JPH10180797A - インサート成形品の成形方法及び成形装置 - Google Patents

インサート成形品の成形方法及び成形装置

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JPH10180797A
JPH10180797A JP34802396A JP34802396A JPH10180797A JP H10180797 A JPH10180797 A JP H10180797A JP 34802396 A JP34802396 A JP 34802396A JP 34802396 A JP34802396 A JP 34802396A JP H10180797 A JPH10180797 A JP H10180797A
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molding
insert
insert member
heating
molded product
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JP34802396A
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Masaaki Kumamura
正晃 熊村
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インサート部材を効率的に加熱成形するこ
と、及び、多数個同時にインサート成形する際の生産性
の向上を図ること。 【解決手段】 インサート部材を予備加熱する工程を設
けるとともに、加熱されたインサート部材を成形機に挿
入する際に姿勢変換を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インサート部材の
成形方法及びその成形装置に関する。
【0002】特に、本発明は、複数のインサート部材を
同時に射出成形する多数個成形に好適な方法及び装置に
関する。
【0003】更に本発明は、画像形成装置のトナー量を
規制する部材の成形品のインサート成形に関する。
【0004】
【従来の技術】従来、インサート部品を成形機に設置し
た金型内に挿入する際には、一旦、水平の置台にインサ
ート部品を仮置きし、そこからロボット等の手段により
インサート部品を保持し、空中で、ロボットにより回転
操作して金型内のインサート部品の配置姿勢と同じ姿勢
に姿勢変換していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来、インサート部材
は室温状態で成形機内に挿入し、射出成形温度に温度調
整した後に射出材料を射出成形すると、温度調整に要す
る時間的問題と、温度調整上の難しさを伴っていた。
【0006】射出工程に要する時間を短縮できると製造
コストのメリットが生ずるが、金型内での急激な温度上
昇はインサート部材、成形金型構成部材への熱的影響を
招き成形品の寸法精度上の問題を引き起こすことにな
る。
【0007】上記の従来の方法ではロボットによるイン
サート部材の金型内への挿入工程上での温度変化を生
じ、成形品の成形精度上の問題を生じていた。
【0008】金型内での緩慢な温度上昇では成形工程で
の所要時間の効率の悪さが目立つことになる。
【0009】又、インサート部材を金型内に挿入する前
に所定温度に予備加熱する方法も考えられるが、予備加
熱工程から金型内への移送途中での温度低下の問題を招
来していた。
【0010】本発明は上記従来のインサート成形によ
る、インサート部材の加熱温度管理を正確に、かつ、効
率良く実施できる成形方法、及び成形装置を提案する。
【0011】更に、本発明は、インサート部材を金型内
に移送する前に、予めインサート部材を加熱し、加熱さ
れたインサート部材を金型内に移送するに好適な予備加
熱工程を含んだ成形方法、および成形装置を提案する。
【0012】更に、本発明は、金型内で、複数の成形品
を同時に射出成形する多数個成形に好適なインサート成
形方法、及び成形装置を提案する。
【0013】更に、本発明は、画像形成装置に使用する
トナーの量を調整する調整部材として好適なインサート
成形方法、及び成形装置を提案する。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、インサート部
