JP2000270658A - 乗用型茶葉摘採機 - Google Patents

乗用型茶葉摘採機

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JP2000270658A
JP2000270658A JP11083533A JP8353399A JP2000270658A JP 2000270658 A JP2000270658 A JP 2000270658A JP 11083533 A JP11083533 A JP 11083533A JP 8353399 A JP8353399 A JP 8353399A JP 2000270658 A JP2000270658 A JP 2000270658A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 摘採機の側方にはみ出るような構造とするこ
とがない簡単な構成により摘採茶葉を効率よく移動させ
て収容することができる茶葉摘採機を提供する。 【解決手段】 摘採装置4の後方に配設され、前記摘採
装置4の送風手段6により茶葉を茶葉収容手段に向け移
動させる構成を備えた乗用型茶葉摘採機において、前記
送風手段6には、前記車体本体上で前記摘採装置により
茶葉を摘採される茶木畝の幅方向ほぼ中央位置に配置さ
れている送風機47と、該送風機47から延長されて前
記茶木畝のほぼ中央位置を境にして左右に振り分けられ
た伸縮可能な送風管48と、該送風管における前記摘採
装置に有する刈刃と対向する位置に設けられているノズ
ル49とが備えられていることを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乗用型茶葉摘採機
に関し、さらに詳しくは、茶樹畝を跨いで移動しながら
茶葉摘採作業を行う乗用型の茶葉摘採機に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、作業者の高齢化に伴い、茶園を管
理する様々な機械の自動化及び作業負担の軽減が急務と
されてきている。これらの、要望に答えるべく、例えば
レール軌道式の茶葉摘採機や、乗用型の茶葉摘採機が提
案されている。上記レール軌道式の茶葉摘採機は、畝間
に沿って敷設された軌道レールの上を走行する軌道台車
に茶畝を跨ぐように配設される門型フレームを配設し、
該門型フレームに摘採装置を昇降自在に設けている。そ
して軌道台車を走行させながら、摘採装置を稼働させ、
摘採した茶葉を摘採装置後方に設けた茶袋等の収容体に
収容するようにしている。これにより、比較的安価な装
置で、茶葉を適正に摘採して収容することができる。
【0003】また上記乗用型の茶葉摘採機は、茶畝を跨
いでその両側の畝間を自走する乗用車体に、摘採装置
と,大型の送風装置と,茶葉を収容する大型の収容装置
とを備えている。そして乗用車体を畝間に乗り入れ、摘
採装置を稼働して摘採作業を行い、摘採茶葉を、送風装
置を用いて気流搬送することにより収容装置内に収容す
るようにしている。これにより、極端な傾斜地でない限
り、乗用型の摘採機を乗入れて摘採作業を行うことがで
きる。
【0004】摘採された茶葉は、茶袋などの収容体に取
り込まれるようになっているが、収容体中が茶葉で満た
された場合には、新たな収容体に交換する作業が必要と
なる。このため、従来では、オペレータは、収容体が茶
葉で満たされるのを目視しながら摘採作業を行い、収容
体内が茶葉で満たされた時点で摘採作業を中断し、一旦
摘採機から降りて収容体の交換作業を行っている。しか
し、収容体を交換する度に摘採機に対する乗降動作を繰
り返すのは作業性が悪いばかりでなく、オペレータにと
って苦痛となる。
【0005】一方、摘採速度を早くするための構成とし
て、 (1)摘採機の幅方向のほぼ中央位置から左右に2分割
した刈り取り部を構成し、各刈り取り部で摘採された茶
葉を各刈り取り部に対応して設けた収容部に向け気流搬
送する構成が提案されている(例えば、特開平10−1
36751号公報)。上記公報には、摘採速度を上げる
ことで大量に摘採される茶葉の収容部として摘採機の後
部にコンテナを配置し、摘採した茶葉を吸引ホースによ
りコンテナに導入し、コンテナ内が摘採茶葉で満たされ
ると、コンテナを反転してトラックなどに茶葉を移し替
えるようにした構成が示されている。 (2)上記公報に示された構成のようなチューブ側に気
流発生手段を設けるものと違うものとして、各刈り取り
部に設けたエンジンにより駆動される送風機を設け、こ
