JPH10183260A - 炉内搬送ロール - Google Patents

炉内搬送ロール

Info

Publication number
JPH10183260A
JPH10183260A JP35554896A JP35554896A JPH10183260A JP H10183260 A JPH10183260 A JP H10183260A JP 35554896 A JP35554896 A JP 35554896A JP 35554896 A JP35554896 A JP 35554896A JP H10183260 A JPH10183260 A JP H10183260A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roll
shaft
furnace
roll shaft
carbon material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP35554896A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3362620B2 (ja
Inventor
Kazuhisa Okada
和久 岡田
Shinichi Yamagishi
新一 山岸
Hiroyuki Suzuki
紘之 鈴木
Katsuji Kasai
勝司 笠井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NKK Corp, Nippon Kokan Ltd filed Critical NKK Corp
Priority to JP35554896A priority Critical patent/JP3362620B2/ja
Publication of JPH10183260A publication Critical patent/JPH10183260A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3362620B2 publication Critical patent/JP3362620B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Heat Treatments In General, Especially Conveying And Cooling (AREA)
  • Heat Treatment Of Strip Materials And Filament Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 金属帯を高温雰囲気下で連続的に熱処理また
は浸珪処理するための連続処理炉内において優れた耐久
性が得られ、且つロール上での金属帯の冷却が防止さ
れ、絞り等の板変形を生じさせない炉内搬送ロールを得
る。 【解決手段】 スリーブ状のロール本体と該ロール本体
の内部に挿通されるロールシャフトとを有し、金属帯を
連続的に熱処理または浸珪処理するための連続処理炉内
に設けられる搬送ロールにおいて、前記ロール本体の少
なくとも炉内雰囲気に接する部分を高温耐熱性のセラミ
ックス材で構成するとともに、前記ロールシャフトを高
強度炭素材、好ましくは炭素繊維複合炭素材および/ま
たは等方性黒鉛で構成した構造とし、水冷構造すること
なく高温での強度を保持でき、且つロールと接触する金
属帯の冷却を防止できるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、金属帯を高温雰囲
気下において連続的に熱処理または浸珪処理するための
連続処理炉内に設けられる搬送ロールに関する。
【0002】
【従来の技術】鋼帯を連続的に熱処理または浸珪処理す
るための連続処理炉内には、鋼帯を搬送するための搬送
ロールが炉長方向に複数配置されている。一般に、この
ような炉内搬送ロールは炉内の高温雰囲気に曝されるた
め、高温に耐え得る素材で作られ、特に、珪素鋼板やス
テンレス鋼板の焼鈍炉や高珪素鋼帯製造用の浸珪処理炉
等のように炉内温度が1000℃以上の高温になる連続
処理炉に設置される搬送ロールは、鋼帯と接触するロー
ル本体(ロール胴部)をセラミックス材等の高温耐熱性
材料で構成する必要がある。また、このようなセラミッ
ク製のロール本体を強度的に保持し、回転駆動させるた
めのロールシャフトには、高温耐熱合金や水冷構造の金
