JPH10185461A - 熱交換器およびその製造方法 - Google Patents

熱交換器およびその製造方法

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JPH10185461A
JPH10185461A JP27306797A JP27306797A JPH10185461A JP H10185461 A JPH10185461 A JP H10185461A JP 27306797 A JP27306797 A JP 27306797A JP 27306797 A JP27306797 A JP 27306797A JP H10185461 A JPH10185461 A JP H10185461A
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章 内川
Takaaki Sakane
高明 阪根
Yasutoshi Yamanaka
保利 山中
Toshimi Muto
聡美 武藤
Homare Koutatsu
誉 高達
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    • F28FDETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
    • F28F9/00Casings; Header boxes; Auxiliary supports for elements; Auxiliary members within casings
    • F28F9/02Header boxes; End plates
    • F28F9/0234Header boxes; End plates having a second heat exchanger disposed there within, e.g. oil cooler

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 拡管作業を廃止してもインナーフィンと第
1、2チューブとを確実に密着させる 【解決手段】 第1チューブ2を第1、第2プレートか
ら構成する。そして、製造工程においては、第2チュー
ブ3の外壁側にインナーフィン5を配設した後に、両プ
レート21、22をかしめ固定して全体をろう付けす
る。これにより、拡管作業を廃止してもインナーフィン
5と第1、2チューブとを確実に密着させることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外筒管(第1チュ
ーブ)と内筒管(第2チューブ)とを有し、エンジンオ
イルやオートマチックトランスミッション用の作動オイ
ル(ATF)等(以下、単にオイルと呼ぶ。)を冷却す
るオイルクーラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】外筒管と内筒管とを有するオイルクーラ
の構造は、例えば特実開昭58−52462号公報に記
載のように、オイルが流れる流路(隙間)を外筒管と内
筒管との間に形成するとともに、この流路内にインナー
フィンを配設したものである。なお、両管は、通常、機
械的強度および製造原価等の点で、引き抜き加工もしく
は押し出し加工による継ぎ目(接合面)のないシームレ
ス管が用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、インナーフ
ィンは、熱交換(冷却)効率の向上を図るべく、両管に
確実に密着させる必要性がある。このため、通常、流路
(隙間)にインナーフィンを挿入配設した後、ろう付け
前に、内筒管の内側から圧力を加えて内筒管を拡大させ
て(以下、この作業を拡管と呼ぶ。)、インナーフィン
を確実に両管に密着させている。
【0004】しかし、拡管作業は、拡管作業用の専用治
具を必要とすることに加えて、内筒管を均一に拡大する
ことが困難であることから、オイルクーラの製造原価低
減の障害となっている。また、拡管作業終了後に、イン
ナーフィンと両管とが確実に密着しているか否かを検査
するのは現実的には難しいので、拡管作業が不適切であ
る場合には、インナーフィンと両管との間に隙間が生じ
たままインナーフィンと両管とがろう付けされてしま
い、熱交換効率および耐圧性の低下を招いてしまう恐れ
がある。
【0005】本発明は、上記点に鑑み、拡管作業を廃止
するとともに、インナーフィンと両管とを確実に密着さ
せることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、以下の技術的手段を用いる。請求項1〜
3に記載の発明では、第1チューブ(2)が、板状部材
(21、22)を接合して形成されていることを特徴と
する。これにより、板状部材(21、22)を接合する
際に、両チューブ(2、3)をインナーフィン(5)に
