JPH10188527A - ディスク装置 - Google Patents

ディスク装置

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JPH10188527A
JPH10188527A JP8346125A JP34612596A JPH10188527A JP H10188527 A JPH10188527 A JP H10188527A JP 8346125 A JP8346125 A JP 8346125A JP 34612596 A JP34612596 A JP 34612596A JP H10188527 A JPH10188527 A JP H10188527A
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disk
traverse
rack
arm
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Hidetoshi Kabasawa
秀年 椛澤
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  • Feeding And Guiding Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明はターンテーブルが搭載されたトラバ
ースを昇降させる機構の薄型化を図ることを課題とす
る。 【解決手段】 ディスク装置11のトラバース駆動機構
70は、トレー12の下面に形成された一対のラック7
1と、ラック71に歯合するピニオン72,73と、ピ
ニオン72,73の軸心から偏心した位置で側方に突出
する偏心ピン74,75と、偏心ピン74,75が係合
する連結レバー76と、一端がトラバース27の前端2
7bに固着され他端が連結レバー76に係合された板バ
ネ77とからなる。トラバース駆動機構70は、夫々ト
ラバース27の下方ではなくトラバース27の前端27
aより前方に配置されている。そのため、トラバース2
7と同一平面内にトラバース駆動機構70を設置すれば
良いので、薄型化が図られている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はディスク装置に係
り、特にCD−ROMなどのディスクあるいはディスク
が収納されたディスクカートリッジが装着可能とされた
ディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばデータベースやソフトウエアなど
の情報を記憶させる記憶媒体として、光ディスク装置の
レーザ式ピックアップにより再生されるディスク状の記
憶媒体が使用されている。また、光ディスク装置には、
例えばCD(コンパクト・ディスク)又はCD−RO
M等と呼ばれるディスクに記憶された情報を読み取る
「再生専用型」のものと、ディスクに情報を書き込むこ
とができる「書き込み可能型」のものとがある。そし
て、書き込み可能型には、1回だけ書き込み可能な
「追記型光ディスク装置(CD−R)」と、何回でも
書き込み可能な光磁気ディスク装置、相変化型ディスク
(PD,CD−RW)装置等の「書換え可能型光ディス
ク装置」がある。
【0003】そして、従来の光ディスク装置は上記〜
のディスク専用であるため、複数台の光ディスク装置
が必要であった。このような不便さを解消するため、例
えば異なる種類のディスクが同一のトレーに装着可能と
されたディスク装置の開発が進められている。
【0004】この種の異なる種類のディスクが装着され
る従来のディスク装置としては、例えばCD−ROMと
PD用ディスクが収納されたディスクカートリッジが同
一のトレーに装着可能とされたものがある。図22はC
D−ROM又はディスクカートリッジが装着可能とされ
た従来装置を説明するための分解斜視図である。
【0005】シャーシ1上には、ディスクがクランプさ
れるターンテーブル2及び光ピックアップ3が配設され
ており、シャーシ1上部にはCD−ROM又はディスク
カートリッジ(共に図示せず)が挿入されるトレー4が
摺動可能に取り付けられている。このトレー4は、CD
−ROMが装着される内トレー4aと、ディスクカート
リッジが装着される外トレー4bとからなる2重構造と
されており、外トレー4bの内部に内トレー4aが昇降
可能に取り付けられている。
【0006】尚、内トレー4aは、直径8cmのディス
クが載置される小径ディスク載置部4a1 と、直径12
cmのディスクが載置されるディスク載置部4a2 とを
有する。また、内トレー4aは、通常、CD−ROMを
支持する上動位置に附勢されているが、ディスクカート
リッジが装着されたときに下動するように取り付けられ
ている。
【0007】トレー4の上方には、シャーシ1上部空間
を覆う支持板5が取り付けられており、支持板5の下面
にはディスクカートリッジのシャッタを開成するための
シャッタ開成レバー6が支持されている。また、上記構
成の装置では、装置の薄型化を図るため、トレー4がデ
ィスク交換位置に移動するときにはターンテーブル2及
び光ピックアップ3を下方に変位させ、トレー4がディ
スク装着位置に移動した後ターンテーブル2及び光ピッ
クアップ3を上方に変位させて記録又は再生可能とする
構成となっている。そのため、シャーシ1上には、ター
ンテーブル2及び光ピックアップ3が搭載された可動ベ
ース7が回動可能に支持されている。そして、シャーシ
1の上面には、可動ベース7を昇降させる可動ベース駆
動機構8が設けられている。
【0008】この可動ベース駆動機構8は、モータ8a
と、モータ8aに駆動されるプーリ8bと、プーリ8b
に駆動される中間ギヤ8cと、中間ギヤ8cに駆動され
る駆動ギヤ8dと、駆動ギヤ8dに駆動されるメインレ
バー8eと、メインレバー8eの両端部で起立する一対
の突起8fとから構成されている。
【0009】メインレバー8eは、中央部に貫通された
軸8gにより水平方向に回動自在に支持されている。一
対の突起8fが可動ベース7に形成された円弧状溝7
