JPH10189921A - 積層型フローティングゲートメモリデバイス - Google Patents

積層型フローティングゲートメモリデバイス

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JPH10189921A
JPH10189921A JP9277485A JP27748597A JPH10189921A JP H10189921 A JPH10189921 A JP H10189921A JP 9277485 A JP9277485 A JP 9277485A JP 27748597 A JP27748597 A JP 27748597A JP H10189921 A JPH10189921 A JP H10189921A
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JP
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layer
gate
doped
floating gate
thickness
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JP9277485A
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Theodore Clemence James
セオドア クレメンス ジェームズ
Hyon Lee U
リー ウー−ヒョン
Manchanda Rarita
マンチャンダ ラリタ
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Nokia of America Corp
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Lucent Technologies Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 5V以下の動作電圧で消去できるフラッシュ
メモリデバイス、あるいはEPROMデバイスのような
メモリデバイスを提供する。 【解決手段】 本発明のメモリデバイスは積層構造体で
あり、基板10上に、ゲート酸化物層20、フローティ
ングゲート22、誘電体層24、制御ゲート26が順に
形成されている。誘電体層24の誘電率はゲート酸化物
層20のそれの2倍以上で、誘電体層24の厚さはゲー
ト酸化物層20のそれ以上である。誘電体層24の材料
は、Al23,ZrドープのAl23,Y23,Zrド
ープのY23,ZrドープのTa25,SiドープのA
23,SiドープのY23,SiドープのTa25
らなるグループから選択された材料である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フローティングゲ
ートメモリセルとこのようなセルの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】不揮発性メモリは、パワーを取り除いた
後も記憶されたデータを保持するメモリである。様々な
種類の不揮発性メモリがある、例えばROM,PRO
M,EPROM,EEPROMがある。EPROMは、
紫外線を照射して消去し、一方、EEPROMは電気信
号を用いて消去する。また電気信号を用いてEPROM
とEEPROMに書き込むことができる。
【0003】従来のフラッシュEEPROM(「フラッ
シュ」とは、全てのメモリセルあるいはそのセクタを一
度に消去できることを意味する)においては、メモリセ
ルは低(しきい値)電圧で同時に消去し、その後個々に
あるいは小さなグループ毎に高(しきい値)電圧でもっ
てプログラムする。EPROMとEEPROMは、この
再プログラムが可能な不揮発性メモリを必要とするデー
タ処理システムに通常用いられる。便宜上EEPROM
とEPROMは、EPROMと本明細書では総称する。
【0004】EPROMの一般的デバイス構造は、フロ
ーティングゲートのポリシリコントランジスタである。
一般的なフローティングゲート構造体は、絶縁層の間に
フローティングゲートを挟み込んでいる。この絶縁層−
フローティングゲート−絶縁層の構造体は、デバイス基
