JPH10187146A - ディスクオルゴール装置 - Google Patents

ディスクオルゴール装置

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JPH10187146A
JPH10187146A JP34524896A JP34524896A JPH10187146A JP H10187146 A JPH10187146 A JP H10187146A JP 34524896 A JP34524896 A JP 34524896A JP 34524896 A JP34524896 A JP 34524896A JP H10187146 A JPH10187146 A JP H10187146A
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JP
Japan
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frame
disk
shaft
box device
music box
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Application number
JP34524896A
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English (en)
Inventor
Akihiko Isaka
明彦 伊坂
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Nidec Instruments Corp
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Sankyo Seiki Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 組付性や耐久性が良く音質に優れたディスク
オルゴール装置を提供する。 【解決手段】 曲に対応する多数の突起2を設けたディ
スク3を回転させ、突起2でディスク3に対向配置した
爪軸14上で複数の爪車13を回転させて金属製のフレ
ーム9に設けた振動弁5aを弾いて曲を鳴奏するディス
クオルゴール装置において、爪軸14の軸方向に向かっ
て複数形成され、爪車13を所定の位置に保持する仕切
部15が設けられ爪軸14の両端14a,14bを貫通
させるようにフレームと別部材で形成された枠体16
と、ディスク3側に開口部17a,18aを形成され爪
軸の両端14a,14bを軸支する軸受部17,18と
を備え、軸受部17,18を枠体16を挟むようにフレ
ーム9に一体的に設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディスクに形成さ
れた曲に対応する複数の係合部で、複数の爪車を回転さ
せて振動弁を弾いて曲を鳴奏するディスクオルゴール装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】曲に対応した複数の孔や凸部等の係合部
が形成されたディスクを駆動手段で回転駆動して、同係
合部で複数の爪車を回転させて振動弁を弾いて曲を鳴奏
するディスクオルゴール装置は、既に知られている。デ
ィスクオルゴール装置では、爪車を爪軸に回転自在に支
持してディスクと対向配置している。各爪車の間には、
その間隔を一定に保持するためのに個別のスペーサが配
置されているが、組付け作業が面倒であった。この問題
を解決する1つの手段として実公平7−34464号公
報に記載のディスクオルゴール装置では、軸方向に複数
の間隔を形成する仕切部と、軸受面とを一体成形した枠
体で、爪車と爪軸とを支持している。枠体は樹脂製で、
金属製のフレームに固定されている。この枠体には、回
転する爪車と係脱して同爪車の回転に制動を与える突起
が成形されている。一般にディスクは、爪車との係合状
態を一定に保持するために、その外周部側をガイド部材
で上方に湾曲させて爪車と対向する部位に平坦部を構成
し、該平坦部にアーム軸に設けたローラを押圧させてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のディスクオルゴ
ール装置では、爪車の爪軸が樹脂製の枠体に形成された
軸受面で支持されているので、枠体の剛性不足や爪軸の
取付剛性不足が否めない。この枠体や爪軸の取付け剛性
が低いと、爪車が振動弁を弾く時に爪軸が逃げてしまっ
て音切れが悪くなり音質の低下となる。特に、複数の振
