JP3884217B2 - 受信器において用いる装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信装置に関し、特に、受信器におけるブラインド等化に関する。
【0002】
【従来の技術】
ブラインド等化において、受信器の適応フィルターはトレーニング信号を用いずに収束(converge)される。公知のように、ブラインド等化には二つの技術がある。一方の技術は、「減少コンステレーションアルゴリズム(RCA:reduced constellation algorithm)」と呼ばれる。(例えば、文献、y.Sato, "A Method of Self-Recovering Equalization for Multilevel Amplitude Modulation Systems," IEEE Trans.Commun., pp. 679-682, June 1975、米国特許第4227152を参照。)他方の技術は、「定モジュラスアルゴリズム(CMA:constant modulus algorithm)」と呼ばれる。(例えば、文献、D. N. Godard, "Self-Recovering Equalization and Carrier Tracking in Two-Dimensional Data Communications Systems," IEEE Trans.Commun., vol. 28, no. 11, pp. 1867-1875, Nov. 1980、N. K. Jablon, "Joint Blind Equalization, Carrier Recovery, and Timing Recovery for High-Order QAM Signal Constellations", IEEE Trans. Signal Processing, vol. 40, no. 6, pp. 1383-1398,1992を参照。)また、米国特許第5793807は、上記RCAとCMAのアプローチの代わりとなる新しいブラインド等化技術であるマルチモジュラスアルゴリズム(MMA)を記載している。
【0003】
しかし、全てのブラインド等化アプローチでは、最も基本的なパフォーマンス問題は、信頼性のある初期コンバージェンスを実現する能力の問題である。これが実現できなければ、周知の「ダイアゴナル(対角:diagonal)解」のような誤った解へと収束してしまう。
【0004】
一般に、RCAアルゴリズムの収束の信頼性はCMAまたはMMAのいずれかのアルゴリズムよりも劣る。CMAとMMAアルゴリズムのいずれを採用するかと言われても、これらアルゴリズムには利点と欠点がある。例えば、CMAアルゴリズムは収束の信頼性がよく不正確なダイアゴナル解を防ぐことができるが、高コストなローテーターを必要とする。これと比較すると、MMAアルゴリズムは、CMAアルゴリズムよりも不正確な収束となりうる。
【0005】
しかし、ダイアゴナル解の発生を減らす幾つかの代替手段がある。米国特許第5835731は、制約ヒルバートコスト関数(CHCF:constrained Hilbert cost function)として知られるブラインド等化アルゴリズムを記載している。このCHCFアルゴリズムは、ヒルバート変換関数および同相と直交相フィルターのドットプロダクト特性を用いて、ダイアゴナル解の発生を防ぐ。米国特許第5809074は、転換(transition)アルゴリズムとして知られるブラインド等化技術を記載している。後者において一般に、まず適応フィルターがCMAアルゴリズムを用い、そしてMMAアルゴリズムの利用へと切り替わる。最後に、米国特許出願第09/066189("Blind Equalization Algorithm with Joint Use of the Constant Modulus Algorithm and the MultiModulus Algorithm" 1998年4月24日出願)には、ジョイントCMA−MMAブラインド等化アルゴリズムを用いてブラインド等化を行う方法を記載している。
【0006】
【課題を解決するための手段】
我々は、ダイアゴナル解の発生の率を減らす適応等化器のブラインド等化において利用する技術を見出した。受信器は定数RとスライスされたシンボルAn^の情報の関数としてブラインド等化を行う。
【0007】
