JPH10183669A - 建設機械の制御装置 - Google Patents
建設機械の制御装置Info
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- JPH10183669A JPH10183669A JP34223296A JP34223296A JPH10183669A JP H10183669 A JPH10183669 A JP H10183669A JP 34223296 A JP34223296 A JP 34223296A JP 34223296 A JP34223296 A JP 34223296A JP H10183669 A JPH10183669 A JP H10183669A
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Abstract
装置に関し、目標動作情報と実際の動作情報との偏差を
極力排除できるようにする。 【解決手段】 機体側に支持されたアーム及びアームに
支持された作業部材をシリンダ式アクチュエータ120
〜122により動作させる建設機械において、上記アー
ムの目標動作情報を設定する目標値設定手段80と、上
記アームの動作情報を検出する動作情報検出手段91
と、上記アームの動作情報と上記目標動作情報とを入力
としてアクチュエータ120〜122を制御する制御手
段1と、上記目標動作情報を補正するための補正情報を
記憶する補正情報記憶手段140とをそなえ、制御手段
1が、補正情報記憶手段140からの補正情報で補正さ
れた補正目標動作情報を使用して、作業部材付きアーム
が目標とする動作状態となるように、アクチュエータ1
20〜122を制御するように構成する。
Description
圧ショベル等の建設機械に関し、特にかかる建設機械の
制御装置に関する。
示すように、無限軌条部500Aを有する下部走行体5
00上に、運転操作室(キャビン)600付きの上部旋
回体100をそなえており、更にこの上部旋回体100
に、ブーム(アーム部材)200,スティック300
(アーム部材),バケット(作業部材)400からなる
関節式アーム機構を装備した構成となっている。
0,230等により得られたブーム200,スティック
300,バケット400の各伸縮変位情報に基づき、ブ
ーム200,スティック300,バケット400をそれ
ぞれ油圧シリンダ120,121,122により適宜駆
動して、バケット400の進行方向或いはバケット40
0の姿勢を一定に保って掘削できるようになっており、
これにより、バケット400のごとき作業部材の位置と
姿勢の制御を正確に且つ安定して行ない得るようになっ
ている。
常は運転室600内に設けられた操作レバー(図示省
略)により操作されるようになっている。ところで、こ
のような建設機械において、ブーム200,スティック
300,バケット400等が、予め設定された一連の動
作を行なうように設定しておき、このように設定された
動作となるように油圧シリンダ120,121,122
をそれぞれ制御するようにした半自動制御システムが提
案されている。
は、スティック300及びブーム200を動かしてもバ
ケット400の水平方向(垂直方向)に対する角度(バ
ケット角)が常に一定に保持されるようなバケット角制
御モードや、バケット400の歯先112が直線的に移
動するような法面掘削モード(又は、バケット歯先直線
掘削モード、レイキングモード)や、法面掘削モードと
バケット角制御モードとを組み合わせたスムージングモ
ード等が考えられる。
は、油圧シリンダ120〜122の作動を制御するため
の操作レバーは、スティック300やブーム200に対
して目標移動速度を設定するための部材として機能す
る。すなわち、半自動制御モード時には、操作レバーの
操作量に応じて、スティック300やブーム200の移
動速度が決定されるのである。
うな半自動制御モード時にブーム200,スティック3
00,バケット400をフィードバック制御により軌跡
制御(追尾制御)する場合、各シリンダ120〜122
への指令値はフィードバックの偏差(即ち、入力情報と
出力情報との制御誤差)をもとに演算されるため、シリ
ンダ作動中の偏差をゼロにすることは困難であり、結果
としてバケット歯先位置は目標値に対して誤差を生じて
しまう場合がある。
では、実際のシリンダ位置やシリンダ速度を検出してか
らこれらを目標シリンダ位置や目標シリンダ速度と比較
して、これらの偏差を0に近づけるように制御が行なわ
れるため、制御中にこれらの偏差を完全に排除するのは
困難であり、これにより制御誤差が生じてしまうのであ
る。
たもので、建設機械の作業部材付きアームを自動制御す
る場合に、目標動作情報と実際の動作情報との偏差を極
力排除して、制御精度のさらなる向上を図るようにし
た、建設機械の制御装置を提供することを目的とする。
の本発明の建設機械の制御装置は、機体側にアームを揺
動自在に支持するともに該アームの先端部に作業部材を
揺動自在に支持し、上記の作業部材付きアームの揺動を
シリンダ式アクチュエータの伸縮動作によりそれぞれ行
なうように構成した建設機械において、上記の作業部材
付きアームの目標動作情報を操作レバーの位置に応じて
設定する目標値設定手段と、上記の作業部材付きアーム
の動作情報を検出する動作情報検出手段と、該動作情報
検出手段での検出結果と該目標値設定手段で設定された
該目標動作情報とを入力として、上記の作業部材付きア
ームが目標とする動作状態となるように、該アクチュエ
ータを制御する制御手段と、該目標動作情報を補正する
ための補正情報を記憶する補正情報記憶手段とをそな
え、該制御手段が、該補正情報記憶手段からの該補正情
報で補正された補正目標動作情報を使用して、上記の作
業部材付きアームが目標とする動作状態となるように、
該アクチュエータを制御すべく構成されたことを特徴と
している。
制御装置は、上記請求項1記載の構成に加えて、該補正
情報記憶手段が、上記の作業部材付きアームに所定の動