動弁を一度に爪車で弾くと爪軸に高負荷がかかりこのよ
うな現象が顕著に現われる。枠体をフレームと一体で成
形することも一案ではあるが、爪車は振動弁と対応する
数設けるために薄く形成されているので、仕切部の間隔
を自ずと狭く加工しなければならず、その加工が難し
い。
【0004】枠体に設けた制動用突起は、爪車が回転す
るとそれと当接して弾かれるので、その時の当接音(弾
き音)が雑音となり音質の低下となる。ディスクを湾曲
させるガイド部材がフレームに設けられているので、そ
の配置スペースをフレーム上に確保する必要があり装置
の小型化の妨げとなる。ガイド部材とディスクが共に金
属から構成されていると、ディスクの回転に伴い双方が
摩耗してディスク位置を確保が難しいと共に耐久性に問
題がある。また、オルゴール装置の組付性を良くするこ
とも重要な課題である。本発明は、組付性や耐久性が良
く音質に優れたディスクオルゴール装置を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載記載の発明
は、曲に対応する複数の係合部を設けたディスクを回転
させ、上記係合部で上記ディスクに対向配置した爪軸上
で複数の爪車を回転させて金属製のフレームに設けた振
動弁を弾いて曲を鳴奏するディスクオルゴール装置にお
いて、上記爪軸の軸方向に向かって複数形成され上記爪
車を所定の位置に保持する仕切部が設けられ、上記爪軸
の両端を貫通させるように上記フレームと別部材で形成
された枠体と、上記ディスク側に開口部を形成され上記
爪軸の両端を軸支する軸受部とを有し、上記軸受部を上
記枠体を挟むように上記フレームに一体的に設けたこと
を特徴とする。
【0006】請求項1記載の発明によると、爪車を回転
自在に支持する爪軸は、枠体を貫通してフレームに設け
た軸受部に軸止されるので、爪軸がフレーム上に直接支
持され、爪軸の取付け剛性が良くなる。軸受部の開口部
がディスク側に形成されるので、爪軸をディスク側から
軸受部に装着でき、作業性が良い。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1記載のデ
ィスクオルゴール装置において、上記爪車の回転に制動
を与える制動剤が上記保持部に塗布されたことを特徴と
している。請求項2記載の発明によると、爪車が回転し
て保持部の間を通過すると制動剤によりその回転に制動
が与えられるので、爪車の振れが押さえられる。
【0008】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載のディスクオルゴール装置において、上記ディスク
を載置する載置台を有し、上記爪車の外周よりも上方で
上記載置台に載置されたディスクと当接する位置決め部
材を上記枠体に形成したことを特徴としている。請求項
3記載の発明によると、ディスクの爪車との位置(間
隔)が載置台と位置決め部材で決められる。位置決め部
材を枠体に設けられることで、フレームに位置決め部材
を設けるためのスペースを設けなくて済む。
【0009】請求項4記載の発明は、請求項1、2また
は3記載のディスクオルゴール装置において、上記枠体
を耐摩耗性樹脂により形成したことを特徴としている。
請求項4記載の発明によると、枠体を金属で形成する場
合よりも加工性が良くなると共に、仕切部と爪車との摺
接時や位置切め部材とディスクとの摺動抵抗が少なくな
る。
【0010】請求項5記載の発明は、請求項1乃至4の
何れかに記載のディスクオルゴール装置において、載置
台を駆動する駆動部の駆動力を同載置台に伝達する伝達
手段を、上記振動弁と上記フレームとの間に配設したこ
とを特徴としている。請求項5記載の発明によると、振
動弁と上記フレームとの間には空間があるので、この空
間内に連結手段を配置することでフレームスペースを有
効に利用できる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を用いて説明する。図1に示すディスクオルゴー
ル装置は、筐体となる木製のケース1に収納されてい
る。ケース1は、隔壁1Aで上室1Bと下室1Cとに分
割されている。ディスクオルゴール装置は、下室1Cの
背面1Dにねじ止めされて立設される。上室1Bには、
図示しない時計ユニットが設けられる。ケース1には、
図示しない蓋が開閉自在に装着される。ケース1は、樹
脂や金属で形成されたものでも良い。
【0012】ディスクオルゴール装置は、図2,図3に
も示すように、係合部となる複数の突起2が形成された
ディスク3、突起2と係合する爪車ユニット4、振動板
