JPH10185557A - 傾斜センサ - Google Patents

傾斜センサ

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JPH10185557A
JPH10185557A JP34830596A JP34830596A JPH10185557A JP H10185557 A JPH10185557 A JP H10185557A JP 34830596 A JP34830596 A JP 34830596A JP 34830596 A JP34830596 A JP 34830596A JP H10185557 A JPH10185557 A JP H10185557A
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inclination
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JP34830596A
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Inventor
Hiroshi Miyamoto
博史 宮本
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Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被検出対象物の傾斜角度と傾斜方向とを多方
向で検出すること。 【解決手段】 ハウジング3と、発光手段9と、受光手
段13と、受光手段13側に膨出する球面形状の光透過
材料により形成され、内部に所望量の光透過性液体19
が封止され、発光手段9と受光手段13との間に介在す
る位置で、ハウジング3内に収容・固定されたドーム1
7と、受光手段13から出力される前記電気信号に基づ
いて、ハウジング3の傾斜角度を示す角度検出信号及び
ハウジング3の傾斜方向を示す方向検出信号を得る傾斜
情報検出手段21とを具備した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車両等の被検
出対象物に装備されて、被検出対象物の傾斜状態を検出
するための傾斜センサに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車両等の被検出対象物に装備され
て、その被検出対象物の傾斜状態を検出するものとして
は、特開平8-180780号公報に記載された傾き検知器が知
られている。
【0003】図7は、上記傾き検知器の概略構成を示し
ており、傾き検知器100は、有底円筒状のカバー10
1内に、図中下側方向へ膨出する半球状の容器103が
設けられ、この容器103の膨出端部には穴部105
が、容器103を貫通させて形成されている。そして、
穴部105の上方側には、球体107の下方部分が適宜
な深さだけ穴部105内に入り込ませて載置されてお
り、その球体107は自重によって穴部105内に保持
されている。
【0004】一方、穴部105と対向する位置で、かつ
カバー101の下方位置には、フォトインタラプタ10
9が設けられ、このフォトインタラプタ109には、フ
ォトダイオード109Aと、フォトトランジスタ109
Bとが設けられている。この場合、フォトダイオード1
09Aからの光は、図中の光路Sで示されるように、球
体107の下面で反射し、フォトトランジスタ109B
に入射して検知される。
【0005】すなわち、傾き検知器100(容器10
3)の傾斜角度が所定の範囲内であるときは、球体10
7が穴部105内に保持されているので、フォトトラン
ジスタ109Bは、フォトダイオード109Aからの光
を、球体107からの反射光として検知することができ
る。
【0006】一方、傾き検知器100の傾斜角度が所定
の範囲を越えると、球体107は穴部105内から離脱
するので、球体107がフォトダイオード109Aから
の光を反射しなくなり、よってフォトトランジスタ10
9Bは、その光を検知することができない。従って、フ
ォトトランジスタ109Bで、フォトダイオード109
Aからの光の有無によって傾き検知器が傾斜しているか
否かを判定することが可能となる。