材に接着剤を塗布し、該インサート部材を予備加熱し、
前記インサート部材を成形工程に移送し、前記接着剤を
塗布した位置に射出成形材料を射出して成形品を固着個
化したことを特徴としたインサート成形品の成形方法を
提案することにより、インサート部材の温度管理の正確
性を確保できた成形方法を提案する。
【0015】前記インサート部材を予備加熱した後に、
前記成形工程に前記インサート部材を移送する際に、前
記予備加熱後のインサート部材の姿勢変換工程を含むこ
とにより成形工程に要する時間の効率化を図れるインサ
ート成形品の成形方法を提案する。
【0016】更に、本発明においては、前記インサート
部材を成形工程に移送する姿勢毎に姿勢制御した状態を
保って予備加熱するようにした態様がある。
【0017】又、本発明は、接着剤を塗布したインサー
ト部材を加熱する手段と、加熱されたインサート部材を
成形手段内に移送する手段とを含み、前記移送手段にイ
ンサート部材の姿勢変換手段を備えた成形装置を提案す
ることにより新規なインサート部材の成形装置を提案す
る。
【0018】又、上記成形装置においては、前記複数の
インサート部材に接着剤を塗布し、該塗布後、前記イン
サート部材を成形装置に設置する姿勢状態を保って、所
定温度に加熱する加熱手段と、加熱後、前記複数の前記
インサート部材を同時に成形手段内に移送する手段を備
えた成形装置を提案する。
【0019】更に、本発明では、前記成形手段は複数台
を設置し、前記加熱手段は成形手段の設置台数以上の数
のインサート部材を加熱するようにした成形装置を提案
することにより生産性を高めたインサート成形装置を得
ることを目的とする。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に図を参照して本発明の1実
施例を説明する。
【0021】図1は本発明を適用する画像形成装置の画
像形成プロセスを説明する図であり、図において、符号
1は感光ドラムを示し、該感光ドラム1は不図示の原稿
台上の原稿の文字、図面、記号等の画像情報を露光手段
により露光する。
【0022】該感光ドラム上に露光された画像情報は現
像手段の現像シリンダ2によりトナーを感光ドラム上に
現像し、コピー用紙上に転写し、コピ用紙上のトナーは
定着手段により定着されて複写工程が行われる。
【0023】上記の現像工程において、現像シリンダー
上のトナーはブレードと称するトナー量調整部材4によ
り感光ドラム上のトナーが調整される。
【0024】該ブレード部材はゴム材料等により成形加
工されている。
【0025】本発明の第一の提案は、このブレード部材
4を金属基材をインサートしてインサート成形するイン
サート成形部材の成形方法に係る。
【0026】図2は前記金属基材4Aを示し、圧延鋼板
材をL字形状に折り曲げ加工し、先端部分4aにゴム材
料4Bを固着した構成である。
【0027】上記構成のブレード部材4は画像形成装置
内の取り付け部材に取り付けられる。本発明のインサー
ト成形方法は、概略的に述べると、インサート部材4を
予め加熱工程で予め加熱し、加熱したインサート部材4
を金型に移送する工程中において姿勢変換させて金型内
に挿入し、ゴム材料を射出して、前記ブレード部材4の
先端部4aの所定位置にトナー量調整機能を持たせたブ
レード部分4Bを形成する。
【0028】更に、本発明の実施に当たって、前記加熱
工程で加熱を加えられる前に前記金属基材4のブレード
固着部分4aに接着剤を塗布しておく工程を含むもので
ある。
【0029】図3は本発明の成形方法を実施する成形装
置の構成説明図である。
【0030】図において、6、8は夫々成形機を示し、
該成形機6、8は搬送コンベア10を挟んで対向的に配
置する。
【0031】各成形機には夫々、固定側と可動側を構成
する金型を備え、6A,8Aはそれぞれの固定側金型、
6B,8Bは可動側の金型であり、各金型には前記ブレ
ードを形成するキャビテイが設けられている。
【0032】6C、8Cは可動側金型の射出手段のシリ
ンダである。
【0033】12は前記金属基材4を前記第一の搬送コ
ンベアに置く第一のロボットである。前記金属基材4は
前工程において前記先端部分4aに接着剤を塗布後乾燥
工程を経由して不図示の乾燥工程から送られてきて、ス
トッカ14に貯蔵される。前記ストッカー14内の前記
