JPH10179435A - 排水栓装置 - Google Patents

排水栓装置

Info

Publication number
JPH10179435A
JPH10179435A JP34989696A JP34989696A JPH10179435A JP H10179435 A JPH10179435 A JP H10179435A JP 34989696 A JP34989696 A JP 34989696A JP 34989696 A JP34989696 A JP 34989696A JP H10179435 A JPH10179435 A JP H10179435A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
receiving member
drain
drain port
piece
plug device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP34989696A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuaki Kobori
勝章 小堀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Inax Corp
Original Assignee
Inax Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Inax Corp filed Critical Inax Corp
Priority to JP34989696A priority Critical patent/JPH10179435A/ja
Publication of JPH10179435A publication Critical patent/JPH10179435A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sink And Installation For Waste Water (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】簡単に保守点検ができ、遠隔操作式とゴム栓式
との部品の共通化を図ることができる排水栓装置。 【解決手段】排水口部材12に受け部材16を嵌入装着
する排水栓装置11であつて、受け部材16の外周に、
半径方向へ付勢する弾性の係合片22を設け、排水口部
材12の内周に、係合凹部32と周方向へ延びる段部3
1とを設け、受け部材16を段部31に案内させて回動
したときに、係合凹部32に係合片22の凸部22aが
係合するようにしたこと。段部31を、排水口部材12
の内周から切欠部33を残して突設した内鍔部30で形
成し、受け部材16の外周に抜止片23を突設し、切欠
部33へ抜止片23を通過させてから段部31に受け部
材16を案内させて回動したときに、前記係合を行うと
共に内鍔部30に抜止片23が係止すること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、浴槽,洗面器等の
水槽の底部に設けられる排水栓装置の改良に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、排水栓装置には、図10に示す遠
隔操作式と、図11に示すゴム栓式とがある。図10に
示す遠隔操作式の排水栓装置は、排水口部材2と固定部
材3とを備え、螺合した排水口部材2と固定部材3とで
槽排水口1の周縁1aを水密に挟持するものである。排
水口部材2には、栓体5用の昇降具4がビス6,6で取
り付けられている。昇降具4は、栓体5及び操作ケーブ
ル7が接合されており、操作ケーブル7を介して行われ
る遠隔操作により栓体5の開閉を順次繰り返すことがで
きるようにしてある。
【0003】図11に示すゴム栓式の排水栓装置は、排
水口部材8と固定部材9とを螺合して槽排水口1の周縁
1aを水密に挟持するものであり、排水口部材8にゴム
栓体10を着脱して排水口を開閉するようにしてある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図10に示
す遠隔操作式の排水栓装置は、昇降具4の内部に動く機
構が内蔵されているため、定期的な保守点検を必要とす
る。保守点検作業は、ビス6,6を螺脱して排水口部材
2から昇降具4を一旦取り外し、保守点検した後に、排
水口部材2に昇降具4を再度取り付けてビス6,6を螺
