JP5176305B2 - 食品のバラ状凍結装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ミンチ肉やご飯などの、常温下で粘着性を有する小片が集合してなる食品において、各小片を分離した状態で凍結することが可能な凍結方法に関するものである。
近年、女性の社会進出にともなう共働き家庭の増加や核家族化にともない、家庭用冷蔵庫では長期的に生鮮食品や調理加工済み食品を保存可能な冷凍室の活用頻度が増加している。冷凍保存において使用者が不満に感じる点には、容量の不足や、緩慢凍結や霜付きによる食品の味の低下などが挙げられるが、これらと並び、凍結した食品同士がくっつき、少量ずつ使用することが困難な点に不満を感じている使用者も多い。
特に、ミンチ肉やご飯など粘着性を有した小片が集合してなる食品については、塊で凍結することにより、小片間の水分子が氷となり、小片同士を強固に接着していた。このため、このような食品を凍結後少量ずつ使用するには、凍結前に食品をラップなどで小分け包装したり、使用するたびに解凍したりと手間を要していた。
よって、食品同士のくっつきを防いで凍結するため、食品メーカーの中には、特許文献1に示すような凍結方法を用いているものがある(特許文献1参照)。
図3は、従来のバラ状凍結装置を示すものである。図3に示すように、食品を0℃〜−10℃の間の品温を保持してミンチとするミンチ形成手段101と、ミンチ状食品102をドライアイススノー103とともに回転攪拌してバラ状凍結品とする回転ドラム104と、ミンチ状食品を回転ドラムの入口105からその内部に供給するコンベア106と、コンベア上を搬送されるミンチ状食品又は該ミンチ状食品と回転ドラム内とにドライアイススノーを供給するドライアイス製造器107とを備えている。
このような凍結装置により、ミンチ状食品のバラ凍結を実現し、広く消費者へ供給していた。
特開平7−250614号公報
しかしながら、上記従来の構成ではミンチ状食品のバラ凍結が可能であるが、装置が複雑かつ大規模、高コストであった。このような課題を解決した、家庭においても簡便かつ自動的にバラ凍結を行うことのできる凍結装置が求められる。本発明は上記従来の課題を解決するものであり、家庭はもちろんのこと、冷凍食品メーカーにおいても、簡便かつ自動的にバラ凍結を行うことのできる食品の凍結方法またはその装置を提供するものである。
上記従来の課題を解決するために、本発明の食品のバラ状凍結装置では、小片の集合体からなる食品において、前記食品が所定の凍結温度に達するまでのいずれかの過程において、前記食品と接する気体空間の圧力を変動させる制御装置を設けたものである。
食品と接する気体空間を減圧した際、気体空間の飽和水蒸気量が増大し、食品の小片表面の水分の気化が促進される。これにより、凍結時に食品の小片同士を接着する氷の生成量が低減される。また、減圧時食品が膨張し、隣接する食品の小片間の空隙が増大する効果が得られ、粘着性を有した小片同士の接着性が低下する。このような状態で大気圧を導入または加圧することにより、食品に接する気体空間において急激な空気の対流が生じ、この風圧により小片からなる食品をバラけさせることが可能となる。凍結過程においてこのような圧力変動処理を繰り返すことにより、小片からなる食品をバラけさせた状態で所定の凍結温度まで凍結することが可能となる。
本発明の食品のバラ状凍結装置は、ミンチ肉やご飯などの、常温下で粘着性を有する小片が集合してなる食品において、通常の家庭での凍結では手間を要したり、困難であったりする小片群を簡便且つ自動的に小分けにした状態で凍結することが可能となる。これにより、凍結前に小分けにしたり、凍結後に解凍・再凍結したりする手間を省きながら、少量ずつ取り出して使用することが可能な凍結食品を提供することができる。
請求項1に記載の発明は、断熱区画にて形成された食品処理室と、前記食品処理室を冷却する冷却手段と、前記食品処理室内に備えた密閉構造を有する真空容器と、前記真空容器内を減圧する減圧手段と、前記真空容器内に大気圧を導入する大気圧導入手段とを有し、前記真空容器内に収納された小片の集合体からなる食品を、所定の凍結温度に達するまで冷却する過程において、前記冷却手段は冷却サイクルを有し、前記真空容器を外周から間接冷却することで内部を冷却するとともに、前記食品と接する気体空間の圧力を前記減圧手段による減圧状態と前記大気圧導入手段による大気圧状態とを複数回行う制御装置を備え、前記食品処理室での小片の集合体からなる食品の接着性を低下するものである。
