JPH10183798A - 制振遮音シートの製造方法 - Google Patents
制振遮音シートの製造方法Info
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- JPH10183798A JPH10183798A JP34381296A JP34381296A JPH10183798A JP H10183798 A JPH10183798 A JP H10183798A JP 34381296 A JP34381296 A JP 34381296A JP 34381296 A JP34381296 A JP 34381296A JP H10183798 A JPH10183798 A JP H10183798A
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- mixed slurry
- sheet
- mixed
- slurry
- urethane prepolymer
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- Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 制振遮音性が優れ、床に荷重が長期間作用し
ても変形が小さく、比較的多量の高比重充填材を混合し
ても、安定した品質を有する制振遮音シートの製造方法
を提供する。 【解決手段】 水系スラリー3と水架橋性ウレタンプレ
ポリマー4とを混合して混合スラリー10を調製する第
一の工程;該混合スラリー10をシート状面材21上
に、所定の厚みとなるように連続的に塗布する第二の工
程;上記混合スラリー10中の水架橋性ウレタンプレポ
リマー4を架橋させて混合スラリー10をゲル化させる
第三の工程、ならびに、ゲル化させた混合スラリー10
を乾燥する第四の工程からなる。
ても変形が小さく、比較的多量の高比重充填材を混合し
ても、安定した品質を有する制振遮音シートの製造方法
を提供する。 【解決手段】 水系スラリー3と水架橋性ウレタンプレ
ポリマー4とを混合して混合スラリー10を調製する第
一の工程;該混合スラリー10をシート状面材21上
に、所定の厚みとなるように連続的に塗布する第二の工
程;上記混合スラリー10中の水架橋性ウレタンプレポ
リマー4を架橋させて混合スラリー10をゲル化させる
第三の工程、ならびに、ゲル化させた混合スラリー10
を乾燥する第四の工程からなる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、住宅等の制振遮音
材に用いられる制振遮音シートの製造方法に関し、特に
住宅の床部への使用に適した制振遮音材に用いられる制
振遮音シートの製造方法に関するものである。
材に用いられる制振遮音シートの製造方法に関し、特に
住宅の床部への使用に適した制振遮音材に用いられる制
振遮音シートの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、木質フローリング床及び多世帯住
宅などが増加していることによって、集合住宅及び一般
個建住宅において、床騒音が下階へ伝わるのを防止しよ
うとする要求がますます増大している。床騒音を防止す
るために、近年では上階の床下と下階の天井の間に、遮
音材や制振遮音材が用いられている。このような遮音材
として、例えば、特開昭63ー259595公報には、
ゴム成分に高比重充填材を添加したシートが提案されて
いる。これらのシートは通常、合板などの下地材上に施
工され、その上に木質フローリングが施工される。
宅などが増加していることによって、集合住宅及び一般
個建住宅において、床騒音が下階へ伝わるのを防止しよ
うとする要求がますます増大している。床騒音を防止す
るために、近年では上階の床下と下階の天井の間に、遮
音材や制振遮音材が用いられている。このような遮音材
として、例えば、特開昭63ー259595公報には、
ゴム成分に高比重充填材を添加したシートが提案されて
いる。これらのシートは通常、合板などの下地材上に施
工され、その上に木質フローリングが施工される。
【0003】上記ゴム成分に高比重充填材を添加したシ
ートは、大きな損失係数を有し、例えば、制振性能に優
れたゴムエマルジョンに高比重充填材を混合し、シート
状などに成形した後、乾燥固化することによって製造さ
れている。このような製造方法では、混合時のゴムエマ
ルジョンの粘度が低いので、比較的多量の充填材の添加
が可能であり、容易に高比重の制振遮音材を得ることが
できる。この場合、ゴム成分としては、無加硫ゴムまた
は加硫ゴムのいずれかが用いられる。
ートは、大きな損失係数を有し、例えば、制振性能に優
れたゴムエマルジョンに高比重充填材を混合し、シート
状などに成形した後、乾燥固化することによって製造さ
れている。このような製造方法では、混合時のゴムエマ
ルジョンの粘度が低いので、比較的多量の充填材の添加
が可能であり、容易に高比重の制振遮音材を得ることが
できる。この場合、ゴム成分としては、無加硫ゴムまた
は加硫ゴムのいずれかが用いられる。
【0004】しかしながら、このシートには、以下のよ
うな問題点が指摘される。 1)無加硫ゴム成分を含有するシートは、損失係数が大
きく制振性能は高いが、長期に床に荷重が作用する場合
に、へこみ等の変形が起こり易い。 2)加硫ゴム成分を含有するシートは、加硫によってゴ
ム成分の損失係数が低下するため床材の制振遮音性能が
低くなり、床衝撃によって発生する床板の振動による騒
音を十分に低下させることができない。 3)加硫ゴム又は無加硫ゴムのいずれが用いられたシー
