JPH10179575A - 骨粗鬆症診断装置 - Google Patents

骨粗鬆症診断装置

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JPH10179575A
JPH10179575A JP33983596A JP33983596A JPH10179575A JP H10179575 A JPH10179575 A JP H10179575A JP 33983596 A JP33983596 A JP 33983596A JP 33983596 A JP33983596 A JP 33983596A JP H10179575 A JPH10179575 A JP H10179575A
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JP
Japan
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bone
echo
ultrasonic
transducer
ultrasonic transducer
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Application number
JP33983596A
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English (en)
Inventor
Tetsuya Ishii
徹哉 石井
Yuichi Nakamori
勇一 中森
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な操作でトランスデューサの向きを確実
かつ正確に変化させて、信頼性の高い診断を行えるよう
にする。 【解決手段】 CPUは、駆動回路を介して3台のステ
ッピングモータを制御し、各ステッピングモータに接続
されたフレキシブルワイヤ22a,22b,22cによ
ってトランスデューサ1の向きを所定の範囲内で小刻み
に変化させる。これに伴い、トランスデューサ1は、そ
の送受波方向を変えながら、被験者の皮質骨に向けて超
音波ビームパルスを繰り返し放射し、骨表面を超音波ビ
ームパルスで走査する一方で、皮質骨からのエコーをそ
の都度受波する。受波信号がデジタルエコー信号に変換
された後、CPUは、エコーレベルを検出し、トランス
デューサ1の各向きにおいて検出されたエコーレベルの
中から最大エコーレベルを抽出し、該最大エコーレベル
に基づいて皮質骨の音響インピーダンスを算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、骨粗鬆症診断装
置に係り、超音波ビームパルスを被験者の所定の皮質骨
に向けて放射し、該皮質骨表面からのエコーレベルを測
定することにより、骨粗鬆症を診断する超音波反射式の
骨粗鬆症装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、高齢化社会の到来に伴って、骨粗
鬆症と呼ばれる骨の疾患が問題となっている。これは、
骨からカルシウムが抜け出してスカスカになり、少しの
ショックで折れ易くなる病気で、高齢者をいわゆる寝た
きりにさせる原因の一つにもなっている。骨粗鬆症の物
理的診断は、主として、DXA等に代表されるX線を使
用する診断装置により、骨の密度を精密に測定すること
によって行われるが、X線による物理的診断では、装置
が大がかりになる上、使用にあたっては、放射線被曝障
害防止の見地から、いろいろな制約を受ける、という煩
わしい問題を抱えている。
【0003】そこで、このような不都合が全く起きない
簡易な装置として、超音波を利用する診断装置が普及し
始めてきている。超音波を利用する診断装置では、超音
波が骨組織中を伝搬するときの音速や減衰を計測して、
骨密度や骨の弾性率(弾性的強度)を推定し、低い推定
値が得られれば、それは、骨からカルシウムが抜け出し
たためであると考えることができるので、骨粗鬆症と診
断する。例えば、特開平2−104337号公報に記載
の診断装置では、一方の超音波トランスデューサから測
定部位である被験者の骨組織に向けて超音波パルスを発
射し、骨組織を透過してきた超音波パルスを他方の超音
波トランスデューサで受波することにより、骨組織中で
の音速を測定し、骨組織内での音速が遅い程、骨粗鬆症
が進行していると診断する。これは、同診断装置が、経
験上骨組織中では音速は骨密度に比例する、という前提
に立って動作するからである。
【0004】しかしながら、骨密度と音速とを結び付け
る理論的根拠は不確かで、厳密に言うと、骨組織中での
音速は、骨密度に比例するのではなく、[骨の弾性率/
骨密度]の平方根で与えられる。しかも、骨の弾性率と
骨密度とは、骨密度が増加すれば骨の弾性率も上昇する
という互いに相殺する形で音速に寄与するために、骨組
織中での音速は骨密度の増加に敏感には応答できず、骨
組織中での音速と骨密度との相関係数は、けっして高く
はない。また、骨密度と超音波の減衰とを結び付ける理
論的根拠も不確かである。したがって、骨組織中での音
速や超音波の減衰についての計測結果から、骨密度や骨
の弾性率を推定するという従来の診断装置に信頼性の高
い診断を求めることには無理があった。
【0005】このような不都合を解消する手段として、
この出願人の出願に係る特願平6−310445号公
報、特願平7−140730号公報、特願平7−140
734号公報等に記載されているように、単一の超音波
トランスデューサを用いて、被験者の骨組織に向けて超
音波パルスを繰り返し放射し、骨組織から戻ってくるエ
コーを受波し、受波したエコーのうち最大のエコーを抽
出し、この最大エコーが垂直反射のエコーであるとみな
して、抽出された最大エコーに基づいて、垂直反射の場
合に成立する所定の関係式を用いて、反射係数や音響イ
ンピーダンス等の音響特性値を算出し、これらの音響特
性値に基づいて診断する方法が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報記載の従来方法においては、超音波トランスデューサ
を被験者の皮膚に当てた状態で、骨組織に向けて十分平
面波とみなせる超音波パルスを放射し、垂直反射のエコ
ーを受波するようにしているが、最大のエコーを得るた
めには、操作者が、超音波トランスデューサを被験者の
皮膚に当てた状態で、絶えず送受波面の向きを変化させ
て、最大のエコーが得られる向きを探し当てていたの
で、操作が煩わしい上に、最大のエコーが得られる向き
を見逃す虞もあった。それ故、正確な測定を行うことが
困難であった。
【0007】この発明は、上述の事情に鑑みてなされた
もので、放射線被曝の心配のない簡易型であるにもかか
わらず、骨密度又は骨の弾性率をこの種の従来装置より
も一段と正確(敏感)に推定でき、かつ、手軽に信頼性
の高い診断を行うことのできる骨粗鬆症診断装置を提供
することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、超音波トランスデューサを
被験者の所定の皮膚表面に当て、超音波ビームパルスを
上記皮膚下の骨に向けて繰り返し放射し、該骨表面から