5、アーム軸6、駆動源となる正逆回転可能な駆動モー
タ7を備えた駆動手段8、ディスク3を載置する載置台
10からその主要部を構成されている。ディスク3を除
く主要部は、装置の基部となる亜鉛ダイキャスト合金製
のフレーム9に装着されている。フレーム9の材質は、
上記金属に限定されるものではない。フレーム9は、振
動板5の振動音の共鳴機能も有する。フレーム9には、
金属製でL型の地板9Aが固定されている。地板9Aと
対向側のフレーム9上には、中央軸170が立設されて
いる。下室1Cの下部には、駆動モータ7の電源12が
配置されている。
【0013】ディスク3について ディスク3は、厚さ0.4mmの金属板(SUS)で、
その直径をコンパクトディスク(CD)と同一の12c
mとしている。ディスク3の材質としては、鉄の上にメ
ッキを施した板材であっても良い。ディスク3の直径を
コンパクトディクと同一径に形成すると、既製のCDケ
ースにディスク3を収納することができ、ディスク3の
運搬や保存管理を低コストで容易に行なう上で有利であ
る。ディスク3の中心部には、中心孔3aが形成されて
いる。中央孔3aは、載置台10の載置面10aの中央
に形成された筒部10bの外周に挿入される。中心孔3
aよりも外周側に位置するディスク3上には、載置面1
0a上に形成されたピン11と係合する長孔3bが穿孔
されている。ディスク3は、この長孔3aとピン11と
の係合により径方向への移動を規制されている。ディス
ク3の突起2は、鳴奏する曲に対応するようにディスク
3面を穿孔してその一部を切り起こして形成されてい
る。係合部としては、ディスク3をプレス加工やパンチ
加工して設けた孔だけでも良い。
【0014】載置台10は、筒部10bを中央軸170
に上方から落とし込まれて同軸を中心に回動自在に支持
される。載置台10の下部には、ボス部10cが一体成
形されている。ボス部10cは、中央軸170に挿通さ
れるとフレーム9と当接して、載置面10aを爪車13
の外径よりも上方に位置させている。載置台10は、中
央軸170に挿通後、Eリング70を筒軸10b直上の
中央軸170の外周面に嵌合させて軸方向への移動を規
制されている。
【0015】爪車ユニット4ついて 爪車ユニット4は、ディスク3の半径方向に向かってデ
ィスク3の下方に配設されている。このユニット4は、
突起2と係合する複数の爪車13、複数の爪車13を回
転自在に支持する爪軸14及び複数の爪車13を所定の
位置に保持する複数の仕切部15が設けられた枠体16
からその要部を構成されている。
【0016】振動板5は、フレーム9に立設された台座
部9Bに、振動弁5a側の先端が爪車13の回動範囲内
に位置するようにねじ19で取付けられている。振動板
5の先端5aは爪軸14と略同じ高さとなるように設け
られている。振動板5とフレーム9の間には余剰空間X
が形成されている。
【0017】爪車13は、金属製で振動板5の振動弁5
a数と同数、爪軸14上に互いに独立して回転可能に支
持されている。爪車13は、図9に示すように、その周
面に爪部13aが複数(ここ形態では8つ)形成されて
いる。爪部13aは、ディスク3の突起2と係合するよ
うになっていて、ディスク3の回転により突起2が移動
すると所定角度だけ矢印b方向に回転されて、振動弁5
aの先端5bを下方から弾くようになっている。
【0018】爪軸14は金属製で、図4、図5に示すよ
うに、その両端14a,14bを軸受部17,18に支
持されている。軸受部17,18は、枠体16を両側か
ら挟むように、互いに対向してフレーム9上に配置され
ている。軸受部17,18は、フレーム9に一体成形さ
れた金属製で同フレーム上に立設されている。軸受部1
7,18は、ディスク側となる上端側にU字状の開口部
17a,18aを形成されていて、この開口部で爪軸1
4の両端14a,14bを支持している。爪軸14は、
開口部17a,18aの上方から同部に挿入後、開口部
17a,18aを側方から軸中心方向にかしめることで
軸受部17,18に軸止されている。
【0019】枠体16は、爪軸14の軸方向に延出した
箱状部材で、その長さを軸受部17,18間の寸法と略
同一に設けられている。枠体16の内部には、図6に示
すように、複数の仕切部15が櫛歯状に設けられてい
る。仕切部15は、軸方向に向かって一定の間隔で形成
されている。各仕切部15の間隔20は、爪車13の厚
さよりもやや広く形成されている。仕切部15は、各間
隔20に爪車13をそれぞれ挿入することで、爪車13
の軸方向へのずれを防止すると共に、爪軸14上の一定