これにより、凍結時に食品の小片同士を接着する氷の生成量が低減される。また、減圧時に食品の小片内部や隣接する小片間の空隙が増大する効果が得られ、粘着性を有した小片同士の接着性が低下する。このような状態で圧力変動手段によって真空容器内に大気圧を導入または加圧することにより、凍結過程においてこのような圧力変動処理を繰り返すことにより、小片からなる食品をバラけさせた状態で所定の凍結温度まで凍結することが可能となる。また、ミンチ肉やご飯などの、常温下で粘着性を有する小片が集合してなる食品において、通常の家庭での凍結では手間を要したり、困難であったりする小片群を簡便且つ自動的に小分けにした状態で凍結することができる。これにより、凍結前に小分けにしたり、凍結後に解凍・再凍結したりする手間を省きながら、少量ずつ取り出して使用することが可能な凍結食品を提供することができる。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の発明において、前記減圧手段は前記真空容器の一部に設けられた脱気口と、前記真空容器内の空気を脱気する真空ポンプと、前記脱気口と、真空ポンプ間に配設された脱気配管と、前記脱気配管に設けられた第一の開閉弁と前記真空ポンプにて脱気した空気を外部に排気する排気配管とから構成されたものである。これにより、真空ポンプにて短時間で真空容器内を脱気でき、脱気後に第一の開閉弁にて、処理する食品に合わせて真空容器内の減圧状態を調整することができる。
請求項に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、大気導入手段は大気導入管と、前記真空容器の一部に設けられた大気導入口と、前記大気導入管の途中経路に設けられた第二の開閉弁とから構成されたものである。これにより、減圧状態の真空容器内に第二の開閉弁を開口し、大気導入口より大気圧を導入または加圧することにより、食品に接する気体空間において急激な空気の対流が生じ、この風圧により小片からなる食品をバラけさせることが可能となる。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の発明において、大気導入管は前記脱気配管の分岐にて形成され、前記大気導入口と前記脱気口とを同一部とすることにより、簡便な構造及び省スペース化が可能となる。
請求項に記載の発明は、請求項2または3に記載の発明において、第一の開閉弁は逆止弁であることにより、第一の開閉弁である逆止弁からは脱気のみ行われ、密閉状態を維持できることから、弁の開閉は第二の開閉弁のみとなり、より簡単な弁制御が可能となる。
請求項に記載の発明は、請求項1からのいずれか一項に記載の発明において、大気導入口からの大気流入量は0.15m/min以上とすることにより、食品に接する気体空間において急激な空気の対流が生じ、この風圧により小片からなる食品をバラけさせることが可能となる。
請求項に記載の発明は、請求項1からのいずれか一項に記載の発明において、真空容器内部に配設された圧力を検知する圧力センサーと温度を検知する温度センサーと、前記圧力センサーと温度センサーにて検知した信号にて前記真空容器内の圧力と温度を制御する制御手段とを有することにより、温度センサーの検知する温度が所定の凍結温度に達するまで、圧力センサーの信号にて真空容器内を所定の圧力変動にて制御することとなり、食品に自動で圧力変動処理を繰り返すことが可能となる。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の発明において、前記所定の凍結温度に達するまでの過程とは、前記食品の温度が10℃から−20℃の範囲内にある場合を指すものである。
そのうち、食品の温度が10℃から0℃の場合、すなわち食品が非凍結の状態において食品と接する空間を減圧することにより、凍結状態の場合よりも食品周辺の余分な水分の蒸発が容易かつ高速化する効果が得られ、効率よく水分除去を行うことが可能となる。また、食品の小片間の水分が凍結していない状態であるため、接着力が低く、減圧によって小片間の空隙を増大させることができる。この状態で圧力変動によるエアーを加えることにより、食品が凍結状態の場合よりも少ないエネルギーで食品の小片同士をバラけさせることが可能である。よって、食品のバラけ性の向上効果が得られる。
また、前記食品の温度が0℃から−10℃の間である場合、食品は微凍結状態であり、手で容易にほぐすことが可能である。また、食品の凍結は表面から生じるため、食品表面は氷の被膜で被われ、食品特有の粘着性が低下した状態となっている。
この状態において減圧処理を行うことにより、食品の表面の氷被膜の昇華が生じ、小片同士を接着する氷を除去することができる。よって、微凍結状態の食品はバラけやすい状態となる。
さらに、圧力変動処理を行うことにより、食品表面の粘着性が低下しているため、エアーが付与された際のバラけ性が良好であるだけでなく、バラけた食品同士が表面の水滴により再び接着し、くっついた状態で凍結するのを防ぐことができる。