のエコーを受波して上記骨の所定の音響特性値を得、得
られた該音響特性値に基づいて、骨粗鬆症を診断する超
音波反射式の骨粗鬆症診断装置であって、上記超音波ト
ランスデューサの送受波方向を自動的に変えながら、上
記骨表面の任意の領域を上記超音波ビームパルスで走査
するためのビーム走査手段と、上記超音波トランスデュ
ーサによって受波された上記骨からのエコーのレベルを
検出するエコーレベル検出手段と、該エコーレベル検出
手段によって繰り返し検出されたエコーレベルの中から
最大エコーレベルを抽出するための最大エコーレベル抽
出手段と、該最大エコーレベル抽出手段によって抽出さ
れた上記最大エコーレベルに基づいて、被験者の骨の上
記音響特性値を算出する音響特性値算出手段とを備えて
なることを特徴としている。
【0009】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の骨粗鬆症診断装置であって、上記超音波トランスデ
ューサは、超音波振動子の送受波面側に生体の軟組織と
音響学的に略同質の液体を容器に充填してなる超音波遅
延スペーサを有し、上記容器の少なくとも底部は弾性体
膜からなることを特徴としている。
【0010】また、請求項3記載の発明は、請求項1又
は2記載の骨粗鬆症診断装置であって、上記音響特性値
算出手段によって算出される音響特性値は、上記被験者
の骨の音響インピーダンス又は超音波反射係数であるこ
とを特徴としている。
【0011】また、請求項4記載の発明は、請求項1,
2又は3記載の骨粗鬆症診断装置であって、上記ビーム
走査手段は、上記超音波トランスデューサを支えなが
ら、その姿勢を変えるために長手軸方向に移動可能な第
1、第2、及び第3の足部材と、これら第1、第2、及
び第3の足部材を駆動するための第1、第2、及び第3
のモータと、これら第1、第2、及び第3のモータの駆
動を制御するための駆動制御手段とを有してなることを
特徴としている。
【0012】また、請求項5記載の発明は、請求項1,
2又は3記載の骨粗鬆症診断装置であって、上記ビーム
走査手段は、上記超音波トランスデューサを支えなが
ら、その姿勢を変えるために長手軸周りに回動自在な第
1、第2、及び第3の足部材と、これら第1、第2、及
び第3の足部材を駆動するための第1、第2、及び第3
のモータと、これら第1、第2、及び第3のモータの駆
動を制御するための駆動制御手段とを有してなることを
特徴としている。
【0013】また、請求項6記載の発明は、請求項5記
載の骨粗鬆症診断装置であって、上記超音波トランスデ
ューサの軸周りの所定の部位には、第1、第2、及び第
3の雌ねじ部が設けられていて、これらの雌ねじ部に
は、それぞれの先端部に雄ねじ部を有する第1、第2、
及び第3の足部材が回動自在に螺着されていることを特
徴としている。
【0014】また、請求項7記載の発明は、請求項5記
載の骨粗鬆症診断装置であって、上記超音波トランスデ
ューサの軸周りの所定の部位には、第1、第2、及び第
3の雄ねじ部が設けられていて、これらの雄ねじ部に
は、それぞれの先端部に雌ねじ部を有する第1、第2、
及び第3の足部材が回動自在に螺着されていることを特
徴としている。
【0015】また、請求項8記載の発明は、請求項4,
5,6又は7記載の骨粗鬆症診断装置であって、上記各
足部材の先端部は、上記超音波トランスデューサの軸周
りに、互いに略120度の角度間隔で配設されているこ
とを特徴としている。
【0016】また、請求項9記載の発明は、請求項4,
5,6,7又は8記載の骨粗鬆症診断装置であって、各
足部材は可撓性の線材からなることを特徴としている。
【0017】さらにまた、請求項10記載の発明は、請
求項4,5,6,7,8又は9記載の骨粗鬆症診断装置
であって、上記第1、第2、及び第3のモータは、ロー
タリパルスモータ又はリニアパルスモータであることを
特徴としている。
【0018】
【作用】この発明の構成によれば、ビーム走査手段が作
動して、超音波トランスデューサの送受波方向を自動的
に変えながら、骨表面の任意の領域を超音波ビームパル
スで走査するので、操作者を煩わせることなく、或い
は、操作の巧拙に関係なく、自動的に最大エコーを容易
に受波でき、正確な測定を行うことができる。
【0019】また、骨の音響インピーダンスは、骨の
[弾性率×密度]の平方根で表されるので、骨密度の増
加に伴って弾性率が上昇するという、相乗効果を受ける
ために、音速以上に敏感に応答して顕著に増加する。逆
に、骨密度が減少して、弾性率が低下すると、(特性)
音響インピーダンスは、これらの相乗効果を受けて、音
速以上に敏感に応答して顕著に減少する。それ故、骨の
音響インピーダンスは、骨密度を判断する上で、良い指
標となる。例えば、骨の音響インピーダンスが、その年
齢層の平均値から著しく小さい場合には、骨の骨粗鬆症
が悪化していることが判る。また、骨の音響インピーダ
ンスを骨密度の指標とする代わりに、骨の音響インピー
ダンスの単調増加関数である軟組織と骨表面での超音波
反射係数を骨密度の指標としても、上述したと同様の効
果を得ることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施の形態について説明する。説明は、実施例を用い
て具体的に行う。 ◇第1実施例 図1は、この発明の第1実施例である骨粗鬆症診断装置
の外観斜視図、図2は、同平面図、図3は、同側面図、
図4は、同装置に用いられる超音波トランスデューサの
構成を示す断面図、図5は、同装置の電気的構成を示す
ブロック図、図6は、同装置の使用状態を示す模式図、
図7は、同装置の動作処理手順を示すフローチャート、
図8は、同装置の動作の説明に用いられる図、また、図
9は、同装置の動作の説明に用いられる図である。ま
ず、この例の骨粗鬆症診断装置の機械的構成から説明す
る。同骨粗鬆症診断装置は、図1乃至図6に示すよう
に、超音波ビームパルスを測定部位である皮質骨Mbに
向けて放射すると共に、皮質骨Mbからのエコーを受波
するための超音波トランスデューサ(以下、単に、トラ
ンスデューサという)1と、トランスデューサ1の向き
を変化させ、軟組織Maと皮質骨Mbとの境界面Yの任
意の領域を超音波ビームパルスで走査するための走査機
構2と、受波されたエコーのレベルを、例えば、液晶指
針パターンで表示するレベルメータ3と、液晶ディスプ
レイ等からなり、測定結果等を表示する表示器4と、ト
ランスデューサ1や走査機構2等を搭載した状態で被験
者の所定の部位に固定される基体5とから概略構成され
ている。
【0021】この例のトランスデューサ1は、電気パル
ス信号が所定の周期で入力される度に、これに応答し
て、皮質骨Mb(例えば、脛骨下部)に向けて超音波ビ
ームパルスAiを発射すると共に、骨から戻ってくるエ
コー(以下、骨エコーという)Aeを受波して受波信号
(電気信号)に変換する超音波振動子11が、超音波振
動子11を支持するための、例えば、外径が略30mm
の支持体12の一端面12aに取着され、容器13aの
中に水13bが充填されてなるウォータバッグ13が、
開口を支持体12によって塞がれるように支持体12の
端面12aと反対側の端面12b側に配設されて概略構