a,7bに嵌合する位置にあるとき、可動ベース7は降
下している。可動ベース駆動機構8は、メインレバー8
eがモータ8aの回転駆動力により軸8gを中心として
回動すると、メインレバー8eの突起8f先端が円弧状
溝7a,7bから抜け出して可動ベース7の下面に摺接
する。これにより、可動ベース7は、上方に回動してタ
ーンテーブル2及び光ピックアップ3をトレー4内に移
動する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようにメインレバー8eを回動させて可動ベース7を昇
降させる構成では、メインレバー8eが可動ベース7の
下方に介在しているため、可動ベース7の取付位置がメ
インレバー8eの取付スペース分高くなっており、それ
以上薄型化することが難しかった。
【0011】また、上記のような従来の構成では、メイ
ンレバー8eから突出する突起8fの先端が可動ベース
7の下面に摺接するため、突起8fに可動ベース7の重
量が作用するため、突起8fとの摺動抵抗が大きく可動
ベース7をスムーズに昇降させることができなかった。
【0012】また、突起8f又はメインレバー8eの摺
接部分が摩耗しやすく、頻繁にトレー4を移動させる
と、突起8f又はメインレバー8eが摩耗して可動ベー
ス7の上昇位置が下がり、ターンテーブル2によるディ
スク装着高さ及び光ピックアップ3とディスクとの相対
距離が変化してしまうといった問題が生じる。
【0013】また、従来は、メインレバー8eがモータ
8aの回転駆動力により回動される構成であるので、モ
ータ8aやモータ8aの回転を伝達するためのプーリ8
b、中間ギヤ8c、駆動ギヤ8d等の部品が必要であ
り、その分構成が複雑化するばかりか小型化にも対応で
きず、重量も増大してしまうため軽量化を図ることが難
しかった。
【0014】そこで、本発明は上記課題を解決したディ
スク装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は以下のような特徴を有する。本発明は、デ
ィスク又はディスクカートリッジが挿入されるトレイが
ディスク交換位置に引き出される過程でターンテーブル
及びピックアップ部が搭載された可動ベースを退避位置
に移動させ、該トレイが装着位置に至る過程で該可動ベ
ースを該ターンテーブルがディスクを支持すると共に該
ピックアップ部が記録又は再生を行う記録再生位置に移
動させる可動ベース駆動機構を有するディスク装置にお
いて、前記可動ベース駆動機構は、前記可動ベースの移
動端と同一平面内に設けられ、前記トレイの移動方向と
直交する軸により回転自在に支持された回転体と、前記
トレイの下面に設けられ前記トレイの移動により前記回
転体を回転させる駆動部材と、前記回転体の軸心から偏
心した位置から軸方向に突出する偏心ピンと、前記トレ
イの移動方向に延在するように形成され、一端が前記可
動ベースの端部に連結され、他端が該偏心ピンに係合さ
れた連結部材と、からなることを特徴とするものであ
る。
【0016】従って、本発明によれば、可動ベースの移
動端と同一平面内に設けられた回転体がトレイの移動に
より回転し、回転体の軸心から偏心した位置から軸方向
に突出する偏心ピンが連結部材を介して可動ベースを昇
降させるため、従来のように可動ベースの下方に部品を
設けないで済み、その分薄型化を図ることができる。ま
た、回転体がトレイの移動に連動する構成であるので、
可動ベースを昇降させるためのモータや駆動力を伝達す
るギヤ等が不要になり、構成の簡略化及び軽量化を図る
ことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下図面と共に本発明の実施の形
態について説明する。図1は本発明になるディスク装置
のトレーを引き出した状態を示す平面図、図2はトレー
を引き出した状態を示す側断面図、図3はトレーがディ
スク装置内に収容された状態を示す平面図、図4はトレ
ーがディスク装置内に収容された状態を示す側断面図で
ある。
【0018】ディスク装置11(以下「装置」と称す
る)は、パソコン(図示せず)に接続されて外部記憶装
置として使用されるディスク装置である。この装置11
は、CD−ROM又はPD用のディスクカートリッジ4
5(図5参照)を迎え入れるためのトレー(スライド部
材)12がA,B方向にスライド可能に設けられてい
る。そして、装置11は、トレー12を装着位置にロッ
クするロック機構13と、トレー12をA方向に押圧す
るトレー押圧機構14と、ディスクカートリッジのシャ
ッタを開閉させるシャッタ開閉機構15とを有する。
【0019】ロック機構13は、前面ベゼル16に設け
られたイジェクト釦17が押圧操作されると、トレー1
2の下面に配されたロックレバー18が本体側に設けら
れた係止ピン19から離間してロックを解除する。トレ
ー12のロックが解除されると、トレー押圧機構14の
押圧レバー20がコイルバネ21のバネ力で筐体22の
背面側壁部23を蹴ってトレー12をA方向に押し出
す。これにより、操作者はトレー12をディスク交換位
置に引き出すことが可能になる。
【0020】また、筐体22の底板上には、ディスクを
回転駆動するターンテーブル24と、光ピックアップ2
5と、光ピックアップ駆動機構26とが取り付けられた
トラバース(可動ベース)27が上下方向に回動可能に
設けられている。このトラバース27は、後部に回動軸
27aを有し、前端27bがトレー12のA,B方向の
移動に連動して昇降させるトラバース駆動機構(可動ベ
ース駆動機構)70が設けられている。
【0021】このトラバース駆動機構70は、後述する
ようにモータ等のアクチュエータで駆動されるものでは
なく、トレー12のA,B方向の移動を上下方向の駆動
力に変換してトラバース27の前端27bに伝達するよ
う構成されている。すなわち、トラバース27は、トレ
ー12がディスク交換位置に移動する過程で降下し、ト
レー12が装着位置に移動する過程で上昇する。
【0022】そのため、従来装置のように、トラバース