よって、より少ない圧力変動回数でバラけ性の良好な冷凍食品を提供することが出来る。
また、前記食品の温度が−10℃から−20℃の場合つまり、食品の凍結率が約90%以上となっている場合、外観状はほぼ全体が凍結しているように見える。しかし、このような状態でも、扉開閉などの要因で食品温度が変動する場合、食品表面に霜が発生し、バラけた食品の再凍結が生じるのが、繰り返し圧力変動を加えることにより、霜つきを防止し、バラけた食品の再凍結を防ぐことができる。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の発明において、前記圧力の変動工程は、前記食品の温度が前記所定の凍結温度に到達後もおこなうものとしたものである。
バラ凍結された食品は、所定の凍結温度で保存されるが、長期保存される間にドア開閉や冷蔵庫のデフロストにともなう温度変動の影響を受けて部分的に融解することがある。融解した食品同士が接着し、再凍結されることによりバラけ性が損なわれることになる。よって、所定の凍結温度に到達後も圧力変動工程を加えることにより、バラ凍結された食品の接着を防ぐことが可能となる。
これにより、バラ凍結された食品は、長期的にバラけた状態を維持することが可能となる。
請求項10に記載の発明は、請求項1からのいずれか一項に記載の発明において、前記真空容器内部は撥水加工されたものである。
これにより、粘着性の高い小片体の食品の真空容器内部への付着を防ぐことが可能となる。よって、バラけ性を高めることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明するが、従来例または先に説明した実施の形態と同一構成については同一符号を付して、その詳細な説明は省略する。なお、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1について、図面を参照しながら説明する。
図1は本実施の形態における凍結装置の断面図である。
図1に示すように、本体1の内部には、扉2により引き出され、内部に食品3を収納するケース4と、扉2を閉じた際にケース4を密閉構造化する蓋5が設けられている。ケース4と蓋5との接合部にはパッキン(図示せず)が設けられており、扉2が閉状態となり、ケース4内が減圧された際に内部の真空度を維持する構造をなしている。
蓋5はストッパー(図示せず)で本体1内に指示固定されており、使用者が扉2を引き出す際には、ケース4のみが上部を開口した状態で引き出される構成となる。また、ケース4内に入れられた食品3は、上部を開口した、たとえば発泡系樹脂からなる食品容器6内に入れられた状態で置かれている。
蓋5には、ケース4内の大気を吸引する脱気口7に脱気配管9が、ケース4からの漏れが無いよう溶接またはシール材にて導入部がシールされて接続している。脱気配管9はケース4とケース4内を減圧する真空ポンプ8とを接続しており、ケース4と真空ポンプ8の途中経路には第一の開閉弁10が設けられ、ケース4内の空気の吸引量を調節している。真空ポンプ8に接続された排気配管11は、真空ポンプ8によってケース4より吸入された空気を排出するものである。
また、脱気配管9は第一の開閉弁10とケース4の途中で分岐しており、分岐配管には第二の開閉弁12が設けられている。第二の開閉弁12によって、ケース4内が減圧状態の際に、ケース4内へ流入する空気量を調節し、ケース4内の圧力を大気圧まで変動させることができる。
このようなポンプ8、第一の開閉弁10および第二の開閉弁12の動作は、ケース4内の圧力センサ19によって、制御装置21により制御されるものである。
また、本体1はケース4内を冷却する冷却サイクルを有している。冷却サイクルは、図示しない圧縮機、凝縮機、キャピラリーチューブを有し、強制対流式蒸発器13により、ケース4内を冷却できる構造になっている。強制対流式蒸発器13で冷却された冷気は、送風機14により本体1内に強制通風される。送風機14と本体の間に設けられたダンパーサーモ15は本体1内部の冷気流入量を調整するものであり、本体スイッチや、温度センサー20などからの電気的入力を受けて、モーター16の駆動力によってダンパーサーモ15が開閉するよう構成されている。
このような冷凍装置より供給される冷気は、吹き出し口17より本体1内部へ供給され、間接冷却によりケース4の外周から内部をゆるやかに冷却するものである。また、吹き出し口17より供給され、ケース4の外周を冷却し終えた冷気は、本体1に接合した吸い込みダクト18より前記冷却器に戻され、再び冷却された後本体1内へ供給される。本実施の形態ではこのようにして冷凍サイクルを形成している。
