JPH10178863A - 簡易式乗用型茶葉摘採機 - Google Patents

簡易式乗用型茶葉摘採機

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JPH10178863A
JPH10178863A JP7579897A JP7579897A JPH10178863A JP H10178863 A JPH10178863 A JP H10178863A JP 7579897 A JP7579897 A JP 7579897A JP 7579897 A JP7579897 A JP 7579897A JP H10178863 A JPH10178863 A JP H10178863A
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Kouji Matsumura
鋼司 松村
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Ochiai Cutlery Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軌道レール式及び乗用型の茶葉摘採機の利点
を生かしつつ、安価で摘採および茶園管理に関する作業
性を向上できる簡易式の乗用型茶葉摘採機を提供するこ
と。 【解決手段】 茶樹畝を跨ぐ門型フレーム21,22で
構成される車体本体2と、前記車体本体2に連結され畝
間を走行するクローラ型の走行装置3と、前記車体本体
2に対し上下動可能に配設され、後方への送風手段46
を有した摘採装置4と、前記摘採装置4の後方に配設さ
れ、前記摘採装置4により圧送された茶葉を収容する収
容手段を搭載する荷台5とを具備し、荷台5の上方には
横架部材をなくして操縦部25と荷台5との間の移動用
空間を遮らないように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、茶樹畝を跨いで移動し
ながら茶葉摘採作業を行う乗用型の茶葉摘採機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、作業者の高齢化に伴い、茶園を管
理する様々な機械の自動化及び作業負担の軽減が急務と
されてきている。これらの、要望に答えるべく、例えば
レール軌道式の茶葉摘採機や、乗用型の茶葉摘採機が提
案されている。上記レール軌道式の茶葉摘採機は、畝間
に沿って敷設された軌道レールの上を走行する軌道台車
に茶畝を跨ぐように配設される門型フレームを配設し、
該門型フレームに摘採装置を昇降自在に設けている。そ
して軌道台車を走行させながら、摘採装置を稼働させ、
摘採した茶葉を摘採装置後方に設けた茶葉収容袋に収容
するようにしている。これにより、比較的安価な装置
で、茶葉を適正に摘採して収容することができる。
【0003】また上記乗用型の茶葉摘採機は、茶畝を跨
いでその両側の畝間を自走する乗用車体に、摘採装置
と,大型の送風装置と,茶葉を収容する大型の収容装置
とを設けている。そして乗用車体を畝間に乗り入れ、摘
採装置を稼働して摘採作業を行い、摘採茶葉を、送風装
置により圧送してダクト内にて上昇させ、収容装置内に
収容するようにしている。これにより、極端な傾斜地で
ない限り、乗用型の摘採機を乗入れて摘採作業を行うこ
とができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した軌
道レール式及び乗用型の茶葉摘採機のいずれも利点はあ
るものの、以下に述べるような欠点もある。まず、軌道
レール式の茶葉摘採機の場合、簡易な機器構成のため機
器本体は比較的安価になるが、畝間全部に軌道レールを
敷設しなければならず、その分の費用がかかり、結果と
して高価なものとなってしまう。そのため、レールを敷
設する面積の少ない小規模,中規模の茶園では、そのメ
リットを十分に発揮するが、大規模程度の茶園では、レ
ール敷設コストがかかり、このシステムを導入できない
