに依存するRの発生に依存する。結果として、誤差e
r,n(CF)は、統計的な意味のみを有し、イコライザ
は、二乗平均誤差(MSE)の意味において、最適解に
収束することを必ずしも保証されない。
【0100】ブラインド等化アルゴリズムが最適でない
場合、イコライザが収束されたとき、CF≠0である。
すなわち、コスト関数の剰余値が存在する。たとえば、
MMAアルゴリズムが、コスト関数CFの剰余値がいく
らであるのかを調査するために検査される。
【0101】完全な収束を伴うブラインドスタートアッ
プに対して、yn→anとなる。結果として、コスト関数
CFは、CFa,nに収束する。
【数63】
【0102】コスト関数CFa,nは、以下のように展開
され、単純化される。
【数64】
【0103】同相次元についての分析のみが提供され、
同じ分析が直交位相次元に適用される。コスト関数は、
シンボルレベルの数mの関数として表すことができる。
「データシンボルのモーメント」の計算の上記の記述か
ら、定数Rは、次式で与えられる。
【0104】 R2=(12m2−7)/5 (75) そして、シンボルanの4次モーメントは、次式で与え
られる。
【数65】
【0105】コスト関数CFa,nは、以下のように書き
直すことができる。
【数66】
【0106】式(80)は、収束後のコスト関数を表す
単純な方法を提供し、コスト関数CFa,nの定常状態値
は、容易に計算されうる。シンボルレベルの数m(大き
さ)は、C−CAPに対する配置点の数Cから計算され
うる。
【数67】
【0107】式(80)から、いくつかのCAPシステ
ムに対する例示的な計算値は、図21に示された表中に
提供される。この表からわかるように、ブラインドイコ
ライザに対する最適な収束は、m=1の4−CAPに対
してのみ達成される。さらに、コスト関CFa,nの数の
残余値は、mの増加によりかなり増大する。最終的に、
数mが大きい値であるために、コスト関数CFa,nの残
余値は、ブラインドイコライザが収束できないほど大き
くなる。
【0108】一般化されたマルチモジュラスアルゴリズ
ム(GMMA) 上記にかんがみて、ブラインド等化アルゴリズムは、大
きな数のシンボルレベルを使用するシステムにおける性
能を改善するために適応される。特に、イコライザを適
応させるためのコスト関数は、イコライザ出力サンプル
が範囲内に入る信号空間の領域の関数として修正され
る。本発明の一実施形態において、受信器は、256レ
ベルを表す信号点配置を使用する。
【0109】この信号空間は、サンプルサブセットに分
割される。コスト関数最小化は、MMAアルゴリズムの
ために各サンプルサブセットに関して行われる。これ
は、MMAアルゴリズムの一般形であり、ここではGM
MAと呼ばれる。
【0110】前述したように、MMAは、区分的線形曲
線の周りのイコライザの出力サンプルynの分散を最小
化する。L=2に対するMMAコスト関数の一般形は、
次式で与えられる。 CF=E[(yn 2−R2(yn))2] (82)
【0111】R(yn)の値は、サンプルynの分布関数
により決定される。正方形配置に対して、Rは、単一の
定数(たとえば、図10を参照)になる。しかし、非正
方形配置に対して、異なる統計値を有するシンボルあn
のセットの数に依存する複数の値をとる。たとえば、図
13および14に示されているように、128−CAP
に対して、シンボルは、それらの値がa1={±1,±
3,±5,±7}およびa2={±9,±11}により
与えられる2つのセットに送信される。
【0112】シンボルのセットa1,nおよびa2,nが異な
る確率分布を有するので、2つの定数R1およびR2が必
要である。複数のモジュラスの使用は、間違った解の数
の低減を導く。特に、128−CAPに対する144点
解を生成する確率は、2つのモジュラスRが使用される
場合に、かなり低減される。
【0113】単一の曲線を使用する困難は、タップ更新
アルゴリズムにおいて使用される補正項が隣接するシン
ボル間の間隔に比べて非常に大きくなることである。結
果として、シンボルレベルの数mが増大するとき、アイ
を開くことがますます困難になる。非常に大きなmの値
に対して、アイを開くことは、収束時間が受け入れられ
ないそのような小さなステップサイズを必要とする。
【0114】したがって、本発明の概念に従って、いく
つかの曲線の周りのイコライザ出力サンプルynのサブ