確実に密着させることができる。したがって、拡管作業
の廃止することができるので、不適切な拡管作業に伴う
熱交換効率および耐圧性の低下を防止できるとともに、
熱交換器の製造原価低減を図ることができる。
【0007】請求項2に記載の発明では、板状部材(2
1、22)を接合する第1接合部(2a)には、板状部
材(21、22)をかしめ固定するかしめ部(22a)
が形成されていることを特徴とする。これにより、例え
ば熱交換器をろう付けする際に、板状部材(21、2
2)を治具等により仮固定する必要がない。したがっ
て、治具を装着しない状態で熱交換器を炉内に置くこと
ができるので、1回のろう付け工程で、治具を装着した
状態に比べて多くの熱交換器をろう付けすることができ
る。延いては、熱交換器の製造原価低減を図ることがで
きる。
【0008】請求項3に記載の発明では、両チューブ
(2、3)の一部を直接接合する第2接合部(2b)
が、流路(4)に形成されていることを特徴とする。こ
れにより、仮に、両チューブ(2、3)とインナーフィ
ン(5)との間に密着不良(隙間)があることにより、
両チューブ(2、3)とインナーフィン(5)とのろう
付け不良が生じた場合であっても、第2接合部により両
チューブ2、3が直接接合されているので、熱交換器の
耐圧性が過度に低下することを防止することができる。
したがって、熱交換器の信頼性および耐久性を向上させ
ることができる。
【0009】請求項4に記載の発明では、第2チューブ
(3)の外壁側にインナーフィン(5)を配設した後
に、インナーフィン(5)が両チューブ(2、3)に接
触するように板状部材(21、22)を接合して第1チ
ューブ(2)を形成することを特徴とする。請求項5に
記載の発明では、第1工程と第2工程との間の工程で第
2接合部(2b)を形成することを特徴とする。
【0010】これにより、インナーフィン(5)が板状
部材によって第2チューブ3によって押圧されるので、
インナーフィン(5)が第2チューブ(3)に仮固定さ
れた状態になる。したがって、板状部材を接合する際
に、インナーフィン(5)が移動する(ずれる)ことが
防止されるので、インナーフィン(5)と両チューブ
(2、3)とのを確実に密着させることができる。
【0011】請求項6に記載の発明では、第1チューブ
(2)は、第1、2板状部材(21、22)から形成さ
れ、第2チューブ(3)は、第1、2板状部材(21、
22)に平行に配設された、第3、4板状部材(31、
32)を接合して形成されていることを特徴とする。こ
れにより、請求項1に記載の発明と同様に、両チューブ
(2、3)をインナーフィン(5)に確実に密着させる
ことができるとともに、第1板状部材(21)と第3板
状部材(31)との間に第1インナーフィン(51)を
配設したものと、第2板状部材(22)と第4板状部材
(32)との間に第2インナーフィン(52)を配設し
たものとを接合することにより、容易に熱交換器を製造
することができる。したがって、拡管作業を廃止してイ
ンナーフィン(51、52)と両チューブ(2、3)と
を確実に密着させつつ、熱交換器の製造原価低減を図る
ことができる。
【0012】請求項7に記載の発明では、第3、4板状
部材(31、32)のうち少なくとも一方側の板状部材
(31、32)の接合部分に、他方側の板状部材(3
2、31)を第1チューブ(2)の内壁側に向けて押圧
する弾性部(31b、32b)を形成しことを特徴とす
る。これにより、例えば第3板状部材(31)を例に説
明すれば、第3板状部材(31)は、第4板状部材(3
2)の弾性部(32b)の弾性力によって第1チューブ
(2)の内壁側に向けて押圧されることとなるので、第
1インナーフィン(51)と第1、3板状部材(21、
31)との接触圧力を高めることができる。全く同様
に、第2、4板状部材21、31との接触圧力を高める
ことができる。
【0013】したがって、第3、4板状部材(31、3
2)間のろう付け性、および両チューブ(2、3)と第
1、2インナーフィン(51、52)とのろう付け性を
向上させることができる。請求項8に記載の発明では、
第1板状部材(21)と第3板状部材(31)との間に
第1インナーフィン(51)を配設したものと、第2板
状部材(22)と第4板状部材(32)との間に第2イ
ンナーフィン(52)を配設したものとを接合すること
により熱交換器を製造することを特徴とする。
【0014】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すもの
である。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示す実施の形
態について説明する。 (第1実施形態)本実施形態は、本発明に係る熱交換器
をエンジン(図示せず)内を潤滑させるエンジンオイル
やオートマチックトランスミッション用の作動オイル
(ATF)等(以下、単にオイルと呼ぶ。)を冷却する
