JPH10178715A - ガス絶縁機器監視装置 - Google Patents

ガス絶縁機器監視装置

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Publication number
JPH10178715A
JPH10178715A JP8339985A JP33998596A JPH10178715A JP H10178715 A JPH10178715 A JP H10178715A JP 8339985 A JP8339985 A JP 8339985A JP 33998596 A JP33998596 A JP 33998596A JP H10178715 A JPH10178715 A JP H10178715A
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JP
Japan
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pulse
signal
gas
time
signal line
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Application number
JP8339985A
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English (en)
Inventor
Ayako Okumura
彩子 奥村
Takeshi Masui
健 桝井
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数のガス絶縁機器のガス圧監視の為に設け
られたガス密度スイッチの状態を監視する装置を安価
で、しかも構成を簡易にする。 【解決手段】 導体を絶縁ガスと共に収納した筒体の長
手方向に沿って配置したガス圧変化検出用の複数のスイ
ッチ4cと、これらのスイッチ4cの一端を共通接続す
る信号線3と、各スイッチ4cの他端を共通接続する信
号線4と、信号線3にパルス信号を出力するパルス発生
器1aと、パルス発生器1aより発したけパルス信号
が、閉状態に変化したスイッチ4cより信号線4に入力
されてパルス発生側に戻ってくる時間を測定するタイマ
1bと、測定された時間に基づき、閉状態に変化したス
イッチ4cを特定する場所変換器1cとを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ガス絶縁機器の
ガス漏れをその場所と共に早期に検出するガス絶縁機器
監視装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図12は従来のガス絶縁機器監視装置の
構成を示すブロック図である。図において、1は複数の
ガス絶縁機器4を総括的に監視する親監視装置であり、
この親監視装置1は各ガス絶縁機器4に内蔵されたガス
密度スイッチ4aの状態を表示する表示部1kを各ガス
絶縁機器4毎に備え、各表示部kは各ガス密度スイッチ
4a毎に直接信号線と接続されている。
【0003】各ガス絶縁機器4におけるガス密度スイッ
チ4aは、絶縁ガスを充満させて課電誘電導体を収納し
た円筒状の金属容器の長手方向に沿って内部を絶縁スペ
ーサで仕切った各ガス区画毎に設置する。そして、ガス
絶縁機器1はガス区画のガス漏れにより、ガス圧が基準
値よりも低くなったときに接点が閉じON状態となるこ
とでガス圧変化を検出する。
【0004】ガス密度スイッチ4aを内蔵したガス絶縁
機器4の設置箇所は地下トンネル内であり、この地下ト
ンネル内に3km〜4kmにわたって150m〜200
mおきに合計百数十カ所に設置されている。信号線は3
相分の各課電導体に対する各ガス絶縁機器4に対して2
ライン設置されている。
【0005】従って、従来装置の動作として所定の箇所
に設置したガス絶縁機器4のガス密度スイッチ4aがガ
ス圧の低下によりON状態となると、その状態は接続さ
れた信号線を通して離隔した親監視装置1に伝えられ、
当該ガス絶縁機器4に対応した表示部1kにガス漏れが
特定表示される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のガス絶縁機器監
視装置は以上のように、2ラインの信号線が百数十カ所
に設置されている各ガス絶縁機器より親監視装置に敷設
されているため、必要とする信号線の本数はガス絶縁機
器の増加に伴って多くなると共に、ガス絶縁機器の設置
箇所によっては信号線の敷設が困難となり装置コストが
高騰するという問題点があった。
【0007】また、親監視装置より遠く離れた箇所に設
置されたガス絶縁機器においては、敷設する信号線が長
くなりノイズの影響を受けやすくガス漏れの誤検出を行
い易いという問題点があった。また、装置の設置箇所が
地下トンネル内にあるため、メンテナンスが容易でない
ことから装置を故障の起きにくい構成にする必要があり
コストがかかるという問題点があった。
【0008】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、装置のコストを低減できると共
に、装置動作の信頼性を向上させることができるガス絶
縁機器監視装置を得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明に係るガス絶縁
機器監視装置は、課電導体を絶縁ガスと共に収納した筒
体の長手方向に沿って離隔配置され、前記絶縁ガスのガ
ス圧変化検出時に開閉状態が変化する複数のスイッチ
と、これらのスイッチの一端を共通接続する第1の信号
線と、前記各スイッチの他端を共通接続する第2の信号
線と、前記第1の信号線にパルス信号を出力するパルス
発生手段と、このパルス発生手段より発したパルス信号
が、閉状態に変化した前記スイッチより前記第2の信号
線に入力されてパルス発生側に戻ってくる時間を測定す
る時間測定手段と、測定された時間に基づき、閉状態に
変化したスイッチを特定する状態判定手段とを備えたも