作を行なわせて、該補正情報を収集して記憶するように
構成されたことを特徴としている。また、請求項3記載
の本発明の建設機械の制御装置は、上記請求項1記載の
構成に加えて、該補正情報記憶手段が、上記の作業部材
付きアームの異なった動作モード毎に異なった補正情報
を記憶するように構成され、該制御手段が、上記の作業
部材付きアームの動作モードに応じて得られた補正情報
で補正された該補正目標動作情報を使用して、上記の作
業部材付きアームが目標とする動作状態となるように、
該アクチュエータを制御すべく構成されたことを特徴と
している。
の形態について説明する。本実施形態にかかる建設機械
としての油圧ショベルは、図1に示すように、左右に無
限軌条部500Aを有する下部走行体500上に、運転
操作室600付き上部旋回体(建設機械本体)100が
水平面内で回転自在に設けられている。
一端が回動可能に接続されるブーム(アーム部材)20
0が設けられ、更にブーム200に対して、一端が関節
部を介して回動可能に接続されるスティック(アーム部
材)300が設けられている。さらに、スティック30
0に対して、一端が関節部を介して回動可能に接続さ
れ、先端が地面を掘削し内部に土砂を収容可能なバケッ
ト(作業部材)400がが設けられている。
0,スティック300及びバケット400により、関節
式アーム機構が構成される。即ち、上部旋回体100に
一端部を枢着され他端側にバケット400を有するとと
もに、関節部を介して相互に接続された一対のアーム部
材(ブーム200,スティック300)を少なくとも有
する関節式アーム機構が構成されることになる。
ブーム油圧シリンダ120,スティック油圧シリンダ1
21,バケット油圧シリンダ122(以下、ブーム油圧
シリンダ120をブームシリンダ120又は単にシリン
ダ120ということがあり、スティック油圧シリンダ1
21をスティックシリンダ121又は単にシリンダ12
1ということがあり、バケット油圧シリンダ122をバ
ケットシリンダ122又は単にシリンダ122というこ
とがある)が設けられている。
端が上部旋回体100に対して回動可能に接続されると
ともに、他端がブーム200に対して回動可能に接続さ
れている。即ち、ブームシリンダ120は、上部旋回体
100とブーム200との間に介装されて、端部間の距
離が伸縮することにより、ブーム200を上部旋回体1
00に対して回動させることができるものである。
一端がブーム200に対して回動可能に接続されるとと
もに、他端がスティック300に対して回動可能に接続
されている。即ち、スティックシリンダ121は、ブー
ム200とスティック300との間に介装されて、端部
間の距離が伸縮することにより、スティック300をブ
ーム200に対して回動させることができるものであ
る。
一端がスティック300に対して回動可能に接続される
とともに、他端がバケット400に対して回動可能に接
続されている。即ち、バケットシリンダ122は、ステ
ィック300とバケット400との間に介装されて、端
部間の距離が伸縮することにより、バケット400をス
ティック300に対して回動させることができるもので
ある。なお、バケット油圧シリンダ122の先端部に
は、リンク機構130が設けられている。
2で、伸縮動作を行なうことによりアーム機構を駆動す
る複数のシリンダ式アクチュエータを有するシリンダ式
アクチュエータ機構が構成される。なお、図示しない
が、左右の無限軌条部500Aをそれぞれ駆動する油圧
モータや、上部旋回体100を旋回駆動する旋回モータ
も設けられている。
20〜122や上記の油圧モータや旋回モータのための
油圧回路が設けられており、この油圧回路には、エンジ
ンEによって駆動されるポンプ51,52や主制御弁
(メインコントロールバルブ)13,14,15等が介
装されている。また、主制御弁13,14,15を制御
するために、パイロット油圧回路が設けられており、こ
のパイロット油圧回路には、エンジンEによって駆動さ
れるパイロットポンプ50,電磁比例弁3A,3B,3
C,電磁切替弁4A,4B,4C,セレクタ弁18A,
18B,18C等が介装されている。
介して、主制御弁13,14,15を制御することによ
り、制御したいモードに応じて、ブーム200,スティ
ック300,バケット400が所望の伸縮変位となるよ
うに制御するコントローラ(制御手段)1が設けられて
いる。なお、このコントローラ1は、マイクロプロセッ
サ,ROMやRAM等のメモリ,適宜の入出力インタフ
ェースなどで構成される。
ンサからの検出信号(設定信号を含む)が入力されるよ
うになっており、コントローラ1は、これらのセンサか
らの検出信号に基づき、上記の制御を実行するようにな
っている。なお、このようなコントローラ1による制御
を半自動制御という。上記の半自動制御のモードとして
は、バケット角制御モード(図9参照),法面掘削モー
ド(バケット歯先直線掘削モード又はレイキングモー
ド)(図10参照),法面掘削モードとバケット角制御
モードとを組み合わせたスムージングモード(図11参
照),バケット角自動復帰モード(オートリターンモー
ド)(図12参照)等がある。
示すように、スティック300及びブーム200を動か
してもバケット400の水平方向(垂直方向)に対する
角度(バケット角)が常に一定に保たれるモードで、こ
のモードは、図2に示すディスプレイスイッチパネル、
又は、目標法面角設定器付きモニタパネル(以下、単に
モニタパネルという)10上のバケット角制御スイッチ
をONにすると、実行される。なお、バケット400が
手動にて動かされた時、このモードは解除され、バケッ
ト400が止まった時点でのバケット角が新しいバケッ
ト保持角として記憶される。
バケット400の歯先112が直線的に動くモードであ
る。但し、バケットシリンダ122は作動せず、したが
って、バケット400の移動に伴い、バケット角φ(法
面に対するバケット400の歯先112の角度)が変化
する。法面掘削モード+バケット角制御モード(スムー
