JPH10139933A - 防振材料 - Google Patents
防振材料Info
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- JPH10139933A JPH10139933A JP8295297A JP29529796A JPH10139933A JP H10139933 A JPH10139933 A JP H10139933A JP 8295297 A JP8295297 A JP 8295297A JP 29529796 A JP29529796 A JP 29529796A JP H10139933 A JPH10139933 A JP H10139933A
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- vibration damping
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 高減衰性を有する防振材料を提供すること。
【解決手段】 防振材料を構成する母材中に、前記母材
における双極子モーメント量を増加させる活性成分を配
合したものであることを特徴とする。
における双極子モーメント量を増加させる活性成分を配
合したものであることを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車、内装材、
建材、家電機器などの振動の発生源からの振動伝達を絶
縁または緩和する高減衰性を有する防振材料に関する。
建材、家電機器などの振動の発生源からの振動伝達を絶
縁または緩和する高減衰性を有する防振材料に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
防振材料としては、加工性、機械的強度、材料コストの
面から優れるブチルゴムやNBRなどのゴム材料が多く
用いられている。
防振材料としては、加工性、機械的強度、材料コストの
面から優れるブチルゴムやNBRなどのゴム材料が多く
用いられている。
【0003】ところがこのゴム材料は、一般の高分子の
中では最も減衰性(振動エネルギーの伝達絶縁性能、あ
るいは伝達緩和性能)に優れてはいるものの、ゴム材料
単独で防振材料として使用するには減衰性が低く、例え
ば建造物や機器類の防振構造には、ゴム材料と鋼板とを
積層した積層体、あるいはこれに塑性変形して振動エネ
ルギーを吸収する鉛コアやオイルダンパーを組み合わせ
たものという複合形態で使用されていた。
中では最も減衰性(振動エネルギーの伝達絶縁性能、あ
るいは伝達緩和性能)に優れてはいるものの、ゴム材料
単独で防振材料として使用するには減衰性が低く、例え
ば建造物や機器類の防振構造には、ゴム材料と鋼板とを
積層した積層体、あるいはこれに塑性変形して振動エネ
ルギーを吸収する鉛コアやオイルダンパーを組み合わせ
たものという複合形態で使用されていた。
【0004】従来の防振材料としてのゴム材料は、上記
の如く単独では使用できず、複合化を余儀なくされてい
たので、必然的にその防振構造も複雑なものとなってし
まうことから、防振材料自身、ゴム材料自身の高減衰性
が求められていた。
の如く単独では使用できず、複合化を余儀なくされてい
たので、必然的にその防振構造も複雑なものとなってし
まうことから、防振材料自身、ゴム材料自身の高減衰性
が求められていた。
【0005】このような要望から鋭意研究がなされた結
果、特開平2−308835号公報や特開平2−346
43号公報において高減衰性ゴム組成物が提案されるに
至っている。これらのゴム組成物は、ゴム材料にカーボ
ンブラックを配合したものである。
果、特開平2−308835号公報や特開平2−346
43号公報において高減衰性ゴム組成物が提案されるに
至っている。これらのゴム組成物は、ゴム材料にカーボ
ンブラックを配合したものである。
【0006】ところが、この高減衰性ゴム組成物にあっ
ては、高減衰性を確保するため、例えばゴム材料100
重量部に対して、40〜50重量部といった多量のカー
ボンブラックを配合するので、引張強度や耐クリープ性
が大きく低下してしまうという新たな問題が生じてい
た。
ては、高減衰性を確保するため、例えばゴム材料100
重量部に対して、40〜50重量部といった多量のカー
ボンブラックを配合するので、引張強度や耐クリープ性
が大きく低下してしまうという新たな問題が生じてい
た。
【0007】本発明者らは、このような技術的課題を解
決するため、高減衰性を有する防振材料について鋭意研
究を重ねた結果、防振材料における双極子モーメント量
が、当該防振材料の振動エネルギーの伝達絶縁性能また
は伝達緩和性能、すなわち減衰性に深い関係を持ってい
ること、特定の成分を配合することで防振材料における
双極子モーメント量を増大させることができ、これによ
り当該防振材料の減衰性を飛躍的に向上させることがで
きることを見い出した。
決するため、高減衰性を有する防振材料について鋭意研
究を重ねた結果、防振材料における双極子モーメント量
が、当該防振材料の振動エネルギーの伝達絶縁性能また
は伝達緩和性能、すなわち減衰性に深い関係を持ってい
ること、特定の成分を配合することで防振材料における
双極子モーメント量を増大させることができ、これによ
り当該防振材料の減衰性を飛躍的に向上させることがで
きることを見い出した。
