JPH10180535A - 走間加工方法およびその装置 - Google Patents

走間加工方法およびその装置

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JPH10180535A
JPH10180535A JP34089096A JP34089096A JPH10180535A JP H10180535 A JPH10180535 A JP H10180535A JP 34089096 A JP34089096 A JP 34089096A JP 34089096 A JP34089096 A JP 34089096A JP H10180535 A JPH10180535 A JP H10180535A
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力 小沢
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活敏 村石
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知和 河村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コイル材等の長尺材を切断等して生産する物
品の生産効率を向上させることができる走間加工方法、
およびその装置を提供すること。 【解決手段】 建物用シャッターのスラットを長尺材で
あるコイル材を切断、孔開けして生産するため、コイル
材をその長手方向に走行させ、切断、孔開けの加工具を
コイル材の走行速度と同じ速度で前進させてコイル材を
加工する方法において、この加工後、加工具が前進エン
ド位置まで達する前のタイマー設定時に加工具の前進を
抑制させ、次いで加工具を後退等させ、コイル材を加工
具で加工具するため加工具を再度前進させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、長尺材の走行中に
この長尺材に切断、孔開け等の加工を行う走間加工方法
の改良、およびこの改良方法を実施するための走間加工
装置に係り、例えば、建物用シャッターの構成部品であ
るスラットをコイル材の切断、孔開けで生産する際に利
用できるものである。
【0002】
【背景技術】特開昭47−23985号、特公昭59−
33489号には、長尺材がその長手方向に走行してい
る間に切断具等の加工具で長尺材を加工するようにした
走間加工に関する技術が示されている。この走間加工技
術が利用されている一例として、建物用シャッターの構
成部品であるスラットをコイル材から生産する場合があ
る。すなわち、スラットは、アンコイラーから繰り出さ
れた長尺材であるコイル材をロール成形機で一定速度で
走行させながら順次所定断面形状に成形した後、切断具
を備えた加工装置で所定長さに切断することにより生産
され、切断具でコイル材を切断する際に、切断具はコイ
ル材の走行速度と同じ速度で前進して切断する。
【0003】従来、コイル材の切断で1枚のスラットが
生産された後、切断具をそのまま前進させて前進エンド
位置までに到達させ、この後、切断具を前進スタート位
置まで後退させ、そして再度前進させて2枚目のスラッ
トの生産のための切断を行わせるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】建物用シャッターは多
数枚のスラットを上下に連設することにより形成され、
そのうちの最上段のスラットには、巻取り部への取り付
けのためのボルトの挿通する孔を形成しなければならな
い。このため、1個の建物用シャッター分のスラットを
生産するときには、そのうちの1枚のスラットには前記
切断のほかに孔開け加工を行うことが必要になる。この
孔開け加工のための孔開け具を前記切断具と一体移動可
能に前記加工装置に設けた場合には、切断具によるコイ
ル材の切断の後に孔開け具は前進エンド位置に達し、次
いで前進スタート位置まで後退し、そして再度前進して
孔開け加工を行うことになるため、この間の時間を確保
するためにコイル材の走行速度を遅くしなければならな
くなる。
【0005】これによると、スラット生産時間が長くな