ジングモード)は、図11に示すように、バケット40
0の歯先112が直線的に動くモードであり、バケット
角φも掘削中一定に保たれる。
ように、バケット角が予め設定された角度に自動的に復
帰するモードであり、復帰バケット角はモニタパネル1
0によって設定される。このモードはバケット操作レバ
ー6上のバケット自動復帰スタートスイッチ7をONに
することで始動する。バケット400が予め設定された
角度まで復帰した時点でこのモードは解除される。
ングモードは、モニタパネル10上の半自動制御スイッ
チをONにし、かつ、スティック操作レバー8上の法面
掘削スイッチ9をONにし、スティック操作レバー8と
ブーム操作レバー6の両方又はどちらか一方が動かされ
た時に、これらのモードに入るようになっている。な
お、目標法面角はモニタパネル10上のスイッチ操作に
て設定される。
ドでは、スティック操作レバー8の操作量により目標法
面角に対して平行方向のバケット歯先移動速度が設定さ
れ、ブーム操作レバー6の操作量により目標法面角に対
して垂直方向のバケット歯先移動速度が設定されるよう
になっている。したがって、スティック操作レバー8を
操作すると、目標法面角に沿って、バケット歯先112
が直線移動を開始し、掘削中にブーム操作レバー6を動
かすことによって、手動による目標法面高さの微調整が
可能となる。
作レバー6とを同時に操作した場合は設定斜面(法面)
に対して、平行及び垂直方向の合成ベクトルによりバケ
ット歯先112の移動方向とその速度が決定されること
になる。また、法面掘削モード,スムージングモードで
は、バケット操作レバー6を操作することによって掘削
中のバケット角を微調整するほか、目標法面高さも変更
することができる。すなわち、この半自動掘削モードに
おいても、掘削中に手動にてバケット角及び目標法面高
さの微調整を行なうことができるのである。
能であるが、この手動モードでは、従来の油圧ショベル
と同等の操作が可能となるほかに、バケット歯先112
の座標表示が可能である。また、半自動制御システム全
体のサービス・メンテナンスを行なうためのサービスモ
ードも用意されており、このサービスモードはコントロ
ーラ1に外部ターミナル2を接続することによって行な
われる。そして、このサービスモードによって、制御ゲ
インの調整や各センサの初期化等が行なわれる。
種センサとして、図2に示すように、圧力スイッチ1
6,圧力センサ19,28A,28B,レゾルバ(角度
センサ)20〜22,傾斜角センサ24等が設けられて
おり、更にコントローラ1には、エンジンポンプコント
ローラ27やON−OFFスイッチ7,9やモニタパネ
ル10が接続されている。なお、外部ターミナル2は、
制御ゲインの調整や各センサの初期化時等に、コントロ
ーラ1に接続される。
は、エンジン回転数センサ23からのエンジン回転数情
報を受けてエンジンEを制御するもので、コントローラ
1との間で協調情報を相互にやり取りできるようになっ
ている。又、レゾルバ20〜22での検出信号は、信号
変換器(変換手段)26を介してコントローラ1へ入力
されるようになっている。
操作レバー6及びブーム200用の操作レバー8から主
制御弁13,14,15に接続されたパイロット配管に
取り付けられており、パイロット配管内のパイロット油
圧を検出するセンサである。かかるパイロット配管内の
パイロット油圧は、操作レバー6,8の操作量によって
変化するため、この油圧を計測することで操作レバー
6,8の操作量を推定できるようになっている。
ダ120及びスティックシリンダ121に供給される油
圧を検出することで、各シリンダ120,121の伸縮
状態を検出するものである。圧力スイッチ16は、操作
レバー6,8のパイロット配管にセレクタ17等を介し
て取り付けられており、操作レバー6,8の操作位置が
中立か否かを検出するための中立検出用スイッチとして
設けられている。そして、操作レバー6,8が中立状態
の時には、圧力スイッチ16の出力がOFFとなり、操
作レバー6,8が操作される(非中立状態の時)と、圧
力スイッチ16の出力がONとなるようになっている。
なお、この圧力スイッチ16は上記圧力センサ19の異
常検出や手動/半自動制御モードの切替用としても利用
される。
本体100への枢着部(関節部)に設けられ、ブーム2
00の姿勢を検出する(モニタする)第1角度センサと
して機能するものである。また、レゾルバ21は、ステ
ィック300のブーム200への枢着部(関節部)に設
けられ、スティック300の姿勢を検出する(モニタす
る)第2角度センサとして機能するものである。また、
レゾルバ22は、リンク機構枢着部に設けられてバケッ
ト400の姿勢を検出する(モニタする)第3角度セン
サとして機能するもので、これらのレゾルバ20〜22
により、アーム機構の姿勢を角度情報で検出する角度検
出手段が構成される。
20で得られた角度情報をブームシリンダ120の伸縮
変位情報に変換し、レゾルバ21で得られた角度情報を
スティックシリンダ121の伸縮変位情報に変換し、レ
ゾルバ22で得られた角度情報をバケットシリンダ12
2の伸縮変位情報に変換するもの、即ち、レゾルバ20
〜22で得られた角度情報を対応するシリンダ120〜
122の伸縮変位情報に変換するもので、このため、こ
の信号変換器26は、各レゾルバ20〜22からの信号
を受ける入力インタフェース26A,各レゾルバ20〜
22で得られた角度情報に対応するシリンダ120〜1
22の伸縮変位情報を記憶するルークアップテーブル2
6B−1を含むメモリ26B,各レゾルバ20〜22で
得られた角度情報に対応するシリンダ120〜122の
伸縮変位情報を求めシリンダ伸縮変位情報をコントロー
ラ1に通信しうる主演算装置(CPU)26C,主演算
装置(CPU)26Cからのシリンダ伸縮変位情報を送
出する出力インタフェース26D等をそなえて構成され
ている。
た角度情報θbm,θst,θbkに対応するシリンダ120
〜122の伸縮変位情報λbm,λst,λbkは余弦定理を