属材料が使用される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、耐熱合
金製のロールシャフトは1000℃以上の高温炉では熱
によって撓んだり変形したりするために実質的に使用す
ることができない。また、ロールシャフトを水冷構造に
すると撓みや変形の恐れはなくなるが、水冷によりロー
ル全体が冷却されるため鋼帯と接触する部分が鋼帯温度
よりも低くなり、その結果、鋼帯がロール上で局所的に
冷却され、座屈による絞りなどの板変形を生じてしま
う。特に、板厚が0.1mm以下の極薄鋼帯を処理する
ような炉では、鋼帯がロール上で僅かに冷却されただけ
でも絞りが発生し、鋼帯の製品歩留まりが著しく悪化す
る。このようなロール上の冷却による板変形は板幅が広
く板厚が薄くなるほど顕著になることから、これを防止
するためには鋼帯の幅を極力狭くする必要があるが、鋼
帯幅を狭くすると生産能率が低下し、また広幅の用途に
は対応できない。
【0004】また、水冷構造の搬送ロールは高温下での
長期間の使用によってロールシャフトの溶接部等が劣化
し、水漏れが発生する危険がある。このような水漏れが
発生すると、炉内に入り込んだ水が耐火材に滲み込んで
耐火材が損傷を受け、また炉内露点が極度に上昇するた
め、鋼帯が極端な酸化を起こして破断する恐れがある。
さらに浸珪処理炉の場合には、水蒸気が排ガス系統に流
れ込んでFeCl2やSiCl4と反応し、その反応生成
物により排ガス系統の閉塞を生じさせるとともに、HC
lの発生により系内の腐食が進行するという問題もあ
る。
【0005】また、搬送ロールのスリーブ状のロール本
体はSi34等のセラミック材で構成されるが、このよ
うな搬送ロールを水冷構造とした場合、温度分布や急激
な温度変化によってセラミック製のロール本体に大きな
熱応力が作用し、ロール本体に割れを生じてしまう。特
に、ロールシャフトが水冷されている場合は、セラミッ
ク製のロール本体の半径方向に温度分布が生じ、これに
よってロール長手方向に応力が発生するため、Si34
のような強度の低いセラミック材は簡単に破損してしま
う。また、搬送ロールを水冷構造にすると、当然炉内の
熱が冷却水に奪われることになるため炉の抜熱量が大き
くなり、操業コストの上昇を招いてしまう。以上の理由
から、搬送ロールを水冷構造とすることには実用上問題
がある。
【0006】したがって本発明の目的は、金属帯を高温
雰囲気下で連続的に熱処理または浸珪処理するための連
続処理炉内に設置される搬送ロールにおいて、高温雰囲
気下における優れた耐久性を有するとともに、ロール上
での金属帯の冷却が防止され、極薄広幅の金属帯であっ
ても絞り等の板変形を生じさせることなく安定して搬送
することができる炉内搬送ロールを提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】高温雰囲気下の炉内にお
いて金属帯が搬送ロールで搬送される場合、ロールの表
面温度が金属帯の温度よりも低いと金属帯の熱がロール
に奪われ、ロールと接触している部分の金属帯が局所的
に急冷される。このような急冷により金属帯には幅方向
に強い圧縮応力が発生し、この圧縮応力により金属帯が
座屈して絞りが発生する。このような急冷による座屈変
形の発生の度合いは、金属帯の材質が同じであれば金属
帯の長手方向の温度勾配と板厚および板幅に依存し、特
に極薄材ほど座屈を生じ易い。したがって、このような
座屈変形を防止するためには、ロール表面を常に金属帯
温度とほぼ同じ温度にしておく必要がある。
【0008】本発明者らは、1000℃以上の高温雰囲
気下で長期間の使用に耐え得るとともに、接触する金属
帯を冷却することなく安定して搬送することができるロ
ール構造について検討を行った。その結果、金属帯と接
触すべきロール本体(ロール胴部)を高温耐熱性のセラ
ミックス材により構成するとともに、このロール本体を
保持し駆動するためのロールシャフトを高温下で高強度
を維持できる炭素材、特に好ましくは炭素繊維複合炭素
材および/または等方性黒鉛で構成することにより、ロ
ールを水冷構造することなく高温での強度を保持でき、
且つロールと接触する金属帯の冷却を防止できることを
見い出した。
【0009】本発明はこのような知見に基づきなされた
もので、その特徴は以下の通りである。 (1) スリーブ状のロール本体と該ロール本体の内部に挿
通されるロールシャフトとを有し、金属帯を連続的に熱
処理または浸珪処理するための連続処理炉内に設けられ