り、生産効率が低下することになる。
【0006】これと同様な問題は生産すべきスラットの
長さが短い場合にも生じ、この場合には、孔開け加工さ
れないスラットでも1枚のスラットの生産のための2箇
所の切断位置の間隔は短く、前進エンド位置まで達する
切断具のためにコイル材の走行速度を遅くしなければな
らなくなる。
【0007】本発明の目的は、コイル材等の長尺材を材
料として生産される物品の生産効率を向上させることが
できるようになる走間加工方法、およびこの方法を実現
するための走間加工装置を提供するところにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る走間加工方
法は、長尺材をその長手方向に走行させるとともに、こ
の長尺材に切断等の加工を行うための加工具を長尺材走
行方向に前進させ、この加工具の前進速度を長尺材の走
行速度と同じにして加工具で長尺材を加工する走間加工
方法において、加工具による長尺材の加工後、この加工
具が前進エンド位置に達する前のタイマー設定時に加工
具の前記前進速度を変更させることを特徴とするもので
ある。
【0009】ここで、タイマー設定時に加工具の前記前
進速度を変更させるとは、この速度による加工具の前進
を抑制(速度を徐々に低下させて停止また後退させるこ
とや、一定速度まで減速させることを含む)すること
や、加工具の前進速度を速くすることである。
【0010】加工具の前進を抑制することは、加工具に
よって一定速度で走行する長尺材の走行方向前方の箇所
を加工した後、走行方向後方の箇所を加工する場合に有
効であり、加工具の前進速度を速くすることは、加工具
によって一定速度で走行する長尺材の走行方向後方の箇
所を加工した後、走行方向前方の箇所を加工する場合に
有効である。
【0011】本発明では、長尺材に切断等の加工を行う
加工具は、長尺材の走行速度と同じ前進速度になって長
尺材を加工した後、その前進速度のままで前進エンド位
置に到達せず、前進エンド位置に達する前のタイマー設
定時において、長尺材の走行速度と同じ前進速度が変更
されるため、次ぎの加工を従来よりも早期に始めること
が可能になり、このため、長尺材の走行速度を速くする
ことができ、長尺材を材料とする物品の生産効率を向上
させることができる。
【0012】ここで、タイマー設定時とは、加工具が長
尺材を加工してからの所定時間経過後でもよく、それ以
前からの所定時間経過後、例えば、加工具の前進が始ま
ってからの所定時間経過後や、長尺材の走行速度と同じ
速度の加工具の前進が始まってからの所定時間経過後で
もよい。
【0013】また、長尺材の走行方向へ加工具が前進す
ることは、長尺材の走行方向と平行に加工具が移動する
こと、すなわち加工具が直線的に前進、後退することで
もよく、また、加工具を回動部材等に取り付けることに
より、加工具の移動軌跡が円弧軌跡になっていることで
もよい。加工具の移動軌跡を円弧軌跡とした場合には、
加工具の前進エンド位置、前進スタート位置は、加工具
を直線的に前進、後退させるようにしたときにおける前
進エンド位置、前進スタート位置と投影上対応した位置
に設定すればよい。
【0014】前述の通り、タイマー設定時に加工具の前
記前進速度を変更させることがこの速度による加工具の
前進を抑制させることである場合には、この抑制後は、
次の三通りの方法のうちのいずれかを採用できる。第1
番目は、加工具の前進の抑制後、加工具を後退させ、こ
の後、長尺材を加工するために加工具を再度前進させる
ことである。第2番目は、加工具の前進の抑制後、加工
具を停止させ、この後、長尺材を加工するために加工具
を再度前進させることである。第3番目は、加工具の前
進の抑制後、加工具が停止する前に、長尺材を加工する
ために加工具を再度前進させることである。第1番目よ
りは第2番目の方法、第2番目よりは第3番目の方法の
方が、タイマー設定時の前と後で2箇所を加工するため
の時間を短くできることになる。
【0015】これら三通りの方法のうちいずれか一つの
みを継続的に使用してもよいが、長尺材から生産すべき
物品の長さや加工位置、加工種類等に応じて三通りの方
法を加工作業を通して選択的に使用してもよい。