金属基材4は前記ロボット12により第一搬送コンベア
10上に載せられ、該コンベア10の終端位置に待機す
る第二ロボット16により第二の搬送手段18上のパレ
ット20上に移し変えされる。
【0034】第二搬送手段18上の終端位置に着たイン
サート部材4は第三のロボット22により前記第一、第
二の各成形機6、8の近傍位置に配置されている第一、
第二の加熱手段24、26上に夫々振り分けられて移し
替え操作が行われる。
【0035】図4は前記加熱手段の1つの加熱板24A
上に最初のインサート部材4を載せた状態を示す。
【0036】図に示すように、本例においては、インサ
ート成形は4個同時に成形する金型構成を採用してお
り、4個1組のインサート部材4を加熱板24A上に載
置する。
【0037】前記第一、第二の加熱手段の加熱板24
A、26A上にはインサート部材4を載置する位置が予
め設定されており、本例では図5に示すように、加熱板
24A上には図示のA1からA12までの番地位置が決
められている。
【0038】第三のロボット22は第二の搬送コンベア
上のパレット20からインサート部材4を順次取り出し
て、図4に示す、最初の設定位置のA1,A4,A7、
A12の位置に夫々インサート部材4を置いていく。
【0039】更に、図4に示すように、4個の各インサ
ート部材4は、各インサート部材を金型内に挿入配置す
る状態を保ために、4つの内の2つを成形物質を固着す
る部分4aを互いに向き合うように載置する。
【0040】図5は2組目と3組目のインサート部材3
0、32を加熱板24A上に載置した状態を示す。
【0041】前記加熱板24A内には不図示のヒータ等
により加熱板24Aを所定温度に加熱し、載置したイン
サート部材4、30、32を所定温度(220℃)に加
熱する。
【0042】前記加熱手段の加熱板24A,26Aは図
6、図7に示すように実線のP、Qの水平位置状態から
点線X,Yに示す垂直状態の位置に姿勢変換する。
【0043】該姿勢変換はモータ等の駆動手段24D,
26Dにより実行される。
【0044】尚、前記加熱板24A,26Aには加熱板
が水平位置から垂直位置に姿勢変換する際にインサート
部材がずれ落ちるのを防止するためのインサート部材保
持手段としての、例えば、ピン部材24E,26Eが取
り付けられている。
【0045】図3に戻って、符号34、36は第四、第
五のロボットを示し、該各ロボットは前記各加熱手段2
4、26上の加熱されたインサート部材を前記成形機の
金型内に挿入する作業と、成形された成形品を金型内か
ら取り出して成形品の置き台38に収納する作業を実行
する。
【0046】前記置き台38は図9で示すように、第四
のロボット34から成形品を受け取る時は、R1の点線
で示した、垂直状態姿勢となり、第五のロボット36か
ら成形品を受け取るときは、R2の点線で示した、垂直
状態の姿勢となるように姿勢変換される。
【0047】また、R3の状態は図3の第六のロボット
40が成形品を取り出すときの姿勢である。該姿勢変換
は図9にしめすように、置き台38を駆動する駆動機構
38Aにより実行される。
【0048】駆動機構38Aはモータを用いた±90度
の角度変換機構38B、昇降シリンダ38C、前後方向
走行装置38Dとそのレール38E等から構成される。
【0049】尚、前記置き台38には垂直位置から水平
位置に姿勢変換時の成形品の落下防止の支持ピン(不図
示)が設けられている。
【0050】前記第四、第五のロボット34、36のハ
ンド手段34A,36Aには前工程で成形機の金型内で
成形された成形品を受け取る第一の受け取り手段34
C,36Cと、加熱板上で予備加熱されたインサート部
材4を受け取る第二の受け取り手段34B,36Bを備
えている。
【0051】34D,36Dはハンド手段の駆動手段で
ある。
【0052】図11はハンド手段34A,36Aを正面
位置から見た図であり、成形機の金型内で成形された成
形品を受け取る第一の受け取り手段34C、36Cには
複数個の真空吸着用のパッド34G,36Gが設置され
ている。
【0053】又、前記加熱板上で加熱されたインサート
部材4を受け取る第二の受け取り手段34B,36Bは
同様に、真空吸着パッド34F,36Fが設けられてい
る。
【0054】又、図12に示すようにハンド手段34
A,36Aの成形品受け取り面の反対側には、成形機の
金型内で成形された成形品を受け取る第一の受け取り手