成されている。ここで、超音波振動子11は、チタンジ
ルコン酸鉛(PZT)等の球面状の厚み振動型圧電素子
の両面に電極層が形成されてなり、送受波面11aは、
曲率半径が略60mmの凹面を形成し、また、直径は略
24mmである。また、支持体12は、樹脂製又はゴム
製の部材であり、端面12aは凸状の湾曲面を、端面1
2bは凹状の湾曲面を形成してなり、かつ、両端面12
a,12bは、共に超音波振動子11の送受波面11a
の曲率中心と同一の曲率中心を有している。また、ウォ
ータバッグ13において、容器13aは、外径が略30
mmのステンレス鋼製の筒状部材からなる側壁部の下端
部に、変形自在のゴム製の袋状部材が取着されてなって
いる。ウォータバッグ13は高さが略50mmであり、
上記袋状部材を変形させることによって、略±5mmの
範囲内で調整が可能なように設計されている。ここで、
送受波面11aの曲率半径やウォータバッグ13の高さ
等は、トランスデューサ1を被験者の皮膚の表面Xに当
てて、皮質骨Mbに向けて超音波ビームパルスAiを発
射した際に、収束した超音波ビームパルスAiのスポッ
ト径が、軟組織織Maと皮質骨Mbとの境界面Yにおい
て、微調整のみで略最小となるように、すなわち、境界
面Yが集束点位置となるように設定されている。
【0022】走査機構2は、回転運動を行う3台のステ
ッピングモータ21a,21b,21cと、先端部に雄
ねじ部221a,221b,221cを有し、後端部側
でそれぞれステッピングモータ21a,21b,21c
に接続されているフレキシブルワイヤ22a,22b,
22cと、トランスデューサ1の容器13aの側壁部の
下部に固定された取付金具23に支持され、雄ねじ部2
2a,22b,22cとそれぞれ螺合するナット24
a,24b,24cとを有してなっている。ここで、基
体5は、略平板状の部材からなり、トランスデューサ1
の底部を挿入するための断面が円形の挿入孔5aが設け
られていると共に、測定の際に被験者の測定部位の直上
の皮膚の表面Xに当接される当接面5bと、当接面5b
の反対側において、走査機構2のステッピングモータ2
1a,21b,21cや種々の電子部品が実装された配
線基板やこれらを覆うカバー等が搭載されている搭載面
5cとを有してなっている。
【0023】また、フレキシブルワイヤ22a,22
b,22cは、測定の際には、先端が基体5の搭載面5
cの所定の部位を略垂直方向から圧接した状態で用いら
れ、また、ナット24a,24b,24cは、取付金具
23によってトランスデューサ1の中心軸の周りに互い
に120度の角度間隔で配設されている。ステッピング
モータ21a,21b,21cが回転運動を行うと、こ
の運動に従ってフレキシブルワイヤ22a,22b,2
2cも長手軸の周りに回転し、雄ねじ部221a,22
1b,221cの回転によってナット24a,24b,
24cが、それぞれ、フレキシブルワイヤ22a,22
b,22cの長手軸方向に沿って移動して(ナット24
a,24b,24cから搭載面5cまでの距離が変化し
て)、トランスデューサ1が変位する。
【0024】次に、この例の骨粗鬆症診断装置の電気的
構成について説明する。同骨粗鬆症診断装置は、上記ト
ランスデューサ1と、走査機構2と、レベルメータ3
と、表示器4と、パルス発生器61と、整合回路62
と、増幅器63と、波形整形器64と、A/D変換器6
5と、ROM66と、RAM67と、CPU(中央処理
装置)68と、駆動回路69a,69b,69cとから
概略構成されている。パルス発生器61は、ケーブルを
介してトランスデューサ1に接続され、中心周波数略1
MHzの電気パルス信号を所定の周期で繰り返し生成し
て、トランスデューサ1に送信する。整合回路62は、
ケーブルを介して接続されるトランスデューサ1と装置
本体2との間で、最大のエネルギ効率で信号の授受がで
きるように、インピーダンスの整合を行う。それゆえ、
受波信号は、トランスデューサ1の超音波振動子11が
骨エコーAeを受波する度に、トランスデューサ1から
出力され、整合回路62を介して、エネルギの損失なし
に、増幅器63に入力される。
【0025】増幅器63は、整合回路62を経由して入
力される受波信号を所定の増幅度で増幅した後、波形整
形器64に入力する。波形整形器64は、LC構成のバ
ンドパスフィルタからなり、増幅器63によって増幅さ
れた受波信号にフィルタ処理を施して、ノイズ成分を除
去すべく線形に波形整形した後、A/D変換器65に入
力する。A/D変換器65は、図示せぬサンプルホール
ド回路、サンプリングメモリ(SRAM)等を備え、C
PU68のサンプリング開始要求に従って、入力される
波形整形器64の出力信号(波形整形されたアナログの
受波信号)を所定の周波数(例えば12MHz)でサン
プリングしてデジタルエコー信号(以下、骨エコー信号
という)に順次変換し、得られた骨エコー信号を一旦自
身のサンプリングメモリに格納した後、CPU68に送
出する。
【0026】ROM66は、オペレーティングシステム
(OS)の他に、CPU68が骨粗鬆症診断のために実
行する処理プログラムを格納する。この処理プログラム
は、トランスデューサ1に所定の姿勢をとらせるための
角度変位を与えるステッピングモータ21a,21b,
21cのそれぞれの回転角度を算出する手順、1パルス
1エコー毎にA/D変換器65から骨エコー信号を取り
込んで骨エコーレベルを検出する手順、このようにして
検出された多数の骨エコーレベルの中から最大骨エコー
レベルを抽出する手順、抽出された最大骨エコーレベル
に基づいて、被験者の軟組織Maに対する骨の超音波反
射係数Rを算出する手順、及び算出された骨の超音波反
射係数Rに基づいて、被験者の皮質骨Mbの音響インピ
ーダンスZbを算出する手順等が記述されている。
【0027】この処理プログラムでは、図8に示すよう
に、所定の軸、例えば、基体5の挿入孔5aの中心軸と
搭載面5cを含む平面との交点を原点Oとし、挿入孔5
aの中心軸に重なり、基体5の当接面bから搭載面5c
へ向かう方向が正の方向となる座標軸をz軸、搭載面5
c上の基体5の幅の中心線に重なり、原点Oからステッ
ピングモータ21a,21b,21cが搭載されている
側へ向かう方向が正の方向となる座標軸をx軸、x軸及
びz軸に直交する座標軸をy軸とすると、トランスデュ
ーサ1(の音波振動子11)の中心軸がそれぞれx−z
平面及びy−z平面に投影された直線が、z軸(挿入孔
5aの中心軸)となすx軸方向変位角α[rad]、y
軸方向変位角β[rad]と、ステッピングモータ21
a,21b,21cのそれぞれのモータ回転角θa[r
ad],θb,θcとの関係は、式(1)、式(2)、及
び式(3)によって与えられる。
【0028】
【数1】 θa=2π{−αr}/p …(1)
【0029】p:雄ねじ部221a,221b,221
c及びナット24a,24b,24cのねじのピッチ
[mm] r:z軸からフレキシブルワイヤ22a,22b,22
cの先端までの距離[mm]
【0030】
【数2】 θb=2π{−αrcos(2π/3)−βrsin(2π/3)}/p …(2)
【0031】
【数3】 θc=2π{−αrcos(2π/3)+αrsin(2π/3)}/p …(3)
【0032】また、この処理プログラムでは、被験者の