といった問題点がある。しかも、レールを敷設した場合
には、耕耘作業や肥料散布などの茶園管理の際にレール
が邪魔になり、茶園管理を維持することに障害がでる虞
がある。
【0005】また、乗用型の茶葉摘採機の場合、機器構
成自体が大がかりなもので、価格自体が高価になってし
まい、大きな茶園では、そのメリットを十分に発揮する
が、小規模,中規模程度の茶園では、このシステムを導
入できないといった問題点がある。しかも、乗用型の茶
葉摘採機を用いた場合、摘採機の重量によっては地盤が
締め固められることがあり、これによって、耕耘作業の
際の掘り起こしが良好に行えず、管理作業が困難となる
虞がある。
【0006】一方、摘採された茶葉は、茶袋等の収容手
段に取り込まれるようになっているが、収容手段中が茶
葉で満たされた場合には、新たな収容手段に交換する作
業が必要となる。このため、従来では、オペレータは、
収容手段が満配になるのを目視しながら摘採作業を行
い、満配になった時点で摘採作業を中断し、一旦摘採機
から降りて収容体の交換作業を行っている。しかし、収
容手段を交換する度に摘採機に対する乗降動作を繰り返
すのは作業性が悪いばかりでなく、オペレータにとって
苦痛となる。
【0007】本発明は、このような問題を解決するため
になされたものであって、軌道レール式及び乗用型の茶
葉摘採機の利点を生かしつつ、しかも、茶葉収容体の交
換作業に要するオペレータの作業性を改善できる安価な
簡易式の乗用型茶葉摘採機を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、茶樹畝を跨ぐ門型フレームで構成される
車体本体と、前記車体本体に連結され畝間を走行するク
ローラ型の走行装置と、前記車体本体に対し上下動可能
に配設され、後方への送風手段を有した摘採装置と、前
記摘採装置の後方に配設され、前記摘採装置により圧送
された茶葉を収容する収容手段を搭載する荷台と、を具
備してなることを特徴とする。
【0009】また、本発明は、茶樹畝を跨ぐ門型フレー
ムで構成される車体本体と、前記車体本体に連結され畝
間を走行するクローラ型の走行装置と、前記車体本体に
対し上下動可能に配設され、後方への送風手段を有した
摘採装置と、前記摘採装置の後方に配設され、前記摘採
装置により圧送された茶葉を収容する収容手段を搭載す
る荷台と、上記車体本体に設けられ、少なくとも上記荷
台の幅方向一端に配置されて該荷台の昇降駆動を行う昇
降装置とを備え、上記昇降装置は、縦方向に伸張された
支柱に配置された駆動源と、上記荷台の幅方向両端にそ
れぞれ一部が取り付けられ、上記駆動源に連動して昇降
可能な昇降部とで構成されていることを特徴とする。
【0010】さらに、上記荷台を茶畝方向に長い構成と
し、かつ上記摘採装置に対しヒンジ結合し、該荷台を折
り畳み可能にしたことを特徴とする。
【0011】また、本発明は、上記走行装置のクローラ
は、個別に設けられた油圧モータにより各々独自で前
進、後進および停止の各制御が行われることを特徴とす
る。
【0012】
【作用】上記構成により、請求項1記載の発明による簡
易式乗用型茶葉摘採機の作業形態として、まず作業者が
摘採機に乗車し、適宜な茶畝を跨ぐようにして簡易式乗
用型茶葉摘採機を乗入れる。そして摘採装置を上下動し
て摘採位置を決定し、該摘採装置を稼働して走行装置を
走行させて摘採作業を行う。摘採装置により摘採された
茶葉は、摘採装置に設けられた送風手段により後方に圧
送され、荷台上に設けられた茶袋等の収容手段に収容さ
れるようになる。
【0013】請求項2記載の発明によると、荷台の幅方
向両端にて縦方向に伸張された支柱に荷台の昇降部が配
置されているので、荷台上方空間には何等横架する部材
が存在することがなく、これにより、オペレータが摘採
機から降りなくても荷台に移動することができる。
【0014】また、請求項3記載の発明によると、荷台
は茶畝方向に長く構成されているため、長い茶袋等の収
容手段を搭載することが可能となり、茶葉を多く収容す
ることができる。また、茶畝間を移動するときには、ヒ