【0016】長尺材から物品を生産した後の物品後処理
作業の速度、例えば物品同士の組立作業の速度が変更さ
れたときには、長尺材の走行速度をこれと対応したもの
に変更させるようにし、この変更に伴い上記三通りの方
法の中から使用する方法を変えることにより、上記物品
後処理作業の速度の変更に対応できることになる。
【0017】また、タイマー設定時の前と後で行われる
加工具による長尺材の加工は、タイマー設定時の前と後
でそれぞれ1箇所の合計2箇所について行ってもよく、
また、タイマー設定時の前または後のいずれか一方、ま
たはこれらの両方において複数箇所について行ってもよ
い。これらの加工は同じ種類の加工でもよく、異なる種
類の加工でもよい(例えば、切断、孔開け、押し出
し)。
【0018】本発明に係る走間加工装置は、長尺材をそ
の長手方向に走行させるライン上に配置され、この長尺
材に切断等の加工を行う加工具と、この加工具を長尺材
の走行方向に前進、後退させる加工具送り装置と、この
加工具送り装置を制御する制御装置とを備え、この制御
装置は、加工具を長尺材の走行速度と同じ速度で前進さ
せて長尺材を加工させるとともに、この加工後、加工具
が前進エンド位置に達する前のタイマー設定時に加工具
の前記前進速度を変更させるように加工具送り装置を制
御することを特徴とするものである。
【0019】ここで、制御装置はコンピューターでもよ
く、また、コンピューターと例えばNCコントローラー
とを組み合わせたものでもよく、さらにはこれらに例え
ばシーケンサーを組み合わせたものでもよく、また、コ
ンピューターを使用しないリレー回路によりシーケンス
制御するものでもよい。
【0020】また、加工具送り装置は回動部材や、送り
ねじを使用したものでもよく、また、シリンダーを使用
したものでもよく、さらには例えばリンク機構等の機構
的構造によるものでもよく、制御装置でその駆動が制御
されて加工具を前進、後退させることができものであれ
ばよい。
【0021】本発明に係る走間加工装置は長尺材に同種
類の加工を行うとき(全部の加工が例えば切断、あるい
は孔開け、あるいは押し出し等)にも適用でき、また、
異種の加工を行うとき(例えば切断と孔開けや、切断と
押し出し等)にも適用できる。
【0022】さらに、本発明は各種の物品を長尺材から
生産するときに適用でき、加工の種類はその生産すべき
物品により決められる。
【0023】長尺材が建物用シャッターのスラットの材
料であるコイル材であって、このスラットの生産のため
に切断と孔開けの加工を行わなければならないときに
は、前記加工具はこのコイル材を切断する切断具と孔開
けする孔開け具とを備えたものとなり、かつ、前記制御
装置はこれらの切断具と孔開け具とを選択駆動させるも
のとなる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下に本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。以下に説明する実施形態は、長尺
材であるコイル材から建物用シャッターのスラットを生
産する場合であるので、初めに図1により建物用シャッ
ターを説明する。建物用シャッターのシャッターカーテ
ンは、コイル材から生産される細幅のスラット1を上下
に多数連設することにより形成され、各スラット1は上
カール部1Aと下カール部1Bとを備え、上段のスラッ
ト1の下カール部1Bに下段のスラット1の上カール部
1Aを挿入係合することにより、各スラット1は互いに
連結され、そして上カール部1Aの両端近傍にカシメ部
等の変形部2を形成することにより、スラット1の抜け
止めがなされる。
【0025】これらのスラット1のうち、最上段のスラ
ット1’には2個の孔3,4が形成され、これらの孔
3,4は、スラット1’をシャッターの巻取り部に取り
付けるボルトを挿通するためのボルト孔である。
【0026】図2は、コイル材からスラットを生産し、
この後、多数のスラットを連設して上記シャッターカー
テンを形成するまでの生産ライン工程をブロック図で示
した概略図である。コイル材はコイル材繰り出し部5か
らロール成形部6に繰り出され、ロール成形部6の多段
のフォーミングロールに通されることにより薄板状のコ