段34C,36Cを、ハンドのアーム34E,36Eに
対して進退させることができるエアーシリンダ34J,
36Jが設置してある。
【0055】加熱板上で加熱されたインサート部材を受
け取る第二の受け取り手段34B,36Bをハンドのア
ーム部34E,36Eに対して進退させるエアーシリン
ダ34J,36Jが設けてある。
【0056】40は第六のロボットを示し、該ロボット
は前記置き台38上の成形品を次工程の検査工程に搬送
する第三の搬送手段の搬送コンベア42上に移し変える
ものである。
【0057】44は成形不良品を排出するためのストッ
カである。
【0058】46は搬送コンベア上を移動して来る成形
品成形寸法検査の検査手段である。
【0059】46Aはピックアップ用ロボットである。
【0060】48は成形品の外観検査手段、48Aはピ
ックアップ手段である。
【0061】50は成形品収納用のストッカであり、5
0Aはピックアップ手段である。
【0062】図8は前記成形システムの制御ブロック図
である。
【0063】次に、フローチャートを参照して、本シス
テムの操作の流れを説明する。
【0064】インサート部材4は圧延鋼板材を前記図2
に示すように、端部を切り欠いた断面L字形状にプレス
加工する。 ステップ1
【0065】プレス加工したインサート部材4は不図示
の接着剤塗布工程で先端部分に接着剤を塗布後、乾燥工
程に送られて乾燥され、その後、前記ストッカ14内に
収納される。 ステップ2
【0066】接着剤はシランカップリング剤を主成分と
するプライマーであり、乾燥温度80℃で10分乾燥す
る。
【0067】ストッカ14内に所定量のインサート部材
を収納後、前記制御手段100から装置システムの稼働
開始信号を出力し、前記加熱手段24、26の加熱板2
4A,26Aの加熱を行う。
【0068】該加熱板の表面温度は 220±2℃に温
度調整される。
【0069】前記加熱板24、26の温度は制御手段6
0によりコントロールされる。
【0070】同時に、成形機6、8の各金型の温度も制
御手段62により温度コントロールされる。 ステッ
プ3
【0071】装置システムの各構成手段の準備状態を完
了すると、ロボット制御手段64により第一のロボット
12はストッカ14内のインサート部材4を第一搬送コ
ンベア10上に載せる。
【0072】以後、第一搬送ベルトコンベア10により
送られたインサート部材は第二、第三の各ロボットによ
り第二搬送手段18を経由して送られる。 ステップ
【0073】前記各搬送手段10、18、42等は制御
手段66により起動、停止、速度制御等の動作制御が行
われる。
【0074】前記第三のロボット22は搬送手段18上
を送られて来たパレット20内のインサート部材4をピ
ックアップし、予めテーチングされたピックアップ動作
順序に基ずいてインサート部材4を図4に示した加熱板
24A上の位置番地上に順次置いていく。
【0075】最初の1組の4個は図4に示した位置番地
に置き、順次図5に示したように2組目。3組み目と順
次置いていく。 ステップ5前記加熱板の表面は前述
したように、約220℃に温度調整されており、インサ
ート部材4を該加熱板の表面に置いてから約2 分でイ
ンサート部材4の温度は約200 ℃ に上昇する。
【0076】前記加熱時間が経過すると、加熱手段の制
御手段60により加熱板の駆動手段24Dが作動し、加
熱板24を図6、図7の実線位置の水平状態から点線位
置の垂直状態に姿勢変換し、それに伴って、インサート
部材も水平状態から垂直状態に前記保持手段により保持
されつつ姿勢変換する。 ステップ6
【0077】上記の加熱板24の作動はもう1つの加熱
手段26の加熱板も同様に作動する。インサート部材の
姿勢変換に連動して、第四、第五の各ロボットのハンド
アーム34A、36Aは制御手段64の信号により前記
図6、図7の点線位置の垂直状態の各加熱板上に保持さ
れている、最初に加熱された1組目のインサート部材の
受け取り位置に移動する。 ステップ7
【0078】前記第四、第五のロボットのハンド手段3
4A,36Aの先端部であるアーム34E,36Eには
成形機の金型内で成形された成形品を受け取る第一受け
取り手段34C,36Cと、加熱板上で加熱されたイン
サート部剤4を受け取る第二の受け取り手段34B,3
6Bが備えられている。
【0079】図18に示すように加熱板24A,26A