ンジ結合部にて荷台を折り畳むことができるため、狭い
所でも旋回ができるようになる。
【0015】さらに、請求項4記載の発明によると、各
クローラ同士での駆動力の伝達機構を用いなくても各ク
ローラ独自で前進、後進および停止の各駆動制御が行わ
れるので、駆動力の伝達機構として大げさなものを準備
する必要がない。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は請求項1、3記載の発明における簡易式乗
用型茶葉摘採機の後方斜視図、図2は正面図、図3は側
面図である。簡易式乗用型茶葉摘採機1は、車体本体2
と,走行装置3と,摘採装置4と,荷台5とを具備して
いる。
【0017】上記車体本体2は、車体の前後に配設され
る門型フレーム21,22と、該門型フレーム21,2
2の間に配設される昇降フレーム23と、門型フレーム
21,22に跨って固着される乗車板24とで構成され
ている。前記門型フレーム21,22は、茶畝を跨ぐよ
うに形成され、また、剛性を有する材質で形成されてい
る。また前記昇降フレーム23は、摘採装置4を昇降ガ
イドするための縦フレームで、該昇降フレーム23を門
型フレーム21,22との間に配設することで、車体本
体2の補強も兼ねている。さらに前記乗車板24は、あ
る程度の厚みを有する剛性板で、該乗車板24の上に
は、乗員が座る操縦席25と、該操縦席25の前方に配
設される操縦部26と、走行装置3を駆動するモータ用
の発電機27と、バッテリー28と、各種モータを制御
するコントロールボックス29とが配設されている。
【0018】上記走行装置3は、後端に配設された駆動
輪31と先端に配設された従動輪32との間にゴムクロ
ーラ33を巻装されている。また、駆動輪31と従動輪
32とには補強フレーム34が連結されており、該補強
フレーム34には複数の転輪35が枢支されていると共
に、前記門型フレーム21,22及び昇降フレーム23
の基端部が固着されていて、車体本体2の荷重を走行装
置3の全体で受けるように構成されている。また、該走
行装置3は、発電機27の電力にて回転駆動するモータ
36からの動力をチェン37を介して駆動輪31に伝達
されて走行する。
【0019】上記摘採装置4は、支持フレーム41,4
1の両側端部に対をなす側板42,42を設け、この側
板42,42間の下部前側に、円孤状のバリカン刃から
なる刈刃43が往復動するように支持されている。また
該摘採装置4の左右両端には、エンジン44,45が配
設されており、該エンジン44,45には送風管46が
連通されている。そしてエンジン44は前記刈刃43を
往復動させると同時に送風管に空気を送り込み、エンジ
ン45は送風管に空気を送込む専用のものである。この
送風管46には、複数のノズル46aが設けられてお
り、刈刃43の上方から、刈刃43の後方に向け圧力風
を吹き付け、刈刃43により摘採された茶葉を後方に吹
き飛ばすように,所定間隔に配設されている。また摘採
装置4の後部開口部の底面として案内板49が着脱自在
に連結されている。
【0020】また上記摘採装置4には昇降体47が設け
られており、該昇降体47はローラ47aを介して前記
昇降フレーム23に嵌合している。そして昇降フレーム
23の頂部に設けられた昇降モータ48の回転に伴い、
昇降体47が上下動し、摘採装置4の摘採位置を決定す
ることができる。
【0021】上記荷台5は、所要幅(茶袋の幅程度),
また所要長さを有する枠体フレーム51に複数の補強フ
レーム52を設けたもので、前記案内板49の左右のヒ
ンジ部53にて結合されている。また前記荷台5と同程
度の大きさを有する荷台5Aがノブ54によって着脱自
在に荷台5の後端部に連結されており、結果として荷台
5を後方に長いものとしている。さらに、前記荷台5と
案内板49とは伸縮自在のシリンダ55で連結されてお
り、シリンダ55が伸長している時には、荷台5は略水
平状態に展開して茶袋を搭載可能にしており、シリンダ
55が収縮している時には、荷台5はヒンジ部53を支