オイルクーラに適用した例であり、このオイルクーラ1
は、図1の(a)に示すように、その長手方向をエンジ
ン冷却水を冷却するラジエータ100のタンク101の
長手方向に一致された状態でタンク101内に配設され
ている。なお、図1の(b)は、オイルクーラ1の拡大
斜視図である。
【0016】図2は、本実施形態に係るオイルクーラ1
の長手方向と直交する方向の断面(横方向の断面)を示
しており、2は偏平形状に形成された第1チューブ(外
筒管)であり、この第1チューブ2の内部には、長手方
向を第1チューブ2に一致させた第2チューブ(内筒
管)3が配設されている。また、第1チューブ2は、ア
ルミニウム製の板状材料をプレス加工にて所定形状に成
形した第1プレート21および第2プレート22から構
成されており、両プレート21、22を接合する接合部
(第1接合部)2aは、第1チューブ2の長手方向に延
びている。なお、第2チューブ3は、押し出し加工もし
くは引き抜き加工にて形成された継ぎ目(接合部)のな
いシームレス管である。
【0017】そして、第2プレート22の接合部2aの
うち第2プレート22の横方向端部には(図3参照)、
第1プレート21側に突出する、かしめ突起(かしめ
部)22aが紙面左右側(右側のみ図示)が形成されて
おり、このかしめ突起22aを第1プレート21側に折
り曲げて塑性変形させる(カシメる)ことにより、両プ
レート21、22をかしめ固定している。
【0018】また、両チューブ21、22間には、図2
に示すように、オイル(流体)が流れる流路4が形成さ
れており、この流路4内には、両チューブ21、22に
接触するように、周知のオフセット型のインナーフィン
5が配設されてオイルの熱交換(冷却)を促進してい
る。因みに、第1チューブ2(両プレート21、22)
および第2チューブ3の壁面には、アルミニウム(両チ
ューブ2、3の材料)より融点の低いろう材が被覆され
ており、このろう材により両プレート21、22の接合
部2a、および両チューブ2、3とインナーフィン5と
が接合されている。
【0019】ところで、本実施形態では、両チューブ
2、3がインナーフィン5を介して接合されるととも
に、図2に示すように、第1チューブ2に形成された凹
部(第2接合部)2bによって両チューブ2、3が流路
4内で直接接合されている。この凹部(ディンプル)2
bは、第1チューブ2(両プレート21、22)から第
2チューブ3側に陥没するように、第1チューブ2の長
手方向に直列に並んで複数個形成されており、凹部2b
の底2b1 にて第2チューブ3に接合している。なお、
凹部2bは、プレス加工時に両プレート21、22とと
もに一体成形されている。
【0020】因みに、両チューブ2、3(流路4)の長
手方向端部は、第2チューブ3の端部を第1チューブ2
側に向けて拡大させて第1チューブ2の内壁に接合させ
ることにより閉塞されている。なお、図1の(b)中、
6はエンジン(図示せず)から導かれたオイルを流量内
に流入させる流入口であり、7は冷却されたオイルをエ
ンジンに向けて流出する流出口である。
【0021】次に、本実施形態に係るオイルクーラ1の
製造方法について述べる。先ず、第2チューブ3の外壁
側にインナーフィン5を配設し(第1工程)、凹部2b
の底部2b1 を第2チューブ2にスポット溶接等により
接合する(図4の(a)参照)。次に、第2チューブ3
およびインナーフィン5を両プレート21、22によ
り、紙面上下方向から挟み込むようにして両プレート2
1、22をインナーフィン5に密着させ、かしめ突起2
2aを折り曲げて両プレート21、22をかしめ固定す
る(図4の(b)参照)。そして、炉内に入れて加熱
し、両プレート21、22、第2チューブ3およびイン
ナーフィン5をろう付けする(第2工程)。
【0022】なお、本実施形態では、凹部2bと第2チ
ューブ3とを溶接接合したが、凹部2bの底部2b1
亀裂が生じない程度にポンチ等により局所に加圧し、簡
易的にかしめ固定(圧着固定)してもよい。次に、本実
施形態の特徴を述べる。本実施形態によれば、第1チュ
ーブ2は、第1プレート21と第2プレート22とを接
合することにより形成されているので、両プレート2
1、22を接合する際に、両チューブ2、3をインナー
フィン5に確実に密着させることができる。したがっ
て、「発明が解決しようとする課題」の欄で述べたよう
に、両チューブ2、3およびインナーフィン5を仮組付
けした後に、拡管作業を行う必要がないので、不適切な
拡管作業に伴う熱交換効率および耐圧性の低下を防止で
きるとともに、オイルクーラ1の歩留りの向上と製造工
程の低減とが相まってオイルクーラ1の製造原価低減を
図ることができる。
【0023】また、仮に、両チューブ2、3とインナー
フィン5との間に密着不良(隙間)があることによりろ
う付け不良が生じた場合であっても、凹部2bにより両
チューブ2、3が直接接合されているので、オイルクー
ラ1の耐圧性が過度に低下することを防止することがで