一実施例において、受信器は、2フィルター構造の適応フィルターを有する。受信器はCMAアルゴリズムの変更された形態を用いてブラインド等化を行う。この変更された形態のCMAはシンボルCMA(SCMA)と呼ぶ。SCMAはブラインド等化の実行において、定数RとスライスされたシンボルAn^の両方を用いる。CMAはコンステレーションをローテーションできないが、SCMAはコンステレーションをローテーションできる。
【0008】
【発明の実施の形態】
適応フィルターは、例えば、フラクショナルにスペーシングされた線形等化器であり、これは単にFSLE等化器ないし等化器と呼ぶ。
【0009】
図1には、本発明の原理を用いる通信システムの一部の高レベルブロック図を示す。受信器10が
【数1】
で表すことができるCAP(キャリアレス、振幅変調、位相変調)信号を受信するものと想定する。ここで、anとbnは離散値のマルチレベルシンボルであり、p(t)とp~(t)はヒルバート対を形成するインパルス応答であり、Tはシンボル周期であり、ζ(t)はチャネルに導入される加算的ノイズである。(文献、J. J. Werner, "Tutorial on Carrierless AM/PM - Part I- Fundamentals and Digital CAP Transmitter," Contribution to ANSI X3T9.5 TP/PMD Working Group, Minneapolis, June 23, 1992には、CAP通信システムの更なる情報が記載されている。)
【0010】
通信チャネル9を通って伝搬する際に数式(1)におけるCAP信号が歪み、シンボル間干渉(ISI)を被ることが想定される。このISIはチャネル内ISI(お互い干渉するanまたはbnシンボル)とチャネル間ISI(お互い干渉するanおよびbnのシンボル)からなる。10の目的は、ISIを除去し、加算的ノイズζ(t)の影響を最小化して、信号r′(t)を与えることにある。本明細書において、本発明を10内で用いるシンボルCMA(SCMA)ブラインド等化アルゴリズムに関連して説明する。
【0011】
適応フィルターと幾つかのブラインド等化アルゴリズムについて検討を行う。この技術の知識を有するのであれば、「シンボルCMA」の段落まで飛んでもよい。
【0012】
適応フィルターおよびブラインド等化
図2には位相スプリットFSLE等化器100を示した。FSLE等化器100はNの次元を有する入力信号に対して動作すると想定することができる。例えば、N=2である。即ち、入力信号は同相成分と直交相成分の二つの成分の次元からなる。(「チャネル」と各次元を言及するのに用いることができる。例えば、同相次元は同相チャネルと呼ぶこともできる。)FSLE等化器100は有限インパルス応答(FIR)フィルター110、120として実装することができる二つのパラレルなデジタル応答フィルターを備える。FSLE等化器100は「位相スプリットFSLE」と呼ばれる。なぜなら、二つのFIRフィルター110、120は同相および直交相フィルターに収束するからである。図3には、等化器構造の詳細を示した。二つのFIRフィルター110、120は同じタップされた遅延線115を共有する。これは、逐次的A/D変換器125のサンプルrkのシーケンスを記憶する。A/D変換器125のサンプリングレート1/T′は通常、シンボルレート1/Tよりも3ないし4倍高く、現実の信号のサンプリング理論(theorem)を満たすように選択される。また、T/T′=iであると想定される。ここで、iは整数である。
【0013】
図3に示した二つの適応FIRフィルター110、120の出力信号はシンボルレートI/Tで計算される。等化器のタップおよび入力サンプルは、対応するN次元のベクトルで表すことができる。従って、以下の関係を定めることができる。
【数2】
ここで、上付記号Tは、ベクトル転置(transpose)を表し、下付記号Nはシンボル周期(symbol period)nTを表し、k=(i)(n)である。
【0014】
ynおよびyn~をそれぞれ、同相および直交相フィルターの計算された出力信号とする。
【数3】
となる。
【0015】
出力信号ynおよびyn~の、あるいは同様に、複素数出力信号Yn=yn+jyn~のX/Y表示は、信号コンステレーションと呼ばれる。収束の後、理想的には信号コンステレーションは若干の小さいノイズやISIによって劣化した複素数シンボルAn=an+jbnの表示からなる。
【0016】