着して行う。しかし、この作業は、ビス6,6の螺着脱
を伴うため、多くの手間を必要とする。そのため、排水
栓装置としては、簡単に保守点検ができるものが望まれ
ている。
【0005】また、図11に示すゴム栓式の排水栓装置
には、排水口部材8の交叉部8aを着脱自在としたい要
請もある。更に、二種類の排水栓装置の排水口部材2及
び排水口部材8における部品を共通化して、コストの低
減を図りたい要請もある。
【0006】そこで、本発明は、上記要請に応えること
ができる排水栓装置の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明の
要旨は、排水口部材に受け部材を嵌入装着する排水栓装
置であつて、前記受け部材の外周に、半径方向へ付勢す
る弾性の係合片を設け、前記排水口部材の内周に、係合
凹部と周方向へ延びる段部とを設け、前記受け部材を該
段部に案内させて回動したときに、該係合凹部に該係合
片の凸部が係合するようにしたことである。
【0008】請求項1の本発明にあつては、排水口部材
の段部に受け部材を案内させて回動することにより、排
水口部材の係合凹部に受け部材の係合片の凸部が係合す
るので、排水口部材の所定位置に受け部材を簡単且つ確
実に着脱することができる。
【0009】請求項2記載の本発明の要旨は、請求項1
記載の排水栓装置において、前記段部を、前記排水口部
材の内周から切欠部を残して突設した内鍔部で形成し、
前記受け部材の外周に抜止片を突設し、該切欠部へ該抜
止片を通過させてから前記段部に前記受け部材を案内さ
せて回動したときに、前記係合を行うと共に該内鍔部に
該抜止片が係止するようにしたことである。
【0010】請求項2の本発明にあつては、排水口部材
の内鍔部に抜止片を係止した受け部材を回動させずに引
抜くことができないので、排水口部材に受け部材をより
確実に装着できる。
【0011】請求項3記載の本発明の要旨は、請求項1
又は2記載の排水栓装置において、前記係合片の周辺に
水抜用空間を形成したことである。
【0012】請求項3の本発明にあつては、係合片の周
辺に水滴が付着しないので、凍結で係合片が損傷するこ
とはない。
【0013】請求項4記載の本発明の要旨は、排水口部
材に受け部材を嵌入装着する排水栓装置であつて、前記
排水口部材の内周に内鍔部を設け、前記受け部材の外周
に、該内鍔部の上下の側縁に係合する上下の係合部を設
け、上下の係合部の少なくとも一方を、弾性の脚片に形
成し、前記排水口部材に受け部材を挿入するときに、脚
片が該内鍔部を跨ぐように弾性変形するようにしたこと
である。
【0014】請求項4の本発明にあつては、排水口部材
に受け部材を挿入すると、係合部を形成した脚片が弾性
変形して、排水口部材の内鍔部に該係合部が係合して装
着するので、排水口部材の所定位置に受け部材を簡単且
つ確実に着脱することができる。
【0015】請求項5記載の本発明の要旨は、請求項
1,2,3又は4記載の排水栓装置において、前記受け
部材に栓体用の昇降具を取り付けたことである。
【0016】請求項5の本発明にあつては、排水口部材
の所定位置に昇降具を取り付けた受け部材を簡単且つ確
実に着脱することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る排水栓装置を
図面に示す実施の形態に基づいて説明する。
【0018】(第1の実施の形態)図1乃至図6は第1
の第1の実施の形態を示すものであり、図1は各部材を
分解して示す斜視図、図2は組み立てられた閉状態を示
す断面図、図3の(A)は受け部材を示す平面図、同図
の(B)は(A)のC−C線における要部の断面図、図
4乃至図6の夫々は別態様の受け部材を示す平面図及び
要部の断面図である。
【0019】本実施の形態における排水栓装置11は、
遠隔操作式のものであり、図1及び図2に示す如く、排
水口部材12と固定部材3とを備え、排水口部材12の
雄ネジ12aを固定部材3の雌ネジ3aに螺合すること
により、槽排水口1の周縁1aを水密に挟持するもので
ある。排水栓装置11は、排水口部材12に受け部材1
6を着脱自在に嵌着できるようにしてある。
【0020】該受け部材16は、昇降具4を取り付け
て、昇降具4と一体化してある。昇降具4は、組み立て
るときに、栓体5及び操作ケーブル7が接合され、操作
ケーブル7を介して行われる遠隔操作により栓体5の開
閉を順次繰り返すようにしてある。
【0021】上記排水口部材12に受け部材16を着脱
自在に嵌着させるための構造は、次の通りである。即