の送風機に連結されたノズルにより刈刃の後方に向けて
圧力風を吹き付けて摘採茶葉を刈刃後方に吹き飛ばし、
その位置に配置されている茶袋内に収容する構成も提案
されている(例えば、本願の先願に係る特開平10−1
78863号公報)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記各公報に
示された構成には、次のような問題がある。つまり、茶
木畝の幅方向で左右に2分割した場合には、全面刈りの
場合に比較して摘採速度が速められるものの、各摘採箇
所からの茶葉を気流搬送するための送風機が各摘採箇所
に対応して必要となるので装備が大がかりとなる。この
ため、摘採機に装備される駆動源の数が多くなることで
保守整備の手間や車体重量がそれぞれ増加し、維持コス
トが高くなってしまう。
【0007】一方、摘採箇所と収容部とを接続する搬送
構造としてチューブやダクトなどが一般に用いられる
が、各刈り取り部に向けてダクトを設置するためにはか
なりのスペースが必要になることがあるので、近隣の構
成部品との干渉がない摘採機の側方に設置することがあ
るが、この構成では摘採機の側方からチューブがはみ出
てしまい、狭い畝間を作業者が通過する場合に邪魔とな
ることがある。しかも、チューブを用いた場合にその途
中あるいは延長方向各端部で向きを切り換えるために曲
げたりすると、内部の表面状態が変化してしまうことが
あり(例えば、実公平7−39391号公報)、内部を
流れる気流が乱れ、最良の搬送気流を得ることが難しい
場合がある。特に、コンテナや茶袋の上部と摘採箇所と
で高低差があるような場合には、重力に逆らって摘採茶
葉を移動させなければならないことから、気流の乱れが
生じると一部の茶葉がダクト内で滞留し、後続して搬送
されてくる茶葉の移動を妨げてしまう虞があり、効率よ
く摘採茶葉を収容することができにくくなる。
【0008】本発明の目的は、上記従来の茶葉摘採機に
おける問題、特に、摘採茶葉の収容構造における問題に
鑑み、摘採機の側方にはみ出るような構造とすることが
ない簡単な構成により摘採茶葉を効率よく移動させて収
容することができる茶葉摘採機を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、茶樹畝を跨ぐ門型フレーム
で構成される車体本体と、前記車体本体と連結されて畝
間を走行する走行装置と、前記車体本体に対し上下動可
能に配設され、後方への送風手段を有した摘採装置と、
前記摘採装置の後方に配設され、前記摘採装置の送風手
段により圧送された茶葉を収容する茶葉収容手段とを備
えた乗用型茶葉摘採機において、前記送風手段には、前
記車体本体上で前記摘採装置により茶葉を摘採される茶
木畝の幅方向ほぼ中央位置に配置されている送風機と、
該送風機から延長されて前記茶木畝のほぼ中央位置を境
にして左右に振り分けられた伸縮可能な送風管と、該送
風管における前記摘採装置に有する刈刃と対向する位置
に設けられているノズルとが備えられていることを特徴
としている。
【0010】請求項2記載の発明は、請求項1記載の乗
用型茶葉摘採機において、前記送風手段に有する送風機
は、前記走行装置の駆動源と連結可能な構成であること
を特徴としている。
【0011】請求項3記載の発明は、請求項1記載の乗
用型茶葉摘採機において、前記送風管は、前記送風機と
前記ノズルとの間で垂直方向に延長され、該垂直方向で
分割された分割端部が互いに挿嵌されて相対方向に変位
可能に設けられていることを特徴としている。
【0012】
【作用】請求項1記載の発明では、送風手段は茶木畝の
幅方向ほぼ中央に配置された構成であり、しかも、送風
手段の送風機が走行装置の駆動源に連結可能であるの
で、複数の駆動源を必要としないですみ、茶葉の搬送に
要する構成を簡単なものとすることができる。しかも茶
木畝の幅方向中央位置を境に左右に振り分けた構成とし
ているので、ダクト状の送風管が摘採機の側方からはみ
出るようなことがない。
【0013】請求項2記載の発明では、垂直方向で分割
された分割端部が互いに挿嵌されて相対方向に変位する
ことができるようになっているので、高低差に関係なく
直線状を維持することができ、途中が曲げられたりした
場合と違って気流の流れに乱れが生じにくくできる。
【0014】
【実施例】以下、図示実施例により本発明の実施例を説
明する。図1は、本発明実施例による乗用型茶葉摘採機
の側面図であり、同図において乗用型茶葉摘採機1は、
車体本体2、走行装置3、摘採装置4、茶葉収容手段5
および搬送ダクト6を備えている。以下、各部の構成を