位置に爪車13を保持するようになっている。各仕切部
15の中央には、図7、図8に示すように軸受部17,
18に支持される爪軸14と接触しないように、凹部2
3がそれぞれ形成されている。
【0020】枠体16の底部16cには、フレーム9に
向かって突出したボス部16a,16bが形成されてい
る。ボス部16a,16bは、図2に示すように、フレ
ーム9に設けた小孔9a,9bに挿入されて枠体16の
位置決めを行なっている。図8に示すように、枠体16
の前面16Aと後面16Bは、仕切部15よりも低く形
成され、かつ、上方に向かって末広がりとなる傾斜面を
なし、回転する爪車13の歯部13aと摺接しないよう
になっている。
【0021】枠体16の一側には、図6,図7に示すよ
うに仕切部15よりも上方に向かって延出したディスク
3の位置決め部材21が形成されている。位置決め部材
21の上端21aは、半円形状をなし中央軸170に装
着された載置台10の載置面10aと同じ高さに配置さ
れている。位置決め部材21は、載置台10にディスク
3を載置したときに、ディスク3の裏面に接触してディ
スク3の位置を一定位置に保持し、ディスク3と爪車1
3との間隔hを一定とするようになっている(図9参
照)。位置決め部材21には、爪軸14を挿通させる逃
げ孔22が形成されている。逃げ孔22は、軸受部1
7,18に支持された爪軸14の上面と干渉しない位置
から下方に向かって穿設されていて、爪軸14と干渉し
ないようになっている。枠体16、仕切部15、位置決
め部材21は、耐摩耗性に富む樹脂で一体成形されてい
る。
【0022】図9に示すように、仕切部15の空間20
には、制動剤としてシリコン系のグリス25が塗布され
ている。グリス24は、回転する各爪車13にその粘性
により制動力を与え、同爪車13の過回転を防止するた
めのものである。
【0023】駆動手段8について 駆動手段8は、図1,図2,図3に示すように、地板9
Aに固定された駆動モータ7の回転駆動力を載置台10
まで減速して伝達し、載置台10を中央軸170を中心
として矢印aで示す鳴奏方向に回転駆動してディスク3
を回転させるようになっている。駆動手段8に用いられ
る各種歯車は、耐摩耗性の樹脂で成形されていて、長期
使用による摩耗やノイズ低減及び軽量化を図られてい
る。
【0024】駆動モータ7の出力軸7aに固定されたウ
ォーム30には、ウォームホイール31が噛合してい
る。ウォームホイール31は余剰空間Xに配置された伝
達手段となる連結駆動軸32の一端に固定されている。
連結駆動軸32は、爪軸14と略平行に載置台10に向
かって延出配置されていて、フレーム9に設けた軸受部
33,34で回転自在に支持されている。軸受部34近
傍に位置する連結駆動軸32の他端には、ピニオン35
が固定されている。ピニオン35には、二段歯車36の
大径歯車36aが噛合している。二段歯車36は、載置
台10の下部に位置するフレーム9に立設された図示し
ない軸に回転自在に支持されていて、その上部中心に形
成した小径歯車36bを載置台10の下部に一体形成さ
れた大径歯車37に噛合させている。
【0025】アーム軸6の構成について ディスク3の回転域から外れたフレーム9上の地板9A
には、支持部材40が設けられている。アーム軸6は、
その基端6aを支持部材40に装着される軸41で回動
自在に支持されている。軸41には、付勢手段となる板
バネ42が係止していて、アーム軸6の回動に制動を与
えると共に、アーム軸6をディスク3に向かって付勢し
ている。
【0026】アーム軸6は、断面逆U字型の板金アーム
であって、その中心を爪軸14の軸線上におき、爪車1
3と対向して配置されている。アーム軸6は、軸41で
爪車13の上方空間で回動可能に設けられている。アー
ム軸の基端6aの対向する側面6b,6cには、軸41
を挿通させる一対の孔56が互いに対向して設けられて
いる。アーム軸6の中央には、当接部材となる押さえロ
ーラ43(以下、「ローラ43」と記す)が配置されて
いる。ローラ43は樹脂製で、図10に示すように、デ
ィスク3に摺接する大径部43aの両側に、小径のボス
部43bが一体成形されて配置されている。
【0027】ローラ43は、アーム軸6の一部を切り起
こして形成した一対の屈曲部45,46の間に配置さ
れ、軸44で回動自在に支持されている。軸44は、ロ
ーラ43に軽圧入されて、その両端を屈曲部45,46
に遊嵌させている。ローラ43は、アーム軸6が中央軸
170に係合されてディスク3と摺接するときに、爪車
13との間に隙間Hが形成されるようにアーム軸6に設