27を昇降させるためのモータや複数のギヤなどが不要
であるので、その分省スペース化及び軽量化が図られて
いる。図4に示されるようにトレー12が装着位置に移
動してトラバース27が上方に回動すると、トラバース
27に搭載されたターンテーブル24がトレー12に載
置されたCD−ROM又はディスクカートリッジ45の
ディスク43をトレー12又はディスクカートリッジ内
の載置面から持ち上げて筐体22の天板22aに設けら
れたクランパ44にクランプさせる。そして、光ピック
アップ25がディスク43の記録面に対向して記録再生
動作を行う。
【0023】尚、筐体22のベース22bには、ターン
テーブル24と光ピックアップ25が通過する開口部9
8が設けられ、この開口部98の両側縁部には内側に突
出する位置決め当接部99が設けられている。トラバー
ス27は、上面が位置決め当接部99に当接されて記録
再生位置に位置決めされる。
【0024】トレー12のカートリッジ載置面12aに
は、ターンテーブル24、光ピックアップ25、光ピッ
クアップ駆動機構26に対応する形状の開口部29が形
成されている。この開口部29の周囲にはCD−ROM
の外周を支持するディスクカートリッジ45の装着に連
動させて複数のディスク支持部材30が設けられてい
る。本実施例では、各ディスク支持部材30(30a〜
30c)は、カートリッジ載置面12aに120度間隔
で配設された開口12bに収納可能に取り付けられてい
る。
【0025】ディスク支持部材30(30a〜30c)
は、夫々同一形状に形成されており、カートリッジ載置
面12aに設けられた軸受部12dにより回動可能に支
持されている。また、ディスク支持部材30(30a〜
30c)は、トーションバネ(図1、図3では隠れて見
えない)によりトレー12の開口12bより上方に突出
したディスク支持位置に保持される。
【0026】そして、ディスクカートリッジ45が装着
されたときは、ディスク支持部材30(30a〜30
c)はディスクカートリッジ45の重量により下方に回
動してカートリッジ載置面12aに設けられた開口12
b内に収納される。図5はディスクカートリッジの構成
を示す平面図である。
【0027】ディスクカートリッジ45は、箱状に形成
されたケース45a内にディスク43が収納されてお
り、ケース45aの上下面にはディスク43を露出させ
て光ピックアップ25による記録再生を可能とするため
の開口45bが半径方向に延在形成されている。さら
に、ケース45aの上下面には、開口45bを閉蓋する
シャッタ45cがC,D方向に摺動可能に取り付けられ
ている。このシャッタ45cは、非装着時は、バネ部材
(図示せず)により開口45bを閉じる位置に附勢され
ており、トレー12に挿入されて装置11内に移動する
過程でシャッタ開閉機構15によりC方向に摺動して開
口45bを開く。
【0028】また、トレー12の背面側壁部23には、
シャッタ開閉機構15に駆動されてディスクカートリッ
ジ45のシャッタ45cを開くためのシャッタ開成アー
ム31が回動可能に取り付けられている。このシャッタ
開成アーム31は、トレー12の移動に連動する第1ア
ーム32と第2アーム33とが回動可能に連結されてお
り、第2アーム33の先端に設けられた係合ローラ34
がディスクカートリッジ45のシャッタ45cに係合し
た状態でトレー12の移動に連動してA,B方向と直交
するC,D方向に移動する。
【0029】ここで、シャッタ開成アーム31の構成に
ついて説明する。図6はシャッタ開成アーム31の分解
斜視図、図7はシャッタ開成アーム31が取り付けられ
たトレー12を背面側からみた背面図、図8はカートリ
ッジ挿入前のシャッタ開閉機構15の状態を示す平面
図、図9はシャッタ開閉機構15の分解斜視図である。
【0030】シャッタ開成アーム31は、トレー12の
背面側壁部23に設けられた小孔46に軸支されたピン
47と、基端にピン47が挿通される小孔48を有しピ
ン47により回動可能に支持された第1アーム32と、
バーリングカシメ51により第1アーム32の先端に回
動可能に連結された第2アーム33と、第2アーム33
の一端に設けられた小孔52に挿入されるガイドピン5
3と、ガイドピン53より先端側に位置する小孔54に
挿入される軸55により回動自在に支持される係合ロー
ラ34とよりなる。
【0031】シャッタ開成アーム31は、第1アーム3
2の基端がピン47によりトレー12の背面側壁部23
に支持され、第2アーム33の先端がガイドピン53に
よりC,D方向にガイドされているので、トレー12の
背面側壁部23に沿って延在するように回動してディス
クカートリッジ45のシャッタ45cを開くことができ
る。このとき、第1アーム32及び第2アーム33は、
高さ寸法がディスクカートリッジ45の厚さと略同じで
あるので、トレー12の背面側から突出しないように密
着する。そのため、トレー12の上方に第1アーム32
及び第2アーム33のスペースを設ける必要がなく、そ
の分薄型化されている。
【0032】また、第1アーム32及び第2アーム33
は、夫々板金をコ字状に加工して軽量化を図ると共に強
度が確保されており、各ピン47、バーリングカシメ5
1、ガイドピン53、軸55の夫々がコ字状に形成され
た上下部分に設けられた一対の小孔48、連結孔49、
連結孔50、小孔52,54に挿通される。そして、第
1アーム32は、下部基端側に円弧状のギヤ部56が一
体形成されており、このギヤ部56に回動力が伝達され
て回動する。
【0033】さらに、トレー12の背面側壁部23に
は、断面がコ字状に形成された第1アーム32及び第2
アーム33の凹部に嵌合するための凸部57がC,D方
向に延在形成されており、この凸部57上面にはガイド
ピン53が嵌合するガイド溝58がC,D方向に延在形
成されている。そのため、ガイドピン53は、第1アー
ム32及び第2アーム33の回動によりガイド溝58に
沿ってC,D方向に移動する。これにより、第2アーム
33の先端に設けられた係合ピン34は、C,D方向に
移動してディスクカートリッジ45のシャッタ45cを