【0008】本発明は、上記知見に基づいてなされたも
のであり、その主たる目的は、高減衰性を有する防振材
料を提供することである。
のであり、その主たる目的は、高減衰性を有する防振材
料を提供することである。
【0009】本発明の別の目的は、高減衰性を確保しな
がら、しかも機械的強度や加工性に優れた防振材料を提
供することである。
がら、しかも機械的強度や加工性に優れた防振材料を提
供することである。
【0010】本発明のさらに別の目的は、使用温度領域
において良好な高減衰性が発揮される防振材料を提供す
ることである。
において良好な高減衰性が発揮される防振材料を提供す
ることである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、防振材料を構成する母材中
に、前記母材における双極子モーメント量を増加させる
活性成分を配合したものであることを特徴とする防振材
料をその要旨とした。
め、請求項1記載の発明は、防振材料を構成する母材中
に、前記母材における双極子モーメント量を増加させる
活性成分を配合したものであることを特徴とする防振材
料をその要旨とした。
【0012】請求項2記載の発明は、母材が、ポリ塩化
ビニル、塩素化ポリエチレン、アクリルゴム、アクリロ
ニトリル−ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴ
ム、及びクロロプレンゴムから選ばれる極性高分子より
なることを特徴とする防振材料をその要旨とした。
ビニル、塩素化ポリエチレン、アクリルゴム、アクリロ
ニトリル−ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴ
ム、及びクロロプレンゴムから選ばれる極性高分子より
なることを特徴とする防振材料をその要旨とした。
【0013】請求項3記載の発明は、母材が使用温度域
にガラス転移点を有する高分子よりなることを特徴とす
る防振材料をその要旨とした。
にガラス転移点を有する高分子よりなることを特徴とす
る防振材料をその要旨とした。
【0014】請求項4記載の発明は、活性成分が母材1
00重量部に対して10〜300重量部の割合で配合さ
れていることを特徴とする防振材料をその要旨とした。
00重量部に対して10〜300重量部の割合で配合さ
れていることを特徴とする防振材料をその要旨とした。
【0015】請求項5記載の発明は、活性成分が、メル
カプトベンゾチアジル基を含む化合物の中から選ばれた
1種若しくは2種以上であることを特徴とする防振材料
をその要旨とした。
カプトベンゾチアジル基を含む化合物の中から選ばれた
1種若しくは2種以上であることを特徴とする防振材料
をその要旨とした。
【0016】請求項6記載の発明は、メルカプトベンゾ
チアジン基を含む化合物が、N、N−ジシクロヘキシル
ベンゾチアジル−2−スルフェンアミドであることを特
徴とする防振材料をその要旨とした。
チアジン基を含む化合物が、N、N−ジシクロヘキシル
ベンゾチアジル−2−スルフェンアミドであることを特
徴とする防振材料をその要旨とした。
【0017】請求項7記載の発明は、メルカプトベンゾ
チアジン基を含む化合物が、2−メルカプトベンゾチア
ゾールであることを特徴とする防振材料をその要旨とし
た。
チアジン基を含む化合物が、2−メルカプトベンゾチア
ゾールであることを特徴とする防振材料をその要旨とし
た。
【0018】請求項8記載の発明は、メルカプトベンゾ
チアジン基を含む化合物が、ジベンゾチアジルスルフィ
ドであることを特徴とする防振材料をその要旨とした。
チアジン基を含む化合物が、ジベンゾチアジルスルフィ
ドであることを特徴とする防振材料をその要旨とした。
【0019】請求項9記載の発明は、活性成分が、ベン
ゾトリアゾール基を持つ化合物の中から選ばれた1種若
しくは2種以上であることを特徴とする防振材料をその
要旨とした。
ゾトリアゾール基を持つ化合物の中から選ばれた1種若
しくは2種以上であることを特徴とする防振材料をその
要旨とした。
【0020】請求項10記載の発明は、ベンゾトリアゾ
ール基を持つ化合物が、2−{2′−ハイドロキシ−
3′−(3″,4″,5″,6″テトラハイドロフタリ
ミデメチル)−5′−メチルフェニル}−ベンゾトリア
ゾールであることを特徴とする防振材料をその要旨とし
た。
ール基を持つ化合物が、2−{2′−ハイドロキシ−
3′−(3″,4″,5″,6″テトラハイドロフタリ
ミデメチル)−5′−メチルフェニル}−ベンゾトリア
ゾールであることを特徴とする防振材料をその要旨とし
た。
【0021】請求項11記載の発明は、ベンゾトリアゾ
ール基を持つ化合物が、2−{2′−ハイドロキシ−
5′−メチルフェニル}−ベンゾトリアゾールであるこ
とを特徴とする防振材料をその要旨とした。
ール基を持つ化合物が、2−{2′−ハイドロキシ−
5′−メチルフェニル}−ベンゾトリアゾールであるこ
とを特徴とする防振材料をその要旨とした。
【0022】請求項12記載の発明は、ベンゾトリアゾ
ール基を持つ化合物が、2−{2′−ハイドロキシ−
3′−t−ブチル−5′−メチルフェニル}−5−クロ
ロベンゾトリアゾールであることを特徴とする防振材料
をその要旨とした。
ール基を持つ化合物が、2−{2′−ハイドロキシ−
3′−t−ブチル−5′−メチルフェニル}−5−クロ
ロベンゾトリアゾールであることを特徴とする防振材料
をその要旨とした。