用いて次式で求めることができる。 λbm=〔L101102 2+L101111 2 −2L101102・L101111cos( θbm+Axbm )〕1/2 ・・・・(1) λst=〔L103104 2+L104105 2−2L103104・L104105cosθst〕1/2 ・・・・(2) λbk=〔L106107 2+L107109 2−2L106107・L107109cosθbk〕1/2 ・・・・(3) ここで、上式において、Lijは固定長、Axbm は固定角
を表し、Lの添字ijは節点i,j間の情報を有する。
例えばL101102は節点101と節点102との距離を表
す。なお、ここでは、節点101の位置をxy座標の原
点とする(図8参照)。
報θbm,θst,θbkが得られる毎に、上式を演算手段
(例えばCPU26C)で演算してもよい。この場合
は、CPU26Cが、各レゾルバ20〜22で得られた
角度情報から角度情報に対応するシリンダ120〜12
2の伸縮変位情報を演算により求める演算手段を構成す
ることになる。
は、半自動制御時のフィードバック制御用に利用される
ほか、バケット歯先112の位置計測/表示用座標を計
測するためにも利用される。また、半自動制御モードに
おけるバケット歯先112の位置は、油圧ショベルの上
部旋回体100のある1点を原点として演算されるが、
上部旋回体100がフロントリンケージ方向に傾斜した
時、制御演算上の座標系を車両傾斜分だけ補正すること
が必要になる。傾斜センサ24は、この座標系を補正す
るために設けられている。
3Cは、コントローラ1からの制御信号を受けて、パイ
ロットポンプ50から供給される油圧を制御するように
なっており、この油圧を切替弁4A〜4C又はセレクタ
弁18A〜18Cを通して主制御弁13,14,15に
作用させることにより、主制御弁13,14,15のス
プール位置が制御され、目標シリンダ速度が得られるよ
うになっている。
すれば、手動にて各シリンダ120〜121を制御する
ことができる。なお、スティック合流調整比例弁11は
目標シリンダ速度に応じた油量を得るために2つのポン
プ51,52の合流度合を調整するものである。また、
スティック操作レバー8には、ON−OFFスイッチ
(法面掘削スイッチ)9が取り付けられており、オペレ
ータがこのスイッチを操作することによって、半自動制
御モードの選択又は非選択が実行される。そして、半自
動制御モードが選択されると、上述したようにバケット
歯先112を直線的に動かすことができるようになるの
である。
−OFFスイッチ(バケット自動復帰スタートスイッ
チ)7が取り付けられており、オペレータがこのスイッ
チ7をONすることによって、バケット400を予め設
定された角度に自動復帰させることができるようになっ
ている。安全弁(セーフティバルブ)5は電磁比例弁3
A〜3Cに供給されるパイロット圧を断続するためのも
ので、この安全弁5がON状態の時のみパイロット圧が
電磁比例弁3A〜3Cに供給されるようになっている。
したがって、半自動制御上、何らかの故障があった場合
等は、この安全弁5をOFF状態にすることにより、速
やかに半自動制御を停止することができる。
ータが設定したエンジンスロットルの位置によって異な
り、更にエンジンスロットルが一定であっても負荷によ
ってエンジン回転速度は変化する。ポンプ50,51,
52はエンジンEに直結されているので、エンジン回転
速度が変化すると、ポンプ吐出量も変化するため、主制
御弁13,14,15のスプール位置が一定であって
も、シリンダ速度はエンジン回転速度の変化に応じて変
化してしまう。そこで、これを補正すべくエンジンEに
エンジン回転速度センサ23が取り付けられているので
ある。すなわち、エンジン回転速度が低い時は、バケッ
ト歯先112の目標移動速度を遅くするようになってい
る。
8,図13参照)やバケット復帰角の設定器として使用
されるほか、バケット歯先400の座標や計測された法
面角あるいは計測された2点座標間距離の表示器として
も使用されるようになっている。なお、このモニタパネ
ル10は、操作レバー6,8とともに運転操作室600
内に設けられる。
おいては、従来のパイロット油圧ラインに圧力センサ1
9及び圧力スイッチ16を組込み、操作レバー6,8の
操作量を検出し、レゾルバ20,21,22を用いてフ
ィードバック制御を行なうものであり、かかる制御は、
各シリンダ120,121,122毎に独立した多自由
度フィードバック制御ができるような構成となってい
る。これにより、圧力補償弁等の油器の追加が不要とな
る。なお、上部旋回体100の傾斜による影響は車両傾
斜角センサ24により補正される。また、切替スイッチ
9によりオペレータは任意にモードを選択できるように
なっているほか、目標法面角を設定することもできるよ
うになっているのである。
る半自動制御モード(バケット自動復帰モードを除く)
の制御アルゴリズムについて図4を用いて説明する。す
なわち、最初に、バケット歯先112の移動速度及び方
向を、目標法面設定角,スティックシリンダ121及び
ブームシリンダ120を制御するパイロット油圧,車両
傾斜角,エンジン回転速度の情報より求める。次に、こ
れらの情報に基づいて、各シリンダ120,121,1
22の目標速度を演算する。この時、エンジン回転速度
の情報は、シリンダ速度の上限を決定するためのパラメ
ータとなる。
すように、各シリンダ120,121,122毎に独立
した制御部1A,1B,1Cをそなえており、各制御
は、図4に示すように、独立した制御フィードバックル
ープとして構成され、互いに干渉し合うことがないよう
になっている。図4に示す閉ループ制御内の補償構成
は、各制御部1A,1B,1Cとも、図5に示すよう
に、変位,速度についてのフィードバックループとフィ
ードフォワードループの多自由度構成となっており、制
御ゲイン(制御パラメータ)可変のフィードバックルー
プ式補償手段72と、制御ゲイン(制御パラメータ)可
変のフィードフォワード式補償手段73とをそなえて構
成されている。