【0007】この場合、容器103の曲率、球体107
の半径、あるいは穴部105の開口周縁部の内径を、そ
れぞれ適宜設定することにより、球体107が傾き検知
器100の傾斜に伴って離脱する際の角度を予め設定す
ることができる。これにより、その予め設定された所定
角度以上に傾き検知器100が傾斜したかどうかを判定
して検知することができる。すなわち、傾き検知器10
0は、被検出対象物が任意の時点で傾斜している角度を
随時検出することはできない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、傾き検
知器100は、被検出対象物が、任意の時点において、
どの程度の角度だけ傾斜しているのかを検出することが
できず、また、被検出対象物が傾斜している方向も検出
することができない。
【0009】そこで、本発明は、上記事情に鑑みて成さ
れたもので、被検出対象物の傾斜角度と傾斜方向とを多
方向で検出することができる傾斜センサを提供すること
を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる傾斜セン
サは、鉛直方向に沿う長手方向両端部位置に、それぞれ
上方側板と下方側板とが各々装着可能に形成されるとと
もに、内部が中空に形成された筒状または角柱状のハウ
ジングと、前記上方側板が装着される近傍位置で、かつ
前記ハウジングの長手方向軸中心位置に保持された状態
で、該ハウジング内に収容・固定され、所望の波形を有
する光を射出する発光手段と、前記下方側板が装着され
る近傍位置で、前記ハウジング内に収容・固定され、前
記発光手段から射出された光を受光して、所定の電気信
号を出力する受光手段と、前記受光手段側に膨出する球
面形状の光透過材料により形成され、内部に所望量の光
透過性液体が封止され、前記発光手段と前記受光手段と
の間に介在する位置で、前記ハウジング内に収容・固定
されたドームと、前記受光手段から出力される前記電気
信号に基づいて、前記ハウジングの傾斜角度を示す角度
検出信号及び前記ハウジングの傾斜方向を示す方向検出
信号を得る傾斜情報検出手段とを具備し、前記受光手段
は、前記発光手段から射出された光を前記光透過性液体
を介して集束して受光し、受光量に応じて検出信号を出
力する同一円周上に対向配置された複数対の受光素子を
有し、前記傾斜情報検出手段は、対向配置された複数対
の受光素子から出力される各一対の検出信号に基づい
て、前記角度検出信号及び前記方向検出信号を演算・出
力する演算手段を有するものである。
【0011】本発明に係る傾斜センサは、受光手段を構
成する複数対の受光素子が同一円周上に対向位置され、
これら受光素子は、発光手段からの光を、光透過性液体
の凸レンズ作用で集束して受光するとともに、その受光
量に応じて検出信号を出力する。そして、対向配置され
た各一対の受光素子から出力される各一対の検出信号に
基づいて角度検出信号及び方向検出信号を生成するため
の電気信号を得、傾斜情報検出手段21は、この電気信
号に基づいて角度検出信号及び方向検出信号を演算・出
力する。
【0012】従って、傾斜センサが装備される被検出対
象物の傾斜角度及び傾斜方向を同時に検出され、さらに
複数対の受光素子が配置されているので、傾斜角度及び
傾斜方向を多方向で検出される。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る傾斜センサを
図面を参照して説明する。図1に示されるように、この
実施の形態における傾斜センサ1は、内部が中空に形成
されるとともに、筒状または角柱状に形成された絶縁性
のハウジング3を備えている。ハウジング3の鉛直方向
(図1中、上下方向)に沿う長手方向両端部位置には、
それぞれ上方側板5と下方側板7とが各々装着され、そ
れら上方側板5と下方側板7とにより、ハウジング3の
上下が閉塞される。
【0014】そして、上方側板5が装着される近傍位置
で、かつハウジング3の長手方向軸中心位置に保持され
た状態で、所望の波長を有する光を射出するLED(発
光素子:発光手段)9が、固定部材11により収容・固
定されている。すなわち、固定部材11には、ハウジン
グ3の内周側面に形成された段部3Aに当接して、固定
