JPH10178384A - 受信装置及び受信方法 - Google Patents

受信装置及び受信方法

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JPH10178384A
JPH10178384A JP8353874A JP35387496A JPH10178384A JP H10178384 A JPH10178384 A JP H10178384A JP 8353874 A JP8353874 A JP 8353874A JP 35387496 A JP35387496 A JP 35387496A JP H10178384 A JPH10178384 A JP H10178384A
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JP
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identifier
time
frame synchronization
synchronization
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JP8353874A
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English (en)
Inventor
Masaharu Kizaki
雅治 木崎
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Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
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Publication date
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    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D30/00Reducing energy consumption in communication networks
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 効率的にバッテリーをセーブできる間欠受信
動作が可能な受信装置及び受信方法を提供する。 【解決手段】 起動用プロセッサ11は、FMチューナ
15、DARCデコーダ16、報知部19、及び表示装
置20に電力を供給するよう電源装置13を制御する。
起動用プロセッサ11は、内部タイマ11aが起動時間
を計時したときに、電源装置13を立ち上げる。このと
き、主プロセッサ12は、DARCデコーダ16、報知
部19及び表示装置20を初期化する。この動作と並行
して、起動用プロセッサ11はFMチューナ15の同調
周波数をRAM11cに書き込まれた周波数に調整す
る。この起動時間は、受信装置に割り当てられたサブフ
レームのデータを安定して受信できる時間として定めら
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、受信装置及び受信
方法に関し、特に選択呼出を待ち受ける受信装置の間欠
受信動作に関するものである。
【0002】
【従来の技術】FM多重放送は、FMラジオ放送の音声
信号より高い周波数にディジタル信号を周波数多重し、
文字・図形等の情報を伝送するものである。FM多重放
送のサービスが提供されるエリアは、FMラジオ放送を
受信できるエリアとほぼ同一で比較的広いため、このF
M多重放送を利用してページングシステムを実現するこ
とが考えられている。
【0003】ページングシステムにおいて、個々の受信
装置がいつ呼び出されるかを予め知ることはできない。
これに対し、個々の受信装置がいつ呼び出されてもいい
ようにと受信装置の電源を常にオンにしておいたので
は、電力消費に無駄が生じる。このため、一般に、各受
信装置はグループ分けされ、個々の受信装置は、それぞ
れの受信装置が属するグループが呼び出されるタイミン
グで電源をオンし、それ以外のタイミングでは電源をオ
フする間欠受信を行っている。
【0004】ところで、FM多重放送を利用したページ
ングシステムに関し、受信装置において間欠受信を行う
ためのプロトコルが、提案されている。
【0005】この提案されているFM多重放送を利用し
たページングシステムにおける間欠受信のためのプロト
コルは、次のようなものである。 1フレーム中にサブフレームを定義し、各受信装置を
そのID番号に従っていずれかのサブフレームに割り付
ける。 各受信装置をそのID番号に従ってグループ化し、グ
ループ単位の呼出を可能とする。 グループ単位で送出フレーム周期の設定を可能とす
る。
【0006】しかしながら、この間欠受信プロトコルで
は、受信装置がどのように自己のサブフレームの位置を
把握するかなど、受信装置がどのように間欠受信を行う
かについては、一切取り決められていない。
【0007】また、FM多重放送を利用したページング
システムに関し、動作の確認及び仕様規定の妥当性確認