皮質骨Mbの音響インピーダンスZbは、式(4)によ
って与えられる。
【0033】
【数4】 Zb=Za(R+1)/(1−R) …(4)
【0034】Za:軟組織Maの音響インピーダンス
(既知) ここで、超音波ビームパルスAiの入射方向(すなわ
ち、超音波振動子11の送受波面11aの中心軸に平行
な方向)が軟組織Maと皮質骨Mbとの境界面Yに略垂
直であるときには、被験者の軟組織Maに対する超音波
反射係数Rは、式(5)で表される。ところで、骨エコ
ーレベルは、超音波ビームパルスAiの入射方向が境界
面Yに略垂直であるときに極大となる。したがって、こ
の例によって抽出される最大骨エコーレベルは、後述す
るように、超音波インパルスAiが境界面Yに略垂直に
入射したときに得られるので、抽出された最大骨エコー
レベルから算出される超音波反射係数Rは、式(5)に
よって与えられる超音波反射係数Rと一致する。それゆ
え、式(5)を変形することにより、式(4)が得られ
る。
【0035】
【数5】 R=(Zb−Za)/(Zb+Za) …(5)
【0036】ここで、軟組織Maの音響インピーダンス
Zaは、軟組織に音響学的性質が類似した水の音響イン
ピーダンスで代用される。すなわち、[Za=1.5×
10 6kg/m2sec]とする。
【0037】RAM67は、CPU68の作業領域が設
定されるワーキングエリアと、各種データを一時記憶す
るデータエリアとを有し、データエリアには、今回検出
された骨エコーレベル(今回骨エコーレベル)や、これ
まで検出された骨エコーレベルの中から抽出された最大
骨エコーレベルを記憶するエコーデータメモリエリア、
今回受波された骨エコー波形(今回骨エコー波形)や最
大骨エコーレベルが検出されたときに受波された最大骨
エコー波形を記憶する波形メモリエリア等が設定されて
いる。CPU68は、ROM67に格納されている上述
した各種処理プログラムをRAM67を用いて実行する
ことにより、パルス発生器61やA/D変換器65を始
め装置各部を制御する。例えば、駆動回路69a,69
b,69cを介して走査機構2を制御して、トランスデ
ューサ1の向きを変化させて角度スキャニングを行わせ
る。すなわち、x軸方向変位角αを一定として,y軸方
向変位角βを所定の範囲(β1≦β≦β2)内で、増分Δ
βずつ変化させ、各x軸方向変位角α,y軸方向変位角
βにおいて、骨エコーレベルを検出する。そして、x軸
方向変位角αを所定の範囲(α1≦α≦α2)内で、増分
Δαずつ変化させ、同様の制御等を行う。ここで、x軸
方向変位角α,y軸方向変位角βは、例えば、略±10
度の範囲内で変化させるようにする。
【0038】また、1パルス1エコー毎にA/D変換器
65から骨エコー信号を取り込んで骨エコーレベルを検
出し、さらに、トランスデューサ1の所定の姿勢におい
て得られた骨エコーレベルの中から最大骨エコーレベル
を抽出し、抽出された最大骨エコーレベルの値に基づい
て、被験者の軟組織Maに対する皮質骨Mbの超音波反
射係数Rを算出し、算出された超音波反射係数Rに基づ
いて、被験者の皮質骨Mbの音響インピーダンスZbを
算出して骨粗鬆症の診断を行う。また、駆動回路69
a,69b,69cは、それぞれ、ステッピングモータ
21a,21b,21cを駆動するための回路であっ
て、CPU68から与えられる制御信号に従って、所定
の周波数及び大きさのパルス信号をステッピングモータ
21a,21b,21cに供給する。
【0039】ここで、レベルメータ3は、CPU68に
よって制御され、RAM67に記憶されている今回骨エ
コーレベルを図1及び図2に破線で示す液晶指針パター
ン4aの振れとして、また、今回までに検出された中で
の最大骨エコーレベルを同図に実線で示す液晶指針パタ
ーン3bの振れとして同時に表示する。また、表示器4
は、CPU68の制御により、最大骨エコーレベル(測
定値)、超音波反射係数R(算出値)、音響インピーダ
ンスZb(算出値)、今回骨エコー波形や最大骨エコー
波形等が画面表示される。
【0040】次に、図6乃至図9を参照して、この例の
動作(骨粗鬆症診断時における主としてCPU68の処
理の流れ)について説明する。装置に電源が投入される
と、CPU68は、装置各部のプリセット、カウンタや
各種レジスタの初期設定を行った後(ステップSP10
(図7))、測定開始スイッチが押下されるのを待つ
(ステップSP11)。ここで、操作者は、図6に示す
ように、被験者の測定部位である皮質骨Mb(例えば、
脛骨下部)を覆う軟組織Maの表面(皮膚の表面X)に
超音波ゲルGを塗り、この例の骨粗鬆症診断装置を被験
者の、例えば、下肢の下部に載せて手で支持し、超音波
ゲルGを介してトランスデューサ1のウォータバッグ1
3が皮膚の表面Xに当たるようにし、かつ、超音波振動
子11の送受波面11aを皮質骨Mbに向けた状態で、
測定開始スイッチをオンとする。測定開始スイッチがオ
ンとされると(ステップSP11)、CPU68は、図
7に示す処理手順に従って診断動作を開始する。
【0041】次に、ステップSP12へ進み、CPU6
8は、まず、x軸方向変位角α、y軸方向変位角βの値
を、それぞれ、[α=α1]、[β=β1]に設定する。
そして、ステップSP13において、x軸方向変位角α
が、所定の値α2に達したかどうかを、また、ステップ
SP14において、y軸方向変位角βが、所定の値β 2
に達したかどうかを判断するが、今は、初回の判断であ
るので、ステップSP16へ進む。CPU68は、ステ
ップSP16において、トランスデューサ1の姿勢が、
x軸方向変位角αについて[α=α1]、y軸方向変位
角βについて[β=β1]の状態とするために、式
(1)、式(2)、及び式(3)に、それぞれ、[α=
α 1]、[β=β1]を代入して、モータ回転角θa,θ
b,θcを算出する。算出されたモータ回転角θa,θb,
θcに基づいて制御信号を、駆動回路69a,69b,
69cへ送出し、ステッピングモータ21a,21b,
21cが所望量回転するようにし、トランスデューサ1
を変位させる(ステップSP17)。
【0042】次に、CPU68は、パルス発生器61に
1パルス発生命令を発行する(ステップSP18)。パ
ルス発生器61は、CPU68から1パルス発生命令を
受けると、電気パルス信号をトランスデューサ1に送信
する。トランスデューサ1は、パルス発生器61から電
気パルス信号の供給を受けると、被験者の皮質骨Mbに
向けて超音波ビームパルスAiを発射する。発射された
超音波ビームパルスAiは、支持体12中及びウォータ
バッグ13の水13b中を集束点へ向かって収束しなが
ら伝播して皮膚の表面Xに達する。この超音波ビームパ
ルスAiは、皮膚の表面Xで一部が反射され、残りが皮
膚の表面Xから、なおも収束しながら軟組織Ma内に注
入され、軟組織Maと皮質骨Mbとの境界面Yにおいて
略集束点位置に達して、ビームの大きさは最小となる。
【0043】そして、軟組織Maと皮質骨Mbとの境界
面Yで一部が反射して骨エコーAeとなり、一部は、発
散しながら皮質骨Mb内を伝播していき、一部は皮質骨
Mbに吸収され、残りは皮質骨Mbを透過する。骨エコ
ーAeは、発散しながら入射超音波ビームパルスAiと