点に折れ曲がり、略垂直状態に収納されるようになる。
さらに荷台5には昇降体56設けられており、ローラ5
6aを介して門型フレーム22に昇降自在に嵌合してい
る。そのため、前記摘採装置4が昇降するに伴い、荷台
5も一体に昇降するようになる。
【0022】次にこのように構成される簡易式乗用型摘
採機1の作業形態を説明する。まず、シリンダ55を伸
長させ、荷台5を展開して、荷台5上に茶袋(図示せ
ず)を搭載する。そして作業者が簡易式乗用型摘採機1
に乗り込んで操縦席25に着席し、操縦部26を操作し
て、適宜な茶畝を跨いで簡易式乗用型茶葉摘採機1を茶
園に乗入れる。次に操縦部26を操作し、昇降モータ4
8を駆動して摘採装置4及び荷台5を上下動して摘採位
置を決定し、エンジン44,45を始動させて摘採装置
4を稼働し、モータ36を回転駆動させて走行装置3を
走行させて摘採作業を行う。ここで摘採装置4により摘
採された茶葉は、摘採装置4に設けられた送風管46の
ノズル46aからの圧送空気により後方に圧送され、荷
台5上に設けられた茶袋に収容されるようになる。ここ
で、荷台5が長いため大型の茶袋を搭載することがで
き、1列の茶畝において茶袋を交換することなく、摘採
作業を行うことができる。そして茶畝を旋回移動する際
に、特に旋回スペースが狭い場合には、シリンダ55を
収縮させて荷台5を略垂直状態に折り畳んで次の茶畝に
移動する。
【0023】次に請求項2および4記載の発明の実施例
について説明する。図4は、請求項2および4記載の発
明の実施例を示す茶葉摘採機の後方斜視図である。な
お、図4において、図1に示した部材と同様なものは同
符合により示してある。本実施例による簡易式乗用型摘
採機(便宜上、符号1’とする)は、摘採機1’からの
乗降動作を行うことなく荷台5、特に、操縦席25から
荷台5の一部をなす案内板49への移動が行える点と、
走行装置3のゴムクローラ33に有する駆動輪31の駆
動源として油圧モータを用いた点とを特徴としている。
つまり、荷台5の幅方向両端に位置する昇降フレーム2
3は、荷台5に有する案内板49の幅方向両端にて縦方
向に伸張された状態でそれぞれ配置されており、その一
部が門型フレーム21、22間で車体本体2の走行方向
に沿って設けられている連結フレーム60に固定されて
いる。昇降フレーム23には、連結フレーム60によっ
て支持されている昇降モータ48がそれぞれ配置されて
おり、昇降体47の昇降駆動源とされている。本実施例
では、昇降フレーム23の頂部にそれぞれ昇降モータ4
8が配置されている。なお、昇降モータ48は、各昇降
フレーム23にそれぞれ配置することに限らず、一方の
昇降フレーム23に対してのみに配置ることも可能であ
る。昇降モータ48による昇降体47の昇降駆動機構と
しては、昇降体47に設けられているボールネジ(図示
されず)に噛み合うように昇降フレーム23内に立設さ
れているネジ棒(図示されず)に対して、減速機構61
を介した昇降モータ48からの回転力を伝達することが
できる機構が用いられている。これにより、操縦席25
の後方は、荷台5の幅方向に横架する部材が存在しない
状態で開放された空間(図中、符号Sで示す範囲)が形
成されている。
【0024】一方、走行装置3は、図1に示した実施例
と同様に、駆動輪31と従動輪32との間に捲装された
ゴムクローラ33および補強フレーム34により回転自
在に支持されている複数の転輪35を備えているが、駆
動輪31が、それぞれ油圧モータ62によって駆動され
るようになっている。油圧モータ62に対する油圧制御
回路は、図5に示す構成が用いられている。すなわち、
本実施例における油圧制御回路は、走行装置3の駆動源
として用いられるエンジン63(図1参照)を駆動源と
するオイルポンプ64(図1参照)からのオイルを各油
圧モータ62に対して給排制御する方向切り換え弁65
と、油圧モータ62の正転、逆転および停止制御のため
の回転用方向切り換え弁66とを主要部として備え、各
方向切り換え弁65、66は、マニールドブロック(一