説明する。車体本体2は、車体の前後に配設される門型
フレーム21,22と、該門型フレーム21,22の間
に配設される昇降装置23と、門型フレーム21,22
に跨って固着される乗車板24とで構成されている。前
記門型フレーム21,22は、茶畝を跨ぐように形成さ
れ、また、剛性を有する材質で形成されている。また前
記昇降装置23は、摘採装置4を昇降駆動するためのシ
リンダで構成されており、車体本体2と一体的に取り付
けられている。さらに前記乗車板24には、ある程度の
厚みを有する剛性板で、該乗車板24の上には、乗員が
座る操縦席(図示されず)と、該操縦席の前方に位置す
る操縦部25と、走行装置3の駆動源であるエンジン2
6と、燃料タンク27とがそれぞれ配設されている。
【0015】走行装置3には、駆動輪31と従動輪32
とこれら各輪に掛け回されたゴムクローラ33とが設け
られている。また、駆動輪31と従動輪32とには補強
フレーム34が連結され、該補強フレーム34には複数
の転輪35が枢支されていると共に、前記門型フレーム
21,22の基端部が固着されて車体本体2の荷重を走
行装置3の全体で受けるようになっている。走行装置3
は、エンジン26の出力軸に連結されている油圧ポンプ
36(図2参照)を用いた油圧制御により駆動輪31の
回転・停止に必要な油圧が供給されるようになってい
る。
【0016】摘採装置4には、図2に示すように、支持
フレーム41,41の両側端部に対をなす側板42,4
2が備えられており、この側板42,42間の下部前側
に、円孤状のバリカン刃からなる刈刃43が往復動する
ように支持されている。摘採装置4の左右方向の一方端
には油圧ポンプ36からの油圧制御により回転駆動され
る油圧モータ44が設けられており、油圧モータ44か
らの出力が減速機構45を介して刈刃43の往復動動力
として伝達されるようになっている。
【0017】摘採装置4の左右両側には、水平方向に延
びる支持部材41が設けられており、この支持部材41
には昇降装置23(図1参照)が連結されている。これ
により、摘採装置4の刈刃43は、昇降装置23の昇降
動作に応じて摘採位置に位置決めされる。
【0018】摘採装置4には、送風手段46が備えられ
ている。図2において送風手段46は、送風機47と送
風管48とノズル49とを備えている。以下、各部材に
ついて説明する。送風機47は、図2に示すように、摘
採装置4により茶葉を摘採される茶木畝の幅方向ほぼ中
央位置に配置され、乗車板24の左右両側に立設されて
いる支柱枠24Aに横架された支持部材24Bによって
支持されている。
【0019】送風管48は、図2に示すように、前記茶
木畝の幅方向ほぼ中央位置位置を境にして左右に振り分
けられており、送風機47側と反対側に位置する延長端
が刈刃43の上位で刈刃43の幅方向両端に向け延長さ
れている(便宜上、図2においてこの延長端を符号48
Aで示す)。送風管48は、垂直方向に延長されてお
り、その延長方向で2分されて分割部が互いに挿嵌され
て垂直方向で相対的に変位できるようになっている。
【0020】図2および図3においてノズル49は、刈
刃43の幅方向に沿って複数配列されて送風管48Aに
連通しており、その先端が刈刃43に対向して開口して
いる。本実施例では、ノズル49の開口が、図3におい
て一点鎖線で示すように、後述する搬送ダクト6の内面
と刈刃43との連続する面に向けられている。これによ
り、ノズル49からの吐出空気は、搬送ダクト6におけ
る摘採装置4側に位置するベンド部61の曲面のうちで
曲率半径が大きい曲面61A1に向けてほぼ強制的に流
れる。
【0021】一方、乗車板24には、摘採装置4の後方
に茶葉収容手段5が設けられている。茶葉収容手段5
は、図1に示すように、乗車板24に立設されている一
対の支柱枠24Cにより昇降自在に設けられている昇降
板51と、昇降板51の昇降駆動部材である昇降用シリ
ンダ52と、昇降板51とともに昇降可能な水平駆動シ
リンダ53と、水平駆動シリンダ53と一体の側壁を有
するコンテナ54と、コンテナ54の底蓋54Aを開閉
するための開閉シリンダ55とを備えている。なお、コ
ンテナ54と搬送ダクト6におけるベンド部62との接
合部には、コンテナ54の開口を覆うメッシュ製の屋根
54Bが設けられており、搬送ダクト6からの空気と茶
葉とを分離するようになっている。図1において昇降用
シリンダ52は、支柱枠24Aに取り付けられており、
昇降板51に一端が掛け止められているワイヤ52Aの
他端がロッドに掛け止められている。ワイヤ52Aは、