けられている。
【0028】支持部材40には、図11,図12に示す
ように、ねじ孔47がそれぞれ形成された3本の支持脚
40A,40B、40Cが下方に向かって延出して設け
られている。支持部材40は、各ねじ孔47に地板9B
側からねじを締め込まれて地板9Aに着脱自在に支持さ
れる。支持部材40の上部40Dには、図13にも示す
ように、アーム軸6の基端6aを挿入する切欠部48が
形成されている。切欠部48の両側に位置する上面40
Dには、一対の延出部49,50が互いに対向して上方
に向かって突出して形成されている。
【0029】延出部49,50には、上下方向に延出す
る長孔51,52がそれぞれ形成されていて、軸41を
上下動可能に支持するようになっている。支持部材40
の下部には、切欠部48に沿って縦壁部53,54,5
5が連続形成されている。縦壁部53,54,55は、
支持部材40の外周部よりも低く形成されていて、その
下面53a,54a,55aで板バネ42を係止するよ
うになっている。支持部材40、延出部49,50及び
各縦壁部は、樹脂で一体成形されている。
【0030】軸41は、図13に示すように、その中央
部41aを両端部41A,41Bよりも小径に形成され
ていて、両端部41A,41Bとの境に段部41b,4
1cをそれぞれ形成している。軸41の両先端は、テー
パーを付けられている。
【0031】板バネ42は、T字状の本体部42Aの両
側に軸41と係合する支持部となる一対の翼状部42
B、43Cが連続形成されている。翼状部42B、43
Cは、延出部49,50の間隔である切欠部48の幅W
よりも開いた状態となるように逆ハの字状に屈曲されて
おり、基部6aの側面6b,6c間に撓ませて係合させ
られることで開放習性を与えられている。翼状部42
B、43Cには、軸41を挿通させる開口57,58が
形成されている。開口57,58は、図14,図15に
示すように、翼状部42B、43Cがアーム軸6の側面
6a,6c内に挿入されると、同一軸線上に互いに対向
して配置されるようになっている。
【0032】開口57,58の内部には、軸の段差部4
1b,41cに係合する薄い舌片59,60が形成され
ている。舌片59,60は、開口57,58の2/3の
高さを占め、この先端59,60aと開口57,58ま
で間の大きさを軸41の両端41A,41Bの径よりも
小さく設けられている。軸41は、その段差部41b,
41cに舌片59,60を係合されることで軸止めをな
される。
【0033】板バネ42の本体部42Aの両端42A
a,42Abは、縦壁部53,54の下面53a,54
aに、本体部42Aの延出端42Acは、縦壁部55の
下面55aに、本体部42Aの中央42adが切欠部4
8内に向かって凸状に湾曲するように係止される。つま
り、各縦壁部の下面53a,54a,55aは、開口5
7,58に軸41を挿通して長孔51,52で支持され
たときに、板バネ42の付勢力で軸41の両端部41
A,41B矢印d方向に付勢されて支持部材の上面40
Dに接触するように、その位置を定められている。
【0034】アーム軸6の先端側6dには、中央軸17
0に挿入される孔61と、ピン62で回動自在に支持さ
れた係止レバー63とが設けられている。係止レバー6
3は、アーム軸6に形成した長孔64と、自身に設けた
バネ掛け63aとに、両端64a,65bが係止され、
ピン62に巻装されたねじりコイルバネ65により、中
央軸170の半径方向に形成された溝170aに係合す
る矢印c方向の揺動習性を付与されている。中央軸17
0の先端はテーパ状に面取りされている。
【0035】溝170aは、係止レバー63との係止時
において爪車13を支持する爪軸14とアーム軸6を略
平行に保持する位置に設けられいると共に、軸方向に係
止レバー63を上下させることのできる遊びを持ってい
る。アーム軸6は、中央軸170に係止状態に置かれる
と爪軸14と平行に配置され、ローラ43と爪車13で
ディスク3を挟持してディスクに適度なパッド圧を与え
るようになっている。
【0036】このようなディスクオルゴール装置の動作
を説明する。枠体16がフレーム9に対して個別に設け
られるので、枠体16がフレーム9に一体成形されたも
のよりも爪軸14の組付性が良くなる。爪車13を回転
自在に支持する爪軸14が、枠体16を貫通してフレー
ム9に設けた軸受部17,18に軸止されるので、爪軸
14がフレーム9上に直接支持され、爪軸14の取付け
剛性が良くなる。従って、振動弁5aを弾くときの負荷
が大きくかかっても爪軸14が逃げないので、爪部13
