JPH101872A - 繊維質肌当て用品 - Google Patents

繊維質肌当て用品

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Publication number
JPH101872A
JPH101872A JP8149653A JP14965396A JPH101872A JP H101872 A JPH101872 A JP H101872A JP 8149653 A JP8149653 A JP 8149653A JP 14965396 A JP14965396 A JP 14965396A JP H101872 A JPH101872 A JP H101872A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
skin
sericin
fibers
fibrous
contact
Prior art date
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Pending
Application number
JP8149653A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideyuki Yamada
英幸 山田
Masakazu Nomura
正和 野村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiren Co Ltd
Original Assignee
Seiren Co Ltd
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Filing date
Publication date
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Priority to JP8149653A priority Critical patent/JPH101872A/ja
Publication of JPH101872A publication Critical patent/JPH101872A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
  • Artificial Filaments (AREA)
  • Undergarments, Swaddling Clothes, Handkerchiefs Or Underwear Materials (AREA)
  • Absorbent Articles And Supports Therefor (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 肌荒れ等の皮膚傷害を防止しうる繊維質肌当
て用品を提供する。 【解決手段】 繊維質材料を必須素材とする肌当て用品
の少なくとも肌と接する表面部にセリシンを配する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は身体の皮膚に密着さ
せて使用する肌当て用品に関し、詳しくは衣服特に肌に
比較的長時間密着させて着用したり肌の表面を直接拭う
ために用いる肌にやさしい繊維質肌当て用品に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】日常の生活において通常身体の皮膚表面
に直接接触させて使用する繊維用品としては、幼児、女
性あるいは病気を持つ人々などに不可欠なものとして、
おむつ類、ショーツ類、生理用品類など、また一般に使
用されるものとして、ハンカチ、タオル、おしぼり、テ
ィッシュなどが挙げられる。近年の生活水準の向上に伴
って、これら肌当て用品の利用は益々増加傾向にあり、
衛生の面からは好ましい現状となっている。しかしなが
ら、このような用途に使用される繊維質肌当て用品は、
皮膚表面に比較的長時間密着させて使用されたり、一時
的ではあるが皮膚に接触させて摩擦するために皮膚の表
皮角質層に損傷を及ぼし肌荒れ等の皮膚傷害を起こす結
果となっている。これら用品の皮膚への影響を考慮した
肌当て用品は使用する繊維素材の柔軟化によるものが主
体で、根本的に上述の如き課題を解決した繊維質肌当て
用品は今だ提案されていないのが実状である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、使用用途に
適合した繊維素材の特性を十分に活用すると共に、該肌
当て用品を各々の目的に使用した場合肌荒れ等の皮膚傷
害を防止し得る繊維質肌当て用品の提供を目的とするも
のである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記の課
題を解決すべく鋭意検討の結果、本発明に到達したもの
であり、その構成は次のとおりである。即ち、本発明
は、繊維質材料を必須素材とする肌当て用品において少
なくとも肌と接する表面部にセリシンを配してなるもの
である。本発明にいう肌当て用品とは、人体の肌に直接
接する状態で用いる被着品類だけではなく、人体の肌に
一時的に接する拭い用品など人体の肌に直接接する繊維
質の製品を総称するものであり、具体例としては、オム
ツ、オムツライナー、ショーツライナー、使い捨てショ
ーツ、マスク、眼帯、傷バンド、汗とりパット、シー
ツ、生理用品、ガーゼ、おしぼり、ティッシュ、化粧パ
ック、おしりナップ、清浄綿、ウェットナップ、タオ
ル、ハンカチ等があげられる。
【0005】本発明は、これら従来周知の繊維質の肌当
て用品において少なくとも肌と接する表面部にセリシン
を配することを特徴とする。本発明の肌当て用品を形成
する繊維材料としては、特に限定されるものではなく、
その種類などに応じて、織布、編布、不織布、フェル
ト、植毛布などが挙げられる。更に紙製品も本発明にい
う繊維材料に含まれる。これらの肌当て用品の材質は、
植物繊維、動物繊維等の天然繊維、再生繊維、半合成繊
維、合成繊維などの化学繊維、又はこれらの天然繊維と
化学繊維との混紡品、交織品、交編品など任意であり、
用途に応じた要求繊維特性を有するものが適宜選択でき
る。使用するセリシンは、通常絹に含まれているセリシ
ンを化学精練法又は酵素精練法により部分加水分解して
溶出させた後薬剤による析出法やその他の方法により粉
体の形状で得られる。本発明ではこのように絹から分離
取得したセリシンが通常用いられるが、絹糸を不完全精
練することによりセリシンを繊維表面に一部残留させた
状態の絹糸を、肌当て用品を構成する繊維素材の少なく
とも一部として用いて、そのセリシンを利用することも
できる。
【0006】別途分離したセリシンを用いる場合には、
必要に応じ密着を高める樹脂を共存させたセリシン溶液
を用いて肌当て用品形成用繊維もしくはその織物、編
物、不織布などの布帛又はそれから形成された肌当て用
品に、従来より知られている浸漬、パッディング、コー
ティング、噴霧などの適宜の手段を用いて付与させるこ
とができる。なお皮膚に対する親和性、浸透性、栄養補
給などを高めるためには、セリシンと共にスクアラン等
の油分との併用も可能である。本発明の肌当て用品を構
成する繊維材料表面へのセリシンの付与量としては、
0.05〜10重量%(対繊維重量)、特に0.2〜3
重量%程度が好ましい。セリシンを表面に持つ部分は、
肌当て用品の肌に直接接触する少なくとも一部に存在さ
せればよいが、肌と接触する表面全体もしくは肌当て用
品全体に存在させてもよい。なお部分的に存在させる場
合には別の繊維素材でつくった肌当て用品にセリシンを
持つ繊維布帛片を縫製などによって取りつけてもよい。
このようにして得られる本発明の肌当て用品は、肌に長
時間密着させて使用したり、皮膚面を直接擦ったり、拭
いたりして使用した場合、該肌当て用品の繊維に付与さ
れているセリシンが皮膚を構成する角質層の吸湿性維
持、皮膚の乾燥性防止に大きな影響を及ぼす結果、肌荒
れ防止等に優れた効果を示すことになる。
【0007】
【実施例】次に実施例によって本発明を説明する。 (実施例1)図1は医療用途に用いられるガーゼAを示
している。これは通常使用される綿糸よりなるガーゼを
セリシンの3%水溶液に浸漬した後絞液(ピックアップ
率100%)し、100℃で3分間乾燥することにより
得られる。このようにセリシンを付与された綿糸より成
るガーゼは、例えば皮膚の損傷した傷口の拭浄に使用し
たり、傷口を覆うために傷口周辺の皮膚に長時間接触し
て使用した場合、該ガーゼに含まれるセリシンの作用に
より皮膚の肌荒れの抑制に大きな効果がある
【0008】(実施例2)図2は従来より使用されてい
る開放型のおむつBを示している。これは通常のおむつ
用素材として使用する綿糸よりなる平織物をセリシン3
%水溶液に浸漬した後絞液(ピックアップ率80%)
し、100℃で3分間乾燥することにより得られる。こ
のようにセリシンを付与された織物をおむつとして着用
することによりおむつかぶれや肌荒れの防止に顕著な効
果がある。
【0009】(実施例3)図3は下着に取り付けて使用
する汗取りパッドを示している。汗取りパッドは下着の
袖ぐりの湾曲した脇下部に添接されるもので人体の脇下
部から出る汗を吸収させるために用いられる。このよう
な汗取りパッドは、一般的には汗の吸収を良くするため
に一定の厚みを有するセルロース繊維材料やクッション
性のある発泡体シート等からなる吸収構造体が被覆繊維
材料で包まれてなるものである。本発明では、この被覆
繊維材料に絹精練工程において繊維表面にセリシンの一
部を残留させた絹糸より成る布帛が使用されるものであ
る。このような汗取りパッドを肌に直接接触させて使用
することにより脇下部より発散する汗は十分にパッド内
に吸収される上皮膚のかぶれに顕著な効果がある。
【0010】
【発明の効果】本発明による繊維質肌当て用品は少なく
とも肌と接する該用品の表面部にセリシンを配している
ので、皮膚に直接長時間密着させて使用したり、皮膚表
面を直接擦ったり拭いたりするために使用した場合、該
用品に付与されているセリシンが皮膚の角質層に作用し
て適度の潤いを保たせるために皮膚のかぶれや肌荒れ防
止などに優れた効果を示す。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の繊維質肌当て用品としてガーゼに使
用された例を示す斜視図である。
【図2】 本発明の繊維質肌当て用品として開放型のお
むつに使用された例を示す斜視図である。
【図3】 本発明の繊維質肌当て用品として汗取りパッ
ドに使用された例を示す外観斜視である。
【符号の説明】
1 セリシン処理ガーゼ 2 セリシン処理平織物 3 セリシンを絹糸表面に有する平織物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D01F 4/00 A41B 13/02 N A61F 13/18 310Z