点鎖線で示す部材)を介してオイルポンプ64に連通し
ている。方向切り換え弁65は、電磁駆動式4ポート2
位置切り換え弁が用いられ、常態が、回転用方向切り換
え弁66にオイルを供給できる状態とされている。回転
用方向切り換え弁66は、ブロックセンタ型の電磁パイ
ロット式4ポート3位置切り換え弁が用いられている。
【0025】本実施例は以上のような構成であるから、
作業形態について説明すると次の通りである。簡易式乗
用茶葉摘採機1’は、図1に示した実施例と同様に、操
縦部26を操作して適宜な茶畝を跨いだ状態で茶園に乗
り入れる。次に、操縦部26を操作して、昇降モータ4
8を駆動し、摘採装置4および荷台5を昇降動作させて
摘採位置に位置決めし、エンジン44、45を始動させ
て摘採装置4を稼働する。以上のような摘採装置4の始
動までの準備が終了すると、操縦部26において走行駆
動用のエンジン63のアクセル開度を大きくしてオイル
ポンプからのオイルの供給圧力を上昇させ、油圧モータ
62を駆動させて走行装置3を走行させながら摘採作業
を行う。油圧モータ62による走行作業は、オイルの圧
力を簡単に制御できるので、例えば、傾斜地を登坂する
ことも可能である。また、走行装置3の旋回あるいは走
行方向の切り換えは、操縦部26での操作指令に基づい
て方向切り換え弁65および回転用方向切り換え弁66
の態位設定によって行われる。
【0026】一方、摘採装置4により摘採された茶葉
は、摘採装置4に設けられている送風管46のノズル4
6aからの圧送空気により後方に圧送され、荷台5上に
設けられている茶袋に収容されることになるが、茶袋が
満配になった場合には、その茶袋の交換が行われる。茶
袋の交換に際しては、一旦、走行装置3の走行を停止
し、オペレータが操縦席25から荷台5の案内板49へ
移動する。つまり、操縦席25の後方には、横架する部
材が存在しないので、案内板49上へ移動する際に案内
板49上方が遮られることなく開放されており、これに
よって直接案内板49上に移動することができる。特
に、昇降モータ48によって荷台5を昇降動作させて荷
台5の位置を操縦席25の位置に近づけることができる
高さに設定することにより、操縦席25と荷台5との間
の高低差が小さくされて移動が容易な状態とすることが
できる。茶袋の交換が終了すると、オペレータは、案内
板から操縦席25に移動し、再度、走行装置3を走行さ
せて摘採作業を継続することができる。なお、荷台5を
昇降させた場合には、荷台5を昇降動作前、つまり荷台
5と一体的に昇降可能な摘採装置4を摘採態位に復帰さ
せ、走行装置3による走行を再開する。なお、上記実施
例の説明において、摘採装置4をバリカン刃式の摘採装
置として説明したが、これに限らず、シリンダ型のロー
タ刃摘採装置等の他の摘採装置を用いても良い。また、
走行装置3はゴムクローラ型として説明したが、キャタ
ピラ式を用いても良い。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、従来の乗用型摘採機とレール軌道式摘採機
の双方の利点を備えた簡易構成の摘採機を提供すること
ができる。そのため、価格が安価になり、どのような規
模の茶園にも使用することが出来るようになる。しか
も、レール軌道式摘採機にみられたようなレールの存在
による茶園管理の妨げがなくなるので、摘採作業だけで
なく耕耘作業や肥料散布などを含めた茶園管理を適正且
つ良好なものとすることができる。
【0028】請求項2記載の発明によれば、茶葉の収容
手段の交換に際しては、操縦席後方に横架する部材が存
在しないので、操縦席から直接収容手段が配置されてい
る箇所へ移動する場合の移動空間が確保される。これに
より、一々、茶葉摘採機からの乗降動作を必要としない
ですむので、交換の手間が簡略化できることによって摘
採作業に係る作業性を向上させることが可能になる。特
に、荷台を昇降動作させることにより操縦席と荷台との
間の高低差を小さくできることにより、段差が少ない状