る搬送ロールにおいて、前記ロール本体の少なくとも炉
内雰囲気に接する部分を高温耐熱性のセラミックス材で
構成するとともに、前記ロールシャフトを高強度炭素材
で構成したことを特徴とする炉内搬送ロール。
【0010】(2) 上記(1)の炉内搬送ロールにおいて、
ロールシャフトを構成する高強度炭素材が炭素繊維複合
炭素材および/または等方性黒鉛であることを特徴とす
る炉内搬送ロール。 (3) 上記(1)または(2)の炉内搬送ロールにおいて、ロー
ル本体とロールシャフトとが、ロール本体両端に接続さ
れたロール軸端部体を介して連結されていることを特徴
とする炉内搬送ロール。
【0011】(4) 上記(3)の炉内搬送ロールにおいて、
各ロール軸端部体は、その一端部がキーおよびキー溝を
介してロール本体の各端部に嵌挿されることによりロー
ル本体に連結されるとともに、軸受に回転自在に支持さ
れ、前記ロール軸端部体のうち、一方のロール軸端部体
は、そのロール本体寄りの端部にロールシャフト接続用
の嵌合孔を有し、他方のロール軸端部体は、軸芯方向に
貫通孔を有し、一端部がロール本体の端部に嵌挿された
本体と、該本体の貫通孔内に挿通し、該貫通孔から突出
した軸端部が前記軸受に支持された軸体と、該軸体と前
記本体との間に介在し、軸体に対して本体をロール本体
方向に付勢するスプリングとからなり、ロール本体内に
挿通されたロールシャフトは、その一端が前記一方のロ
ール軸端部体の前記嵌合孔にキーおよびキー溝を介して
嵌挿されるとともに、他端が前記他方のロール軸端部体
を構成する軸体の端部に接続されたことを特徴とする炉
内搬送ロール。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は、本発明による炉内搬送ロ
ールの実施形態の一例を示している。搬送ロールは、金
属帯(以下、「鋼帯」を例に説明する)と直に接触して
鋼帯を搬送するためのスリーブ状のロール本体1(ロー
ル胴部)と、このロール本体1を保持して回転駆動させ
るためロール本体内に挿通されるロールシャフト2と、
このロールシャフト2と前記ロール本体1とを連結する
ロール軸端部体3a,3bとから構成されている。前記
スリーブ状のロール本体1は、溶融シリカ、アルミナ、
窒化珪素等の高温耐熱性のセラミック材で構成される。
なお、このロール本体1は少なくとも炉内雰囲気と接触
する部分が高温耐熱性のセラミック材で構成されればよ
く、したがって、炉外に位置する部分については耐熱合
金等の他の素材で構成してもよい。
【0013】一方、ロール本体1を保持してこれを回転
駆動させるための前記ロールシャフト2は高温において
十分な強度を持つことが必要であり、このためロールシ
ャフト2は高強度炭素材により構成される。この高強度
炭素材としては、特に炭素繊維複合炭素材(炭素繊維を
埋設することにより強化された炭素材であり、一般にC
/Cコンポジットと称される)と等方性黒鉛が好適であ
り、これらを単独でまたは組み合わせて用いることが好
ましい。この炭素繊維複合炭素材の一般炭素材と比較し
た曲げ強度を図2に、また、等方性黒鉛のアルミナおよ
び耐熱合金と比較した引張強度比を図3に、同じく一般
炭素材(異方性黒鉛)と比較した特性等を表1に示す。
【0014】
【表1】
【0015】図2、図3および表1に示されるように炭
素繊維複合炭素材と等方性黒鉛は高い強度を有するとと
もに、他の材料に較べて高温においても強度があまり変
化せず、1000℃以上の高温下でもロール本体1とロ
ールシャフト2自身の重量に十分に耐え得る強度を有し
ている。また、これらの中でも炭素繊維複合炭素材は高
温での強度が特に高く、強く割れにくいという特徴があ
る。また、等方性黒鉛は優れた高温強度だけでなく、反
応性にも優れているという特徴がある。前記ロールシャ
フト2は、スリーブ状の前記ロール本体1内の軸芯部に
ロール本体内面と適当な間隔を有するようにして挿通さ
れる。なお、ロールシャフト2は中空材、中実材のいず
れでもよい。
【0016】このような高強度炭素材からなるロールシ
ャフト2とロール本体1との連結は、キーおよびキー溝
による連結構造や本実施形態のようなロール軸端部体3
a,3bを介して行うことができ、これによりロール本
体1とロールシャフト2とを一体に連結させた構造とす
る。本実施態様では、前記ロール本体1内に挿通された
ロールシャフト2の両端が、ロール本体1の両端に連結
されたロール軸端部体3a,3bに保持された構造とな
っている。
【0017】すなわち、前記各ロール軸端部体3a,3