ードバックループ式補償手段72において、目標速度と
速度フィードバック情報との偏差に所定のゲインKvp
(符号62参照)を掛けるルートと、目標速度を一旦積
分して(図5の積分要素61参照)、この目標速度積分
情報と変位フィードバック情報との偏差に所定のゲイン
Kpp(符号63参照)を掛けるルートと、上記目標速
度積分情報と変位フィードバック情報との偏差にIゲイ
ン係数(符号64a参照)や所定のゲインKpi(符号
64参照)を掛け更に積分(符号66参照)を施すルー
トによりフィードバックループ処理がなされ、更に、フ
ィードフォワード式補償手段73においては、目標速度
に所定のゲインKf(符号65参照)を掛けるルートに
よりフィードフォワードループ処理がなされるようにな
っている。
シリンダ120〜122の動作情報を検出する動作情報
検出手段91としてシリンダ位置検出手段83が設けら
れており、コントローラ1では、動作情報検出手段91
からの検出情報と、目標値設定手段80で設定された目
標動作情報(例えば、目標移動速度)とを入力情報とし
て、ブーム200等のアーム及び作業部材(バケット)
400が目標とする動作状態となるように制御信号を設
定するようになっている。
手段83は、上述したレゾルバ20〜22と信号変換器
26とから構成されており、レゾルバ20〜22により
検出された角度情報を信号変換器26に取り込んで、こ
の信号変換器26内において角度情報をシリンダ変位情
報に変換することで、シリンダ位置を検出するようにな
っている。また、シリンダ位置検出手段83からの検出
情報を時間微分することにより、シリンダの位置情報の
みならず、シリンダ速度情報もフィードバックされるよ
うになっているのである。
i,Kfの値は、ゲインスケジューラ70によって可変
しうるようになっており、ゲインスケジューラ70で
は、作動油の温度情報や各シリンダ120〜122の負
荷情報等に基づいて、各ゲインKvp,Kpp,Kp
i,Kfの値を補正するようになっている。また、非線
形除去テーブル71が、電磁比例弁3A〜3Cや主制御
弁13〜15等の非線形性を除去するために設けられて
いるが、この非線形除去テーブル71を用いた処理は、
テーブルルックアップ手法を用いることにより、コンピ
ュータにて高速に行なわれるようになっている。
について説明する。本装置では、上述したように、フィ
ードバックループ式補償手段72により実際のシリンダ
位置情報及びシリンダ速度情報を入力情報としてフィー
ドバックし、コントローラ1では、これらの情報に基づ
いてブーム200やバケット400等が目標とする動作
状態となるように各シリンダ120〜122の動作を制
御するようになっている。
制御では、実際のシリンダ位置やシリンダ速度を検出し
てからこれらを目標シリンダ位置や目標シリンダ速度と
比較して、これらの偏差を0に近づけるように制御が行
なわれるため、制御中にこれらの偏差を完全に排除する
のは困難である。そこで、本発明では、図5,図6に示
すように、目標値設定手段80で設定された目標動作情
報を補正するための補正情報を記憶する補正情報記憶手
段140が設けられ、補正情報記憶手段140からの補
正目標動作情報に基づいて、ブーム200やバケット4
00が目標動作状態となるように、各油圧シリンダ12
0〜122を制御するようになっている。
には、作業開始前に所定回数(又は1回)だけ目標値設
定手段80で設定された制御信号にしたがったシミュレ
ーション動作を行ない、油圧シリンダ120〜122の
目標位置情報と、動作情報検出手段91(具体的には、
シリンダ位置検出手段83)から得られる実シリンダ位
置情報との偏差(補正情報)が補正情報記憶手段140
に記憶されるようになっている。
段140で記憶された偏差分の誤差情報を目標値設定手
段80で設定された制御信号に対して加えることで、各
油圧シリンダ120〜122にあらかじめ偏差を見込ん
だ信号を出力するようになっているのである。そして、
これにより半自動制御モード時に、正確なバケット位置
制御を実行することができるようになっているのであ
る。
ついてもう少し詳しく説明すると、補正情報記憶手段1
40は、図6に示すように、目標値設定手段80で設定
されたシリンダの目標位置情報を補正するための補正情
報を記憶する目標位置補正情報記憶手段141と、目標
値設定手段80で設定されたシリンダの目標速度情報を
補正するための補正情報を記憶する目標速度補正情報記
憶手段142とから構成されている。また、図6に示す
ように、補正情報記憶手段140は、ブームシリンダ1
20,スティックシリンダ121,バケットシリンダ1
22のぞれぞれの制御系に設けられている。
目標位置補正情報記憶手段141と目標速度補正情報記
憶手段142とはそれぞれ同様に構成されたものであ
り、以下では、これらの記憶手段141,142を代表
して目標位置補正情報記憶手段141を用いて説明す
る。この目標位置補正情報記憶手段141は、図6に示
すように、記憶部(メモリ)141aと増幅部141b
と入力スイッチ(Sin)141cと出力スイッチ(Sou
t )141dとをそなえており、入力スイッチ141c
を閉じると、目標値設定手段80で設定されたシリンダ
目標位置情報とシリンダ位置検出手段83により検出さ
れたと実際のシリンダ位置との偏差(補正情報)が、記
憶部141aに入力されるようになっており、この偏差
が記憶部141aにメモリされるようになっている。な
お、このような偏差(補正情報)の収集動作は、半自動
制御モード時において、作業モードを変更する度にその
都度実行されるようになっている。
力スイッチ141dを閉じると、記憶部141aからの
偏差情報が増幅部141bを介して出力され、目標値設
定手段80で設定されたシリンダ目標位置情報に加算さ
れるのである。これにより、各油圧シリンダ120〜1
22に出力される位置及び速度の制御信号は、あらかじ
め誤差分を考慮した信号が入力されることになるので、
実際の油圧シリンダ位置と目標シリンダ位置との偏差を
