JPH10185686A - 分光光度計 - Google Patents

分光光度計

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JPH10185686A
JPH10185686A JP34814196A JP34814196A JPH10185686A JP H10185686 A JPH10185686 A JP H10185686A JP 34814196 A JP34814196 A JP 34814196A JP 34814196 A JP34814196 A JP 34814196A JP H10185686 A JPH10185686 A JP H10185686A
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JP
Japan
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light
light source
measurement
time
spectrophotometer
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JP34814196A
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English (en)
Inventor
Taro Osumi
太郎 大隅
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Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 分光光度計の測定時間内における光源の強度
の時間的変動を無くし、測光値の時間的変化に関してS
/Nを安定させることができるようにする。 【解決手段】 測定開始時に、CPU8はモニター用光
検出器7の出力を増幅器10、A/D変換器13を介し
て取り込み、この時の光源の光強度より測定中の光強度
を設定する。そして、測定時間中、モニター用光検出器
7からの検出信号が設定された光強度値に維持されるよ
うに、CPU8が光源1の駆動電流をフィードバック制
御する。一方、ハーフミラー2を透過した光は分光器3
内の回折格子4によって分光されて設定された波長の光
が試料セル5に照射され、試料セル5を透過した光は試
料側光検出器6によって検出され、その検出信号は増幅
器9、A/D変換器12を介してCPU8に取り込ま
れ、試料セル5内の試料の吸光度あるいは透過率が演算
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、汎用分光光度計と
して、あるいは液体クロマトグラフ検出器として使用さ
れる分光光度計に関し、特に、分光光度計の測光値(吸
光度、透過率等)の時間変化測定に対してS/Nを安定
させることができる分光光度計に関する。
【0002】
【従来の技術】図4に従来の分光光度計を示す。図4に
おいて、21は光源であり、例えばタングステンランプ
や重水素ランプなどが用いられ、必要に応じて複数のラ
ンプを切り換えて使用する。22は分光器であり、光源
21からの光を分光し試料セル25に導く。分光器22
には光源21からの光を分光する回折格子23が設けら
れており、回折格子23はパルスモータ24により駆動
されて回転する。分光器22で単色光となった光は試料
セル25を通って検出器26で光電変換され、この光電
変換された出力が増幅器27で増幅された後、A/D変
換器28でディジタル信号に変換されてディジタル処理
・制御回路(CPU)29に取り込まれる。分光器22
を波長走査させるためのパルスモータ24も、また、I
/Oインターフェイス30を介してディジタル処理・制
御回路29により制御される。
【0003】ところで、このような分光光度計に使用さ
れている重水素ランプ等の光源は、時間を経るととも
に、図5に示すように光量が減っていくので、分光光度
計の感度が落ちてくる。このため、現状ではある保証時
間を設けてこの保証時間を超えた場合には、ランプを交
換している。このランプの保証時間は一般的にランプの
相対的放射光強度が50%になる時点で決まるが、ランプ
の種類により 500〜2000時間であり、例えば、重水素ラ
ンプの場合、保証時間は2000時間であり、一日8時間使
用すると仮定すると、一年以内に交換することが必要と
なっている。
【0004】このように、ランプに一定の電圧、電流を
与える限りにおいて、時間当たり最大 0.1%程度のラン
プ光強度の減少が起こる。実際は直線的に減少するわけ
ではないがおおむね単調減少である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、分光光
度計の光源の光強度は、使用時間に応じて減少してくる
ので、従来管電流をモニターしてこの電流値を一定に維