bはロール本体側の端部に突設された小径環状部30を
有し、この小径環状部30をスリーブ状のロール本体1
の各端部に嵌挿するとともに、小径環状部30の外側の
端面部31をロール本体1の端面に当接させるようにし
てロール本体1に組み付けられている。この小径環状部
30とロール本体1の端部にはキー及びキー溝が形成さ
れ、これらキー及びキー溝により各ロール軸端部体3
a,3bとロール本体1の各端部とが互いに周方向で回
転しないよう連結されている。
【0018】ロール本体1の一端側に組み付けられたロ
ール軸端部体3aは、ロール本体寄りの一端側に軸芯方
向に沿った嵌合孔4を有し、前記ロールシャフト2の一
端がこの嵌合孔4に嵌挿されている。この嵌合孔4の内
部とロールシャフト2の一端側にもキー及びキー溝が形
成され、これらキー及びキー溝によりロール軸端部体3
aとロールシャフト2とが互いに周方向で回転しないよ
う連結されている。一方、ロール本体1の他端側に組み
付けられたロール軸端部体3bは、その本体33の軸芯
方向に貫通孔5を有するとともに、該貫通孔5内に軸体
6が挿通されている。この軸体6の一端は前記ロールシ
ャフト2にピン10により連結されるとともに、他端側
が貫通孔5の外方に突出している。この貫通孔5の外方
に突出した軸体6の部分にはフランジ部7(フランジリ
ング)が形成され、このフランジ部7と本体33の外周
に形成された環状段部8との間にスプリング9が外装さ
れている。
【0019】以上のような構造の搬送ロールは、前記ロ
ール軸端部体3aの他端側に形成された軸端部32とロ
ール軸端部体3bを構成する軸体6の他端側を介して軸
受11a,11bにより回転自在に支持されている。こ
の状態で、前記スプリング9はロール軸端部体3bの本
体33をロール本体1方向に付勢し、その押圧力により
ロール本体1とその両端のロール軸端部体3a,3bと
を一体化させている。また、前記ロール軸端部体3aの
軸端部32には、駆動力伝達用のスプロケットホイール
12が取付固定されている。
【0020】前記ロール軸端部体3a,3bは、耐熱合
金やロールシャフト2と同様の高強度炭素材等で構成す
ることができる。その他図面において、13は軸受支持
用のフレーム、Aは炉壁、Bは炉内空間であり、本実施
形態の搬送ロールは、セラミック製のロール本体1の端
部が炉壁Aの外面と略一致するような状態で炉に対して
取付けれている。なお、本実施態様ではロールシャフト
2がスリーブ状のロール本体1の内部に遊挿された構造
となっているが、ロールシャフト2をロール本体1の内
部に嵌挿するような構造としてもよい。
【0021】
【実施例】
[実施例1]図4に示す鋼帯の連続浸珪処理ライン(図
中、aは加熱炉、bは浸珪炉、cは拡散均熱炉、dは冷
却炉)の浸珪炉bにおいて、図1に示す構造の本発明例
の搬送ロール(ロール本体:アルミナ製、ロールシャフ
ト:炭素繊維複合炭素材製)を炉内搬送ロールの一部と
して組み込んだ。なお、比較のため本発明例の搬送ロー
ルの前後に配置される搬送ロールは従来方式の水冷ロー
ル(ロールシャフトを水冷構造とした搬送ロール)とし
た。この浸珪炉bで搬送中の鋼帯の温度の推移を鋼帯に
貼り付けた熱電対により測定した。被処理鋼帯としては
板厚0.1mm、板幅640mmのものを使用し、炉温
は1100〜1200℃、鋼帯の搬送速度は8mpmと
した。
【0022】図5は、本発明例の搬送ロールの配置部を
含む一定範囲の炉内領域における鋼帯温度の推移を示し
たもので、矢印が各搬送ロールの配置箇所を示し、この
うちロールNo.27が本発明例の搬送ロール、ロール
No.25,ロールNo.26,ロールNo.28,ロ
ールNo.29が比較例の搬送ロール(水冷ロール)で
ある。同図によれば、比較例の各搬送ロールの位置で
は、搬送ロールとの接触によって鋼帯に急激な温度降下
を生じているのに対し、本発明例の搬送ロール位置では
そのような温度降下は全く生じていない。
【0023】[実施例2]図4に示す鋼帯の連続浸珪処
理ラインの加熱炉a、浸珪炉bおよび拡散均熱炉cにお
いて、全搬送ロールを図1に示すような構造の本発明例
の搬送ロール(ロール本体:アルミナ製、ロールシャフ
ト:炭素繊維複合炭素材製)とした場合と全搬送ロール
を従来方式の水冷ロール(ロールシャフトを水冷構造と
した搬送ロール)とした場合について、それぞれ鋼帯の
処理を行い、浸珪処理−拡散均熱処理−冷却後の鋼帯の
変形度を比較した。鋼帯としては板厚0.05mm、板