トにおいても、高比重充填材を多量に添加すると、シー
トなどを成形する際に、成形から乾燥が終了するまでの
間十分な形状保持性が得られないため、比較的薄いシー
トしか得られない。
うな問題点が指摘される。 1)無加硫ゴム成分を含有するシートは、損失係数が大
きく制振性能は高いが、長期に床に荷重が作用する場合
に、へこみ等の変形が起こり易い。 2)加硫ゴム成分を含有するシートは、加硫によってゴ
ム成分の損失係数が低下するため床材の制振遮音性能が
低くなり、床衝撃によって発生する床板の振動による騒
音を十分に低下させることができない。 3)加硫ゴム又は無加硫ゴムのいずれが用いられたシー
トにおいても、高比重充填材を多量に添加すると、シー
トなどを成形する際に、成形から乾燥が終了するまでの
間十分な形状保持性が得られないため、比較的薄いシー
トしか得られない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、多量
の高比重充填材を混合しても比較的厚手の制振遮音シー
トの成形が可能であり、得られた制振遮音シートは、制
振遮音性に優れ、床に使用されて荷重が長期間作用して
も変形が小さく、安定した品質を有する制振遮音シート
の製造方法を提供することにある。
の高比重充填材を混合しても比較的厚手の制振遮音シー
トの成形が可能であり、得られた制振遮音シートは、制
振遮音性に優れ、床に使用されて荷重が長期間作用して
も変形が小さく、安定した品質を有する制振遮音シート
の製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の制振遮音シート
の製造方法は、高比重充填材及び無加硫ゴムのエマルジ
ョンを含有する水系スラリーと水架橋性ウレタンプレポ
リマーとを、連続的にパイプラインミキサーに供給して
混合し混合スラリーを調製する第一の工程;該混合スラ
リーを厚み調整機構を有する塗布槽に供給し、該塗布槽
下を通過するシート状面材上に、所定の厚みとなるよう
に連続的に塗布する第二の工程;上記混合スラリー中の
水架橋性ウレタンプレポリマーを架橋させて混合スラリ
ーをゲル化させる第三の工程、ならびに、ゲル化させた
混合スラリーを乾燥する第四の工程からなることを特徴
とする。
の製造方法は、高比重充填材及び無加硫ゴムのエマルジ
ョンを含有する水系スラリーと水架橋性ウレタンプレポ
リマーとを、連続的にパイプラインミキサーに供給して
混合し混合スラリーを調製する第一の工程;該混合スラ
リーを厚み調整機構を有する塗布槽に供給し、該塗布槽
下を通過するシート状面材上に、所定の厚みとなるよう
に連続的に塗布する第二の工程;上記混合スラリー中の
水架橋性ウレタンプレポリマーを架橋させて混合スラリ
ーをゲル化させる第三の工程、ならびに、ゲル化させた
混合スラリーを乾燥する第四の工程からなることを特徴
とする。
【0007】本発明の製造方法によって得られる制振遮
音シートは、バインダー(粘結材)成分である無加硫ゴ
ムに高比重充填材を配合したものが用いられる。
音シートは、バインダー(粘結材)成分である無加硫ゴ
ムに高比重充填材を配合したものが用いられる。
【0008】上記高比重充填材としては、例えば、砂
鉄、鉄粉、酸化鉄、炭酸カルシウム、ジルコンサンド、
クロマイトサンド、製鉄スラグ粉、珪砂、鉛粉、酸化ス
ズ、酸化亜鉛、硫酸バリウム、硫化鉄、マイカ、水酸化
アルミニウム、タルク、クレーなどが用いられる。
鉄、鉄粉、酸化鉄、炭酸カルシウム、ジルコンサンド、
クロマイトサンド、製鉄スラグ粉、珪砂、鉛粉、酸化ス
ズ、酸化亜鉛、硫酸バリウム、硫化鉄、マイカ、水酸化
アルミニウム、タルク、クレーなどが用いられる。
【0009】上記高比重充填材としては、比重2以上の
ものが好ましく、より好ましくは比重4以上のものであ
る。高比重充填材の比重が2未満では、得られる制振遮
音材の制振遮音性が低下することがある。
ものが好ましく、より好ましくは比重4以上のものであ
る。高比重充填材の比重が2未満では、得られる制振遮
音材の制振遮音性が低下することがある。
【0010】上記高比重充填材の性状は、粉体状、繊維
状、あるいは燐片状などのいずれも使用可能であるが、
混合の容易さからは粉体状が好ましい。また、上記高比
重充填材の粒径は、2mm以下が好ましく、より好まし
くは5μm〜500μmである。粒径が、2mmを超え
ると均一に混合し難くなるため、得られる制振遮音シー
トの性能が不均一となり易い。
状、あるいは燐片状などのいずれも使用可能であるが、
混合の容易さからは粉体状が好ましい。また、上記高比
重充填材の粒径は、2mm以下が好ましく、より好まし
くは5μm〜500μmである。粒径が、2mmを超え
ると均一に混合し難くなるため、得られる制振遮音シー
トの性能が不均一となり易い。
【0011】本発明の制振遮音シートにおける上記高比
重充填材の配合割合は、70〜99.5重量%が好まし
く、より好ましくは80〜99重量%である。高比重充
填材の配合割合が、70重量%未満では、衝撃音遮断性
に優れた高比重の制振遮音シートが得られ難くなり、9
9.5重量%を超えると、バインダー成分であるゴムの
エマルジョンと均一に混合し難くなる。
重充填材の配合割合は、70〜99.5重量%が好まし
く、より好ましくは80〜99重量%である。高比重充
填材の配合割合が、70重量%未満では、衝撃音遮断性
に優れた高比重の制振遮音シートが得られ難くなり、9
9.5重量%を超えると、バインダー成分であるゴムの
エマルジョンと均一に混合し難くなる。
【0012】上記バインダー成分として用いられるゴム
のエマルジョンとしては、例えば、天然ゴム、SBR