ち、受け部材16は、図3に示す如く、合成樹脂素材等
から成形され、昇降具4を取り付ける内筒部17と、外
筒部18と、内筒部17と外筒部18とを連結して排水
路19,19…を形成するリブ20,20…と、外筒部
18の外周上縁に突設した外鍔部21とを備えている。
受け部材16は、外鍔部21に、半径方向へ付勢する弾
性の係合片22,22を片持ち状態で設けると共に、外
筒部18の外周面に抜止片23,23(図1及び図2参
照)を突設してある。受け部材16は、各係合片22の
周辺に水抜用空間26を形成するために、外鍔部21に
スリツト24を設けると共に外筒部18に切欠凹部25
を設けてある。各係合片22は、先端に凸部22aを突
設してあり、隣接する抜止片23に対して凸部22aの
位置を周方向でみて適宜間隔Dだけずらしてある。外鍔
部21は、上面側から抜止片23,23の観察ができる
ように、切欠部27,27を設けてある。
【0022】前記排水口部材12は、図1に示す如く、
合成樹脂素材又は金属素材等から成形され、その内周
に、環状の小膨出部29及び内鍔部30を突設すること
により、両者の内隅部に周方向へ延びる段部31を設け
てある。小膨出部29は、2個の係合凹部32(手前側
は図示省略)を設けてあり、受け部材16の対応する係
合片22の凸部22aが夫々係合するようになつてい
る。内鍔部30は、2個の切欠部33(手前側は図示省
略)を設けてあり、受け部材16の嵌着組み立て時に、
受け部材16の対応する抜止片23が上下方向へ通過で
きるようになつている。
【0023】本排水栓装置11の組み立ては、螺合する
排水口部材12と固定部材3で槽排水口1の周縁1aを
水密に挟持した後に、排水口部材12に受け部材16を
嵌着する。この嵌着操作は、次の通りである。先ず、受
け部材16に取り付けた昇降具4に操作ケーブル7を接
合する。次に、排水口部材12の内側に受け部材16の
外筒部18の下端側を挿入しつつ、排水口部材12の各
切欠部33に受け部材16の各抜止片23を通過させる
ことにより、排水口部材12の内鍔部30に受け部材1
6の外鍔部21を当接させる。
【0024】続けて、排水口部材12の段部31に受け
部材16の外鍔部21を案内させて回動し、排水口部材
12の各係合凹部32に受け部材16の対応する係合片
22の凸部22aを係合させると共に、排水口部材12
の内鍔部30の下面に受け部材16の各抜止片23を係
止させる。最後に、受け部材16に取り付けた昇降具4
に栓体5を接合して嵌着操作を終了する。
【0025】保守点検のために、排水口部材12から受
け部材16を取り外すには、嵌着操作と逆の手順で行う
とよい。
【0026】本排水栓装置11は、排水口部材12の段
部31に受け部材16を案内させて回動することによ
り、排水口部材12の各係合凹部32に受け部材16の
対応する係合片22の凸部22aが係合するので、排水
口部材12の所定位置に受け部材16を簡単且つ確実に
着脱することができる。また、本排水栓装置11は、排
水口部材12の内鍔部30に抜止片23を係止した受け
部材16を回動させずに引抜くことができないので、排
水口部材12に受け部材16をより確実に装着できる。
更に、本排水栓装置11は、受け部材16の係合片22
の周辺に水滴が付着しようとしても、水抜空間26で水
切りが行われるので、凍結で係合片22を損傷させる凍
害の心配はない。
【0027】前記受け部材16は、係合片22を周方向
へ延設した片持ち状態で形成する以外に、図4乃至図6
に示すように係合片22を形成することも可能である。
図4に示す受け部材16は、係合片22の両端を支持し
た形式のものである。図5に示す受け部材16は、係合
片22の両端を支持すると共に、係合片22の両外側に
切欠部34,34を設けた形式のものである。図6に示
す受け部材16は、半径方向へ突設した片持ち状態に形
成し、先端の凸部22aが求心方向へ押圧されると、弾
性撓み変形して凸部22aが半径方向へ付勢するように
してある。
【0028】前記排水口部材12の内側に設ける係合凹
部32は、図1に示すように上方を開口させたもの以外
に、図示は省略したが、小膨出部29の内周面のみに開
口するようにして上方を塞いだものとすることも可能で
ある。この場合、受け部材16は、係合凹部32に係合
片22の凸部22aが一旦係合すると、無理に引き抜か
ない限り排水口部材12から分離しないので、抜止片2
3を省略することが可能となる。
【0029】(第2の実施の形態)図7は第2の実施の
形態を示すものであり、各部材を分解して示す斜視図で