板と通常のセレクトゲート電極との間に配置されてい
る。
【0005】上記の構造を有するn−チャネルデバイス
とp−チャネルデバイスが存在する。n−チャネルデバ
イスにおいては、ソースとドレインはn型ドーパントで
ドーピングされ、一方、基板はp型ドーパントでもって
ドーピングされている。p−チャネルデバイスにおいて
は、ソースとドレインはp型ドーパントを含有し、基板
はn型のドーパントを含有している。
【0006】このようなデバイスに適した基板は、シリ
コンベースの基板およびIII−V属半導体基板(例、
InPとGaAs)である。シリコンベースの基板
(例、シリコンあるいはSiGe合金)においては、p
型ドーパントの例はボロンであり、n型ドーパントの例
はヒ素およびリンである。
【0007】EPROMはバイアス電圧を図1に示した
デバイスにかけることによりプログラムする。セレクト
ゲート(以下コントロールゲートと称する)は、セレク
ト電圧に係る電圧はVC で、ドレインに係る電圧はVD
で、ソースに係る電圧はVSである。これら様々な端末
の間の電圧差(通常バイアス電圧と称する)は、以下の
ように定義する:例、VCS=VC−VS;VDS=VD
S,等。
【0008】フローティングゲートをプログラムする際
に係るこれらのバイアス電圧が、正あるいは負のいずれ
かは、デバイスがnチャネル型かpチャネル型かに依存
する。n−チャネルデバイスをプログラムする際には、
CSとVDSは正であり、一方、p−チャネルデバイスを
プログラムする際には、VCSとVDSは負である。便宜上
以下の説明においては、これらデバイスの極性はn−チ
ャネルデバイスでもって説明する。
【0009】これらの書き込みバイアス電圧は、通常高
電圧のVCSおよび/または高電圧のVDSである。これら
のプログラム電圧は、デバイスのバルク領域(チャネル
および/またはソースおよび/またはドレイン)から電
子を移動させ、そこに電子を閉じ込めこれによりフロー
ティングゲートをさらに負にチャージする。
【0010】このチャージ(電荷)はフローティングゲ
ート内に閉じ込められるが、フローティングゲートは、
絶縁酸化物層によりセレクトゲートからおよび別の薄い
酸化絶縁層によりドレイン−ソース−基板から電気的に
絶縁されているからである。フローティングゲート内の
閉じ込められた電子により、しきい値電圧(VT)があ
る所定レベルまで上昇する。さらにまたこのプログラム
電圧は、通常の読みだしバイアス条件の範囲外にあり、
その結果不用意な書き込みが読みだし中に行われないよ
うにされる。
【0011】EPROMは、通常フローティングゲート
トランジスタの列を有している。あるセルのVT は、読
み出し時の検出アンプにより決定され、その論理値に復
号化される。例えば従来の双状態メモリにおいては、上
記の書き込み時に達成される高VT は、論理1(ワン)
として復号化され、元来のVT (負の電荷をフローティ
ングゲート22にかけることにより書き込まれることの
ないデバイスのVT )は、論理0(ゼロ)として復号化
される。このフローティングゲートは絶縁されているた
めに、セルは10年以上の期間に亘りプログラムされた
まま、あるいは消去されたままの状態を維持する。これ
は、電荷保持と称する。
【0012】現在のデバイスにおいては、約−12から
−15Vの制御ゲートバイアス(即ち、制御ゲートとソ
ースまたはドレインのいずれかとの間のバイアス)が、
フローティングゲートから電荷を消去するのに必要であ
る(ここではn−チャネルデバイスの極性で説明してい
る)。
【0013】これらの高電圧メモリデバイスが低電圧の
アプリケーション、即ち5V以下の動作電圧のシステム
で用いられると、低電圧から高電圧まで電圧を上げるの
にチャージポンプ(charge pump) が必要である。この
チャージポンプが必要なためにシステムのコストは上昇
し、システムの信頼性が低下する。低電圧回路に高電圧
のトランジスタを挿入することが必要だからである。し
たがって、フラッシュメモリおよびEPROMデバイス
のようなメモリデバイスは、5V以下の動作電圧をかけ
ることにより、容易に消去できることが望ましい。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】したがって本発明の目