(スチレンブタジエンゴム)、NBR(ニトリルブタジ
エンゴム)、CR(クロロプレンゴム)、BR(ブタジ
エンゴム)、IR(イソプレンゴム)等の、加硫処理さ
れていないゴムのエマルジョンが好ましい。
のエマルジョンとしては、例えば、天然ゴム、SBR
(スチレンブタジエンゴム)、NBR(ニトリルブタジ
エンゴム)、CR(クロロプレンゴム)、BR(ブタジ
エンゴム)、IR(イソプレンゴム)等の、加硫処理さ
れていないゴムのエマルジョンが好ましい。
【0013】上記ゴムエマルジョンとしては、制振遮音
シートの成形が容易な点から、例えば、SBRエマルジ
ョン、NBRエマルジョン等の使用が好ましい。また、
上記エマルジョンには、充填材を混合、調整してスラリ
ー状とする方が、取扱い性や成形効率が向上するので好
ましい。
シートの成形が容易な点から、例えば、SBRエマルジ
ョン、NBRエマルジョン等の使用が好ましい。また、
上記エマルジョンには、充填材を混合、調整してスラリ
ー状とする方が、取扱い性や成形効率が向上するので好
ましい。
【0014】上記ゴムのエマルジョンを使用して、水系
スラリーを調製する場合は、該エマルジョンに充填材を
混合し、分散剤として水を加えてスラリー状とする方法
が好ましい。上記水系スラリーには、粘度調整のために
DOP(ジオクチルフタレート)等の可塑剤、メチルセ
ルロース等の増粘剤、加工助剤、顔料等が添加されても
よい。
スラリーを調製する場合は、該エマルジョンに充填材を
混合し、分散剤として水を加えてスラリー状とする方法
が好ましい。上記水系スラリーには、粘度調整のために
DOP(ジオクチルフタレート)等の可塑剤、メチルセ
ルロース等の増粘剤、加工助剤、顔料等が添加されても
よい。
【0015】本発明の製造方法において、上記ウレタン
プレポリマーは、ゲル化剤として使用されるものであ
り、ポリオールとポリイソシアネートとの反応により得
られる末端にNCO基を含有するプレポリマーであっ
て、水と反応して架橋体を形成する。
プレポリマーは、ゲル化剤として使用されるものであ
り、ポリオールとポリイソシアネートとの反応により得
られる末端にNCO基を含有するプレポリマーであっ
て、水と反応して架橋体を形成する。
【0016】上記ポリオールとしては、例えば、ポリエ
チレングリコール、ポリプロピレングリコール等のポリ
オキシアルキレンポリオールの他、ポリエステルポリオ
ール、ポリカプロラクトンポリオール、ダイマー酸エス
テルポリオール、ポリカーボネートポリオール、ブタジ
エンポリオール、アクリルポリオール、エチレンー酢酸
ビニル共重合体の加水分解物、クロロプレンポリオール
などが挙げられる。
チレングリコール、ポリプロピレングリコール等のポリ
オキシアルキレンポリオールの他、ポリエステルポリオ
ール、ポリカプロラクトンポリオール、ダイマー酸エス
テルポリオール、ポリカーボネートポリオール、ブタジ
エンポリオール、アクリルポリオール、エチレンー酢酸
ビニル共重合体の加水分解物、クロロプレンポリオール
などが挙げられる。
【0017】上記ポリイソシアネートとしては、例え
ば、トリレンジイソシアネート(TDI)、ジフェニル
メタンジイソシアネート(MDI)、ポリメチレンポリ
フェニルイソシアネート(C−MDI)、ヘキサメチレ
ンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート(X
DI)、イソホロンジイソシアネート、水素添加XD
I、水素添加MDI等が挙げられる。
ば、トリレンジイソシアネート(TDI)、ジフェニル
メタンジイソシアネート(MDI)、ポリメチレンポリ
フェニルイソシアネート(C−MDI)、ヘキサメチレ
ンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート(X
DI)、イソホロンジイソシアネート、水素添加XD
I、水素添加MDI等が挙げられる。
【0018】上記ウレタンプレポリマーは、水系のスラ
リーに対する分散性を考慮すると、親水性であることが
好ましい。例えば、ポリオール成分として、ポリエチレ
ングリコール及びポリプロピレングリコールをモル比で
85:15程度の割合で含有し、イソシアネート成分と
して、トリレンジイソシアネート(TDI)及び/又は
ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)を含有
し、そして末端NCO基の割合が5%程度であるプレポ
リマーが好適に使用され得る。
リーに対する分散性を考慮すると、親水性であることが
好ましい。例えば、ポリオール成分として、ポリエチレ
ングリコール及びポリプロピレングリコールをモル比で
85:15程度の割合で含有し、イソシアネート成分と
して、トリレンジイソシアネート(TDI)及び/又は
ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)を含有
し、そして末端NCO基の割合が5%程度であるプレポ
リマーが好適に使用され得る。
【0019】また、上記プレポリマーの分子量として
は、通常、重量平均分子量(Mw)800〜30,00
0が好ましく、より好ましくは2,000〜20,00
0であり、さらに、数平均分子量(Mn)500〜1
0,000が好ましく、より好ましくは800〜8,0
00である。
は、通常、重量平均分子量(Mw)800〜30,00
0が好ましく、より好ましくは2,000〜20,00
0であり、さらに、数平均分子量(Mn)500〜1
0,000が好ましく、より好ましくは800〜8,0
00である。
【0020】上記無加硫ゴムのエマルジョンを含有する
水系スラリーと水架橋性ウレタンプレポリマーとの混合