図2は本実施の形態における凍結装置のフローチャートである。
図2に沿って、本実施の形態の凍結装置の動作を説明する。
まず、食品3の投入までについて説明する。一般的に、ミンチ肉などの場合であれば、食品はスーパーなどの店頭で販売される際、発泡樹脂容器に入れられ、上部をポリエチレン系のラップにより被覆されており、凍結装置に入れる前にはこのラップを剥がした状態としておく。その他、ご飯などの食品3であれば、タッパーなどの食品容器6にいれ、蓋を外した状態にしておく。扉2を引き出し、ケース4内に食品3の入った食品容器6を設置する。扉2を完全に閉じると同時に、本体1内の蓋5がケースを被覆し、パッキン等によって密閉構造となる。
次いで、使用者がスタートボタンを押すと、冷凍サイクルの作動と、真空ポンプ8の作動開始、第一の開閉弁10の開、第二の開閉弁12の閉が制御装置21より行われる。これにより、蓋5に接続された脱気配管9よりケース4内の空気が吸い出され、開状態となった第一の開閉弁10を通過して真空ポンプ8内に吸入され、ケース4内の減圧が開始する。真空ポンプ8に吸入された空気は、排気配管11を通り、外気に放出される。このとき、第2の開閉弁12は閉状態であるため、ケース4内の空気が第二の開閉弁12を通じて漏れたり、外気がケース4内に流入することはない。また、冷凍サイクルの作動が開始し、圧縮機や凝縮機、キャピラリーチューブが作動すると、強制対流式蒸発器13で冷却された冷気が、送風機14により本体1内に強制通風される。冷却開始直後ではダンパーサーモ15は最大限開かれているが、温度センサー20により、ケース4内や食品が所定の凍結温度である−18℃に達したことを検知すると、制御装置21より入力され、その開度は小さくなる。このような冷凍サイクルにより供給される冷気は、吹き出し口17より本体1内部へ供給され、間接冷却によりケース4の外周から内部をゆるやかに冷却する。これにより、ケース4内部に収納している食品3は速やかに冷却され、−18℃に到達後は一定の温度で凍結保存される。また、吹き出し口より供給され、ケース4の外周を冷却し終えた冷気は、本体1に接合した吸い込みダクト18より前記冷却器に戻され、再び冷却された後本体1内へ供給される。
そして、ケース4内が所定の圧力まで減圧されたことを圧力センサ19が検知すると、制御装置21を通じて真空ポンプ8の停止および第一の開閉弁10の閉が行われる。これにより、完全に密閉構造となったケース4内は所定の減圧状態に維持される。
この状態において、まず、食品3が非凍結の場合であれば、ケース4内の減圧によって食品3の周囲に付着している水滴・水分の気化が生じるため、食品3同士を接着する主要因となる水分が除去でき、食品3はくっつきにくい状態となる。また、食品3は複数の小片の集合体からなるが、減圧により集合体の膨張が生じ、各小片間の空隙径が増大する効果が得られる。これによって、より小片同士の接着性が低減し、バラけやすい状態とすることができる。
また、食品3が凍結している場合であっても、品温が0℃以下の場合、食品3は微凍結または凍結状態であり、手で容易にほぐすことが可能である。また、食品3の凍結は表面から生じるため、食品3表面は氷の被膜で被われ、食品3特有の粘着性が低下した状態となっている。
この状態において減圧処理を行うことにより、食品3の表面の氷被膜の昇華が生じ、小片同士を接着する氷を除去することができる。よって、この減圧工程によりバラけやすさを向上させることが可能となる。
続いて、ケース4内部の所定の圧力への到達が検知され、一定時間が経過した後、制御装置21より入力が生じ、第二の開閉弁12が開となり、脱気配管9よりケース4内へ急激な外気の導入が生じる。このとき導入される外気によってケース4内には空気層の対流が生じ、対流を受けた食品3はその風圧によって、小片または小片群にバラけた状態となる。
この後、食品温度センサ20により食品3が所定の凍結温度に達したことが検知できれば、凍結装置の動作は終了し、所定の凍結温度で保存することが可能となる。所定の凍結温度に達していなければ、減圧工程と大気圧導入工程とが凍結過程において数回繰り返されるものである。
以上で本凍結装置の動作は終了する。本凍結装置では、処理される食品の投入時の温度を10℃、所定の凍結温度を家庭用冷蔵庫の冷凍温度である−20℃と想定しているが、特にこれに限定されるものではない。
すなわち、食品の投入時の温度は10℃を上回る状態のものでもよく、凍結の最終温度は−20℃を下回る状態のものでもよい。食品の購入後の温度経過で10℃を上回る状態の場合も少なくなく、一方、凍結品質を高めるために−30℃やそれ以下の温度まで凍結温度を引き下げる場合もある。圧力変動を付与する温度範囲が概ね10℃から−20℃の範囲内にあることが望ましいが、対象となる食品の特質によればこの範囲外の温度で一定の効果を発現する場合もあるので食品毎の適性に合わせて処理温度範囲を定めればよい。