開閉させる。
【0034】図8に破線で示すトーションバネ60は、
一端60aがトレー12の下面に掛止され、他端60b
が第1アーム32のギヤ部56先端に掛止されている。
そして、図8に示す位置では、トーションバネ60の他
端60bがピン47と一端60aとを結ぶ線Lの右側に
位置しているので、トーションバネ60は第1アーム3
2を反時計方向に回動附勢する。そのため、第2アーム
33は、トーションバネ60のバネ力により時計方向に
附勢されている。
【0035】そのため、ディスクカートリッジ45が挿
入される前は、第1アーム32及び第2アーム33は、
く字状にたたまれた状態に保持されている。このとき係
合ローラ34は、D方向に変位した待機位置にある。図
9において、61はラックで、トレー12の移動により
第1アーム32のギヤ部56が噛合するギヤ部61aを
有し、軸62により筐体22のベース22b上に回動可
能に取り付けられている。このラック61は、平板状に
形成されており、上面には軸孔61bと、軸孔61bを
中心とした円弧状に形成された第1の係止溝61cと、
第1の係止溝61cと対称に軸孔61bを中心とした円
弧状に形成された第2の係止溝61dと、軸62が挿通
される貫通孔61eとが設けられている。
【0036】また、ラック61は、ギヤ部61aが第1
アーム32のギヤ部56に噛合して第1アーム32を開
成方向に駆動させる駆動部材として機能するものであ
り、設置スペースが小さく、且つ、比較的簡単な構成で
第1アーム32及び第2アーム33を駆動することがで
きる。このラック61は、平板状部材により形成されて
いるため、薄型化に対応している。
【0037】また、ラック61が取り付けられるベース
22b上には、軸62が嵌合される取付孔22cと、取
付孔22cを囲むように形成されたカム溝22dと、バ
ネ掛止部22eが設けられている。尚、カム溝22d
は、円弧状部22fと、円弧状部22fの端部から直角
方向に延在する係止部22gとを有する。
【0038】63は係止プレートで、後述するように上
記ラック61を係止すると共にトレー12の移動に伴っ
てラック61を退避位置に回動させる。また、係止プレ
ート63の下面には、ラック61の中央に設けられた軸
孔61bに嵌合して軸承される軸63aと、ラック61
の第1の係止溝61cに係合するよう切り起こされた第
1の係合部63bと、ラック61の第2の係止溝61d
に係合するよう突出する突出ピンからなる第2の係合部
63cとを有する。
【0039】係止プレート63は、軸63a、第1の係
合部63b、第2の係合部63cがラック61の軸孔6
1b及び軸孔61bを中心とした円弧状の第1の係止溝
61c、第2の係止溝61dに嵌合されているので、軸
孔61bを中心に所定角度だけ回動することができる。
【0040】また、係止プレート63は、一端がラック
61の側面よりA方向に突出する当接部63dとなって
おり、他端がバネ掛止部63eとなっている。そして、
係止プレート63は、C,D方向に延在するラック61
に対し、A,B方向に延在して交差するようにラック6
1の上面に取り付けられる。
【0041】64はトーションバネで、一端64aがベ
ース22bのバネ掛止部22eに掛止され、他端64b
が係止プレート63のバネ掛止部63eに掛止されてい
る。そのため、係止プレート63は、トーションバネ6
4のバネ力により反時計方向に附勢されているが、ラッ
ク61との係合により回動できない状態に係止されてい
る。
【0042】尚、この係止プレート63は、トレー12
がA方向に引き出されたときラック61を噛合位置に係
止し、トレー12がB方向に挿入されてディスクカート
リッジ45のシャッタ45cが開いた後トレー12の下
面に突出するリブ12eに当接してロック解除位置に回
動する。これにより、ラック61は係止プレート63と
共に時計方向に回動して第1アーム32のギヤ部56か
ら離間する。
【0043】図10はトレー12がディスク交換位置に
引き出されたときのラック61、係止プレート63、ト
ーションバネ64の組立状態を示す平面図である。ラッ
ク61は、軸62によりベース22bに回動自在に取り
付けられる。そして、係止プレート63は、軸63aを
ラック61の軸孔61bに嵌合させ、且つ第1の係合部
63bをラック61の第1の係止溝61cに嵌合させ、
且つ第2の係合部63cをラック61の第2の係止溝6
1dに嵌合させる。尚、第2の係合部63cは、第1の
係合部63bより長く突出しており、ラック61の第2
の係止溝61dを貫通してベース22bに形成されたカ
ム溝22dに嵌合する。
【0044】この状態で、トーションバネ64の一端6
4aをベース22bのバネ掛止部22eに掛止させ、他
端64bを係止プレート63のバネ掛止部63eに掛止
させる。このとき、係止プレート63より下方に突出し
た第2の係合部63cがカム溝22dのC,D方向に延
在する係止部22gに嵌合しているため、トーションバ
ネ64のバネ力が係止プレート63をB方向に附勢して
も係止プレート63は図10に示す位置に保持されてい
る。
【0045】また、係止プレート63の下方に介在する
ラック61の軸孔61b、第1の係止溝61c、第2の
係止溝61dに軸63a、第1の係合部63b、第2の
係合部63cが嵌合されているので、ラック61は軸6
2を中心として回動できず、図10に示す位置に係止さ
れる。
【0046】次に、上記のように構成されたシャッタ開
閉機構15の動作について説明する。図11は第1アー
ム32のギヤ部56がラック61に噛合する状態を示す
平面図、図12はトレー12の移動に伴うディスクカー
トリッジ45のシャッタ45cを開く動作を示す平面
図、図13はディスクカートリッジ45のシャッタ45
cが全開となった状態を示す平面図である。
【0047】トレー12の背面側壁部23がP1 位置
(ディスク交換位置)にあるときにトレー12にディス
クカートリッジ45が挿入されると、図8に示すように
シャッタ45cの係合部45dに係合ローラ34が係合
する。そして、図11に示すようにトレー12がB方向