は逆の経路を辿り、再びトランスデューサ1の超音波振
動子11によって受波される。ここで、境界面Yで反射
して戻ってきた骨エコーAeは、図9(a)に示すよう
に、超音波ビームパルスAiの入射方向(すなわち、超
音波振動子11の送受波面11aの中心軸)と境界面Y
における法線の方向とが略一致しているときは、略その
全てが超音波振動子11によって受波される。
【0044】それ故、超音波ビームパルスAiの発射
後、まず、送信残響が、続いて、皮膚の表面Xからのエ
コー(以下、表面エコーという)が、少し遅れて、骨エ
コーAeが超音波振動子11によってそれぞれ受波され
て、超音波の波形と振幅に対応する受波信号にそれぞれ
変換される。また、同図においては、超音波ビームパル
スAiの境界面Yへの入射角(超音波振動子11の送受
波面11aの中心軸と境界面Yにおける法線とがなす角
度)θが略0の場合、すなわち、超音波ビームパルスA
iが境界面Yに対して略垂直に入射する場合について例
示したが、入射角θが大きい程、境界面Yで反射した骨
エコーAeのうち、超音波振動子11によって受波され
ないエコーの割合は増加する(同図(b)参照)。
【0045】生成された受波信号は、ケーブルを介して
整合回路62に入力され、増幅器63において所定の増
幅度で増幅され、波形整形器64において線形に波形整
形された後、A/D変換器65に入力される。CPU6
8は、パルス発生器61に1パルス発生命令を送出した
後(ステップSP18)、超音波振動子11によって送
信残響が受波され、続いて、表面エコーが受波された
後、骨エコーAeがトランスデューサ1の超音波振動子
11の送受波面11aに戻ってくる時刻を見計らって、
A/D変換器65に、サンプリング開始命令を発行する
(ステップSP19)。A/D変換器65は、CPU6
8からサンプリング開始命令を受けると、波形整形器6
4において波形整形された後、入力される皮質骨Mbか
らの1エコー分の受波信号を、所定の周波数(例えば1
2MHz)でサンプリングしてデジタル信号に変換し、
得られたN個のサンプル値(1エコー分のデジタル信
号)を一旦自身のサンプリングメモリに格納する。この
後、CPU68からの転送要求に応じて、サンプリング
メモリに格納されたN個のサンプル値をCPU68に順
次送出する。
【0046】CPU68は、A/D変換器65からN個
のサンプル値を順次取り込んで、今回骨エコー波形とし
て、RAM67の波形メモリエリアに記憶した後、N個
のサンプル値の中から最も大きな値を抽出することによ
り、今回骨エコーレベル(今回骨エコーの振幅)を検出
し、検出結果をRAM67のエコーデータメモリエリア
に格納する(ステップSP20)。
【0047】ステップSP21において、CPU68
は、RAM67に格納された今回骨エコーレベルを、図
1及び図2に破線で示すように、レベルメータ3に液晶
指針パターン3aの振れとして表示させる。次に、ステ
ップSP22において、CPU68は、RAM67内の
エコーデータメモリエリアから今回骨エコーレベルと最
大骨エコーレベルを読み出して、今回骨エコーレベルの
値が、最大骨エコーレベルの値よりも大きいか否かを判
断する。今回は、初回目の判断であり、最大骨エコーレ
ベルの値は、初期設定値「0」のままなので、CPU6
8は、今回骨エコーレベルの値が、最大骨エコーレベル
の値よりも大きいと判断し、RAM67のエコーデータ
メモリエリアに記憶されている最大骨エコーレベルの値
を今回骨エコーレベルの値に書き換え、さらに、RAM
67の波形メモリエリアに記憶されている最大骨エコー
波形を今回骨エコー波形に書き換える(ステップSP2
3)。そして、更新された最大骨エコー波形を、表示器
4に画面表示すると共に、更新された最大骨エコーレベ
ルを、図1及び図2に実線で示すように、レベルメータ
3に液晶指針パターン3bの振れとして表示する(ステ
ップSP24)。
【0048】次に、ステップSP25へ進み、CPU6
8は、x軸方向変位角αは、[α=α1]のままとし、
y軸方向変位角βをΔβ増加させて、[β=β1+Δ
β]とし、ステップSP14へ戻る。ここで、y軸方向
変位角βが、所定の値β2に達していないと判断したと
きは、上述のトランスデューサ1の姿勢制御及び1パル
ス発射1エコー受波(ステップSP16〜SP21)を
繰り返した後、ステップSP122において、再び、R
AM67内のエコーデータメモリエリアから今回骨エコ
ーレベルと最大骨エコーレベルを読み出して、今回骨エ
コーレベルの値が、最大骨エコーレベルの値よりも大き
いか否かを判断する。この判断の結果、今回骨エコーレ
ベルが最大骨エコーレベルよりも大きくないときは、更
新処理を行わずに、ステップSP25へ直接飛ぶ。そし
て、この後も同様に、CPU68は、ステッピングモー
タ21a,21b,21cを小刻みに回転させ、y軸方
向変位角βをΔβずつ増加させながら、上述のトランス
デューサ1の姿勢制御(ステップSP16、ステップS
P17)、1パルス発射1エコー受波(ステップSP1
8〜SP21)、及び最大骨エコーレベルの抽出作業
(ステップSP22〜ステップSP24)を繰り返し、
y軸方向変位角βが[β=β2]となるまで、角度スキ
ャニングを行う。
【0049】角度スキャニングが進んで、ステップSP
14において、y軸方向変位角βが所定の値β2に達し
たと判断したならば、CPU68は、x軸方向変位角α
をΔα増加させて、[α=α1+Δα]とし、さらに、
y軸方向変位角βを[β=β1]まで戻して、ステップ
SP13に帰る。そして、上述のステップSP14〜S
P25を繰り返し、この後も同様に、x軸方向変位角α
をΔαずつ増加させ、x軸方向変位角αを一定としたy
軸方向変位角βのスキャニングを行いながら、1パルス
発射1エコー受波(ステップSP18〜SP21)及び
最大骨エコーレベルの抽出作業(ステップSP22〜ス
テップSP24)を実行する。
【0050】CPU68が上述の処理(ステップSP1
3〜SP25)を繰り返す過程で検出された最大骨エコ
ーレベルが得られるのは、すなわち、レベルメータ3の
液晶指針パターン3a,3bの振れが最大になるのは、
図9(a)に示すように、皮質骨Mbの法線と超音波振
動子11の送受波面11aの中心軸が一致するときであ
り、したがって、超音波ビームパルスAiが境界面Yに
略垂直入射するときである。何故なら、上記法線及び中
心軸が略一致すれば、同図に示すように、境界面Yにお
いて反射した骨エコーAeは、超音波振動子11の送受
波面11aに略全て戻ってくるため、最大骨エコーレベ
ルの骨エコーAeが受波されることとなるからである。
これに対して、上記法線及び中心軸が不一致のときは、
同図(b)に示すように、境界面Yにおいて反射した骨
エコーAeは、入射方向と正反対の方向(すなわち、超
音波振動子11の送受波面11aの中心がある方向)か
らずれた方向へ向かって発散しながら伝播してしまうた
めに、一部は超音波振動子11の送受波面11aに達す
ることができない。
【0051】ここで、重要なことは、この例の診断装置
にとって、診断精度を上げるためには、垂直反射の骨エ
コーAeを抽出することが必要だ、ということである。
何故なら、皮質骨Mbの音響インピーダンスZbを導く
