JPH10188860A - 陰極線管 - Google Patents

陰極線管

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JPH10188860A
JPH10188860A JP34880796A JP34880796A JPH10188860A JP H10188860 A JPH10188860 A JP H10188860A JP 34880796 A JP34880796 A JP 34880796A JP 34880796 A JP34880796 A JP 34880796A JP H10188860 A JPH10188860 A JP H10188860A
Authority
JP
Japan
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stem
pins
glass
stem pins
crt
Prior art date
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Pending
Application number
JP34880796A
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English (en)
Inventor
Toshiaki Yamaguchi
利明 山口
Toshihisa Terasawa
敏久 寺沢
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
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  • Vessels, Lead-In Wires, Accessory Apparatuses For Cathode-Ray Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 陰極線管のネック先端部のステムガラスに植
立したステムピン間の絶縁耐圧を向上させて高圧印加時
の電気漏洩を防止する。 【解決手段】 ステムガラス2に植立したステムピン3
1 と3B1 間並びに3A2 と3B2 間のステムガラス
2の外表面に凹凸部17を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はステムガラスに立設
した複数のステムピン間の電気絶縁を向上させる様に成
した陰極線管に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から陰極線管(以下CRTと記す)
のネック終端面のステムガラスに突出して立設したステ
ムピン及び封止管に対して、インシュレータ付きのステ
ムベースを装着する装着方法を、本出願人は先に特願平
7−182888号として提案している。以下、この構
造を図5A乃至図5Dによって説明する。
【0003】図5AはインシュレータをCRTに装着し
た斜視図、図5Bは図5AのA−A断面矢視図、図4C
はインシュレータをステムベースに接合した状態を示す
斜視図、図5Dはインシュレータの全体的な形状を示す
斜視図である。
【0004】図5AでCRTを構成するネック1内に
は、図示しない、複数の電極から成る電子銃が固着さ
れ、ネック1の終端部の硝子封止部からなる端面、即
ち、ステムガラス2には複数のステムピン3A,3
1 ,3A2 及び3B1 ,3B2 が植立されている。こ
れらステムピンのうち、ステムピン3A,3A1 ,3A
2 のピッチは比較的小さく、最小2mm程度と成され、
ステムピン3A1 ,3A2 には零電位又はマイナス電位
が与えられ、フォーカス用の高電圧が印加されるステム
ピン3B1 ,3B2 と零電位の与えられるステムピン3
1 ,3A2 との間、即ち、3A1 と3B1 並びに3A
2 と3B2 間のピッチはやや広く構成されているがその
電位差は5KV乃至8KVに達している。又、ステムガ
ラス2の中央にはCRT内の空気を排気する封止管4
(図5B参照)が設けられている。
【0005】図5A乃至図5Cに於いて、5は全体とし
て電気絶縁体(インシュレータ)付きのステムベースを
示す。このステムベース5は円板状の底板6と封止管4
を保護する底部に透孔を有する有底円筒状の封止管収納
部7と、一部が封止管収納部7の側壁を兼用する扇形状
で、フォーカス電圧が供給されるステムピン3B1 及び
3B2 を囲繞する様に成された高圧ピン収納部8とを有
し、底板6にはステムガラス2に植立した複数のステム
ピン3A,3A1 ,3A2 及び3B1 ,3B2が挿通可
能な透孔14A,及び14B(図5Cには示されていな
いが符号16の下側に配されている)が穿たれている。
【0006】この様なステムベース5の底板6の下側
(図4Cでは上側に示してある)とネック1のステムガ
ラス2間にはインシュレータとして粘度状のシリコンゴ
ムが貼着されている。
【0007】このシリコンゴムとしては(例えば富士分
子工業(株)製、SMX6285,SMX6311,S
MX6314等をベースとしたインシュレータ:以下シ
リコンパテと記す)10Aを介在させる。
【0008】このシリコンパテ10Aの諸特性としては
下記に示す範囲内の値のものが選択される。 絶縁破壊電圧 10KV/mm〜30KV/mm 体積固有抵抗 1×1012Ω・cm〜1×1015Ω・
cm 可塑度 0.15mm〜0.30mm 成形の厚さ 1.0〜2.5mm 尚、ここで可塑度0.15mm〜0.3mmはウォーレ
ス社の可塑度計を用い10kgの加圧力を15秒加えた
時、1mm厚のシリコンパテの厚みが0.15〜0.3
0になったときの値を示す。
【0009】シリコンパテ10Aは1.0〜2.5mm
程度の厚さを有し、図4C及び図4Dに示す様に、ステ
ムベース5の底板6に穿たれたフォーカス用の透孔14
B近傍を覆う様に略扇形状に形成された扇形部10B
と、この扇形部10Bの要部分から連通して封止管4の
外径を囲繞する様に成された円状部10Cとより成り、
円状部10Cの中心にはステムガラス2から突出した封
止管4の外径が挿入可能な貫通孔12が穿たれ、更に扇
形部10Bにはステムピン3B1 及び3B2 が挿通可能
な透孔16及び16が穿たれて全体として扇形歯車の如
き形状と成される。
【0010】この様な図5Dに示すシリコンパテ10A
は図5Cの様にステムベース5の底板6の下側のフォー
カス用ステムピン3B1 及び3B2 が挿入される透孔1
4B及び14Bと扇形部10Bの透孔16及び16の位
置が合わせられて貼着され、インシュレータ付きステム
ベース5と成され、CRTのネック1のステムガラス2
に植立したステムピン3A,3A1 ,3A2 並びに3B
1 及び3B2 に図4Aの様に自動装着装置等で自動装着
される。このインシュレータ付きステムベース5をステ
ムガラス2に装着する時の押圧力は15kg・f〜20
kg・f程度に選択し、ステムガラス2にシリコンパテ
10Aを介してステムベース5を密着させて電気的絶縁
を確保する様に成されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来技術で説明
した様にシリコンパテ10Aをステムガラス2の端面に
自動装着装置等で装着させ密着接合することでステムピ
ン3A1 と3B1 ,3A2 と3B2 、3B1 と3B2
の絶縁耐圧を向上させているが、CRTの機種によって