に移動されてP2 位置に至ると、第1アーム32のギヤ
部56がラック61に噛合しはじめる。このとき、ラッ
ク61は、前述した係止プレート63及びトーションバ
ネ64の作用により回動できないように係止されてい
る。
【0048】さらに、トレー12がB方向に移動してP
3 位置に至ると、図12に示すように第1アーム32の
ギヤ部56がラック61に噛合しているので、トレー1
2とラック61との相対変位により第1アーム32が時
計方向に回動し、バーリングカシメ51を介して第1ア
ーム32に連結された第2アーム33が反時計方向に回
動してガイドピン53がガイド溝58に沿ってC方向に
移動する。これにより、係合ローラ34が同方向に移動
してシャッタ45cを開く。
【0049】そして、トレー12がB方向に移動してP
4 位置に至ると、図13に示すように第1アーム32及
び第2アーム33がC,D方向に延在するように回動変
位してシャッタ開成アーム31は、直線状となる。この
状態で、ディスクカートリッジ45は、シャッタ45c
が全開となり、ディスク43が露出されて光ピックアッ
プ25による記録再生が可能となる。このとき、ディス
クカートリッジ45はターンテーブル24の手前に位置
しており、シャッタ45cがターンテーブル24の上方
を通過する前に全開状態となっている。
【0050】また、シャッタ開成アーム31が全開状態
となると、第1アーム32を附勢していたトーションバ
ネ60のバネ力により第1アーム32及び第2アーム3
3がトレー12の背面側壁部23に密着するように附勢
され、シャッタ全開状態に保持される。図12に示す位
置では、トーションバネ60の他端60bがピン47と
一端60aとを結ぶ線L上に位置しているので、トーシ
ョンバネ60のバネ力がピン47に向かって作用するこ
とになる。
【0051】そして、図13に示す位置では、トーショ
ンバネ60の他端60bがピン47と一端60aとを結
ぶ線Lの左側に位置しているので、トーションバネ60
は第1アーム32を時計方向に回動附勢する。これによ
り、第1アーム32及び第2アーム33は、シャッタ全
開状態に保持される。
【0052】このように、トレー12がB方向に移動す
る際の相対変位に伴って第1アーム32のギヤ部56が
筐体22のベース22b上に設けられたラック61に噛
合してシャッタ開成アーム31は、ディスクカートリッ
ジ45のシャッタ45cを短時間で開くことが可能とな
り、ディスクカートリッジ45の前端がターンテーブル
24に至る前にシャッタ45cを全開させることができ
る。
【0053】そのため、従来はディスクカートリッジ4
5の挿入高さ位置を、シャッタ45cがターンテーブル
24に衝突しないようにターンテーブル24の上方をシ
ャッタ45cが通過する高さ位置としていたが、本実施
例によればシャッタ45cが全開した状態でターンテー
ブル24の上方を通過するため、ディスク43がターン
テーブル24に接触しない程度まで挿入高さ位置を下げ
ることが可能となり、その分、装置の薄型化が図れる。
また、シャッタ45cが全開した状態でクランパ44の
下方を通過するため、クランパ44をシャッタ45c上
面より下方に配しておくことができ、装置の薄型化に有
利である。
【0054】また、従来装置のようにシャッタ開閉部材
を支持するための支持板が不要になり、その分装置の薄
型化が図れる。尚、ラック61及び係止プレート63の
取り付け位置には、トレー12に設けられたディスク支
持部材30cが通過する位置と重なっている。そのた
め、トレー12の下面には、ディスク支持部材30cを
回動自在に支持する軸受部12dが突出しており、軸受
部12dがラック61及び係止プレート63に当接しな
いようにトレー12の摺動高さ位置を高くしなければな
らない。
【0055】しかしながら、このようにトレー12の摺
動高さ位置を高くすると、装置の薄型化に反して装置高
さ寸法が大となってしまう。そこで、本実施例では、ト
レー12の下面に突出するリブ12eが係止プレート6
3を係止解除位置に移動させた後ラック61を軸受部1
2dに当接しない退避位置に変位させるよう構成されて
いる。
【0056】ここで、シャッタ開閉機構15を構成する
ラック61、係止プレート63、トーションバネ64の
退避動作について説明する。図14はトレー12がB方
向に移動して係止プレート63が係止解除方向に押圧さ
れる直前の状態を示す平面図、図15は係止プレート6
3が係止解除方向に動作開始した状態を示す平面図、図
16はトレー12が所定装着位置に装着された状態を示
す平面図である。
【0057】図14に示されるように、トレー12がB
方向に摺動して装着位置に戻る過程において、トレー1
2の背面側下面に突出するリブ12eが係止プレート6
3の当接部63dに当接する。さらに、トレー12がB
方向に摺動すると、図15に示すように係止プレート6
3が係止解除方向に動作開始する。すなわち、係止プレ
ート63は、軸63a、第1の係合部63b、第2の係
合部63cがラック61の軸孔61b及び軸孔61bを
中心とした円弧状の第1の係止溝61c、第2の係止溝
61dに嵌合されているので、当接部63dがB方向に
押圧されると共に、時計方向に回動する。
【0058】このように、トレー12のリブ12eに押
圧された係止プレート63が時計方向に回動すると共
に、係止プレート63より下方に突出した第2の係合部
63cがカム溝22dの係止部22gから離脱して円弧
状部22fに至る。これにより、ベース22bに対する
係止プレート63の係止が解除され、係止プレート63
は第2の係合部63cがカム溝22dの円弧状部22f
に沿って回動可能となる。
【0059】そして、係止プレート63は、トーション
バネ64により反時計方向に附勢されているので、当接
部63dがトレー12のリブ12eに押圧されている。
さらに、トレー12がB方向に摺動すると、図16に示
すように係止プレート63の当接部63dは、リブ12
eに押圧されてラック61と共に時計方向に回動して退
避位置に至る。すなわち、係止プレート63が軸63a