セットの分散を最小化することは、タップ更新アルゴリ
ズムにおける補正項により仮定されうる最大値を最小化
する。これは、アイを開くことを容易にする。
【0115】本発明の概念のサポートにおいて、サンプ
ルサブセットの概念は以下のように定義される。
【数68】
【0116】ここで、I<mである。コスト関数の最小
化は、各サンプルサブセットyn,iに関して行われる。
【数69】
【0117】このコスト関数は、サンプルサブセットy
n,iに対応するコスト関数CFiに低減される。イコライ
ザが収束するとき、yn→an、サンプルサブセットの見
地から{yn、I}→{an,I}。式(84)中のコスト関
数の最小値は、次式で与えられる。イコライザの出力が
配置点an,iに収束したとき、
【数70】 この場合、定数Riは、シンボルのセットan,iであり、
サブセットan,i中の最も高いシンボルレベルは、2mi
−1として定義される。
【0118】サンプルサブセットを使用する場合、シス
テム全体の性能は、各サンプルサブセットに対する個々
の性能により決定されるので、システムに対して性能基
準が必要とされる。各コスト関数CFan,iの残余値が同
じ量に低減されるような方法でコスト関数CFan,iが最
小化されるように、等コスト関数最小化手順が使用され
る。等コスト関数最小化により、 CFan,i=C (86)
【0119】ここで、Cは、適切に選ばれた定数であ
る。GMMAにより、イコライザは、アイオープニング
の良好な性能を得るために、コスト関数の残余値を低減
しようとする。
【0120】GMMAのためのサブセットサンプルの設
所定の正方形配置に対して1つの定数Rの決定のみを必
要とするMMAと異なり、GMMAにおいてサンプルサ
ブセットを記述するにはいくつかのパラメータが必要と
される。また、コスト関数最小化手順の始まりにおい
て、サンプルサブセットyn,iは定義されていない。こ
のような理由で、数値解は容易に得ることができない。
しかし、我々は、コスト関数が数mの関数として表現さ
れうることを示した。したがって、コスト関数CFan,i
は、miの関数としても表現されうる。未知のmiによ
り、コスト関数CFan,i=Cは数値的に解くことができ
る。他のパラメータも、miの関数として表現され得る
場合、同様に解くことができる。
【0121】要するに、miは、所与のコスト関数につ
いて直接的に得られうるので、GMMAに対するシステ
ム全体の設計における基本パラメータである。以下に説
明するmiを計算するために、反復アルゴリズムが使用
される。miが得られた後に、他のパラメータをmiの関
数として得ることができる。
【0122】GMMAのための3つのパラメータの例示
的なセットが、図22に示されている。これらのパラメ
ータは、msi,wiおよびRiである。後の項Riは、mi
が定義されると、上述したように計算される。他のパラ
メータは、以下のように定義される。
【0123】 msi=mi−mi-1 (87) ここで、msiは、各サンプルサブセットyn,iに対する
シンボルレベルの数である。 wi=2mi (88) ここで、wiは、サンプル境界である。wiが定義された
とき、サンプルサブセットyn,iは次式で記述される。
【数71】
【0124】結果として、シンボルサブセットan,i
次式で表される。
【数72】
【0125】図22に示されているように、wiおよび
i-1は、2本の点線で表されており、サンプルサブセ
ットyn,iに対するRiは、実線で示されている。
【0126】miを計算するための反復アルゴリズム
は、図23に示されている。miの計算は、ステップ8
00において、i=1で始まり、i=1に対してステッ
プ805において、i≠1に対してステップ805にお
いて、反復して計算される。プログラムは、条件mi
Mが満足されたとき、ステップ820において、終了す
る。
【0127】たとえば、このフローチャートを、256
−CAPとの関連で説明する。この例において、シンボ
ルレベルの数はm=8によって与えられ、コスト関数C
anのdBでの残余値は、CdB=28dBであると仮定
される。この数CdB=28dBは、64−CAPのため
のMMAにおいて必要とされるコスト関数CFanの残余
値である。
【0128】miの計算は、ステップ800において、
i=1で始まる。m1の値は、ステップ805において
計算される。インデックスiが1である場合miの計算