的は、5V以下の動作電圧をかけることにより容易に消
去できるフラッシュメモリデバイス、あるいはEPRO
Mデバイスのようなメモリデバイスを提供することであ
る。さらにまた、1ミリ秒(m秒と称する)以下での時
間で消去できるデバイスを提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明のメモリデバイス
は積層構造体であり、フローティングゲート22が制御
ゲート26の下に配置され、そして誘電体層24が制御
ゲート26とフローティングゲート22の間に配置され
ている。この制御ゲートとフローティングゲートは、通
常ポリシリコン製であるため、この誘電体層24はポリ
間誘電体層(inter-poly dielectric(IPD層)と称
する。
【0016】フローティングゲートは、チャネル上とソ
ース領域とドレイン領域の少なくとも一部の上に配置さ
れている。誘電体層20がフローティングゲートとチャ
ネル領域,ソース領域,ドレイン領域の間に配置されて
いる。この誘電体層20は、トンネル層とゲート層の両
方として機能する。現在のデバイスは、ゲート誘電体材
料は、SiO2 である。以下、ゲート誘電体層は、ゲー
ト酸化物とも称する。
【0017】本発明においては、このIPD層の材料と
IPD層の厚さを適宜選択して、デバイスが低電圧(5
V以下)でかつ高速(1m秒以下)で消去あるいは書き
込みできるようにしたものである。本発明のデバイスの
説明においては、反対符号のバイアスを用いてデバイス
に読み出しおよび書き込みを行う。そのためバイアス電
圧は、絶対値を用いるものとする。即ち−5V以下と
は、5V以下でその電圧符号が負のものを意味する。
【0018】IPD層24材料の誘電率とIPD層の厚
さによりトンネル/ゲート酸化物に係る電界を与え、こ
れによりデバイスが特定の条件下で消去される。必要な
電界はIPD層の材料が高誘電率の材料であることによ
り与えられる。即ちIPD層の誘電率はゲート誘電材料
の誘電率の少なくとも2倍である。SiO2 の誘電率は
3.8であるため、ゲート誘電体材料がSiO2 の場合
にはIPD層の誘電率は8以上である。
【0019】IPD層材料の誘電率は、少なくとも10
以上が望ましい。このIPD層材料は、デバイスがフロ
ーティングゲート上(内)の電荷を許容可能な間保持す
るために低漏洩材料でなければならない。現在では、少
なくとも10年間に亘りフローティングゲート内に電荷
を保持できる材料が望ましい。
【0020】本発明のデバイスは、フラッシュEPRO
Mデバイスを製造する従来の製造技術を用いて製造され
る。ゲート酸化物層20がまずシリコン基板10上に形
成される。通常この基板は、ボロンのようなp型ドーパ
ントでもって薄くドーピングされている。ゲート酸化物
層20がこの基板上に従来技術を用いて形成される。こ
のようにして形成されたゲート酸化物層20の厚さは、
少なくとも3nm以上が望ましい。
【0021】しかし、漏れ電流を考慮すると、ゲート酸
化物層20の厚さは、少なくとも5nmの厚さが必要で
ある。このゲート酸化物層20は、トンネル領域として
機能する。そのため、ゲート酸化物層は、ゲート酸化物
の電流の漏れを阻止する機能を果たす程度厚くなければ
ならないが、電子の Fowler-Nordheimトンネル現象が発
生する程度薄くなければならない。
【0022】ポリシリコン層22がこのトンネル領域の
上に形成されてフローティングゲートを構成する。この
ポリシリコン層は、ヒ素等のn型ドーパントでもってド
ーピングされ、このポリシリコン層の厚さは50nmか
ら100nmである。
【0023】IPD層24がその後このフローティング
ゲート22上に形成される。このIPD層は、一層ある
いは複数層から構成される。IPD層が複数層から構成
される場合には、これら複数の層は、IPD層の有効誘
電率が少なくとも8となる程度十分に高い誘電率を有す
る材料から形成される。本発明においては、IPD層の
有効誘電率は、IPD層が単一層あるいは多層構造体の
いずれであっても合成誘電率である。
【0024】このような高い誘電率の材料の例は、Al
23 ,Y23,ZrドープのAl23,Zrドープの
Ta25,ZrドープのY23,SiドープのAl