各端部の間が支柱枠24Cに支持されている転輪24D
に掛け回されて昇降用シリンダ52の伸縮移動を昇降板
51に伝達できるようになっている。水平駆動シリンダ
53は、複数のロッドが内装された多連ロッドを有する
構成を備えており、シリンダ本体が昇降板51に取り付
けられて昇降でき、上昇した位置で、図6に示すよう
に、水平方向に伸長することができる。水平駆動シリン
ダ53の伸長量は、図6に示すように、コンテナ54の
底蓋54AをトラックT等の運搬手段の上位で開放でき
る位置にコンテナ54を位置決めできる量とされてい
る。開閉シリンダ55は、コンテナ54の側壁に設けら
れて垂直方向に伸縮可能なシリンダであり、複数の滑車
を組み合わせて伸縮動作を底蓋54Aの開閉動作に変換
するワイヤ56の一端が迂回させてある。
【0022】一方、摘採装置4と茶葉収容手段5とに
は、これらを接続するために垂直方向に延長された搬送
ダクト6が連結されている。搬送ダクト6における延長
方向一端側は、茶木畝の幅方向ほぼ中央位置を境にして
左右に振り分けられ、その端部には送風手段4に有する
ノズル49と対向する空間部61Aを構成しているベン
ド部61が設けられている。搬送ダクト6の延長方向他
端には、茶葉収容手段前方に位置するベンド部62が設
けられている。搬送ダクト6における垂直方向の部分は
2分割されて互いに分割面が挿嵌されて伸縮できるよう
になっている。この場合の挿嵌形式は、ノズル49から
の空気の流動方向前方に位置するベンド部61側が、流
動方向後方に位置するベンド部62側の内部に入り込ま
せる形式とされており、搬送ダクト6内を移動する茶葉
が分割端面で衝止されないようになっている。また、摘
採装置4側に位置するベンド部61の空間部61Aは、
図4および図5に示すように、茶木畝の幅方向中央を境
にして左右に振り分けられている送風管48の延長端4
8Aに有するノズル49の設置範囲を覆うように開口し
たホーン形状とされており、ノズル49からの吐出空気
を効率よく導入できるようになっている。
【0023】一方、搬送ダクト6における摘採装置4側
のベンド部61近傍には、図1および図3に示すよう
に、ノズル49とは別に空気吐出ノズル63が配置され
ている。空気吐出ノズル63は、図4に示すように、開
口断面の形状が扁平形状とされ、蛇腹ホース63A(図
1参照)を介して送風機47からの空気を吐出すること
ができる。空気吐出ノズル63は、図3に示すように、
搬送ダクト6の延長方向一端、つまり摘採装置4側に位
置するベンド部61の曲面のうちで曲率半径が小さい曲
面61A2に連続する周面の内部に開口が位置するよう
に配置されている。このような配置は、ベンド部61を
通過した際の圧力損失により気流の上昇速度が低下する
のを防止するとともに、遠心力の影響が弱くなりがちな
位置、つまり、曲率半径が小さい曲面に連続する内周面
側に近寄ってくる茶葉に対して加速度を付与するためで
ある。
【0024】本実施例は以上のような構成であるから、
茶畝間に走行装置3を乗り入れて茶木畝の摘採作業を行
う場合には茶葉収容手段5に有するコンテナ54は図1
に示す状態とされる。摘採装置4では、送風手段46の
送風機47が茶木の幅方向中央に位置し、送風管48も
ノズル49に達するまでの区間が茶木の幅方向中央に位
置しているので、摘採機1の側方からはみ出るようなこ
とがない。特に、ノズル49が茶木の幅方向中央におい
て垂直方向に延長されている送風管48の下端において
幅方向中央を境にして左右に振り分けられているだけで
あるので、各ノズル49に対する送風用駆動源を必要と
しない。このため、ノズル49の側方においてもはみ出
る部材が存在しない。送風管48は、昇降装置23の昇
降動作に連動して垂直方向で相対的に変位することがで
きるので、送風機47からノズル49に至る区間で曲げ
部が発生しない。このため、送風機47からの空気はノ
ズル49に至る途中に曲げ部が存在しないことにより圧
力損失を生じることがない。このため、送風機47の出
力を大きくしなくても摘採茶葉の拭き飛ばしに必要な圧
力を確保することができる。ノズル49からの吐出空気
によって吹き飛ばされた摘採茶葉は、その後方に位置す
る搬送ダクト6に導入されてコンテナ54に向け搬送さ
れる。
【0025】本実施例によれば、送風管48が茶木畝の
幅方向中央位置を境にして対称構造であるので、中央部
を除いて左右各部の構成部品を共通化することができ、
これにより、制作に用いる金型などに要するコストを低
減することができる。また、茶木畝の幅方呼応中央を境