に対してハンド手段34A,36Aから前記エアーシリ
ンダ34H,36Hを用いて加熱されたインサート部剤
を受け取る受け取り手段34B,36Bを、真空吸着パ
ッド34F,36Fが接触して吸着できる位置まで前進
して吸着動作を行う。
【0080】図18の状態から真空吸着パッドがインサ
ート部剤を吸着し前記第二受け取り手段34B,36B
を後退させる。
【0081】これにより加熱板からのインサート部剤の
受け取り完了し、ハンド手段34A,36Aがインサー
ト部材の保持をすることができる。 ステップ8第
四、第五ロボットアームによる加熱板上のインサート部
材4の受け取り動作が前記ステップ8までで終了する
と、ロボットアームは1サイクルの成形が終わり型開き
している金型の間に入り成形品を取り出し、空のキャビ
テイ内に持ってきたインサート部材を挿入する。 ス
テップ9
【0082】ここで、図12 〜17を参照してステッ
プ9における金型内の、ロボットアームによる操作を説
明する。
【0083】図12はハンド手段34A,36Aがこれ
から成形されるインサート部材を、加熱板上で加熱され
たインサート部材を保持して金型6B、8Bの近傍位置
に移動した状態を示している。
【0084】この時、金型内では前工程で成形された成
形品が離型待機状態である。
【0085】図13では、図12の状態から前記エアー
シリンダ34J,36Jにより第一受け取り手段34
C,36Cを金型内の成形品を吸着保持する位置まで前
進させて吸着保持する状態を示す。
【0086】図14では、図13に状態から吸着パッド
34G,36Gが成形品102を吸着保持しつつ、金型
から成形品を押し出すエジェクター6C,8Cが作動す
る。
【0087】この時前記エアーシリンダー34J,36
Jは不図示の駆動用エアーバルブを開放状態にしてエジ
ェクター34Jが成形品を突き出すのに対して、そのま
ま、押され、後退する。その際、成形品は吸着パッド3
4Gとエジェクター6Cに挟まれ、吸着パッド34G、
36Gに保持されたままハンド手段34A,36A方向
に移動する。
【0088】エジェクターは成形品が十分に離型した位
置めで突き出した後、型内に後退する。これにより、金
型からの成形品の受け取りが完了しハンド手段34A,
36Aに成形品の保持状態に成る。
【0089】図15では、前記ハンダ手段34A,36
Aが成形品の保持状態から移動手段34D,36Dによ
りインサート部材をキャビテイに入れるために、第二受
け取り手段34B,36Bの吸着パッド34F,36F
に保持されたインサート部材が移動した状態を示す。
【0090】図16では、図15の状態から、えあーし
りんだ34H,36Hを用いて、加熱されたインサート
部材を受け取った第二受け取り手段34B,36Bをキ
ャビテイの挿入位置に移動させた状態を示す。この際、
吸着パッド34F,36Fはインサート部材をまだ吸着
保持している。
【0091】図17は、インサート部材がキャビテイ内
の所定位置に挿入された後、吸着パッドは吸着解除し、
エアーシリンダ34H,36Hにより第二受け取り手段
34B,36Bを元の位置に退避させた状態を示す。
【0092】上記ステップ9によるインサート部材の型
内への挿入が行われると、前記ロボット34、36の退
避信号等の信号により、型閉め動作が行われ、続いて、
成形機の制御手段62により成形動作が実行される。
ステップ10
【0093】成形動作は前記型閉め後、射出材料の射
出、保圧の各工程を経て行われる。
【0094】本例は、射出材料はゴム材料の 液状シリ
コンゴム(東芝シリコン株製 TLM1025)を温度
20℃に設定し、金型温度は200 ± 3℃に設定し
て、ゴム材料を射出シリンダにより射出する。
【0095】射出されたゴム材料はキャビテイ内に入
り、インサート部材4のブレード形成部分に形成した穴
内に回り込みつつ充填する。
【0096】前記最初の工程で塗布乾燥された接着剤は
インサート部材4の金型内への設置による温度伝達によ
り射出されたゴム材料と化学反応を起こし、金型の温度
によるゴム材料の硬化とともに接着作用を行う。
【0097】所定時間、本例では射出後 0.5分後
に、成形工程が終了し、型開き動作が制御手段62によ
り作動する。
【0098】前記ステップ8の工程による、第四、第五
の各ロボット34、36による型内の成形済みの成形品