凍結終了後は、食品容器6ごと食品を取り出し、家庭では保存用のプラスチック袋等に入れ、そのまま冷蔵庫で冷凍保存を行うのがよく、また業務用途では梱包後、冷凍温度雰囲気を保ちながらで店頭または飲食店等まで輸送されるのが望ましい。これにより、保存中もバラ凍結状態を維持することができる。
また、本凍結装置でそのまま保存することも可能であり、食品3が所定の凍結温度に到達した後には、ケース4内は所定の凍結温度および減圧状態を維持し、また凍結処理中よりも長い間隔を設けて、たとえば一日1回などの間隔で、圧力変動工程を付与することができる。バラ凍結された食品3は、長期保存される間に扉2の開閉や凍結装置の温度変動の影響を受けて部分的に融解することがあり、融解した食品3同士が接着し、再凍結されることによりバラけ性が損なわれることになる。よって、所定の凍結温度に到達後も減圧状態を維持し、また圧力変動工程を加えることにより、バラ凍結された食品3の再接着を防ぐことが可能となる。
これにより、バラ凍結された食品3は、長期的に良好な凍結状態を維持することが可能となる。
また、このように得られた食品3は表面積が大きく、酸化の影響を受けやすいものであるが、減圧状態で保存することにより食品に触れる酸素の絶対量が減少することから、脂質の酸化による冷凍ヤケや、ミオグロビンのメト化による変色が抑制されるため、長期的に風味や外観品質を維持して保存することが可能となる。
さらに、凍結過程で減圧処理を行い、食品3周囲に付着する過剰な水分を除去することにより、凍結後の食品3は霜付きなどがなく、外観的にも非常に優れた状態となる。また、通常の凍結法よりも水分量が低下し、また水分の分布も均一化しているため、解凍に要する時間が通常よりも短時間化するほか、電子レンジ解凍時にも、マイクロ波が均等に照射されるので、解凍ムラや端煮えなどが生じにくくなる。このように、本実施の形態の凍結装置で凍結することにより、凍結食品の保存品質および解凍品質を向上させる効果が得られる。
また、繰り返しの減圧により水分を飛ばしても、ケース4は密閉容器内であるためすぐにケース4内の水蒸気量が飽和することから、食品3に過度な乾燥が生じることはない。
なお、本実施の形態では、減圧手段として電動式の真空ポンプ8を用いたが、これらは特に指定するものではない。たとえば、手動式ポンプの使用や、酸素吸着剤や窒素吸着剤などを設けて減圧することも可能である。また、ポンプ8と気体吸着剤とを併用することも可能であり、これによりポンプ8および吸着剤の経時性能の低下を互いに補完するため、冷凍装置を長期的に使用することができる。
以上、本実施の形態の凍結装置では、食品3を凍結させる過程において、食品3の接する大気に減圧、大気導入のサイクルを数回繰り返し付与するものである。これにより、食品3の塊をバラけた状態に凍結することが可能となり、また保存中にも圧力変動を加えることにより、長期的にバラけた状態を維持することが可能となる。
よって、凍結状態の食品3を、使いたい分量だけ取り出して調理などに用いることが可能となり、従来よりも簡便な手法で、使い勝手を大幅に向上させることができる。
また、減圧工程における所定の圧力については特に指定するものではないが、大気圧より0.08から0.03MPa程度とすることで、十分な水分除去効果、膨張による食品間空隙増大効果、大気圧導入時のバラけ効果を得ることができる。
また、大気導入時の大気流入量については、処理する食品の種類や量によって異なるが、例えば密閉容器の容積が約5Lの場合、約0.15m/min以上とすることで、密閉容器内に空気層の対流が生じ、食品をバラけさせることができる。
以下、本実施の形態の凍結装置で食品を凍結する場合の、食品温度毎の圧力変動サイクルの例を示す。
(表1)は食品3の凍結過程の各温度帯において、減圧工程と大気圧導入工程とからなる圧力変動サイクルの回数を示すものである。食品3の温度は食品温度センサにより検知されるものである。
Figure 0005176305
実施例1では、食品3の温度が0℃以上の場合に4回、0℃から−10℃の場合に2回、−10℃から−20℃の場合に2回おこなうものである。
食品3の温度が0℃以上、つまり非凍結状態の場合に圧力変動回数を多くする方法は、粘着性の低い食品3に適しており、非凍結状態の場合に多く圧力変動を加えることにより、簡便にバラけ性を高めることができる。また、食品3温度が比較的高い状態で圧力変動を加えることで、減圧がスムーズにおこなわれるため、ポンプ8への不可が軽減される。