において、水系スラリー中のエマルジョンの固形成分と
水架橋性ウレタンプレポリマーとの重量比は、反応速
度、分子量、温度等によって異なるが、通常、30:1
〜0.5:1が好ましく、より好ましくは10:1〜
1:1である。
水系スラリーと水架橋性ウレタンプレポリマーとの混合
において、水系スラリー中のエマルジョンの固形成分と
水架橋性ウレタンプレポリマーとの重量比は、反応速
度、分子量、温度等によって異なるが、通常、30:1
〜0.5:1が好ましく、より好ましくは10:1〜
1:1である。
【0021】上記無加硫ゴムのエマルジョンが、水架橋
性ウレタンプレポリマーに対して重量比30:1を超え
ると、製造時の形状保持性が損なわれ、重量比0.5:
1を下回ると、無加硫ゴムによる制振性能の発現が不十
分となる。
性ウレタンプレポリマーに対して重量比30:1を超え
ると、製造時の形状保持性が損なわれ、重量比0.5:
1を下回ると、無加硫ゴムによる制振性能の発現が不十
分となる。
【0022】以下、本発明の製造方法につき、図1を参
照しながら説明する。本発明の製造方法の第1の工程に
おいて、高比重充填材及び無加硫ゴムのエマルジョンを
含有する水系スラリーと水架橋性ウレタンプレポリマー
とを、連続的にパイプラインミキサーに供給して混合し
混合スラリーを調製する。
照しながら説明する。本発明の製造方法の第1の工程に
おいて、高比重充填材及び無加硫ゴムのエマルジョンを
含有する水系スラリーと水架橋性ウレタンプレポリマー
とを、連続的にパイプラインミキサーに供給して混合し
混合スラリーを調製する。
【0023】まず、水系スラリー3を、高比重充填材と
無加硫ゴムのエマルジョンとを撹拌機1aを有するタン
ク2a内で撹拌することにより調製する。次いで、タン
ク2a内の水系スラリー3と、タンク2b内の水架橋性
ウレタンプレポリマー4とを、それぞれポンプ5a、5
bによってパイプラインミキサー7に連続して送りこみ
攪拌機1cで攪拌混合することにより、混合スラリー1
0を調製する。
無加硫ゴムのエマルジョンとを撹拌機1aを有するタン
ク2a内で撹拌することにより調製する。次いで、タン
ク2a内の水系スラリー3と、タンク2b内の水架橋性
ウレタンプレポリマー4とを、それぞれポンプ5a、5
bによってパイプラインミキサー7に連続して送りこみ
攪拌機1cで攪拌混合することにより、混合スラリー1
0を調製する。
【0024】上記タンク2a、2bには、必要に応じ
て、脱気装置、タンク内気体置換装置、温度調整装置
(いずれも図示せず)等が、具備されていてもよい。脱
気を行うことによって、上記混合スラリー10内に気泡
が混入し難くなり、製造する制振遮音シートの品質を安
定させることができる。
て、脱気装置、タンク内気体置換装置、温度調整装置
(いずれも図示せず)等が、具備されていてもよい。脱
気を行うことによって、上記混合スラリー10内に気泡
が混入し難くなり、製造する制振遮音シートの品質を安
定させることができる。
【0025】また、上記水架橋性ウレタンプレポリマー
4は、長時間空気中に曝されると空気中の水分と反応し
て硬化するので、タンク2b内を窒素や乾燥空気と置換
しておくことが保管上好ましい。温度調整装置を設ける
ことによって、四季の温度変化による品質のばらつきが
少なくなり、品質の安定した制振遮音シートを成形する
ことができる。
4は、長時間空気中に曝されると空気中の水分と反応し
て硬化するので、タンク2b内を窒素や乾燥空気と置換
しておくことが保管上好ましい。温度調整装置を設ける
ことによって、四季の温度変化による品質のばらつきが
少なくなり、品質の安定した制振遮音シートを成形する
ことができる。
【0026】上記パイプラインミキサー7は、撹拌機1
cの駆動によって撹拌羽根8で混合するため、連続的に
2液を撹拌混合することが可能であり、混合と同時に混
合スラリー10を滞留させることなく前方へ送ることが
できる。上記パイプラインミキサー7によって、高比重
の溶液でも均一に混合することが可能である。パイプラ
インミキサー7の撹拌羽根8の枚数は、撹拌レベルと吐
出量に合わせて決定されるが、通常1枚〜20枚程度が
好ましい。
cの駆動によって撹拌羽根8で混合するため、連続的に
2液を撹拌混合することが可能であり、混合と同時に混
合スラリー10を滞留させることなく前方へ送ることが
できる。上記パイプラインミキサー7によって、高比重
の溶液でも均一に混合することが可能である。パイプラ
インミキサー7の撹拌羽根8の枚数は、撹拌レベルと吐
出量に合わせて決定されるが、通常1枚〜20枚程度が
好ましい。
【0027】また、撹拌羽根8の形状は、撹拌時に混合
スラリー10を前方に送り易くするため、撹拌羽根8に
前方に送るための角度を有するものを使用することが好
ましい。また、パイプラインミキサー7内で混合スラリ
ー10の温度上昇がある場合は、パイプラインミキサー
7に温度調節(冷却)機構を設けることが好ましい。
スラリー10を前方に送り易くするため、撹拌羽根8に
前方に送るための角度を有するものを使用することが好
ましい。また、パイプラインミキサー7内で混合スラリ
ー10の温度上昇がある場合は、パイプラインミキサー
7に温度調節(冷却)機構を設けることが好ましい。
【0028】また、上記水系スラリー3及びウレタンプ
レポリマー4をパイプラインミキサー7に移送する際に
用いられるポンプ5aとしては、特に限定されないが、
高比重充填材の磨耗に強いものが好ましく、例えば、ス
ネークポンプや、チューブポンプ等の使用が好ましい。
レポリマー4をパイプラインミキサー7に移送する際に
用いられるポンプ5aとしては、特に限定されないが、