ある。
【0030】本実施の形態における排水栓装置41は、
ゴム栓式のものであり、排水口部材12と固定部材9と
を備え、排水口部材12と固定部材9とを螺合すること
により、槽排水口1の周縁1aを水密に挟持するもので
ある。排水栓装置41は、排水口部材12に受け部材4
6を着脱自在に嵌着できるようにすると共に、排水口部
材12にゴム栓体10を着脱するようにしてある。な
お、排水栓装置41の用いる排水口部材12は、前記排
水栓装置11(図1参照)の用いる排水口部材12と実
質的に同一であるので、説明を省略する。
【0031】排水栓装置41の用いる受け部材46が前
記排水栓装置11(図1参照)の用いる受け部材16と
相違する点は、昇降具4を取り付けていないことであ
る。受け部材46におけるこの相違点以外の構造は、前
記受け部材16と実質的に同一であり、同一符号は同一
構成要素を示す。即ち、受け部材46は、合成樹脂素材
等から成形され、筒部18の内側に、交叉状のリブ20
を設けて排水路19,19…を形成してあり、外鍔部2
1に係合片22,22を設けると共に、筒部18の外周
面に抜止片23,23を突設してある。受け部材16
は、水抜用空間26を形成すると共に、切欠部27,2
7を設けてある。
【0032】本排水栓装置41は、排水口部材12の段
部31に受け部材46を案内させて回動することによ
り、排水口部材12の各係合凹部32に受け部材46の
対応する係合片22の凸部22aが係合するので、排水
口部材12の所定位置に受け部材16を簡単且つ確実に
着脱することができる。また、本排水栓装置41は、排
水口部材12の内鍔部30に抜止片23を係止した受け
部材46を回動させずに引抜くことができないので、排
水口部材12に受け部材46をより確実に装着できる。
更に、本排水栓装置41は、受け部材46の係合片22
の周辺に水滴が付着しようとしても、水抜空間26で水
切りが行われるので、凍結で係合片22を損傷させる凍
害の心配はない。
【0033】(第3の実施の形態)図8は第3の実施の
形態を示すものであり、(A)は栓体及び操作ケーブル
の図示を省略した断面図、(B)は排水口部材52に受
け部材56を嵌着させた状態の平面図である。
【0034】本実施の形態における排水栓装置51は、
遠隔操作式のものであり、排水口部材52と固定部材3
とを備え、排水口部材52の雄ネジ52aを固定部材3
の雌ネジ3aに螺合することにより、槽排水口1の周縁
1aを水密に挟持するものである。排水栓装置51は、
排水口部材52に受け部材56を着脱自在に嵌着できる
ようにしてある。
【0035】該受け部材56は、昇降具4を取り付け
て、昇降具4と一体化してある。昇降具4は、組み立て
るときに、栓体5及び操作ケーブル7(図2参照)が接
合され、操作ケーブル7を介して行われる遠隔操作によ
り栓体5の開閉を順次繰り返すようにしてある。
【0036】上記排水口部材52に受け部材56を着脱
自在に嵌着させるための構造は、次の通りである。即
ち、受け部材56は、合成樹脂素材等から成形され、昇
降具4を取り付ける内筒部57と、外筒状部58と、内
筒部57と外筒状部58とを連結して排水路59,59
…を形成するリブ60,60…と、外筒状部58の外周
上縁に突設した外鍔部61とを備えている。受け部材5
6の外筒状部58は、下端から外鍔部61近辺まで複数
のスリツト62,62…を設けることにより、複数に分
割された弾性の脚片63,63…を形成してある。各脚
片63は、外側下端に係合部63aを突設してある。
【0037】前記排水口部材52は、合成樹脂素材又は
金属素材等から成形され、その内周に、環状の内鍔部6
5を突設して、上下に段部66,67を形成してある。
【0038】本排水栓装置41の組み立ては、排水口部
材52と固定部材3とを螺合して槽排水口1の周縁1a
を水密に挟持した後に、排水口部材52に受け部材56
を嵌着する。この嵌着操作は、次の通りである。先ず、
受け部材56に取り付けた昇降具4に操作ケーブル7
(図2参照)を接合する。次に、排水口部材52の内側
に受け部材56の外筒状部58の下端側を挿入し、排水
口部材52の環状の内鍔部65を跨ぐように弾性撓み変
形する各脚片63の係合部63aを通過させた後に、内
鍔部65の上下の側縁(上下の段部66,67を形成す
る部分)に係合部63a及び外鍔部61を係合させ、排
水口部材52に対する受け部材56の嵌着を終了する。
最後に、受け部材56に取り付けた昇降具4に栓体5
(図2参照)を接合して嵌着操作を終了する。
【0039】保守点検のために、排水口部材52から受