は単純である。miの関数としてのコスト関数CFan,1
は、次式で与えられる。
【数73】
【0129】この設計において、C=28dBが仮定さ
れる。CFan,1=Cにセットすると、1つの正の解、す
なわちm1=4が得られる。ここで、定数Cは対数スケ
ールであり、線形スケールに変換する必要がある。ま
た、通常、解は整数ではない。このため、整数の解は、
数miを丸めることにより得られる。
【0130】対応するサンプルサブセットyn,1に対し
て、シンボルレベルの数ms1は、次式で与えられる。 msi=mi → m1=4 (92)
【0131】サンプル境界w1は、次式のように計算さ
れる。 w1=2m1=2*4=8 (93) このw1の値に対して、サンプルyn,1は次式で表され
る。 0≦|yn,i|≦8 (94)
【0132】これに対応して、シンボルan,1は次のよ
うに制限される。 an,1={±1,±3,±5,±7} (95) 定数R1は、次式から計算される。
【数74】
【0133】サンプルサブセットyn,1に対して、イコ
ライザは、フィルタ適応化においてイコライザ出力サン
プル0≦|yn,1|≦8が使用されるとき、定数
【数75】 の周りのサンプルの分散を最小化する。
【0134】上記は、i=1についての展開である。i
≠1について、コスト関数CFan,iは、次式で書き表さ
れる。に
【数76】
【0135】CFan,iを計算するために、Riおよびa
n,iの双方がmiの関数として決定されなければならな
い。an,iの初期インデックスが1で始まらないことに
留意しなければならない。したがって、E[an,i 4]は
以下のように書き直される。
【数77】
【0136】ここで、msi=mi−mi-1である。そし
て、m中のan,iは、次式となる。
【数78】
【0137】定数Riは、次式で与えられる。
【数79】 i 2およびE[an,i 4]をコスト関数CFa,iに代入す
ると、次の結果となる。
【数80】
【0138】反復アルゴリズムにおいて、mi-1は既知
であり、miは未知である。したがって、1つの変数だ
けが、式CFa,i=Cに対して未知であるので、この式
は独自に解くことができる。i=2かつm1=8に対し
て、正の整数解m2=6が、ステップ815において得
られる。次式は、i=2についての数msiの計算であ
る。 msi=mi−mi-1 → ms2=m2=m1=6−4=2 (106)
【0139】サンプル境界は、次式で与えられる。 wi=2m2=2*6=12 (107) wi-1=8の場合、サンプルサブセットyn,2は次式で与
えられる。 8≦|yn,2|≦12 (108 )
【0140】シンボルサブセットan,2に対して、2つ
のシンボルレベルが含まれる。 an,2={±9,±11} (109)
【0141】既知のmiおよびmi-1により、定数Ri
計算される。i=2に対して、
【数81】
【0142】サンプルセットyn,2に対して、イコライ
ザは、サンプルが8≦|yn,2|≦1に限定される場
合、定数R2=10.25の周りの分散を最小化する。
【0143】ステップ820において、条件式m1≧M
がテストされる。i=2かつM=8に対して、m2=6
であり、これはMよりも小さいので、この条件は満たさ
れない。したがって、インデックスカウンタは、ステッ
プ825において、i=i+1=3でインクリメントさ
れ、プログラムはステップ815に戻る。ステップ81
5において、i=3について計算を繰り返し、以下の値
が得られる。m3=8,ms 3=2,w3=16およびR3
=14.17。
【0144】したがって、サンプルyn、3は次式で定義
される。 12≦|yn,1|≦∞ (111 ) そして、2つのシンボルレベルがan,3に含まれる。 an,3={±13,±15} (112 )
【0145】サンプルサブセットyn,3に対して、タッ
プ更新において、サンプ12≦|yn ,1|≦∞が使用さ
れる場合、イコライザは、R3=14.17の周囲の分
散を最小化する。
【0146】条件式m1≧Mがm3=8で満足されるの
で、256−CAPについての反復アルゴリズムは、i
=3に対して終了する。
【0147】これは、256−CAPについてのGMM
Aのパラメータ計算を完成する。等コスト関数最小化を
満足させるために、図24に示されているように、全体
で3つのデータサブセットが必要とされる。この図にお