は電子銃の電極構成によって、ステムピン3A1 と3B
1 、3A2 と3B2 間の電位差が8KV以上に成り、隣
接するステムピン間でステムガラスの外表の沿面にそっ
て電気漏洩を惹起し、絶縁耐圧が不足し、CRTの品
質、安全に悪影響を与える問題があった。
【0012】本発明は叙上の問題点を解消させたCRT
を提供しようとするものであり、その課題とするところ
はステムガラスの外表面の電位差が大きい、隣接するス
テムピン間に対応する領域の沿面距離を長くして、隣接
するステムピン間の絶縁耐圧を向上させたCRTを得る
にある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明のCRTは、その
例が図1に示されている様に、電子銃が固着されたステ
ムガラス2の外表面の電位差の大きいステムピン間3A
1 と3B1 及び3A2と3B2 に対応する領域に凹凸部
17を形成したものである。
【0014】本発明のCRTに依れば隣接するステムピ
ン間の沿面距離が長くなって、ステムピン間の絶縁耐圧
を簡単な方法で拡大し、電気漏洩のないCRTを得るこ
とが出来る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明のCRTの一実施例
を図1乃至図3によって詳記する。図1は本発明のCR
Tの要部の構成図、図2Aは図1のネックの平面図、図
2Bは図2AのB−B断面矢視図、図2Cは図2Aのス
テムピンを除いたC−C断面矢視図、図3は本発明のC
RTに用いる電子銃印加電圧説明図である。
【0016】図1に於いて、図5の従来例で説明したと
同一部分には同一符号を付して重複説明は省略する。ス
テムベース5は底板6の中心部に植立された封止管収納
部7と高圧ピン収納部8、及び底板6に穿った透孔14
A及び14Bより構成され、略々扇形歯車状のインシュ
レータ(シリコンパテ)10Aは底板6の下面に添着さ
れている。
【0017】CRTを構成するファンネルのネック1の
終端に封止したステムガラス2には高圧のフォーカス電
圧等が供給されるステムピン3B1 及び3B2 と、IB
Rの接地電位及び第1グリッドG1 の零電位が供給され
るステムピン3A1 及び3A2 と他の電極電位が供給さ
れる複数のステムピン3Aが植立されている。
【0018】本発明では電位差の大きくなる隣接するス
テムピン間に沿面距離が長くなる様な凹凸部17,17
を構成させる。
【0019】図2Aは図1に示すステムガラス2を上側
から視た平面図であるが、図2のB−B断面矢視図の図
2B及びC−C断面矢視図の図2Cに示されている様に
ステムピン3A1 と3B1 間及び3A2 と3B2 間に図
2B及び図2Cに示す様な断面が波形の凹凸部17を形
成したステムガラス2とする。この場合の波の高さHは
一定に選択されるが、高さをある程度増加させれば隣接
ステムピン間の沿面距離を増加させることが出来る。
【0020】この様に凹凸部17が電位差の大きい隣接
するステムピン3A1 ,3B1 間並びに3A2 ,3B2
間に形成されたステムガラス2上に図1の様にシリコン
パテ付きステムベース5を矢印Cの様に降下させ図5A
及び図5Bで説明したと同様にシリコンパテ10Aをス
テムガラス2の外表面に圧接して、更に隣接ピン間の絶
縁耐圧を高める様に成される。
【0021】本発明で用いるCRTの電子銃の印加電圧
の一例を図3で説明する。図3でネック1内にステムガ
ラス2を介して固着される電子銃18はR(赤),G
(緑),B(青)用のカソードKR,KG,KBと、第
1電極G1 ,第2電極G2 ,パラボラ波形等が印加され
る第1の補助電極GM1,第3電極G3 ,第1の第4電極
41,第2の補助電極GM2,第2の4電極G42,第5電
極G5 及び静電偏向器を構成するコンバーゼンスプレー
トCP及びコンバーゼンスシールド板CSとより構成さ
れ、図示しないビードガラスで各電極群は保持されてい
る。又、集中偏向器のコンバーゼンスプレートCPにア
ノード電圧を分割抵抗で分圧して供給する為のIBRも
電子銃18内に組み込まれている。
【0022】上述の電子銃18で、第1電極G1 には零
V、第2電極G2 には400〜500V、第1及び第2
の補助電極GM1及びGM2には8.5KVプラス・パラボ
ラ電圧を、第3及び第5電圧G3 及びG5 にはアノード
電圧の28KVが、第1及び第2の第4電極G41及びG
42には同じく8.5KVの電圧が印加される。又、静電
偏向器のコンバーゼンスプレートCPにはアノード電圧
28KVをIBRでドロップさせて27KVの電圧が供
給される。コンバーゼンスシールドCSはアノード電位
と同電位と成されている。
【0023】ステムガラス2に植立されたフォーカス電
圧が供給されるステムピン3B1 には第1及び第2の第
4電極G41及びG42の8.5KVの電圧が印加され、ス
テムピン3B2 には第1及び第2の補助電極GM1及びG
M2の高電圧の8.5KVプラス・パラボラ電圧が印加さ
れる。
【0024】更に、ステムピン3A1 はIBRの接地電
位に接続され、ステムピン3A2 には第1電極G1 の零
V電位に接続されている。
【0025】この様なステムピン3B1 と3A1 間並び
に3A2 と3B2 間の電位差は8.5KVに達するが、
ステムガラスに波形の凹凸をステムガラス成形時に同時
に形成して置くことでステムピン間での絶縁耐圧は向上
し、電気漏洩の発生はせず品質及び安全性の高いCRT
が得られた。
【0026】図4A乃至図4Eは本例の凹凸部17の他
の構成を示すものである。
【0027】図4Aは波状の凹凸部17を三角状或いは
鋸歯状の凹凸部17Aと成したもので、この場合はシリ
コンパテ10Aの喰付が良くなる。
【0028】図4B及び図4Cは凹凸部17を台形17
B及び矩形17Cと成したもので、この場合は波形に比
べて、同一ピッチであれば沿面距離をより長くすること
が出来る。
【0029】図4Dは凹凸部のピッチP、高さH1 及び
2 並びに山幅Wを種々の値に変更した構成を例示的に
示したもので、これらの各寸法を代えて、ステムガラス
2の隣接するステムピン間の所定領域内で沿面長を制御
する様に成したものである。
【0030】図4Eは凹凸部17,17A〜17Cの山
或いは谷部に粗面の窪み18を形成し、沿面長を更に長
くした場合である。
【0031】本発明によれば、ステムガラスに植立した
互に電位差が大きい隣接ステムピン間のステムガラス表
面に沿った沿面距離が従来に比べて長くなり、ステムピ
ン間の絶縁対圧が向上し、高電圧印加時の電気漏洩が無
くなり品質及び安全性の向上したCRTを提供可能と成
る。
【0032】
【発明の効果】本発明のCRTによればステムガラス表
面に沿ったピン間の距離が従来よりも長くなり、ピン間
の耐圧が向上し、これにより、品質・安全性が向上した
CRTが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のCRTの要部の構成図である。
【図2】図1のネック平面図である。
【図3】本発明のCRTに用いる電子銃印加電圧説明図
である。
【図4】本発明のCRTに用いる凹凸部の他の構成図で
ある。
【図5】従来のステムベース及びインシュレータの構成
図である。
【符号の説明】
1 ネック、2 ステムガラス、5 ステムベース、1
0A インシュレータ(シリコンパテ)、17,17
A,17B,17C,17D 凹凸部、18 窪み