イル材は徐々に所定断面形状に成形され、所定断面形状
となったコイル材が切断、孔開け部7で所定長さに切断
されることにより1枚1枚のスラットが生産され、この
後、各スラットはスラット移送部8によりスラット組み
立て部9に送られ、このスラット組み立て部9で各スラ
ットを連設する作業と前記変形部2を形成する作業とが
行われる。
【0027】図3には、以上の各工程のうち、コイル材
繰り出し部5からスラット移送部8までの工程の設備機
械が示されている。コイル材繰り出し部5はアンコイラ
ー10で構成され、ロール成形部6は、長尺材であるコ
イル材11をその長手方向に走行させながら断面形状を
変化させていく多段のフォーミングロール12を備えた
ロール成形機13で構成され、切断、孔開け部7は、切
断具と孔開け具を備える加工具14が組み付けられたプ
レス機械15で構成され、スラット移送部7はスラット
送りロール等のスラット送り手段を有する移送テーブル
装置16で構成されている。
【0028】ロール成形機13の各フォーミングロール
12は図7で示されたロール成形機モーター17を駆動
源として回転する。また、図3に示す通り、多段に並設
されたフォーミングロール12の途中には測定ロール1
8が配置され、この測定ロール18の具体的構造は図4
に示されている。測定ロール18は上下のロール19,
20からなり、上ロール19は支軸21の先端に取り付
けられ、下ロール20の軸20Aを支持した軸承部材2
2は押し上げシリンダー23のピストンロッド23Aに
結合され、このピストンロッド23Aが伸び挙動する
と、軸承部材22はガイド部材24に案内されて上昇
し、上ロール19と下ロール20で前記コイル材11が
挟圧される。
【0029】この状態においてフォーミングロール12
の回転等でコイル材11が走行すると、下ロール20お
よび軸20Aが回転し、軸20Aにはエンコーダー25
が連結されているため、軸20Aの回転はエンコーダー
25に入力する。この結果、コイル材11の走行速度、
走行距離が測定可能となる。
【0030】図5は前記プレス機械15を示す。プレス
機械15はモーターによる偏心軸の回転でスライド26
が上下動するタイプで、スライド26、ボルスタ27に
は水平のガイド部材28,29が結合され、これらのガ
イド部材28,29の間に加工具送り装置30が配設さ
れている。加工具送り装置30は、ガイド部材28,2
9に案内されてコイル材11の走行方向に摺動自在とな
った上下の摺動部材31,32と、下摺動部材32に立
設され、スライド26と共に上下動する上摺動部材31
を案内するガイド支柱33とを有する。下摺動部材32
には連結ロッド34の先端が連結され、連結ロッド34
の後端は、図6で示されたボールねじのねじ軸35に螺
合してガイドバー36に沿って移動自在となったナット
部材37に連結されている。ねじ軸35にはタイミング
ベルト38を介してサーボモーター39の駆動力が伝達
され、したがってサーボモーター39が正駆動、逆駆動
されると、ねじ軸35は正回転、逆回転し、この結果、
図5の上下の摺動部材31,32がコイル材11の走行
方向に前進、後退するようになっている。
【0031】図6に示す通り、サーボモーター39には
エンコーダー40が連結されているため、サーボモータ
ー39の正駆動量、逆駆動量、およびこれらの駆動速
度、言い換えると、上下の摺動部材31,32の前進
量、後退量、およびこれらの移動速度が測定可能になっ
ている。
【0032】図5に示されている通り、上下の摺動部材
31,32の間には図3で説明した加工具14が配置さ
れている。この加工具14は、上刃41Aおよび下刃4
1Bからなる切断具41と、パンチ42Aおよびダイス
42Bからなる孔開け具42とを備え、下刃41B、ダ
イス42Bが固定されたベース部材43,44には案内
支柱45,46が立設され、上刃41A、パンチ42A
が取り付けられたトップ部材47,48がこれらの案内
支柱45,46でガイドされて上下動できるようになっ
ている。案内支柱45,46には戻しばね49が巻回さ
れているため、トップ部材47,48が下降すると、こ
れらのトップ部材47,48には圧縮された戻しばね4
による上昇復帰力が生ずる。