け部材56を取り外すには、栓体5(図2参照)を取り
外した受け部材56のリブ60等に引抜具(図示省略)
を引つかけて、強制的に受け部材56を上方へ引き抜い
て行う。
【0040】本排水栓装置61は、排水口部材52に受
け部材56を挿入すると、係合部63aを形成した脚片
63が弾性変形して排水口部材52の内鍔部65に係合
して装着するので、排水口部材52の所定位置に受け部
材56を簡単且つ確実に着脱することができる。
【0041】本排水栓装置61は、図示は省略したが、
受け部材56に内筒部57を設けること及び昇降具4の
取り付けを省略して、リブ60を交叉状に設けることに
より、ゴム栓式(図7参照)のものとすることも可能で
ある。
【0042】(第4の実施の形態)図9は第4の実施の
形態を示すものであり、(A)は栓体及び操作ケーブル
の図示を省略した断面図、(B)は排水口部材52に受
け部材76を嵌着させた状態の平面図である。
【0043】本実施の形態における排水栓装置71は、
遠隔操作式のものであり、排水口部材52と固定部材3
とを備え、排水口部材52の雄ネジ52aを固定部材3
の雌ネジ3aに螺合することにより、槽排水口1の周縁
1aを水密に挟持するものであり、この点においては前
記第3の実施の形態(図8参照)と同一である。排水栓
装置71の特徴は、排水口部材52に対して受け部材7
6を上下いずれの方向からも挿着できるようにした点で
ある。
【0044】該受け部材76は、昇降具4を取り付け
て、昇降具4と一体化してある。昇降具4は、組み立て
るときに、栓体5及び操作ケーブル7(図2参照)が接
合され、操作ケーブル7を介して行われる遠隔操作によ
り栓体5の開閉を順次繰り返すようにしてある。
【0045】上記排水口部材52に受け部材76を着脱
自在に嵌着させるための構造は、次の通りである。即
ち、受け部材76は、合成樹脂素材等から成形され、昇
降具4を取り付ける内筒部77と、外筒部78と、内筒
部77と外筒部78とを連結して排水路79,79…を
形成するリブ80,80…と、外筒部78の上下端面か
ら上下方向へ突設した弾性の脚片81,81…とを備え
ている。各脚片81は、先端に係合部81aを突設して
ある。
【0046】前記排水口部材52は、合成樹脂素材又は
金属素材等から成形され、その内周に、環状の内鍔部6
5を突設して、上下に段部66,67を形成してある。
【0047】本排水栓装置71の組み立ては、排水口部
材52と固定部材3とを螺合して槽排水口1の周縁1a
を水密に挟持した後に、排水口部材52に受け部材76
を嵌着する。この嵌着操作は、次の通りである。先ず、
受け部材76に取り付けた昇降具4に操作ケーブル7
(図2参照)を接合する。次に、排水口部材52の内側
に受け部材76を上方又は下方から挿入し、排水口部材
52の環状の内鍔部65を跨ぐように弾性撓み変形する
各脚片63を係合部63aを通過させた後に、内鍔部6
5の上下の側縁(上下の段部66,67を形成する部
分)に各脚片81の係合部81aを係合させ、排水口部
材52に対する受け部材76の嵌着を終了する。最後
に、受け部材76に取り付けた昇降具4に栓体5(図2
参照)を接合して嵌着操作を終了する。
【0048】保守点検のために、排水口部材52から受
け部材76を取り外すには、栓体5を取り外した受け部
材76のリブ80等に引抜具(図示省略)を引つかけ
て、強制的に受け部材76を上方へ引き抜いて行う。
【0049】本排水栓装置71は、排水口部材52に受
け部材76を挿入すると、受け部材76の脚片81が弾
性変形して排水口部材52の内鍔部65に係合して装着
するので、排水口部材52の所定位置に受け部材76を
簡単且つ確実に着脱することができる。
【0050】本排水栓装置71は、図示は省略したが、
受け部材76に内筒部77を設けること及び昇降具4の
取り付けを省略して、リブ80を交叉状に設けることに
より、ゴム栓式(図7参照)のものとすることも可能で
ある。
【0051】
【発明の効果】以上詳述の如く、本発明に係る排水栓装
置は、次の如き優れた効果を有する。
【0052】請求項1及び4記載の本発明は、排水口部
材の所定位置に受け部材を簡単且つ確実に着脱すること
ができるので、排水栓装置における保守点検が簡単にで
きる。更に、本発明は、受け部材に遠隔操作式のものと
ゴム栓式のものとを二種類準備するだけで、排水口部材
を共通化してコストの低減を図ることができる。
【0053】請求項2記載の本発明は、排水口部材に受
け部材をより確実に装着できる。