のである。
【0010】この発明に係るガス絶縁機器監視装置は、
課電導体を絶縁ガスと共に収納した筒体の長手方向に沿
って離隔配置され、前記絶縁ガスのガス圧変化検出時に
開閉状態が変化する複数のスイッチと、これらのスイッ
チの一端を共通接続してその終端を折り返し前記各スイ
ッチの他端を共通接続するようにしたループ状の信号線
と、この信号線にパルス信号を出力するパルス発生手段
と、このパルス発生手段より発したパルス信号が、閉状
態に変化した前記スイッチ、或いは前記信号線を通しパ
ルス発生側に戻ってくる時間を測定する時間測定手段
と、測定された時間に基づき閉状態に変化したスイッチ
を判定、或いは所定時間以上パルス信号の戻りを非検出
時に装置の故障状態を判定する状態判定手段とを備えた
ものである。
【0011】この発明に係るガス絶縁機器監視装置は、
パルス発生手段が発したパルス信号と信号線を介してパ
ルス発生側に戻ってきたパルス信号とを比較し、同一パ
ルスか否かを判定するパルス判定手段と、このパルス判
定手段による同一パルス判定時に時間測定手段にて測定
された時間を状態判定手段に出力する測定時間出力手段
とを備えたものである。
【0012】この発明におけるルス判定手段は、各パル
ス信号の波形を比較して同一パルス信号を判定するもの
である。
【0013】この発明におけるパルス判定手段は、各パ
ルス信号のパルス数を比較して同一パルス信号を判定す
るものである。
【0014】この発明におけるパルス判定手段は、各パ
ルス信号のパルス幅を比較して同一パルス信号を判定す
るものである。
【0015】この発明におけるパルス判定手段は、パル
ス発生手段よりパルス信号を発した後に前記第2の信号
線の入力信号のレベルを所定の時間刻みで時系列的に記
憶する波形記憶手段と、次のガス圧変化検出期間に出力
されて戻ってきたパルス信号の所定時間刻みのレベルと
前記記憶されたレベルとを比較し同時間でのレベル変化
判定時に同一パルス信号を判定する波形比較手段を備え
たものである。
【0016】この発明に係るガス絶縁機器監視装置は、
課電導体を絶縁ガスと共に収納した筒体の長手方向に沿
って離隔配置され、前記絶縁ガスのガス圧変化検出時に
開閉状態が変化する複数のスイッチと、これらのスイッ
チの一端を共通接続する第1の信号線と、前記各スイッ
チの他端を共通接続する第2の信号線と、前記第1の信
号線にパルス信号を各ガス圧変化検出期間毎に出力する
パルス発生手段と、このパルス発生手段より発せられ閉
状態に変化した前記スイッチより前記第2の信号線に入
力されてパルス発生側に戻ってくるパルス信号のレベル
を、ガス圧変化検出期間毎に所定の時間刻みで時系列的
に記憶する波形記憶手段と、記憶された各レベルを各ガ
ス圧変化検出期間における同時間で加算して各時間おけ
る平均値を演算し、平均値が前記パルス発生手段より発
したパルスのレベルと同レベルの時間を検出する平均値
演算手段と、検出された時間に基づき、接点が閉状態に
変化したスイッチを特定するスイッチ特定手段とを備え
たものである。
【0017】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1は、この発明の実施の形態1による
ガス絶縁機器監視装置の構成を示すブロック図であり、
この構成はガス漏れが発生しておらず各ガス絶縁機器4
のガス密度スイッチ4aはOFFしている状態を示して
いる。
【0018】また、図2は、複数あるガス絶縁機器4を
設置したガス区画(図示せず)の1つにガス漏れが発生
し、ガス密度スイッチ4aの1つがONしたときの状態
を示している。
【0019】図において、1Aは親監視装置、各4aは
ガス絶縁機器4に内蔵されたガス密度スイッチであり、
これらガス密度スイッチ4aは親監視装置1Aより延設
された2本の信号線2、3によって並列に接続されてい
る。ここで、第1の信号線としての信号線2は親監視装
置1Aより出力された検査用パルスをガス密度スイッチ
4aに出力する信号出力線、第2の信号線としての信号
線3は出力された検査用パルスをON状態となったガス
密度スイッチ4aを通して親監視装置1Aに入力させる
信号入力線である。
【0020】親監視装置1Aは信号線2を通して各ガス
密度スイッチ4aに送る検査用パルスを発生するパルス
発生手段としてのパルス発生器1a、発生した検査用パ
ルスが信号線3を通して戻ってくるまでの時間を測定す
る時間測定手段としてのタイマ1b、タイマ1bで測定
した時間より何れの場所にあるガス絶縁機器4のガス密
度スイッチ4aがONしたのか計算し、図示しない表示
部に表示させる状態判定手段としての場所変換器1cを
備えている。
【0021】次に、本実施の形態の動作について説明す
る。初期状態では、ガス密度スイッチ4aの接点はすべ
てOFFの状態になっている。先ず、その状態でパルス
発生装置1aから検査用パルスを出力と同時にパルス信
号の例えば立上がりエッジでタイマ1cをリセットし、
同時に図示しないクロック信号をカウントして計時動作
を開始する。タイマ1cは信号線3を通して戻って来る
検査用パルスを入力すると、計時動作を停止しそのとき
のカウント値をパルス信号が戻って来るまでの時間ta
として場所変換器1cに出力する。
【0022】場所変換器1cはカウント値を入力する
と、その時間は親監視装置1Aから最も距離の遠い場所
に配置したガス密度スイッチ4aの接点がONになった
ときに、検査用パルスがその接点を通って親監視装置1
Aに入力されるのに必要な時間よりも十分に長い時間T
Cであるかどうかを監視する。
【0023】この時、ガス漏れが発生せずどのガス絶縁
機器4のガス密度スイッチ4cもONしなければ、タイ
マ1bは時間TC以上を計時動作を継続してガス漏れに
よるガス密度スイッチ4cを特定するカウント値を出力
しない。そして、次のガス漏れ監視期間になり新たに検
査用パルスがパルス発生器1aより発せられるとタイマ
1bのカウントは検査用パルスにより0にリセットされ
る。
【0024】ところが、図2のように、例えばガス絶縁