aでしっかりと振動弁5aを弾くことができ、切れの良
い音を発せられる。
【0037】軸受部17,18の開口部17,18がデ
ィスク側となる上方に向かって開口形成されるので、爪
軸14をディスク3が配置される側となるフレーム9上
方から軸受部17,18に装着でき、作業性が良い。
【0038】位置決め部材21が耐摩耗性樹脂で枠体1
6と一体形成されているので、金属で形成した場合より
も、ディスク3との摺接による摩耗が極めて少なくな
る。従って、耐久性が良くなると共に、爪車13の上部
に位置する爪部13aとディスク3の裏面との間隔hを
一定に保持できる。
【0039】この間隔hが一定であると、ディスク3の
突起2と爪車13との係合状態が安定してディスク3の
回転が安定するため、曲感を損なうことなく鳴奏できる
と共に、摺接音や摺動抵抗を小さくできる。摺接音の低
減は、発せられる音に対する雑音の低減となり良質な音
色となる。摺動抵抗の低減は、駆動系に対する負荷軽減
となって安定したディスク3の回転維持と共に省電力と
なり、ディスクオルゴール装置の鳴奏時間の延長につな
がる。位置決め部材21の摩耗が低減することで、部品
交換の頻度が低減してディスクオルゴール装置の正常に
働く期間が延長される。
【0040】仕切部15にグリス24を塗布すること
で、爪車13が間隔20内を通するときにその回転にグ
リス24の粘性抵抗で制動が与えられ、振動弁5aを弾
いた後にブレなくなる。振動している振動弁5aと爪部
13aとが干渉すると、振動弁5aの振動が妨げられて
音を十分に発生させられなかったり、あるいはフレーム
9を介して伝わる振動で爪車13が振動して発生するビ
レ音と称する雑音の発生が低減する。
【0041】グリス24で爪車13の回転に制動を与え
るので、従来のように爪部13aと係脱する制動用突起
等を枠体16等に形成しなくて済み、枠体16の加工性
が良くなると共に、制動用突起と爪部13aとの当接打
音の発生がなくなる。
【0042】制動用突起を枠体16に形成しない場合に
は、間隔20を狭めて爪車13との摺接を強くして爪車
13の回転に制動を与える手法もあるが、これだと両者
の摺接音が大きく成ってしまう。また、隙間20を狭め
ると、その精度出しや枠体16の加工が難しくなるの
で、グリス24を仕切部15の間の空間20に塗布する
ことは、枠体16に求められるの加工精度や加工時間を
低減でき、低コストとなる。枠体16とフレーム9と間
にグリス25を塗布すると、枠体16とフレーム9との
接触部25,25に隙間が発生したときに、その隙間を
埋めて、フレーム9に対する枠体16の振動を制振する
ことができる。
【0043】ディスクオルゴール装置では、ディスク3
の中心孔3aを中央軸170に挿通させたのちアーム軸
6を図2に2点鎖線で示す開状態から矢印e方向に回動
させて、図16に示すように、先端6eの孔61を中央
軸170に挿通させる。図17に実線で示すように矢印
c方向に揺動付勢されている係止レバー63が2点鎖線
で示す解除位置に向かって揺動する。係止レバー63の
先端が溝170aに係合すると、矢印c方向に係止レバ
ー63が揺動付勢されてアーム軸6が保持され、図10
に示すようにローラ43でディスク3を上方から押さ
え、ローラ43と載置面10a及び位置決め部材21と
でディスク3を挟持する。この動作でディスク3の装着
動作が完了する。
【0044】アーム軸6の軸41がディスク3の厚さ方
向となる上下方向に延出した長孔51,52で支持され
ているので、ディスク3が図10に2点鎖線で示すよう
に設定厚に対して厚いと、ローラ43が押し上げられて
アーム6が2点鎖線で示すように上方に移動する。アー
ム軸6がディスク3の厚さ方向に対して移動自在である
ので、ディスク3の厚さ方向へのバラツキを吸収するこ
とできると共に、ディスク3に過大な押圧力がかからな
くなる。また、アーム軸6の基端6aを支持する軸41
には、板バネ42の矢印d方向への付勢力が作用するの
で、アーム軸6に設けたローラ43がディスク3に圧接
され、ディスク3の回転駆動に伴う反りを矯正できる共
に、爪車13とディスク3との間隔Hが一定に管理でき
る。
【0045】次に、図示しないスイッチを操作して駆動
モータ7を回転させると、この回転が減速されながら載
置部10に形成した大径歯部37に伝達されてディスク
3が回転駆動する。ディスク3が回って爪車13の上部
に突起2が位置すると、それに対向する爪車13が次々
に回転して各爪車13の爪部13aが各突起2と係合し
て振動弁5aをその下方に位置する爪部11aで次々と
弾き、曲を鳴奏する。