を中心として所定角度時計方向に回動すると、第1の係
合部63b、第2の係合部63cがラック61の第1の
係止溝61c、第2の係止溝61dの内壁に当接してラ
ック61を同方向に押圧する。
【0060】これにより、係止プレート63及びラック
61は、トレー12のリブ12eに押圧されて退避位置
に回動する。そして、トレー12がB方向に移動するの
に伴って係止プレート63の当接部63dは、トレー1
2の背面側に突出するリブ12eからA方向に延在形成
されたリブ12f、及び軸受部12dを避けるように形
成された傾斜部12g、及び傾斜部12gに連続してA
方向に延在形成されたリブ12hを摺動しながら時計方
向に回動する。
【0061】そのため、係止プレート63及びラック6
1は、トレー12の下面に突出するディスク支持部材3
0cを支持する軸受部12dに当接しない退避位置に回
動する。よって、シャッタ開成アーム31を開成方向に
駆動するラック61及び係止プレート63が上記のよう
に退避するため、トレー12の摺動高さ位置をベース2
2bに近接させた低い位置に設定することができ、装置
の薄型化にも対応することができる。
【0062】ここで、本発明の要部を構成するトラバー
ス駆動機構70の構成について説明する。図17はトラ
バース駆動機構70の構成を説明するための分解斜視
図、図18はトレー12がディスク交換位置に引き出さ
れた状態を示すトラバース駆動機構70の側面図であ
る。
【0063】トラバース駆動機構70は、トレー12の
下面に形成された一対のラック(駆動部材)71と、ラ
ック71に歯合するピニオン(回転体)72,73と、
ピニオン72,73の軸心から偏心した位置で側方
(C,D方向)に突出する偏心ピン74,75と、偏心
ピン74,75が係合する連結レバー(連結部材)76
と、一端がトラバース27の前端27bに固着され他端
が連結レバー76に係合された板バネ77とからなる。
【0064】トラバース駆動機構70を構成するピニオ
ン72,73、偏心ピン74,75、連結レバー76、
板バネ77は、夫々トラバース27の下方ではなくトラ
バース27の前端27aより前方に配置されている。そ
のため、装置11は、トラバース27の下方にトラバー
ス駆動機構70を配設するためのスペースを確保する必
要がなく、トラバース27と同一平面内にトラバース駆
動機構70を設置すれば良いので、薄型化が図られてい
る。
【0065】ラック71は、図1において破線で示すよ
うに、開口部29より前方(A方向)に位置するように
形成されている。トレー12の下面には、ラック71と
ラック延在方向(A,B方向)の挿入側に突出する突部
78(図19参照)とが設けられている。ラック71と
突部78との間は、欠歯部71aとなっている。
【0066】ピニオン72,73は、ラック71に噛合
するギヤ部72a,73aと、突部78に当接する当接
部72b,73bと、ギヤ部72a,73aと当接部7
2b,73bとの間に形成された欠歯部72c,73c
とからなる。また、当接部72b,73bは、後述する
ようにトレー12がB方向に移動すると共にラック71
の突部78に押圧されてピニオン72,73を回動させ
るためのものであり、突部78との当接によりラック7
1とピニオン72,73との噛合タイミングがとられて
いる。
【0067】ギヤ部72a,73aは、ピニオン72,
73の全周に設けられているのではなく、トレー12が
A,B方向に移動する際のストロークに対応した角度だ
け形成されている。これは、ピニオン72,73の全周
にギヤ部72a,73aが設けられていると、ラック7
1がB方向に移動し始めたときギヤ部72a,73aの
歯がラック71の歯とずれて噛み合ったりするからであ
る。
【0068】ラック71がB方向に移動開始と同時にピ
ニオン72,73が回動してしまうと、ディスクカート
リッジ45のシャッタ45cが全開する前、あるいはト
レー12が所定の装着位置に至る前にトラバース27が
上昇することになる。ところが、ギヤ部72a,73a
の外周の一部をギヤ部72a,73aのない欠歯部72
c,73cとすることによりラック71とピニオン7
2,73との噛合タイミングをトレー12が所定の装着
位置に至るときに合わせることができる。
【0069】そのため、当接部72b,73bと突部7
8との当接によりラック71とギヤ部72a,73aと
の噛合タイミングが正常となり、トラバース27の昇降
動作が遅れたりあるいは早くなることを防止できる。さ
らに、トレー12の移動に伴うディスクカートリッジ4
5のシャッタ45cの開閉動作とトラバース27の昇降
動作とのタイミングが一致しないようにずらすことがで
きる。
【0070】すなわち、ディスク装着動作時はトレー1
2に挿入されたディスクカートリッジ45のシャッタ4
5cが上記シャッタ開成アーム31の動作により全開し
た後トラバース27を上昇させ、イジェクト時はトラバ
ース27が下方に退避した後ディスクカートリッジ45
のシャッタ45cを閉めることができる。
【0071】また、ピニオン72,73は、互いに対向
する側面から突出する偏心ピン74,75が下死点から
上死点に回動するように取り付けられている。すなわ
ち、偏心ピン74,75が下死点に位置するときは、ト
ラバース27の前端27bが退避位置に降下しており、
偏心ピン74,75が上死点に位置するときは、トラバ
ース27の前端27bが記録再生位置に上昇している。
【0072】連結レバー76は、ピニオン72と73と
の間でC,D方向に延在する連結部76aと、連結部7
6aの両端からB方向に延在する係合部76b,76c
と、係合部76b,76cの両端からC,D方向に延在
する腕部76d,76eと、腕部76d,76eの両端
からB方向に延在する支持部76f,76gとからな
る。
【0073】連結部76aの中央には、板バネ77が挿
入されて回動可能に連結されるスリット76hが設けら
れている。そのため、連結部76aが昇降すると、板バ
ネ77を介してトラバース27に上下方向への駆動力が
伝達される。板バネ77は、上下方向にのみ変形可能で
