JPH10190280A - 電磁波吸収塗料 - Google Patents

電磁波吸収塗料

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JPH10190280A
JPH10190280A JP35064996A JP35064996A JPH10190280A JP H10190280 A JPH10190280 A JP H10190280A JP 35064996 A JP35064996 A JP 35064996A JP 35064996 A JP35064996 A JP 35064996A JP H10190280 A JPH10190280 A JP H10190280A
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electromagnetic wave
wave absorbing
coating film
compound
absorbing paint
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JP35064996A
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Yasuyuki Ohira
康幸 大平
Mitsuo Hori
光雄 堀
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CCI Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 薄く軽量であるにも拘わらず、高い電磁波吸
収性能が発揮される電磁波吸収層を形成することができ
る電磁波吸収塗料を提供すること。 【解決手段】 塗膜成分中に、同塗膜成分における双極
子モーメント量を増加させる、メルカプトベンゾチアジ
ル基を含む化合物、ベンゾトリアゾール基を持つ化合
物、あるいはジフェニルアクリレート基を持つ化合物な
どの活性成分が配合されていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば内部に電磁
波発生用のマグネトロン管や高周波発信器等を搭載した
電子機器や通信機、あるいは車両や航空機、内装材、家
電機器などの電磁波の発生箇所あるいは電磁波の当たる
箇所に適用される電磁波吸収塗料であって、前記適用箇
所に高い電磁波吸収性能が発揮される電磁波吸収層を形
成できる電磁波吸収塗料に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
電磁波吸収塗料としては、塗膜成分中に、フェライトや
チタン酸アルカリ土類金属などの金属粉末あるいはカー
ボン粉末などの無機粉末を配合したものがあった。
【0003】ところが、従来の電磁波吸収塗料にあって
は、電磁波吸収性能が不十分であり、電磁波吸収特性を
発現させるためには多量の無機粉末を配合しなければな
らず、しかも十分な電磁波吸収性能を得るためには、基
材に20〜30mmもの膜厚となるように電磁波吸収層
を形成しければならなかった。このため、基材表面に形
成される電磁波吸収層は重く、剥がれやすくなり、さら
には製品全体の重量も重くなってしまうという欠点があ
った。特に電子機器や通信機、あるいは航空機といった
用途では上記欠点は致命的な欠陥となっていた。
【0004】本発明者らは、このような技術的課題を解
決するため、高い電磁波吸収性能が発揮される電磁波吸
収層を形成できる電磁波吸収塗料について鋭意研究を重
ねた結果、塗膜成分における双極子モーメント量が、当
該塗料によって形成される電磁波吸収層のエネルギー性
能に深い関係を持っていること、特定の成分を配合する
ことで塗料(塗膜成分)における双極子モーメント量を
増大させることができ、これにより電磁波吸収層のエネ
ルギー吸収性能(電磁波吸収性能)を飛躍的に向上させ
ることができることを見い出した。
【0005】本発明は、上記知見に基づいてなされたも
のであり、薄く軽量であるにも拘わらず、高い電磁波吸
収性能が発揮される電磁波吸収層を形成することができ