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維質材料を必須素材とする肌当て用品
    において少なくとも肌と接する表面部にセリシンを配し
    てなる繊維質肌当て用品。
  2. 【請求項2】 肌当て用品が、オムツ、オムツライナ
    ー、ショーツライナー、使い捨てショーツ、マスク、眼
    帯、傷バンド、汗とりパッド、シーツまたは生理用品で
    ある請求項1記載の繊維質肌当て用品。
  3. 【請求項3】 肌当て用品が、ガーゼ、おしぼり、ティ
    ッシュ、化粧パック、おしりナップ、清浄綿、ウエット
    ナップ、タオルまたはハンカチである請求項1記載の繊
    維質肌当て用品。
  4. 【請求項4】 セリシンが、絹糸を不完全精錬すること
    によりセリシンを繊維表面に一部残留させた状態の絹糸
    によって構成されている請求項1記載の繊維質肌当て用
    品。
  5. 【請求項5】 セリシンが、絹糸以外の天然繊維、再生
    繊維、半合成繊維または合成繊維に付着ないし混入して
    いる請求項1記載の繊維質肌当て用品。
JP8149653A 1996-06-12 1996-06-12 繊維質肌当て用品 Pending JPH101872A (ja)

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ID=15479932

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113564802A (zh) * 2021-07-21 2021-10-29 福建恒安集团有限公司 一种蚕丝棉无纺布、蚕丝棉无纺布制备工艺及卫生巾

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113564802A (zh) * 2021-07-21 2021-10-29 福建恒安集团有限公司 一种蚕丝棉无纺布、蚕丝棉无纺布制备工艺及卫生巾

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