また、特異的に本実施例の方法が適した食品3としてご飯が挙げられる。ご飯は粘着性の高い食品3であるが、20℃から0℃の間に老化が進行し、粘着性の低下が生じる性質であることから、0℃以上の温度で多く圧力変動を加えることで、効率的にバラけさせることが可能となる。
実施例2では、食品3の温度が0℃以上の場合に2回、0℃から−10℃の場合に4回、−10℃から−20℃の場合に2回おこなうものである。
食品3の温度が0℃から−10℃の微凍結状態の場合に圧力変動回数を多くする方法は、粘着性が高く、細胞の強度が比較的弱い肉、魚などの食品3に適している。非凍結状態の際には変動回数を少なくし、減圧時間を長くとることで食品の水分を除去することができる。そして、粘着性が低下した0℃から−10℃の微凍結状態において圧力変動回数を多く加えることで、食品3を効率よくバラけさせることができる。また、−10℃以上の状態で食品はほぼバラけた状態となっているが、−10℃から凍結温度の−20℃までの間にも、霜の発生によるくっつきを防ぐため、圧力変動を行うのがよい。
たとえば、ミンチ肉などの粘着性の高い食品3は、0℃以上で圧力変動による衝撃を加えると、組織が破壊されてより粘性が増大することがある。よって、微凍結状態で圧力変動を加えることにより、効率よくバラけさせることができる。
(実施の形態2)
本発明による実施の形態2について、図面を参照にしながら説明する。尚、実施の形態1と同一構成については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
図3は本実施の形態におけるバラ凍結装置の断面図である。
本実施の形態は、図3に示すように、蓋5には密閉容器内の脱気口7とは別に大気導入口22が設けられ、ケース4からの漏れが無いよう溶接またはシール材にて大気導入管23がシールされて接続している。また、大気導入管23の途中経路には第2の開閉弁12が備えられている。
以上のように本実施の形態のバラ凍結装置は、脱気経路と大気導入経路を分けることにより、大気導入口の口径を大気導入最適風量になるサイズにすることができると同時に、脱気口の口径を真空ポンプの容量に適したサイズにすることで、真空ポンプへの負担を軽減し、長寿命化および、真空ポンプの小型化が可能となる。
(実施の形態3)
本発明による実施の形態3について、図面を参照にしながら説明する。尚、実施の形態1および2と同一構成については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
図4は本実施の形態におけるバラ凍結装置の断面図、図5は蓋シール部の正面図、図6は蓋シール部の断面図であり、図7は蓋シール部の要部断面図である。
本実施の形態は、図3から図7に示すように、本体1の内部には、蓋5にケース4内の空気を脱気するためその上部には逆止弁24が組み込まれた鉄製プレート25が設置されている。逆止弁24は、シリコンなどの密着性に優れた樹脂製のシートで脱気口7の外径より外側に位置するよう通気孔26が数個設けられている。
また、マグネット27は中央を脱気配管9が貫通した構造をなし、プレート25の脱着をおこなうものである。
また、食品容器6は表面を撥水処理加工された金属もしくは樹脂容器で、底面が丸い形状を成している。
図8は本実施の形態におけるバラ凍結装置のフローチャートである。
図8に沿って、本実施の形態のバラ凍結装置の動作を説明する。
まず、食品3の投入までについて説明する。食品を専用容器(食品容器)6内に入れ、扉2を完全に閉じると同時に、本体1内の蓋5がケースを被覆し、パッキン等によって密閉構造となる。
次いで、使用者がスタートボタンを押すと、冷凍サイクルの作動と、ポンプ8の作動開始、マグネット27のOFFが制御装置21より行われる。これにより、蓋5に接続された脱気配管9よりケース4内の空気が逆止弁24の複数の通気孔26より吸い出され、ポンプ8内に吸入され、ケース4内の減圧が開始する。ポンプ8に吸入された空気は、排気配管11を通り、外気に放出される。また、冷凍サイクルの作動が開始し、圧縮機や凝縮機、キャピラリーチューブが作動すると、強制対流式蒸発器13で冷却された冷気が、送風機14により本体1内に強制通風される。冷却開始直後ではダンパーサーモ15は最大限開かれているが、温度センサー20により、ケース4内や食品が所定の凍結温度である−18℃に達したことを検知すると、制御装置21より入力され、その開度は小さくなる。このような冷凍サイクルにより供給される冷気は、吹き出し口17より本体1内部へ供給され、間接冷却によりケース4の外周から内部をゆるやかに冷却する。これにより、ケース4内部に収納している食品3は速やかに冷却され、−18℃に到達後は一定の温度で凍結保存される。また、吹き出し口より供給され、ケース4の外周を冷却し終えた冷気は、本体1に接合した吸い込みダクト17より前記冷却器に戻され、再び冷却された後本体1内へ供給される。