幅640mmの極薄材を使用し、炉内温度1200℃
(最高温度)で通板を行い、処理された鋼帯の変形度を
絞りの最大高さで評価した。その結果、比較例の搬送ロ
ールを用いた場合には鋼帯の中央部に絞りが発生し、絞
りの最大高さが11mmにも達したのに対し、本発明例
の搬送ロールを用いた場合には絞りは殆ど発生せず、絞
りの最大高さは0mmであった。
【0024】
【発明の効果】以上述べたように本発明の炉内搬送ロー
ルによれば、高温雰囲気下において長期に亘る優れた耐
久性を有するとともに、ロール上での金属帯の冷却が防
止され、極薄広幅の金属帯であっても絞り等の板変形を
生じさせることなく適切に炉内搬送することができる。
また、搬送ロールが水冷構造でないため、水冷構造とし
た場合に生じる種々の問題を回避でき、金属帯の炉内搬
送と炉の操業をトラブルを生じることなく安定して行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の搬送ロールの実施形態の一例を示す縦
断面図
【図2】炭素繊維複合炭素材の一般炭素材と比較した曲
げ強度を示すグラフ
【図3】等方性黒鉛のアルミナおよび耐熱合金と比較し
た引張り強度比を示すグラフ
【図4】実施例において、本発明例および比較例の搬送
ロールを適用した鋼帯の連続浸珪処理ラインを示す概略
説明図
【図5】実施例において、本発明例の搬送ロールの配置
部を含む一定範囲の炉内領域での鋼帯温度の推移を示す
グラフ
【符号の説明】
1…ロール本体1、2…ロールシャフト、3a,3b…
ロール軸端部体、4…嵌合孔、5…貫通孔、6…軸体、
7…フランジ部、8…環状段部、9…スプリング、10
…ピン、11a,11b…軸受、12…スプロケットホ
イール、13…フレーム、30…小径環状部、31…端
面部、32…軸端部、33…本体、A…炉壁、B…炉内
空間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 笠井 勝司 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スリーブ状のロール本体と該ロール本体
    の内部に挿通されるロールシャフトとを有し、金属帯を
    連続的に熱処理または浸珪処理するための連続処理炉内
    に設けられる搬送ロールにおいて、前記ロール本体の少
    なくとも炉内雰囲気に接する部分を高温耐熱性のセラミ
    ックス材で構成するとともに、前記ロールシャフトを高
    強度炭素材で構成したことを特徴とする炉内搬送ロー
    ル。
  2. 【請求項2】 ロールシャフトを構成する高強度炭素材
    が、炭素繊維複合炭素材および/または等方性黒鉛であ
    ることを特徴とする請求項1に記載の炉内搬送ロール。
  3. 【請求項3】 ロール本体とロールシャフトとが、ロー
    ル本体両端に接続されたロール軸端部体を介して連結さ
    れていることを特徴とする請求項1または2に記載の炉
    内搬送ロール。
  4. 【請求項4】 各ロール軸端部体は、その一端部がキー
    およびキー溝を介してロール本体の各端部に嵌挿される
    ことによりロール本体に連結されるとともに、軸受に回
    転自在に支持され、 前記ロール軸端部体のうち、一方のロール軸端部体は、
    そのロール本体寄りの端部にロールシャフト接続用の嵌
    合孔を有し、他方のロール軸端部体は、軸芯方向に貫通
    孔を有し、一端部がロール本体の端部に嵌挿された本体
    と、該本体の貫通孔内に挿通し、該貫通孔から突出した
    軸端部が前記軸受に支持された軸体と、該軸体と前記本
    体との間に介在し、軸体に対して本体をロール本体方向
    に付勢するスプリングとからなり、 ロール本体内に挿通されたロールシャフトは、その一端
    が前記一方のロール軸端部体の前記嵌合孔にキーおよび
    キー溝を介して嵌挿されるとともに、他端が前記他方の
    ロール軸端部体を構成する軸体の端部に接続されたこと
    を特徴とする請求項3に記載の炉内搬送ロール。
JP35554896A 1996-12-24 1996-12-24 炉内搬送ロール Expired - Fee Related JP3362620B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35554896A JP3362620B2 (ja) 1996-12-24 1996-12-24 炉内搬送ロール

