JPH10179019A - 解凍方法 - Google Patents

解凍方法

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Publication number
JPH10179019A
JPH10179019A JP8354345A JP35434596A JPH10179019A JP H10179019 A JPH10179019 A JP H10179019A JP 8354345 A JP8354345 A JP 8354345A JP 35434596 A JP35434596 A JP 35434596A JP H10179019 A JPH10179019 A JP H10179019A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thawing
temperature
frozen
pressure
vacuum
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8354345A
Other languages
English (en)
Inventor
Haruhisa Uchida
晴久 内田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Spirax Sarco Ltd
Original Assignee
Spirax Sarco Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Spirax Sarco Ltd filed Critical Spirax Sarco Ltd
Priority to JP8354345A priority Critical patent/JPH10179019A/ja
Publication of JPH10179019A publication Critical patent/JPH10179019A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Freezing, Cooling And Drying Of Foods (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 大気圧より低い圧力、いわゆる真空の飽
和蒸気による加熱によって、均一な加熱を行うことによ
り、細胞を破壊することなく迅速な解凍を達成するよう
にせんとするものである。 【解決手段】 区画された解凍空間内を真空状態にした
後、該解凍空間内に飽和蒸気を一定温度に制御しつつ供
給し、冷凍されている食肉、鮮魚等の冷凍製品を所定温
度まで上昇させて解凍するようにしたことを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、冷凍状態にある食
肉、鮮魚等を解凍する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、食肉、鮮魚等の生鮮食料品は、生
産地から消費地への輸送或は保管期間中鮮度を保持して
おくために、生産地で−25℃以下の低温で冷凍され、
消費地で解凍している。従来、食肉、鮮魚等の生鮮食料
品の冷凍技術は非常に進歩しており、鮮度や味を損なう
ことなく急速に冷凍することが可能となっている。これ
に反して、解凍技術の開発は進んでいない。従来の最も
一般的な解凍方法は、3〜5℃の冷蔵庫に保管して置く
方法である。この方法で解凍した製品は、品質が優れて
おり、色彩も生のものに近い。しかしながら、解凍まで
に時間がかかると共に、所定容量の冷蔵庫を用意しなけ
ればならない問題が存している。
【0003】他の解凍方法としては、製品をビニール等
で被覆して防水処置をした後、15〜16℃の流水を掛
ける方法、或は単純に室温に放置して置く等の方法が採
られている。しかしながら、流水を掛ける方法は、食品
が水で濡れてくるおそれがあり、食品によっては採用す
ることが出来ない。又、解凍が適切に行われないと、食
肉や鮮魚の細胞を破壊するため、食肉や鮮魚の旨味がな
くなると共に、肉や魚の色が悪くなり商品価値を著しく
低下させてしまう問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、大気圧よ
り低い圧力、いわゆる真空の飽和蒸気による加熱によっ
て、均一な加熱を行うことにより、細胞を破壊すること
なく迅速な解凍を達成するようにせんとするものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明が採った手段は、区画された解凍空間内を
真空状態にした後、該解凍空間内に飽和蒸気を一定温度
に制御しつつ供給し、冷凍されている食肉、鮮魚等の冷
凍製品を所定温度まで上昇させて解凍するようにしたこ
とを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】以下にこの発明の好ましい実施の
形態を詳細に説明する。この発明は、区画された解凍空
間内を真空状態にした後、該解凍空間内に飽和蒸気を一
定温度に制御しつつ供給し、冷凍されている食肉、鮮魚
等の冷凍製品を所定温度まで上昇させて解凍するように
したことを特徴とする。この発明において、解凍空間の
容量や構造は特に限定されるものではない。解凍空間内
の真空度は、可能な限り絶対真空圧に近い真空度とする
のが好ましい。真空度が低い場合、解凍空間内に残存す
る空気の量が多くなり、熱の移動を阻害し解凍に悪影響
を及ぼすため、製品の旨味や色を悪化させると共に、製
品を乾燥させてしまうおそれがある。したがって、真空
度は高ければ高い程良く、現在の真空ポンプでは、絶対
真空圧に近い状態まで真空度を高めることが可能であ
る。
【0007】飽和蒸気は、真空状態の解凍空間内では均
一な温度に維持することが出来、しかも冷凍製品から飽