【0033】上摺動部材31には2個のシリンダー5
0,51が互いに反対向きに取り付けられ、これらのシ
リンダー50,51のピストンロッドの先端には上摺動
部材31に案内されて移動自在となった加圧ブロック5
2,53が結合されている。シリンダー50のピストン
ロッドが伸び挙動して加圧ブロック52が前進し、シリ
ンダー51のピストンロッドが縮み挙動して加圧ブロッ
ク53が後退しているときにプレス機械15のスライド
26が下降すると、加圧ブロック52でトップ部材47
が押し下げられ、これにより切断具41によるコイル材
11の切断がなされ、これとは反対に、シリンダー50
のピストンロッドが縮み挙動して加圧ブロック52が後
退し、シリンダー51のピストンロッドが伸び挙動して
加圧ブロック53が前進しているときにプレス機械15
のスライド26が下降すると、加圧ブロック53でトッ
プ部材48が押し下げられ、これにより孔開け具42に
よるコイル材11の孔開けがなされるようになってい
る。
【0034】すなわち、2個のシリンダー51,52
は、コイル材送りライン上に配置された加工具14の切
断具41と孔開け具42を選別使用するための切断、孔
開け選別シリンダーとなっている。
【0035】また、前記加工具送り装置30のサーボモ
ーター39が正駆動、逆駆動されると上下の摺動部材3
1,32は前進、後退を行うため、これらの摺動部材3
1,32の内側に組み込まれている切断具41と孔開け
具42も一体となって前進、後退し、この移動を行って
いるときにプレス機械15のスライド26が上下動する
ことにより、コイル材11の切断や孔開けが行われるよ
うになっている。
【0036】図7は、以上説明した走間加工装置を駆動
制御するための制御系をブロック図で示したものであ
る。入力装置54から加工データが入力されるコンピュ
ーター55にはNCコントローラー56が接続され、コ
ンピューター55からNCコントローラー56に出力さ
れる信号によりサーボアンプ57を介して加工具送り装
置30のサーボモーター39、インバータ58を介して
前記ロール成形機モーター17、インバーター59を介
してプレス機械15、シーケンサー60を介して切断、
孔開け選別シリンダー51,52がそれぞれ駆動される
ようになっている。
【0037】本実施形態では、入力装置54、コンピュ
ーター55、NCコントローラー56、シーケンサー6
0により、走間加工装置の制御装置61が構成されてい
る。
【0038】入力装置54からコンピューター55に入
力される加工データは、例えばその日のうちに生産すべ
き建物用シャッターの種類、数量であり、これによりコ
ンピューター55の演算部は、コンピューター55の記
録部に予め登録されているその建物用シャッターについ
てのデータに基づきその日のうちに生産しなければなら
ない図1で示したスラット1の個数、スラット1の長さ
L、さらには、最上段のスラット1’については前切断
箇所Eからボルト孔3までの距離L1、ボルト孔3,4
間の距離L2、ボルト孔4から後切断箇所Fまでの距離
L3等を演算し、または読み出し、これがコンピュータ
ー55の記録部に記録される。
【0039】コイル材11を切断具41で切断して1枚
1枚のスラット1を生産する作業は、以下の通り行われ
る。
【0040】コンピューター55からの信号に基づきN
Cコントローラー56は、生産すべきスラット1の個数
と見合った速度でロール成形機モーター17を駆動さ
せ、これによりロール成形機13内を走行してプレス機
械15に送られるコイル材11の走行速度が決まり、コ
イル材11はその速度で走行する。
【0041】コイル材11の走行距離がスラット1の長
さLに近づき、これが測定ロール18に連結されてコイ
ル材11の走行距離を測定しているエンコーダー25で
検出されると、加工具送り装置30のサーボモーター3
9は駆動され始め、これにより、切断具41と孔開け具
42を有する加工具14は前進スタート位置からコイル
材走行方向に前進し始める。サーボモーター39の駆動
速度はエンコーダー40で測定されているため、この測
定データのフィードバックにより、加工具14の前進速
度がコイル材11の走行速度に近づいて最後はこの走行
速度と同じになるようにサーボモーター39の駆動速度