【0054】請求項3記載の本発明は、凍結で係合片が
損傷する心配はない。
【0055】請求項5記載の本発明は、排水口部材の所
定位置に昇降具を取り付けた受け部材を簡単且つ確実に
着脱することができるので、遠隔操作式の排水栓装置に
おける保守点検が簡単にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る排水栓装置の第1の実施の形態を
示すものであり、各部材を分解して示す斜視図である。
【図2】第1の実施の形態を示すものであつて、組み立
てられた閉状態を示す断面図である。
【図3】第1の実施の形態における受け部材を示すもの
であつて、(A)は平面図、(B)は(A)のC−C線
における要部の断面図である。
【図4】別態様の受け部材を示すものであつて、(A)
は平面図、(B)は(A)のC−C線における要部の断
面図である。
【図5】別態様の受け部材を示すものであつて、(A)
は平面図、(B)は(A)のC−C線における要部の断
面図である。
【図6】別態様の受け部材を示す平面図である。
【図7】本発明に係る排水栓装置の第2の実施の形態を
示すものであり、各部材を分解して示す斜視図である。
【図8】本発明に係る排水栓装置の第3の実施の形態を
示すものであり、(A)は栓体及び操作ケーブルの図示
を省略した断面図、(B)は排水口部材に受け部材を嵌
着させた状態の平面図である。
【図9】本発明に係る排水栓装置の第3の実施の形態を
示すものであり、(A)は栓体及び操作ケーブルの図示
を省略した断面図、(B)は排水口部材に受け部材を嵌
着させた状態の平面図である。
【図10】従来の排水栓装置を示すものであり、各部材
を分解して示す斜視図である。
【図11】従来の排水栓装置の別態様を示すものであ
り、各部材を分解して示す斜視図である。
【符号の説明】
12…排水口部材 16(46,56,76)…受け部材 22…係合片 22a…凸部 23…抜止片 30…内鍔部 31…段部 32…係合凹部 33…切欠部 63(81)…脚片 65…内鍔部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】排水口部材に受け部材を嵌入装着する排水
    栓装置であつて、前記受け部材の外周に、半径方向へ付
    勢する弾性の係合片を設け、前記排水口部材の内周に、
    係合凹部と周方向へ延びる段部とを設け、前記受け部材
    を該段部に案内させて回動したときに、該係合凹部に該
    係合片の凸部が係合することを特徴とする排水栓装置。
  2. 【請求項2】前記段部を、前記排水口部材の内周から切
    欠部を残して突設した内鍔部で形成し、前記受け部材の
    外周に抜止片を突設し、該切欠部へ該抜止片を通過させ
    てから前記段部に前記受け部材を案内させて回動したと
    きに、前記係合を行うと共に該内鍔部に該抜止片が係止
    する請求項1記載の排水栓装置。
  3. 【請求項3】前記係合片の周辺に水抜用空間を形成した
    請求項1又は2記載の排水栓装置。
  4. 【請求項4】排水口部材に受け部材を嵌入装着する排水
    栓装置であつて、前記排水口部材の内周に内鍔部を設
    け、前記受け部材の外周に、該内鍔部の上下の側縁に係
    合する上下の係合部を設け、上下の係合部の少なくとも
    一方を、弾性の脚片に形成し、前記排水口部材に受け部
    材を挿入するときに、脚片が該内鍔部を跨ぐように弾性
    変形するようにしたことを特徴とする排水栓装置。
  5. 【請求項5】前記受け部材に栓体用の昇降具を取り付け
    てある請求項1,2,3又は4記載の排水栓装置。
JP34989696A 1996-12-27 1996-12-27 排水栓装置 Pending JPH10179435A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34989696A JPH10179435A (ja) 1996-12-27 1996-12-27 排水栓装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34989696A JPH10179435A (ja) 1996-12-27 1996-12-27 排水栓装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10179435A true JPH10179435A (ja) 1998-07-07

Family

ID=18406847