部材11全体をハウジング3内に固定するための周縁部
形状を有する板状基体11Aが備えられる。
【0015】そして、基体11Aの厚さ方向軸中心位置
には、貫通孔11aが形成されており、この貫通孔11
aにLED9が嵌合されて固定されているので、基体1
1Aがハウジング3内に固定されることにより、LED
9もハウジング3内の所定位置に位置決めされる。ま
た、基体11Aには、後述するドーム17を保持するた
めに、下方に向かってロート状に拡開・延出するドーム
保持部11Bが一体に形成されている。
【0016】一方、下方側板7には、受光手段13が設
けられ、下方側板7がハウジング3に装着された場合に
は、受光手段13を構成する受光素子D1、D2、D
3、D4がハウジング3内に収容・固定されるように設
定されており、LED9からの光は、受光素子D1、D
2、D3、D4に入射し、受光手段13からは、所定の
電気信号A、Bが出力される。
【0017】そして、LED9と受光手段13との間に
は、受光手段13側に膨出する球面形状の光透過材料に
より形成されたドーム17が、固定部材11のドーム保
持部11Bに保持されてハウジング3内にされており、
そのドーム17は、例えば、透明のガラス、合成樹脂等
により形成される。
【0018】なお、ドーム保持部11Bでドーム17を
保持する構成として、ドーム17の開口側外周側面に係
止突起がドーム17と一体に複数形成され、それら係止
突起17aが、ドーム保持部11Bの延出端部に形成さ
れた係止孔に圧入嵌合される構成により、ドーム17が
着脱自在にドーム保持部11Bに装着される。
【0019】また、LED9側におけるドーム17の曲
面内には、所望量の液体19が封止されており、この液
体19は、自身の表面張力により、凸レンズ形状が保持
できる程度の量とされている。そして、液体19は、光
透過性を属性として有しており、また、ドーム17を形
成する材料、例えば、ガラスの場合には、ガラスに対す
る「ぬれ性」が比較的低い性質を有するとともに、温度
変化による気化が比較的少ない性質を有するものが好適
であり、そのような液体としては、純水等の液体が挙げ
られる。
【0020】さらに、受光手段13には、傾斜情報検出
手段21が電気的に接続され、傾斜情報検出手段21
は、受光手段13から出力される電気信号A、Bに基づ
いて、ハウジング3(傾斜センサ1が装備される被検出
物)の傾斜角度に対応する角度検出電気信号Cと、ハウ
ジング3の傾斜方向に対応する方向検出電気信号Dとを
演算・出力する。
【0021】なお、図1においては、傾斜センサ1の構
成内容の理解を容易にするために、受光手段13と傾斜
情報検出手段21とが、ハウジング3の外部に示されて
いるが、それら受光手段13と傾斜情報検出手段21と
が、例えば、基板15にマウントされてハウジング3内
に収容される構成も可能である。
【0022】受光手段13を構成する受光素子(フォト
ダイオード)D1、D2、D3、D4は、図2に示され
るように、基板15上に配設され、かつLED9からの
光を、光透過性液体19の凸レンズ作用で集束して受光
可能となるように、受光面が液体19と対向するように
設置されている。
【0023】受光素子D1、D2、D3、D4は、同一
円周上に対向配置され、各々の受光素子D1、D2、D
3、D4は、液体19を透過したLED9からの光の入
射光量に応じて、所望の検出信号a、c、b、dを出力
する。
【0024】そして、傾斜情報検出手段21には、電気
信号入力手段21Aが備えられ、この電気信号入力手段
21Aには、電気信号A、Bが入力され、それら電気信
号A、Bは、互いに対向する位置に配設された受光素子
D1と受光素子D3、および受光素子D2と受光素子D
4から各々出力される2組の検出信号により生成され
る。すなわち、検出信号aと検出信号bとの組、および
検出信号cと検出信号dとの組から各々電気信号A、B
が生成され、それら電気信号A、Bが電気信号入力手段
に入力される。
【0025】また、傾斜情報検出手段21には、後述す
る演算手段21Bが備えられ、演算手段21Bは、2組
の電気信号A、Bに基づいて、ハウジング3の傾斜角度
に対応する電気信号としての角度検出信号Cと、ハウジ
ング3の傾斜方向に対応する電気信号としての方向検出