式(4)は、上述したように、略垂直反射の骨エコーA
eに対して成立する式だからである。この垂直反射の骨
エコーAeは、上述した角度スキャニングの過程で、自
動的に抽出される。
【0052】x軸方向変位角αが[α=α2]に達し、
所定の範囲の角度スキャニングが完了したと判断する
(ステップSP13)と、CPU68は、1パルス発射
を中止すると共に、走査機構2を停止させる。そして、
RAM67のエコーデータメモリエリアに記憶された最
大骨エコーレベルを読み出して、表示器4に画面表示す
る(ステップSP26)。この後、CPU68は、反射
係数算出ルーチンを実行することにより、RAM67の
エコーデータメモリエリアに記憶された最大骨エコーレ
ベルVeと、予めROM66に格納されている完全エコ
ーレベルV0 とから、被験者の軟組織Maと皮質骨Mb
との界面での超音波反射係数Rを算出する(ステップS
P27)。
【0053】ここで、超音波反射係数Rは、完全垂直反
射したときの完全エコーレベルV0と、最大骨エコーレ
ベルVeとの比[R=Ve/V0]から導かれ、完全エコ
ーレベルV0は、理論的に算出することもできるが、ポ
リエチレンバルク等の超音波遅延スペーサ(ダミーブロ
ック)を超音波振動子11の送受波面11aに取着し、
超音波ビームパルスAiを空に向けて発射し、上記超音
波遅延スペーサの先端面から戻ってくる開放時エコーを
超音波振動子11によって受波して開放時エコーレベル
を測定することによっても求めることができる。次に、
CPU68は、音響インピーダンス算出ルーチンを実行
することにより、反射係数算出ルーチンによって与えら
れた超音波反射係数Rの値を式(4)に代入して皮質骨
Mbの音響インピーダンスZb[kg/m2sec]を算出し
(ステップSP28)、算出結果を表示器4に画面表示
する(ステップSP29)。
【0054】上記構成によれば、走査機構2が作動し
て、トランスデューサ1に所定の範囲内で角度スキャニ
ングさせるので、超音波ビームパルスAiの放射方向が
自動的に絶えず変化する。それ故、操作者を煩わせるこ
となく、或いは、操作者の熟練度や操作の巧拙に係わら
ず、自動的に最大エコーを容易に受波できるので、正確
な測定を行うことができる。
【0055】また、皮質骨Mbの音響インピーダンスZ
bは、皮質骨Mbの[弾性率×密度]の平方根で表され
るので、骨密度が増加すれば、弾性率も上昇するとい
う、相乗効果を受けるために、音速以上に敏感に応答し
て顕著に増加する。逆に、骨密度が減少して、弾性率が
低下すると、皮質骨の音響インピーダンスZbは、これ
らの相乗効果を受けて、音速以上に敏感に応答して顕著
に減少する。それ故、皮質骨Mbの音響インピーダンス
Zbは、骨密度を判断する上で、良い指標となる。した
がって、操作者は、表示器3に表示されている皮質骨M
bの音響インピーダンスZbの値から、骨粗鬆症の進行
状況を正確に推定できる。例えば、音響インピーダンス
が、その年齢層の平均値から著しく小さい場合には、皮
質骨Mbの骨粗鬆症が悪化していることが判る。
【0056】また、RAM67のエコーデータメモリエ
リアには、今回検出の今回骨エコーレベルと最大骨エコ
ーレベルのみが記憶され、前回までに検出のエコーレベ
ルは、最大骨エコーレベルでない限り、消去されるの
で、記憶容量の小さい安価なRAMを使用することがで
きる。勿論、容量の大きなRAMを用いて、全測定期間
内に検出された全ての骨エコーレベルを一旦記憶し、測
定完了後、RAM67に記憶された全ての骨エコーレベ
ルの中から最大骨エコーレベルを抽出するようにしても
良い。
【0057】◇第2実施例 図10は、この発明の第2実施例である骨粗鬆症診断装
置の外観図、図11は、同装置に用いられるトランスデ
ューサの構成を示す断面図、また、図12は、同装置の
電気的構成を示すブロック図である。この第2実施例が
上述の第1実施例と大きく異なるところは、ステッピン
グモータ21a,21b,21cに代えて、直進運動を
行うボイスコイルモータ(以下、VCMという)を用
い、フレキシブルワイヤ22a,22b,22cを直接
長尺軸方向に移動できるようにした点、及び球面状の送
受波面11aを有する超音波振動子11に代えて、円板
状の送受波面を有する超音波振動子を採用している点で
ある。なお、これに伴って、フレキシブルワイヤ22
a,22b,22cの先端部の雄ねじ部221a,22
1b,221c及び取付金具23に固定したナット24
a,24b,24cは廃し、フレキシブルワイヤの先端
部を直接、取付金具に固定するようにした。これ以外
は、第1実施例と略同一の構成であるので、第1実施例
の構成部分と対応する各部には同一の符号を付してその
説明を省略する。
【0058】まず、この例の骨粗鬆症診断装置の機械的
構成から説明する。同骨粗鬆症診断装置は、図10乃至
図12に示すように、トランスデューサ7と、トランス
デューサ7の向きを変化させ、軟組織Maと皮質骨Mb
との境界面Yの任意の領域を超音波ビームパルスで走査
するための走査機構8と、レベルメータ3と、表示器4
と、基体5とから概略構成されている。
【0059】この例のトランスデューサ7は、超音波振
動子71が、超音波振動子71を支持するための支持体
72の一端面72aに取着され、容器13aの中に水1
3bが充填されてなるウォータバッグ13が、開口を支
持体72によって塞がれるように支持体72の端面72
aと反対側の端面72b側に配設されて概略構成されて
いる。ここで、超音波振動子71は、平板状の厚み振動
型圧電素子の両面に電極層が形成されてなっている。ま
た、支持体72の両端面72a,端面72bも、共に平
板状の形状を有している。
【0060】走査機構8は、直進運動を行う3台のVC
M81a,81b,81cと、後端部側でそれぞれVC
M81a,81b,81cに接続されているフレキシブ
ルワイヤ82a,82b,82cと、フレキシブルワイ
ヤ82a,82b,82cをそれぞれ案内するためのガ
イドチューブ83a,83b,83cとを有してなって
いる。また、フレキシブルワイヤ82a,82b,82
cの先端部は、トランスデューサ7の容器13aの側壁
部の下部に取着された取付金具84に固定されている。
【0061】VCM81a,81b,81cは、それぞ
れコイルを有してなる可動部がマグネットによる磁界中
に配置されてなり、コイルを流れる電流の極性や大きさ
等により可動部の運動の方向及び移動速度等が決定され
る。また、フレキシブルワイヤ82a,82b,82c
は、それぞれ、後端部が上記可動部に固定され、かつ、
ガイドチューブ83a,83b,83cの空洞内を挿通
され、ガイドチューブ83a,83b,83c内壁に沿
って移動する。また、ガイドチューブ83a,83b,
83cは、硬質の部材からなり、基体5に固定された取
付部材85によって支持されている。ここで、トランス
デューサ7は、先端部を取付金具84を介してトランス
デューサ7に固定されたフレキシブルワイヤ82a,8
2b,82cで吊り下げられることによって、支持され
ると共に、VCM81a,81b,81cの直進運動に
従ってフレキシブルワイヤ82a,82b,82cが、
長手軸方向に、すなわち、先端部においては、基体5の
搭載面5cに対して、垂直に上下することによって、姿