機器4’を設置したガス区画にガス漏れが発生してガス
圧の変化により、ガス密度スイッチ4a’がONした場
合、信号線2、3はガス漏れ箇所で導通状態になる。そ
のため、パルス発生器1aより発せられた検査用パルス
はガス密度スイッチ4a’、信号線3を通して親監視装
置1に戻される。そして、計時動作を行っていたタイマ
1bは戻された検査用パルスによりその時点で計時した
カウント値、即ち時間ta[ns](<時間TC)を場
所変換器1cに出力する。この結果、場所変換器1cは
検査用パルスの戻り時間よりガス漏れが発生したことを
検知する。
【0025】次に、場所変換器1cがガス漏れ箇所、即
ちガス密度スイッチの接点がONした箇所の特定を行な
う動作について説明する。検査用パルスの戻りが、パル
ス発生器1aより発生して時間ta[ns]後にタイマ
1bで検知されたとすると、時間ta[ns]を示すカ
ウント値は場所変換器1cに入力される。場所変換器1
cで以下の演算をすることにより、ガス密度スイッチ4
a、即ちガス漏れの発生したガス絶縁機器4と親監視装
置1A間との距離laが計算される。
【0026】la=ta/(c*2) (ただし、c=光速≒3×10
【0027】以上の計算結果より、場所変換器1cはガ
ス漏れの発生したガス絶縁機器4の設置場所を特定す
る。そして、場所変換器1cはガス漏れが発生したガス
絶縁機器4の場所を図示しない表示部に表示する。
【0028】また、複数ガス区画でガス漏れが発生し、
その区画に設けた各ガス絶縁スイッチ4cの接点が入っ
た場合でも、タイマ1bは継続して計時動作を行ってい
る。従って、ON状態となった他のガス密度スイッチ4
cを通して時間を置いて検査用パルス信号が入力される
と、その検査用パルス信号によってその時点のカウント
値が読み出される。従って複数箇所で発生したガス漏れ
場所を特定することができる。
【0029】実施の形態2.上記実施の形態1は一定時
間以上検査用パルスが信号線3を通して親監視装置1A
に戻って来ない場合にガス漏れ無しを判定したが、本実
施の形態は実施の形態1の機能に加えて信号線2、3の
断線或いは装置の故障を検出する機能を備える。
【0030】図3、図4は本実施の形態に係るガス絶縁
機器監視装置の構成図である。尚、図中、図1、2と同
一符号は同一または相当部分を示す。図1、2では信号
線2と3を並列に敷設し信号線間に各ガス密度スイッチ
4aを所定間隔で並列に配置したが、本実施の形態では
信号線2、3の終端を接続して信号線5をループ状にす
る。
【0031】次に、本実施の形態の動作について説明す
る。ループ状の信号線5を形成するに当たり、信号線2
と信号線3の終端接続部を親監視装置1Aから1番遠距
離にあるガス絶縁機器4、すなわち、最終のガス密度ス
イッチ4cの位置より200m程度先の十分離れた箇所
にする。この結果、親監視装置1Aに戻ってきたパルス
信号が、最終のガス密度スイッチを通って戻って来たも
のか、ループ状の信号線を回って戻って来たものか戻り
時間より十分判別できる。
【0032】信号線5の途中に断線も無く、ガス漏れ検
知によりガス密度スイッチ4cがON状態でなければ、
パルス発生器1aから発生した検査用パルスは信号線5
の全長によって決まる一定の戻り時間後に親監視装置1
Aに戻ってくる。
【0033】しかし、ガス漏れ発生によりガス密度スイ
ッチ4cの接点がONになると、検査用パルスの戻り時
間はガス密度スイッチ4cの設置箇所によって異なる
が、上記一定の戻り時間とは数百nsから1μs以上の
時間差をおいて親監視装置1Aに戻ってくる。そのた
め、その時間差より正常時における検査用パルス信号の
戻りか、接点ON時における検査用パルス信号の戻りか
を区別することができる。
【0034】ところが、例えば、図4の様に断線箇所が
あった場合、終端を通って戻ってくる検査用パルスは親
監視装置1Aに入力されない。このように、一定の時間
後に親監視装置1Aに戻って来るべき検査用パルスが検
知出来なかった場合は、監視装置1Aの故障や信号線5
に断線が発生したことが判定される。
【0035】実施の形態3.本実施の形態は、信号線3
にノイズが混入して親監視装置に入力された場合に、そ
のノイズを戻り検査用パルスとして入力してガス漏れを
誤検出することを阻止する機能を有したガス絶縁機器監
視装置に関するものである。
【0036】図5は本実施の形態に係るガス絶縁機器監
視装置の構成を示すブロック図である。尚、図中、図
1、図2と同一符号は同一または相当部分を示す。本実
施の形態では実施の形態1と同様に信号線2と3の終端
は接続されずオープン状態である。
【0037】図において、1Bは本実施の形態に係る親
監視装置であり、この親監視装置1Bは、親監視装置1
Aの構成に加えてパルス発生器1aより発せられた検査
用パルスの信号波形を記憶し、この記憶された信号波形
と信号線3によって親監視装置1Bに入力されて記憶さ
れた検査用パルスの信号波形とを比較し、信号波形の一
致判定時に例えばHレベルの一致信号を出力するパルス
判定手段としての波形比較器1dと、一致信号入力時に
タイマ1bより読み出されたカウント値を場所変換器1
cに出力する測定時間出力手段としてのAND回路1e
を備えている。
【0038】次に、本実施の形態の動作について説明す
る。実施の形態1と同様にパルス発生器1aは信号線2
を通して各ガス絶縁機器4に対して検査用パルスを出力
する。この時ガス絶縁機器4’のある場所でガス漏れが
発生してガス密度スイッチ4aがON状態になると、検
査用パルスはON状態となったガス密度スイッチ4a、
信号線3を通して親監視装置1Bに入力される。その結
果、タイマ1bは計時動作を停止してその時のカウント
値を読み出してAND回路1eの一方の入力端子に出力
する。
【0039】また、親監視装置1Bに入力された検査用
パルスの波形とパルス発生器1aで発生した検査用パル
スの波形はそれぞれ記憶され、これら信号波形を波形比
較器1dで比較する。この時、ガス密度スイッチ4aを
通して有効な検査用パルスが戻され信号波形が一致して
