JPH10186427A - 光波長変換装置 - Google Patents

光波長変換装置

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JPH10186427A
JPH10186427A JP15510097A JP15510097A JPH10186427A JP H10186427 A JPH10186427 A JP H10186427A JP 15510097 A JP15510097 A JP 15510097A JP 15510097 A JP15510097 A JP 15510097A JP H10186427 A JPH10186427 A JP H10186427A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体レーザから発せられたレーザビーム
を、周期ドメイン反転構造を有する光導波路型の光波長
変換素子により波長変換する装置において、安価な狭帯
域バンドパスフイルターを利用して、半導体レーザの発
振波長をドメイン反転部の周期と位相整合する波長に正
確にロックし、また、高い波長変換波出力を得る。 【解決手段】 半導体レーザ10から発生せられて光波長
変換素子15に入射する前のレーザビーム11をビームスプ
リッタ20により一部分岐させ、この分岐されたレーザビ
ーム11をミラー24で反射させて半導体レーザ10にフィー
ドバックさせる。そしてこのミラー24とビームスプリッ
タ20との間においてレーザビーム11の光路に、狭帯域バ
ンドパスフイルター22を配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基本波を第2高調
波等に変換する光導波路型の光波長変換素子、特に詳細
には、光導波路基板として強誘電体結晶基板を用い、光
導波路に周期ドメイン反転構造を形成してなる光波長変
換素子を利用して、半導体レーザから発せられたレーザ
ビームを波長変換する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】非線形光学効果を有する強誘電体の自発
分極(ドメイン)を周期的に反転させた領域を設けた光
波長変換素子を用いて、基本波を第2高調波に波長変換
する方法が既にBleombergenらによって提案されている
(Phys.Rev.,vol.127,No.6,1918(1962)参照)。
この方法においては、ドメイン反転部の周期Λを、 Λc=2π/{β(2ω)−2β(ω)} ただしβ(2ω)は第2高調波の伝搬定数 β(ω)は基本波の伝搬定数 で与えられるコヒーレント長Λcの整数倍になるように
設定することで、基本波と第2高調波との位相整合(い
わゆる疑似位相整合)を取ることができる。
【0003】そして、例えば特開平7−152055号
に示されるように、非線形光学材料からなる光導波路を
有し、そこを導波させた基本波を波長変換する光導波路
型の光波長変換素子において、上述のような周期ドメイ
ン反転構造を形成して、効率良く位相整合を取る試みも
なされている。
【0004】ところで、上記の周期ドメイン反転構造を
有する光導波路型の光波長変換素子は、半導体レーザか
ら発せられたレーザビームを波長変換するためにも多く
用いられている。その場合、半導体レーザの発振波長
が、ドメイン反転部の周期Λと位相整合する波長と一致
していないと、波長変換効率は著しく低いものとなり、
実用性のある短波長光源を得ることは困難となる。
【0005】このような事情に鑑み、従来より、例えば
上記の特開平7−152055号にも示されているよう
に、半導体レーザと光波長変換素子との間のレーザビー
ム光路に狭帯域のバンドパスフィルター(以下、BPF
と称する)を配して、半導体レーザの発振波長を所望値
に調整、ロックすることが提案されている。
【0006】そのような構成の一例を図4に示す。図
中、1は基本波としてのレーザビーム2を発する半導体
レーザ、3は入射光学系、4はチャンネル光導波路4a
および周期ドメイン反転構造4bを有する光導波路型の
光波長変換素子である。そして入射光学系3は、半導体