信号Dとを演算・出力する。
【0026】次に、図3および図4を参照しつつ、LE
D9の駆動回路構成と、受光手段13および傾斜情報検
出手段21の回路構成について説明する。図3に示され
るように、LED9の駆動回路においては、LED9の
一方の端子は接地されるとともに、他方の端子にはLE
D駆動回路9Aが接続されている。
【0027】LED駆動回路9Aには、温度補正回路9
Bが接続されている。温度補正回路9Bは、受光素子D
1、D2、D3、D4の温度依存が高い場合(例えば、
ホール素子を受光素子にした場合)、その温度依存を補
正するものである。
【0028】また、LED駆動回路9Aには、レギュレ
ータ9Cを介して電源9Dが接続されており、電源9D
からLED駆動回路9Aに印加される電圧値は、レギュ
レータ9Cによって、一定値以上となるように設定され
る。なお、LED駆動回路9Aにより、LED9の発光
波形を、パルス波形とすることができる。
【0029】次に、図4に示されるように、受光手段1
3に備えられた各々の受光素子D1、D3、D2、D4
の一方端子側は接地されており、他方端子側は、検出信
号入力部23が接続されている。すなわち、検出信号入
力部23には、エッジ増幅アンプ23A、23B、23
C、23Dが備えられ、受光素子D1、D3、D2、D
4から各々出力される検出信号a、b、c、dはエッジ
増幅アンプ23A、23B、23C、23Dに入力され
る。
【0030】また、エッジ増幅アンプ23A、23Bに
よってエッジ増幅された検出信号a、bは、エッジ増幅
アンプ23A、23Bの後段に備えられたオペアンプ2
3aに入力される。一方、エッジ増幅アンプ23C、2
3Dによってエッジ増幅された検出信号c、dは、エッ
ジ増幅アンプ23C、23Dの後段に備えられたオペア
ンプ23bに入力される。
【0031】そして、オペアンプ23aは、検出信号a
の電圧値と検出信号bの電圧値とを差動増幅して電気信
号Aを得、電気信号Aは傾斜情報検出手段21に備えら
れた電気信号入力手段21Aに供給される。また、オペ
アンプ23bは、検出信号cの電圧値と検出信号dの電
圧値とを差動増幅して電気信号Bを得、電気信号Bは電
気信号入力手段21Aに供給される。
【0032】さらに、傾斜情報検出手段21には、電気
信号入力手段21Aの後段に一般的な判断回路等を主体
として構成された演算手段21Bが備えられている。そ
して、この演算手段21Bは、入力された2組の電気信
号A、Bに基づいて、ハウジング3の傾斜角度に対応す
る電気信号を示す角度検出信号C(角度情報)と、ハウ
ジング3の傾斜方向に対応する電気信号を示す方向検出
信号D(方向情報)とを演算・出力する。
【0033】以下、傾斜センサ1の動作・作用について
説明する。LED9からの光は、液体19の凸レンズ作
用によって集束されたのち基板15上の受光素子D1、
D2、D3、D4方向へ進行する。そして、ハウジング
3が傾斜していない場合は、図2中の影部Pで示される
位置(基板15の略中心位置)に、LED9からの光が
到達する。
【0034】これに対して、ハウジング3が傾斜する
と、その傾斜に伴って、液体19がドーム17内を移動
するため、LED9からの光が液体19によって集束さ
れて基板15上に到達する位置は、図5および図6中、
影部Q、影部Rで示されたように、基板15上を移動す
る。
【0035】すなわち、ハウジング3の傾斜に応じて、
LED9からの光の基板15上への到達位置が、影部
P、影部Qあるいは影部R等の位置に変化するため、各
々の受光素子D1、D2、D3、D4に入射する入射光
量が変化する。従って、受光素子D1、D2、D3、D
4から各々出力される検出信号a、c、b、dの値がハ
ウジング3の傾斜状態に応じて変化する。
【0036】また、検出信号a、b、c、dの値変化に
伴ってオペアンプ23a、23bから各々出力される電
気信号A、Bの値が変化するので、それら電気信号A、
Bの変化に基づいて、演算手段21Bは、角度検出信号
C(角度情報)及び方向検出信号D(方向情報)を演算
して出力することができる。
【0037】以上説明したように、この実施の形態は、
受光手段13を構成する受光素子D1、D2、D3、D
4が同一円周上に対向配置され、受光素子D1、D2、