いれば、親監視装置1Bに入力された検査用パルスはパ
ルス発生器1aよりガス密度スイッチ4a、信号線3を
通して入力されものと判定する。そして、Hレベルの一
致信号はAND回路1eの他方の入力端子に入力され、
ウント値が場所変換器1cに出力される。この結果、カ
ウント値を上記式に代入して距離を演算し、ガス漏れ発
生の場所を特定する。
【0040】ところが、どの箇所においてもガス漏れ発
生がなく、全てのガス密度スイッチ4aがOFF状態で
あるにも拘わらず信号線3にノイズが混入してタイマ1
bに入力されると、あたかもガス密度スイッチ4aのO
Nによって戻ってきた検査用パルスとして入力してその
時点のカウント値をタイマ1bよりAND回路1eに出
力する。
【0041】しかし、波形比較器1dが信号線3より入
力された信号の波形とパルス発生器1aより入力された
パルスの信号波形の不一致を判定すると、一致信号はA
ND回路1eに入力されない。従って、タイマ1bより
読み出されたカウント値はAND回路1eから場所変換
器1cに入力されないため、ノイズによるガス漏れ発生
場所の誤検出を阻止することができる。
【0042】実施の形態4.上記実施の形態は、パルス
発生器1aより出力された検査用パルスの波形と信号線
3より入力されるパルスの波形との一致、不一致を波形
比較回路で判定した。本実施の形態では信号線3より入
力されるパルスの波形が信号線3のインピーダンス等で
鈍ったために、パルス発生器1aより出力された検査用
パルスの波形との不一致が判定されないように、入力さ
れるパルス信号のパルス数を一致判定情報に用いる。
【0043】図6は本実施の形態に係るガス絶縁機器監
視装置の構成を示すブロック図である。尚、図中、図5
と同一符号は同一または相当部分を示す。図において、
1Cは本実施の形態における親監視装置である。この親
監視装置1Cは波形比較回路1d(図5を参照)に代え
てパルス判定手段としてのパルスカウンタ1fを備えて
いる。
【0044】また、パルス発生器1aはN個のパルスか
ら構成される連続パルスを発生する。連続パルスの長さ
をTpとすると、連続パルスを構成する単一のパルスの
幅はTpの1〜2割り程度の幅となる。
【0045】パルスカウンタ1fはパルス発生器1aよ
り出力される連続パルスからなる検査用パルスのパルス
数を予め記憶し、このパルス数と信号線3より入力され
るパルス信号のパルス数とを比較し、パルス数が一致し
た時に一致信号をAND回路1eに入力する。
【0046】次に、本実施の形態の動作について説明す
る。パルス発生器1aは信号線2を通して各ガス絶縁機
器4に対して連続パルスからなる検査用パルスを出力す
る。この時ガス絶縁機器4’のある場所でガス漏れが発
生してガス密度スイッチ4aがON状態になると、検査
用パルスはON状態となったガス密度スイッチ4a、信
号線3を通して親監視装置1Cに入力され、タイマ1b
による計時動作を停止してその時のカウント値を読み出
してAND回路1eの一方の入力端子に入力する。
【0047】また、信号線3を通して親監視装置1Cに
入力された検査用パルスのパルス数とパルス発生器1a
で発生した検査用パルスのパルス数をパルスカウンタ1
fで比較する。この時、有効な検査用パルスが戻されパ
ルス数が一致していれば、親監視装置1Cに入力された
検査用パルスはパルス発生器1aよりガス密度スイッチ
4a、信号線3を通して入力されものと判定し、Hレベ
ルの一致信号をAND回路1eの他方の入力端子に入力
してカウント値を場所変換器1cに出力する。この結
果、カウント値に基づいてガス漏れ発生の場所を特定す
る。
【0048】ところが、どの箇所においてもガス漏れに
発生がなく、全てのガス密度スイッチ4aがOFF状態
であるにも拘わらず信号線3にノイズが混入してタイマ
1bに入力されると、あたかもガス密度スイッチ4aの
ONによって信号が入力されたとしてその時点のカウン
ト値をタイマ1bよりAND回路1eに出力する。
【0049】しかし、パルスカウンタ1fが信号線3よ
り入力された信号の数とパルス発生器1aより入力され
た検査用パルスのパルス数との不一致を判定すると、一
致信号はAND回路1eに出力されない。従って、タイ
マ1bより読み出されたカウント値はAND回路1eか
ら場所変換器1cに入力されないため、ノイズによるガ
ス漏れ発生場所の誤検出を阻止することができる。
【0050】有効な信号がガス密度スイッチ4aの接点
を通って親監視装置1Cに返された場合に、返された信
号波形が信号線のインピーダンス等で多少なまったとし
てもその信号のパルス数は当然もとの検査用パルスのパ
ルス数と同様である。
【0051】ところが、信号線3に混入したノイズが入
力信号としてパルスカウンタ1fに入力されると、その
入力された信号の波形及びパルス数も異なる。そのた
め、入力された信号が有効な信号かノイズかを区別する
ことができる。
【0052】実施の形態5.上記実施の形態は、パルス
発生器1aより出力された連続パルスからなる検査用パ
ルスのパルス数と信号線3より入力される連続パルスの
パルス数との一致、不一致をパルスカウンタで判定し
た。本実施の形態ではガス密度スイッチ4a,信号線3
を通して親監視装置に入力される有効なパルス信号にノ
イズが混入してパルス数が変わった場合でも、パルスの
不一致を誤って判定されないように、検査用パルスを単
一パルスにし、そのパルス幅をパルスの一致判定情報に
用いる。
【0053】図7は本実施の形態に係るガス絶縁機器監
視装置の構成を示すブロック図である。尚、図中、図6
と同一符号は同一または相当部分を示す。図において、
1Dは本実施の形態における親監視装置である、この親
監視装置1Dはパルスカウンタ1f(図6を参照)に代
えてパルス幅を計測するパルス判定手段としてのタイマ
1gを備えている。
【0054】タイマ1gは、例えばパルス幅に相当する
時間だけゲートをオープンしてクロック信号を入力して
計数し、この計数値を時間幅によるパルス幅とすると共
に、予め記憶された検査用パルスのパルス幅と比較す
る。