レーザ1から発散光状態で出射したレーザビーム2を平
行光化するコリメーターレンズ5と、平行光化されたレ
ーザビーム2を収束させる集光レンズ6と、これらのレ
ンズ5および6の間に配された偏光制御用のλ/2板7
と、例えば誘電体多層膜フィルターからなる狭帯域BP
F8とを有している。
【0007】上述のような狭帯域BPF8は、概ね図5
に示すような分光透過率特性を有する。またこの特性に
おける最大透過波長λ0 は、概ね図6に示すようにBP
F8への光入射角θに依存して変化する。このような特
性のBPF8を透過したレーザビーム2は、集光レンズ
6によって光導波路4aの入射端面で収束するように絞
られ、TMモードで該光導波路4aに入力する成分と、
上記入射端面で反射する成分とに分けられる。
【0008】光導波路4aに入力されたレーザビーム2
は、上記周期ドメイン反転構造4bを通過して第2高調
波9に変換される。一方、光導波路4aの入射端面で反
射したレーザビーム2は、そこまでの光路と逆の光路を
辿って半導体レーザ1にフィードバックされ、上記入射
端面と半導体レーザ1の後方端面との間で共振し、それ
により半導体レーザ1が波長λ0 で発振するようにな
る。
【0009】そして、BPF8の最大透過波長λ0 は図
6に示したようにBPF8への光入射角θに依存するの
で、このBPF8を図4中に矢印Aで示すように回転さ
せることにより、半導体レーザ1の発振波長を、周期ド
メイン反転構造4bの周期Λと位相整合する値に調整
し、ロックすることができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】この従来装置において
は、図7の(1)に概略図示するように、調整前はレー
ザビーム2が光導波路4aの入射端面に正しく照射され
ていても、発振波長調整のためにBPF8を回転させる
と、レーザビーム2の光路が図7の(2)に破線で示す
ように傾くことがある。これは、BPF8が完全な平行
板でないこと、またレーザビーム2が完全な平行光にな
っていないことに起因する。
【0011】レーザビームの光路が上述のように傾く
と、その光導波路端面上での収束位置がずれることにな
る。このずれは僅かではあるが、光導波路の径は一般に
2〜3μm程度と非常に小さいために、レーザビームの
光導波路に対する光結合効率を低下させ、波長変換波の
出力低下を招く。最悪の場合は、光導波路への入力光量
が極端に低下し、位相整合波長と合うように発振波長を
調整することが不可能になることもある。
【0012】さらに上記の従来装置においては、透過率
の高いBPFを作製するのが難しいことから、光波長変
換素子への入力光量が低くなりがちで、そのために、高
出力の波長変換波を得ることが難しいという問題も認め
られる。
【0013】具体的に説明すると、半導体レーザを単一
縦モードで発振させるために、BPFの透過波長半値幅
は一般に0.5 nm以下とする必要がある。多層薄膜技術
によりBPFを作製するに当たり、このような透過波長
半値幅を実現した上で、かつ高い透過率を得るには、非
常に高度の製膜技術が要求される。現在の製膜技術で、
例えば透過波長半値幅0.5 nm、透過率80%以上を実現
しようとすると、製膜プロセスの歩留まりは非常に低く
なり、その結果、BPFは著しく高価なものとなってし
まう。現在の通常の製膜技術で透過波長半値幅0.5 nm
を実現しようとすると、透過率は30%程度にとどまり、
そのために波長変換波の出力は大変低いものとなる。
【0014】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
であり、半導体レーザから発せられたレーザビームを、
周期ドメイン反転構造を有する光導波路型の光波長変換
素子により波長変換する装置において、半導体レーザの
発振波長をドメイン反転部の周期と位相整合する波長に
正確にロックし、また、高い波長変換波出力を得ること
を目的とするものである。
【0015】さらに本発明は、上記の目的を、安価なB