持することが行われているが、放電による放電部分の劣
化により管電流を一定値に維持しても、光源の光強度は
一定の強度にはならない。
【0006】また、光源の光強度をモニターして光強度
を一定に維持することも考えられる。しかし、光源の放
射光強度は図6に示すように、光源に流す電流値(使用
規格範囲内)を変えることによってその放射光強度を変
化させることができるが、その可変範囲は±5%程度で
あり、光源を使用可能な期間内全体に亘って光源の光強
度を一定に維持することは困難である。即ち、光源の点
灯時間が寿命に近づいた時には、いくら電流値を大きく
しても、使用開始時の光強度を得ることは困難であるの
で、光源の光強度をモニターしてその光源の寿命期間全
体に亘ってその強度が一定になるようにすることは困難
である。
【0007】一方、このようなランプ強度の減少は分光
光度計の検出器から得られる信号については、時間的な
ドリフトとノイズの増加、即ちS/Nの減少として影響
を与える。特に、時間的なドリフトは測光値に時間的な
誤差となるので、測定結果に大きな影響が出るという問
題があった。
【0008】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、分光光度計の測定時間内における光源
の強度の時間的変動を無くし、測光値の時間的変化に関
してS/Nを安定させることができる分光光度計を提供
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の分光光度計は、光源からの光をサンプルセ
ルに照射し、サンプルセルを透過した光を検出器により
検出する分光光度計において、光源からの光強度をモニ
ターするモニター用光検出器と、光源の駆動電流を制御
する制御回路とを備え、前記制御回路は測定開始時にモ
ニター用光検出器の出力をサンプリングし、この値によ
り測定時の光源の光強度を決定し、測定中この光強度を
維持するように光源に供給する電流値を制御することを
特徴とする。
【0010】本発明の分光光度計は上記のように構成さ
れているが、光源の放射光強度は図6に示すように、光
源に流す電流値(使用規格範囲内)を変えることによっ
てその放射光強度を±5%の範囲内で変化させることが
でき、また、通常の測定時間内での光源の強度変化は少
ないので、測定開始時にモニター用光検出器の出力をサ
ンプリングし、この値により測定時の光源の光強度を決
定し、測定中この光強度を維持するように光源に供給す
る電流値を制御することにより、測定時間内は光源から
の光のエネルギーを安定させることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明の分光光度計の一実
施例を図1により説明する。
【0012】図1において、1は光源、2は光源1から
の光を分割するハーフミラー、3は分光器、4は回折格
子、5は試料セル、6は試料側光検出器、7はモニター
用光検出器、8は光源1の電流値制御、分光器3の波長
設定、分光光度計の測光値の演算・表示を行う制御回路
(CPU)、9〜11は増幅器、12、13はA/D変
換器、14はD/A変換器、15はI/Oインターフェ
イス、16はパルスモータである。
【0013】次に、図2のフローチャート及び図3の光
源の相対光強度の変化図を用いて図1の実施例の分光光
度計の作用を説明する。
【0014】装置の電源を投入すると、CPU8から光
源1の初期設定電流値がD/A変換器14、増幅器11
を介して光源1に供給され、光源1が点灯する。この光
源1からの光はハーフミラー2によって分割され、ハー
フミラー2を透過した光は分光器3を経て試料セル5に
照射される。一方、ハーフミラー2で反射された光はモ
ニター用光検出器7に入射する。そして、測定開始指令
が出ると、CPU8がモニター用光検出器7の出力を増
幅器10、A/D変換器13を介して取り込み、測定開
始時の光源の光強度を検出する(ステップ1)。次に、
CPU8はその測定開始時から時間当たり一定の強度の
減少があるとして、その時の光強度の減少率を求める
(ステップ2)。これは、例えば、図5のような光源の
光強度の時間変化曲線、即ち、各光強度の時点における
光の減少率をメモリ内に記憶しておき、測定開始時の光
強度からその時の光強度の減少率を得ることができる。
そして、その時点の減少率が補正できる範囲の余裕を持
たせて測定中の光強度を決定する(ステップ3)。即
ち、図3に示すように、測定開始時の光強度と減少率よ
り測定終了時の光強度を求め、測定開始時と測定終了時
の光強度の平均値を測定期間中の光強度に設定する。な
お、測定時間内の減少率が大きすぎて、補正可能な範囲
を逸脱するような場合には、測定時間を短くするような
指令を出すようにすることもできるが、通常の測定時間
では電流の制御により補正を行うことができる。
【0015】このように測定時間中の光強度を設定した
後、測定が開始される(ステップ4)。この測定中、ハ