D3、D4は、発光手段であるLED9からの光を、光
透過性液体19の凸レンズ作用で集束して受光するとと
もに、その受光量に応じて各々検出信号a、b、c、d
を出力する。
【0038】また、互いに対向する位置に配設された受
光素子D1とD2および受光素子D2とD4から出力さ
れる2組の検出信号(検出信号a、bの組と検出信号
c、dの組)とから生成された1組の電気信号A、B
が、傾斜情報検出手段21に設けられた電気信号入力手
段21Aに入力され、それら入力された2組の電気信号
A、Bに基づいて、演算手段21Bにより、角度検出信
号Cと方向検出信号Dとが演算・出力される。
【0039】従って、傾斜センサ1が装備される自動車
両等の被検出対象物の傾斜角度と傾斜方向とを同時に検
出することが可能であるとともに、受光素子D1、D
2、D3、D4が同一円周上に複数対向配置されている
ので、多方向における傾斜角度と傾斜方向とを検出する
ことができるという利点がある。
【0040】また、上記実施の形態は、4つの受光素子
D1、D2、D3、D4が4方向位置で放射状に配設さ
れている場合について説明したが、さらに受光素子の個
数を増やして(例えば、6個、8個)、放射状に配置す
ることにより、傾斜角度の方向が、さらに多方向にわた
って検出できるという利点がある。
【0041】そして、LED9の発光をパルス波形とす
ることにより、外部光の影響が少なくなるので、ハウジ
ング3の遮光性を特に高める必要がない。従って、ハウ
ジング3の遮光性を比較的低く設定できるので、傾斜セ
ンサ1の構成が簡素化できるとともに、傾斜センサ1の
設計、製造が容易になるという利点がある。
【0042】また、オペアンプ23aは、検出信号aの
電圧値と検出信号bの電圧値とを差動増幅して電気信号
Aを得、電気信号Aが電気信号入力手段21Aに供給さ
れるとともに、オペアンプ23bは、検出信号cの電圧
値と検出信号dの電圧値とを差動増幅して電気信号Bを
得、電気信号Bが電気信号入力手段21Aに供給される
ので、仮にハウジング3外部からの光がLED9に影響
を及ぼした場合においても、その影響分を電圧値の差分
をとることによって減少することができるという利点が
ある。
【0043】さらに、従来の傾き検知器100は、所定
の角度を決定する要素が、容器103の曲率、球体10
7の半径および穴部105の開口周縁部の径など、多く
の要素が存在するため、例えば、球体107での光反射
を良好にするためには、球体107の球面加工に高精度
が要求されるなど、製造や組立が困難であるという不都
合がある。これに対して、本発明の傾斜センサ1は、比
較的簡素構成で、かつ製造加工時における高精度は要求
されないので、全体構成の点からも、設計、製造が容易
であるという利点をも有する。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ハ
ウジングと、発光手段と、受光手段と、球面形状の光透
過材料により形成され、内部に所望量の光透過性液体が
封止され、前記発光手段と前記受光手段との間に介在す
る位置で、前記ハウジング内に収容・固定されたドーム
と、前記受光手段から出力される前記電気信号に基づい
て、前記ハウジングの傾斜角度を示す角度検出信号及び
前記ハウジングの傾斜方向を示す方向検出信号を得る傾
斜情報検出手段とを具備し、前記受光手段を、前記発光
手段から射出された光を前記光透過性液体を介して集束
して受光し、受光量に応じて検出信号を出力する同一円
周上に対向配置された複数対の受光素子で構成し、前記
傾斜情報検出手段を、対向配置された複数対の受光素子
から出力される各一対の検出信号に基づいて、前記角度
検出信号及び前記方向検出信号を演算・出力する演算手
段で構成することにより、傾斜センサが装備される被検
出対象物の傾斜角度及び傾斜方向を同時を検出するとと
もに、複数対の受光素子が配置されているので、傾斜角
度及び傾斜方向を多方向で検出することができる。
【0045】また、発光手段からパルス波形を発光する
ことにより、外部光の影響が少なくなるので、ハウジン
グの遮光性を特に高める必要がなくなり、よって、傾斜
センサの構成を簡素化することができるとともに、傾斜