PFを利用して達成することも目的とするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明による第1の光波
長変換装置は、前述したように周期ドメイン反転構造を
有する光導波路型の光波長変換素子と、基本波としてこ
の光波長変換素子に入射されるレーザビームを発する半
導体レーザとからなる光波長変換装置において、光波長
変換素子に入射する前の上記レーザビームを光分岐手段
によって一部分岐させ、この分岐されたレーザビームを
ミラーで反射させて半導体レーザにフィードバックさ
せ、そして、上記ミラーと光分岐手段との間に狭帯域B
PFを配してなるものである。
【0017】なお上記の光分岐手段としては、そこに入
射したレーザビームの50〜90%を光波長変換素子に入射
させ、残余を上記ミラーに入射させるものが好適に用い
られる。またこの光分岐手段として具体的には、ビーム
スプリッタが好適に用いられる。
【0018】一方、本発明による第2の光波長変換装置
は、第1の光波長変換装置で用いられたものと同様の光
波長変換素子および半導体レーザからなる光波長変換装
置において、この半導体レーザから、波長変換されるレ
ーザビームとは反対側に出射する後方出射光としてのレ
ーザビームを、ミラーで反射させて半導体レーザにフィ
ードバックさせ、そして、上記後方出射光としてのレー
ザビームの光路に狭帯域BPFを配したことを特徴とす
るものである。
【0019】
【発明の効果】本発明の光波長変換装置において、半導
体レーザの発振波長の調整、ロックは、上記BPFを回
転させることにより、前述した従来装置におけるのと同
様になされ得る。
【0020】そして本発明の第1の光波長変換装置にお
いては、BPFを透過したレーザビームを光波長変換素
子に入射させずに、光分岐手段を通過したレーザビーム
を光波長変換素子に入射させるようにしており、この光
分岐手段としては例えば透過率が70〜90%に及ぶビーム
スプリッタ等も利用可能であるから、光波長変換素子へ
の入力光量を高く確保して、高出力の波長変換波を得る
ことが可能になる。
【0021】以上のように、BPFを透過したレーザビ
ームが光波長変換素子に入射しないのであれば、このB
PFとして透過率が30%程度の安価なものを用いても、
波長変換波の出力が低下することはない。こうして安価
なBPFを利用できれば、光波長変換装置を比較的低コ
ストで作製可能となる。
【0022】また本発明の第2の光波長変換装置におい
て、BPFを透過するのは後方出射光としてのレーザビ
ームのみであって、波長変換されるレーザビーム(前方
出射光)は基本的に全量が光波長変換素子に導かれるの
で、この場合も光波長変換素子への入力光量を高く確保
して、高出力の波長変換波を得ることが可能になる。
【0023】なお本発明の第2の光波長変換装置におい
て、半導体レーザの後方端面の反射率がほぼ0%と低い
場合、半導体レーザはそれ自身では発振せず、後方出射
光を反射させるミラーと半導体レーザの前方端面とを外
部共振器としてレーザ発振がなされる。そのとき、ミラ
ーと半導体レーザとの間に配置されるBPFとして低透
過率のものを用いると、共振器の内部光パワーが低下し
て、発振効率が低下する。そうであると、半導体レーザ
の前方出射光の光量が低下し、ひいては波長変換波の出
力が低下するので、BPFとして余りに低透過率のもの
を用いるのは好ましくない。
【0024】一方この第2の光波長変換装置において、
半導体レーザの後方端面の反射率が2〜3%程度の場
合、半導体レーザはそれ自身で発振するので、後方出射
光を反射させるミラーによって外部共振器を構成して
も、半導体レーザの前方出射光の光量は外部共振器が無
い場合とほとんど変わらない。つまりこの場合、外部共
振器からの光は半導体レーザに弱く摂動的に作用するの
で、BPFの透過率は、半導体レーザの前方出射光の光
量や、波長変換波の出力に影響を及ぼさない。
【0025】また本発明の光波長変換装置において、B
PFを透過するのは発振波長調整用のレーザビームだけ
で、波長変換されるレーザビームはそれとは別に光波長
変換素子に入射するので、発振波長調整のためにBPF
を回転させたときレーザビームの光路が傾いても、それ