の受け取りと、加熱されたインサート部材の型内への挿
入動作後、該第四、第五のロボットは保持部34B,3
6Bに保持した成形済みの成形品を置き台38に置く動
作を実行する。 ステップ11
【0099】このステップ11の置き台38への置き動
作は図3に示す置き台38が図9に示す水平位置Qから
垂直位置R1とR2に姿勢変換することにより行われ
る。
【0100】まず、第四ロボット34のハンドアームは
第一成形機6の成形品を受け取り、その後、加熱された
インサート部材を型内に挿入後、成形品を保持し、置き
台38との受け渡し位置に移動する。
【0101】この第四ロボット34の移動中に、置き台
38は角度変換機構38B、昇降シリンダ38C,前後
方向走行装置38D、レール38E等により図9に示す
垂直位置R1に姿勢変換を行い、第四ロボット34のハ
ンド34Aから成形品を受け取る。
【0102】第四ロボットから成形品を受け取った後、
第六ロボット40が置き台38から成形品を受け取り、
第三搬送手段42上に置く。 ステップ12
【0103】前記置き台38は第五ロボット36から第
二成形機からの成形品を受け取る待機状態になる。
【0104】前記ステップ11において、第五ロボット
36は第二成形機の成形品を受け取り、加熱されたイン
サート部材をキャビテイ内に挿入後、成形品を保持して
置き台上に移動する。
【0105】この第五ロボット36の移動中に、置き台
は姿勢変換を行う。
【0106】そして、第五ロボット36から置き台上に
成形品を置き、前記第六ロボット40が該成形品を第三
搬送手段42上に置く。 ステップ13
【0107】その後、成形品は自動寸法検査手段46、
外観検査手段48による検査が行われ、不良品はストッ
カ44に、又良品はストッカ50に夫々積み込まれる。
ステップ14
【0108】ここで、自動寸法検査はレーザー測長機に
よりブレードの成形品部分の厚み寸法と成形部分の真直
度の検査が行われる。
【0109】外観検査は成形部分の凹凸の表面欠陥の有
無状態を、反射光による画像処理検査で行う。
【0110】
【発明の効果】以上のように、本発明は画像形成装置用
の画像形成用トナーを調整するインサート成形品であっ
て、前記インサート成形品はインサート部材と該インサ
ート部材に保持する射出部材から成り、前記インサート
部材の射出位置に接着剤を塗布し、前記インサート部材
を予熱し、その後、射出装置内に該インサート部材をイ
ンサートし、前記塗布部に射出材料を射出形成したこと
を特徴とした画像形成装置用インサート成形品を得るこ
とにより成形精度の良い画像形成装置用のトナー量の調
整部材としてのブレードを得る事ができた。
【0111】特に、インサート部材を金型に挿入する際
に、加熱工程を経て、事前に加熱するようにしたことに
より成形部分のバリ等の後処理を要することの無い画像
形成装置に適したトナー量の調整部材を得ることができ
た。
【0112】更に、本発明は、インサート部材に接着剤
を塗布し、該インサート部材を予備加熱し、前記インサ
ート部材を成形工程に移送し、前記接着剤を塗布した位
置に射出成形材料を射出して成形品を固着個化したイン
サート成形品の成形方法により成形工程時間の短縮と、
インサート部材の予備加熱操作による成形精度保証を確
保できる成形方法、特に、ブレードの成形方法を得るこ
とができた。
【0113】特に、前記インサート部材を予備加熱した
後に、前記成形工程に前記インサート部材を移送する際
に、前記予備加熱後のインサート部材の姿勢変換工程を
含むインサート成形品の成形方法の提案により成形時間
の短縮と加熱温度の低下を防ぐことによる成形精度保証
を得られた。
【0114】更に本発明は、接着剤を塗布したインサー
ト部材を加熱する手段と、加熱されたインサート部材を
成形手段内に移送する手段とを含み、前記移送手段にイ
ンサート部材の姿勢変換手段を備えた成形装置の提案に
より成形時を短縮し、成形精度保証を確保できた成形装
置を得ることができた。
【0115】又、複数のインサート部材を同時に成形す
る装置において、前記複数のインサート部材に接着剤を
塗布し、該塗布後、前記インサート部材を成形装置に設
置する姿勢状態を保って、所定温度に加熱する加熱手段
と、加熱後、前記複数のインサート部材を同時に成形手
段内に移送する手段を備えた成形装置を提案することに