図2において、FSLE等化器100は、通常モード(ステディステート)とスタートアップモード(非ステディステート)の二つの動作モードを有するものとすることができる。通常動作モードにて、判断デバイス(スライサー130、135)は等化器の複素数出力サンプルYn(ここで、Yn=yn+jyn~)を全ての可能性のある送信複素数シンボルAn(ここで、An=an+jbn)と比較し、Ynと最も近いシンボルAn^を選択する。そして受信器はエラーEnを計算する。
En=Yn−An^
これは、FSLE等化器100のタップ係数を更新するのに用いられる。最も一般的なタップ更新アルゴリズムはLMSアルゴリズムである。これは、平均二乗エラー(MSE:mean square error)を最小化する確率勾配アルゴリズムである。以下のように定義される。
【数4】
数式(8)において、E[・]は、期待値を表し、enおよびen~は、以下の動作および直交相エラーを表す。
【数5】
【0017】
二つの適応フィルターのタップ係数は、上述の最小二乗平均(LMS)アルゴリズムを用いて更新される。即ち、
【数6】
ここで、αはタップ調整アルゴリズムにて用いられるステップサイズである。
【0018】
ステディステート動作モードとは対照的に、タップ係数値を初期値セットに収束するのにスタートアップモードが用いられる。システムによっては、スタートアップ時にトレーニングシーケンスが用いられる(所定のAnシンボルのシーケンス)。スタートアップ時から、受信器は等化器出力信号Ynおよび既知の送信シンボルシーケンスAnを用いて意味のあるエラーEnを計算することができる。この場合、タップ的適合は「理想的レファレンス」に関連して行われるとされている。
【0019】
しかし、トレーニングシーケンスが利用可能でなければ、FSLE等化器100はブラインド的に収束されなければならない。このことは通常二つの主なステップを伴う。第1に、「アイダイヤグラム(eye diagram)」を開くのにブラインド等化アルゴリズムが用いられる。即ち、初期の収束を実現する。そして、アイが十分に開かれれば、受信器は例えば、上述のLMSタップ適応アルゴリズムへと切り替わり、最終ステディステート収束を獲得する。これら二つの種類のアルゴリズムの間の切り替わりは、いわゆるスケジュールドリブンないしイベントドリブンカウンターにより制御される。(例えば、上記米国特許第5809074を参照。)ブラインド等化の原理は、数式(8)で表したMSEよりもFSLE等化器100の初期収束をより適切に与えるようなコスト関数を最小化するタップ適応アルゴリズムを用いることである。
【0020】
ブラインド等化アルゴリズムおよびLMSアルゴリズムで用いるコスト関数は異なる量を最小化する。数式(8)のように、LMSアルゴリズムのコスト関数は以下のように与えられる。
【数7】
【0021】
数式(13)において、LMSアルゴリズムはスライスされたシンボルAn^を用い、収束を実現する。しかし、ブラインドスタートアップでは、データが厳しく劣化するので、ブラインド等化アルゴリズムが用いるコスト関数は、スライスされたシンボルAn^に統計的に関係する定数Rを用いる必要がある。例えば、CMAのコスト関数は、
【数8】
である。
【0022】
同様に、ブラインド等化アルゴリズムMMAにおいては、コスト関数は以下のように与えられる。
【数9】
【0023】
CMAおよびMMAのコスト関数における共通の特徴としては、定数Rをレファレンスとして用いることがある。(Rの計算技術は、例えば、米国特許第5793807に記載されている。)
【0024】
シンボルCMA(SCMA)
上述のように、ブラインド等化を適応フィルター(例えば、位相スプリット等化器)と用いる場合、ダイアゴナル解と呼ばれる間違った解に収束することがある。(実際に、信号コンステレーションが密になればなるほど、「タップ揺らぎノイズ」のようなノイズソースが収束問題を発生することが多くなる。タップ揺らぎノイズはタップ更新アルゴリズムが導入するノイズである。)従って、本発明に従い、ダイアゴナル解の発生レートが減少するような適応等化器のブラインド等化において用いる別の技術を見出した。受信器は定数RとスライスされたシンボルAn^の両方の関数としてブラインド等化を行う。
【0025】
この新しいブラインド等化アルゴリズムはシンボルコンスタントモジュラスアルゴリズム(SCMA)と呼ぶ。SCMAでは、コスト関数にスライスされたシンボルAn^を加えることによりCMAが変更される。一般化されたSCMAのコスト関数は、
【数10】
である。
【0026】
通常、L=2が用いられる。従って、コスト関数は以下のように与えられる。
【数11】
【0027】