によって光波長変換素子への入力光量が低下して、波長
変換波の出力低下を招くことはない。
【0026】特に本発明の第2の光波長変換装置におい
ては、半導体レーザと光波長変換素子との外にBPFが
配置されているので、半導体レーザの発振波長の調整、
ロックのためにこのBPFを回転させても、光波長変換
素子の光導波路に対する基本波の入力結合効率に影響が
及ばない。そのため、この基本波の入力結合効率を高く
維持したまま、基本波波長を容易に位相整合波長に調整
することができ、よって、極めて高い波長変換効率を実
現可能となる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して、本発明の実
施の形態を説明する。図1は、本発明の第1実施形態に
よる光波長変換装置を示すものである。図示されるよう
にこの光波長変換装置は、半導体レーザ(レーザダイオ
ード)10と、この半導体レーザ10から発散光状態で出射
したレーザビーム11を平行光化するコリメーターレンズ
12と、平行光化されたレーザビーム11を収束させる集光
レンズ13と、これらのレンズ12および13の間に配された
偏光制御用のλ/2板14と、このλ/2板14と集光レン
ズ13との間に配された光分岐手段としてのビームスプリ
ッタ20と、光波長変換素子15とを有している。
【0028】またビームスプリッタ20で反射したレーザ
ビーム11が入射する位置には、ミラー21が配設される一
方、このミラー21で反射したレーザビーム11が順次入射
するように狭帯域BPF22、集光レンズ23、およびミラ
ー24が配設されている。なおBPF22としては、一例と
して透過率が30%の比較的安価な誘電体多層膜フィルタ
ーが用いられている。
【0029】光波長変換素子15は、図2にその斜視形状
を示す通り、非線形光学効果を有する強誘電体であるM
gO−LN(MgOがドープされたLiNbO3 )結晶
の基板16に、そのz軸と平行な自発分極の向きを反転さ
せたドメイン反転部が周期的に形成されてなる周期ドメ
イン反転構造17と、この周期ドメイン反転構造17に沿っ
て延びるチャンネル光導波路18とが形成されてなるもの
である。
【0030】MgO−LN結晶基板16は、例えばMgO
が5 mol%ドープされたものである。また周期ドメイン
反転構造17は、基板16のx軸方向にドメイン反転部が並
ぶように形成され、その周期Λは、MgO−LNの屈折
率の波長分散を考慮し、980nm近辺の波長に対して1
次の周期となるように5.3 μmとされている。また本例
において、周期ドメイン反転構造17の長さ(図2中のa
寸法)は10mmである。このような周期ドメイン反転構
造17は、例えば特開平6−242478号に示される種
々の方法によって形成することができる。
【0031】一方チャンネル光導波路18は、周期ドメイ
ン反転構造17を形成した後、基板16の+z面上に公知の
フォトリソグラフィーとドライエッチングにより金属マ
スクパターンを形成し、この基板16をピロリン酸中に浸
漬してプロトン交換処理を行ない、マスクを除去した後
にアニール処理する、等の方法によって作製することが
できる。その後このチャンネル光導波路18の両端面18
a、18bをエッジ研磨すると、光波長変換素子15が完成
する。
【0032】なお上記プロトン交換処理は、例えば温度
を170 ℃とし、プロトン交換時間を68分としてなされ
る。一方アニール処理は、例えばアニール温度を350 〜
370 ℃とし、アニール時間を1〜2時間としてなされ
る。またチャンネル光導波路18の幅(図2中のb寸法)
は例えば6〜9μmとされる。
【0033】半導体レーザ10としては、一例として波長
が980 nm近辺のレーザビーム11を発するものが用いら
れている。このレーザビーム11は、コリメーターレンズ
12によって平行光化された後、λ/2板14でチャンネル
光導波路18のz軸方向に偏光方向が合わせられ、ビーム
スプリッタ20に入射する。ビームスプリッタ20としては
透過率70%のものが用いられており、入射したレーザビ
ーム11の70%がこのビームスプリッタ20を透過する。