【0023】請求項13記載の発明は、ベンゾトリアゾ
ール基を持つ化合物が、2−{2′−ハイドロキシ−
3′,5′−ジ−t−ブチルフェニル}−5−クロロベ
ンゾトリアゾールであることを特徴とする防振材料をそ
の要旨とした。
ール基を持つ化合物が、2−{2′−ハイドロキシ−
3′,5′−ジ−t−ブチルフェニル}−5−クロロベ
ンゾトリアゾールであることを特徴とする防振材料をそ
の要旨とした。
【0024】請求項14記載の発明は、活性成分が、ジ
フェニルアクリレート基を持つ化合物の中から選ばれた
1種若しくは2種以上であることを特徴とする防振材料
をその要旨とした。
フェニルアクリレート基を持つ化合物の中から選ばれた
1種若しくは2種以上であることを特徴とする防振材料
をその要旨とした。
【0025】請求項15記載の発明は、ジフェニルアク
リレート基を持つ化合物が、エチル−2−シアノ−3,
3−ジ−フェニルアクリレートであることを特徴とする
防振材料をその要旨とした。
リレート基を持つ化合物が、エチル−2−シアノ−3,
3−ジ−フェニルアクリレートであることを特徴とする
防振材料をその要旨とした。
【0026】請求項16記載の発明は、周波数110H
zにおける誘電損率が50以上であることを特徴とする
防振材料をその要旨とした。
zにおける誘電損率が50以上であることを特徴とする
防振材料をその要旨とした。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の防振材料について
詳しく説明する。本発明の防振材料は、当該防振材料を
構成する母材中に、双極子モーメント量を増加させる活
性成分を配合したものである。
詳しく説明する。本発明の防振材料は、当該防振材料を
構成する母材中に、双極子モーメント量を増加させる活
性成分を配合したものである。
【0028】まずここで、双極子モーメント量と減衰性
との関係について説明する。図1には振動エネルギーが
伝達される前の母材11内部における双極子12の配置
状態を示した。この双極子12の配置状態は安定な状態
にあると言える。ところが、振動エネルギーが伝達され
ることで、母材11内部の存在する双極子12には変位
が生じ、図2に示すように、母材11内部における各双
極子12は不安定な状態に置かれることになり、各双極
子12は、図1に示すような安定な状態に戻ろうとす
る。
との関係について説明する。図1には振動エネルギーが
伝達される前の母材11内部における双極子12の配置
状態を示した。この双極子12の配置状態は安定な状態
にあると言える。ところが、振動エネルギーが伝達され
ることで、母材11内部の存在する双極子12には変位
が生じ、図2に示すように、母材11内部における各双
極子12は不安定な状態に置かれることになり、各双極
子12は、図1に示すような安定な状態に戻ろうとす
る。
【0029】このとき、エネルギーの消費が生じること
になる。こうした、母材11内部における双極子の変
位、双極子の復元作用によるエネルギー消費を通じて、
振動エネルギーの伝達絶縁性能または伝達緩和性能、す
なわち減衰性といった効果が生じるものと考えられる。
になる。こうした、母材11内部における双極子の変
位、双極子の復元作用によるエネルギー消費を通じて、
振動エネルギーの伝達絶縁性能または伝達緩和性能、す
なわち減衰性といった効果が生じるものと考えられる。
【0030】このような振動減衰のメカニズムから、図
1及び図2に示すような母材11内部における双極子モ
ーメントの量が大きくなればなる程、その母材11の持
つ減衰性も高くなると考えられる。このことから、母材
を構成する成分として、分子内部における双極子モーメ
ント量がもともと大きなものを用いることは、より高い
減衰性を確保する上で大変有用なことである。
1及び図2に示すような母材11内部における双極子モ
ーメントの量が大きくなればなる程、その母材11の持
つ減衰性も高くなると考えられる。このことから、母材
を構成する成分として、分子内部における双極子モーメ
ント量がもともと大きなものを用いることは、より高い
減衰性を確保する上で大変有用なことである。
【0031】分子内部における双極子モーメント量がも
ともと大きなものとしては、極性高分子を挙げることが
できる。この極性高分子として、具体的にはポリ塩化ビ
ニル、塩素化ポリエチレン、アクリルゴム(ACR)、
アクリロニトリル−ブタジエンゴム(NBR)、スチレ
ン−ブタジエンゴム(SBR)、及びクロロプレンゴム
(CR)などを挙げることができる。またこれらの極性
高分子は、機械的強度及び加工性にも優れている。
ともと大きなものとしては、極性高分子を挙げることが
できる。この極性高分子として、具体的にはポリ塩化ビ
ニル、塩素化ポリエチレン、アクリルゴム(ACR)、
アクリロニトリル−ブタジエンゴム(NBR)、スチレ
ン−ブタジエンゴム(SBR)、及びクロロプレンゴム
(CR)などを挙げることができる。またこれらの極性
高分子は、機械的強度及び加工性にも優れている。
【0032】また本発明の防振材料は、自動車、内装
材、建材、家電機器などの広い分野で適用されるので、
その振動発生源からの振動伝達を絶縁または緩和する箇
所における使用時の温度(以下使用温度域という。具体
的には−20°C〜40°C)において、振動エネルギ
ーの減衰性が最も発揮されるようにすることは、防振材
料を適用する上で重要な要素の一つと言える。