高比重充填材の磨耗に強いものが好ましく、例えば、ス
ネークポンプや、チューブポンプ等の使用が好ましい。
【0029】次に、本発明の製造方法の第2の工程につ
いて説明する。第2の工程では、第1の工程で調製され
た混合スラリーを厚み調整機構を有する塗布槽に供給
し、塗布槽下を通過するシート状面材上に、所定の厚み
となるように連続的に塗布する。
いて説明する。第2の工程では、第1の工程で調製され
た混合スラリーを厚み調整機構を有する塗布槽に供給
し、塗布槽下を通過するシート状面材上に、所定の厚み
となるように連続的に塗布する。
【0030】第1の工程で調製された混合スラリー10
は、パイプラインミキサー7によって塗布槽11に供給
されるが、混合スラリー10の供給量の調節を容易にす
るために、ポンプ(図示しない)を併用することが好ま
しい。ここで用いられるポンプとしては、特に限定され
ないが、高比重充填材の磨耗に強いものが好ましく、例
えば、スネークポンプや、チューブポンプ等が挙げられ
る。
は、パイプラインミキサー7によって塗布槽11に供給
されるが、混合スラリー10の供給量の調節を容易にす
るために、ポンプ(図示しない)を併用することが好ま
しい。ここで用いられるポンプとしては、特に限定され
ないが、高比重充填材の磨耗に強いものが好ましく、例
えば、スネークポンプや、チューブポンプ等が挙げられ
る。
【0031】上記シート状面材21は、ロール状に巻き
取られており、ロール15を矢印方向に回転させること
によってロールから巻き戻されて、塗布槽11下を矢印
方向に移動する。一方、上記パイプラインミキサー7か
ら移送された混合スラリー10は、吐出口18から塗布
槽11に供給される。吐出口18から吐出された混合ス
ラリー10は、塗布槽11下を通過するシート状面材2
1上で一時的に堆積するが、厚み調節機16によってし
ごかれて、シート状面材21上に所定の厚みとなるよう
に塗工される。
取られており、ロール15を矢印方向に回転させること
によってロールから巻き戻されて、塗布槽11下を矢印
方向に移動する。一方、上記パイプラインミキサー7か
ら移送された混合スラリー10は、吐出口18から塗布
槽11に供給される。吐出口18から吐出された混合ス
ラリー10は、塗布槽11下を通過するシート状面材2
1上で一時的に堆積するが、厚み調節機16によってし
ごかれて、シート状面材21上に所定の厚みとなるよう
に塗工される。
【0032】上記厚み調節機16は上下方向に移動可能
となされており、厚み調節機16を上下移動させること
によって、シート状面材21と厚み調節機16との間の
間隔を調節し、所定の厚みに塗工する。
となされており、厚み調節機16を上下移動させること
によって、シート状面材21と厚み調節機16との間の
間隔を調節し、所定の厚みに塗工する。
【0033】上記吐出口18には、シート状面材の幅方
向に往復運動可能なトラバース機9が設けられてもよ
い。このようなトラバース機9によって、吐出口18が
幅方向に周期的に往復運動するため、混合スラリー10
を幅方向に均一に塗布することが可能となる。
向に往復運動可能なトラバース機9が設けられてもよ
い。このようなトラバース機9によって、吐出口18が
幅方向に周期的に往復運動するため、混合スラリー10
を幅方向に均一に塗布することが可能となる。
【0034】上記混合スラリーの塗工は、上記シート状
面材をロールコンベヤーで支持しながら搬送し、その搬
送途中で行ってもよいが、図1に示すように、ロール1
5上で塗工する方がより均一な厚み精度が得られるので
好ましい。
面材をロールコンベヤーで支持しながら搬送し、その搬
送途中で行ってもよいが、図1に示すように、ロール1
5上で塗工する方がより均一な厚み精度が得られるので
好ましい。
【0035】また、上記吐出口18をTダイのように広
幅状に設けることによって、幅方向に均一に塗布しても
よい。さらに、パイプラインミキサー7そのものを、幅
方向にトラバースさせながら、混合後直ぐにパイプライ
ンミキサー7から塗工してもよい。
幅状に設けることによって、幅方向に均一に塗布しても
よい。さらに、パイプラインミキサー7そのものを、幅
方向にトラバースさせながら、混合後直ぐにパイプライ
ンミキサー7から塗工してもよい。
【0036】本発明で得られる制振遮音シートに、緩衝
性や強度を付与するために、必要に応じて、上記シート
状面材21に塗工された混合スラリー10上に、さら
に、表面材22を積層してもよい。この表面材22をロ
ール状物から巻き戻して塗工された混合スラリー10上
に重ね合わせ、ロール12a,12bによって加圧する
ことにより積層する。
性や強度を付与するために、必要に応じて、上記シート
状面材21に塗工された混合スラリー10上に、さら
に、表面材22を積層してもよい。この表面材22をロ
ール状物から巻き戻して塗工された混合スラリー10上
に重ね合わせ、ロール12a,12bによって加圧する
ことにより積層する。
【0037】上記シート状面材21に塗工された混合ス
ラリー10上に表面材22を積層する場合には、表面材
22を積層後、ロール又は平板によって厚み調節を行う
と、さらに厚み精度が向上する。このような厚み調節
は、混合スラリー10をシート状面材21に塗工後、混
合スラリー10がゲル化するまでに行うのが好ましい。
ラリー10上に表面材22を積層する場合には、表面材
22を積層後、ロール又は平板によって厚み調節を行う
と、さらに厚み精度が向上する。このような厚み調節
は、混合スラリー10をシート状面材21に塗工後、混
合スラリー10がゲル化するまでに行うのが好ましい。
【0038】上記シート状面材21及び表面材22に