きる。したがって、オイルクーラ1の信頼性および耐久
性を向上させることができる。
【0024】ところで、本実施形態のように、チューブ
の形状が偏平している場合には、両チューブ2、3に
は、流路4内の圧力によって、単純な引張り応力に加え
て曲げ応力が作用する。これに対して、本実施形態で
は、両チューブ2、3の幅方向(偏平形状の長径方向)
の略中央で両チューブ2、3が接合されているので、両
チューブ2、3の耐圧性を有効的に向上させることがで
きる。
【0025】ところで、前述の説明からも明らかなよう
に、凹部2bの数、すなわち両チューブ2、3間を直接
接合する接合部を増加させれば、オイルクーラ1の耐圧
性を向上させることができる。しかし、耐圧性は凹部2
bの数より一義的に決定されるものではなく、両チュー
ブ2、3の肉厚およびチューブの幅方向寸法W(図2参
照)等によって変化するものである。またさらに、単純
に凹部2bの数を増加させると、凹部2bを第2チュー
ブ3に接合する工数が増加するので、オイルクーラ1の
製造原価上昇を招いてしまう。したがって、耐圧性と製
造原価との調和を図りながら凹部2bの数を決定する必
要がある。
【0026】そこで、発明者等は、車両用のオイルクー
ラにおける平均的なチューブの肉厚を用いて凹部2bの
数を検討したところ、凹部2b間の距離(ピッチ)Pを
幅方向寸法Wの70%〜200%とすることが望ましい
との結論を得た。因みに、本実施形態では、両チューブ
2、3の肉厚は0.6mmであり、幅方向寸法Wは35
mmであり、ピッチPは35mmである。
【0027】また、本実施形態では、両プレート21、
22をかしめ固定する前に、凹部2bを第2チューブ3
に接合しているため、インナーフィン5が両プレート2
1、22によって第2チューブ3によって押圧されるの
で、インナーフィン5が第2チューブ3に仮固定された
状態になる。したがって、両プレート21、22をかし
め固定する際に、インナーフィン5が移動する(ずれ
る)ことが防止されるので、インナーフィン5と両チュ
ーブ2、3との間に隙間が生じることを防止することが
できる。延いては、オイルクーラ1の歩留りが向上する
ので、製造原価低減を図ることができる。
【0028】また、両プレート2、3がろう付けされる
前に、両プレート2、3がかしめ固定されるので、ろう
付けする工程において、両プレート2、3を治具等によ
り仮固定する必要がない。したがって、治具を装着しな
い状態でオイルクーラ1を炉内に置くことができるの
で、1回のろう付け工程で、治具を装着した状態に比べ
て多くのオイルクーラ1をろう付けすることができる。
延いては、オイルクーラ1の製造原価低減を図ることが
できる。
【0029】(第2実施形態)上述の実施形態では、第
2チューブ3はシームレス管であったが、本実施形態で
は、第1チューブ2と同様に、第2チューブ3をアルミ
ニウム製の板状材料をプレス加工にて所定形状に成形し
た第3プレート31および第4プレート32から構成す
るとともに(図5参照)、インナーフィン5を第1、2
インナーフィン51、52により構成したものである
(図6参照)。
【0030】因みに、第3、4プレート31、32の表
裏両面には、芯材であるアルミニウムより融点の低いろ
う材が被覆されており、このろう材により第3、4プレ
ート31、32および第1、2インナーフィン51、5
2が接合される。次に、本実施形態に係る熱交換器の製
造方法について述べる。先ず、第1プレート21と第3
プレート31との間に第1インナーフィン51を配設
し、第1、3プレート21、31を接合する(第1サブ
組立工程)。なお、この接合は、図7に示すように、第
3プレート31に形成したバーリング部31aを凹部2
bの底に形成された貫通穴2cに貫通させた後に、バー
リング部31aの一部を貫通穴2cの径外方に向けて拡
げることによって行われる、かしめ固定である。
【0031】全く同様に、第2プレート22と第4プレ
ート32との間に第2インナーフィン52を配設し、第
2、4プレート22、32を、第1サブ組立工と同な手
段で接合する(第2サブ組立工程)。次に、かしめ突起
22aを第1プレート21側に折り曲げることにより、
第1サブ組立工程で組み立てられたもの(以下、第1サ
ブアッセンブリと呼ぶ。)と、第2サブ組立工程で組み
立てられたもの(以下、第2サブアッセンブリと呼
ぶ。)とを仮固定(かしめ固定)する。その後、仮固定
(かしめ固定)された両サブアッセンブリを炉内で加熱
し、両サブアッセンブリをろう付けする(総組立工) 次に、本実施形態の特徴を述べる。
【0032】第2チューブ3は、第3、4プレート3
1、32を接合することにより形成されているので、第
1実施形態のごとく、シームレス管を用いる場合に比べ
て製造原価低減を図ることができる。ところで、第1実
施形態では、インナーフィン5を適切な位置に仮固定し
た状態で第1、2プレート21、22をかしめ固定する