【0055】即ち、タイマ1gはパルス発生器1aより
出力される所定パルス幅の単一パルスからなる検査用パ
ルスのパルス幅を時間幅で予め記憶し、このパルス幅と
信号線3より入力されるパルス信号のパルス幅を計測し
て比較し、パルス幅が一致した時に一致信号をAND回
路1eに入力する。
【0056】次に、本実施の形態の動作について説明す
る。パルス発生器1aは信号線2を通して各ガス絶縁機
器4に対して単一パルスからなる検査用パルスを出力す
る。この時ガス絶縁機器4’のある場所でガス漏れが発
生してガス密度スイッチ4aがON状態になると、検査
用パルスはON状態となったガス密度スイッチ4a、信
号線3を通して親監視装置1Dに入力され、タイマ1b
による計時動作を停止してその時のカウント値を読み出
してAND回路1eの一方の入力端子に入力する。
【0057】また、親監視装置1Cに入力された検査用
パルスのパルス幅とパルス発生器1aで発生した検査用
パルスのパルス幅をタイマ1gで比較する。この時、有
効な検査用パルスが戻されてパルス幅が一致していれ
ば、親監視装置1Dに入力された検査用パルスはパルス
発生器1aよりガス密度スイッチ4a、信号線3を通し
て入力されもの判定する。そして、Hレベルの一致信号
がAND回路1eの他方の入力端子に入力されてカウン
ト値を場所変換器1cに出力する。この結果、ガス漏れ
発生の場所がカウント値に基づいて特定される。
【0058】ところが、どの箇所においてもガス漏れの
発生がなく、全てのガス密度スイッチ4aがOFF状態
にも拘わらず信号線3にノイズが混入してタイマ1bに
入力されると、あたかもガス密度スイッチ4aのONに
よって検査用パルスが戻されて入力されたとし、その時
点のカウント値をタイマ1bよりAND回路1eに出力
する。
【0059】しかし、タイマ1gが信号線3より入力さ
れたパルスのパルス幅とパルス発生器1aより入力され
た検査用パルスのパルス幅との不一致を判定すると、一
致信号はAND回路1eに入力されない。従って、タイ
マ1bより読み出されたカウント値はAND回路1eか
ら場所変換器1cに入力されないため、ノイズによるガ
ス漏れ発生場所の誤検出を阻止することができる。
【0060】ガス密度スイッチ4aの接点を通った検査
用パルスが親監視装置1Dに戻された場合に、パルス波
形が信号線のインピーダンス等で多少なまったとして
も、パルス巾は検査用パルスのパルス幅とほぼ同じであ
るためパルス不一致が判定されることはない。
【0061】ところが、ノイズが信号線3に混入する
と、信号線3によって入力されたパルス波形と検査用パ
ルスの波形とではパルス巾も異なるため、入力された信
号がガス密度スイッチ4aを通して入力された信号かノ
イズかを区別することができる。
【0062】実施の形態6.上記各実施の形態3,4,
5では信号線3に混入したノイズの影響でガス漏れ発生
の誤検出を避けるため、パルス発生器1aにて発生した
検査用パルスと信号線3を介してタイマ1bに入力され
る信号との一致判定により、入力された信号がノイズか
有効な信号かを判定した。
【0063】本実施の形態では、検査用パルスを発して
からガス漏れ監視期間Tc中に信号線3を介してタイマ
1bに入力される信号のレベルを時系列的に記憶し、こ
の期間Tc中に信号受信を意味するレベル変化の時期が
あるかを判断する。そしてレベル変化が認められたなら
ば、そのレベル変化はノイズによる一過性のものである
否かを判定することでガス漏れ場所検知に対するノイズ
の影響を排除する。
【0064】図8は本実施の形態に係るガス絶縁機器監
視装置の構成を示すブロック図である。尚、図中、図7
と同一符号は同一または相当部分を示す。図において、
1Eは本実施の形態に係る親監視装置である。この親監
視装置1Eは、信号線3を介してタイマ1bに入力され
て来る信号のレベルをガス漏れ監視期間Tcに亘り時系
列的に記憶することで信号波形を記憶する波形記憶手段
としての波形記憶装置1hを備える。
【0065】また、親監視装置1Eは、記憶された信号
波形にレベル変化があるか否かを判定すると共に、レベ
ル変化が判定されたならばパルス発生器1aにトリガ信
号を出力して再度ガス漏れ監視期間Tcに亘り検査用パ
ルスを出力させ、その期間Tc中の信号波形と前期間T
c中の波形とを比較し、各信号波形とも同一タイミング
でレベル変化があるか否かを判定する波形比較手段とし
ての波形比較器1dを備えている。
【0066】ガス密度スイッチ4aがONしている場
合、記憶された波形と新たに入力された波形とでは、同
じタイミングで信号レベルが変化する筈である。ところ
が、ノイズの場合は、単発的でしかもランダムに発生す
るため、記憶されたノイズによる信号波形と新たに入力
された信号波形とでは、同じタイミングで信号レベルが
変化する確立は低い。
【0067】そこで、同じタイミングで信号レベルが変
化する箇所がある場合は、受信した信号は有効な信号で
ある。しかし、新たに入力された信号波形で同じタイミ
ングで信号レベルが変化する箇所がなければ、記憶され
た信号波形で信号レベルが変化した箇所はノイズ発生箇
所であると判断できる。
【0068】次に、本実施の形態の動作を図9のフロー
チャートに従って説明する。先ず、他の実施の形態と同
様にパルス発生器1aより信号線2に対してガス漏れ監
視期間Tcに亘り検査用パルスを出力する(ステップS
0)。
【0069】一方、ガス漏れ監視期間Tcに亘り信号線
3に係る信号レベルを時系列的に波形記憶装置1hに記
憶して信号波形を記憶する。記憶された信号波形は波形
比較器1dに入力され、信号レベルが検査用パルスのレ
ベルに変化したかを判定する(ステップS1)。レベル
変化が判定されたならば親監視装置1Eは信号受信とす
る。
【0070】しかしながら、信号受信が判定されない場
合は、ガス密度スイッチ4aのONによる検査用パルス
の戻りがないとし、ガス漏れ無しを判定する(ステップ
S7)。しかし、信号受信が判定されたならばその受信
信号は検査用パルスの戻りによるものか、信号線に混入
したノイズによるものか判定するために、波形比較器1