が制御されるとともに、エンコーダー40からのデータ
でサーボモーター39のこれまでの駆動量がコンピュー
ター55で演算されるため、加工具14の前進速度がコ
イル材11の走行速度と同じになったときに切断具41
の位置がコイル材11の切断すべき位置に達しているよ
うに制御される。
【0042】上述のようにコイル材11の走行距離がス
ラット1の長さLに近づいたときには、プレス機械15
はエンコーダー25からの測定データが入力するコンピ
ューター55、NCコントローラー56からの信号で駆
動され始めてスライド26の下降が始まり、加工具14
の前進速度がコイル材11の走行速度と同じになって切
断具41の位置がコイル材11の切断すべき位置に達し
た後、スライド26は下死点に達して切断具41でコイ
ル材11を切断する。これによりコイル材11から長さ
がLになった1枚のスラット1が生産される。
【0043】この後、スライド26は上死点まで上昇し
て次ぎのプレス機械駆動時まで停止しているとともに、
切断具41でコイル材11を切断した後の加工具14は
そのまま前進し、そして前進エンド位置に達すると、こ
れが図示しないセンサーで検出され、このセンサーから
の信号でサーボモーター39は定格速度まで逆駆動さ
れ、これにより加工具14は後退してセンサーで検出さ
れる前記前進スタート位置に戻り、次ぎのコイル材切断
作業を行うためにその位置で待機する。
【0044】そして、コイル材11の走行距離が再びス
ラット1の長さLに近づくと、以上説明したサーボモー
ター39、加工具14等の作動が繰り返され、これによ
り2枚のスラット1が生産され、これが多数回繰り返さ
れて多数のスラット1が生産される。
【0045】生産されたスラット1の個数が1個の建物
用シャッターを製造するために必要な個数に達するたび
に、前記ボルト孔3,4が形成された最上段のスラット
1’を生産しなければならないため、エンコーダー25
からの測定データが入力するコンピューター55の演算
部でコイル材11の走行距離がスラット1’を生産すべ
き距離に達することが演算されるたびに、シーケンサー
60で切断、孔開け選択シリンダー51、52が選択駆
動されてコイル材11の切断と孔開けが行われるととも
に、図8のタイミングチャートによる制御がなされる。
【0046】図8において、サーボ出力は、サーボモー
ター39の正駆動出力と逆駆動出力であり、プレス指令
は、プレス機械15のスライド26が上死点から下降し
て加工高さ位置である下死点に達するまでを示してい
る。また、Gは、切断具41による図1で示した前切断
箇所Eの切断時であり、Hは、孔開け具42によるのボ
ルト孔3の孔開け時である。
【0047】図8の(B)〜(D)が本発明の各実施形
態に係る制御方法であり、(A)は、これらの実施形態
との対比のために、前述した通り切断具41でコイル材
11を順次切断(図1の前切断箇所Eと後切断箇所Fの
切断)する場合と同様に、Gでの切断具41によるコイ
ル材11の切断(前切断箇所Eの切断)後に加工具14
を前進エンド位置まで到達させ、そしてサーボモーター
39の逆駆動により加工具14を前進スタート位置まで
戻してから、Hでの孔開け具42によるボルト孔3の孔
開けのために再度前進させる場合を示している。
【0048】図8の(A)のように、Hでの孔開け具4
2によるボルト孔3の孔開けのために、Gでの切断具4
1によるコイル材11の切断後に加工具14を前進エン
ド位置まで到達させていると、図1のL1の長さがGか
らHまでの時間長さに対応したものにしなければならな
いため、前記ロール成形機モーター17によって一定速
度で走行するコイル材11の走行速度を遅くしなければ
ならなくなり、スラット生産効率を向上させることはで
きない。
【0049】これに対して図8の(B)では、Gでの切
断具41によるコイル材11の切断後、加工具14が前
進エンド位置に達する前のコンピューター55によるタ
イマー設定時に、サーボモーター39の駆動を抑制させ
てコイル材11の走行速度と同じ速度による加工具14
の前進を抑制(制動)させ、この後、サーボモーター3
9を逆駆動させて加工具14を前進スタート位置まで後
退させ、そして、孔開け具42によるボルト孔3の孔開