そして、ケース4内が所定の圧力まで減圧されたことを圧力センサー19が検知すると、制御装置21を通じてポンプ8の停止が行われる。これにより、ケース内4は減圧され、逆止弁24の通気孔26は蓋5にて塞がれた状態となり、外気が外部より流入することはない。これにより、完全に密閉構造となったケース4内は所定の減圧状態に維持される。
この状態において、まず、食品3が非凍結の場合であれば、ケース4内の減圧によって食品3の周囲に付着している水滴・水分の気化が生じるため、食品3同士を接着する主要因となる水分が除去でき、食品3はくっつきにくい状態となる。また、食品3は複数の小片の集合体からなるが、減圧により集合体の膨張が生じ、各小片間の空隙径が増大する効果が得られる。これによって、より小片同士の接着性が低減し、バラけやすい状態とすることができる。
また、食品3が凍結している場合であっても、品温が0℃以下の場合、食品3は微凍結または凍結状態であり、手で容易にほぐすことが可能である。また、食品3の凍結は表面から生じるため、食品3表面は氷の被膜で被われ、食品3特有の粘着性が低下した状態となっている。
この状態において減圧処理を行うことにより、食品3の表面の氷被膜の昇華が生じ、小片同士を接着する氷を除去することができる。よって、この減圧工程によりバラけやすさを向上させることが可能となる。
続いて、ケース4内部の所定の圧力への到達が検知され、一定時間が経過した後、制御装置21より入力が生じ、マグネット27がON状態となり、プレート25が吸着されそれに伴い、逆止弁24が蓋5より剥がされ、蓋5の脱気口7よりケース4内へ急激な外気の導入が生じる。このとき導入される外気によってケース4内には専用容器(食品容器)6の底形状に沿って空気層の対流が生じ、対流を受けた食品3はその風圧によって、小片または小片群にバラけた状態となる。
この後、食品温度センサー20により食品3が所定の凍結温度に達したことが検知できれば、凍結装置の動作は終了し、所定の凍結温度で保存することが可能となる。所定の凍結温度に達していなければ、減圧工程と大気圧導入工程とが凍結過程において数回繰り返されるものである。
以上で本凍結装置の動作は終了する。本凍結装置では、所定の凍結温度を家庭用冷蔵庫の冷凍温度である−20℃としたが、特に指定するものではない。
凍結終了後は、食品容器6ごと食品を取り出し、家庭では保存用のプラスチック袋等に入れ、そのまま冷蔵庫で冷凍保存を行うのがよく、また業務用途では梱包後、冷凍温度雰囲気を保ちながらで店頭または飲食店等まで輸送されるのが望ましい。これにより、保存中もバラ凍結状態を維持することができる。
また、本凍結装置でそのまま保存することも可能であり、食品3が所定の凍結温度に到達した後には、ケース4内は所定の凍結温度および減圧状態を維持し、また凍結処理中よりも長い間隔を設けて、たとえば一日1回などの間隔で、圧力変動工程を付与することができる。バラ凍結された食品3は、長期保存される間に扉2の開閉や凍結装置の温度変動の影響を受けて部分的に融解することがあり、融解した食品3同士が接着し、再凍結されることによりバラけ性が損なわれることになる。よって、所定の凍結温度に到達後も減圧状態を維持し、また圧力変動工程を加えることにより、バラ凍結された食品3の再接着を防ぐことが可能となる。
これにより、バラ凍結された食品3は、長期的に良好な凍結状態を維持することが可能となる。
また、このように得られた食品3は表面積が大きく、酸化の影響を受けやすいものであるが、減圧状態で保存することにより食品に触れる酸素の絶対量が減少することから、脂質の酸化やによる冷凍ヤケや、ミオグロビンのメト化による変色が抑制されるため、長期的に風味や外観品質を維持して保存することが可能となる。
さらに、凍結過程で減圧処理を行い、食品3周囲に付着する過剰な水分を除去することにより、凍結後の食品3は霜付きなどがなく、外観的にも非常に優れた状態となる。また、通常の凍結法よりも水分量が低下し、また水分の分布も均一化しているため、解凍に要する時間が通常よりも短時間化するほか、電子レンジ解凍時にも、マイクロ波が均等に照射されるので、解凍ムラや端煮えなどが生じにくくなる。このように、本実施の形態の凍結装置で凍結することにより、凍結食品の保存品質および解凍品質を向上させる効果が得られる。
また、繰り返しの減圧により水分を飛ばしても、ケース4は密閉容器内であるためすぐにケース4内の水蒸気量が飽和することから、食品3に過度な乾燥が生じることはない。