CMAのコスト関数(数式(14))とSCMAのコスト関数(数式(19)、(20))を比較することにより、CMAは二次元アルゴリズムであり、SCMAが擬似二次元アルゴリズムであることが解る。CMAが二次元アルゴリズムなので、CMAはコンステレーションをローテーションすることができない。しかし、SCMAが各次元にて一次元シンボルを用いるので(擬似二次元)、SCMAはコンステレーションをローテーションすることができ、正確に収束される(ストレートなコンステレーションへ)ことができる。また、CMAは一つのコスト関数の利用のみを必要とするが、SCMAは二つのコスト関数を用いる。
【0028】
MMAのコスト関数(数式(15)、(16))とSCMAのコスト関数を比較することにより、SCMAがMMAと同様な特性を有することが解る。なぜなら、これら両方は等化器をストレートなコンステレーションへと収束させることができるからである。しかし、SCMAがCMAコスト関数にスライスされたシンボルAn^を加えるので、SCMAはCMAとMMAの両方よりも高い統計量を用いる。
【0029】
SCMAに対するフィルタータップ更新アルゴリズムは、コスト関数(数式(19)、(20))から得られる。それらは、
【数12】
である。ここで、定数Rは以下のように計算される。
【数13】
16−CAP(下で説明する)に対しては、R=3.45である。
【0030】
図4には、本発明の原理に従う位相スプリット等化器のブロックを示す。本発明に関すること以外は図4は図2と同様である。図4において、タップ更新要素275、285(これらは数式(22)、(21)を表す)は、それぞれフィルター210、220の係数を更新する(破線矢印で示した)。
【0031】
図5、6には、図1の受信器10にて用いる本発明の実施例を示した。図5は、本発明の原理に従いFSLEを実装するようにプログラミングされたデジタルシグナルプロセッサー400の実施例を示す。デジタルシグナルプロセッサー400は、中央演算装置(プロセッサー)405とメモリー410を有する。410の一部は、プロセッサー405によって実行されるとSCMAアルゴリズムを実装するプログラム命令を記憶するのに用いられている。このメモリーの部分は411として示した。別のメモリー部分412は、本発明に従いプロセッサー405によって更新されるタップ係数値を記憶するのに用いられる。受信信号404はプロセッサー405に与えられ、これはこの信号を出力信号406に与えるように等化すると想定する。出力信号406はスライスされたシンボルのシーケンスを表すと想定する。(デジタルシグナルプロセッサーは出力信号406を得る前に受信信号404を処理してもよい。)ソフトウェアプログラムは図示していないがSCMAアルゴリズムを理解したとすれば、説明する必要がないからである。上述のようないずれの等化器の構造をもデジタルシグナルプロセッサー400によって実装することができる。
【0032】
図6は別の実施例を示す。回路500は、中央演算装置(プロセッサー)505、等化器510を有する。等化器510は上述のような位相スプリットFSLEとして想定する。等化器510は対応するタップ係数ベクトルの値を記憶する少なくとも一つのタップ係数レジスターを備える(例えば、図3参照)。プロセッサー505はSCMAアルゴリズムを実装する図5のメモリー410と同様なメモリーを備える。等化器出力サンプルのシーケンスを表す等化器出力信号511はプロセッサー505に与えられる。プロセッサー505は等化器出力信号511を解析し、正しい解へと収束するようにタップ係数の値を適合させる。プロセッサー505は等化器出力信号から上述のスライスされたシンボルを生成する。(代わりに、等化器510は、対応するスライサーを備えることができ、この場合等化器出力信号511はスライスされたシンボルを表す。)
【0033】
図7には、図1の受信器10にて用いるブラインドスタートアップ手順を示す。受信器10はSCMAコスト関数をその対応するタップ更新アルゴリズムとともに用い、等化器(図6の等化器510)のブラインド収束を開始する(605)。SCMAアルゴリズムからLMS適応アルゴリズムへと切り替えるか、あるいは引き続きSCMAアルゴリズムを用いて等化器を収束させるかどうかを判断する(610)。通常、このことはアイが十分に開かれたか(上で説明した)および元のチルトされたコンステレーションがストレートコンステレーションへとリローテーションされたかどうかと呼ばれる。ブラインドスタートアップ手順のステップ610はスケジュールドリブン、イベントドリブン、これら両方等とすることができる。