なくすことができ、正確で確実な歯先位置制御を行なう
ことができるのである。
シリンダ位置と実シリンダ位置との偏差が図7(a)に
示すような特性データとして得られた場合には、目標値
設定手段80で設定された目標シリンダ位置情報〔図7
(b)に実線で示す〕に対して、図7(a)に示す偏差
分の情報が加味され、これにより、実際には図7(b)
に破線で示すような特性の制御信号が油圧シリンダ12
0〜122に入力されることになるのである。
段142内の符号142a〜142dは、それぞれ上述
の記憶部141a,増幅部141b,入力スイッチ14
1c及び出力スイッチ141dに対応したものであり、
それぞれ、記憶部141a,増幅部141b,入力スイ
ッチ141c及び出力スイッチ141dと同様の機能を
有している。
軸をスティックシリンダ位置として設定しているが、図
7(a),(b)の横軸を時間として設定してもよい。
また、このような補正情報記憶手段140を用いて目標
シリンダ位置と実シリンダ位置との偏差情報を得るよう
にした場合には、実際のシリンダ位置と目標シリンダ位
置との偏差を0にすることができるので、この場合に
は、フィードバックループ式補償手段73によるPID
制御の寄与は低くなる。しかしながら、半自動制御モー
ドによる作業中に各油圧シリンダ120〜122の負荷
が変動することも考えられ、このような外乱作用時に
は、フィードバックループ式補償手段73により、目標
シリンダ位置と実シリンダ位置との偏差をなくすような
制御が行なわれることになるのである。
御装置は、上述のように構成されているので、油圧ショ
ベルを用いて、図13に示すような目標法面角αの法面
掘削作業を半自動制御により行なう際に、従来の手動制
御のシステムに比し、ブーム200及びスティック30
0の合成移動量を掘削速度に合わせて自動調整する電子
油圧システムにより、上記のような半自動制御機能を実
現することができるのである。
トローラ1へ種々のセンサからの検出信号(目標法面角
の設定情報を含む)が入力されると、このコントローラ
1では、これらのセンサからの検出信号(信号変換器2
6を介したレゾルバ20〜22での検出信号も含む)に
基づいて、電磁比例弁3A,3B,3Cに対する制御信
号を設定する。
記電磁比例弁3A,3B,3Cからのパイロット油圧に
応じて作動することで、ブーム200,スティック30
0,バケット400が所望の伸縮変位となるように制御
され、これにより、上記のような半自動制御が実行され
るのである。また、この半自動制御に際しては、まず、
目標法面設定角,スティックシリンダ121及びブーム
シリンダ120を制御するパイロット油圧,車両傾斜
角,エンジン回転速度等の情報によりバケット歯先11
2の移動速度及び方向を求め、この情報に基づいて各シ
リンダ120,121,122の目標速度を演算するの
である。この時エンジン回転速度の情報は、シリンダ速
度の上限を決定する時必要となる。また、このような制
御は、各シリンダ120,121,122毎に独立した
フィードバックループとして構成されているので、互い
に干渉し合うことはない。
標値設定手段80で設定された目標動作情報を補正する
ための補正情報を記憶する補正情報記憶手段140を設
け、この補正情報記憶手段140からの補正目標動作情
報に基づいて、ブーム200等の動作が目標動作状態と
なるように、各油圧シリンダ120〜122が制御され
るので、バケット400の歯先位置制御の精度を向上さ
せることができるのである。
る補正情報の収集及び出力について説明すると、まず、
オペレータが半自動制御に切り替えて、法面掘削モード
等ののいずれかの作業モードを設定すると、目標値設定
手段80により、この作業モードに応じた目標シリンダ
位置及び目標シリンダ速度が設定される。また、補正情
報記憶手段140では、半自動制御への切り替え操作と
同期して入力スイッチ141cが閉じられる(ONに切
り替えられる)とともに、出力スイッチ141dが開か
れる(OFFに切り替えられる)。
目標シリンダ位置及び目標シリンダ速度の制御信号に基
づいて、ブーム200等の油圧シリンダ120〜122
のシミュレーション動作(所定の動作)が実行される。
このとき、シリンダ位置検出手段83により油圧シリン
ダ120〜122の実シリンダ位置及び実シリンダ速度
が検出されるが、この検出信号は、フィードバックルー
プ式補償手段72を介して入力側に戻され、目標シリン
ダ位置及び目標シリンダ速度との偏差〔図7(a)参
照〕が算出される。
ン動作時には入力スイッチ141cがONであって、出
力スイッチ141dはOFFになっているので、この偏
差情報は、入力スイッチ141cを介して補正情報記憶
手段140の記憶部141bにメモリされる。なお、上
述の偏差は、目標シリンダ位置(速度)と、フィードバ
ック制御及びフィードフォワード制御による実シリンダ
位置(速度)との間に生じている制御誤差である。
が所定回数(例えば1回)実行されると、今度は入力ス
イッチ141cがOFF切り替えられるとともに、出力
スイッチ141dがONに切り替えられ、実際の半自動
制御モードによる作業が開始される。この場合は、記憶
部141bにメモリされた偏差情報が増幅部141c及
び出力スイッチ141dを介して出力され、目標値設定
手段80からの情報に加算される。
定手段80からの情報に偏差情報を加味した制御信号
〔図7(b)に破線で示す〕が油圧シリンダ120〜1
22に出力されることになり、実際の制御における目標
シリンダ位置(速度)と、実シリンダ位置(速度)との
間の偏差を極力排除することができるのである。すなわ
ち、半自動制御モードによる作業開始前には、この制御
モードに応じたシミュレーション動作を行なって目標シ
リンダ位置(速度)と実シリンダ位置(速度)との偏差
情報が記憶されるとともに、実際の制御開始時には、こ
の偏差情報を目標シリンダ位置情報に加えて各油圧シリ
ンダ120〜122への制御信号が補正されることにな
る。
2には、この偏差分を見込んで補正された制御信号が入
