JPH10178861A - 刈払機に於ける草刈り刃の高さ維持装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 刈払機に着脱可能に取付けて、草刈り作業中
に草刈り刃を地面から安全な高さに維持させる。 【解決手段】 刈払機１１のシャフト１２を前後位置調
整可能に固定するシャフト支持体２を立設した横支持体
１に、基部が枢着された一対の縦支持体４を突出させ、
各縦支持体の先端部に固定された球取付枠６に、シャフ
トと直交する軸で回転する球７を取付ける。刈払機を移
動させても、前後左右に回転する球により草刈り刃１３
は地面から安全な高さに維持され、又、刈払機の重さが
２個の球により支えられるので刈り払い作業が楽にな
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、人が保持しなが
ら草を刈り払う刈払機（草刈り機）で、回転する円板状
の草刈り刃を地面から安全な高さに維持するための装置
に関する。

【０００２】

【従来の技術】高速回転する草刈り刃が地面の石など固
いものに接触すると、刃がこぼれるばかりか、こぼれた
刃が飛んで極めて危険である。そのため、かなり重量の
ある刈払機を手元で操作して、地面に接触しないように
草刈り刃を浮かせた状態で、前後左右に動かして草刈り
作業を行うのは重労働である。

【０００３】しかしながら、従来は草刈り刃を地面から
安全な高さに維持する装置は、何ら開発されず、刈払機
の使用者の操作に任されたままであった。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】この発明が解決しよう
とする課題は、刈払機に着脱可能に取付けて、草刈り作
業中に草刈り刃を地面から安全な高さに維持させること
にある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この発明の特徴は、刈払
機のシャフトを前後位置調整可能に固定するシャフト支
持体を立設した横支持体に、基部が枢着された一対の縦
支持体を突出させるとともに、各縦支持体の先端部に固
定された球取付枠に、前記シャフトと直交する軸で回転
する球を取付けたことにある。

【０００６】

【発明の実施の形態】１は板状の横支持体で、その中央
には、刈払機１１のシャフト１２を横支持体１と直交し
て着脱するシャフト支持体２が、垂直に立設されてい
る。２ａはシャフト支持体２の上部に半円状に形成され
た一方の取付部であって、別部材で半円状に形成された
他方の取付部２ｂを、例えば図示するように、シャフト
支持体２に突設したボルト３ａを取付部２ｂに挿通し
て、蝶ナット３ｂでシャフト支持体２に着脱可能に固定
できるようになっている。そして、両取付部２ａ、２ｂ
の間に形成される挿通穴へ刈払機１１のシャフト１２を
挿通し、その前後位置を調整したのち固定する。

【０００７】なお、シャフト１２の取付手段には、例え
ばシャフト支持体２の上端部を円状に形成し、挿通した
シャフト１２をボルト締めする、或いは両取付部２ａ、
２ｂをヒンジで連結し、締結具で固定するなど、公知の
手段を任意に採用できる。

【０００８】４は板状の一対の縦支持体で、基部を横支
持体１の両端部に、スラストベアリング５を介して枢着
されている。従って両縦支持体４は、スラストベアリン
グを軸として左右へ回動自在である。

【０００９】６は一対の球取付枠で、それぞれ縦支持体
４の先端部に固定されている。７は一対の球で、軽量化
を図るために硬質合成樹脂で中空に形成されている。図
示例では球７の外径は１１５ｍｍであるが、この外径
は、刈払機１１の大きさなどで適宜選択する。８は支軸
で、それぞれ球７を枢支して球取付枠６の下端部に、縦
支持体４と直交して両端を固定されている。なお、支軸
８を球７に固定し、支軸８の両端部を球取付枠６に枢支
してもよい。

【００１０】そこで図４で示すように、刈払機１１の草
刈り刃１３が地面から安全な高さを維持するよう、シャ
フト１２を前後位置を調整してシャフト支持体２に固定
する。シャフト１２を前後動させると、両球７は支軸８
を軸として前後に円滑に回転する。又、シャフト１２を
左右に動かすと、縦支持体４がスラストベアリング５を
軸として左右に動くので、球７は円滑に縦支持体４の動
きにスム−スに追随する。刈払機１１が移動しても、両
球７にシャフト１２が支持されているため、草刈り刃１
３は地面から安全な高さに維持される。

【００１１】図５は、シャフト支持体２′の取付部を前
傾させた（球７側へ傾斜させた）実施の形態を示してい
る。この場合は、縦支持体４を地面に対して平行にして
刈り払いが行なえるので、草や地面の状態によっては楽
に操作できる。なお、縦支持体４を地面に対して平行に
して刈り払いを行えるようにする手段としては、図１な
いし図４に於ける取付部２ａを、シャフト支持体２と別
部材として取付部２ｂと対称的に形成するとよい。或い
は取付部２ａをシャフト支持体２から前傾させてもよ
く、両取付部２ａ、２ｂで形成されるシャフト１２の挿
通穴のみを、前方へ斜降させてもよい。さらに、シャフ
ト支持体２を前傾させて横支持体１に固定することも可
能である。

【００１２】

【発明の効果】草刈り刃を地面から浮かせたままで刈り
払い作業ができるので、従来のように手元で草刈り刃を
上下に安定させる努力を必要とせず、楽に刈り払い作業
ができる。

【００１３】かなりの重量がある刈払機を、２個の球で
支えるためより刈り払い作業が容易となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】平面図である。

【図２】正面図である。

【図３】側面図である。

【図４】刈り払いの状態を示す側面略図である。

【図５】他の実施の形態を示す側面略図である。

【符号の説明】

１ 横支持体 ２、２′ シャフト支持体 ２ａ、２ｂ 取付部 ４ 縦支持体 ５ スラストベアリング ７ 球 １１ 刈払機 １２ シャフト １３ 草刈り刃

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 刈払機のシャフトを前後位置調整可能に
   固定するシャフト支持体を立設した横支持体に、基部が
   枢着された一対の縦支持体を突出させるとともに、各縦
   支持体の先端部に固定された球取付枠に、前記シャフト
   と直交する軸で回転する球を取付けてなる刈払機に於け
   る草刈り刃の高さ維持装置。
2. 【請求項２】 シャフト支持体は、縦支持体と草刈り刃
   とを地面と平行にした状態で、シャフトを取付可能に形
   成されている請求項１の刈払機に於ける草刈り刃の高さ
   維持装置。