必要があるので、インナーフィン5および第1、2プレ
ート21、22組付け性が低い。
【0033】これに対して、本実施形態では、第1プレ
ート21(第2プレート22)と第3プレート31(第
4プレート32)との間に第1インナーフィン51(第
2インアーフィン52)を配設し、第1、3プレート2
1、31(第2、4プレート22、32)を接合するの
で、容易に第1インナーフィン51および第1、3プレ
ート21、31(第2インナーフィン52および第2、
4プレート22、32)を接合することができる。
【0034】そして、プレート21、31(22、3
2)間にインナーフィン51(52)挟み込むようにし
て形成した2つサブアッセンブリを接合するので、組付
け工程に容易になる。したがって、熱交換器の組付け工
数(時間)が少なくなるので、熱交換器の製造原価低減
を図ることができる。 (第3実施形態)本実施形態は、第2実施形態におい
て、第3、4プレート31、32間の接合性(ろう付け
性)、および両チューブ2、3(第1〜4プレート2
1、22、31、32)と第1、2インナーフィン5
1、52とのろう付け性の向上を図ったものである。
【0035】すなわち、図8に示すように、第3、4プ
レート31、32の各接合部分に、一方側のプレート3
1、32が他方側のプレート32、31を第1チューブ
2の内壁側に向けて押圧する弾性力が発生するような弾
性部31b、32bを形成したものである。これによ
り、第3プレート31は、第4プレート32の弾性部3
2bの弾性力によって第1プレート21の内壁側に向け
て押圧されるので、第1インナーフィン51と第1、3
プレート21、31との接触圧力を高めることができ
る。
【0036】全く同様に、第4プレート32は、第3プ
レート32の弾性部31bの弾性力によって第2プレー
ト22の内壁側に向けて押圧されるので、第2インナー
フィン52と第2、4プレート21、31との接触圧力
を高めることができる。したがって、第3、4プレート
31、32間のろう付け性、および両チューブ2、3と
第1、2インナーフィン51、52とのろう付け性を向
上させることができる。
【0037】ところで、本実施形態では、図8に示すよ
うに、第3、4プレート31、32の一部を第2チュー
ブ3の内方側に折り曲げるとともに、その折曲角度(各
プレート31、32の平面部31c、32cと弾性部3
1b、32bとのなす角)αが30°以内となるように
している。このため、第3、4プレート31、32を合
わせる際に必ず、弾性部31b、32bの先端部から順
に第3、4プレート31、32を確実に接触させること
ができるので、第3、4プレート31、32のろう付け
性を向上させることができる。
【0038】因みに、第3実施形態では、弾性部31
b、32bを第3、4プレート31、32各々に形成し
たが、少なくとも一方側のプレートに弾性部を形成すれ
ば、本実施形態を実施することができる。なお、上述の
実施形態では、第1チューブ2は、第1、2プレート2
1、22は構成されていたが、図9に示すように、1枚
のプレート23を折り曲げることにより、第1チューブ
を構成してもよい。
【0039】また、両プレート21、22をかしめ固定
する工程(かしめ突起22a)を廃止してもよい。ただ
し、この場合には、両プレート21、22を治具等によ
り仮固定した状態でろう付けする必要がある。また、上
述の実施形態では、両プレート21、22をかしめ固定
する工程する前に、凹部2bを接合する工程を設けた
が、この工程を廃止し、両チューブ2、3およびインナ
ーフィン5をろう付けする工程にて同時にろう付け接合
してもよい。
【0040】また、上述の実施形態では、第1チューブ
2に凹部2bを設けて両チューブ2、3を直接接合した
が、第2チューブ3に第1チューブ2側に突出する凸部
を設け、この凸部の先端を第1チューブ2に接合しても
よい。さらに、前記凸部の先端と、凹部2bの底部2b
1 とを接合してもよい。また、上述の実施形態では、凹
部2bが、第1チューブ2の長手方向に直列に並んで形
成されていたが、本発明はこれに限定されるものではな
く、千鳥状に形成してもよい。
【0041】また、本発明は、偏平状のチューブを有す
るオイルクーラに限定されるものではなく、円筒や角筒
等のその他の形状のチューブを有するオイルクーラに対
しても実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明に係るオイルクーラをラジエー
タのタンク内に配設した状態を示す斜視図であり、
(b)はオイルクーラの斜視図である。
【図2】オイルクーラの横方向の断面図である。
【図3】オイルクーラの分解斜視図である。
【図4】オイルクーラの製造工程を示す説明図である。
【図5】本発明の第2実施形態に係る熱交換器の断面図
である。
【図6】第2実施形態に係る熱交換器の分解斜視図であ
る。
【図7】第1プレートおよび第3プレートの接合部分の