なお、本実施の形態では、減圧手段として電動式のポンプ8を用いたが、これらは特に指定するものではない。たとえば、手動式ポンプの使用や、酸素吸着剤や窒素吸着剤などを設けて減圧することも可能である。また、ポンプ8と気体吸着剤とを併用することも可能であり、これによりポンプ8および吸着剤の経時性能の低下を互いに補完するため、冷凍装置を長期的に使用することができる。
以上、本実施の形態のバラ凍結装置では、蓋に設けられた1つの口より、容器内部の脱気と外気導入を行い、容器内部に減圧、大気導入のサイクルを数回繰り返し付与するものである。これにより、装置の構成をより簡単にすることが可能となり、設計の自由度をひろげることができる。
また、本実施の形態のバラ凍結装置は、マグネットの脱着作用によって逆氏弁を開閉することで蓋の吸入口からの脱気と外気導入を制御するものである。これにより、電磁弁が不要となり、低コスト化が図れる。
また、本実施の形態のバラ凍結装置は、撥水処理加工を施した底面が湾曲した専用容器を用いるものである。これにより、外気導入時の食品のバラけ性が向上し、短時間で食品をバラ凍結状態に処理することができる。
以上のように、本発明にかかる食品のバラ凍結装置は、ミンチ肉やご飯などの食品を簡便にバラ凍結することが可能であるので、業務用の専用装置または家庭用の冷凍装置や家庭用冷蔵庫などへの応用展開が可能である。
本発明の実施の形態1におけるバラ凍結装置の断面図 本発明の実施の形態1におけるバラ凍結装置のフローチャート 本発明の実施の形態2におけるバラ凍結装置の断面図 本発明の実施の形態3におけるバラ凍結装置の断面図 本発明の実施の形態3におけるバラ凍結装置の要部正面図 本発明の実施の形態3におけるバラ凍結装置の要部正面図 本発明の実施の形態3におけるバラ凍結装置の要部断面図 本発明の実施の形態3におけるバラ凍結装置のフローチャート 従来の凍結装置を示す図
符号の説明
1 本体(食品処理室)
4 ケース(密閉容器本体)
5 蓋
6 食品容器
7 脱気口
8 真空ポンプ
9 脱気配管
10 第1の開閉弁
11 排気配管
12 第2の開閉弁
19 圧力センサー
20 温度センサー
21 制御装置
22 大気導入口
23 大気導入管
24 逆止弁

Claims (10)

  1. 断熱区画にて形成された食品処理室と、前記食品処理室を冷却する冷却手段と、前記食品処理室内に備えた密閉構造を有する真空容器と、前記真空容器内を減圧する減圧手段と、前記真空容器内に大気圧を導入する大気圧導入手段とを有し、前記真空容器内に収納された小片の集合体からなる食品を、所定の凍結温度に達するまで冷却する過程において、前記冷却手段は冷却サイクルを有し、前記真空容器を外周から間接冷却することで内部を冷却するとともに、前記食品と接する気体空間の圧力を前記減圧手段による減圧状態と前記大気圧導入手段による大気圧状態とを複数回行う制御装置を備え、前記食品処理室での小片の集合体からなる食品の接着性を低下する食品のバラ状凍結装置。
  2. 前記減圧手段は前記真空容器の一部に設けられた脱気口と、前記真空容器内の空気を脱気する真空ポンプと、前記脱気口と真空ポンプ間に配設された脱気配管と、前記脱気配管に設けられた第一の開閉弁と前記真空ポンプにて脱気した空気を外部に排気する排気配管とから構成された請求項1に記載の食品のバラ状凍結装置。
  3. 前記大気導入手段は大気導入管と、前記真空容器の一部に設けられた大気導入口と、前記大気導入管の途中経路に設けられた第二の開閉弁とから構成された請求項1または2に記載の食品のバラ状凍結装置。
  4. 前記大気導入管は前記脱気配管の分岐にて形成され、前記大気導入口と前記吸入口が同一部である請求項3に記載の食品のバラ状凍結装置。
  5. 前記第一の開閉弁は逆止弁である請求項2または3に記載の食品のバラ状凍結装置。
  6. 前記大気導入口からの大気流入量は0.15m/min以上である請求項1から5のいずれか一項に記載の食品のバラ状凍結装置。
  7. 前記真空容器内部に配設された圧力を検知する圧力センサーと、温度を検知する温度センサーと、前記圧力センサーと、温度センサーにて検知した信号にて前記真空容器内の圧力と、温度を制御する制御手段とを有する請求項1から6のいずれか一項に記載の食品の
    バラ状凍結装置。
  8. 前記所定の凍結温度に達するまで冷却する過程とは、前記食品の温度が10℃から−20℃の範囲内にある場合を指す請求項7に記載の食品のバラ状凍結装置。
  9. 前記圧力の変動工程は、前記食品の温度が前記所定の凍結温度に到達後もおこなうものとした請求項7に記載の食品のバラ状凍結装置。
  10. 前記真空容器内部は撥水加工されたものである請求項1から9のいずれか一項に記載の食品のバラ状凍結装置。
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