けを行うために加工具14をコイル材11の走行速度と
同じ速度で再度前進させている。
【0050】図8の(C)では、Gでの切断具41によ
るコイル材11の切断後、加工具14が前進エンド位置
に達する前のコンピューター55によるタイマー設定時
に、サーボモーター39の駆動を抑制させてコイル材1
1の走行速度と同じ速度による加工具14の前進を抑制
させるとともに、サーボモーター39の駆動を止めて加
工具14を停止させ、そして、孔開け具42によるボル
ト孔3の孔開けを行うために加工具14をコイル材11
の走行速度と同じ速度で再度前進させている。
【0051】図8の(D)は、Gでの切断具41による
コイル材11の切断後、加工具14が前進エンド位置に
達する前のコンピューター55によるタイマー設定時
に、サーボモーター39の駆動を抑制させてコイル材1
1の走行速度と同じ速度による加工具14の前進を抑制
させるとともに、サーボモーター39の駆動が止まる前
に(サーボモーター39の駆動速度が所定速度まで低下
したとき)、すなわち加工具14が停止する前にサーボ
モーター39を再度高出力駆動させて加工具14を再度
前進させ、この前進速度をコイル材11の走行速度と同
じにして孔開け具42によるボルト孔3の孔開けを行う
ようにしている。
【0052】これらの制御方法によると、GからHまで
の時間長さを図8の(A)よりも短くでき、このため、
コイル材11の走行速度を速くできる。また、図8の
(B)よりも(C)、(C)よりも(D)の場合の方が
コイル材11の走行速度を速くできる。
【0053】なお、前記コンピューター55によるタイ
マー設定時とは、例えば、プレス機械15にスライド2
6が下死点に達したことを検出するセンサーを設け、こ
のセンサーからの信号がコンピューター55に入力して
からの時間でもよく、また、サーボモーター39が駆動
され始め、加工具14が前進してからの時間でもよい。
【0054】図8の(B)〜(D)のタイミングチャー
ト通りの制御は、コンピューター55の記録部に予め記
録されいるプログラムにより行われ、これらのプログラ
ムのうちのいずれを選択するかは、入力装置54からコ
ンピューター55に入力されるその日のうちに生産すべ
き建物用シャッターの数量等に基づき決定されるコイル
材走行速度に応じてコンピューター55の演算部で決め
られる。
【0055】図1のボルト孔3を孔開け具42で加工し
た後にボルト孔4を孔開け具42で加工すること、およ
びボルト孔4を孔開け具42で加工した後に後切断箇所
Fを切断具41で切断することは、図8の(A)〜
(D)と同様に設定されている複数の制御プログラムの
うちのいずれかを、コイル材走行速度とL2,L3の長
さとの関係に応じてコンピューターの演算部が決めて行
われる。一般的にL1とL3は等しいため、前切断箇所
Eを加工してからボルト孔3を加工するプログラムと、
ボルト孔4を加工してから後切断箇所Fを加工するプロ
グラムとは、図7のシーケンサー60による切断、孔開
け選別シリンダー51,52の駆動順序を除き、同じに
設定されたものとなる。
【0056】その日のうちに複数種類の建物用シャッタ
ーのスラットを生産しなければならず、これらのスラッ
トを生産するために与えられた時間が異なる等の理由に
より、ある種類の建物用シャッターのスラットを生産す
るためのコイル材の走行速度と、他の種類の建物用シャ
ッターのスラットを生産するためのコイル材の走行速度
とが異なることとなった場合、言い換えると、図2で示
したスラットの組み立て部9での上記複数種類の建物用
シャッターの製造作業が1日のうちで異なる作業速度で
行われることになっている場合には、異なる種類の建物
用シャッターのスラットについて、前切断箇所Eを加工
してからボルト孔3を加工するためのプログラムは、異
なることになる。
【0057】
【発明の効果】本発明によると、コイル材等の長尺材か
ら物品を生産する効率を向上させることができるように
なるという効果を得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】長尺材であるコイル材を切断して得られる多数
のスラットで構成される建物用シャッターの一部破断し
た図である。