る電磁波吸収塗料を提供することを主の目的とするもの
である。
【0006】本発明の別の目的は、使用温度領域におい
て良好な電磁波吸収性能が発揮される電磁波吸収層を形
成できる電磁波吸収塗料を提供することである。
【0007】本発明のさらに別の目的は、広い周波数領
域において高い電磁波吸収性能が発揮される電磁波吸収
層を形成できる電磁波吸収塗料を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、塗膜成分中に、同塗膜成分
における双極子モーメント量を増加させる活性成分が配
合されていることを特徴とする電磁波吸収塗料をその要
旨とした。
【0009】請求項2記載の発明は、塗膜成分が、ポリ
塩化ビニル、塩素化ポリエチレン、アクリルゴム、アク
リロニトリル−ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエン
ゴム、及びクロロプレンゴムから選ばれる極性高分子よ
りなることを特徴とする電磁波吸収塗料をその要旨とし
た。
【0010】請求項3記載の発明は、塗膜成分が使用温
度域にガラス転移点を有する高分子よりなることを特徴
とする電磁波吸収塗料をその要旨とした。
【0011】請求項4記載の発明は、活性成分が塗膜成
分100重量部に対して10〜200重量部の割合で配
合されていることを特徴とする電磁波吸収塗料をその要
旨とした。
【0012】請求項5記載の発明は、活性成分が、メル
カプトベンゾチアジル基を含む化合物の中から選ばれた
1種若しくは2種以上であることを特徴とする電磁波吸
収塗料をその要旨とした。
【0013】請求項6記載の発明は、メルカプトベンゾ
チアジル基を含む化合物が、N、N−ジシクロヘキシル
ベンゾチアジル−2−スルフェンアミドであることを特
徴とする電磁波吸収塗料をその要旨とした。
【0014】請求項7記載の発明は、メルカプトベンゾ
チアジル基を含む化合物が、2−メルカプトベンゾチア
ゾールであることを特徴とする電磁波吸収塗料をその要
旨とした。
【0015】請求項8記載の発明は、メルカプトベンゾ
チアジル基を含む化合物が、ジベンゾチアジルスルフィ
ドであることを特徴とする電磁波吸収塗料をその要旨と
した。
【0016】請求項9記載の発明は、活性成分が、ベン
ゾトリアゾール基を持つ化合物の中から選ばれた1種若
しくは2種以上であることを特徴とする電磁波吸収塗料
をその要旨とした。
【0017】請求項10記載の発明は、ベンゾトリアゾ
ール基を持つ化合物が、2−{2′−ハイドロキシ−
3′−(3″,4″,5″,6″テトラハイドロフタリ
ミデメチル)−5′−メチルフェニル}−ベンゾトリア
ゾールであることを特徴とする電磁波吸収塗料をその要
旨とした。
【0018】請求項11記載の発明は、ベンゾトリアゾ
ール基を持つ化合物が、2−{2′−ハイドロキシ−
5′−メチルフェニル}−ベンゾトリアゾールであるこ
とを特徴とする電磁波吸収塗料をその要旨とした。
【0019】請求項12記載の発明は、ベンゾトリアゾ
ール基を持つ化合物が、2−{2′−ハイドロキシ−
3′−t−ブチル−5′−メチルフェニル}−5−クロ
ロベンゾトリアゾールであることを特徴とする電磁波吸
収塗料をその要旨とした。
【0020】請求項13記載の発明は、ベンゾトリアゾ
ール基を持つ化合物が、2−{2′−ハイドロキシ−
3′,5′−ジ−t−ブチルフェニル}−5−クロロベ
ンゾトリアゾールであることを特徴とする電磁波吸収塗
料をその要旨とした。
【0021】請求項14記載の発明は、活性成分が、ジ
フェニルアクリレート基を持つ化合物の中から選ばれた
1種若しくは2種以上であることを特徴とする電磁波吸
収塗料をその要旨とした。
【0022】請求項15記載の発明は、ジフェニルアク
リレート基を持つ化合物が、エチル−2−シアノ−3,
3−ジ−フェニルアクリレートであることを特徴とする
電磁波吸収塗料をその要旨とした。
【0023】請求項16記載の発明は、塗膜成分中に、
異なる周波数領域に電磁波吸収特性を有する複数の活性
成分が配合されていることを特徴とする電磁波吸収塗料
をその要旨とした。