材、建材、家電機器などの広い分野で適用されるので、
その振動発生源からの振動伝達を絶縁または緩和する箇
所における使用時の温度(以下使用温度域という。具体
的には−20°C〜40°C)において、振動エネルギ
ーの減衰性が最も発揮されるようにすることは、防振材
料を適用する上で重要な要素の一つと言える。
【0033】本発明の防振材料では、使用温度域におい
て振動エネルギーの減衰性が最も発揮されるようにする
ため、使用温度域にガラス転移点を有する高分子を母材
として用いることを提案している。使用温度域にガラス
転移点を有する高分子としては、具体的にはポリ塩化ビ
ニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢ビ
共重合体、ポリメタクリル酸メチル、ポリフッ化ビニリ
デン、ポリイソプレン、ポリスチレン、スチレン−ブタ
ジエン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−アクリ
ロニトリル共重合体などの高分子に、ジ−2−エチルヘ
キシルフタレート(DOP)、ジブチルフタレート(D
BP)、ジイソノニルフタレート(DINP)などの可
塑剤を添加して、−20°C〜40°Cの使用温度域に
ガラス転移点(Tg)を移動させたもの、あるいは高分
子そのものが−20°C〜40°Cの使用温度域にガラ
ス転移点(Tg)を有するアクリルゴム(ACR)、ア
クリロニトリル−ブタジエンゴム(NBR)、スチレン
−ブタジエンゴム(SBR)、ブタジエンゴム(B
R)、天然ゴム(NR)、イソプレンゴム(IR)、ク
ロロプレンゴム(CR)、塩素化ポリエチレンなどの高
分子などを挙げることができる。
て振動エネルギーの減衰性が最も発揮されるようにする
ため、使用温度域にガラス転移点を有する高分子を母材
として用いることを提案している。使用温度域にガラス
転移点を有する高分子としては、具体的にはポリ塩化ビ
ニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢ビ
共重合体、ポリメタクリル酸メチル、ポリフッ化ビニリ
デン、ポリイソプレン、ポリスチレン、スチレン−ブタ
ジエン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−アクリ
ロニトリル共重合体などの高分子に、ジ−2−エチルヘ
キシルフタレート(DOP)、ジブチルフタレート(D
BP)、ジイソノニルフタレート(DINP)などの可
塑剤を添加して、−20°C〜40°Cの使用温度域に
ガラス転移点(Tg)を移動させたもの、あるいは高分
子そのものが−20°C〜40°Cの使用温度域にガラ
ス転移点(Tg)を有するアクリルゴム(ACR)、ア
クリロニトリル−ブタジエンゴム(NBR)、スチレン
−ブタジエンゴム(SBR)、ブタジエンゴム(B
R)、天然ゴム(NR)、イソプレンゴム(IR)、ク
ロロプレンゴム(CR)、塩素化ポリエチレンなどの高
分子などを挙げることができる。
【0034】尚、母材を構成する成分の選択に際して
は、前記分子内部における双極子モーメント量や使用温
度域の他、当該防振材料の適用される用途や使用形態に
応じて、取り扱い性、成形性、入手容易性、温度性能
(耐熱性や耐寒性)、耐候性、価格なども考慮するのが
望ましい。
は、前記分子内部における双極子モーメント量や使用温
度域の他、当該防振材料の適用される用途や使用形態に
応じて、取り扱い性、成形性、入手容易性、温度性能
(耐熱性や耐寒性)、耐候性、価格なども考慮するのが
望ましい。
【0035】活性成分とは、母材における双極子モーメ
ントの量を飛躍的に増加させる成分であり、当該活性成
分そのものが双極子モーメント量が大きいもの、あるい
は活性成分そのものの双極子モーメント量は小さいが、
当該活性成分を配合することで、母材における双極子モ
ーメント量を飛躍的に増加させることができる成分をい
う。
ントの量を飛躍的に増加させる成分であり、当該活性成
分そのものが双極子モーメント量が大きいもの、あるい
は活性成分そのものの双極子モーメント量は小さいが、
当該活性成分を配合することで、母材における双極子モ
ーメント量を飛躍的に増加させることができる成分をい
う。
【0036】例えば所定の温度条件、振動エネルギーの
大きさとしたときの、母材11に生じる双極子モーメン
トの量が、これに活性成分を配合することで、図3に示
すように、同じ条件の下で3倍とか、10倍とかいった
量に増加することになるのである。これに伴って、振動
エネルギーが伝達されたときの双極子の復元作用による
エネルギー消費量も飛躍的に増大することになり、予測
を遥かに超えた減衰性が生じることになると考えられ
る。
大きさとしたときの、母材11に生じる双極子モーメン
トの量が、これに活性成分を配合することで、図3に示
すように、同じ条件の下で3倍とか、10倍とかいった
量に増加することになるのである。これに伴って、振動
エネルギーが伝達されたときの双極子の復元作用による
エネルギー消費量も飛躍的に増大することになり、予測
を遥かに超えた減衰性が生じることになると考えられ
る。
【0037】このような作用効果を導く活性成分として
は、例えばN、N−ジシクロヘキシルベンゾチアジル−
2−スルフェンアミド(DCHBSA)、2−メルカプ
トベンゾチアゾール(MBT)、ジベンゾチアジルスル
フィド(MBTS)、N−シクロヘキシルベンゾチアジ