勢が制御される。
【0062】次に、この例の骨粗鬆症診断装置の電気的
構成について説明する。同骨粗鬆症診断装置は、上記ト
ランスデューサ7と、走査機構8と、レベルメータ3
と、表示器4と、パルス発生器61と、整合回路62
と、増幅器63と、波形整形器64と、A/D変換器6
5と、ROM96と、RAM67と、CPU(中央処理
装置)68と、駆動回路99a,99b,99cとから
概略構成されている。駆動回路99a,99b,99c
は、それぞれ、VCM81a,81b,81cを駆動す
るための回路であって、CPU68から与えられる制御
信号に従って、所定の極性及び大きさの電流をVCM8
1a,81b,81cに供給する。また、ROM96に
格納されている処理プログラムに中には、トランスデュ
ーサ7に所定の姿勢をとらせるための角度変位を与える
VCM81a,81b,81cのそれぞれの移動量d
a,db,dcを算出する手順が含まれている。
【0063】この処理プログラムにおいては、x軸方向
変位角α[rad]、y軸方向変位角β[rad]と、
VCM81a,81b,81cのそれぞれの可動部の移
動量da[mm],db,dcとの関係は、式(6)、式
(7)及び式(8)によって与えられる。
【0064】
【数6】 da=−αr …(6)
【0065】
【数7】 db=−αrcos(2π/3)−βrsin(2π/3) …(7)
【0066】
【数8】 dc=−αrcos(2π/3)+αrsin(2π/3) …(8)
【0067】この例の動作については、CPU68が、
式(6)、式(7)、及び式(8)に基づいて移動量d
a,db,dcを算出して、トランスデューサ7を変位さ
せることを除いては、第1実施例と略同様であるので省
略する。
【0068】この例の構成によれば、第1実施例で述べ
たと略同様の効果を得ることができる。加えて、回転運
動を直進運動に変換する機構が不要となるので、トラン
スデューサを一段と確実かつ正確に変位させることがで
きる。また、集束点の位置が境界面Yに合っていない場
合の集束点の位置の調節が不要となるので、トランスデ
ューサの角度スキャニングをより高速に行うことができ
る。
【0069】以上、この発明の実施例を図面により詳述
してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られるもの
ではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変
更等があってもこの発明に含まれる。例えば、上述した
第1実施例においては、球面状の厚み振動型圧電素子の
両面に電極を取り付けてなる超音波振動子を用いたが、
超音波振動子として、円板状の厚み振動型圧電素子の両
面に電極層を形成したものを用い、超音波振動子の送受
波面側に所定の焦点距離を有する音響レンズを配設し
て、所定の位置に焦点を結ばせるようにしても良い。ま
た、上述した第1実施例においては、集束点の位置合わ
せの方法については、特に言及しなかったが、勿論、こ
の例の構成によって容易に集束点の位置合わせは可能で
ある。この際、超音波振動子11の送受波面11aから
超音波ビームパルスAiが発射された後、骨エコーAe
が送受波面11aに戻ってくるまでの骨エコー到達時間
を計測する計時回路を付加し、超音波振動子11の中心
軸の向きを固定した上で、計時回路によって得られた骨
エコー到達時間に基づいて、送受波面11aから境界面
Yまでの距離を算出し、算出された該距離と既知の送受
波面11aから集束点(送受波面11aの曲率中心)ま
での距離とに基づいて、走査機構を制御して、集束点位
置を境界面Yに合わせるようにすれば良い。また、この
集束点の位置合わせは、最大の骨エコーレベルが得られ
る位置を探す方法によっても良い。また、トランスデュ
ーサ1(7)を構成する超音波振動子は、厚み振動型に
限らず、撓み振動型でも良い。同様に、使用中心周波数
は1MHzに限らない。
【0070】また、上述した第1実施例においては、フ
レキシブルワイヤ22a,22b,22cの先端部の雄
ねじ部221a,221b,221cと、トランスデュ
ーサ1の容器13aの側壁部の下部に固定された取付金
具23に支持されたナット24a,24b,24cとが
それぞれ螺合する構成としたが、図13乃至図15に示
すように、フレキシブルワイヤ22p,22q,22r
の先端部に、雄ねじ部221a,221b,221cに
代えて雌ねじ部221p,221q,221rを設け、
容器13aの側壁部の下部の対応する箇所には、ナット
24a,24b,24cに代えて雄ねじ部24p,24
q,24rを取付金具25に上向きに取り付けて、雌ね
じ部221p,221q,221rと雄ねじ部24p,
24q,24rとがそれぞれ螺合するようにしても良
い。この際、図13に示すように、フレキシブルワイヤ
22p,22q,22rは、それぞれ、これらフレキシ
ブルワイヤ22p,22q,22rを支持するための硬
質の材料からなるチューブ26p,26q,26rの空
洞内を挿通され、チューブ26p,26q,26rは、
基体5に固定された取付部材27によって支持されてい
る。ここで、トランスデューサ1は、先端部を取付金具
25を介してトランスデューサ1に固定されたフレキシ
ブルワイヤ22p,22q,22rで吊り下げられるこ
とによって支持されると共に、フレキシブルワイヤ22
p,22q,22rの回転に伴って、長手軸方向に、す
なわち、先端部においては、基体5の搭載面5cに対し
て、垂直に上下することによって、姿勢が制御される。
【0071】また、上述した第1実施例の走査機構2に
おいて、ステッピングモータ21a,21b,21cと
フレキシブルワイヤ22a,22b,22cとの間に減
速機構を介在させた構成としても良い。また、ステッピ
ングモータ21a,21b,21cに代えて、パルス駆
動ではないモータを用いるようにしても良い。また、上
述した第2実施例においては、直進型のモータとしてV
CMを用いたが、リニアモータとして、例えば、リニア
ステッピングモータを用いるようにしても良い。また、
上述した実施例においては、基体5を操作者が手で押さ
えることによって被験者の所定の部位に固定するように
したが、基体5にベルト等の装着具を取り付け、この装
着具を用いて基体5を被験者の所定の部位に固定するよ
うにしても良い。また、レベルメータ3や表示器4を独
立させて別置する構成としても良い。さらに、レベルメ
ータ3は省略しても良い。また、表示器4による骨エコ
ー波形の表示を省略しても良い。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の構成に
よれば、ビーム走査手段が作動して、超音波トランスデ
ューサの送受波方向を自動的に変えながら、骨表面の任
意の領域を超音波ビームパルスで走査するので、操作者
を煩わせることなく、或いは、操作の巧拙に関係なく、
自動的に最大エコーを容易に受波でき、正確な測定を行
うことができる。
【0073】また、骨の音響インピーダンスは、骨の
[弾性率×密度]の平方根で表されるので、骨密度の増
加に伴って弾性率が上昇するという、相乗効果を受ける
ために、音速以上に敏感に応答して顕著に増加する。逆
に、骨密度が減少して、弾性率が低下すると、(特性)