は、その平面性をよくするために、ロール状物から巻き
戻す際に張力調整機等で張力を与えてもよい。
は、その平面性をよくするために、ロール状物から巻き
戻す際に張力調整機等で張力を与えてもよい。
【0039】上記シート状面材21は、混合スラリーを
塗布するためのみならず、制振遮音シートの取扱い強度
を向上させるためにも用いられる。上記シート状面材2
1としては、合成繊維からなる不織布が取り扱い強度上
好ましく、該合成繊維としては、ナイロン、ポリエステ
ル、ポリエチレン、ポリプロピレン等が好適に用いられ
る。また、不織布の製造方法としては、スパンボンド
法、メルトブロー法、フラッシュ紡糸法、トウ開繊法、
バーストファイバー法等のいずれの方法が用いられても
よい。
塗布するためのみならず、制振遮音シートの取扱い強度
を向上させるためにも用いられる。上記シート状面材2
1としては、合成繊維からなる不織布が取り扱い強度上
好ましく、該合成繊維としては、ナイロン、ポリエステ
ル、ポリエチレン、ポリプロピレン等が好適に用いられ
る。また、不織布の製造方法としては、スパンボンド
法、メルトブロー法、フラッシュ紡糸法、トウ開繊法、
バーストファイバー法等のいずれの方法が用いられても
よい。
【0040】上記合成繊維不織布の目付量は、10〜1
50g/m2 が好ましく、より好ましくは20〜50g
/m2 である。目付量が、10g/m2 未満では、成形
時に不織布が破断しやすく、150g/m2 を超える
と、混合スラリー中の液体成分のしみこみが不均一とな
るため、厚み精度が出しにくくなる。
50g/m2 が好ましく、より好ましくは20〜50g
/m2 である。目付量が、10g/m2 未満では、成形
時に不織布が破断しやすく、150g/m2 を超える
と、混合スラリー中の液体成分のしみこみが不均一とな
るため、厚み精度が出しにくくなる。
【0041】上記表面材22には、上記合成繊維不織布
を使用してもよく、緩衝体として、より厚手の不織布
や、発泡体シートを使用してもよい。
を使用してもよく、緩衝体として、より厚手の不織布
や、発泡体シートを使用してもよい。
【0042】次に、本発明の製造方法の第3の工程につ
いて説明する。第3の工程では、上記シート状面材上に
塗工された混合スラリー中の水架橋性ウレタンプレポリ
マーを架橋させて混合スラリーをゲル化させる。
いて説明する。第3の工程では、上記シート状面材上に
塗工された混合スラリー中の水架橋性ウレタンプレポリ
マーを架橋させて混合スラリーをゲル化させる。
【0043】上記ウレタンプレポリマーは、水系スラリ
ーとの混合によってゲル化(架橋)反応を起こす。この
反応は、通常常温で進行するため、特に加熱を必要とし
ないが、ゲル化反応を促進させるために加熱を行っても
よい。上記塗工された混合スラリー10を加熱するため
に、例えば、図1に示す加熱機13が用いられる。ま
た、このゲル化反応は、上記第2の工程以後に起こるよ
うに、水系スラリー及びウレタンプレポリマーの混合比
や、混合スラリーの温度管理を行うのが好ましい。
ーとの混合によってゲル化(架橋)反応を起こす。この
反応は、通常常温で進行するため、特に加熱を必要とし
ないが、ゲル化反応を促進させるために加熱を行っても
よい。上記塗工された混合スラリー10を加熱するため
に、例えば、図1に示す加熱機13が用いられる。ま
た、このゲル化反応は、上記第2の工程以後に起こるよ
うに、水系スラリー及びウレタンプレポリマーの混合比
や、混合スラリーの温度管理を行うのが好ましい。
【0044】次に、本発明の製造方法の第4の工程につ
いて説明する。第4の工程では、第3の工程でゲル化さ
せた混合スラリーを乾燥する。
いて説明する。第4の工程では、第3の工程でゲル化さ
せた混合スラリーを乾燥する。
【0045】第3の工程で混合スラリー10をゲル化さ
せた後、表面材22、混合スラリー10及びシート状面
材21からなる三層積層体をカッター14で切断した
後、図2に示す乾燥機31に入れ、不要水分を乾燥して
除去することにより、制振遮音シートを得る。上記三層
積層体の乾燥には、バッチ式の乾燥機を使用したが、製
造ラインに設けられた長い乾燥ゾーンを使用して、連続
的に乾燥してもよい。
せた後、表面材22、混合スラリー10及びシート状面
材21からなる三層積層体をカッター14で切断した
後、図2に示す乾燥機31に入れ、不要水分を乾燥して
除去することにより、制振遮音シートを得る。上記三層
積層体の乾燥には、バッチ式の乾燥機を使用したが、製
造ラインに設けられた長い乾燥ゾーンを使用して、連続
的に乾燥してもよい。
【0046】上記カッターによる切断方式は、特に限定
されないが、トムソン刃による打ち抜きカット、ギロチ
ンカッター、鋸刃による切断、ウォータージェットによ
る切断などが挙げられる。
されないが、トムソン刃による打ち抜きカット、ギロチ
ンカッター、鋸刃による切断、ウォータージェットによ
る切断などが挙げられる。
【0047】乾燥方法は、特に限定されないが、加熱乾
燥や、室温での風乾でもよく、製造効率を考慮すると、
無加硫ゴムやウレタンプレポリマーが加熱分解しない温
度範囲で、加熱や温風により乾燥することが好ましい。
燥や、室温での風乾でもよく、製造効率を考慮すると、
無加硫ゴムやウレタンプレポリマーが加熱分解しない温
度範囲で、加熱や温風により乾燥することが好ましい。
【0048】本発明の製造方法によって得られる制振遮
音シート全体の厚みは、1〜30mmが好ましく、より
好ましくは1.5〜20mmである。制振遮音シート全
体の厚みが、1mm未満では、制振遮音性が不十分であ
り、また製造も困難となる。また、制振遮音シート全体