【0024】請求項17記載の発明は、周波数110H
zにおける誘電損率が100以上であることを特徴とす
る電磁波吸収塗料をその要旨とした。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の電磁波吸収塗料に
ついて詳しく説明する。本発明の電磁波吸収塗料は、塗
膜成分中に、前記塗膜成分における双極子モーメント量
を増加させる活性成分が含まれているものである。
【0026】まずここで、双極子モーメント量と電磁波
吸収性能との関係との関係について説明する。周知の如
く電磁波とは、真空中または物質中を電磁場の振動が伝
搬する現象である。この電磁波吸収塗料における電磁波
吸収のメカニズムは、当該電磁波吸収塗料(塗膜成分)
により形成された電磁波吸収層に電磁波が当たること
で、そのエネルギーの一部が熱エネルギーに返還され電
磁波吸収性能が生じる。つまり当該電磁波吸収層に伝搬
した電磁場の振動がエネルギーの変換によって減衰さ
れ、電磁波吸収が行われるということである。本発明者
らは、この電磁波吸収のメカニズムを研究していく過程
で、当該電磁波吸収塗料(塗膜成分)における双極子の
変位、双極子の復元作用によってエネルギーが吸収(変
換)され、電磁波吸収性能が生じるということを発見し
た。
【0027】以下にその詳細を示す。図1には電磁波
(電磁場の振動)が伝わる前の当該電磁波吸収塗料(塗
膜成分)により形成された電磁波吸収層11内部におけ
る双極子12の配置状態を示した。この双極子12の配
置状態は安定な状態にあると言える。ところが、電磁波
(電磁場の振動)が伝わることで、電磁波吸収層11内
部に存在する双極子12には変位が生じ、図2に示すよ
うに、電磁波吸収層11内部における各双極子12は不
安定な状態に置かれることになり、各双極子12は、図
1に示すような安定な状態に戻ろうとする。
【0028】このとき、エネルギーの吸収(変換)が生
じることになる。こうした、電磁波吸収層11内部にお
ける双極子の変位、双極子の復元作用によるエネルギー
の吸収(変換)を通じて、電磁波吸収性能が生じている
ものと考えられる。
【0029】塗膜成分としては、ポリ塩化ビニル、塩素
化ポリエチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチ
レン−酢ビ共重合体、ポリメタクリル酸メチル、ポリス
チレン、スチレン−ブタジエン−アクリロニトリル共重
合体、ポリウレタン、ポリビニルホルマール、エポキ
シ、フェノール、ユリア、シリコンなどの高分子、ある
いはアクリルゴム(ACR)、アクリロニトリル−ブタ
ジエンゴム(NBR)、スチレン−ブタジエンゴム(S
BR)、ブタジエンゴム(BR)、天然ゴム(NR)、
イソプレンゴム(IR)、クロロプレンゴム(CR)な
どのゴム系高分子を用いることができる。
【0030】前述の電磁波吸収のメカニズムから、図1
及び図2に示すような電磁波吸収層11内部における双
極子モーメントの量が大きくなればなる程、その電磁波
吸収層11の持つ電磁波吸収性能も高くなると考えられ
る。このことから、電磁波吸収層を構成する塗膜成分と
して、分子内部における双極子モーメント量がもともと
大きな素材を用いることは、より高い電磁波吸収性能を
確保する上で大変有用なことである。
【0031】分子内部における双極子モーメント量がも
ともと大きなものとしては、極性高分子を挙げることが
できる。この極性高分子として、具体的には、ポリ塩化
ビニル、塩素化ポリエチレン、アクリルゴム(AC
R)、アクリロニトリル−ブタジエンゴム(NBR)、
スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、及びクロロプレ
ンゴム(CR)などを挙げることができる。
【0032】また本発明の電磁波吸収塗料は、電子機器
や通信機、あるいは車両や航空機、内装材、家電機器な
どの幅広い分野に適用されるので、その電磁波の発生箇
所あるいは電磁波の当たる箇所における使用時の温度
(以下使用温度域という。具体的には−20°C〜40
°C)において、電磁波吸収性能が最も発揮される電磁