拡大図である。
【図8】第3実施形態に係る第3プレートおよび第4プ
レートの接合部分の拡大図である。
【図9】本発明の変形例を示す図2に相当する断面図で
ある。
【符号の説明】
1…オイルクーラ、2…第1チューブ、3…第2チュー
ブ、4…流路、5…インナーフィン、21…第1プレー
ト、22…第2プレート、2a…接合部(第1接合
部)、2b…凹部(第2接合部)、22a…かしめ突起
(かしめ部)。
フロントページの続き (72)発明者 武藤 聡美 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 高達 誉 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板状部材(21、22)を接合して形成
    され、その板状部材(21、22)を接合する第1接合
    部(2a)が長手方向に延びる第1チューブ(2)と、 前記第1チューブ(2)と平行に前記第1チューブ
    (2)内に配設された第2チューブ(3)と、 前記両チューブ(2、3)間に形成され、流体が流れる
    流路(4)と、 前記両チューブ(2、3)に接触するように前記流路
    (4)内に配設され、流体の熱交換を促進するインナー
    フィン(5)とを有することを特徴とする熱交換器。
  2. 【請求項2】 前記第1接合部(2a)には、前記板状
    部材(21、22)をかしめ固定するかしめ部(22
    a)が形成されていることを特徴とする請求項1に記載
    の熱交換器。
  3. 【請求項3】 前記両チューブ(2、3)の一部を直接
    接合する第2接合部(2b)が、前記流路(4)に形成
    されていることを特徴とする請求項1または2に記載の
    熱交換器。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれか1つに記載
    の熱交換器の製造方法であって、 前記第2チューブ(3)の外壁側に前記インナーフィン
    (5)を配設する第1工程と、 前記フィン配設工程後に、前記インナーフィン(5)が
    両チューブ(2、3)に接触するように板状部材(2
    1、22)を接合して前記第1チューブ(2)を形成す
    る第2工程とを有することを特徴とする熱交換器の製造
    方法。
  5. 【請求項5】 前記両工程の間には、前記両チューブ
    (2、3)の一部を直接接合して前記第2接合部(2
    b)を形成する工程を有することを特徴とする請求項4
    に記載の熱交換器の製造方法。
  6. 【請求項6】 第1、2板状部材(21、22)を接合
    して形成され、その板状部材(21、22)を接合する
    第1接合部(2a)が長手方向に延びる第1チューブ
    (2)と、 前記第1チューブ(2)と平行に前記第1チューブ
    (2)内に配設された第2チューブ(3)と、 前記両チューブ(2、3)間に形成され、流体が流れる
    流路(4)と、 前記両チューブ(2、3)に接触するように前記流路
    (4)内に配設され、流体の熱交換を促進する第1、2
    インナーフィン(51、52)とを有し、 前記第2チューブ(3)は、前記第1、2板状部材(2
    1、22)と平行に配設された、第3、4板状部材(3
    1、32)を接合して形成されていることを特徴とする
    熱交換器。
  7. 【請求項7】 前記第3、4板状部材(31、32)の
    うち少なくとも一方側の板状部材(31、32)の接合
    部分には、他方側の板状部材(32、31)を前記第1
    チューブ(2)の内壁側に向けて押圧する弾性力を発生
    する弾性部(31b、32b)が形成されていることを
    特徴とする請求項6に記載の熱交換器。
  8. 【請求項8】 請求項6または7に記載の熱交換器の製
    造方法であって、 前記第1板状部材(21)と前記第3板状部材(31)
    との間に前記第1インナーフィン(51)を配設し、前
    記第1、3板状部材(21、31)を接合する第1サブ
    組立工程と、 前記第2板状部材(22)と前記第4板状部材(32)
    との間に前記第2インナーフィン(52)を配設し、前
    記第2、4板状部材(22、32)を接合する第2サブ
    組立工程と、 前記第1サブ組立工程で組み立てられたものと、前記第
    2サブ組立工程で組み立てられたものとを組付けて、前
    記第1、2板状部材(21、22)を接合するととも
    に、前記第3、4板状部材(31、32)を接合する総
    組立工程とを有することを特徴とする熱交換器の製造方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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