いて、3つのデータサブセットは、点線wiにより分割
され、3つのモジュラスRiが、実線で表される。イコ
ライザは、フィルタ適応化において、3つのモジュラス
に対する分散をそれぞれ最小化する。
【0148】GMMAの概要 GMMAの重要な特徴は、複数のモジュラスが使用され
ることである。しかし、誤った決定を減少させる要求を
満足させるために、少なくとも2つのシンボルレベル
が、各シンボルサブセットに含められる必要がある。実
験的なシミュレーションは、GMMAについてのコスト
関数の適切な残余値は、30〜40dBの範囲にあるこ
とを示す。
【0149】シンボルレベルの数および最小の残余値に
対する要求は、シンボルレベルの数が所定値を超える場
合、ともに満足させることはできない。たとえば、m=
16での1,024CAPに対して、CFan,i=35d
Bにセットする。我々は、これらのシンボルを6個のサ
ブセットに分割する必要がある。 a1={±1,..±11} a2={±13,..±17} a3={±19,±21} (113) a4={±23,±25} a5={±27,±29} a6={±31} (114)
【0150】少数のシンボル(たとえば、a3〜a6)を
有する多すぎるシンボルサブセットがある。結果とし
て、ブラインドアルゴリズムは、タップ適応化において
多すぎる誤り訂正項を使用し、その効率を低下させる。
【0151】本発明の概念の例示的な実施形態が、図1
1および図12に示されている。図11は、本発明の原
理に従ってFSLEを具現化するようにプログラムされ
たデジタル信号処理プロセッサ400を表す実施形態を
示す。デジタル信号処理プロセッサ400は、中央演算
処理装置(プロセッサ)405およびメモリ410を含
む。メモリ410の一部分は、プロセッサ405により
実行された場合に、GMMAタイプアルゴリズムを具現
化するプログラム命令を格納するために使用される。
【0152】このメモリの部分は、符号411として示
されている。メモリ412の別の部分は、本発明の概念
に従って、プロセッサ405により更新されるタップ係
数値を格納するために使用される。受信された信号40
4は、プロセッサ405に与えられ、プロセッサ405
は、出力信号406を提供するために、本発明の概念に
従って、この信号を等化すると仮定される。例示のため
だけに、出力信号406がイコライザの出力サンプルの
シーケンスを表すと仮定される。
【0153】この技術分野において知られているよう
に、デジタル信号処理プロセッサは、出力信号406を
得る前に、受信された信号404をさらに追加的に処理
できる。例示的なソフトウエアプログラムは、ここで説
明されたGMMAタイプアルゴリズムを理解した後で
は、そのようなプログラムは当業者の能力の範囲内であ
るので、説明することはしない。
【0154】また、前述したようないかなるイコライザ
構造も、本発明の概念に従って、デジタル信号処理プロ
セッサ400により具現化することができる。
【0155】図12は、本発明の別の代替的な実施形態
を示す。回路500は、中央演算処理装置(プロセッ
サ)505およびイコライザ510を含む。イコライザ
510は、上述したように、たとえば位相分割FSLE
であると仮定される。イコライザ510は、たとえば図
3に示された対応するタップ係数ベクトルについての値
を格納するための少なくとも1つのタップ係数レジスタ
を含むと仮定される。
【0156】プロセッサ505は、GMMAタイプアル
ゴリズムを具現化するために、図11のメモリと同様の
図示しないメモリを含む。イコライザ出力サンプルのシ
ーケンスを表すイコライザ出力信号511が、プロセッ
サ505へ与えられる。プロセッサ505は、正しい解
に収束させるようにタップ係数の値を適合させるため
に、本発明の概念に従って、イコライザ出力信号511
を分析する。
【0157】以上は、本発明の原理を単に示したもので
あって、ここに明示的に説明していないが、当業者は、
本発明の原理を具現化し、かつその精神および範囲内に
ある様々な代替的な構成を考えることができる。たとえ
ば、本発明は、イコライザのような個別の機能構成ブロ
ックで具現化されたものとして示されているが、これら
の構成ブロックのいずれか1つまたは2つ以上の機能
は、1つまたは2つ以上の適切なプログラム内蔵プロセ
ッサを使用することにより実行することができる。
【0158】さらに、本発明の概念は、FSLEに関し