態で移動することが可能になり、さらに作業性を改善す
ることができる。
【0029】また、請求項3記載の発明によれば、荷台
は茶畝方向に長く構成されているため、長い茶袋等の収
容手段を搭載することが可能となり、茶葉を多く収容す
ることができる。また、茶畝間を移動するときには、ヒ
ンジ結合部にて荷台を折り畳むことができるため、狭い
所でも旋回ができるようになる。
【0030】請求項4記載の発明によれば、走行装置の
駆動源として油圧モータを用いることにより、走行装置
の旋回制御を始めとして各種駆動制御が容易に行えると
共に、オイルの供給圧力を制御するだけの簡単な構成に
よって走行条件の悪い傾斜地等での走行も容易に行うこ
とが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1および3記載の発明による簡易式乗用
型摘採機の後方斜視図である。
【図2】図1に示した簡易式乗用型摘採機の正面図であ
る。
【図3】図1に示した簡易式乗用型摘採機の側面図であ
る。
【図4】請求項2および4記載の発明による簡易式乗用
型摘採機の後方斜視図である。
【図5】図4に示した簡易式乗用型摘採機に用いられる
油圧制御回路を説明するためのブロック図である。
【符号の説明】
1、1’簡易式乗用型摘採機 2 車体本体 21 門型フレーム 22 門型フレーム 23 昇降フレーム 24 乗車板 25 操縦席 26 操縦部 27 発電機 28 バッテリ 29 コントロールボックス 3 走行装置 31 駆動輪 32 従動輪 33 ゴムクローラ 34 補強フレーム 35 転輪 36 モータ 37 チェン 4 摘採装置 41 支持フレーム 42 側板 43 刈刃 44 エンジン 45 エンジン 46 送風管 46a ノズル 47 昇降体 47a ローラ 48 昇降モータ 49 案内板 5 荷台 51 枠体フレーム 52 補強フレーム 53 ヒンジ部 54 ノブ 55 シリンダ 56 昇降体 56a ローラ 60 連結フレーム 61 減速機構 62 油圧モータ 63 エンジン 64 オイルポンプ 65 方向切り換え弁 66 回転用方向切り換え弁
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年4月15日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】一方、走行装置3は、図1に示した実施例
と同様に、駆動輪31と従動輪32との間に捲装された
ゴムクローラ33および補強フレーム34により回転自
在に支持されている複数の転輪35を備えているが、駆
動輪31が、それぞれ油圧モータ62によって駆動され
るようになっている。油圧モータ62に対する油圧制御
回路は、図5に示す構成が用いられている。すなわち、
本実施例における油圧制御回路は、走行装置3の駆動源
として用いられるエンジン63(図1参照)を駆動源と
するオイルポンプ64(図1参照)からのオイルを各油
圧モータ62に対して給排制御する方向切り換え弁65
と、油圧モータ62の正転、逆転および停止制御のため
の回転用方向切り換え弁66とを主要部として備え、各
方向切り換え弁65、66は、マニールドブロック
(一点鎖線で示す部材)を介してオイルポンプ64に連
通している。方向切り換え弁65は、電磁能動式4ポー
ト2位置切り換え弁が用いられ、常態が、回転用方向切
り換え弁66にオイルを供給できる状態とされている。
回転用方向切り換え弁66は、ブロックセンタ型の電磁
パイロット式4ポート3位置切り換え弁が用いられてい
る。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】一方、摘採装置4により摘採された茶葉
は、摘採装置4に設けられている送風管46のノズル4
6aからの圧送空気により後方に圧送され、荷台5上に
設けられている茶袋に収容されることになるが、茶袋が
満配になった場合には、その茶袋の交換が行われる。茶
袋の交換に際しては、一旦、走行装置3の走行を停止