和蒸気への熱の移動が急速になされるため、食肉や鮮魚
の細胞を破壊することがなく、製品の旨味や肉の色彩を
生に近い状態で解凍することが可能となる。しかも、解
凍時間を従来の方法に比較して約1/4程度に短縮するこ
とが出来る。
【0008】
【実施例】以下に図1,2を参照して、この発明の好ま
しい実施例を詳細に説明する。図1を参照して、(1)は
この発明の解凍方法により解凍される冷凍製品を収納す
る解凍器であり、解凍空間を構成する。解凍器(1)は、
所要の容積を有する耐圧構造の容器である。解凍器(1)
の容積は何ら限定されるものではない。解凍器(1)に
は、バキュームポンプ(2)が接続されて内部の空気が吸
引除去され、可能な限り高い真空状態にされる。解凍器
(1)には、蒸気源(3)からの蒸気送給回路(4)が接続さ
れる。蒸気源(3)からの蒸気は、セパレーター(5)で気
水分離した後、減圧弁(6)で0.5Kg/cm2に減圧され、制
御弁(7)で18℃に設定されて、解凍器(1)に供給され
る。この場合において、蒸気源(3)の蒸気圧は6.1Kg/c
m2、制御弁の二次側圧力は0.1Kg/cm2に設定された。飽
和蒸気は、圧力が一定であれば温度が変わらず、又負荷
をかけても温度の変化がない為、加熱源として好適であ
り、解凍器(1)内を一定の解凍温度に保持するのに適し
ている。
【0009】蒸気送給回路(4)には、蒸気源(3)から解
凍器(1)に向かって、セパレーター(5)、減圧弁(6)、
空圧制御弁(7)、温度計(8)が順次配設され、解凍器
(1)内を所定の解凍温度に保持している。空圧制御弁
(7)は、空圧源からの圧力空気により作動される遠隔操
作弁であって、解凍器(1)内の温度を検知して制御信号
を発する温度センサー(9)に接続され制御される。
【0010】解凍器(1)のドレン部には、圧力で作動す
るプレッシャーポンプ(10)がレシーバー(11)を介して接
続され、放熱によって蒸気から還元した水が解凍器(1)
からドレン抜きされる。プレッシャーポンプ(10)は、フ
ロートによって作動される弁作動機構並びに該弁作動機
構によって相反的に開閉される通気弁と給気弁を備えて
おり、通気弁は解凍器(1)に接続されており、開弁状態
において、ポンプ本体内を解凍器(1)内と同一の圧力に
保持する。給気弁には、駆動圧力源(12)が接続されてお
り、ポンプ本体内を加圧して、ドレン水を排出させる。
プレッシャーポンプ(10)の入り口側と吐出側にはそれぞ
れ逆止弁(13)(14)が配設され、ドレン水の逆流を防止し
ている。プレッシャーポンプ(10)から吐出されたドレン
水は、トラップ(15)を介して廃棄処理される。
【0011】図2は、この解凍方法による解凍テストの
結果を示すグラフである。テストに用いた冷凍製品は、
−27℃に冷凍されている冷凍鮭であり、魚芯温度が−
0.3℃となるまで解凍した。解凍に要した時間は、17
0分であり、3時間を切っていた。従来の解凍時間は一
般的に10〜12時間であったので、著しく時間の短縮
を図ることが出来た。又、解凍された鮭は、旨味も色も
生の鮭に近いものであり、極めて満足することの出来る
ものであった。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例のシステムを構成する回路
図。
【図2】実施例の解凍テスト結果を示すグラフ。
【符号の説明】
(1)解凍器 (2)バキュームポンプ (3)蒸気源 (4)蒸気送給回路 (5)セパレーター (6)減圧弁 (7)空圧制御弁 (8)温度計 (9)温度センサー (10)プレッシャーポンプ (11)レシーバー (12)駆動圧力源 (13)逆止弁 (14)逆止弁 (15)トラップ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】区画された解凍空間内を真空状態にした
    後、該解凍空間内に飽和蒸気を一定温度に制御しつつ供
    給し、冷凍されている食肉、鮮魚等の冷凍製品を所定温
    度まで上昇させて解凍するようにしたことを特徴とする
    解凍方法。
JP8354345A 1996-12-19 1996-12-19 解凍方法 Pending JPH10179019A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8354345A JPH10179019A (ja) 1996-12-19 1996-12-19 解凍方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8354345A JPH10179019A (ja) 1996-12-19 1996-12-19 解凍方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10179019A true JPH10179019A (ja) 1998-07-07

Family

ID=18436934

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8354345A Pending JPH10179019A (ja) 1996-12-19 1996-12-19 解凍方法

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101194017B1 (ko) 2010-03-26 2012-10-24 이춘화 냉동수산물의 해동건조장치 및 이를 이용한 해동 및 건조방법

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101194017B1 (ko) 2010-03-26 2012-10-24 이춘화 냉동수산물의 해동건조장치 및 이를 이용한 해동 및 건조방법

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