あるため、ピニオン72,73の回動により連結部76
aが昇降する際は、板バネ77が撓んでから連結部76
aが昇降することになりトラバース27を昇降させる際
の衝撃が緩和される。
【0074】また、トラバース27は、筐体22のベー
ス22bに設けられた位置決め当接部99に押圧されて
記録再生位置に位置決めされる。すなわち、偏心ピン7
4,75が上死点に位置したときには、板バネ77が撓
み、トラバース27は板バネ77の弾性附勢力によって
位置決め当接部99に押圧されて位置決めされる。
【0075】また、係合部76b,76cには、ピニオ
ン72,73の偏心ピン74,75が嵌合する係合孔7
6i,76jが設けられている。この係合孔76i,7
6jは、偏心ピン74,75の回動動作を許容するよう
にA,B方向に延在する長孔よりなる。
【0076】シャーシ22上の凹部22hには、ピニオ
ン72,73の軸心に設けられた軸孔72d,73dに
挿通される軸79,80がトレー12の移動方向(A,
B方向)と直交するC,D方向に突出している。そのた
め、ピニオン72,73は、シャーシ22上の凹部22
h内に収納されるように取り付けられており、一部がシ
ャーシ22上に突出した状態で軸79,80により回転
自在に支持される。
【0077】また、シャーシ22上の凹部22hには、
連結レバー76の支持部76f,76gから側方に突出
する軸76j,76kが嵌合されて回動自在に支持する
軸受け部81,82が設けられている。そのため、連結
レバー76は、係合部76b,76cに係合する偏心ピ
ン74,75がピニオン72,73と共に回動すると、
軸76j,76kを中心に連結部76aが上下方向に回
動する。
【0078】ここで、上記のように構成されたトラバー
ス駆動機構70の動作について説明する。図19はトレ
ー12の移動過程の動作を示す側面図、図20はトレー
12の移動過程の動作を示す側面図、図21はトレー1
2がディスク装着位置に移動された状態を示す側面図で
ある。
【0079】トレー12がディスク交換位置(図1、図
2参照)に引き出された状態では、トラバース27の前
端27bが下方に変位してトラバース27が退避状態に
あり、ピニオン72,73がトレー12の下面に設けら
れたラック71に噛合していない。ディスクカートリッ
ジ45がトレー12に挿入され、トレー12がB方向に
押圧されて移動すると、図19に示すように、トレー1
2の下面に形成されたラック71がピニオン72,73
に近接する。これと共に、前述したようにシャッタ開成
アーム31がディスクカートリッジ45のシャッタ45
cを開方向にスライドさせる。
【0080】さらに、トレー12がB方向に移動する
と、図19に示すように、トレー12の下面に設けられ
た突部78がピニオン72,73の当接部72b,73
bに当接する。この間、トレー12がB方向に移動して
いるが、ピニオン72,73は回動せず、トラバース2
7は退避状態を維持している。
【0081】突部78がピニオン72,73の当接部7
2b,73bに当接した状態で、さらに、トレー12が
B方向に移動すると、図20に示すように、ピニオン7
2,73が突部78に押圧されて時計方向に回動する。
そのため、ピニオン72,73の側面から突出する偏心
ピン74,75は、トレー12の移動に伴って下死点位
置から上方に回動変位する。
【0082】このように偏心ピン74,75が上方に変
位することにより、連結レバー76は、軸76j,76
kを中心に連結部76aが上方に変位する。連結レバー
76の連結部76aは、板バネ77を介してトラバース
27の前端27bに連結されているので、トラバース2
7は軸27aを中心に回動して前端27bが上方に変位
する。
【0083】そして、図20に示すように、ピニオン7
2,73の偏心ピン74,75が上死点位置に達する
と、トラバース27は図4に示すようにターンテーブル
24がディスク43をクランプする位置に上昇する。こ
の状態で前述したロックレバー18が筐体22の上面に
突出する係止ピン19を係止してトレー12をロックす
る。このとき、トレー12の下面に設けられたラック7
1がピニオン72,73と噛合しているため、トラバー
ス27は所定の記録再生位置にロックされる。このよう
に、トラバース27は、トレー12の移動に連動するピ
ニオン72,73の回動によりターンテーブル24がデ
ィスク43をクランプする記録又は再生可能な位置に移
動して保持されるため、従来のものよりもトラバース2
7をスムーズに移動させることができ、機械的な摺動箇
所がないのでトラバース27を軽い力で上昇させること
ができる。しかも、機械的な摩耗が少ないので、頻繁に
トレー12を移動させてディスク交換を行ってもトラバ
ース27を支障無く昇降させることができ、耐久性が向
上している。
【0084】また、トラバース駆動機構70では、ピニ
オン72,73の偏心ピン74,75が直接トラバース
27を駆動するのではなく、水平方向に延在する連結レ
バー76を介してトラバース27の前端27bを昇降さ
せる構成であるので、トラバース27の昇降ストローク
は偏心ピン74,75の上下方向に移動量ではなく連結
レバー76の連結部76aの昇降ストロークと同一とな
る。そのため、トラバース駆動機構70においては、ト
ラバース27に連結される連結部76aから偏心ピン7
4,75が係合する係合部76b,76cの距離だけ、
トラバース27の昇降ストロークを長くすることができ
る。
【0085】そのため、偏心ピン74,75の上下方向
の移動距離以上のストロークでトラバース27の前端2
7bを昇降させることができる。換言すれば、トラバー
ス27の上下方向の移動距離を同一とした場合、ピニオ
ン72,73の直径を小さくすることが可能となり、装
置の薄型化にも対応している。
【0086】上記のようにして装置内にディスクカート
リッジ45が装着された後、ディスクカートリッジ45
を取り出す際、操作者は前面ベゼル16に設けられたイ
ジェクト釦17を押圧操作する。これにより、ロック機
構13は、ロックレバー18が係止ピン19から離間し