【0034】ビームスプリッタ20を透過したレーザビー
ム11は、集光レンズ13により集光されてチャンネル光導
波路18の端面18aにおいて収束する。それによりレーザ
ビーム11はチャンネル光導波路18内に入射し、そこを導
波する。
【0035】導波モードで進行する基本波としてのレー
ザビーム11は、チャンネル光導波路18中の周期ドメイン
反転領域で位相整合(いわゆる疑似位相整合)して、波
長が490 nmの第2高調波19に波長変換される。この第
2高調波19もチャンネル光導波路18を導波モードで伝搬
し、光導波路端面18bから出射する。
【0036】一方、ビームスプリッタ20で反射したレー
ザビーム11はミラー21で反射した後、狭帯域BPF22を
透過し、集光レンズ23により集光されて収束し、この収
束位置に配されたミラー24において反射する。ミラー24
において反射したレーザビーム11は、そこまでの光路と
逆向きの光路を辿って半導体レーザ10にフィードバック
される。なお集光レンズ23は必ずしも必要ではなく、レ
ーザビーム11を平行ビームのままミラー24に入射、反射
させても構わない。しかしその場合は、ミラー24と半導
体レーザ10の後方端面とが共焦点光学系とならないの
で、半導体レーザ10へのフィードバック光量が最大とな
るように、ミラー24の角度を高精度に調整することが必
要となる。
【0037】ここで、BPF22を図1中の矢印A方向に
回転させることにより、所定波長のレーザビーム11のみ
を半導体レーザ10にフィードバックさせることができ
る。なおその詳しい理由は、図4に示した従来装置にお
けるのと基本的に同じである。ただしこの場合は、半導
体レーザ10の後方端面と上記ミラー24とによって該半導
体レーザ10の外部共振器が構成される。
【0038】こうして、所定波長のレーザビーム11のみ
が半導体レーザ10にフィードバックされれば、半導体レ
ーザ10がこの波長で発振する。そこで、BPF22を適宜
回転させることにより、半導体レーザ10の発振波長を周
期ドメイン反転構造17の周期Λと位相整合する所望波長
に選択、ロックすることができる。
【0039】そして本装置においては、透過率が低いB
PF22を透過したレーザビーム11を光波長変換素子15に
入射させずに、透過率が70%と高いビームスプリッタ20
を透過したレーザビーム11を光波長変換素子15に入射さ
せるようにしているから、光波長変換素子15への入力光
量を高く確保して、高出力の第2高調波19を得ることが
できる。
【0040】以上のように、BPF22を透過したレーザ
ビーム11が光波長変換素子15に入射しないのであれば、
このBPF22として透過率が30%と低い比較的安価なも
のを用いていても、第2高調波19の出力が低下すること
はない。こうして安価なBPF22を利用できれば、光波
長変換装置を比較的低コストで作製可能となる。
【0041】また本装置において、BPF22を透過する
のは発振波長調整用のレーザビーム11だけで、波長変換
されるレーザビーム11はそれとは別に光波長変換素子15
に入射するようになっているので、発振波長調整のため
にBPF22を回転させたときレーザビーム11の光路が傾
いても、それによって光波長変換素子15への入力光量が
低下して、第2高調波19の出力低下を招くことはない。
【0042】以下、第2高調波19の出力等について、具
体的な数値を挙げて説明する。この第1の実施形態にお
いて、まず出力100 mWの半導体レーザ10の発振波長
を、特に周期ドメイン反転構造17の周期Λと位相整合す
る波長(980 nm)に選択しないで、その発振波長をB
PF22により983 nmにロックした。
【0043】このとき、コリメーターレンズ12によって
平行光化されたレーザビーム11の出力は、コリメーター
レンズ12での損失のために90mWとなった。さらに、λ
/2板14およびビームスプリッタ20を通過した後のレー
ザビーム11の出力は、ビームスプリッタ20の透過率が70
%であることから63mWとなった。この場合、光波長変
換素子15からのレーザビーム11の出力は41mWであった