dはパルス発生器1aにトリガ信号を出力してガス漏れ
監視期間Tcに亘り再度検査用パルスを発信させる(ス
テップS2)。
【0071】このガス漏れ監視期間Tc中における信号
線3の信号レベルが時系列的に波形記憶装置1hに記憶
された後に、前回ガス漏れ監視期間Tc中に時系列的に
記憶した信号レベルと比較する。この時、今回と前回の
ガス漏れ監視期間Tc中における同一タイミングで信号
レベルが変化(信号受信)したか否かを判定する(ステ
ップS3)。
【0072】同一タイミングで信号を受信したと判定さ
れたならば、それはON状態の同一のガス密度スイッチ
4aを通して戻ってきた有効な信号(検査用パルス)を
受信したと判定する。そして、一致信号がAND回路1
eに一方の入力端子に出力される。AND回路1eの他
方の入力端子にはタイマ1bよりカウント値が入力され
ているため、そのカウント値が場所変換器1cに入力さ
れる。場所変換器1cはカウント値をもとにONとなっ
たガス密度スイッチ4aの場所(ガス漏れ発生箇所)を
計算し、表示部に表示させる。
【0073】しかし、ステップS3における判定の結
果、同一タイミングで信号を受信しなかったことを判定
したならば、上記理由からノイズ発生と判定し(ステッ
プS6)、ガス漏れ無しを判定する(ステップS7)。
【0074】尚、本実施の形態では、タイマ1bより読
み出したカウント値に基づいてガス漏れ発生箇所を特定
したが、各信号レベルが同一となったタイミングよりO
N状態となったガス密度スイッチ4aの場所を特定して
することも可能である。
【0075】実施の形態7.上記実施の形態は、ガス漏
れ監視期間Tcに亘って記憶された入力信号の波形と新
たなガス漏れ監視期間Tcに亘って記憶された入力信号
の波形との比較結果より信号線へのノイズ発生を判定し
た。
【0076】本実施例は、各ガス漏れ監視期間毎に検査
用パルスを定期的に出力すると共に、その出力結果によ
る入力信号波形を各ガス漏れ監視期間毎に記憶する。そ
して、各ガス漏れ監視期間の入力信号波形を加算して平
均化し、平均値が検査用パルスのレベルと同等となった
タイミング位置に基づいてON状態となったガス密度ス
イッチの場所(ガス漏れ発生箇所)を特定する。
【0077】図10は本実施の形態に係るガス絶縁機器
監視装置の構成を示すブロック図である。尚、図中、図
8と同一符号は同一または相当部分を示す。図におい
て、1Fは本実施の形態に係る親監視装置である。この
親監視装置1Fはパルス発生器1aよりガス漏れ監視期
間毎に定期的に発せられる検査用パルスに対応して信号
線3より入力される入力信号の波形を記憶する波形記憶
装置(1)1i1〜(5)1i5、各波形記憶装置
(1)1i1〜(5)1i5に記憶された同区間(同タ
イミング)の信号レベルを加算して平均値を演算し、平
均値が検査用パルスのレベルと同等になったタイミング
を検出して場所変換器1cに出力する平均演算器1jを
備えている。
【0078】次に、本実施の形態の動作を図11のタイ
ミングチャートに従って説明する。本実施の形態は五つ
の入力信号波形の平均を取る例で動作を説明する。先
ず、パルス発生器1aは第1回のガス漏れ監視期間Tc
に亘って検査用パルスを発生する。そして第1回のガス
漏れ監視期間Tcに亘り信号線4に現れる入力信号波形
を波形記憶装置(1)1i1に記憶する。
【0079】波形記憶装置(1)1i1に入力信号波形
を記憶する際、入力信号波形が図11に示すように区間
1〜4で区切られるように一定サンプリングタイミング
でサンプリングし、サンプリングタイミング毎の入力信
号波形を記憶する。
【0080】ここで、各サンプリングタイミングは、検
査用パルスを発してからガス密度スイッチ4aを通して
親監視装置1Fに戻されるタイミングと同じタイミング
に設定する。即ち、パルス発生器を発した検査用パルス
が各ガス密度スイッチ4aを通して親監視装置1Fに戻
ってくる各タイミングに併せて信号線3の信号をサンプ
リングする。
【0081】従って、所定のサンプリングタイミングで
サンプリングした入力信号波形のレベルが検査用パルス
のレベルに変化していたならば、検査用パルスを発して
から所定のサンプリングタイミングに合わせたタイミン
グで、検査用パルスを親監視装置へ戻せる箇所にあるガ
ス密度スイッチ4aがONになったことが認められる。
【0082】第1回目の検査用パルスの発生が完了した
ならば、続けて4回ガス漏れ監視期間Tcを設定し、こ
の期間Tc毎に検査用パルスを発する。そして、各期間
毎の入力信号波形をそれぞれの波形記憶装置(2)1i
2〜(5)1i5に図11に示すように記憶させる。図
11より明らかな様に各入力信号波形とも区間2では有
効な信号が親監視装置に入力され、区間3、4ではノイ
ズが発生したことが分かる。
【0083】記憶された各入力信号波形は平均演算器1
jに入力され、同一区間毎に信号レベルを加算した後
に、その平均を演算する。そして、図11に示すように
各区間1は各入力信号波形の信号レベルは0であるため
平均値は0であり、各区間2は各入力信号波形の信号レ
ベルは検査用パルスのレベルであるため、平均値は検査
用パルスのレベルである。そして、各区間3、4に関し
ては入力信号波形1、3のみが信号レベルが変化してい
る。従って、区間3、4のそれぞれの信号レベルの平均
値は区間2の信号レベルの平均値に対して著しく低い。
【0084】場所変換器1cは、信号レベルの平均値が
検査用パルスのレベルになった区間の情報を平均演算器
1jの動作を監視して得たならば、その区間よりON状
態となったガス密度スイッチ4cの場所、即ちガス漏れ
発生箇所を特定して表示部に表示させる。
【0085】この様に、入力信号波形を複数回とって平
均化するとノイズの影響を除くことができる。更に、複
数の箇所でガス漏れが発生した場合でも、ガス漏れが発
生箇所に対応した各区間における信号レベルの平均値は
検査用パルスのレベルと同等になるため、複数のガス漏
れが発生箇所をノイズの影響を排除して特定することが
できる。尚、サンプリングタイミングはガス絶縁機器4