波吸収層を形成することは、電磁波吸収塗料を適用する
上で重要な要素の一つと言える。
【0033】本発明の電磁波吸収塗料では、使用温度域
において電磁波吸収性能が最も発揮されるようにするた
め、使用温度域にガラス転移点を有する高分子を塗膜成
分として用いることを提案している。使用温度域にガラ
ス転移点を有する高分子としては、具体的にはポリ塩化
ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢
ビ共重合体、ポリメタクリル酸メチル、ポリスチレン、
スチレン−ブタジエン−アクリロニトリル共重合体など
の高分子に、ジ−2−エチルヘキシルフタレート(DO
P)、ジブチルフタレート(DBP)、ジイソノニルフ
タレート(DINP)などの可塑剤を添加して、−20
°C〜40°Cの使用温度域にガラス転移点(Tg)を
移動させたもの、あるいは高分子そのものが−20°C
〜40°Cの使用温度域にガラス転移点(Tg)を有す
るアクリルゴム(ACR)、アクリロニトリル−ブタジ
エンゴム(NBR)、スチレン−ブタジエンゴム(SB
R)、ブタジエンゴム(BR)、天然ゴム(NR)、イ
ソプレンゴム(IR)、クロロプレンゴム(CR)、塩
素化ポリエチレンなどの高分子などを挙げることができ
る。
【0034】尚、塗膜成分の選択に際しては、前記分子
内部における双極子モーメント量や使用温度域の他、当
該電磁波吸収塗料の適用される用途や使用形態に応じ
て、取り扱い性、成形性、入手容易性、温度性能(耐熱
性や耐寒性)、耐候性、価格なども考慮するのが望まし
い。
【0035】活性成分とは、塗膜成分における双極子モ
ーメントの量を飛躍的に増加させる成分であり、当該活
性成分そのものが双極子モーメント量が大きいもの、あ
るいは活性成分そのものの双極子モーメント量は小さい
が、当該活性成分が含まれることで、塗膜成分における
双極子モーメント量が飛躍的に増加するような成分をい
う。
【0036】例えば所定の温度条件、エネルギーの大き
さとしたときの、塗膜成分により形成される電磁波吸収
層11に生じる双極子モーメントの量が、塗膜成分に活
性成分が含まれることで、図3に示すように、同じ条件
の下で3倍とか、10倍とかいった量に増加することに
なるのである。これに伴って、エネルギーが伝達された
ときの双極子の復元作用によるエネルギー消費量も飛躍
的に増大することになり、予測を遥かに超えた電磁波吸
収性能が生じることになると考えられる。
【0037】このような作用効果を導く活性成分として
は、例えばN、N−ジシクロヘキシルベンゾチアジル−
2−スルフェンアミド(DCHBSA)、2−メルカプ
トベンゾチアゾール(MBT)、ジベンゾチアジルスル
フィド(MBTS)、N−シクロヘキシルベンゾチアジ
ル−2−スルフェンアミド(CBS)、N−tert−
ブチルベンゾチアジル−2−スルフェンアミド(BB
S)、N−オキシジエチレンベンゾチアジル−2−スル
フェンアミド(OBS)、N、N−ジイソプロピルベン
ゾチアジル−2−スルフェンアミド(DPBS)などの
メルカプトベンゾチアジル基を含む化合物、
【0038】ベンゼン環にアゾール基が結合したベンゾ
トリアゾールを母核とし、これにフェニル基が結合した
2−{2′−ハイドロキシ−3′−(3″,4″,
5″,6″テトラハイドロフタリミデメチル)−5′−
メチルフェニル}−ベンゾトリアゾール(2HPMM
B)、2−{2′−ハイドロキシ−5′−メチルフェニ
ル}−ベンゾトリアゾール(2HMPB)、2−{2′
−ハイドロキシ−3′−t−ブチル−5′−メチルフェ
ニル}−5−クロロベンゾトリアゾール(2HBMPC
B)、2−{2′−ハイドロキシ−3′,5′−ジ−t
−ブチルフェニル}−5−クロロベンゾトリアゾール
(2HDBPCB)などのベンゾトリアゾール基を持つ
化合物、
【0039】あるいは、エチル−2−シアノ−3,3−
ジ−フェニルアクリレートなどのジフェニルアクリレー
ト基を含む化合物の中から選ばれた1種若しくは2種以
上を挙げることができる。
【0040】上述の活性成分の含有量としては、塗膜成
分100重量部に対して10〜200重量部の割合が好