ので、光導波路18に対するレーザビーム11の光結合効率
は、約65%と見積もられる。
【0044】次に半導体レーザ10の発振波長を周期ドメ
イン反転構造17の周期Λと位相整合する波長に選択する
ため、BPF22を回転させた。この回転にともなって第
2高調波19の出力が徐々に増大し、最大約1mWの出力
が得られた。このときの半導体レーザ10の発振波長は、
周期ドメイン反転構造17の周期Λと位相整合する980n
mとなっていた。また、基本波であるレーザビーム11の
光波長変換素子15からの出力は約40mWであった。
【0045】以上により、本実施形態においては、半導
体レーザ10の発振波長を調整するためにBPF22を回転
させても、光導波路18に対するレーザビーム11の光結合
効率が、従来装置のように低下しないことが確認され
た。
【0046】なお以上説明した実施形態において、半導
体レーザ10はDC駆動される。この駆動方法では、半導
体レーザ10自身による低周波領域(MHzレベル以下)
の数〜数10%の光量ノイズ、すなわち光量レベル変動が
観測された。これは、光量レベルの安定化がなされてい
ないことに起因する(勿論、波長に関しては本発明によ
り位相整合波長にロックされているので、波長変動によ
るレベル変動は生じなかった)。従来より、このような
ノイズを低減するためには、半導体レーザを高周波で駆
動すると良いことが知られている。そこで、半導体レー
ザ10を0.1 〜1GHzの周波数で高周波駆動したとこ
ろ、光量レベルの変動が1%以下となり、より望ましい
結果となった。
【0047】また、半導体レーザ10の発振波長のロック
は、ビームスプリッタ20の透過率が50〜90%の範囲にあ
ると安定に動作する。このビームスプリッタ20の透過率
が90%を超えるほど高い場合は、発振波長のロックがや
や不安定になる。
【0048】次に図3を参照して、本発明の第2の実施
形態について説明する。なおこの図3において、図1お
よび図2中のものと同等の要素には同番号を付してあ
り、それらについての重複した説明は、特に必要の無い
限り省略する(以下、同様)。
【0049】この図3の光波長変換装置においては、ビ
ームスプリッタ20で反射したレーザビーム11がミラー
(図1のミラー21参照)で光路を折り曲げられることな
く、直接的に狭帯域BPF22、集光レンズ23およびミラ
ー24に入射するように構成されている。
【0050】なお、ビームスプリッタ20で反射したレー
ザビーム11の光路を上述のようなミラーで折り曲げる場
合でも、その折り曲げの方向は図1における方向に限定
される訳ではなく、例えば図1において右方に折り曲げ
るようにしてもよい。
【0051】また上記の実施形態では、MgO−LN結
晶基板16としてzカット基板(z板)を用いており、し
たがってその自発分極の向きは基板表面に垂直となって
いる。しかしこれに限らず、本出願人による特願平8−
47591号の明細書に示されるように、自発分極の向
きが基板表面に対して垂直とならないようにカットされ
た基板を用い、該基板に直接電場を印加して周期ドメイ
ン反転構造を形成することも可能である。
【0052】次に図8を参照して、本発明の第3の実施
形態について説明する。この図8の光波長変換装置にお
いて、半導体レーザ10から前方側つまり図中の右方側に
出射したレーザビーム11は、分岐されることなく光波長
変換素子15に導かれる。光波長変換素子15に入射したレ
ーザビーム11は、基本的に図1の装置におけるのと同様
にして第2高調波19に変換される。
【0053】ここで半導体レーザ10からは、後方側つま
り図中の左方側にもレーザビーム11Rが出射する。一般
に後方出射光と称されるこのレーザビーム11Rは、発散
光として半導体レーザ10から出射し、コリメーターレン
ズ30によって平行光化された後、狭帯域BPF22を透過
し、集光レンズ23により集光されて収束する。この収束
位置に配されたミラー24において反射したレーザビーム
11Rは、そこまでの光路と逆向きの光路を辿って、ほぼ
全量が半導体レーザ10にフィードバックされる。
【0054】この場合も、BPF22を図中の矢印A方向