の厚みが、30mmを超えると制振遮音シートが重くな
りすぎて施工性が低下する。
音シート全体の厚みは、1〜30mmが好ましく、より
好ましくは1.5〜20mmである。制振遮音シート全
体の厚みが、1mm未満では、制振遮音性が不十分であ
り、また製造も困難となる。また、制振遮音シート全体
の厚みが、30mmを超えると制振遮音シートが重くな
りすぎて施工性が低下する。
【0049】
【作用】本発明の製造方法では、水系スラリー及び水架
橋性ウレタンプレポリマーとをパイプラインミキサーで
混合するため、極めて均一な混合が可能であり、滞留が
起こらないので、長時間連続的に製造しても混合スラリ
ーの品質、吐出量を安定させることができる。また、塗
布槽内で、シート状面材の幅方向に均一に分散させなが
ら塗布するので、厚み精度が優れ、均一な材質の制振遮
音シートが連続的に製造でき、生産性に優れる。
橋性ウレタンプレポリマーとをパイプラインミキサーで
混合するため、極めて均一な混合が可能であり、滞留が
起こらないので、長時間連続的に製造しても混合スラリ
ーの品質、吐出量を安定させることができる。また、塗
布槽内で、シート状面材の幅方向に均一に分散させなが
ら塗布するので、厚み精度が優れ、均一な材質の制振遮
音シートが連続的に製造でき、生産性に優れる。
【0050】
【発明の実施の形態】水系スラリーの調製 高比重充填材として砂鉄(比重4.6、粒径50メッシ
ュパス)1000重量部、無加硫ゴムのエマルジョンと
してカルボキシ変性SBRエマルジョン(日本合成ゴム
社製「JSR−0619」、比重1.0、固形分48重
量%)45重量部、増粘剤としてメチルセルロース(信
越化学社製「メトローズ 90SH30000」)2重
量部及び分散剤として水155重量部を、混合タンクに
供給した後攪拌羽根2により攪拌混合し水系スラリー
(A)を調製した。
ュパス)1000重量部、無加硫ゴムのエマルジョンと
してカルボキシ変性SBRエマルジョン(日本合成ゴム
社製「JSR−0619」、比重1.0、固形分48重
量%)45重量部、増粘剤としてメチルセルロース(信
越化学社製「メトローズ 90SH30000」)2重
量部及び分散剤として水155重量部を、混合タンクに
供給した後攪拌羽根2により攪拌混合し水系スラリー
(A)を調製した。
【0051】水架橋性ウレタンプレポリマーの調製 水架橋性ウレタンプレポリマー(B)として、トリレン
ジイソシアネートとポリオール〔ポリエチレングリコー
ル:ポリプロピレングリコール=85:15(モル
比)〕を含有する混合物〔第一工業製薬社製「モノタッ
ク305」、重量平均分子量(Mw)=3200,数平
均分子量(Mn)=1200,Mw/Mn=2.7,比
重1.1〕を使用した。
ジイソシアネートとポリオール〔ポリエチレングリコー
ル:ポリプロピレングリコール=85:15(モル
比)〕を含有する混合物〔第一工業製薬社製「モノタッ
ク305」、重量平均分子量(Mw)=3200,数平
均分子量(Mn)=1200,Mw/Mn=2.7,比
重1.1〕を使用した。
【0052】(実施例1)上記水系スラリー(A)と水
架橋性ウレタンプレポリマー(B)を、チューブポンプ
によって3枚羽根をもつパイプラインミキサーに供給し
て、2000rpmの回転数で撹拌し、A:B=10
0:1(重量比)となるように混合して、混合スラリー
を調製した。得られた混合スラリーを、約6kg/分の
吐出量で塗布槽下を通過するシート状面材(東洋紡績社
製スパンボンドポリエステル不織布「6701A」、目
付量:30g/m2 、550mm幅)上に、厚み調節機
を調製して4mm厚となるように塗工し、シート状面材
と混合スラリーとの積層体を得た。尚、混合スラリーの
塗工時に、トラバース機を往復運動(5秒/1往復)さ
せながら、520mm幅に塗工した。次いで、得られた
積層体に表面材を積層せず、加熱機により90度で乾燥
した後、寸法500mm×500mmに切断し、乾燥機
内で80℃の温度で5時間乾燥した4mm厚の制振遮音
シートを得た。
架橋性ウレタンプレポリマー(B)を、チューブポンプ
によって3枚羽根をもつパイプラインミキサーに供給し
て、2000rpmの回転数で撹拌し、A:B=10
0:1(重量比)となるように混合して、混合スラリー
を調製した。得られた混合スラリーを、約6kg/分の
吐出量で塗布槽下を通過するシート状面材(東洋紡績社
製スパンボンドポリエステル不織布「6701A」、目
付量:30g/m2 、550mm幅)上に、厚み調節機
を調製して4mm厚となるように塗工し、シート状面材
と混合スラリーとの積層体を得た。尚、混合スラリーの
塗工時に、トラバース機を往復運動(5秒/1往復)さ
せながら、520mm幅に塗工した。次いで、得られた
積層体に表面材を積層せず、加熱機により90度で乾燥
した後、寸法500mm×500mmに切断し、乾燥機
内で80℃の温度で5時間乾燥した4mm厚の制振遮音
シートを得た。
【0053】(実施例2)上記水系スラリー(A)と水
架橋性ウレタンプレポリマー(B)を、チューブポンプ
によって3枚羽根をもつパイプラインミキサーに供給し
て、3000rpmの回転数で撹拌し、A:B=10
0:2(重量比)となるように混合して、混合スラリー
を調製したこと、ならびに、シート状面材と混合スラリ
ーとの積層体に、面材として軟質ポリウレタン連続発泡
シート(43倍発泡品、t=2.0mm)を積層したこ
と以外は、実施例1と同様にして、6mm厚の制振遮音
シートを得た。
架橋性ウレタンプレポリマー(B)を、チューブポンプ
によって3枚羽根をもつパイプラインミキサーに供給し
て、3000rpmの回転数で撹拌し、A:B=10