にして左右に区切られた刈り取り部を対象として断いつ
の同封手段を用いるだけですむので、送風源の設置スペ
ースを最小限にすることができるとともに、摘採機の側
方から送風手段の構成部材がはみ出ることがない。な
お、上記実施例では、走行装置3の形式としてゴムクロ
ーラ33を用いた自走型の構成を対象としたが、本発明
はこの構成に限られるものではなく、レールあるいはキ
ャタピラさらには車輪を備えた自走型、牽引型、大型乗
用型あるいは簡易乗用型とすることも可能である。
【0026】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、送風手段
が茶木畝の幅方向ほぼ中央に配置される構成であり、し
かも、送風手段の送風機が走行装置の駆動源に連結可能
であるので、複数の駆動源を必要としないですむので、
多数の駆動源を必要としないことにより簡単な構成で維
持コストの低い茶葉摘採機を得ることが可能となる。ま
た、茶木畝の幅方向中央位置を境に左右に振り分けた構
成としているので、ダクト状の送風管が摘採機の側方か
らはみ出るようなことがなく、作業者が畝間を通過する
際の邪魔になら内容にすることが可能となる。さらに、
送風管を垂直方向で相対方向に変位できる構成としたの
で、その途中に曲部を有しない管路構造とすることがで
き、送風機からの吐出圧力の損失低下を抑制できること
で摘採茶葉の拭き飛ばしに必要な圧力を確保できる。こ
の結果、摘採茶葉の良好な移動を維持させることが可能
となる。
【0027】請求項2記載の発明によれば、垂直方向で
分割された分割端部が互いに挿嵌されて相対方向に変位
することができるようになっているので、高低差に関係
なく直線状を維持することができ、途中が曲げられたり
した場合と違って気流の流れに乱れが生じにくくでき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例による乗用型茶葉摘採機の側面図
である。
【図2】図1に示した乗用型茶葉摘採機の正面図であ
る。
【図3】図1に示した乗用型茶葉摘採機に用いられる搬
送ダクトの延長方向一端部の構成を示す図である。
【図4】図3中、符号(4)で示す方向の矢視図であ
る。
【図5】図3中、符号(5)で示す方向の矢視図であ
る。
【図6】図1に示した乗用型茶葉摘採機の一態様を示す
側面図である。
【符号の説明】
1 乗用型茶葉摘採機 2 車体本体 21,22 門型フレーム 26 走行装置の駆動源であるエンジン 3 走行装置 4 摘採装置 43 刈刃 47 送風機 48 送風手段 48A 延長端 49 ノズル 5 茶葉収容手段 51 昇降板 52 昇降用シリンダ 53 水平駆動シリンダ 54 コンテナ 54A 底蓋 55 開閉シリンダ 6 搬送ダクト 61 摘採装置側に位置する延長方向一端のベン
ド部 61A 空間部 62 茶葉収容手段側に位置する延長方向他端の
ベンド部 63 空気吐出ノズル

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 茶樹畝を跨ぐ門型フレームで構成される
    車体本体と、 前記車体本体と連結されて畝間を走行する走行装置と、 前記車体本体に対し上下動可能に配設され、後方への送
    風手段を有した摘採装置と、 前記摘採装置の後方に配設され、前記摘採装置の送風手
    段により圧送された茶葉を収容する茶葉収容手段とを備
    えた乗用型茶葉摘採機において、 前記送風手段には、前記車体本体上で前記摘採装置によ
    り茶葉を摘採される茶木畝の幅方向ほぼ中央位置に配置
    されている送風機と、該送風機から延長されて前記茶木
    畝のほぼ中央位置を境にして左右に振り分けられた伸縮
    可能な送風管と、該送風管における前記摘採装置に有す
    る刈刃と対向する位置に設けられているノズルとが備え
    られていることを特徴とする乗用型茶葉摘採機。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の乗用型茶葉摘採機におい
    て、 前記送風管は、前記送風機と前記ノズルとの間で垂直方
    向に延長され、該垂直方向で分割された分割端部が互い
    に挿嵌されて相対方向に変位可能に設けられていること
    を特徴とする乗用型茶葉摘採機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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