センサの設計、製造を容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る傾斜センサの好適な実施の形態に
おける傾斜センサの全体概略構成図である。
【図2】受光手段の構成等を示す説明図である。
【図3】受光手段の回路構成を示す説明図である。
【図4】発光手段としてのLEDの駆動回路構成を示す
説明図である。
【図5】液体の移動によって、受光手段の基板上に到達
するLEDからの光の位置を示す説明図である。
【図6】液体の移動によって、受光手段の基板上に到達
するLEDからの光の位置を示す説明図である。
【図7】従来の傾き検知器の構成を示す全体構成概略図
である。
【符号の説明】
1 傾斜センサ 3 ハウジング 5 上方側板 7 下方側板 9 LED(発光手段) 11 固定部材 13 受光手段 15 基板 17 ドーム 19 液体 21 傾斜情報検出手段 23 検出信号入力部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉛直方向に沿う長手方向両端部位置に、
    それぞれ上方側板と下方側板とが各々装着可能に形成さ
    れるとともに、内部が中空に形成された筒状または角柱
    状のハウジングと、 前記上方側板が装着される近傍位置で、かつ前記ハウジ
    ングの長手方向軸中心位置に保持された状態で、該ハウ
    ジング内に収容・固定され、所望の波形を有する光を射
    出する発光手段と、 前記下方側板が装着される近傍位置で、前記ハウジング
    内に収容・固定され、前記発光手段から射出された光を
    受光して、所定の電気信号を出力する受光手段と、 前記受光手段側に膨出する球面形状の光透過材料により
    形成され、内部に所望量の光透過性液体が封止され、前
    記発光手段と前記受光手段との間に介在する位置で、前
    記ハウジング内に収容・固定されたドームと、 前記受光手段から出力される前記電気信号に基づいて、
    前記ハウジングの傾斜角度を示す角度検出信号及び前記
    ハウジングの傾斜方向を示す方向検出信号を得る傾斜情
    報検出手段とを具備し、 前記受光手段は、前記発光手段から射出された光を前記
    光透過性液体を介して集束して受光し、受光量に応じて
    検出信号を出力する同一円周上に対向配置された複数対
    の受光素子を有し、 前記傾斜情報検出手段は、対向配置された複数対の受光
    素子から出力される各一対の検出信号に基づいて、前記
    角度検出信号及び前記方向検出信号を演算・出力する演
    算手段を有することを特徴とする傾斜センサ。
  2. 【請求項2】 前記発光手段がパルス光を発光すること
    を特徴とする請求項1記載の傾斜センサ。
JP34830596A 1996-12-26 1996-12-26 傾斜センサ Pending JPH10185557A (ja)

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JP34830596A JPH10185557A (ja) 1996-12-26 1996-12-26 傾斜センサ

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008123797A (ja) * 2006-11-10 2008-05-29 Omron Corp 無接点スイッチ
US7497021B2 (en) * 2006-01-24 2009-03-03 Trimble Navigation Limited Multi-axis bubble vial device
US7526870B2 (en) * 2005-11-23 2009-05-05 Sartorious Ag Inclination sensor
KR101383913B1 (ko) * 2012-12-18 2014-04-10 주식회사 에스원 물질의 비중과 광원을 이용한 디지털 수평계
CN110884547A (zh) * 2018-10-18 2020-03-17 唐飞 一种基于光电距离监测的双轮车调节机构系统

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