スケジュールドリブンアプローチでは、二つの異なるタップ更新アルゴリズムの間の切り替えが何らかの固定数Mの繰り返しの後(例えば、カウンターなどによって判断される)に発生する。このアプローチは、Mの繰り返しの後の所定量のアイオープニングを想定している。イベントドリブンアプローチでは、アイオープニングの所定の量が達成された場合に切り替えが行われる。このことは、例えば、MSEを継続的にモニタリングしMSEが所定のしきい値Tよりも下である場合に切り替えを行うことによって行うことができる。もしアイが十分に開いておりコンステレーションが適当にローテーションされていれば(例えば、所定の範囲内)、受信器10はLMS適応アルゴリズムに切り替える(615)。
【0034】
他のブラインド等化アルゴリズムへの適用
定数RとスライスされたシンボルAn^を組み合わせて利用する本発明のコンセプトは、MMAやRCAのような他の一般に用いられているブラインド等化アルゴリズムにも適用することができ、収束レートを改善することができる。スライスされたシンボルan^とbn^がMMAに与えられる場合、
【0035】
得られるシンボルMMA(SMMA)アルゴリズムのコスト関数は、
【数14】
である。
【0036】
タップ係数は以下のように更新される。
【数15】
【0037】
ステップサイズを適切に選ぶことにより、SCMAは等化器を標準的なMMAよりも速く収束させる。
【0038】
スライスされたシンボルAn^がRCAに与えられる場合、得られるシンボルRCA(SRCA)アルゴリズムのコスト関数は、
【数16】
である。
【0039】
タップ係数は以下のように更新される。
【数17】
【0040】
MMAの場合と同様に、シンボルAn 2は標準的なRCAよりも速く等化器を収束させる。
【0041】
上述のように、図4〜7に示した実施例に対して他のブラインド等化アルゴリズムを用いるように変更することは本発明から直感的であり詳細には説明しない。
【0042】
上で説明した例は単なる例であり、例えば、本発明を離散的な機能構築ブロック(例えば、FIR210)を用いて実装するように示してあるが、これら構築ブロックの機能は1もしくは複数の適切にプログラミングされたプロセッサーやプロセッシング回路(例えば、デジタルシグナルプロセッサー、離散的回路素子、集積回路)を用いて行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を実装する通信システムの一部のブロック図。
【図2】 位相スプリット等化器のブロック図。
【図3】 等化器にて用いる適応フィルターの一部のブロック図。
【図4】 本発明の原理に従う位相スプリット等化器のブロック図。
【図5】 本発明の原理に従う受信器の一部のブロック図。
【図6】 図5と同様。
【図7】 本発明の原理に従うブラインドスタートアップ手段の図。
Claims (2)
- タップ係数ベクトルに基づいて入力信号をフィルターリングする適応フィルターと、
該適応フィルターによって生成される、フィルターリングされた信号からスライスされたシンボルを生成するスライサーと、
第1の期待値関数を定数Rおよびスライスされたシンボルに適用することによってコスト関数を生成しかつコスト関数に基づいてタップ係数ベクトルを更新することによってタップ係数ベクトルを更新する更新回路とからなる装置であって、
同相タップ係数ベクトルに基づいて入力信号をフィルターリングする同相フィルターと、
同相フィルターによって生成される、フィルターリングされた信号からスライスされたシンボルを提供する同相スライサと、
直交タップ係数ベクトルに基づいて入力信号をフィルターリングする直交フィルターと、
直交フィルターによって生成される、フィルターリングされる信号からスライスされたシンボルを提供する直交スライサとからなり、前記更新回路は、
定数Rと同相スライサからのスライスされたシンボルとに依存する同相コスト関数に基づいて同相タップ係数ベクトルを修正し、そして、
定数Rと直交スライサからのスライスされたシンボルとに依存する直交コスト関数に基づいて直交タップ係数ベクトルを修正するようにし、
前記同相コスト関数CFiは、次式によって与えられ、
Lは特定の正の整数の定数であり、
定数Rは、
Ynはフィルターによって生成される複素出力信号であり、および
E〔・〕は期待値を示すことを特徴とする装置。 - 適応フィルターは位相スプリット等化器の一部である請求項1に記載の装置。
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