ましい。例えば活性成分の含有量が10重量部を下回る
場合、双極子モーメントの量を増大させるという十分な
効果が得られず、活性成分の含有量が200重量部を上
回る場合には、十分に相溶しなかったり、十分な膜強度
が得られなかったりすることがある。
【0041】尚、前記塗膜成分に含まれる活性成分を決
定するに当たり、活性成分と塗膜成分との相溶し易さ、
すなわちSP値を考慮し、その値の近いものを選択する
と良い。
【0042】尚、双極子モーメントの量は、前述の塗膜
成分や活性成分の種類により様々に異なっている。ま
た、同じ成分を用いたとしても、エネルギーが伝達され
たときの温度により、その双極子モーメントの量は変わ
る。また、伝達されるエネルギーの大小によっても、双
極子モーメントの量は変わる。このため、電磁波吸収塗
料として適用するときの温度やエネルギーの大きさなど
を考慮して、そのとき最も大きな双極子モーメント量と
なるように、塗膜成分や活性成分を選択して用いるのが
望ましい。
【0043】また電磁波吸収塗料は、用途毎に吸収した
い電磁波の周波数領域が異なり、その用途に応じた周波
数領域で電磁波吸収特性が発揮されるようにしなければ
ならない。このような要求に対し、本発明の電磁波吸収
塗料では、前述の塗膜成分や活性成分の種類を適宜変更
することによりこれに対応できるようになっている。す
なわち、塗膜成分や活性成分は、それらの種類毎に電磁
波吸収特性を示す周波数領域が異なっているので、吸収
したい電磁波の周波数領域に電磁波吸収特性を示す塗膜
成分や活性成分を適宜選択し、これを採用するのであ
る。
【0044】また電磁波吸収の分野では、広い周波数領
域で電磁波吸収特性が発揮されるようにしたいといった
要求もある。このような要求に対しては、例えば異なる
周波数領域に電磁波吸収特性を示す複数の活性成分を塗
膜膜成分中に配合したり、異なる周波数領域に電磁波吸
収特性を示す塗膜成分と活性成分とを用いたりするので
ある。
【0045】具体的に述べると、例えば500〜100
0MHzの周波数領域に電磁波吸収特性を示す活性成分
を、1000〜2000MHzの周波数領域に電磁波吸
収特性を示す塗膜成分中に配合するのである。これによ
り当該電磁波吸収塗料により形成される電磁波吸収層
は、500〜2000MHzの周波数領域に電磁波吸収
特性を示すようになる。
【0046】また、500〜1000MHzの周波数領
域に電磁波吸収特性を示す活性成分と、1000〜20
00MHzの周波数領域に電磁波吸収特性を示す活性成
分とを一の塗膜成分中に配合するのである。これにより
当該電磁波吸収塗料により形成される電磁波吸収層は、
500〜2000MHzの周波数領域に電磁波吸収特性
を示すようになる。
【0047】また、上記塗膜成分中には活性成分の他
に、電磁波吸収性能をさらに向上させる目的で、また膜
強度を高める目的で、マイカ鱗片、ガラス片、グラスフ
ァイバー、カーボンファイバー、炭酸カルシウム、バラ
イト、沈降硫酸バリウム等のフィラーを充填することが
できる。この場合、フィラーの充填量は、10〜90重
量%が好ましい。例えばフィラーの充填量が10重量%
を下回る場合には、フィラーを充填しても十分な吸収性
能の向上がみられず、反対にフィラーの充填量を90重
量%を上回る量としても、現実に充填できなかったり、
塗膜成分により形成される電磁波吸収層の強度がかえっ
て低下してしまったりするといった弊害を招くことにな
る。
【0048】本発明の電磁波吸収塗料は、上記塗膜成分
に活性成分、必要に応じてフィラーを配合したものを、
水またはアルコールに分散させてエマルジョンの形態と
して用いるが、その場合、分散剤、湿潤剤、増粘剤、消
泡剤あるいは着色剤といった他の成分も必要に応じて適
宜添加される。
【0049】またこの電磁波吸収塗料は、上述の塗膜成
分及び活性成分、水、アルコールなどの分散媒、その他
必要に応じてフィラー、分散剤、増粘剤などを配合した
配合物を、ディゾルバー、バンバリーミキサー、プラネ
タリーミキサー、グレンミル、オープンニーダ、真空ニ
ーダなどの従来公知の混合分散機によって分散混合して
製造される。