てロックを解除する。トレー12のロックが解除される
と、トレー押圧機構14の押圧レバー20がコイルバネ
21のバネ力で筐体22の背面側壁部23を蹴ってトレ
ー12をA方向に押し出す。
【0087】そのため、トラバース駆動機構70は、ト
レー12が図21に示す位置からA方向に移動するた
め、ピニオン72,73が反時計方向に回動して図20
に示すようにトラバース27の前端27bを退避位置に
降下させる。これにより、操作者はトレー12をディス
ク交換位置に引き出すことが可能となる。
【0088】そして、トレー12がA方向へ移動するの
に伴ってディスクカートリッジ45がターンテーブル2
4を通過した後、上記シャッタ開閉機構15が逆の動作
を行ってシャッタ45cを閉じる。尚、上記実施例で
は、ラック71がピニオン72,73に噛合してトラバ
ース27を昇降させる構成としたが、これに限らず、ラ
ック以外の駆動手段(例えばアクチュエータ等)により
ピニオン72,73を回動させてトラバース27を昇降
させるさせるようにしても良い。
【0089】また、トレー12に装着される記録媒体
は、上記実施例のようなCD−ROM又はPD用のディ
スクカートリッジに限らず、他のディスク状記録媒体、
例えば、CD、磁気ディスク、光磁気ディスク、光ディ
スク等が装着されるものにも適用できる。
【0090】
【発明の効果】上述の如く、本発明によれば、可動ベー
スの移動端と同一平面内に設けられた回転体がトレイの
移動により回転し、回転体の軸心から偏心した位置から
軸方向に突出する偏心ピンが連結部材を介して可動ベー
スを昇降させるため、従来のように可動ベースの下方に
部品を設けないで済み、その分薄型化を図ることができ
る。また、回転体がトレイの移動に連動する構成である
ので、可動ベースを昇降させるためのモータや駆動力を
伝達するギヤ等が不要になり、構成の簡略化及び軽量化
を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になるディスク装置のトレーを引き出し
た状態を示す平面図である。
【図2】トレーを引き出した状態を示す側断面図であ
る。
【図3】トレーがディスク装置内に収容された状態を示
す平面図である。
【図4】トレーがディスク装置内に収容された状態を示
す側断面図である。
【図5】ディスクカートリッジの一例を示す図である。
【図6】シャッタ開成アームの分解斜視図である。
【図7】シャッタ開成アームが取り付けられたトレーを
背面側からみた背面図である。
【図8】カートリッジ挿入前のシャッタ開閉機構の状態
を示す平面図である。
【図9】シャッタ開閉機構の構成を説明するための分解
斜視図である。
【図10】シャッタ開閉機構を組立た状態を説明するた
めの平面図である。
【図11】第1アームのギヤ部がラックに噛合する状態
を示す平面図である。
【図12】トレーの移動に伴うディスクカートリッジの
シャッタを開く動作を示す平面図である。
【図13】ディスクカートリッジのシャッタが全開とな
った状態を示す平面図である。
【図14】トレーがB方向に移動して係止プレートが係
止解除方向に押圧される直前の状態を示す平面図であ
る。
【図15】係止プレートが係止解除方向に動作開始した
状態を示す平面図である。
【図16】トレーが所定装着位置に装着された状態を示
す平面図である。
【図17】トラバース駆動機構の構成を説明するための
分解斜視図である。
【図18】トレーがディスク交換位置に引き出された状
態を示すトラバース駆動機構の側面図である。
【図19】トレーの移動過程の動作を示す側面図であ
る。
【図20】トレーの移動過程の動作を示す側面図であ
る。
【図21】トレーがディスク装着位置に移動された状態
を示す側面図である。
【図22】CD−ROM又はディスクカートリッジが装
着可能とされた従来装置を説明するための分解斜視図で
ある。
【符号の説明】 11 ディスク装置 12 トレー 13 ロック機構 14 トレー押圧機構 15 シャッタ開閉機構 16 前面ベゼル 17 イジェクト釦 22 筐体 24 ターンテーブル 25 光ピックアップ 26 光ピックアップ駆動機構 27 トラバース 30(30a〜30c) ディスク支持部材 31 シャッタ開成アーム 45 ディスクカートリッジ 45c シャッタ 53 ガイドピン 56 ギヤ部 58 ガイド溝 60 トーションバネ 61 ラック 63 係止プレート 64 トーションバネ 70 トラバース駆動機構 71 ラック 72,73 ピニオン 74,75 偏心ピン 76 連結レバー 77 板バネ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスク又はディスクカートリッジが挿
    入されるトレイがディスク交換位置に引き出される過程
    でターンテーブル及びピックアップ部が搭載された可動
    ベースを退避位置に移動させ、該トレイが装着位置に至
    る過程で該可動ベースを該ターンテーブルがディスクを
    支持すると共に該ピックアップ部が記録又は再生を行う
    記録再生位置に移動させる可動ベース駆動機構を有する
    ディスク装置において、 前記可動ベース駆動機構は、 前記可動ベースの移動端と同一平面内に設けられ、前記
    トレイの移動方向と直交する軸により回転自在に支持さ
    れた回転体と、 前記トレイの下面に設けられ前記トレイの移動により前
    記回転体を回転させる駆動部材と、 前記回転体の軸心から偏心した位置から軸方向に突出す
    る偏心ピンと、 前記トレイの移動方向に延在するように形成され、一端
    が前記可動ベースの端部に連結され、他端が該偏心ピン
    に係合された連結部材と、 からなることを特徴とするディスク装置。
JP08346125A 1996-12-25 1996-12-25 ディスク装置 Expired - Fee Related JP3137016B2 (ja)

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