【0046】このように爪車13とディスク3との間隔
Hが一定となると、ディスク3の突起2と爪車13との
係合状態が安定し、駆動手段8にかかる負荷が軽減され
る。従って、ディスク3の回転ムラが発生しにくくな
り、曲感を損なわれることなく鳴奏されると共に、電源
12への負荷も軽くなって消費電力を低減でき、ディス
クオルゴール装置の動作期間の延長なる。
【0047】アーム軸6の押さえ位置を解除するには、
係止レバー63の一端63bを図17の時計方向に揺動
させて溝170aからレバー先端を外したのちアーム軸
6を図2の矢印fで示す開方向に回動させれば良い。
【0048】アーム軸6を矢印e,f方向に回動させる
場合には、その基端6aに翼状部42B,42Cの拡開
力が作用するので、アーム軸6の側面6b,6cが延出
部49,50の内面49a,50aに付勢され、両者の
接触抵抗が大きくなりアーム部6の回動に制動力が与え
られる。よって、アーム軸6をその回動途中で停止する
ことができるので、ディスク3を交換するときに作業者
がアーム軸6を保持する必要が無く、作業性が良くな
る。加えて、本形態のように、ディスクオルゴール装置
を立設する場合、アーム軸6を回動途中で離すと自重で
ケース1の下方に落下しようとするが、制動力作用する
ので、このような落下がなくなりアーム軸6によるケー
ス1の破損を低減できる。
【0049】ディスクオルゴール装置を水平に置く場合
には、アーム軸6の位置によりディスク3方向への自重
で回動するので、アーム軸6の係止レバー63やそれに
よるディスク3の破損も防止できる。
【0050】アーム軸6は、延出部50,51間に基端
6aを配置させ、翼状部42B,42Cを撓めて側面6
a,6b間に配置し、軸41を長孔51、孔56の開口
57,58に挿通させることで支持部材40に回動自在
に装着できるので、その組付性が良くなる。
【0051】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、爪軸がフ
レーム上に直接支持されて爪軸の取付け剛性が良くなる
ので、爪車が振動弁から逃げにくくなるので、音切れが
良くなり音質が良くなる。軸受部の開口部がディスク側
に形成されるので、爪軸をディスク側から軸受部に装着
できて作業性が良い。
【0052】請求項2記載の発明によれば、爪車と制動
剤との抵抗により爪車の回転に制動を与えるので、爪車
の過回転やブレが抑えられて雑音が低減し、更に音質が
良くなる。加えて、従来のような制動用突起を枠体に設
けなくて良いので、枠体の加工性が良く、爪車との当接
による雑音もな無くなり一層の音質向上が図れる。
【0053】請求項3記載の発明によれば、位置決め部
材を枠体に設けることで、フレームに位置決め部材を設
けるためのスペースを設けなくて済み、組付性や音質に
優れると共に、装置の小型化を図り易くなる。
【0054】請求項4記載の発明によれば、枠体を金属
で形成する場合よりも加工性が良くなると共に、仕切部
と爪車との摺接時や位置切め部材とディスクとの摺動抵
抗や摩耗が少なくなり、組付性や耐久性を図りながら一
層の音質向上を図れる。
【0055】請求項5記載の発明によれば、振動弁とフ
レームとの間に生じる空間に伝達手段を配置することで
フレームスペースを有効に利用でき、組付けや音質に優
れると共に、一層装置の小型化を図り易くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示すディスクオルゴー
ル装置の平面図である。
【図2】ディスクオルゴール装置の構成と枠体の取付け
状態を示す一部破断正面図である。
【図3】ディスクオルゴール装置の構成を示す背面図で
ある。
【図4】本発明の要部となる爪車を支持する爪軸と軸受
部の構成及び取付け状態を示す平面図である。
【図5】軸受部による爪軸の支持状態を示す側面図であ
る。
【図6】爪車を挿入する枠体の構成を示す正面図であ
る。
【図7】爪車を挿入する枠体の構成を示す側面図であ
る。
【図8】図6A−A線断面図である。
【図9】爪車と振動弁及びディスクの配置関係と動作を
示す拡大断面図である。
【図10】アーム軸の概略構成と動作を示す一部破断拡
大断面図である。
【図11】アーム軸を装着する支持部材の構成を示す平
面図である。
【図12】支持部材の構成を示す一部破断正面図であ
る。
【図13】アーム軸の支持機構を示す分解斜視図であ
る。
【図14】載置台側から見た付勢手段とアーム軸の基端
との装着状態を示す拡大断面図である。
【図15】付勢手段とアーム軸の基端との装着状態を示