力されることになり、各油圧シリンダ120〜122の
位置制御、速度制御の精度を大幅に向上させることがで
きるのである。また、これにより、歯先位置の制御精度
も大幅に向上させることができるのである。さらには、
本発明の建設機械の制御装置では、補正情報記憶手段1
40という簡素な回路を設けるという簡素な構成によ
り、コスト増や重量増がほとんどないという利点もあ
る。
標法面角の設定は、モニタパネル10上のスイッチによ
る数値入力による方法,2点座標入力法,バケット角度
による入力法によりなされ、同じく半自動制御システム
におけるバケット復帰角の設定は、モニタパネル10上
のスイッチによる数値入力による方法,バケット移動に
よる方法によりなされるが、いずれも公知の手法が用い
られる。
法は、レゾルバ20〜22で検出された角度情報を信号
変換器26でシリンダ伸縮変位情報に変換したものに基
づいて、次のようにして行なわれる。まず、バケット角
度制御モード(図9参照)では、バケット400とx軸
となす角(バケット角)φを任意の位置で一定となるよ
うに、バケットシリンダ122長さを制御する。このと
き、バケットシリンダ長さλbkは、ブームシリンダ長さ
λbm,スティックシリンダ長さλst及び上記のバケット
角度φをパラメータとして求めることができる。
バケット角度φは一定に保たれるから、バケット歯先位
置112と節点108は平行に移動する。まず、節点1
08がx軸に対して平行に移動する場合(水平掘削)を
考えると次のようになる。すなわち、この場合は、掘削
を開始するリンケージ姿勢における節点108の座標を
(x108 ,y108 )とし、この時のリンケージ姿勢にお
けるブームシリンダ120とスティックシリンダ121
のシリンダ長さを求め、x108 が水平に移動するように
ブーム200とスティック300の速度関係を求める。
なお、節点108の移動速度はスティック操作レバー8
の操作量によって決定される。
合、微小時間Δt後の節点108の座標は(x108 +Δ
x,y108 )で表わされる。Δxは移動速度によって決
まる微小変位である。したがって、x108 にΔxを考慮
することで、Δt後の目標ブーム及びスティックシリン
ダの長さが求められる。法面掘削モード(図10参照)
では、スムージングモードと同様の要領で制御が行なわ
れるが、移動する点が節点108からバケット歯先位置
112へ変更され、更にバケットシリンダ長さλbkが固
定されることを考慮した制御となる。
斜角の補正については、フロントリンケージ位置の演算
は図8における節点101を原点としたxy座標系で行
なわれる。したがって、車両本体がxy平面に対して傾
斜した場合、上記xy座標が地面(水平面)対して傾
き、地面に対する目標傾斜角が変化してしまう。これを
補正するため、車両に傾斜角センサ24を取り付け、こ
の傾斜角センサ24によって、車両本体がxy平面に対
してある角度(これをβという)だけ傾斜していること
が検出された場合、βだけ加算した値と置き直すことに
よって補正される。
度悪化の防止については、以下のとおりである。即ち、
目標バケット歯先速度の補正については、目標バケット
歯先速度はスティック及びブーム操作レバー6,8の操
作位置とエンジン回転速度で決定される。また、油圧ポ
ンプ51,52はエンジンEに直結されているため、エ
ンジン回転速度が低い時、ポンプ吐出量も減少し、シリ
ンダ速度が減少してしまう。そのため、エンジン回転速
度を検出し、ポンプ吐出量の変化に合うように目標バケ
ット歯先速度を算出しているのである。
ついては、目標シリンダ速度はリンケージの姿勢及び目
標法面傾斜角によって変化することと、ポンプ吐出量が
エンジン回転速度の低下に伴い減少する場合、最大シリ
ンダ速度も減少させる必要があることとを考慮した補正
が行なわれる。なお、目標シリンダ速度が最大シリンダ
速度を越えた時は、目標バケット歯先速度を減少して、
目標シリンダ速度が最大シリンダ速度を越えないように
する。
いて説明したが、いずれもシリンダ伸縮変位情報に基づ
いて行なう手法で、この手法による制御内容については
公知である。すなわち、本実施形態にかかるシステムで
は、レゾルバ20〜22で角度情報を検出したのちに、
角度情報を信号変換器26でシリンダ伸縮変位情報に変
換しているので、以降は公知の制御手法を使用できるの
である。
種の制御がなされるが、本実施形態にかかるシステムで
は、レゾルバ20〜22で検出された角度情報信号が、
信号変換器26でシリンダ変位情報に変換されて、コン
トローラ1へ入力されるので、従来のように、ブーム2
00,スティック300,バケット400用シリンダの
各伸縮変位を検出するための高価なストロークセンサを
使用しなくても、従来の制御系で使用していたシリンダ
伸縮変位を用いた制御を実行することができる。これに
より、コストを低く抑えながら、バケット400の位置
と姿勢を正確に且つ安定して制御しうるシステムを提供
しうるのである。
ンダ120,121,122毎に独立しており、制御ア
ルゴリズムが変位、速度およびフィードフォワードの多
自由制御としているので、制御系を簡素化できるほか、
油圧機器の非線型性をテーブルルックアップ手法により
高速に線形化することができるので、制御精度の向上に
も寄与している。
斜の影響を補正したり、エンジン回転速度を読み込むこ
とにより、エンジンスロットルの位置及び負荷変動によ
る制御精度の悪化を補正しているので、より正確な制御
の実現に寄与している。また、外部ターミナル2を用い
てゲイン調整等のメインテナンスもできるので、調整等
が容易であるという利点も得られる。
ット圧の変化により、操作レバー7,8の操作量を求
め、更に従来のオープンセンタバルブ油圧システムをそ
のまま利用しているので、圧力補償弁等の追加を必要と
しない利点があるほか、目標法面角設定器付モニタ10
でバケット歯先座標をリアルタイムに表示することもで
きる。また、安全弁5を用いた構成により、システムの
異常時における異常動作も防止できる。
れるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種
々変形して実施することができる。
発明の建設機械の制御装置によれば、操作レバーの位置
に応じて目標値設定手段により設定される作業部材付き
アームの目標動作情報を補正するための補正情報を記憶
する補正情報記憶手段をそなえ、制御手段を、該補正情
報記憶手段からの補正情報で補正された補正目標動作情
報を使用して、上記の作業部材付きアームが目標とする
動作状態となるように、該アクチュエータを制御するよ
うに構成することで、目標動作情報と実際の動作との間
の偏差を極力排除することができ、各アクチュエータの
制御精度を向上させることができるという利点がある。
る目標動作情報に、補正情報記憶手段から得られる補正
情報を加味することで、各アクチュエータの位置制御や
速度制御の精度を大幅に向上させることができるのであ
る。さらには、本装置では、補正情報記憶手段を設ける
という簡素な構成により、コスト増や重量増がほとんど
ないという利点もある。
制御装置によれば、補正情報記憶手段が、上記の作業部
材付きアームに所定の動作を行なわせて、該補正情報を
収集して記憶するように構成することにより、目標値設
定手段により設定される各アクチュエータの目標動作情
報と、各アクチュエータの実際の動作情報との間に生じ
る偏差をシミュレーションにより得られることができ
る。また、この偏差を用いて目標値設定手段が補正され
るので、目標動作情報と実際の動作情報との偏差を極力
排除することができ、作業部材付きアームの作動制御の
精度を一層向上させることができる利点がある。
制御装置によれば、該補正情報記憶手段が、上記の作業
部材付きアームの異なった動作モード毎に異なった補正
情報を記憶するように構成され、該制御手段を、上記の
作業部材付きアームの動作モードに応じて得られた補正
情報で補正された該補正目標動作情報を使用して、上記
の作業部材付きアームが目標とする動作状態となるよう
に、該アクチュエータを制御すべく構成することによ
り、動作モード毎に、目標動作情報と実際の動作情報と
の間の偏差を更新することができ、どの動作モードで制
御を行なっても、目標動作情報と実際の動作情報との偏
差を極力排除して、制御精度を向上させることができる
という利点がある。
た油圧ショベルの模式図である。
を概略的に示す図である。
構成を概略的に示す図である。
体構成を示す図である。
図である。
た制御ブロック図である。
するための図である。
である。
である。
図である。
図である。
図である。
図である。
る。
サ) 22 バケットシリンダ用レゾルバ(第3角度センサ) 23 エンジン回転速度センサ 24 傾斜角センサ 26 信号変換器(変換手段) 26A 入力インタフェース 26B メモリ 26B−1 ルークアップテーブル 26C 主演算装置(CPU) 26D 出力インタフェース 27 エンジンポンプコントローラ 28A,28B 圧力センサ 50 パイロットポンプ 51,52 ポンプ 70 ゲインスケジューラ 71 非線形除去テーブル 72 フィードバックループ式補償手段 73 フィードフォワード式補償手段 80 目標値設定手段 83 シリンダ位置検出手段 91 動作情報検出手段 100 上部旋回体(建設機械本体) 120 ブームシリンダ(シリンダ式アクチュエータ) 121 スティックシリンダ(シリンダ式アクチュエー
タ) 122 バケットシリンダ(シリンダ式アクチュエー
タ) 130 リンク機構 140 補正情報記憶手段 141 目標位置補正情報記憶手段 142 目標速度補正情報記憶手段 141a,142a 記憶部(メモリ) 141b,142b 増幅部 141c,142c 入力スイッチ(Sin) 141d,142d 出力スイッチ(Sout ) 200 ブーム 300 スティック 400 バケット 500 下部走行体 500A 無限軌条部 600 運転操作室 E エンジン
Claims (3)
- 【請求項1】 機体側にアームを揺動自在に支持すると
もに該アームの先端部に作業部材を揺動自在に支持し、
上記の作業部材付きアームの揺動をシリンダ式アクチュ
エータの伸縮動作によりそれぞれ行なうように構成した
建設機械において、 上記の作業部材付きアームの目標動作情報を操作レバー
の位置に応じて設定する目標値設定手段と、 上記の作業部材付きアームの動作情報を検出する動作情
報検出手段と、 該動作情報検出手段での検出結果と該目標値設定手段で
設定された該目標動作情報とを入力として、上記の作業
部材付きアームが目標とする動作状態となるように、該
アクチュエータを制御する制御手段と、 該目標動作情報を補正するための補正情報を記憶する補
正情報記憶手段とをそなえ、 該制御手段が、該補正情報記憶手段からの該補正情報で
補正された補正目標動作情報を使用して、上記の作業部
材付きアームが目標とする動作状態となるように、該ア
クチュエータを制御すべく構成されたことを特徴とす
る、建設機械の制御装置。 - 【請求項2】 該補正情報記憶手段が、上記の作業部材
付きアームに所定の動作を行なわせて、該補正情報を収
集して記憶するように構成されたことを特徴とする、請
求項1記載の建設機械の制御装置。 - 【請求項3】 該補正情報記憶手段が、上記の作業部材
付きアームの異なった動作モード毎に異なった補正情報
を記憶するように構成され、 該制御手段が、上記の作業部材付きアームの動作モード
に応じて得られた補正情報で補正された該補正目標動作
情報を使用して、上記の作業部材付きアームが目標とす
る動作状態となるように、該アクチュエータを制御すべ
く構成されたことを特徴とする、請求項1記載の建設機
械の制御装置。
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JP3653153B2 (ja) | 2005-05-25 |
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