て説明したが、決定フィードバックイコライザ(DF
E)のような、しかしこれに限られない他の形の適応フ
ィルタにも適用可能である。本発明の概念は、たとえ
ば、ブロードキャストネットワーク、高品位テレビジョ
ン(HDTV)、上述したようなファイバからカーブへ
のポイント・ツウ・マルチポイントネットワーク、信号
識別、分類またはワイヤタップ切換のようなアプリケー
ション等の全ての形式の通信システムに適用可能であ
る。
【0159】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、ブ
ラインド収束のために、一般化された形のマルチモジュ
ラスアルゴリズム(GMMA)が使用され、受信器は、
256レベルを表す信号点配置を使用する。この信号空
間は、サンプル、すなわちデータのサブセットに分割さ
れる。コスト関数の最小化は、各サンプルサブセットに
関して行われる。収束アルゴリズムおよびタップ係数値
のセットを格納するためのメモリと、a)それぞれが複
数の領域に分割された信号空間中の座標値を有する出力
サンプルを提供するために、入力信号を格納されたタッ
プ係数値の関数としてフィルタするため、およびb)格
納されたタップ係数値を、i)出力サンプル値およびi
i)出力サンプルの座標値に関連づけられた信号空間の
領域の関数として適応させるために、収束アルゴリズム
を実行するためのプロセッサ(505)とを有する。こ
のようにして、シンボルレベルの数が増加する場合に困
難になるイコライザのブラインド収束を可能にする方法
および装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を具現化する通信システムの一部
を示すブロック図。
【図2】位相分割イコライザの一例を示すブロック図。
【図3】イコライザにおいて使用するための適応フィル
タの一部分の一例を示すブロック図。
【図4】相互結合イコライザの一例を示すブロック図。
【図5】4フィルタイコライザの一例を示すブロック
図。
【図6】収束前におけるイコライザの出力信号の信号点
プロットの一例を示す図。
【図7】MMAブラインド等化方法を使用するシステム
のためのイコライザの出力信号の信号点プロットの一例
を示す図。
【図8】RCAブラインド等化方法の低減された信号点
配置の信号点プロットの一例を示す図。
【図9】CMAブラインド等化方法の円形の輪郭の信号
点プロットの一例を示す図。
【図10】MMAブラインド等化方法の部分的に線形の
輪郭の信号点プロットの一例を示す図。
【図11】本発明の原理を具現化する受信機の一部分の
一例を示すブロック図。
【図12】本発明の原理を具現化する受信機の一部分の
一例を示すブロック図。
【図13】非正方形配置についてのMMAブラインド等
化方法の部分的に線形の輪郭の信号点プロットの一例を
示す図。
【図14】非正方形配置についてのMMAブラインド等
化方法の部分的に線形の輪郭の信号点プロットの一例を
示す図。
【図15】非正方形配置についてのMMAブラインド等
化方法の部分的に線形の輪郭の信号点プロットの一例を
示す図。
【図16】二段階MMAブラインド等化方法を使用する
通信システムのためのイコライザの出力信号の信号点プ
ロットの一例を示す図。
【図17】二段階MMAブラインド等化方法を使用する
通信システムのためのイコライザの出力信号の信号点プ
ロットの一例を示す図。
【図18】CHCFなしのRCA,CMAおよびMMA
ブラインド等化方法間の一般的な比較を提供する表を示
す図。
【図19】RCA,CMAおよびMMAブラインド等化
方法において使用するためのデータ値の一例の表を示す
図。
【図20】64−CAP信号点配置についての正しくな
い対角線解を示す図。
【図21】ウインドウMMAアルゴリズムを使用する信
号点配置の区分の一例を示す。
【図22】シンボルセットを定義するための例示的なG
MMAパラメータのセットを示す図。
【図23】パラメータmiの値を決定するための例示的
なフローチャートを示す図。
【図24】256−CAPとともに使用するためのシン
ボルサブセットを定義するための例示的なGMMAパラ
メータのセットを示す図。
【符号の説明】