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35554896A JP3362620B2 (ja) 1996-12-24 1996-12-24 炉内搬送ロール

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10183260A true JPH10183260A (ja) 1998-07-14
JP3362620B2 JP3362620B2 (ja) 2003-01-07

Family

ID=18444567

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35554896A Expired - Fee Related JP3362620B2 (ja) 1996-12-24 1996-12-24 炉内搬送ロール

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3362620B2 (ja)

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1239053A1 (fr) * 2001-03-06 2002-09-11 Usinor Rouleau destiné au transport d'une bande métallique dans une installation de recuit continu
JP2002357389A (ja) * 2001-06-04 2002-12-13 Dowa Mining Co Ltd 真空熱処理炉
KR100476282B1 (ko) * 2002-11-05 2005-03-11 대한동방 주식회사 고온로용 세라믹 롤
KR100995338B1 (ko) 2010-05-07 2010-11-19 (주) 대진에프엠씨 소둔로용 강판 이송용 롤 장치
KR101142504B1 (ko) * 2009-12-29 2012-05-11 대한동방 주식회사 허스롤
WO2013051870A2 (ko) * 2011-10-05 2013-04-11 대한동방 주식회사 허스롤
KR101295841B1 (ko) * 2011-11-07 2013-08-12 대한동방 주식회사 롤샤프트의 처짐방지장치 및 그것의 장착구조
CN104150928A (zh) * 2014-08-08 2014-11-19 湖北朗驰新型材料有限公司 一种具有表面柔性的高温炉底辊套管及其制备方法
CN104651577A (zh) * 2015-03-17 2015-05-27 江苏南山冶金机械制造有限公司 空心陶瓷炉辊的加工方法
WO2016052474A1 (ja) * 2014-10-03 2016-04-07 Jfeスチール株式会社 ハースロールおよび連続焼鈍設備
CN108342543A (zh) * 2018-04-24 2018-07-31 上海江南轧辊有限公司 辊轴
CN109572023A (zh) * 2018-08-20 2019-04-05 无锡智上新材料科技有限公司 一种碳纤维辊轴的制备方法及其应用
CN110453062A (zh) * 2019-08-22 2019-11-15 唐山钢铁集团微尔自动化有限公司 一种双重阻水热轧辊道

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104482760A (zh) * 2014-12-01 2015-04-01 无锡市晶瑜冶金机械有限公司 环形炉辊子组件