す拡大断面図である。
【図16】アーム軸の先端構造と載置台の構成を示す拡
大断面図である。
【図17】アーム軸の先端と中央軸の係脱動作を示す拡
大図である。
【符号の説明】
2 複数の係合部 3 ディスク 5a 振動弁 7 駆動源 9 フレーム 10 載置部 13 複数の爪車 14 爪軸 14a,14b 爪軸の両端 15 仕切部 16 枠体 17,18 軸受部 17a,18a 開口部 21 位置決め部材 24 制動剤 32 伝達手段 X 振動弁とフレームとの間

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】曲に対応する複数の係合部を設けたディス
    クを回転させ、上記係合部で上記ディスクに対向配置し
    た爪軸上で複数の爪車を回転させて金属製のフレームに
    設けた振動弁を弾いて曲を鳴奏するディスクオルゴール
    装置において、 上記爪軸の軸方向に向かって複数形成され上記爪車を所
    定の位置に保持する仕切部が設けられ、上記爪軸の両端
    を貫通させるように上記フレームと別部材で形成された
    枠体と、 上記ディスク側に開口部を形成され上記爪軸の両端を軸
    支する軸受部とを有し、 上記軸受部を上記枠体を挟む
    ように上記フレームに一体的に設けたことを特徴とする
    ディスクオルゴール装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のディスクオルゴール装置に
    おいて、 上記保持部には、上記爪車の回転に制動を与える制動剤
    が塗布されたことを特徴とするディスクオルゴール装
    置。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載のディスクオルゴー
    ル装置において、 上記ディスクを載置する載置台を有し、上記枠体に、上
    記爪車の外周よりも上方で上記載置台に載置されたディ
    スクと当接する位置決め部材を形成したことを特徴とす
    るディスクオルゴール装置。
  4. 【請求項4】請求項1、2または3記載のディスクオル
    ゴール装置において、 上記枠体を耐摩耗性樹脂により形成したことを特徴とす
    るディスクオルゴール装置。
  5. 【請求項5】請求項1乃至4の何れかに記載のディスク
    オルゴール装置において、 上記載置台を駆動する駆動部の駆動力を上記載置台に伝
    達する伝達手段を、上記振動弁と上記フレームとの間に
    配設したことを特徴とするディスクオルゴール装置。
JP34524896A 1996-12-25 1996-12-25 ディスクオルゴール装置 Pending JPH10187146A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34524896A JPH10187146A (ja) 1996-12-25 1996-12-25 ディスクオルゴール装置
US08/997,937 US6013867A (en) 1996-12-25 1997-12-24 Disk music box
TW086119809A TW351804B (en) 1996-12-25 1997-12-24 A platter device for playing sonata
CNB971257078A CN1135523C (zh) 1996-12-25 1997-12-25 盘式八音盒装置
CNA031234410A CN1516109A (zh) 1996-12-25 1997-12-25 盘式八音盒装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34524896A JPH10187146A (ja) 1996-12-25 1996-12-25 ディスクオルゴール装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10187146A true JPH10187146A (ja) 1998-07-14

Family

ID=18375313

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JP34524896A Pending JPH10187146A (ja) 1996-12-25 1996-12-25 ディスクオルゴール装置

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