の増加に伴って更新することで、各ガス絶縁機器4を通
って戻ってくる信号の時間に合わせて信号をサンプリン
グできる。
【0086】上記実施の形態3〜6は信号線2、3の終
端がオープンの場合を例に取って動作を説明したが、実
施の形態2のように信号線2、3の終端がクローズの場
合にも実施の形態3〜6を適用できることは勿論であ
る。
【0087】
【発明の効果】この発明によれば、課電導体を絶縁ガス
と共に収納した筒体の長手方向に沿って離隔配置され、
前記絶縁ガスのガス圧変化検出時に開閉状態が変化する
複数のスイッチと、これらのスイッチの一端を共通接続
する第1の信号線と、前記各スイッチの他端を共通接続
する第2の信号線と、前記第1の信号線にパルス信号を
出力するパルス発生手段と、このパルス発生手段より発
したパルス信号が、閉状態に変化した前記スイッチより
前記第2の信号線に入力されてパルス発生側に戻ってく
る時間を測定する時間測定手段と、測定された時間に基
づき、閉状態に変化したスイッチを特定する状態判定手
段とを備えたので、信号線の本数を削減することができ
ると共に、装置の保守を容易にできるという効果があ
る。
【0088】この発明によれば、課電導体を絶縁ガスと
共に収納した筒体の長手方向に沿って離隔配置され、前
記絶縁ガスのガス圧変化検出時に開閉状態が変化する複
数のスイッチと、これらのスイッチの一端を共通接続し
てその終端を折り返し前記各スイッチの他端を共通接続
するようにしたループ状の信号線と、この信号線にパル
ス信号を出力するパルス発生手段と、このパルス発生手
段より発したパルス信号が、閉状態に変化した前記スイ
ッチ、或いは前記信号線を通しパルス発生側に戻ってく
る時間を測定する時間測定手段と、測定された時間に基
づき閉状態に変化したスイッチを判定、或いは所定時間
以上パルス信号の戻りを非検出時に装置の故障状態を判
定する状態判定手段とを備えたので、信号線の本数を削
減することができると共に、送り出された信号が必ず返
送される経路を作ることで返送信号の有無により監視信
号系に故障などの異常があるかどうかを極めて簡単で安
価な方法で調べることができるという効果がある。
【0089】この発明によれば、パルス発生手段が発し
たパルス信号と信号線を介してパルス発生側に戻ってき
たパルス信号とを比較し、同一パルスか否かを判定する
パルス判定手段と、このパルス判定手段による同一パル
ス判定時に時間測定手段にて測定された時間を状態判定
手段に出力する測定時間出力手段とを備えたので、複数
箇所で発生したガス漏れをそれらの場所と共に容易に検
出できるという効果がある。
【0090】この発明によればパルス判定手段は、各パ
ルス信号の波形を比較して同一パルス信号を判定するよ
うにしたので、有効な信号とノイズとを区別することが
できるためガス漏れ発生箇所の特定に対するノイズの影
響を極力排除できるという効果がある。
【0091】この発明によればパルス判定手段は、各パ
ルス信号のパルス数を比較して同一パルス信号を判定す
るようにしたので、有効な信号とノイズとを区別するこ
とができるためガス漏れ発生箇所の特定に対するノイズ
の影響を極力排除できると共に、信号波形の鈍りによる
信号不一致の誤判定を排除して信号一致の判定精度を向
上させることができるという効果がある。
【0092】この発明によればパルス判定手段は、各パ
ルス信号のパルス幅を比較して同一パルス信号を判定す
るようにしたので、有効な信号とノイズとを区別するこ
とができるためガス漏れ発生箇所の特定に対するノイズ
の影響を極力排除できると共に、ノイズの混入による信
号不一致の誤判定を排除して信号一致の判定精度を向上
させることができるという効果がある。
【0093】この発明によればパルス判定手段は、パル
ス発生手段よりパルス信号を発した後に前記第2の信号
線の入力信号のレベルを所定の時間刻みで時系列的に記
憶する波形記憶手段と、次のガス圧変化検出期間に出力
されて戻ってきたパルス信号の所定時間刻みのレベルと
前記記憶されたレベルとを比較し同時間でのレベル変化
判定時に同一パルス信号を判定する波形比較手段を備え
たので、一過性のノイズの混入による信号不一致の誤判
定を排除して信号一致の判定精度を向上させることがで
きるという効果がある。
【0094】この発明によれば、課電導体を絶縁ガスと
共に収納した筒体の長手方向に沿って離隔配置され、前
記絶縁ガスのガス圧変化検出時に開閉状態が変化する複
数のスイッチと、これらのスイッチの一端を共通接続す
る第1の信号線と、前記各スイッチの他端を共通接続す
る第2の信号線と、前記第1の信号線にパルス信号を各
ガス圧変化検出期間毎に出力するパルス発生手段と、こ
のパルス発生手段より発せられ閉状態に変化した前記ス
イッチより前記第2の信号線に入力されてパルス発生側
に戻ってくるパルス信号のレベルを、ガス圧変化検出期
間毎に所定の時間刻みで時系列的に記憶する波形記憶手
段と、記憶された各レベルを各ガス圧変化検出期間にお
ける同時間で加算して各時間おける平均値を演算し、平
均値が前記パルス発生手段より発したパルスのレベルと
同レベルの時間を検出する平均値演算手段と、検出され
た時間に基づき、接点が閉状態に変化したスイッチを特
定するスイッチ特定手段とを備えたもので、ランダムに
複数回に渡ってノイズが発生するような環境で装置を稼
働させても、ノイズに影響を低減してガス漏れ個所を特
定できる信号のみを特定できるため装置の信頼性が向上
するという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態によるガス絶縁器機監
視装置の構成を示すブロック図である。
【図2】 この発明の実施の形態によるガス絶縁器機監
視装置の動作例を示す図である。
【図3】 この発明の他の実施の形態によるガス絶縁器
機監視装置の構成を示すブロック図である。
【図4】 この発明の他のん実施の形態によるガス絶縁
器機監視装置の動作例を示す図である。
【図5】 この発明の他の実施の形態によるガス絶縁器
機監視装置の構成を示すブロック図である。