0:2(重量比)となるように混合して、混合スラリー
を調製したこと、ならびに、シート状面材と混合スラリ
ーとの積層体に、面材として軟質ポリウレタン連続発泡
シート(43倍発泡品、t=2.0mm)を積層したこ
と以外は、実施例1と同様にして、6mm厚の制振遮音
シートを得た。
【0054】(実施例3)混合スラリーの塗工時に、ト
ラバース機を全く動かさなかったこと以外は、実施例2
と同様にして、6mm厚の制振遮音シートを得た。
ラバース機を全く動かさなかったこと以外は、実施例2
と同様にして、6mm厚の制振遮音シートを得た。
【0055】(比較例1)パイプラインミキサーの羽根
の回転による撹拌をせずに、上記水系スラリー(A)と
水架橋性ウレタンプレポリマー(B)を混合して混合ス
ラリーを調製したこと以外は、実施例1と同様にして、
4mm厚の制振遮音シートを得た。
の回転による撹拌をせずに、上記水系スラリー(A)と
水架橋性ウレタンプレポリマー(B)を混合して混合ス
ラリーを調製したこと以外は、実施例1と同様にして、
4mm厚の制振遮音シートを得た。
【0056】上記実施例及び比較例で得られた制振遮音
シートにつき、下記の性能評価を行い、その結果を表1
に示した。 (1)曲げ強度 JIS K7203に準拠して曲げ強度を測定した。 (2)厚みの測定 JIS B7502に準拠し、マイクロメーターを使用
して厚みを測定した。 (3)成形性の評価 10時間連続して制振遮音シートの製造を行い、製造開
始より吐出口から混合スラリーの吐出量が低下するまで
の時間を測定した。
シートにつき、下記の性能評価を行い、その結果を表1
に示した。 (1)曲げ強度 JIS K7203に準拠して曲げ強度を測定した。 (2)厚みの測定 JIS B7502に準拠し、マイクロメーターを使用
して厚みを測定した。 (3)成形性の評価 10時間連続して制振遮音シートの製造を行い、製造開
始より吐出口から混合スラリーの吐出量が低下するまで
の時間を測定した。
【0057】
【表1】
【0058】
【発明の効果】本発明の制振遮音シートの製造方法は、
上述の通りであり、比較的多量の高比重充填材を混合し
ても、安定した品質を有する比較的厚手の制振遮音シー
トの製造が可能であり、得られた制振遮音シートは、制
振遮音性が優れると共に、荷重が長期間作用しても大き
な変形が起こり難い。従って、上記制振遮音シートは、
住宅床用の制振遮音材として好適に使用することができ
る。
上述の通りであり、比較的多量の高比重充填材を混合し
ても、安定した品質を有する比較的厚手の制振遮音シー
トの製造が可能であり、得られた制振遮音シートは、制
振遮音性が優れると共に、荷重が長期間作用しても大き
な変形が起こり難い。従って、上記制振遮音シートは、
住宅床用の制振遮音材として好適に使用することができ
る。
【図1】本発明の制振遮音シートの製造方法の一例を示
す模式図である。
す模式図である。
【図2】本発明の制振遮音シートの製造方法に用いられ
る乾燥機の一例を示す概略図である。
る乾燥機の一例を示す概略図である。
1a,1c 攪拌機 2a,2b タンク 3 スラリー 4 水架橋性ウレタンプレポリマー 5a,5b ポンプ 7 パイプラインミキサー 8 攪拌羽根 9 トラバース機 10 混合スラリー 11 塗布槽 12a,12b ロール 13 加熱機 14 カッター 15 ロール 16 厚み調節機 17a,17b 18 吐出口 21 シート状面材 22 表面材
Claims (1)
- 【請求項1】 高比重充填材及び無加硫ゴムのエマルジ
ョンを含有する水系スラリーと水架橋性ウレタンプレポ
リマーとを、連続的にパイプラインミキサーに供給して
混合し混合スラリーを調製する第一の工程;該混合スラ
リーを厚み調整機構を有する塗布槽に供給し、該塗布槽
下を通過するシート状面材上に、所定の厚みとなるよう
に連続的に塗布する第二の工程;上記混合スラリー中の
水架橋性ウレタンプレポリマーを架橋させて混合スラリ
ーをゲル化させる第三の工程、ならびに、ゲル化させた
混合スラリーを乾燥する第四の工程からなることを特徴
とする制振遮音シートの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34381296A JPH10183798A (ja) | 1996-12-24 | 1996-12-24 | 制振遮音シートの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34381296A JPH10183798A (ja) | 1996-12-24 | 1996-12-24 | 制振遮音シートの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10183798A true JPH10183798A (ja) | 1998-07-14 |
Family
ID=18364432
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34381296A Pending JPH10183798A (ja) | 1996-12-24 | 1996-12-24 | 制振遮音シートの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10183798A (ja) |
-
1996
- 1996-12-24 JP JP34381296A patent/JPH10183798A/ja active Pending
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