音響インピーダンスは、これらの相乗効果を受けて、音
速以上に敏感に応答して顕著に減少する。それ故、骨の
音響インピーダンスは、骨密度を判断する上で、良い指
標となる。例えば、骨の音響インピーダンスが、その年
齢層の平均値から著しく小さい場合には、骨の骨粗鬆症
が悪化していることが判る。また、骨の音響インピーダ
ンスを骨密度の指標とする代わりに、骨の音響インピー
ダンスの単調増加関数である骨表面での超音波反射係数
を骨密度の指標としても、上述したと同様の効果を得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例である骨粗鬆症診断装置
の外観を示す斜視図である。
【図2】同装置の平面図である。
【図3】同装置の側面図である。
【図4】同装置に用いられるトランスデューサの構成を
示す断面図である。
【図5】同装置の電気的構成を示すブロック図である。
【図6】同装置の使用状態を示す模式図である。
【図7】同装置の動作処理手順を示すフローチャートで
ある。
【図8】同装置の動作の説明に用いられる図である。
【図9】同装置の動作の説明に用いられる図である。
【図10】この発明の第2実施例である骨粗鬆症診断装
置の外観を示す斜視図である。
【図11】同装置に用いられるトランスデューサの構成
を示す断面図である。
【図12】同装置の電気的構成を示すブロック図であ
る。
【図13】この発明の第1実施例の変形例である骨粗鬆
症診断装置の外観を示す斜視図である。
【図14】図13のA−A線に沿う水平断面図である。
【図15】図13のB部を拡大して示す垂直断面図であ
る。
【符号の説明】
1,7 トランスデューサ(超音波トランスデュー
サ) 11,71 超音波振動子 11a,71a 送受波面 13 ウォータバッグ(超音波遅延スペーサ) 13a 容器 13b 水(液体) 2,8 走査機構(ビーム走査手段の一部) 21a,21b,21c ステッピングモータ(モ
ータ) 22a,22b,22c、22p,22q,22r、8
2a,82b,82c フレキシブルワイヤ(足部
材) 221a,221b,221c 雄ねじ部 221p,221q,221r 雌ねじ部 24a,24b,24c ナット(雌ねじ部) 24p,24q,24r 雄ねじ部 68 CPU(ビーム走査手段の一部、エコーレベ
ル検出手段、最大エコーレベル抽出手段、音響特性値算
出手段、駆動制御手段の一部) 81a,81b,81c VCM(モータ) Ai 超音波ビームパルス Ae 骨からのエコー Mb 皮質骨(骨)

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超音波トランスデューサを被験者の所定
    の皮膚表面に当て、超音波ビームパルスを前記皮膚下の
    骨に向けて繰り返し放射し、該骨表面からのエコーを受
    波して前記骨の所定の音響特性値を得、得られた該音響
    特性値に基づいて、骨粗鬆症を診断する超音波反射式の
    骨粗鬆症診断装置であって、 前記超音波トランスデューサの送受波方向を自動的に変
    えながら、前記骨表面の任意の領域を前記超音波ビーム
    パルスで走査するためのビーム走査手段と、 前記超音波トランスデューサによって受波された前記骨
    からのエコーのレベルを検出するエコーレベル検出手段
    と、 該エコーレベル検出手段によって繰り返し検出されたエ
    コーレベルの中から最大エコーレベルを抽出するための
    最大エコーレベル抽出手段と、 該最大エコーレベル抽出手段によって抽出された前記最
    大エコーレベルに基づいて、被験者の骨の前記音響特性
    値を算出する音響特性値算出手段とを備えてなることを
    特徴とする骨粗鬆症診断装置。
  2. 【請求項2】 前記超音波トランスデューサは、超音波
    振動子の送受波面側に生体の軟組織と音響学的に略同質
    の液体を容器に充填してなる超音波遅延スペーサを有
    し、前記容器の少なくとも底部は弾性体膜からなること
    を特徴とする請求項1記載の骨粗鬆症診断装置。
  3. 【請求項3】 前記音響特性値算出手段によって算出さ
    れる音響特性値は、前記被験者の骨の音響インピーダン
    ス又は超音波反射係数であることを特徴とする請求項1
    又は2記載の骨粗鬆症診断装置。
  4. 【請求項4】 前記ビーム走査手段は、前記超音波トラ
    ンスデューサを支えながら、その姿勢を変えるために長
    手軸方向に移動可能な第1、第2、及び第3の足部材
    と、これら第1、第2、及び第3の足部材を駆動するた
    めの第1、第2、及び第3のモータと、これら第1、第
    2、及び第3のモータの駆動を制御するための駆動制御
    手段とを有してなることを特徴とする請求項1,2又は
    3記載の骨粗鬆症診断装置。
  5. 【請求項5】 前記ビーム走査手段は、前記超音波トラ
    ンスデューサを支えながら、その姿勢を変えるために長
    手軸周りに回動自在な第1、第2、及び第3の足部材
    と、これら第1、第2、及び第3の足部材を駆動するた
    めの第1、第2、及び第3のモータと、これら第1、第
    2、及び第3のモータの駆動を制御するための駆動制御
    手段とを有してなることを特徴とする請求項1,2又は
    3記載の骨粗鬆症診断装置。
  6. 【請求項6】 前記超音波トランスデューサの軸周りの
    所定の部位には、第1、第2、及び第3の雌ねじ部が設
    けられていて、これらの雌ねじ部には、それぞれの先端
    部に雄ねじ部を有する第1、第2、及び第3の足部材が
    回動自在に螺着されていることを特徴とする請求項5記
    載の骨粗鬆症診断装置。
  7. 【請求項7】 前記超音波トランスデューサの軸周りの
    所定の部位には、第1、第2、及び第3の雄ねじ部が設
    けられていて、これらの雄ねじ部には、それぞれの先端
    部に雌ねじ部を有する第1、第2、及び第3の足部材が
    回動自在に螺着されていることを特徴とする請求項5記
    載の骨粗鬆症診断装置。
  8. 【請求項8】 前記各足部材の先端部は、前記超音波ト
    ランスデューサの軸周りに、互いに略120度の角度間
    隔で配設されていることを特徴とする請求項4,5,6
    又は7記載の骨粗鬆症診断装置。
  9. 【請求項9】 前記各足部材は可撓性の線材からなるこ
    とを特徴とする請求項4,5,6,7又は8記載の骨粗
    鬆症診断装置。
  10. 【請求項10】 前記第1、第2、及び第3のモータ
    は、ロータリパルスモータ又はリニアパルスモータであ
    ることを特徴とする請求項4,5,6,7,8又は9記
    載の骨粗鬆症診断装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011072567A (ja) * 2009-09-30 2011-04-14 Canon Inc 生体情報処理装置および生体情報処理プログラム

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