10 受信機 30 イコライザ 100 FSLEイコライザ 110,120 FIRフィルタ 115 遅延線 125,605,705,905 A/D変換器 130,135 スライサ 200 イコライザ 210,205 FIRフィルタ 215a,215b 適応FIRフィルタ 245,250 スライサ 300 イコライザ 400 デジタル信号処理プロセッサ 404 受信された信号 405 中央演算処理ユニット(プロセッサ) 406 出力信号 410 メモリ 411 メモリの一部分 412 メモリの他の部分 500 回路 505 中央演算処理ユニット(プロセッサ) 510 イコライザ 511 イコライザ出力信号 600 排除領域 800 開始 i=1 805 m1 810 i=2 815 mi 820 mi≧M ? 825 i=i+1
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04L 27/38 H04L 27/00 G (71)出願人 596077259 600 Mountain Avenue, Murray Hill, New Je rsey 07974−0636U.S.A. (72)発明者 ジャン ヤン アメリカ合衆国、07746 ニュージャージ ー、マルボロ、ホイットニー ドライブ 10

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)信号空間を複数の領域に分割する
    ステップと、 (B)複数の出力サンプルを形成するために、入力信号
    を処理するために適応フィルタ構造を使用するステップ
    とを有し、 この適応フィルタ構造は、対応するタップ係数値のセッ
    トおよび前記信号空間中の関連づけられた座標値を有す
    る出力サンプルを含み、 (C)前記タップ係数値のセットを前記出力サンプルお
    よび対応する領域の座標値の関数として収束させるステ
    ップとを有することを特徴とする通信受信器において使
    用する方法。
  2. 【請求項2】 前記収束させるステップが、コスト関数
    を対応する領域の関数として変化させることを特徴とす
    る請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記コスト関数は、マルチモジュラスに
    基づくことを特徴とする請求項2記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記収束させるステップは、所定の誤り
    率に達すると、最終的なイコライザ収束のために、最小
    二乗平均に基づくコスト関数を使用するステップを含む
    ことを特徴とする請求項3記載の方法。
  5. 【請求項5】 (A)それぞれがイコライザ出力値のサ
    ンプルサブセットに関連づけられた複数の領域に信号空
    間を区分するステップと、 (B)前記イコライザを収束させるために、各サンプル
    サブセットに関してコスト関数を最小化するステップと
    を有することを特徴とする通信受信器において使用する
    方法。
  6. 【請求項6】 前記コスト関数は、マルチモジュラスに
    基づくことを特徴とする請求項5記載の方法。
  7. 【請求項7】 (A)収束アルゴリズムおよびタップ係
    数値のセットを格納するためのメモリと、 (B)a)それぞれが複数の領域に分割された信号空間
    中の座標値を有する出力サンプルを提供するために、入
    力信号を格納されたタップ係数値の関数としてフィルタ
    するため、およびb)前記格納されたタップ係数値を、
    i)出力サンプル値およびii)前記出力サンプルの座
    標値に関連づけられた信号空間の領域の関数として適応
    させるために、収束アルゴリズムを実行するためのプロ
    セッサとを有することを特徴とする受信器におけるブラ
    インド等化に使用する装置。
  8. 【請求項8】 前記収束アルゴリズムは、信号空間の各
    領域に関してコスト関数を最小化することを特徴とする
    請求項7記載の装置。
  9. 【請求項9】 前記収束アルゴリズムが、マルチモジュ
    ラスに基づくことを特徴とする請求項7記載の装置。
JP9350262A 1996-12-12 1997-12-05 通信受信器において使用する方法およびブラインド等化に使用する装置 Pending JPH10190532A (ja)

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