【0050】またこの電磁波吸収塗料を塗布する場合に
は、従来公知のエアスプレーガン、エアレススプレーガ
ン、刷毛塗りなどの塗布手段を用いることができる。
【0051】上記の如く塗膜成分中に活性成分を配合す
ることで、双極子モーメントの量が飛躍的に増加し、も
ってこの電磁波吸収塗料(塗膜成分)により形成される
電磁波吸収層は高い電磁波吸収性能を発揮するに至るの
であるが、活性成分を配合した塗膜成分による電磁波吸
収層における双極子モーメントの量は、図4に示すA−
B間における誘電率(ε′)の差として表される。すな
わち図4に示すA−B間における誘電率(ε′)の差が
大きければ大きいほど、双極子モーメントの量が大きい
ということになる。
【0052】さて、図4は誘電率(ε′)と誘電損率
(ε″)との関係を示したグラフであるが、このグラフ
に示す誘電率(ε′)と誘電損率(ε″)との間には、
誘電損率(ε″)=誘電率(ε′)×誘電正接(tan
δ)といった関係が成り立っている。
【0053】本発明者らは、電磁波吸収塗料についての
研究を通して、ここでいう誘電損率(ε″)が高ければ
高いほど、エネルギー吸収性、電磁波吸収性能も高いと
いうことを見い出したのである。
【0054】この知見に基づいて、上述の電磁波吸収塗
料における誘電損率(ε″)を調べたところ、周波数1
10Hzにおける誘電損率が100以上であるとき、当
該電磁波吸収塗料は優れた電磁波吸収性能を有している
ことが解った。
【0055】
【実施例】塩素化ポリエチレンにDCHBSAを配合し
たものを、水に分散させてエマルジョンの形態とし、こ
れをエアスプレイガンを用いて基材表面に塗布し、基材
表面に形成された電磁波吸収層について、誘電正接(t
anδ)、誘電損率(ε″)及び誘電率(ε′)を測定
した。その結果を表1に示した。
【0056】尚、塩素化ポリエチレンとDCHBSAの
配合割合(重量部)は、100/0(比較例)、100
/30(実施例1)、100/50(実施例2)、10
0/70(実施例3)、100/100(実施例4)と
した。 (以下余白)
【0057】
【0058】またこれらの電磁波吸収層について、電磁
波吸収性能(db)を測定した。この結果を図5に示し
た。尚、電磁波吸収性能(db)の測定は、電磁波シー
ルド性評価器(TR−17301 株式会社アドバンテ
スト製)を用いて行った。条件は電界10M〜1000
MHzを使用した。
【0059】
【発明の効果】本発明の電磁波吸収塗料は、塗膜成分中
に活性成分が配合されているので、双極子モーメント量
はきわめて大きく、この電磁波吸収塗料により形成され
る電磁波吸収層の電磁波吸収性能は頗る良い。このた
め、この電磁波吸収塗料によれば、薄く軽量で、しかも
高い電磁波吸収性能が発揮される電磁波吸収層を形成す
ることができる。
【0060】また、周波数110Hzにおける誘電損率
が100以上の電磁波吸収塗料の場合には、従来の電磁
波吸収塗料からは予想できないほどの優れた電磁波吸収
性能が発揮される。
【図面の簡単な説明】
【図1】電磁波吸収層における双極子を示した模式図。
【図2】エネルギーが伝わったときの電磁波吸収層にお
ける双極子の状態を示した模式図。
【図3】塗膜成分中に活性成分が配合されたときの電磁
波吸収層における双極子の状態を示した模式図。
【図4】電磁波吸収層における誘電率(ε′)と誘電損
率(ε″)との関係を示したグラフ。
【図5】実施例1〜4及び比較例の電磁波吸収層の各周
波数における電磁波吸収性能を示したグラフ。
【符号の説明】 11・・・電磁波吸収層 12・・・双極子

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塗膜成分中に、前記塗膜成分における双
    極子モーメント量を増加させる活性成分が配合されてい
    ることを特徴とする電磁波吸収塗料。
  2. 【請求項2】 前記塗膜成分が、ポリ塩化ビニル、塩素
    化ポリエチレン、アクリルゴム、アクリロニトリル−ブ
    タジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、及びクロロ