に回転させることにより、所定波長のレーザビーム11R
のみを半導体レーザ10にフィードバックさせることがで
きる。ただしこの場合は、半導体レーザ10の前方端面10
bとミラー24とによって該半導体レーザ10の外部共振器
が構成されている。そのために、半導体レーザ10の後方
端面10aの反射率は例えば0〜3%程度に設定され、ま
た前方端面10bの反射率はそれよりも高い10〜20%程度
に設定されている。
【0055】こうして、所定波長のレーザビーム11Rの
みが半導体レーザ10にフィードバックされれば、半導体
レーザ10がこの波長で発振する。そこで、BPF22を適
宜回転させることにより、半導体レーザ10の発振波長を
周期ドメイン反転構造17の周期Λと位相整合する所望波
長に選択、ロックすることができる。
【0056】また本装置においても、BPF22を透過す
るのは発振波長調整用のレーザビーム11Rだけで、波長
変換されるレーザビーム11はそれとは全く別に光波長変
換素子15に入射する。そこで、発振波長調整のためにB
PF22を回転させたときレーザビーム11Rの光路が傾い
ても、それによって光波長変換素子15への入力光量が低
下して、第2高調波19の出力低下を招くようなことはな
い。
【0057】以下、この第3実施形態の光波長変換装置
における第2高調波19の出力等について、具体的な数値
を挙げて説明する。本装置において、まず半導体レーザ
10の発振波長を、特に位相整合波長(980 nm)に選択
しないで、BPF22により983 nmにロックした。この
とき、基本波であるレーザビーム11の光波長変換素子15
からの出力は40mWであった。
【0058】次に半導体レーザ10の発振波長を位相整合
波長に選択するため、BPF22を回転させた。この回転
にともなって第2高調波19の出力が徐々に増大し、最大
約1mWの第2高調波出力が得られた。このときの半導
体レーザ10の発振波長は980nmで、位相整合波長と一
致していた。また、基本波であるレーザビーム11の光波
長変換素子15からの出力は約39mWであった。
【0059】以上により、本装置においては、半導体レ
ーザ10の発振波長を調整するためにBPF22を回転させ
ても、光導波路18に対するレーザビーム11の光結合効率
が従来装置のように低下しないことが確認された。つま
り本装置によれば、光波長変換素子の光導波路に対する
基本波の入力結合効率を変化させることなく、高い波長
変換効率を得ることができる。
【0060】次に図9を参照して、本発明の第4の実施
形態について説明する。この図9の光波長変換装置は、
図8のものと比較すると、半導体レーザ10が光波長変換
素子41の光入射端面に直接結合されている点が異なるも
のである。このような構成の光波長変換素子は、光学部
品が少ないので小型軽量に形成でき、また、光学部品の
軸ズレが少ないので光学的な安定性が高いものとなる。
【0061】上記のように半導体レーザ10を光波長変換
素子41の光入射端面に直接結合させる場合は、それら両
者の間に、図1のλ/2板14等の偏光制御素子を設ける
ことはできない。そのため、図1の装置と同様にzカッ
トの基板を用いて光波長変換素子を構成し、TMモード
導波を採用しようとするならば、レーザビーム11の偏光
方向をチャンネル光導波路18のz軸方向に合わせるため
に、例えば半導体レーザ10を図1の状態から90°回転さ
せて配置することが必要である。しかし、そのようにす
ると、半導体レーザ10とチャンネル光導波路18における
レーザビームパターンが異なるようになり、それら両者
間での光結合効率が悪くなる。
【0062】このような事情があるので、半導体レーザ
10を光波長変換素子の光入射端面に直接結合させる場合
は、レーザビーム11の偏光方向を90°回転させる必要が
ないTEモード導波型の光波長変換素子を用いる方が、
半導体レーザ10とチャンネル光導波路18との間の光結合
効率を高く保つ上で有利である。そこで本実施形態で
は、z軸の向きが基板表面に対して水平なxカットのM
gO−LN結晶基板40を用いて、TEモード導波型の光
波長変換素子41を構成している。