【図6】 この発明の他の実施の形態によるガス絶縁器
機監視装置の動作例を示す図である。
【図7】 この発明の他の実施の形態によるガス絶縁器
機監視装置の構成を示すブロック図である。
【図8】 この発明の他の実施の形態によるガス絶縁器
機監視装置の構成を示すブロック図である。
【図9】 この発明の他の実施の形態によるガス絶縁器
機監視装置の動作を説明するためのフローチャートであ
る。
【図10】 この発明の他の実施の形態によるガス絶縁
器機監視装置の構成を示すブロック図である。
【図11】 この発明の他の実施の形態によるガス絶縁
器機監視装置の動作原理を説明する図である。
【図12】 従来のガス絶縁器機監視装置の構成を示す
ブロック図である。
【符号の説明】
1A〜1F 親監視装置、1a パルス発生器、1b
タイマ、1c 場所変換器、1d 波形比較器、1e
AND回路、1f パルスカウンタ、1g タイマ、1
h 波形記憶装置、1i1〜1i5 波形記憶装置、1
j 平均演算器、2,3 信号線、4 ガス絶縁機器、
4a ガス密度スイッチ。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 課電導体を絶縁ガスと共に収納した筒体
    の長手方向に沿って離隔配置され、前記絶縁ガスのガス
    圧変化検出時に開閉状態が変化する複数のスイッチと、 これらのスイッチの一端を共通接続する第1の信号線
    と、 前記各スイッチの他端を共通接続する第2の信号線と、 前記第1の信号線にパルス信号を出力するパルス発生手
    段と、 このパルス発生手段より発したパルス信号が、閉状態に
    変化した前記スイッチより前記第2の信号線に入力され
    てパルス発生側に戻ってくる時間を測定する時間測定手
    段と、 測定された時間に基づき、閉状態に変化したスイッチを
    特定する状態判定手段とを備えたことを特徴とするガス
    絶縁機器監視装置。
  2. 【請求項2】 課電導体を絶縁ガスと共に収納した筒体
    の長手方向に沿って離隔配置され、前記絶縁ガスのガス
    圧変化検出時に開閉状態が変化する複数のスイッチと、 これらのスイッチの一端を共通接続してその終端を折り
    返し前記各スイッチの他端を共通接続するようにしたル
    ープ状の信号線と、 この信号線にパルス信号を出力するパルス発生手段と、 このパルス発生手段より発したパルス信号が、閉状態に
    変化した前記スイッチ、或いは前記信号線を通しパルス
    発生側に戻ってくる時間を測定する時間測定手段と、 測定された時間に基づき閉状態に変化したスイッチを判
    定、或いは所定時間以上パルス信号の戻りを非検出時に
    装置の故障状態を判定する状態判定手段とを備えたこと
    を特徴とするガス絶縁機器監視装置。
  3. 【請求項3】 パルス発生手段が発したパルス信号と信
    号線を介してパルス発生側に戻ってきたパルス信号とを
    比較し、同一パルスか否かを判定するパルス判定手段
    と、 このパルス判定手段による同一パルス判定時に時間測定
    手段にて測定された時間を状態判定手段に出力する測定
    時間出力手段とを備えたことを特徴とする請求項1また
    は2に記載のガス絶縁機器監視装置。
  4. 【請求項4】 パルス判定手段は、各パルス信号の波形
    を比較して同一パルス信号を判定することを特徴とする
    請求項3に記載のガス絶縁機器監視装置。
  5. 【請求項5】 パルス判定手段は、各パルス信号のパル
    ス数を比較して同一パルス信号を判定することを特徴と
    する請求項3に記載のガス絶縁機器監視装置。
  6. 【請求項6】 パルス判定手段は、各パルス信号のパル
    ス幅を比較して同一パルス信号を判定することを特徴と
    する請求項3に記載のガス絶縁機器監視装置。
  7. 【請求項7】 パルス判定手段は、パルス発生手段より
    パルス信号を発した後に前記第2の信号線の入力信号の
    レベルを所定の時間刻みで時系列的に記憶す波形記憶手
    段と、次のガス圧変化検出期間に出力されて戻ってきた
    パルス信号の所定時間刻みのレベルと前記記憶されたレ
    ベルとを比較し同時間でのレベル変化判定時に同一パル
    ス信号を判定する波形比較手段を備えたことを特徴とす
    る請求項3に記載のガス絶縁機器監視装置。
  8. 【請求項8】 課電導体を絶縁ガスと共に収納した筒体
    の長手方向に沿って離隔配置され、前記絶縁ガスのガス
    圧変化検出時に開閉状態が変化する複数のスイッチと、 これらのスイッチの一端を共通接続する第1の信号線
    と、 前記各スイッチの他端を共通接続する第2の信号線と、 前記第1の信号線にパルス信号を各ガス圧変化検出期間
    毎に出力するパルス発生手段と、 このパルス発生手段より発せられ閉状態に変化した前記
    スイッチより前記第2の信号線に入力されてパルス発生
    側に戻ってくるパルス信号のレベルを、ガス圧変化検出
    期間毎に所定の時間刻みで時系列的に記憶する波形記憶
    手段と、 記憶された各レベルを各ガス圧変化検出期間における同
    時間で加算して各時間おける平均値を演算し、平均値が
    前記パルス発生手段より発したパルスのレベルと同レベ
    ルの時間を検出する平均値演算手段と、 検出された時間に基づき、接点が閉状態に変化したスイ
    ッチを特定するスイッチ特定手段とを備えたことを特徴
    とするガス絶縁機器監視装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020124561A (ja) * 2013-07-19 2020-08-20 ソニー株式会社 信号処理装置、開封検出モジュール、プログラム、開封検出方法及び物品包装材

Cited By (2)

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