    プレンゴムから選ばれる極性高分子よりなることを特徴
    とする請求項1記載の電磁波吸収塗料。
  3. 【請求項3】 前記塗膜成分が使用温度域にガラス転移
    点を有する高分子よりなることを特徴とする請求項1記
    載の電磁波吸収塗料。
  4. 【請求項4】 前記活性成分が塗膜成分100重量部に
    対して10〜200重量部の割合で含まれていることを
    特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の電磁波吸収
    塗料。
  5. 【請求項5】 前記活性成分が、メルカプトベンゾチア
    ジル基を含む化合物の中から選ばれた1種若しくは2種
    以上であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに
    記載の電磁波吸収塗料。
  6. 【請求項6】 前記メルカプトベンゾチアジル基を含む
    化合物が、N、N−ジシクロヘキシルベンゾチアジル−
    2−スルフェンアミドであることを特徴とする請求項5
    記載の電磁波吸収塗料。
  7. 【請求項7】 前記メルカプトベンゾチアジル基を含む
    化合物が、2−メルカプトベンゾチアゾールであること
    を特徴とする請求項5記載の電磁波吸収塗料。
  8. 【請求項8】 前記メルカプトベンゾチアジル基を含む
    化合物が、ジベンゾチアジルスルフィドであることを特
    徴とする請求項5記載の電磁波吸収塗料。
  9. 【請求項9】 前記活性成分が、ベンゾトリアゾール基
    を持つ化合物の中から選ばれた1種若しくは2種以上で
    あることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の
    電磁波吸収塗料。
  10. 【請求項10】 前記ベンゾトリアゾール基を持つ化合
    物が、2−{2′−ハイドロキシ−3′−(3″,
    4″,5″,6″テトラハイドロフタリミデメチル)−
    5′−メチルフェニル}−ベンゾトリアゾールであるこ
    とを特徴とする請求項9記載の電磁波吸収塗料。
  11. 【請求項11】 前記ベンゾトリアゾール基を持つ化合
    物が、2−{2′−ハイドロキシ−5′−メチルフェニ
    ル}−ベンゾトリアゾールであることを特徴とする請求
    項9記載の電磁波吸収塗料。
  12. 【請求項12】 前記ベンゾトリアゾール基を持つ化合
    物が、2−{2′−ハイドロキシ−3′−t−ブチル−
    5′−メチルフェニル}−5−クロロベンゾトリアゾー
    ルであることを特徴とする請求項9記載の電磁波吸収塗
    料。
  13. 【請求項13】 前記ベンゾトリアゾール基を持つ化合
    物が、2−{2′−ハイドロキシ−3′,5′−ジ−t
    −ブチルフェニル}−5−クロロベンゾトリアゾールで
    あることを特徴とする請求項9記載の電磁波吸収塗料。
  14. 【請求項14】 前記活性成分が、ジフェニルアクリレ
    ート基を持つ化合物の中から選ばれた1種若しくは2種
    以上であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに
    記載の電磁波吸収塗料。
  15. 【請求項15】 前記ジフェニルアクリレート基を持つ
    化合物が、エチル−2−シアノ−3,3−ジ−フェニル
    アクリレートであることを特徴とする請求項14記載の
    電磁波吸収塗料。
  16. 【請求項16】 前記塗膜成分中に、異なる周波数領域
    に電磁波吸収特性を有する複数の活性成分が配合されて
    いることを特徴とする請求項1〜5のいずれか、または
    請求項9、14のいずれかに記載の電磁波吸収塗料。
  17. 【請求項17】 周波数110Hzにおける誘電損率が
    100以上であることを特徴とする請求項1〜16のい
    ずれかに記載の電磁波吸収塗料。
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