より生産性の良いインサート成形装置を得ることができ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置用トナー量調整部材
を使用する画像形成装置の構成説明図である。
【図2】トナー量調整部材のブレードの説明図。
【図3】本発明に係る成形装置と成形システムの説明
図。
【図4】加熱板の説明図。
【図5】加熱板の説明図。
【図6】加熱板ロボットとの間のインサート部材の受け
渡しの動作説明図。
【図7】加熱板ロボットとの間のインサート部材の受け
渡しの動作説明図。
【図8】制御ブロック図。
【図9】置き台38の動作説明図。
【図10】フローチャート図。
【図11】第四ロボット34の構成と動作の説明図。
【図12】インサート部材及び成形品の受け渡し動作の
説明図。
【図13】インサート部材及び成形品の受け渡し動作の
説明図。
【図14】インサート部材及び成形品の受け渡し動作の
説明図。
【図15】インサート部材及び成形品の受け渡し動作の
説明図。
【図16】インサート部材及び成形品の受け渡し動作の
説明図。
【図17】インサート部材及び成形品の受け渡し動作の
説明図。
【図18】インサート部材及び成形品の受け渡し動作の
説明図。
【符号の説明】
1 感光ドラム 4 トナ量調整部材(ブレード) 6、8 成形機 7、16、22、34、36、40、46A、48A、
50A ロボット 8、18、42 搬送手段の搬送ベルト 24、26 加熱手段 38 置き台

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インサート部材に接着剤を塗布し、該イ
    ンサート部材を予備加熱し、前記インサート部材を成形
    工程に移送し、前記接着剤を塗布した位置に射出成形材
    料を射出して成形品を固着したことを特徴としたインサ
    ート成形品の成形方法。
  2. 【請求項2】 前記インサート部材を予備加熱した後
    に、前記成形工程に前記インサート部材を移送する際
    に、前記予備加熱後のインサート部材の姿勢変換工程を
    含むことを特徴とした請求項1記載のインサート成形品
    の成形方法。
  3. 【請求項3】 前記インサート部材を成形工程に移送す
    る姿勢毎に姿勢制御した状態を保って予備加熱するよう
    にしたことを特徴とした請求項1記載のインサート成形
    品の成形方法。
  4. 【請求項4】 成形品をインサート成形するインサート
    成形方法に置いて、複数の成形手段を用意し、インサー
    ト部材を予備加熱する工程で前記成形手段の設置台数よ
    り多い数のインサート部材を予備加熱工程で予備加熱す
    るようにしたことを特徴としたインサート成形品の成形
    方法。
  5. 【請求項5】 前記各成形手段は同時に複数の成形を行
    う多数個成形手段を含み、成形個数毎を1組として、前
    記加熱工程では成形手段の設置台数より多い組の数を予
    備加熱するようにしたこと特徴とした請求項3記載のイ
    ンサート成形品の成形方法。
  6. 【請求項6】 前記予備加熱工程において、前記各イン
    サート部材は前記各成形手段にインサートされる位置に
    対応した状態で加熱されるように配置されることを特徴
    とした請求項5記載のインサート成形品の成形方法。
  7. 【請求項7】 接着剤を塗布したインサート部材を加熱
    する手段と、加熱されたインサート部材を成形手段内に
    移送する手段とを含み、前記移送手段にインサート部材
    の姿勢変換手段を備えたことを特徴とした成形装置。
  8. 【請求項8】 複数のインサート部材を同時に成形する
    装置において、前記複数のインサート部材に接着剤を塗
    布し、該塗布後、前記インサート部材を成形装置に設置
    する姿勢状態を保って、所定温度に加熱する加熱手段
    と、加熱後、前記複数の前記インサート部材を同時に成
    形手段内に移送する手段を備えたことを特徴とした成形
    装置。
  9. 【請求項9】 前記成形手段は複数台を設置し、前記加
    熱手段は成形手段の設置台数以上の数のインサート部材
    を加熱するようにしたことを特徴とした請求項9記載の
    成形装置。
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