【0063】なお、xカットのMgO−LN結晶基板40
の代わりに、同様にz軸の向きが基板表面に対して水平
となるyカットの基板を用いても、TEモード導波型の
光波長変換素子を得ることができる。さらには、前述し
た特願平8−47591号の明細書に示されるように、
自発分極の向きが基板表面に対して垂直とならないよう
にカットされた基板を用い、該基板に直接電場を印加し
て周期ドメイン反転構造を形成することにより、TEモ
ード導波型の光波長変換素子を得ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態による光波長変換装置を
示す概略側面図
【図2】図1の光波長変換装置に用いられた光波長変換
素子の斜視図
【図3】本発明の第2実施形態による光波長変換装置を
示す概略側面図
【図4】従来の光波長変換装置を示す概略側面図
【図5】狭帯域バンドパスフイルターの分光透過率特性
を示す概略図
【図6】狭帯域バンドパスフイルターの光入射角対最大
透過波長特性を示す概略図
【図7】従来の光波長変換装置における、光波長変換素
子に対する基本波の光結合効率の低下を説明する説明図
【図8】本発明の第3実施形態による光波長変換装置を
示す概略側面図
【図9】本発明の第4実施形態による光波長変換装置を
示す概略側面図
【符号の説明】
10 半導体レーザ 11 レーザビーム(基本波) 12 コリメーターレンズ 13 集光レンズ 14 λ/2板 15 光波長変換素子 16 MgO−LN結晶基板(z板) 17 周期ドメイン反転構造 18 チャンネル光導波路 19 第2高調波 20 ビームスプリッタ 21 ミラー 22 狭帯域バンドパスフイルター 23 集光レンズ 24 ミラー 30 コリメーターレンズ 40 MgO−LN結晶基板(x板) 41 光波長変換素子

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非線形光学効果を有する強誘電体結晶基
    板に光導波路が形成されるとともに、この光導波路に基
    板の自発分極の向きを反転させたドメイン反転部が周期
    的に形成されてなり、該光導波路においてドメイン反転
    部の並び方向に導波する基本波を波長変換する光波長変
    換素子と、 前記基本波としてこの光波長変換素子に入射されるレー
    ザビームを発する半導体レーザと、 前記光波長変換素子に入射する前の前記レーザビームを
    一部分岐させる光分岐手段と、 この分岐されたレーザビームを反射させて前記半導体レ
    ーザにフィードバックさせるミラーと、 このミラーと前記光分岐手段との間において前記レーザ
    ビームの光路に配された狭帯域バンドパスフイルターと
    からなる光波長変換装置。
  2. 【請求項2】 前記光分岐手段が、そこに入射した前記
    レーザビームの50〜90%を前記光波長変換素子に入射さ
    せ、残余を前記ミラーに入射させるものであることを特
    徴とする請求項1記載の光波長変換装置。
  3. 【請求項3】 前記光分岐手段がビームスプリッタであ
    ることを特徴とする請求項1または2記載の光波長変換
    装置。
  4. 【請求項4】 非線形光学効果を有する強誘電体結晶基
    板に光導波路が形成されるとともに、この光導波路に基
    板の自発分極の向きを反転させたドメイン反転部が周期
    的に形成されてなり、該光導波路においてドメイン反転
    部の並び方向に導波する基本波を波長変換する光波長変
    換素子と、 前記基本波としてこの光波長変換素子に入射されるレー
    ザビームを発する半導体レーザと、 この半導体レーザから、前記レーザビームとは反対側に
    出射する後方出射光としてのレーザビームを反射させ
    て、該半導体レーザにフィードバックさせるミラーと、 前記後方出射光としてのレーザビームの光路に配された
    狭帯域バンドパスフイルターとからなる光波長変換装
    置。
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