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子銃が固着されたステムガラスの外表
    面の電位差の大きいステムピン間に対応する領域に凹凸
    部を形成したことを特徴とする陰極線管。
  2. 【請求項2】 前記電位差の大きいステムピン間はフォ
    ーカス電圧或いはダイナミックフォーカス電圧が印加さ
    れる第1のステムピンと接地電位或いはマイナス電圧の
    印加される第2のステムピン間であることを特徴とする
    請求項1記載の陰極線管。
  3. 【請求項3】 前記凹凸が波形で前記ステムピン間の沿
    面距離を大とする様に成したことを特徴とする請求項1
    記載の陰極線管。
JP34880796A 1996-12-26 1996-12-26 陰極線管 Pending JPH10188860A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34880796A JPH10188860A (ja) 1996-12-26 1996-12-26 陰極線管

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JP34880796A JPH10188860A (ja) 1996-12-26 1996-12-26 陰極線管

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JPH10188860A true JPH10188860A (ja) 1998-07-21

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ID=18399508

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JP34880796A Pending JPH10188860A (ja) 1996-12-26 1996-12-26 陰極線管

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JP (1) JPH10188860A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6462466B1 (en) * 1998-10-12 2002-10-08 Kabushiki Kaisha Toshiba Color cathode ray tube with small neck diameter and large stem pin circle having sufficient number of conductive lead pin segments

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6462466B1 (en) * 1998-10-12 2002-10-08 Kabushiki Kaisha Toshiba Color cathode ray tube with small neck diameter and large stem pin circle having sufficient number of conductive lead pin segments

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