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34989696A Pending JPH10179435A (ja) 1996-12-27 1996-12-27 排水栓装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10179435A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002167830A (ja) * 2000-11-28 2002-06-11 Noritz Corp 浴室用操作装置
JP2006183423A (ja) * 2004-12-28 2006-07-13 Ota Yasumi 排水栓装置
JP2010001678A (ja) * 2008-06-20 2010-01-07 Toto Ltd 浴槽排水構造
JP2010209658A (ja) * 2009-02-20 2010-09-24 Toto Ltd 支持部材
JP2012154133A (ja) * 2011-01-28 2012-08-16 Nippon Alpha:Kk 排水口装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002167830A (ja) * 2000-11-28 2002-06-11 Noritz Corp 浴室用操作装置
JP4568993B2 (ja) * 2000-11-28 2010-10-27 株式会社ノーリツ 浴室用操作装置
JP2006183423A (ja) * 2004-12-28 2006-07-13 Ota Yasumi 排水栓装置
JP2010001678A (ja) * 2008-06-20 2010-01-07 Toto Ltd 浴槽排水構造
JP2010209658A (ja) * 2009-02-20 2010-09-24 Toto Ltd 支持部材
JP2012154133A (ja) * 2011-01-28 2012-08-16 Nippon Alpha:Kk 排水口装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101151508B1 (ko) 배수구 개폐장치
US5535455A (en) Sink strainer for garbage disposal unit
KR101127426B1 (ko) 정수용 필터 장치
US9255387B2 (en) Quick assembly structure of faucet handle base
KR20020028792A (ko) 용기 및 용기용 플러그
JPH10179435A (ja) 排水栓装置
US8756724B1 (en) Universal tub overflow cover assembly and kit
JP5916184B1 (ja) アンカー頭部維持管理構造
TWI707076B (zh) 滾筒式洗衣機
US7121594B2 (en) Toilet valve quick connect system
EP3244111B1 (en) Snap-fit positioning structure for pipe joints
EP1184602B1 (en) Method for manufacturing a container provided with a pressure compensation device and container thus manufactured
JP4425780B2 (ja) 遠隔操作用レリース及びその遠隔操作用レリースを備えた排水栓装置
JP2008025331A (ja) 排水栓装置
CN109668815B (zh) 一种工程监理用窗边渗水测试装置
JP5979590B2 (ja) 排水栓装置
JP2002088852A (ja) L型排水継手
KR101223550B1 (ko) 엔진오일용 드레인플러그의 체결구조
JP5531189B2 (ja) 遠隔操作式排水栓装置
JP4440093B2 (ja) 排水栓装置
CN104809950A (zh) 嵌入式铅封组件,穿线式铅封组件及表用外壳
JPH10121537A (ja) 遠隔操作排水栓のリフト機構
KR200375502Y1 (ko) 콘넥터용 잠금장치
DE3907931C2 (de) Sanitäre Unterputzarmatur
JP2012241485A (ja) 排水栓装置