ル−2−スルフェンアミド(CBS)、N−tert−
ブチルベンゾチアジル−2−スルフェンアミド(BB
S)、N−オキシジエチレンベンゾチアジル−2−スル
フェンアミド(OBS)、N、N−ジイソプロピルベン
ゾチアジル−2−スルフェンアミド(DPBS)などの
メルカプトベンゾチアジル基を含む化合物、
は、例えばN、N−ジシクロヘキシルベンゾチアジル−
2−スルフェンアミド(DCHBSA)、2−メルカプ
トベンゾチアゾール(MBT)、ジベンゾチアジルスル
フィド(MBTS)、N−シクロヘキシルベンゾチアジ
ル−2−スルフェンアミド(CBS)、N−tert−
ブチルベンゾチアジル−2−スルフェンアミド(BB
S)、N−オキシジエチレンベンゾチアジル−2−スル
フェンアミド(OBS)、N、N−ジイソプロピルベン
ゾチアジル−2−スルフェンアミド(DPBS)などの
メルカプトベンゾチアジル基を含む化合物、
【0038】ベンゼン環にアゾール基が結合したベンゾ
トリアゾールを母核とし、これにフェニル基が結合した
2−{2′−ハイドロキシ−3′−(3″,4″,
5″,6″テトラハイドロフタリミデメチル)−5′−
メチルフェニル}−ベンゾトリアゾール(2HPMM
B)、2−{2′−ハイドロキシ−5′−メチルフェニ
ル}−ベンゾトリアゾール(2HMPB)、2−{2′
−ハイドロキシ−3′−t−ブチル−5′−メチルフェ
ニル}−5−クロロベンゾトリアゾール(2HBMPC
B)、2−{2′−ハイドロキシ−3′,5′−ジ−t
−ブチルフェニル}−5−クロロベンゾトリアゾール
(2HDBPCB)などのベンゾトリアゾール基を持つ
化合物、
トリアゾールを母核とし、これにフェニル基が結合した
2−{2′−ハイドロキシ−3′−(3″,4″,
5″,6″テトラハイドロフタリミデメチル)−5′−
メチルフェニル}−ベンゾトリアゾール(2HPMM
B)、2−{2′−ハイドロキシ−5′−メチルフェニ
ル}−ベンゾトリアゾール(2HMPB)、2−{2′
−ハイドロキシ−3′−t−ブチル−5′−メチルフェ
ニル}−5−クロロベンゾトリアゾール(2HBMPC
B)、2−{2′−ハイドロキシ−3′,5′−ジ−t
−ブチルフェニル}−5−クロロベンゾトリアゾール
(2HDBPCB)などのベンゾトリアゾール基を持つ
化合物、
【0039】あるいは、エチル−2−シアノ−3,3−
ジ−フェニルアクリレート(ECDPA)などのジフェ
ニルアクリレート基を含む化合物の中から選ばれた1種
若しくは2種以上を挙げることができる。
ジ−フェニルアクリレート(ECDPA)などのジフェ
ニルアクリレート基を含む化合物の中から選ばれた1種
若しくは2種以上を挙げることができる。
【0040】上述の活性成分の配合量としては、母材1
00重量部に対して10〜300重量部の割合が好まし
い。例えば活性成分の配合量が10重量部を下回る場
合、双極子モーメントの量を増大させるという活性成分
を配合したことによる十分な効果が得られず、活性成分
の配合量が300重量部を上回る場合には、十分に相溶
しなかったりすることがある。
00重量部に対して10〜300重量部の割合が好まし
い。例えば活性成分の配合量が10重量部を下回る場
合、双極子モーメントの量を増大させるという活性成分
を配合したことによる十分な効果が得られず、活性成分
の配合量が300重量部を上回る場合には、十分に相溶
しなかったりすることがある。
【0041】尚、前記母材に配合する活性成分を決定す
るに当たり、活性成分と母材を構成する成分との相溶し
易さ、すなわちSP値を考慮し、その値の近いものを選
択すると良い。
るに当たり、活性成分と母材を構成する成分との相溶し
易さ、すなわちSP値を考慮し、その値の近いものを選
択すると良い。
【0042】尚、双極子モーメントの量は、前述の母材
を構成する成分や活性成分の種類により様々に異なって
いる。また、同じ成分を用いたとしても、振動エネルギ
ーが伝達されたときの温度により、その双極子モーメン
トの量は変わる。また、伝達される振動エネルギーの大
小によっても、双極子モーメントの量は変わる。このた
め、防振材料として適用するときの温度や振動エネルギ
ーの大きさなどを考慮して、そのとき最も大きな双極子
モーメント量となるように、母材を構成する成分や活性
成分を選択して用いるのが望ましい。
を構成する成分や活性成分の種類により様々に異なって
いる。また、同じ成分を用いたとしても、振動エネルギ
ーが伝達されたときの温度により、その双極子モーメン
トの量は変わる。また、伝達される振動エネルギーの大
小によっても、双極子モーメントの量は変わる。このた
め、防振材料として適用するときの温度や振動エネルギ
ーの大きさなどを考慮して、そのとき最も大きな双極子
モーメント量となるように、母材を構成する成分や活性
成分を選択して用いるのが望ましい。
【0043】また、上記母材中には活性成分の他に、減
衰性をさらに向上させる目的で、マイカ鱗片、ガラス
片、グラスファイバー、カーボンファイバー、炭酸カル
シウム、バライト、沈降硫酸バリウム等のフィラーを充
填することもできる。
衰性をさらに向上させる目的で、マイカ鱗片、ガラス
片、グラスファイバー、カーボンファイバー、炭酸カル
シウム、バライト、沈降硫酸バリウム等のフィラーを充
填することもできる。
【0044】本発明の防振材料は、上記母材を構成する
成分及び活性成分、並びに必要に応じてフィラーを配合
することで得られるが、その形態は、シート状、ブロッ
ク状、粒状、あるいは繊維状など、用途や使用形態に応
じて様々な形態を採ることができる。またこの防振材料
は、形状や大きさを変えることで共振周波数を変更する
ことができるので、用途や使用形態に応じて形状や大き
さを適宜決定すると良い。
成分及び活性成分、並びに必要に応じてフィラーを配合
することで得られるが、その形態は、シート状、ブロッ
ク状、粒状、あるいは繊維状など、用途や使用形態に応
じて様々な形態を採ることができる。またこの防振材料
は、形状や大きさを変えることで共振周波数を変更する
ことができるので、用途や使用形態に応じて形状や大き
さを適宜決定すると良い。
【0045】上記の如く、母材に活性成分が配合された
防振材料は、母材における双極子モーメントの量が飛躍
的に増加し、もって優れた減衰性が発揮されるに至るの
であるが、この防振材料における双極子モーメントの量
は、図4に示すA−B間における誘電率(ε′)の差と
して表される。すなわち図4に示すA−B間における誘
電率(ε′)の差が大きければ大きいほど、双極子モー
メントの量が大きいということになる。
防振材料は、母材における双極子モーメントの量が飛躍
的に増加し、もって優れた減衰性が発揮されるに至るの
であるが、この防振材料における双極子モーメントの量
は、図4に示すA−B間における誘電率(ε′)の差と
して表される。すなわち図4に示すA−B間における誘
電率(ε′)の差が大きければ大きいほど、双極子モー
メントの量が大きいということになる。
【0046】さて、図4は誘電率(ε′)と誘電損率
(ε″)との関係を示したグラフであるが、このグラフ
に示す誘電率(ε′)と誘電損率(ε″)との間には、
誘電損率(ε″)=誘電率(ε′)×誘電正接(tan
δ)といった関係が成り立っている。
(ε″)との関係を示したグラフであるが、このグラフ
に示す誘電率(ε′)と誘電損率(ε″)との間には、
誘電損率(ε″)=誘電率(ε′)×誘電正接(tan
δ)といった関係が成り立っている。
【0047】本発明者は、防振材料についての研究を通
して、ここでいう誘電損率(ε″)が高ければ高いほど
減衰性(ζ)も高いということを見い出したのである。
すなわち、高分子の電子物性を表す誘電損率(ε″)と
力学的な弾性を示す弾性正接(tanδ)との間には相
関関係があり、さらに弾性正接(tanδ)と減衰性の
高低を示す減衰比(ζ)とは、ζ=tanδ/2の関係
にあるのである。
して、ここでいう誘電損率(ε″)が高ければ高いほど
減衰性(ζ)も高いということを見い出したのである。
すなわち、高分子の電子物性を表す誘電損率(ε″)と
力学的な弾性を示す弾性正接(tanδ)との間には相
関関係があり、さらに弾性正接(tanδ)と減衰性の
高低を示す減衰比(ζ)とは、ζ=tanδ/2の関係
にあるのである。
【0048】この知見に基づいて、上述の防振材料にお
ける誘電損率(ε″)を調べたところ、周波数110H
zにおける誘電損率が50以上の防振材料は、弾性正接
(tanδ)の値が高く、この弾性正接(tanδ)と
比例関係にある減衰比(ζ)も高くなり、優れた減衰性
を有していることが解った。
ける誘電損率(ε″)を調べたところ、周波数110H
zにおける誘電損率が50以上の防振材料は、弾性正接
(tanδ)の値が高く、この弾性正接(tanδ)と
比例関係にある減衰比(ζ)も高くなり、優れた減衰性
を有していることが解った。
【0049】この関係は、いくつかの具体的な防振材料
について、誘電損率(ε″)と弾性正接(tanδ)と
を測定した実験結果(表1及び表2に示す)からも明ら
かである。尚、表1及び表2に示す誘電損率(ε″)と
弾性正接(tanδ)の測定は、誘電損率(ε″)の測
定にインピーダンス/ゲイン・フェーズアナライザー4
194A、横河ヒューレット・パッカード株式会社製の
測定装置を用い、弾性正接(tanδ)の測定に、レオ
バイブロン、DDV−25FP、株式会社オリエンティ
ック製の測定装置を用いて行った。また、減衰比(ζ)
はtanδ/2であるので、単純に弾性正接(tan
δ)の2分の1として求めた。
について、誘電損率(ε″)と弾性正接(tanδ)と
を測定した実験結果(表1及び表2に示す)からも明ら
かである。尚、表1及び表2に示す誘電損率(ε″)と
弾性正接(tanδ)の測定は、誘電損率(ε″)の測
定にインピーダンス/ゲイン・フェーズアナライザー4
194A、横河ヒューレット・パッカード株式会社製の
測定装置を用い、弾性正接(tanδ)の測定に、レオ
バイブロン、DDV−25FP、株式会社オリエンティ
ック製の測定装置を用いて行った。また、減衰比(ζ)
はtanδ/2であるので、単純に弾性正接(tan
δ)の2分の1として求めた。
【0050】尚、測定は、20°C、40°C及び60
°Cの各温度で行い、その場合の周波数は110Hz、
T/Pサイズはφ20×t 1.0mmとした。
°Cの各温度で行い、その場合の周波数は110Hz、
T/Pサイズはφ20×t 1.0mmとした。
【0051】
【表1】
【0052】
【表2】
【0053】
【発明の効果】本発明の防振材料は、防振材料を構成す
る母材中に活性成分が配合されて、前記母材における双
極子モーメント量が飛躍的に増加しており、減衰性が発
揮されるようになっている。
る母材中に活性成分が配合されて、前記母材における双
極子モーメント量が飛躍的に増加しており、減衰性が発
揮されるようになっている。
【0054】また、周波数110Hzにおける誘電損率
が50以上の防振材料の場合は、自動車、内装材、建
材、家電機器などの振動の発生源からの振動伝達を確実
に絶縁または緩和する高減衰性を有する。
が50以上の防振材料の場合は、自動車、内装材、建
材、家電機器などの振動の発生源からの振動伝達を確実
に絶縁または緩和する高減衰性を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】母材における双極子を示した模式図。
【図2】振動エネルギーが伝達されたときの母材におけ
る双極子の状態を示した模式図。
る双極子の状態を示した模式図。
【図3】活性成分が配合されたときの母材における双極
子の状態を示した模式図。
子の状態を示した模式図。
【図4】母材における誘電率(ε′)と誘電損率
(ε″)との関係を示したグラフ。
(ε″)との関係を示したグラフ。
11・・・母材 12・・・双極子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08L 23/28 C08L 23/28 27/06 27/06 101/00 101/00
Claims (16)
- 【請求項1】 防振材料を構成する母材中に、前記母材
における双極子モーメント量を増加させる活性成分を配
合したことを特徴とする防振材料。 - 【請求項2】 前記母材が、ポリ塩化ビニル、塩素化ポ
リエチレン、アクリルゴム、アクリロニトリル−ブタジ
エンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、及びクロロプレ
ンゴムから選ばれる極性高分子よりなることを特徴とす
る請求項1記載の防振材料。 - 【請求項3】 前記母材が使用温度域にガラス転移点を
有する高分子よりなることを特徴とする請求項1記載の
防振材料。 - 【請求項4】 前記活性成分が母材100重量部に対し
て10〜300重量部の割合で配合されていることを特
徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の防振材料。 - 【請求項5】 前記活性成分が、メルカプトベンゾチア
ジル基を含む化合物の中から選ばれた1種若しくは2種
以上であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに
記載の防振材料。 - 【請求項6】 前記メルカプトベンゾチアジン基を含む
化合物が、N、N−ジシクロヘキシルベンゾチアジル−
2−スルフェンアミドであることを特徴とする請求項5
記載の防振材料。 - 【請求項7】 前記メルカプトベンゾチアジン基を含む
化合物が、2−メルカプトベンゾチアゾールであること
を特徴とする請求項5記載の防振材料。 - 【請求項8】 前記メルカプトベンゾチアジン基を含む
化合物が、ジベンゾチアジルスルフィドであることを特
徴とする請求項5記載の防振材料。 - 【請求項9】 前記活性成分が、ベンゾトリアゾール基
を持つ化合物の中から選ばれた1種若しくは2種以上で
あることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の
防振材料。 - 【請求項10】 前記ベンゾトリアゾール基を持つ化合
物が、2−{2′−ハイドロキシ−3′−(3″,
4″,5″,6″テトラハイドロフタリミデメチル)−
5′−メチルフェニル}−ベンゾトリアゾールであるこ
とを特徴とする請求項9記載の防振材料。 - 【請求項11】 前記ベンゾトリアゾール基を持つ化合
物が、2−{2′−ハイドロキシ−5′−メチルフェニ
ル}−ベンゾトリアゾールであることを特徴とする請求
項9記載の防振材料。 - 【請求項12】 前記ベンゾトリアゾール基を持つ化合
物が、2−{2′−ハイドロキシ−3′−t−ブチル−
5′−メチルフェニル}−5−クロロベンゾトリアゾー
ルであることを特徴とする請求項9記載の防振材料。 - 【請求項13】 前記ベンゾトリアゾール基を持つ化合
物が、2−{2′−ハイドロキシ−3′,5′−ジ−t
−ブチルフェニル}−5−クロロベンゾトリアゾールで
あることを特徴とする請求項9記載の防振材料。 - 【請求項14】 前記活性成分が、ジフェニルアクリレ
ート基を持つ化合物の中から選ばれた1種若しくは2種
以上であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに
記載の防振材料。 - 【請求項15】 前記ジフェニルアクリレート基を持つ
化合物が、エチル−2−シアノ−3,3−ジ−フェニル
アクリレートであることを特徴とする請求項14記載の
防振材料。 - 【請求項16】 周波数110Hzにおける誘電損率が
50以上であることを特徴とする請求項1〜15のいず
れかに記載の防振材料。
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DE69738107T DE69738107T2 (de) | 1996-05-10 | 1997-03-28 | Energieumwandlungszusammensetzung |
RU98113951A RU2185765C2 (ru) | 1996-05-10 | 1997-03-28 | Композиция для преобразования энергии |
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EP20050007629 EP1574545B1 (en) | 1996-05-10 | 1997-03-28 | Energy conversion composition |
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CNB971943923A CN100363430C (zh) | 1996-05-10 | 1997-03-28 | 组合物 |
EP20050007631 EP1564244A3 (en) | 1996-05-10 | 1997-03-28 | Energy conversion composition |
HU9902597A HUP9902597A3 (en) | 1996-05-10 | 1997-03-28 | Energy conversion composition |
TR1998/02266T TR199802266T2 (xx) | 1996-05-10 | 1997-03-28 | Enerji de�i�im bile�imi. |
EP20050007633 EP1564824A3 (en) | 1996-05-10 | 1997-03-28 | Energy conversion composition |
AT05007629T ATE421859T1 (de) | 1996-05-10 | 1997-03-28 | Energieumwandlungszusammensetzung |
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EP97908567A EP0897675B1 (en) | 1996-05-10 | 1997-03-28 | Energy conversion composition |
CA002241885A CA2241885C (en) | 1996-05-10 | 1997-03-28 | Energy conversion composition |
IL125467A IL125467A (en) | 1996-05-10 | 1997-03-28 | Energy conversion vaccine |
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BRPI9708298-8A BR9708298A (pt) | 1996-05-10 | 1997-03-28 | Composição para conversão de energia |
KR10-1998-0706075A KR100367888B1 (ko) | 1996-05-10 | 1997-03-28 | 에너지 변환 조성물 |
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---|---|---|---|
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Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1999064535A1 (en) * | 1998-06-05 | 1999-12-16 | Shishiai-Kabushikigaisha | Damping self-adhesive |
WO2000008100A1 (fr) * | 1998-08-07 | 2000-02-17 | Shishiai-Kabushikigaisha | Pieces moulees antivibrations en resine et pastilles de resine antivibrations destinees au moulage desdites pieces |
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WO2000041179A1 (fr) * | 1998-12-28 | 2000-07-13 | Shishiai-Kabushikigaisha | Dispositif de precision |
WO2000049466A1 (fr) * | 1999-02-19 | 2000-08-24 | Shishiai-Kabushikigaisha | Appareil de formation d'image |
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WO2011114990A1 (ja) * | 2010-03-17 | 2011-09-22 | 横浜ゴム株式会社 | ゴム組成物、架橋ゴム組成物および高減衰積層体 |
-
1996
- 1996-11-07 JP JP8295297A patent/JPH10139933A/ja active Pending
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JP2011084690A (ja) * | 2009-10-19 | 2011-04-28 | Cci Corp | 減衰性樹脂組成物 |
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