し、オペレータが操縦席25から荷台5の案内板49へ
移動する。つまり、操縦席25の後方には、横架する部
材が存在しないので、案内板49上へ移動する際に案内
板49上方が遮られることなく開放されており、これに
よって直接案内板49上に移動することができる。特
に、昇降モータ48によって荷台5を昇降動作させて荷
台5の位置を操縦席25の位置に近づけることができる
高さに設定することにより、操縦席25と荷台5との間
の高低差が小さくされて移動が容易な状態とすることが
できる。茶袋の交換が終了すると、オペレータは、案内
板から操縦席25に移動し、再度、走行装置3を走行さ
せて摘採作業を継続することができる。なお、荷台5を
昇降させた場合には、荷台5を昇降動作前、つまり荷台
5と一体的に昇降可能な摘採装置4を摘採態位に復帰さ
せ、走行装置3による走行を再開する。なお、上記実施
例の説明において、摘採装置4をバリカン刃式の摘採装
置として説明したが、これに限らず、シリンダ型のロー
タ刃摘採装置等の他の摘採装置を用いても良い。また、
走行装置3はゴムクローラ型として説明したが、キャタ
ピラ式を用いても良い。さらに、図4に示した走行駆動
用のエンジン63を用いてその動力を送風管46および
刈刃43の駆動源として動力を供給することも可能であ
る。
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 茶樹畝を跨ぐ門型フレームで構成される
    車体本体と、 前記車体本体に連結され畝間を走行するクローラ型の走
    行装置と、 前記車体本体に対し上下動可能に配設され、後方への送
    風手段を有した摘採装置と、 前記摘採装置の後方に配設され、前記摘採装置により圧
    送された茶葉を収容する収容手段を搭載する荷台と、を
    具備してなることを特徴とする簡易式乗用型茶葉摘採
    機。
  2. 【請求項2】 茶樹畝を跨ぐ門型フレームで構成される
    車体本体と、 前記車体本体に連結され畝間を走行するクローラ型の走
    行装置と、 前記車体本体に対し上下動可能に配設され、後方への送
    風手段を有した摘採装置と、 前記摘採装置の後方に配設され、前記摘採装置により圧
    送された茶葉を収容する収容手段を搭載する荷台と、 上記車体本体に設けられ、少なくとも上記荷台の幅方向
    一端に配置されて該荷台の昇降駆動を行う昇降装置とを
    備え、 上記昇降装置は、縦方向に伸張された支柱に配置された
    駆動源と、上記荷台の幅方向両端にそれぞれ一部が取り
    付けられ、上記駆動源に連動して昇降可能な昇降部とで
    構成されていることを特徴とする簡易式乗用型茶葉摘採
    機。
  3. 【請求項3】 上記荷台を茶畝方向に長い構成とし、か
    つ上記摘採装置に対しヒンジ結合し、該荷台を折り畳み
    可能にしたことを特徴とする請求項1または2記載の簡
    易式乗用型茶葉摘採機。
  4. 【請求項4】 上記走行装置のクローラは、個別に設け
    られた油圧モータにより各々独自で前進、後進および停
    止の各制御が行われることを特徴とする請求項1または
    2記載の簡易式乗用型茶葉摘採機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104350885A (zh) * 2013-02-22 2015-02-18 蒋春花 采茶质量稳定性较高的采茶机及其工作方法
CN105940861A (zh) * 2016-07-01 2016-09-21 永康市威力园林机械有限公司 一种环保智能茶叶采摘机及控制系统
CN109362356A (zh) * 2018-11-27 2019-02-22 山东农业大学 一种棚架式栝楼采摘机
CN116762568A (zh) * 2023-06-15 2023-09-19 湖南省蚕桑科学研究所 一种桑叶自动采摘机

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