Cited By (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1239053A1 (fr) * 2001-03-06 2002-09-11 Usinor Rouleau destiné au transport d'une bande métallique dans une installation de recuit continu
FR2821857A1 (fr) * 2001-03-06 2002-09-13 Usinor Rouleau destine au transport d'une bande metallique dans une installation de recuit continu
JP2002357389A (ja) * 2001-06-04 2002-12-13 Dowa Mining Co Ltd 真空熱処理炉
JP4493881B2 (ja) * 2001-06-04 2010-06-30 Dowaホールディングス株式会社 真空熱処理炉
KR100476282B1 (ko) * 2002-11-05 2005-03-11 대한동방 주식회사 고온로용 세라믹 롤
KR101142504B1 (ko) * 2009-12-29 2012-05-11 대한동방 주식회사 허스롤
KR100995338B1 (ko) 2010-05-07 2010-11-19 (주) 대진에프엠씨 소둔로용 강판 이송용 롤 장치
WO2013051870A2 (ko) * 2011-10-05 2013-04-11 대한동방 주식회사 허스롤
WO2013051870A3 (ko) * 2011-10-05 2013-05-30 대한동방 주식회사 허스롤
KR101295841B1 (ko) * 2011-11-07 2013-08-12 대한동방 주식회사 롤샤프트의 처짐방지장치 및 그것의 장착구조
CN104150928A (zh) * 2014-08-08 2014-11-19 湖北朗驰新型材料有限公司 一种具有表面柔性的高温炉底辊套管及其制备方法
WO2016052474A1 (ja) * 2014-10-03 2016-04-07 Jfeスチール株式会社 ハースロールおよび連続焼鈍設備
JP2016074931A (ja) * 2014-10-03 2016-05-12 Jfeスチール株式会社 ハースロールおよび連続焼鈍設備
RU2674175C2 (ru) * 2014-10-03 2018-12-05 ДжФЕ СТИЛ КОРПОРЕЙШН Ролик пода и установка непрерывного отжига
US10337082B2 (en) 2014-10-03 2019-07-02 Jfe Steel Corporation Hearth roll and continuous annealing facility
CN104651577A (zh) * 2015-03-17 2015-05-27 江苏南山冶金机械制造有限公司 空心陶瓷炉辊的加工方法
CN104651577B (zh) * 2015-03-17 2016-09-07 江苏南山冶金机械制造有限公司 空心陶瓷炉辊的加工方法
CN108342543A (zh) * 2018-04-24 2018-07-31 上海江南轧辊有限公司 辊轴
CN109572023A (zh) * 2018-08-20 2019-04-05 无锡智上新材料科技有限公司 一种碳纤维辊轴的制备方法及其应用
CN110453062A (zh) * 2019-08-22 2019-11-15 唐山钢铁集团微尔自动化有限公司 一种双重阻水热轧辊道

Also Published As

Publication number Publication date
JP3362620B2 (ja) 2003-01-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH10183260A (ja) 炉内搬送ロール
JP5794614B2 (ja) 加熱炉用ローラー
US3116053A (en) Driving roller in a roller conveyor for use at high temperatures
JPH0912126A (ja) ロール用スリーブの保護材
JP6376342B2 (ja) ハースロール、連続焼鈍設備および連続焼鈍方法
JP5000821B2 (ja) ローラ・ハース炉のための冷却可能な炉ローラ機構
US4553931A (en) Heat-resisting furnace roll
US6709372B2 (en) Roller for metal strip transfer in a continuous annealing furnace
JP2015001003A (ja) 鋼管熱処理炉用搬送ロール
JPS61189853A (ja) 搬送ロ−ラ
JPS6234996Y2 (ja)
JPH01139716A (ja) 耐高温用ロール
JPH01176021A (ja) 耐高温用ロール
JPH07270079A (ja) ベルト式連続熱処理炉
JPH10311685A (ja) C/c材を用いた熱処理炉搬送ロールの軸
JP3327050B2 (ja) ハーフマッフル
KR101049843B1 (ko) 허스롤 장치
JP5057416B2 (ja) 焼鈍用スリーブロール
JP4665418B2 (ja) 熱処理用ハースロール
JPH08176648A (ja) 熱処理炉用ハースロール
JPH0382718A (ja) 熱クラウン抑制ハースロール
KR19980063389U (ko) 열간압연 가열로용 내구성이 우수한 헐스롤러
JPH0651260U (ja) 熱処理炉用ハースロール
JP4715105B2 (ja) 熱処理用ハースロール
JP5979613B2 (ja) 回転体

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081025

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091025

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101025

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101025

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111025

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111025

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121025

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121025

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131025

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees