JPH10182896A - 吹込み成形可能な動的に加硫されたアロイ - Google Patents

吹込み成形可能な動的に加硫されたアロイ

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JPH10182896A
JPH10182896A JP9364327A JP36432797A JPH10182896A JP H10182896 A JPH10182896 A JP H10182896A JP 9364327 A JP9364327 A JP 9364327A JP 36432797 A JP36432797 A JP 36432797A JP H10182896 A JPH10182896 A JP H10182896A
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copolymer
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Terry M Finerman
テリー・エム・フィネーマン
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吹込み成形可能な熱可塑性エラストマー組成
物を提供する。 【解決手段】 エチレンコポリマー樹脂を天然ゴム又は
EPDMゴムとブレンドし、ゴムを動的に加硫させるこ
とによって吹込み成形可能な熱可塑性組成物を調製す
る。エチレンコポリマー樹脂は、エチレンとビニルアセ
テートのコポリマー、エチレンとメチルアクリレートの
コポリマー、エチレンとアルファ,ベータモノエチレン
性不飽和モノカルボン酸のコポリマー、並びにエチレン
と前記酸のアルキルエステルとのコポリマーである。好
ましいコポリマーはエチレンとビニルアセテートのコポ
リマーである。追加の熱可塑性エチレンコポリマーも熱
可塑性組成物に添加される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、弾性と熱可塑性の
両方の特性の組み合せを有し、そのため吹込み成形する
ことができるポリマーブレンドに関する。より詳細に述
べると、本発明は、動的に加硫されたアロイ(dynamical
ly vulcanized alloys)(DVA)であって、ゴムが熱
可塑性エチレンコポリマー樹脂中に分散され、その後非
ペルオキシド硬化剤系を使用する動的加硫(dynamic vul
canization)技術によって加硫されたアロイに関する。
本発明の組成物は十分に硬化されたとき予想されなかっ
た柔軟性と溶融強度を示すので吹込み成形することが可
能である。
【0002】
【従来の技術】弾性と熱可塑性特性の両方の組み合わせ
を有するポリマーブレンドはかなりの商業的関心がもた
れている。そのような熱可塑性エラストマー組成物は、
一般に、エラストマー性ポリマーを熱可塑性樹脂と、エ
ラストマーが熱可塑性ポリマーの連続又は共連続相内に
離散相又は共連続相として緊密にそして均一に分散され
るようにブレンドすることによって得られる。このよう
なポリマーブレンドには熱可塑性エラストマーという総
括的な名称が与えられている。それらは、ある程度の硬
化したエラストマーの特性並びに熱可塑性樹脂の再加工
可能性を示す。エラストマー的特徴は、ブレンドの1成
分が完全に又は部分的に架橋される加硫可能なエラスト
マーである場合は改善される。
【0003】熱可塑性エラストマー組成物の硬化におけ
る最も初期の研究は、米国特許第3,037,954号中
のゲスラー(Gessler)及びハスレット(Haslett)によるも
のであり、そこでは加硫可能なエラストマーは樹脂状の
熱可塑性ポリマー中に分散され、その後ポリマーブレン
ドを連続的に混合及び剪断しながら硬化される。その結
果は、樹脂状の熱可塑性ポリマーの未硬化のマトリック
ス中の硬化したゴムのミクロゲル分散体である。
【0004】ゲスラーの米国特許3,037,954号に
は、ポリプロピレンと、例えば、ブチルゴム、塩素化ブ
チルゴム、ポリブタジエン、ポリクロロプレン、及びポ
リイソブテンのようなゴムから成る組成物が開示されて
いる。約50乃至95部のポリプロピレンと約5乃至5
0部のゴムとの組成物が開示されている。
【0005】これらの初期の研究以来、動的に加硫され
たアロイ(DVA)の技術分野において多くの開発が行
われた。これらの開発は、一般に、特定の用途のための
DVAの改良と特殊化に関するものである。特に、良好
な流れ特性と溶融強度を有する、柔軟で、低いショアー
A硬度の動的に加硫されたアロイに対する要望に注意が
集まった。
【0006】米国特許第4,894,408号には、エチ
レンコポリマー樹脂及び動的に加硫され完全に硬化した
EPDMゴムから成る熱可塑性組成物が開示されてい
る。エチレンコポリマー樹脂は、エチレンとビニルアセ
テートのコポリマー、エチレンとメチルアクリレートの
コポリマー、エチレンとアルファ、ベータモノエチレン
性不飽和モノカルボン酸のコポリマー、及びエチレンと
前記酸のアルキルエステルとのコポリマーでよい。
【0007】米国特許第4,978,717号には、エチ
レン−ヘキサジエン及び/又はエチレン−ブテンコポリ
マー樹脂のブレンドを、動的に加硫されて低い硬度の熱
収縮性動的加硫アロイを形成するゴム組成物と共に含む
熱可塑性組成物が開示されている。
【0008】米国特許第5,051,478号には、ポリ
オレフィン樹脂、及びエラストマーとエチレンコポリマ
ー、例えば、エチレンとビニルアセテート又はアルキル
アクリレートのコポリマー、を含む動的に加硫された組
成物が開示されている。エチレンコポリマー樹脂は動的
加硫工程の後に動的に加硫された組成物に添加される。
得られる組成物は、主にポリオレフィン樹脂相中にエチ
レンコポリマー樹脂を含む。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】より柔軟で、ジュロメ
ーター硬度がより低い熱可塑性エラストマーブレンド生
成物を提供する試みであって、一方、低いショアーA硬
度を有する熱可塑性エラストマーをもたらす試みは、組
成物の吹込み成形を可能にする溶融強度を有する熱可塑
性エラストマーを製造することにはならなかった。本発
明による熱可塑性エラストマー組成物は非常に低い硬
度、柔軟性、及び弾性を有する。さらに本発明の熱可塑
性エラストマー組成物は、吹込み成形によるそのような
組成物の加工において典型的に使用される高温において
完全にレオロジー的に安定である。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、1乃至
66.7重量%のエチレンコポリマー樹脂であって、エ
チレンとビニルアセテートのコポリマー、エチレンとメ
チルアクリレートのコポリマー、エチレンとアルファ,
ベータ−モノエチレン性不飽和モノカルボン酸とのコポ
リマー、及びエチレンと前記酸のアルキルエステルとの
コポリマーから成る群から選択されるエチレンコポリマ
ー樹脂、及び33.3乃至99重量%の少なくとも1種
の追加のポリオレフィン樹脂であって、高密度ポリエチ
レン、線状低密度ポリエチレン、非常に低密度のポリエ
チレン、又はポリプロピレンから成る群から選択される
ポリオレフィン樹脂から成る熱可塑性樹脂中において、
動的加硫によって十分に硬化された、EPDM、ブチル
ゴム、クロロプレンゴム、クロロスルホン化ポリエチレ
ンゴム、ポリイソプレン、シリコーンゴム、エチレン−
プロピレンゴム、及びハロゲン化ゴムから成る群から選
択されるゴムを含有する熱可塑性オレフィン組成物であ
って、吹込み成形可能な組成物が提供される。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明は、動的に加硫された熱可
塑性アロイ組成物(本明細書中においてはDVAとも呼
ぶ)に関し、これは一般に熱可塑性相とエラストマー相
を含む。このようなアロイは熱可塑性相とエラストマー
相の両方を含むので、それらは一般に熱可塑性エラスト
マー組成物とも呼ばれる。
【0012】動的に加硫された熱可塑性組成物を製造す
るための一般的な方法は本技術分野において公知であ
る。樹脂、少なくとも1種のエラストマー、充填剤、添
加剤、その他及び硬化剤に動的加硫を施すか、あるいは
樹脂、エラストマー、充填剤、及び添加剤をプレミック
スして、その後硬化剤の存在下に動的加硫を施す。後者
の方法は一般に、樹脂、少なくとも1種のエラストマ
ー、充填剤、安定剤、可塑剤、その他の初めの混合物を
組み合わせる工程;初めの混合物を流動化させ所望の水
準の分散が達成されるまで混合する工程;エラストマー
に硬化剤を添加する工程;混合物の温度を動的加硫を生
じさせるのに必要な範囲まで上昇させる工程;高い剪断
速度で混合を続けながら動的加硫を完了させる工程;加
硫温度に維持されている加硫領域からブレンドを最終的
に取り出す工程、DVA生成物を冷却する工程、及びそ
の後DVA生成物をペレット化する工程を含む。従来の
方法においては、充填剤と添加剤は一般にエラストマー
の加硫のための硬化剤の添加の前、即ち、動的加硫工程
の前に、添加される。
【0013】本明細書中において使用される動的加硫と
いう用語は、ゴムと熱可塑性ポリオレフィン樹脂の混合
物用の加硫プロセスを意味し、ここで、ゴムは熱可塑性
ポリオレフィン樹脂の存在下に高い剪断の条件下に加硫
され、その結果として、ゴムは熱可塑性ポリオレフィン
樹脂マトリックス内において架橋されるのと同時に「ミ
クロゲル」の微細粒子として分散される。動的加硫は、
練りロール機、バンバリミキサー(Banbury mixers)、連
続式ミキサー、ニーダー又は二軸スクリュー押出し機の
ような混合押出し機のような装置中でゴムの硬化温度以
上の温度において混合物成分を混合することによって行
われる。動的に加硫された組成物のユニークな特徴は、
ゴム成分が十分に硬化されたという事実にもかかわら
ず、押出し、射出成形、圧縮成形、及び本明細書中に記
載されているように吹込み成形のような従来的ゴム加工
技術によって組成物を加工又は再加工することができる
ということである。これらの加工工程からのスクラップ
又はばりを回収して再加工することができる。
【0014】「動的に加硫されたアロイ」という用語
(以下ではDVAと呼ぶ)は、少なくとも1種の熱可塑
性樹脂と少なくとも1種のゴムを含む組成物であって、
少なくとも1種のゴムが少なくとも部分的に硬化された
状態まで動的に加硫されたものである組成物を表すため
に使用される。DVA組成物は、熱可塑性樹脂及びゴム
を硬化剤及び充填剤と共に動的加硫の条件下でブレンド
することによって調製される。
【0015】本明細書中において使用される「熱可塑性
樹脂」という用語は、熱可塑性特性を示すポリオレフィ
ン樹脂を意味する。好ましいポリオレフィン樹脂は、エ
チレンとビニルアセテートのコポリマー(EVA)及び
線状低密度ポリエチレン(LLDPE)の混合物であ
る。その他のポリオレフィンホモポリマー及びエチレン
のコポリマーも本発明の実施において使用することがで
きる。そのようなその他のポリオレフィンには、低密度
ポリエチレン(LDPE)、非常に低密度のポリエチレ
ン(VLDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、
ポリプロピレン(PP)、ポリブチレン(PB)、立体
不規則性ポリプロピレン、又はスチレンブロックコポリ
マーが含まれる。一般に、126℃以下のピーク融点を
有する樹脂は全てエチレンコポリマー樹脂と共に使用す
ることができる。ピーク融点は、ポリマーのフィルムを
その融点よりも少なくとも50℃以上高い温度まで加熱
することによってそのポリマーのフィルムを熱的にコン
ディショニングし、その後10℃/分の速度で室温まで
冷却することによって決定される。その後ポリマー10
℃/分の速度で加熱し、サンプルへの熱の流れを測定す
る。ピーク融点は熱の流れが最大に達するときの温度で
ある。
【0016】本明細書中において使用されるポリプロピ
レンという用語は、プロピレンのホモポリマー並びに約
1乃至約20重量%のエチレン及び/又は4乃至16個
の炭素原子のアルファオレフィンコモノマーを含むこと
ができるポリプロピレンの反応器コポリマーを包含す
る。
【0017】本明細書中において使用される「低密度ポ
リエチレン」又は「LDPE」という用語は、約0.9
10乃至約0.940g/ccの密度を有する低密度ポ
リエチレンと中密度ポリエチレンの両方を意味する。L
DPEは一般に高圧及び高温(100℃〜300℃)で
製造され、長鎖枝分かれと短鎖枝分かれの両方を有する
材料をもたらす。この用語には、長鎖枝分かれが主に重
合プロセスによるものであるエチレンのコポリマーが含
まれる。
【0018】本明細書中において使用される「非常に低
密度のポリエチレン」又は「VLDPE」という用語
は、約0.910g/ccより低い密度を有するポリエ
チレンを意味する。VLDPEには、熱可塑性樹脂であ
るエチレンと高級オレフィンのコポリマーが含まれる。
ある種のVLDPE材料は、ヘキセン、ブテン、及びオ
クテンのような高級オレフィンをより高い濃度で組み込
むために、メタロセン触媒のような特殊な触媒を使用し
て製造される。
【0019】本明細書中において使用される「線状低密
度ポリエチレン」又は「LLDPE」という用語は、エ
チレンと高級オレフィンのコポリマーであって、長鎖枝
分かれが(存在していたとしても)わずかであることに
よって特徴付けられるコポリマーを意味する。LLDP
Eは、約0.910より大きく約0.955g/ccより
小さい密度を有する。LLDPEの製造方法は本技術分
野において公知であり、このポリオレフィン樹脂の市販
品を利用することができる。一般に、LLDPEは、気
相流動層反応器あるいは液相溶液プロセス反応器におい
て製造され、前者は約100乃至300psi(7.0
31乃至21.093kg/cm2 )の圧力及び100
℃のように低い温度において行うことができる。
【0020】本発明のポリオレフィン樹脂として有用な
高密度ポリエチレン(HDPE)は、約0.940乃至
約0.965g/ccの密度を有する。HDPEには、
エチレンのホモポリマーと通常約1重量未満の高級オレ
フィンしか含んでいないエチレンのコポリマーの両方を
含む。高密度ポリエチレンは商業的に確立された生成物
であり、その製造方法と一般的な特性は本技術分野にお
いて公知である。典型的には、HDPEは比較的広い分
子量分布を有し、約7乃至約50の重量平均分子量の数
平均分子量に対する比率によって特徴付けられる。
【0021】本明細書中において使用される「ポリブチ
レン」という用語は、ポリ(1−ブテン)ホモポリマ
ー、及び、例えば、エチレン、プロピレン、ペンテン−
1などとのコポリマーの両方である熱可塑性樹脂を含
む。ポリブチレンは、1種以上のモノマーの立体特異性
チーグラー−ナッタ重合によって生産される。商業的に
有用な生成物は高分子量でアイソタクチシティーであ
る。約0.3乃至約20g/10分の範囲内のメルトイ
ンデックスを有する様々な市販グレードのホモポリマー
とエチレン−ブテン−1コポリマーが利用可能である。
【0022】本明細書中において使用される「エチレン
コポリマー樹脂」という用語は、エチレンとアルファ,
ベータ−モノエチレン性不飽和モノカルボン酸のアルキ
ルエステルとのコポリマー、及びエチレンとアルファ,
ベータ−モノエチレン性不飽和モノカルボン酸とのコポ
リマーを意味する。特に、エチレンとビニルアセテート
又はアルキルアクリレート、例えば、メチルアクリレー
ト、エチルアクリレート、及びブチルアクリレート、と
のコポリマーである。これらのエチレンコポリマーは、
約70乃至約98重量%のエチレンを含むことができ、
好ましくは約70乃至95重量%のエチレン、より好ま
しくは約73乃至約91重量%のエチレンを含み、コポ
リマーの残りはアルキルエステルである。「EVA」と
いう表現は、特に、エチレン−ビニルアセテートコポリ
マーを意味する。本発明の実施において使用するのに適
するエチレンコポリマー樹脂は、約0.2乃至約50の
メルトインデックス(ASTM D 1238条件E)を
有する。
【0023】本発明の実施において使用することができ
る硬化可能なゴムは、合成ゴム、天然ゴム、及びそれら
の組み合わせを含む。使用されるゴムの少なくとも1種
は加硫可能でなければならない。本発明の実施において
使用するのに適するゴムの説明のための非限定的な例に
は、ブチルゴム、ハロゲン化ゴム、エチレン−プロピレ
ン−ジエンゴム(EPDM)、ポリイソプレン、ポリク
ロロプレン、スチレン−ブタジエンゴム、クロロスルホ
ン化ポリエチレン、シリコーンゴム、エチレン−プロピ
レンゴム、その他が含まれる。
【0024】本明細書中において使用される「ゴム」と
いう用語は、天然又は合成のポリマーであって、エラス
トマーの特性を示すように加硫又は硬化することができ
るものを意味する。プラストマー性のエチレンコポリマ
ーはペルオキシド硬化してその熱可塑性を失うので、ペ
ルオキシド硬化を必要とするエチレン−プロピレンコポ
リマー(EPM)のようなゴムを本発明の実施において
硬化可能なゴムとして使用すべきではない。ニトリルゴ
ムのような極性のゴムも不適当である。
【0025】本明細書中において使用される「ポリイソ
プレン」という用語は、一般に天然ゴム及び合成ポリイ
ソプレンと呼ばれるゴムを含む。ポリイソプレンは主に
イソプレンモノマー単位を含むポリマーである。モノマ
ーは通常cis−1,4付加、トランス−1,4付加、又
は3,4付加によって重合するが、その他の配置も可能
である。一般に、合成ポリイソプレンは様々なモノマー
の付加形態の混合物を含むが、大多数を構成する付加の
タイプに応じてcis−1,4ポリイソプレンか又はト
ランス−1,4ポリイソプレンに分類される。天然ゴム
を含む天然産のポリイソプレンも商業的に重要である。
天然ゴムは多くの植物、特に Havea brasiliensis 、の
ラテックスから誘導される。天然ゴムラテックスは、約
36%のcis−1,4ポリイソプレン、59%の水を
含み、残りはタンパク質、炭水化物、脂質、無機成分、
及びその他の有機成分から成る。乾燥された時、天然ゴ
ムは約94重量%のポリイソプレンを含み、これはほぼ
完全にcis−1,4ポリイソプレン単位から構成され
ている。
【0026】EPM及びEPDMはそれらのASTM名
称の意味において使用される。EPMは、輻射線硬化又
はペルオキシド硬化によって架橋することができるエチ
レン−プロピレンコポリマーゴムである。EPDMはエ
チレン、プロピレン、及び非共役ジエンのターポリマー
である。適する非共役ジエンの説明のための非限定的な
例は、5−エチリデン−2−ノルボルネン(ENB)、
1,4−ヘキサジエン、5−メチリデン−2−ノルボル
ネン(MNB)、1,6−オクタジエン、5−メチル−
1,4−ヘキサジエン、3,7−ジメチル−1,6−オク
タジエン、1,3−シクロペンタジエン、1,4−シクロ
ペンタジエン、テトラヒドロインデン、メチルテトラヒ
ドロインデン、ジシクロペンタジエン、5−イソプロピ
リデン−2−ノルボルネン、5−ビニル−ノルボルネ
ン、その他である。
【0027】ブチルゴムはイソオレフィンと共役マルチ
オレフィンとのコポリマーである。有用なゴムコポリマ
ーは主要割合のイソオレフィンと小割合、好ましくは3
0重量%以下、の共役マルチオレフィンを含む。好まし
いゴムコポリマーは、約85〜99.5重量%(好まし
くは95〜99.5重量%)のC4 −イソオレフィン、
例えば、イソブチレン、及び約15〜0.5重量%(好
ましくは5〜0.5重量%)の約4乃至14個の炭素原
子のマルチオレフィンを含む。このようなコポリマーは
文献中において「ブチルゴム」と呼ばれる。例えば、G.
S. Whitby による教科書のSynthetic Rubber(ジョン・
ワイリー・アンド・サンズ・インク (John Wiley and S
ons, Inc. )により1954年出版)838〜891
頁、その他を参照のこと。本明細書中において使用され
る「ブチルゴム」という用語は、4〜7個の炭素原子を
有するイソオレフィンと約0.5乃至20重量%の約4
〜10個の炭素原子の共役マルチオレフィンとの上述の
コポリマーを含む。これらのコポリマーは約0.5乃至
約5%の共役マルチオレフィンを含むのが好ましい。好
ましいイソオレフィンはイソブチレンである。適する共
役マルチオレフィンには、イソプレン、ブタジエン、ジ
メチルブタジエン、ピペリレン、その他が含まれる。市
販のブチルゴムはイソブチレンと少量のイソプレンのコ
ポリマーである。
【0028】上述のブチルゴムは約0.1乃至約10重
量%、好ましくは約0.5乃至約3.0重量%の塩素又は
臭素でハロゲン化されてもよい。ブチルゴムの塩素化種
は一般に塩素化ブチルゴムと呼ばれる。
【0029】本発明の実施において使用されるポリオレ
フィン樹脂のエチレンコポリマー樹脂成分は、ブレンド
のポリオレフィン樹脂成分の約1乃至66.7重量%を
構成する。エチレンホモポリマー樹脂成分がLDPE、
LLDPE、VLDPE、又はHDPE又はポリブチレ
ン材料を含む場合、使用される量はポリオレフィン樹脂
成分の33.3乃至99重量%である。
【0030】最も好ましい実施態様においては、本発明
のDVA組成物のポリオレフィン樹脂成分はEVAから
成る。好ましい実施態様においては、本発明のDVA組
成物のゴム成分はEPDMから成る。EVAポリオレフ
ィン樹脂は少なくとも1種のEPDMとブレンドされ、
ブレンドのEPDMゴム成分は動的加硫技術を使用して
加硫される。選択されたホモポリマーと組み合わされた
EVAポリオレフィン樹脂は、DVA中のポリオレフィ
ン樹脂とゴムの約27乃至約55重量%を構成し、好ま
しくは約30乃至約55重量%、より好ましくは約32
乃至約55重量%を構成する。DVA組成物のゴム成分
は、ポリオレフィン樹脂及びEPDMゴムに基づく組成
物の約45乃至73重量%を構成する。
【0031】吹込み成形製品を製造するための本発明の
DVA組成物を製造することが望ましい場合、ポリオレ
フィン樹脂は、DVAの全ポリオレフィン樹脂及びゴム
成分の少なくとも30〜32重量%を構成するのが好ま
しい。
【0032】ポリオレフィン樹脂は組成物全体、即ち、
ポリオレフィン樹脂成分及びゴム及び添加剤の少なくと
も12.8重量%を構成するのが好ましい。
【0033】ポリマー成分に加えて、本発明のDVA組
成物は、補強及び非補強充填剤、酸化防止剤、安定剤、
ゴムプロセス油、潤滑剤、粘着防止剤、静電防止剤、ワ
ックス、充填剤用のカップリング剤、形成剤、顔料、難
燃剤、及びゴム配合の技術分野で公知のその他の加工助
剤を含むことができる。顔料及び充填剤は、ポリマー成
分と添加剤に基づくDVA組成物全体の60重量%まで
を構成することができる。
【0034】充填剤は、補強型又は非補強型の無機充填
剤でよい。水和シリカのような、有機補強充填剤の中で
は、水和ケイ酸カルシウムが、非補強炭酸カルシウム又
は二酸化チタニウム充填剤と同様に良好に使用すること
ができる。クレーも充填剤として使用することができ
る。カーボンブラック、例えば、チャンネルブラック、
フェラスブラック(ferrous bkacks)、サーマルブラッ
ク、アセチレンブラック、ランプブラックなどのような
有機充填剤も使用できる。
【0035】ゴムプロセス油は、パラフィン系、ナフテ
ン系、又は芳香族系プロセス油に分類されるかどうかに
よって特定のASTM名称を有している。ゴムプロセス
油は石油留分から誘導され、そして使用されるプロセス
油の特定のタイプはゴム成分と組み合わせて習慣的に使
用されるものである。熟練したゴム化学者は、特定のゴ
ムと共に使用されるべき油の種類を決定できるであろ
う。使用されるゴムプロセス油の量は、硬化及び未硬化
の全ゴム含有量に基づいており、そしてDVA中のプロ
セス油のゴム全体に対する重量比率として定義すること
ができる。この比率は約0より大から約1.5/1まで
の範囲内でよく、好ましくは約0.2/1から約1.0/
1まで、より好ましくは約0.3/1から約0.8/1ま
での範囲内である。より多くのプロセス油を使用するこ
とができるが、欠点は組成物の物理的強度が低下するこ
とである。コールタール及びパインタールから誘導され
た油のような石油系の油以外の油も使用することができ
る。石油系ゴムプロセス油に加えて、有機エステル及び
その他の合成可塑剤も使用することができる。
【0036】酸化防止剤を本発明の組成物中において使
用することができる。使用される特定の酸化防止剤は使
用されるゴムに依存し、1種以上の種類が必要とされる
かもしれない。それらの適切な選択はゴム加工化学者の
通常の技能の範囲内である。酸化防止剤は一般に化学的
保護剤か又は物理的保護剤の群に分類される。物理的保
護剤は、組成物から製造される部品においてほとんど動
きがない場合に使用される。これらは一般にゴム部分の
表面に「ブルーム(bloom)」を付与するワックス様の材
料であり、そしてその部分を酸素、オゾンなどから保護
するための保護コーティングを形成する。
【0037】化学的保護剤は一般に3つの化学薬品のグ
ループ、即ち、第二アミン、フェノール類、及びホスフ
ィットに分類される。本発明の実施において有用な酸化
防止剤のタイプの例は、ヒンダードフェノール、アミノ
フェノール、ヒドロキノン、アルキルジアミン、アミン
縮合生成物などである。これら及びその他のタイプの酸
化防止剤の非限定的な例は、スチレン化フェノール(sty
renated phenol);2,2′−メチレン−ビス(4−メチ
ル−6−1−ブチルフェノール);2,6′−ジ−t−
ブチロ−ジメチルアミノ−p−クレゾール;ヒドロキノ
ンモノベンジルエーテル;オクチル化ジフェニルアミ
ン;フェニル−ベータ−ナフチルアミン;N、N′−ジ
フェニルエチレンジアミン;アルドール−アルファ−ナ
フチルアミン;N、N′−ジフェニル−p−フェニレン
ジアミン;その他である。物理的酸化防止剤には、混合
石油ワックス及びマイクロクリスタンワックスが含まれ
る。充填剤及び/又は添加剤の全部又は一部を動的加硫
工程の前又は後に添加することができる。
【0038】動的加硫されるべきゴム用の全ての従来的
硬化剤系を使用することができる。従来的には、ペルオ
キシド硬化剤系は特に動的加硫における使用から除外さ
れていた。なぜならば、ペルオキシドは熱可塑性樹脂自
身を架橋させるからである。例えば、エチレン−ヘキセ
ンポリマーが熱可塑性樹脂である場合、エチレン−ヘキ
センポリマーはそれ自身で架橋し、それによって完全に
硬化された非熱可塑性の組成物がもたらされる。しかし
ながら、本発明者は、ペルオキシド硬化剤を熱可塑性樹
脂及びある特定の適切なゴムと共に使用できることを実
験的に発見した。これらのゴムにはポリイソプレンが含
まれる。これらのゴムを使用する場合、ペルオキシドと
反応する十分な二重結合が存在するので熱可塑性樹脂に
対するペルオキシドの攻撃が妨がれると理論付けられ
る。
【0039】ゴムの加硫の技術分野において公知のいず
れの特定の硬化剤も適切である。硬化剤は、硫黄及び非
硫黄硬化剤の両方を包含する。例えば、ハロゲン化ブチ
ルゴムは酸化亜鉛を使用して硬化することができる。ジ
チオカルバメート又はチウラム及びチオ尿素のような加
硫促進剤をこれらの酸化亜鉛硬化剤に含有させてもよ
い。本技術分野において公知のハロゲン化ブチルゴム用
の酸化亜鉛を含まない硬化剤も使用することができる。
例えば、そのような加硫系には、リサージ、2−メルカ
プトイミダゾリン及びジフェニルグアニジンが含まれ
る。
【0040】樹脂硬化剤は、ポリイソプレン、ブチルゴ
ム、ハロゲン化ブチルゴム、及びEPDMゴムに対して
使用することができる。硬化剤として有用な樹脂はフェ
ノール樹脂、臭素化フェノール樹脂、ウレタン樹脂など
である。ハロゲン化樹脂硬化剤系は、ゴムがEPDMで
ある場合、一般に金属活性化される。
【0041】フェノール樹脂硬化剤は適切な硬化剤であ
るが、それらは黄色がかっているか又はオレンジ色がか
っている色合いをゴム部分に与える。ハロゲン化ブチル
ゴムに対しては、好ましい硬化剤はZnO及び/又はM
gOに基づいたものである。このような硬化剤は、Ti
2 のような顔料の使用を可能にして明るい白色の組成
物を与える。この系において、MgOは促進剤としては
作用しないが、脱ハロゲン化水素からゴムを安定させる
ための酸受容体として作用する。
【0042】組成物に未硬化のゴムを組み入れることは
本発明の範囲内である。これは、未硬化のゴムとして、
動的加硫されるべき硬化ゴムを硬化させるのに使用され
る加硫剤によっては加硫されないゴムを選択することに
よって達成できる。本発明の硬化されたゴムに対して、
硬化剤系が硫黄又はフェノール樹脂を含む場合、加硫で
きないその他のいかなるゴムも含有させることができ
る。そのようなゴムには、完全に飽和したEPゴム、ポ
リイソブチレンゴムなどが含まれる。もう1つの実施態
様においては、DVAは動的に硬化される硬化ゴムから
調製することができる。加硫の後に、樹脂の融点より高
い温度において第2の未硬化のゴムをDVA中にブレン
ドすることができる。
【0043】もう1つの本発明の実施態様においては、
2種類のゴムを一緒にブレンドし、そして硬化ゴムを、
その他のゴムに対しては加硫剤ではない硬化剤を使用し
て、動的に加硫させ、それによって未加硫ゴム中で分散
した十分に加硫されたゴムを含む組成物を形成する。そ
の後、この組成物をエチレンコポリマー中に入れて本発
明の組成物を形成することができる。
【0044】本発明の変形においては、過剰の加硫剤を
使用してエチレンコポリマーと緊密に接触させながら硬
化ゴムを動的に加硫させて本発明のDVAを形成する。
その後、追加のゴムを添加して動的に加硫させるが、硬
化剤の量は追加のゴムを十分に加硫させるには不十分で
あるように予め選択されている。
【0045】もう1つの変形において、本の発明のDV
Aはエチレンコポリマー及び硬化ゴムを使用して調製さ
れる。その後、動的加硫の条件下に第2のゴムを、第2
のゴムを部分的に硬化させるのに十分なだけの硬化剤と
共に、DVAに添加する。例えば、EVAとEPDMを
ブレンドし、硫黄硬化剤を添加する。EPDMを動的に
加硫して本発明のDVAを形成する。その後、クロロブ
チルゴムを、クロロブチルゴムを部分的にのみ硬化させ
るのに十分なZnOと共に、添加する。
【0046】未硬化ゴムが本発明のDVA組成物中に含
まれる場合、未硬化ゴムは組成物中のゴム全体の0乃至
50重量%を構成し、約5乃至約20重量%を構成する
のが好ましい。
【0047】好ましい実施態様において、加硫されるゴ
ムはEPDMゴムであり、これは樹脂硬化剤を使用して
加硫されるのが好ましい。
【0048】本発明の実施においては、ポリオレフィン
樹脂及びEPDMゴムを樹脂を軟化させるのに十分な温
度において、あるいはより一般的には、EVAのように
樹脂が室温において少なくとも部分的に結晶性である場
合には、その融点よりも高い温度において、一緒に混合
される。樹脂とゴムが緊密に混合された後、硬化剤を添
加する。加熱と加硫温度における素練りは一般に約0.
5乃至約10分で加硫を完了させるのに適切である。加
硫時間は加硫の温度を高めることによって短くすること
ができる。加硫温度の適する範囲は樹脂のほぼ融点(E
VAの場合、約90〜110℃)から約250℃までで
あり、より典型的には、温度範囲は約150乃至約22
5℃である。加硫は約160乃至約200℃の温度にお
いて行うのが好ましい。もちろん、当業者は選択したプ
ラスチックとゴムに対して適切な加硫温度を選択する必
要があるだろう。
【0049】混合プロセスを加硫が完了するまで継続す
るのが好ましい。混合が止まった後も加硫が継続される
場合、組成物は熱可塑性プラスチックのように再加工可
能ではないかもしれない。しかしながら、動的加硫は段
階的に行うことができる。例えば、加硫を二軸スクリュ
ー押出機中において高温度で開始することができ、そし
て加硫が完了する前に、水中ペレタイザーを使用して
(これによって硬化工程が停止される)部分的に調製さ
れたDVAのペレットを形成することができる。その
後、動的加硫条件下で加硫を完了させることができる。
当業者は、ゴムの加硫を行うのに必要な硬化剤のおおよ
その量と種類及び混合時間の程度を適切に見積もるだろ
う。必要である場合は、様々な量の硬化剤を使用して加
硫を行って、使用すべき最適の硬化剤系と完全な硬化を
達成するのに適切な硬化条件を決定することができる。
【0050】本発明の動的加硫プロセスを実行する前の
混合中に全ての成分が存在しているのが好ましいが、こ
れは必要条件ではない。例えば、選択された硬化剤を使
用して硬化しないゴムが存在する場合、ゴムは十分に混
合されるだけでよく、その後ポリオレフィン樹脂の不存
在下に動的加硫される。加硫が完了した後、ゴムの動的
加硫されたブレンドをエチレンコポリマー樹脂中に入れ
て本発明の組成物を調製することができる。
【0051】本発明の動的に加硫されたゴム成分に関し
て本明細書中において使用される「十分に加硫された」
という用語は、ゴムの物理的性質が発達して従来的に加
硫された状態のゴムに一般に結び付けられるエラストマ
ー特性をゴムを付与する状態までゴム成分が加硫されて
いることを意味する。加硫されたゴムの硬化度はゲル含
有率あるいは逆に抽出可能な成分に関して表すことがで
きる。或いは、硬化度架橋密度によって表すことができ
る。
【0052】抽出可能物の定量が硬化の状態の適切な目
安である場合、改善された熱可塑性エラストマー組成物
は、組成物が、加硫しようとしているゴムを溶解する溶
剤によって室温で抽出可能な硬化したゴム成分を約4重
量%以下しか含まない程度まで、好ましくは組成物が2
重量%未満の抽出可能物しか含まない程度まで、硬化可
能なゴム成分のブレンドを加硫することによって製造さ
れる。一般に、硬化されたゴム成分の抽出可能物の量が
少なければ少ないほど、特性が良好であり、組成物が硬
化されたゴム相からの抽出可能なゴムを本質的に含まな
い(0.5重量%未満)のがより好ましい。ゲルのパー
セントとして報告されるゲル含有率は、室温で有機溶媒
にサンプルを48時間浸漬し、乾燥残渣を秤量すること
によって不溶性ポリマーの量を測定し、そして組成物に
関する知識に基づく適当な補正を行うことを含む方法に
よって決定される。従って、初期重量から、エクステン
ダー油、可塑剤、及び有機溶媒中に可溶な組成物の成
分、並びに硬化することを意図していないDVAのゴム
成分のような、加硫すべきゴム以外の可溶性成分の重量
を引くことによって、補正された初期重量と最終重量が
得られる。全ての不溶解性の顔料、充填剤、その他が、
初期重量及び最終重量から引かれる。
【0053】改善された熱可塑性エラストマー組成物を
特徴づける硬化の状態の目安として架橋密度を使用する
ためには、型中において圧力下に静的に硬化されたブレ
ンドと同じゴムを同じ硬化剤を使用して、ゴムの1ミリ
リットル当たり約3×10-5モル以上、好ましくはゴム
の1ミリリットル当たり約5×10-5モル以上、さらに
好ましくは1×10-4モル以上の有効架橋密度を与える
ような架橋剤の量と時間と温度の条件を使用して加硫す
るのに相当する程度までブレンドを加硫する。ブレンド
をその後、ブレンドのゴム含有率に基づいてゴムのみに
必要されたのと同じ量の硬化剤を使用して同様な条件下
に動的に加硫させる。このようにして決定された架橋密
度は、改善された熱可塑性プラスチックを与える加硫の
量の目安と見なすことができる。しかしながら、硬化剤
の量がブレンドのゴム含有量に基づき、そしてゴムのみ
に前述の架橋密度を与える量であるということから、架
橋剤が樹脂とは反応しないとか、或いは樹脂とゴムの間
に反応が起こらないと仮定されるべきではない。非常に
重要であるが、限られた程度の反応が存在する可能性が
ある。しかしながら、上述したように決定された架橋密
度が熱可塑性エラストマー組成物の架橋密度の有用な近
似を与えるという仮定は、熱可塑性特性と一致してお
り、そして樹脂の大部分が高温での溶媒抽出、例えば、
沸騰デカリンによる抽出によって組成物から除去できる
いう事実と一致している。
【0054】ゴムの架橋密度は、フローリー−レーナー
(Flory - Rehner) の式を使用する平衡溶剤膨潤(equil
ibrium solvent swelling)によって決定される。J. Rub
berChem and Tech., 30, p.929 。計算において使用さ
れるゴム−溶剤対に対する適切なハギンス(Huggins) 溶
解度パラメーターは、シーハン(Sheehan) とビシオ(Bis
io) による論文、J. Rubbers Chem. & Tech., 39, 149
から得た。加硫されたゴムの抽出されたゲル含有量が低
い場合、項yをゲル分率(ゲル%/100)で掛けるブー
シェ(Bueche)の補正を使用する必要がある。架橋密度
は、樹脂の不存在下に決定された有効な網状構造鎖の密
度yの半分である。従って、加硫されたブレンドの架橋
密度は、以後、上述した方法においてブレンドの場合と
同じゴムについて決定された値を意味するものと理解さ
れるであろう。更に好ましい組成物は硬化の状態の上述
の両方の目安を満足する、即ち、架橋密度とゴム抽出可
能物のパーセントの見積もりである。
【0055】
【実施例】本発明の利点は以下の実施例にを干渉するこ
とによってより容易に理解されるであろう。実施例にお
いて使用された成分を表2において示す。
【0056】表1中の組成物は二軸スクリュー押出機中
で混合し水中でペレット化した。ポリマーを十分に混合
した後、二軸スクリュー押出機中のある場所において硬
化剤を添加することによってブレンドを動的に加硫し
た。二軸スクリュー押出機中の平均滞留時間は60〜1
20秒であった。
【0057】
【表1】
【0058】
【表2】
【0059】
【表3】
【0060】実施例Iは多くの三成分系DVAブレンド
(ゴム、EVA樹脂、及び追加の熱可塑性樹脂成分)を
示す。これらの実施例は、EVAと共にプラスチック相
に加えられる時の異なる熱可塑性樹脂の効果を示す。一
般に、DVA材料のショアーA硬度は堅いプラスチック
樹脂を添加すると増加する。実施例I−Fはこの系列の
最も高いショアーA硬度であり、そして同じく最も堅い
熱可塑性樹脂成分(HDPE)を有している。これに対
して、実施例I−AのようなEVAとゴムの二成分系混
合物は低いショアーA硬度をもたらす。実施例I−Bか
らI−Iは熱可塑性樹脂成分が異なっているために異な
るショアーA硬度を示している。しかしながら、これら
全ての三成分系混合物が、それらの二成分系(EVA及
びゴム)対応物である実施例I−Aよりも堅い。一般
に、これらの三成分系混合物はまた対応する二成分系D
VAブレンドよりも大きい弾性を示す。
【0061】実施例II及びIIIは熱可塑性樹脂とEVA
樹脂が単一のゴム成分と組み合わされた三成分系ブレン
ドである。実施例IIとIIIにおいて、ショアーA硬度は
プラスチックのゴムに対する比率を変えることによって
制御される。実施例II−Jにおいて、ショアーA硬度は
43で制御されている。実施例II−K及び実施例III−
Nにおいては、ショアーA硬度は60で制御されてい
る。実施例II−Lと実施例III−Oにおいては、ショア
Aー硬度は50で制御されており、そして実施例II−M
と実施例III−Pにおいては、ショアーA硬度は40で
制御されている。実施例IIにおいて、ショアーA硬度は
EVAとLLDPEの量を変えることによって制御され
ているが、プラスチック全体のゴム全体に対する比率も
変化している。実施例IIIにおいては、EVA成分は比
較的一定に保たれているが、線状低密度ポリエチレン
(LLDPE)とゴム成分は変化している。
【0062】実施例IVにおいては、ショアーA硬度がそ
れぞれ45、60、50、及び40に制御された4種類
の三成分系ブレンドQ〜Tが示されている。ショアーA
硬度は、3つの主要な成分、即ち、EVA、LLDP
E、及びEPDMの各々の量を変えることによって制御
されている。実施例IVの4つブレンドのそれぞれにおい
て、ゴムの量は実施例I〜IIIのブレンドよりもかなり
多い。しかしながら、組成物の全重量の百分率としての
プラスチックのパーセントはこれらの4つの実施例のそ
れぞれについて16%より多くを維持している。
【0063】表3において定義されるように、ロッド引
張り強度法(rod draw strength method)は定量的にDV
A材料の溶融団結性(melt integrity)を決定する。ロッ
ド引張り値は、DVA材料が吹込み成形可能であるとい
う能力と良好に相関する。ロッド引張り測定は、一般に
ショアーA硬度測定とも良好に相関する。実施例II及び
IIIに関しては、実施例III−Pを除いて、ロッド引張り
値は比較的一定である。実施例III−Pを除くこれらの
実施例の各々は4:1までの膨脹比で吹込み成形するこ
とができた。同様に、実施例IVにおいては、4つの例の
各々を4:1の膨脹比で吹込み成形したが、これは3.
5乃至4の範囲内のロッド引張り値から予想された。
【0064】実施例III−Pを除いて、実施例I〜IVの
各々が吹込み成形可能であった。配合物の全重量の百分
率としてのプラスチックの濃度が、DVA材料が吹込み
成形可能か否かを決定する重要な要因であると考えられ
る。実施例は、吹込み成形可能な材料の全てが配合物の
全重量に基づいて13%を越えるプラスチックを含んで
いることを示している。実施例III−Pは4:1の膨脹
比において吹込み成形されない材料の例であり、12.
6重量%のプラスチックを含んでいる。同様に、これら
の実施例は、ゴムとプラスチックの複合体の重量の百分
率として少なくとも34重量%のプラスチックを含む材
料の各々が吹込み成形可能であることを示している。こ
れより低い百分率を有する材料は吹込み成形することが
できない。従って、吹込み成形のための臨界プラスチッ
ク濃度XC は、XC =組成物全体の約12.8重量%、
及びXC =ポリマー全体(ゴムとプラスチック)に基づ
いて30〜32重量によっておおよそ近似されると理論
付けされる。広い範囲のショアーA硬度を有する材料
は、それらのプラスチック重量%がこの臨界プラスチッ
ク濃度より高い時、吹込み成形可能であった。
【0065】本明細書中において、吹込み成形は、パリ
ソン(parison) 又はプレフォーム(preform) を初めに製
造する工程、このパリソン又はプレフォームを密閉され
た二枚構成金型中に入れる工程(ここで金型中のキャビ
ティが製造される部材の外形を表す)、加熱されたパリ
ソン又はプレフォームに空気を向け型のキャビティに対
してパリソン又はプレフォームを吹き付ける工程、膨脹
したパリソンを冷却する工程、及び型を開けて、そして
堅い吹込み成形された部材を取り出す工程、を含む方法
として定義される。本明細書中において、吹込み成形品
は上述の方法によって製造された全ての製品である。
【0066】吹込み成形の技術は本技術分野においてよ
く知られており、そして、本明細書中においては、2つ
の基本的な方法に分けることができるが、両者はプラス
チックパリソン又はプレフォームを製造する方法のみが
相違する。これらの2つの方法は、第1に、パリソンが
押出しによって(即ち、押出機によって)形成される押
出し吹込み成形(extrusion blow molding)である。押出
し吹込み成形においては、DVA材料は熱によって溶か
されて、そして押出機スクリューの剪断作用によって押
出機のバレルを通して輸送される。スクリューの螺旋ね
じ山が入口から出口端まで長さ方向に沿って形状を変化
させ、均一で均質な溶融物の形成を確実にしている。ス
クリューは連続的に回転し、そして溶融物をダイヘッド
を通して連続的なパリソンとして供給する。
【0067】本発明の目的のために押出し吹込み成形が
好ましい吹込み成形方法であるが、射出吹込み成形も使
用することができる。射出吹込み成形においては、DV
Aは往復スクリュー式押出機中において溶融され、割り
スチール型のキャビティに射出されて予め成形されたパ
リソンを製造する。プレフォームの形は頂上部において
ねじ仕上げを有する試験管によく似ている。プレフォー
ムは心型(core rod)の上において吹込み成形段階に移さ
れる。吹込み成形段階においては、空気又はその他の気
体が心型を通して吹込まれ、コンディショニングされた
プレフォームをキャビティに対して押しつけるように膨
脹させる。心型は、その後、形成された容器又は製品を
射出領域に移すために使用することができる。本明細書
中において、吹込み成形品は、押出し吹込み成形又は射
出吹込み成形方法によって製造された製品を意味する。
【0068】最終の吹込み成形品の直径のパリソン又は
プレフォームの直径に対する比率を膨脹比として定義す
る。一般に、膨脹比率は4:1の範囲内にある。正確な
値は、材料、方法、及びデザインの詳細に依存する。本
明細書中において、DVA材料が4:1の膨脹比まで吹
込み成形できるとき、その材料は吹込み成形可能であ
る。
【0069】実施例I〜IVの各々における上述のDVA
組成物を吹込み成形する際には、ヘイセン(Hayssen) 押
出吹込み成形機を使用した。ヘイセン押出吹込み成形機
は、標準的ベローズ型(standard bellows mold) を使用
して組み立てた。4:1の膨脹比を各々の実施例におい
て使用した。実施例IV−QからIV−Sはおよそ0.08
0インチ(2.032mm)と0.048インチ(1.2
192mm)の異なる2種類の壁の厚さを使用して初め
に評価した。実施例II(J〜K)及び実施例III−NとI
II−Pは、同じ金型と膨脹比を使用する第2の研究にお
いて評価した。これらの材料の吹込み成形を改善するこ
とが期待されたこれらの2つの研究の間に、装置に対し
て小さい調節を行った。吹込みベローズの重量は70グ
ラムと100グラムの間であった。DVA組成物の溶融
温度は285乃至405°F(140.56乃至207.
22℃)の範囲内であった。これらの溶融温度は熱可塑
性樹脂成分のより高い方の融点と一致している。線状低
密度ポリエチレン(LLDPE)の融点はポリプロピレ
ンと比較してより低いため、この範囲内の低い方の温度
も可能である。
【0070】吹込み成形することができなかった実施例
III−Pを除いて、全ての実施例が成功裏に吹込み成形
された。各々の実施例が十分に吹込み成形されたベロー
ズを製造した。各々の実施例が、それぞれ約75グラム
と115グラムの部材重量に相当する厚いパリソンと薄
いパリソンを使用して吹込み成形することができた。こ
れらの実施例は、各実施例の材料を比較的に容易に吹込
み成形できること、及び各実施例のパリソンが最小の調
節でそろうことを示している。実施例IV系列を吹込み成
形する間、385°F(196.11℃)までの溶融温
度を含む使用されたどの条件においてもパリソンの垂れ
落ちの兆候は観察されなかった。
【0071】吹込み成形品の強度を評価する目的のため
に、実施例IV−Qの材料から製造された冷却された吹込
み成形ベローズにそれが破裂するまで圧縮空気を充填し
た。このベローズは伸びにおいて大きな靭性を有してお
り、破裂する前にかなり膨脹した。
【0072】ベローズを含む熱可塑性製品を製造するた
めの好ましい方法は本明細書に記載する吹込み成形法を
利用するが、別の方法も使用することができる。これら
の別の方法は、本技術分野において公知のキャスト法を
使用して弾性フィルム製品をキャスト成形することを含
む。
【0073】これまで本発明をその好ましい実施態様を
参照して記載してきたが、本明細書の開示を読んだ当業
者は、上述の及び特許請求の範囲に記載された本発明の
範囲及び精神から離れていない変更と改良を思い付くか
もしれない。上記の説明中においては、特定の用語を、
簡潔さ、明快さ、及び理解の目的のために使用した。し
かしながら、それらは無用の限定を意味するものではな
い。なぜならば、そのような用語は記述的な目的のため
に使使用されており、そして概括的に解釈されることを
意図しているからである。
【0074】本発明の特徴、発見、及び原理、本発明の
構成方法及び得られる有利で有用な結果が記載されてお
り、新規で有用な組成物、製品、要素、コンビネーショ
ン、装置、操作及び関係は特許請求の範囲に記載された
通りである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08L 23/00 C08L 23/00 23/10 23/10 23/22 23/22 23/26 23/26 53/00 53/00 //(C08L 23/08 21:00) (71)出願人 591162239 388 South Main Stree t,Akron,Ohio 44311−1059, United Stetes of Am erica

Claims (33)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)1乃至66.7重量%のエチレン
    コポリマー樹脂であって、エチレンとビニルアセテート
    のコポリマー、エチレンとメチルアクリレートのコポリ
    マー、エチレンとブチルアクリレートのコポリマー、エ
    チレンとアルファ,ベータ−モノエチレン性不飽和モノ
    カルボン酸とのコポリマー、及びエチレンと前記酸のア
    ルキルエステルとのコポリマーから成る群から選択され
    るエチレンコポリマー樹脂、及び(B)33.3乃至9
    9重量%の少なくとも1種の追加のポリオレフィン樹脂
    であって、高密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレ
    ン、低密度ポリエチレン、非常に低密度のポリエチレ
    ン、立体的に不規則なポリプロピレン、スチレン性ブロ
    ックコポリマー又はポリプロピレンから成る群から選択
    されるポリオレフィン樹脂から本質的に成る熱可塑性樹
    脂中において動的加硫によって十分に硬化されたポリイ
    ソプレンを含む熱可塑性エラストマー組成物。
  2. 【請求項2】 加硫されたポリイソプレンが樹脂とゴム
    の組成物の約45乃至75重量%を構成する、請求項1
    の組成物。
  3. 【請求項3】 充填剤が内部に配合されている、請求項
    1の組成物。
  4. 【請求項4】 充填剤が無機物である、請求項3の組成
    物。
  5. 【請求項5】 無機充填剤が炭酸カルシウム又はクレー
    である、請求項4の組成物。
  6. 【請求項6】 エチレンコポリマー樹脂がエチレン−ビ
    ニルアセテートコポリマー樹脂である、請求項1の組成
    物。
  7. 【請求項7】 コポリマーのビニルアセテート含有率が
    約2乃至約30重量%である、請求項6の組成物。
  8. 【請求項8】 コポリマーのビニルアセテート含有率が
    約9乃至約29重量%である、請求項6の組成物。
  9. 【請求項9】 エチレンコポリマー樹脂がエチレン−ビ
    ニルアセテートコポリマー樹脂とエチレン−メチルアク
    リレートコポリマー樹脂の組み合わせである、請求項1
    の組成物。
  10. 【請求項10】 熱可塑性樹脂の濃度が組成物全体の1
    2.8重量%よりも大きい、請求項1の組成物。
  11. 【請求項11】 熱可塑性樹脂の濃度が組成物の樹脂及
    びゴム成分の30重量%よりも大きい、請求項1の組成
    物。
  12. 【請求項12】 ポリオレフィン樹脂が線状低密度ポリ
    エチレンである、請求項1の組成物。
  13. 【請求項13】 請求項1の組成物を含む吹込み成形
    品。
  14. 【請求項14】 請求項1の組成物を含むキャスト成形
    品。
  15. 【請求項15】 請求項1の組成物を含む弾性フィル
    ム。
  16. 【請求項16】 請求項1の組成物を含む材料であっ
    て、ショアーA硬度が70より小さく30より大きい、
    材料。
  17. 【請求項17】 吹込み成形可能である、請求項16の
    材料。
  18. 【請求項18】 請求項1の組成物のパリソン又はプレ
    フォームを加圧することによる製品の吹込み成形方法。
  19. 【請求項19】 請求項1の組成物を金型に射出するこ
    とによる製品の射出成形方法。
  20. 【請求項20】 (B)が33.3乃至99重量%の少
    なくとも1種の追加の樹脂から成り、前記少なくとも1
    種の追加の樹脂が高密度ポリエチレン、線状低密度ポリ
    エチレン、非常に低密度のポリエチレン、又はポリプロ
    ピレンから成る群から選択される、請求項1の組成物。
  21. 【請求項21】 熱可塑性エラストマー組成物の製造方
    法であって、 (A)1乃至66.7重量%のエチレンコポリマー樹脂
    であって、エチレンとビニルアセテートのコポリマー、
    エチレンとメチルアクリレートのコポリマー、エチレン
    とブチルアクリレートのコポリマー、エチレンとアルフ
    ァ,ベータ−モノエチレン性不飽和モノカルボン酸との
    コポリマー、及びエチレンと前記酸のアルキルエステル
    とのコポリマーから成る群から選択されるエチレンコポ
    リマー樹脂、及び(B)33.3乃至99重量%の少な
    くとも1種の追加のポリオレフィン樹脂であって、高密
    度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、低密度ポリ
    エチレン、非常に低密度のポリエチレン、立体的に不規
    則なポリプロピレン、スチレン性ブロックコポリマー又
    はポリプロピレンから成る群から選択されるポリオレフ
    ィン樹脂から本質的に成る熱可塑性樹脂を樹脂の融点よ
    りも高い温度でポリイソプレンとブレンドする工程、 樹脂とゴムのブレンドにゴム用の硬化剤系を添加する工
    程、及び動的加硫条件下においてゴムを十分に加硫させ
    るのに十分な期間ゴムを加硫させる工程、を含む方法。
  22. 【請求項22】 請求項21の方法によって製造された
    材料から成る吹込み成形品。
  23. 【請求項23】 熱可塑性エラストマー組成物を吹込み
    成形する工程をさらに含む、請求項21の方法。
  24. 【請求項24】 吹込み成形品を製造する方法であっ
    て、 (A)1乃至66.7重量%のエチレンコポリマー樹脂
    であって、エチレンとビニルアセテートのコポリマー、
    エチレンとメチルアクリレートのコポリマー、エチレン
    とブチルアクリレートのコポリマー、エチレンとアルフ
    ァ,ベータ−モノエチレン性不飽和モノカルボン酸との
    コポリマー、及びエチレンと前記酸のアルキルエステル
    とのコポリマーから成る群から選択されるエチレンコポ
    リマー樹脂、及び(B)33.3乃至99重量%の少な
    くとも1種の追加のポリオレフィン樹脂であって、高密
    度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、低密度ポリ
    エチレン、非常に低密度のポリエチレン、立体的に不規
    則なポリプロピレン、スチレン性ブロックコポリマー又
    はポリプロピレンから成る群から選択されるポリオレフ
    ィン樹脂から本質的に成る熱可塑性樹脂を樹脂の融点よ
    りも高い温度でポリイソプレンとブレンドする工程、 樹脂とゴムのブレンドにゴム用の硬化剤系を添加する工
    程、 動的加硫条件下においてゴムを十分に加硫させるのに十
    分な期間ゴムを加硫させる工程、及び前記動的加硫され
    た組成物から製品を吹込み成形する工程、を含む方法。
  25. 【請求項25】 吹込み成形工程が、動的加硫された組
    成物からパリソン又はプレフォームを形成する工程及び
    前記パリソン又はプレフォームを金型内で膨脹させる工
    程を含む、請求項24の方法。
  26. 【請求項26】 膨脹したパリソン又はプレフォームの
    直径がパリソン又はプレフォームの元の直径より4倍大
    きくなるまでパリソン又はプレフォームの膨脹を続ける
    ことを含む、請求項25の方法。
  27. 【請求項27】 (A)0乃至66.7重量%のエチレ
    ンコポリマー樹脂であって、エチレンとビニルアセテー
    トのコポリマー、エチレンとメチルアクリレートのコポ
    リマー、エチレンとブチルアクリレートのコポリマー、
    エチレンとアルファ,ベータ−モノエチレン性不飽和モ
    ノカルボン酸とのコポリマー、及びエチレンと前記酸の
    アルキルエステルとのコポリマーから成る群から選択さ
    れるエチレンコポリマー樹脂、及び(B)33.3乃至
    100重量%の少なくとも1種の追加のポリオレフィン
    樹脂であって、高密度ポリエチレン、線状低密度ポリエ
    チレン、低密度ポリエチレン、非常に低密度のポリエチ
    レン、立体的に不規則なポリプロピレン、スチレン性ブ
    ロックコポリマー又はポリプロピレンから成る群から選
    択されるポリオレフィン樹脂から成る熱可塑性樹脂中に
    おいて動的加硫により十分に硬化された、EPDM、ポ
    リイソプレン、ブチルゴム、クロロプレンゴム、クロロ
    スルホン化ポリエチレンゴム、シリコーンゴム、エチレ
    ン−プロピレンゴム、及びハロゲン化ゴムから成る群か
    ら選択されるゴムを含む熱可塑性エラストマー組成物で
    あって、吹込み成形可能な組成物。
  28. 【請求項28】 組成物のショアーA硬度が35乃至7
    2である、請求項27の組成物。
  29. 【請求項29】 ゴムがEPDMである、請求項27の
    組成物。
  30. 【請求項30】 4:1までの膨脹比で吹込み成形可能
    な、請求項27の組成物。
  31. 【請求項31】 4:1までの膨脹比で吹込み成形可能
    な、請求項28の組成物。
  32. 【請求項32】 熱可塑性樹脂の濃度が組成物全体の1
    2.8重量%よりも大きい、請求項27の組成物。
  33. 【請求項33】 熱可塑性樹脂の濃度が組成物の樹脂及
    びゴム成分の30重量%よりも大きい、請求項27の組
    成物。
JP9364327A 1996-12-20 1997-12-19 吹込み成形可能な動的に加硫されたアロイ Pending JPH10182896A (ja)

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