【図2】コイル材からスラットを生産し、建物用シャッ
ターを製造するまでをブロック図で示した概略図であ
る。
【図3】図2のコイル材繰り出し部からスラット移送部
までの設備機械を示した図である。
【図4】図3で示された測定ロールの側面図である。
【図5】図3で示されたプレス機械の正面図である。
【図6】プレス機械に組み付けられた加工具を前進、後
退させる加工具送り装置のサーボモーターによる駆動部
分を示す図である。
【図7】走間加工装置の制御系をブロック図で示した図
である。
【図8】走間加工装置の加工具の切断具と孔開け具の作
動を図6のサーボモーターの作動等との関係で示したタ
イミングチャートの図である。
【符号の説明】
1,1’ 建物用シャッターのスラット 3,4 ボルト孔 10 アンコイラー 11 長尺材であるコイル材 13 ロール成形機 14 加工具 15 プレス機械 30 加工具送り装置 39 サーボモーター 41 切断具 42 孔開け具 51,52 切断、孔開け選別シリンダー 55 コンピューター 61 制御装置 E 前切断箇所 F 後切断箇所 G 切断具による切断時 H 孔開け具による孔開け時

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺材をその長手方向に走行させるとと
    もに、この長尺材に切断等の加工を行うための加工具を
    長尺材走行方向に前進させ、この加工具の前進速度を前
    記長尺材の走行速度と同じにして前記加工具で前記長尺
    材を加工する走間加工方法において、前記加工具による
    前記長尺材の加工後、この加工具が前進エンド位置に達
    する前のタイマー設定時に前記加工具の前記前進速度を
    変更させることを特徴とする走間加工方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の走間加工方法におい
    て、前記前進速度の変更はこの速度による前進の抑制で
    あり、この前進の抑制後、前記加工具を後退させ、この
    後、前記長尺材を加工するために前記加工具を再度前進
    させることを特徴とする走間加工方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の走間加工方法におい
    て、前記前進速度の変更はこの速度による前進の抑制で
    あり、この前進の抑制後、前記加工具を停止させ、この
    後、前記長尺材を加工するために前記加工具を再度前進
    させることを特徴とする走間加工方法。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の走間加工方法におい
    て、前記前進速度の変更はこの速度による前進の抑制で
    あり、この前進の抑制後、前記加工具が停止する前に、
    前記長尺材を加工するために前記加工具を再度前進させ
    ることを特徴とする走間加工方法。
  5. 【請求項5】 長尺材をその長手方向に走行させるライ
    ン上に配置され、この長尺材に切断等の加工を行う加工
    具と、この加工具を前記長尺材の走行方向に前進、後退
    させる加工具送り装置と、この加工具送り装置を制御す
    る制御装置とを備え、この制御装置は、前記加工具を前
    記長尺材の走行速度と同じ速度で前進させて長尺材を加
    工させるとともに、この加工後、前記加工具が前進エン
    ド位置に達する前のタイマー設定時に加工具の前記前進
    速度を変更させるように前記加工具送り装置を制御する
    ことを特徴とする走間加工装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の走間加工装置におい
    て、前記長尺材は建物用シャッターのスラットの材料で
    あるコイル材であり、前記加工具はこのコイル材を切断
    する切断具と孔開けする孔開け具とを備えており、前記
    制御装置はこれらの切断具と孔開け具とを選択駆動させ
    ることを特徴とする走間加工装置。
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