ーフミラー2で反射された光はモニター用光検出器7に
よって検出され、このモニター用光検出器7からの検出
信号が増幅器10、A/D変換器13を介してCPU8
に取り込まれる。そして、CPU8はこの検出信号と測
定開始時に設定された光強度値とを比較し、モニター用
光検出器7の出力が常に設定された光強度信号となるよ
うに光源1の駆動電流を決定し、この駆動電流信号がD
/A変換器14、増幅器11を介して光源1に加えら
れ、光源1からの光強度が測定期間中設定値に維持され
るようにフィードバックされる(ステップ5)。
【0016】一方、CPU8はI/Oインターフェース
15を介してパルスモータ16を制御して分光器3の回
折格子4を所定波長に設定しているので、ハーフミラー
2を透過した光は分光器3内の回折格子4によって分光
され、設定された波長の光が試料セル5に照射される。
そして、測定期間中、試料セル5を透過した光は試料側
光検出器6によって検出され、その検出信号は増幅器
9、A/D変換器12を介してCPU8に取り込まれ、
試料セル5内の試料の吸光度あるいは透過率が演算され
る。
【0017】そして、測定が終了する(ステップ6)
と、CPU8は光源に供給する駆動電流を初期設定値に
戻して(ステップ7)、測定制御が完了する。再度測定
を行う場合には、更にその時点のモニター用光検出器7
の出力をサンプリングしてその時点での光強度値を設定
し、光源への駆動電流を制御して測定を行う動作を繰り
返す。
【0018】なお、上記実施例では、シングルビーム方
式の分光光度計に本発明を適用した場合について説明し
たが、光束をハーフミラーで2分割して試料セルと参照
セルに照射し、各セルのそれぞれに設けられた各検出器
の出力比より吸光度を求めるダブルビーム方式の分光光
度計にも本発明を適用することができ、その場合には、
参照セル側の検出器をランプの強度モニター用検出器と
して利用することができる。
【0019】また、上記実施例では、光源からの光を分
光器によって分光した後、サンプルセルに照射したが、
光源からの光を分光せずにサンプルセルに照射し、サン
プルセルを透過した光を分光して検出するタイプの分光
光度計にも、本発明を適用することができる。
【0020】さらに、上記実施例では、光源の光強度を
測定開始時点の光強度と測定終了時の光強度の平均値に
測定期間中維持するようにしたが、測定時間が短い場合
には、測定開始時にサンプリングした光強度値を測定時
間内の設定光強度値にしてもよく、また、上記実施例で
は、測定開始時点の光強度値よりその時点の光の減衰率
を求めるようにしたが、図5の光強度−時間減衰曲線を
そのまま記憶しておき、その記憶曲線から測定開始時間
と測定終了時間の光強度値を読み出し、その平均値を求
めることにより、測定期間中の光強度設定値としてもよ
い。
【0021】
【発明の効果】本発明の分光光度計は上記のように構成
されており、測定開始時にモニター用光検出器の出力を
サンプリングし、この値により測定時の光源の光強度を
決定し、測定中この光強度を維持するように光源に供給
する電流値を制御するので、光源の使用時間が経過して
光量が低下している場合にも、測定中の時間的なドリフ
トを抑えノイズを一定にすることができ、時間的な測光
値の誤差を押さえることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の分光光度計の一実施例を示す図であ
る。
【図2】図1の分光光度計の動作を説明するフローチャ
ートである。
【図3】測定時間中の設定強度値の求め方を説明するた
めの図である。
【図4】従来の分光光度計を示す図である。
【図5】重水素ランプの光減衰特性を示す図である。
【図6】光源の放射光強度と管電流の関係を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 光源 2 ハーフミラー 3 分光器 4 回折格子 5 試料セル 6 試料側光検出器 7 モニター用光検出器 8 CPU

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源からの光をサンプルセルに照射し、
    サンプルセルを透過した光を検出器により検出する分光
    光度計において、光源からの光強度をモニターするモニ
    ター用光検出器と、光源の駆動電流を制御する制御回路
    とを備え、前記制御回路は測定開始時にモニター用光検
    出器の出力をサンプリングし、この値により測定時の光
    源の光強度を決定し、測定中この光強度を維持するよう
    に光源に供給する電流値を制御することを特徴とする分
    光光度計。
JP34814196A 1996-12-26 1996-12-26 分光光度計 Pending JPH10185686A (ja)

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