23,SiドープのTa25,SiドープのY23であ
る。所定期間フローティングゲート上に電荷を保持する
本発明の不揮発性メモリデバイス(EPROM)に対し
ては、IPD層24の厚さはゲート酸化物層20の厚さ
と同程度かあるいはそれよりも厚いことが必要である。
【0025】制御ゲート層26がその後このIPD層2
4の上に形成される。この制御ゲート層は通常ポリシリ
コン製で、n−チャネルデバイスに対してはヒ素のよう
なn型ドーパントを、p−チャネルデバイスに対しては
p型ドーパントでもってドーピングされている。この制
御ゲート層26の厚さは、100nmから300nmで
ある。これらの層が形成された後、デバイスのゲート積
層体が従来のリソグラフ技術とエッチング技術を用いて
形成され、その後さらにMOSデバイスを形成する他の
プロセスが行われる。本発明のデバイスは、積層したゲ
ート構造体として説明したが、スプリットゲート構造体
でもかまわない。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明はIPD層の特性を制御し
て、フラッシュEPROMデバイスの制御ゲートに5V
以下の動作電圧をかけたときに、1m秒以下で消去でき
るようなフラッシュEPROMを提供するものである。
前述したように、本発明のフラッシュメモリあるいはE
PROMデバイスは積層構造体である。本発明のデバイ
スは、デバイスのIPD層はその誘電率が8以上、好ま
しくは10である。そして本発明のデバイスは前述した
ようなゲート酸化物層の厚さを有するが、ゲート酸化物
層の厚さは、5nmから8nmが望ましい。本発明のデ
バイスにおいては、IPD層の厚さは、ゲート酸化物層
の厚さ以上である。
【0027】本発明の一実施例を図1に示す。本発明の
デバイスは、基板10の上に酸化物(SiO2 )層20
が形成されている。この基板10内にソース12,ドレ
イン14,チャネル16が形成されている。この酸化物
層20は、従来技術例えばO2 とN2O のような従来の
雰囲気中の炉内酸化のような技術により、および高速熱
酸化(rapid thermal oxidation (RTO))により形
成される。
【0028】ポリシリコン製フローティングゲート層2
2がこのゲート酸化物層20の上に形成される。ポリシ
リコン製フローティングゲート層22はCVDのような
従来技術により形成される。ポリシリコン製フローティ
ングゲート層22の厚さは、設計的選択事項である。通
常このポリシリコン製フローティングゲート層22の厚
さは、50nmから100nmである。
【0029】IPD層24がポリシリコン製フローティ
ングゲート層22の上に従来技術を用いて形成される。
通常このような従来技術はスパッタリング,CVD,あ
るいは酸化法で、これはIPD層を形成するのに用いら
れたものである。このIPD層の誘電率は、8以上であ
るが、ポリシリコン製フローティングゲート層22から
の電流の大きな漏れ(リーク)がないものが好ましい。
このような材料の例としては、Al23,ZrドープA
23,Y23,ZrドープY23,ZrドープTa2
5,SiドープAl23,SiドープY23,Siド
ープTa25である。
【0030】ドーピングされたアルミ酸化物のZrとS
iの含有量は、0.1重量%から5重量%の間である。
IPD層24がZrドープのAl23の実施例の場合に
は、Zrのドーパント濃度は50重量%まで可能であ
る。しかし、ドーパント濃度が受け入れ難いほどの高い
リークと、低い破壊電圧を材料にもたらしてはならな
い。
【0031】電荷を少なくとも10年間に亘り保持する
ようなデバイスにおいては、IPD層24からの電荷の
リークは、10-14 A/cm2 以下でなければならな
い。低いリーク率の材料は、電荷をフローティングゲー
ト内に保持するために望ましい。上記の誘電体材料は、
この要件を満足させる材料の例である。
【0032】導電材料製の制御ゲート26が、IPD層
24の上に形成される。この制御ゲート26は、従来公
知の材料で例えばドープされたポリシリコン金属硅化
物,窒化チタンあるいはポリシリコンと金属硅化物の二
重層のような材料である。この制御ゲート26は、MO
Sデバイスを製造する従来技術を用いて形成され、パタ
ーン化される。
【0033】本発明のデバイスにおいては、IPD層2
4の材料と厚さを適宜選択して低電圧で動作し、十分長
期間フローティングゲート上に電荷を保持するようなデ
バイスを提供する。本発明のデバイスにおいては、IP
D層24の材料と厚さおよびトンネル機能を実行する酸
化物(tunnel oxide(TO))層20の厚さは、KIP D
IPDがKTOTOにほぼ等しくなるよう選択される。こ
の式において、材料の誘電率はKで表され、層の電界は
Eで表される。
【0034】本発明においては、ETOはデバイスが早急
に消去されるような環境を提供できるほど大きいものが
好ましい。これに関しては、ETOは少なくとも約8MV
/cmが望ましい。さらにまたEIPDが小さくなるとI
PD層の信頼性が上がるために、EIPD は小さいのが望
ましい。これについては、EIPDは5MV/cm以下が
望ましい。KTOは一定であるのでKIPDを増加させると
制御ゲート上のあるバイアス電圧およびトンネル酸化物
層20とIPD層24のある厚さに対しては、ETOが増
加することになる。
【0035】図2は様々な制御ゲート電圧に対し、ゲー
ト酸化物層の電界と誘電率の関係を表す。ゲート酸化物
層20の厚さが5.5nmで、VDSが2Vで、フローテ
ィングゲート層22の面積が0.8μm×0.5μmの
フラッシュEPROMデバイスをモデル化して解析し
た。IPD層材料の誘電率を3から10,000まで変
化させた。IPD層24の厚さは15nmであった。こ
れによると図2は、制御ゲートにかかる非常に低い電圧
(5V以下)に対しては、ゲート酸化物に係る高電界
(約10MV/cm)が有効誘電率が8以上のIPD層
24を有するデバイスにより達成された。
【0036】図3はフローティングゲート22から電荷
を消去するのに必要な制御ゲートバイアス電圧VCGを減
少させた際のIPD層24の厚さと材料とIPD層の誘
電率の関係を表すグラフである。この例において、5.
5nm厚のゲート酸化物と3.3VのVDSと、フローテ
ィングゲート面積が0.8μm×0.5μmのフラッシ
ュEPROMデバイスを前述したようにモデル化した。
IPD層の誘電率を8から10,000まで変化させ
た。
【0037】このIPD層24の厚さは、ゲート酸化物
層20の厚さの2倍から3倍に亘って変化する。IPD
層24の厚さが5.5nm(ゲート酸化物層20と同等
の厚さ)を有するデバイスの性能を黒丸の線100とし
て示す。IPD層24の厚さが11nm(ゲート酸化物
層20の2倍の厚さ)を有するデバイスの性能を黒い四
角形の線110で示す。IPD層24の厚さが16.5
nm(ゲート酸化物層20の3倍の厚さ)を有するデバ
イスの性能を黒い三角形の線120で示す。
【0038】図3は、IPD層の誘電率の関数としてS
iO2 に比較したバイアス電圧の低減比率を示す。この
バイアス電圧の低減比率は、IPD層がSiO2 である
デバイスでもって正規化したKIPDの値が3から10,
000の値を有するデバイスに対し、VCSをモデル化す
ることにより得られた。IPD層の誘電率を3.82か
ら8以上に増加させると、印加バイアス電圧は、40か
ら50%に低減した。IPD層の誘電率を増加させた影
響は、より厚い層の場合、よりはっきりする。
【0039】図4は、異なるVDSで、フローティングゲ
ートの消去時間とIPD層の誘電率との関係を表す。ゲ
ート酸化物層の厚さが5.5nm、IPD層の厚さが1
5nm、フローティングゲート領域の幅が0.8μm
で、長さが0.5μmのフラッシュEPROMデバイス
を解析モデルを用いてモデル化した。IPD層材料の誘
電率は、3から10,000まで変化させた。
【0040】VDSの異なる3種類の電圧5V,3.3
V,2Vにおけるデバイスの性能をモデル化した。これ
ら3種類の電圧の全てにおいて、誘電材料が増加してI
PD層の誘電率が100以上になるまで消去時間は減少
した。その後、誘電率の増加がキャパシタンスの負荷影
響により消去時間が増加した。
【0041】
【発明の効果】以上述べたように、本発明は、5V以下
の動作電圧をかけることにより、さらにまた1m秒以下
で容易に消去できるフラッシュメモリデバイス、あるい
はEPROMデバイスのようなメモリデバイスを提供す
るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のデバイスの断面図
【図2】様々な制御ゲート電圧におけるゲート酸化物の
電界とIPD層材料の誘電率との関係を表すグラフ
【図3】様々なIPD層厚さを有するデバイスの制御ゲ
ートバイアス電圧(VCS)と誘電率との関係を表すグラ
【図4】3種類のソースドレイン電圧(VDS)をかけた
際フローティングゲートの消去時間とIPD層材料の誘
電率との関係を表すグラフ
【符号の説明】
10 基板 12 ソース 14 ドレイン 16 チャネル 20 ゲート酸化物層(SiO2 層) 22 ポリシリコン製フローティングゲート層 24 IPD層 26 制御ゲート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 596077259 600 Mountain Avenue, Murray Hill, New Je rsey 07974−0636U.S.A. (72)発明者 ウー−ヒョン リー アメリカ合衆国、07974 ニュージャージ ー、ニュー プロビデンス、ユニオン ド ライブ 24 (72)発明者 ラリタ マンチャンダ アメリカ合衆国、07747 ニュージャージ ー、アバーディーン、ウィンダム プレイ ス、エディンバラ コート 176

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A) ソース領域(12)とドレイン
    領域(14)と、このソース領域とドレイン領域の間に
    配置されたチャネル領域(16)とを有する半導体基板
    (10)と、 (B) 前記ソース領域とドレイン領域とチャネル領域
    の上に形成されたゲート誘電体層(20)と、 (C) 前記チャネル領域上とソース領域とドレイン領
    域の少なくとも一部の上で、前記ゲート誘電体層(2
    0)の上に形成されたフローティンゲート層(22)
    と、 (D)前記フローティングゲート層(22)の上に形成
    された誘電体層(24)と、 からなり、前記誘電体層(24)の有効誘電率は、前記
    ゲート誘電体層(20)の材料の誘電率の2倍以上であ
    り、 前記誘電体層(24)の厚さは、前記ゲート誘電体層
    (20)の厚さ以上であり、かつ、5V以下の印加電圧
    (VDC)を1ミリ秒以下かけることにより、フローティ
    ングゲートの電荷を消去できる程度であることを特徴と
    する積層型フローティングゲートメモリデバイス。
  2. 【請求項2】 前記ゲート誘電体は、ゲート酸化物層で
    あり、 前記誘電体層の有効誘電率は8以上であることを特徴と
    する請求項1のデバイス。
  3. 【請求項3】 前記ゲート酸化物層の厚さは、3nm以
    上で、 前記誘電体層(24)の厚さは前記ゲート酸化物層の厚
    さ以上であることを特徴とする請求項2のデバイス。
  4. 【請求項4】 前記ゲート酸化物層の厚さは、3nmか
    ら8nmの間であることを特徴とする請求項3のデバイ
    ス。
  5. 【請求項5】 前記誘電体(24)の材料は、Al
    23,ZrドープのAl23,Y23,ZrドープのY
    23,ZrドープのTa25,SiドープのAl23
    SiドープのY23,SiドープのTa25からなるグ
    ループから選択された材料であることを特徴とする請求
    項4のデバイス。
  6. 【請求項6】 前記誘電体層(24)材料のリーク率
    は、フローティングゲートが電荷を10年以上保持でき
    る程度低いことを特徴とする請求項5のデバイス。
  7. 【請求項7】 前記基板(10)材料は、Si,SiG
    e合金,InP,GaAsからなるグループから選択さ
    れた材料であることを特徴とする請求項4のデバイス。
  8. 【請求項8】 前記誘電体層(24)は、複数の誘電体
    層を含むことを特徴とする請求項2のデバイス。
  9. 【請求項9】 前記誘電体層(24)の有効誘電率は、
    10以上であることを特徴とする請求項2のデバイス。
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