のための屋外実験が行われている。しかしながら、この
実験では常時受信動作によるものに限定されており、受
信装置の間欠受信に関する試験は行われていない。
【0008】すなわち、FM多重放送を利用したページ
ングシステムにおいて、受信装置における間欠受信方法
は確立されていない。このため、FM多重放送を利用し
たページングシステムにおける効率的な間欠受信の方法
が所望されていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、この所望さ
れていた間欠受信のための技術を提供するものである。
すなわち、本発明の第1の目的は、効率的にバッテリー
をセーブできる間欠受信動作が可能な受信装置及び受信
方法を提供することにある。
【0010】また、本発明の第2の目的は、電波の状態
がよくなくてもその受信装置が属するグループに送られ
てくるデータを取り込むことができる受信装置及び受信
方法を提供することにある。
【0011】また、本発明の第3の目的は、間欠受信の
ためのタイマに細かい精度を要求することなく、受信装
置のコストダウンを図ることが可能な受信装置及び受信
方法を提供することにある。
【0012】また、本発明の第4の目的は、送信される
データのフレーム同期が変わった場合に、すぐにフレー
ム同期の検出を開始することができる受信装置及び受信
方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るため、本発明の第1の観点にかかる受信装置は、同期
検出のための識別子をそれぞれ有する複数のブロックが
1フレーム中に含まれる情報を受信する受信手段と、こ
の受信手段が受信した情報のフレーム同期を前記識別子
に基づいて検出するフレーム同期検出手段と、このフレ
ーム同期検出手段が検出したフレーム同期に基づいて起
動時間を算出する起動時間算出手段と、前記受信手段が
受信した情報を処理する情報処理手段と、を有する第1
の処理装置と、前記起動時間算出手段が算出した前記起
動時間を記憶する記憶手段と、時間を計時する計時手段
と、この記憶手段に記憶された前記起動時間と前記計時
手段が計時した時間とを比較する比較手段とを有する、
バックアップ電源から電力が供給される第2の処理装置
と、前記比較手段の比較結果に応答して前記受信手段及
び前記第1の処理装置に電力を供給し、前記情報処理手
段の処理結果に応答して前記受信手段及び前記第1の処
理装置への電力の供給を停止する電源装置と、を備える
ことを特徴とする。
【0014】この受信装置において、前記第1の処理装
置と前記第2の処理装置とでは、前記第2の処理装置の
方が、処理に対する負荷が軽い。従って、前記第2の処
理装置は、前記第1の処理装置よりも消費電力が小さ
い。ここで、前記所定のブロックを受信するための間欠
受信をするときに、常に電力が供給されているのは、前
記第2の処理装置のみである。従って、この受信装置
は、間欠受信時の消費電力が小さくなる。
【0015】上記受信装置において、前記第1の処理装
置は、さらに、前記フレーム同期検出手段が検出したフ
レーム同期に基づいて前記受信手段が所定のブロックを
受信する受信時間を算出する受信時間算出手段と、前記
電源装置から電力が供給されたときに前記第2の処理装
置が有する計時手段が計時した時間が転送される計時手
段と、この計時手段が計時した時間と前記受信時間算出
手段が算出した受信時間とを比較する受信時間比較手段
とを有し、前記情報処理手段は、前記受信時間比較手段
の比較結果に応答して、前記受信手段が受信した前記所
定のブロック以後のブロックの情報を処理する、ものと
することができる。
【0016】上記受信装置において、前記起動時間算出
手段が算出する前記起動時間は、例えば、前記受信時間
よりも前記電源装置が前記受信手段に電力の供給を開始
してから前記受信手段の動作が安定するまでに必要な時
間だけ前の時間とすることができる。
【0017】上記受信装置において、前記情報が特定の
周波数の電波によって搬送されるものである場合は、前
記第2の処理装置は、さらに、前記受信手段が前記情報
を受信するための周波数を制御する手段を有するものと
することを好適とする。
【0018】この場合は、前記第1の処理装置の初期化
動作を行い、前記受信手段が前記情報を安定して受信で
きる状態になるまでに、前記第2の処理装置によって前
記受信手段の同調周波数が調整される。このため、前記
第1の処理装置によって前記受信手段の同調周波数を調
整する場合よりも、前記電源装置から前記第1の処理装
置に電力を供給する時間を短くすることができる。この
ため、消費電力をより低減することができる。
【0019】また、上記受信装置において、前記受信手
段は、前記情報のブロック同期を前記識別子に基づいて
検出するブロック同期検出手段を備え、前記第1の処理
装置は、さらに、前記ブロック同期検出手段が前記情報
のブロック同期を連続して検出しなかった回数を計数す
る計数手段を有し、前記電源装置は、さらに、前記計数
手段が計数した回数に応答して前記第1の処理装置及び
前記受信手段への電力の供給を停止する、ものとするこ
とができる。
【0020】これにより、前記情報を搬送する搬送波の
状態が悪く、前記情報のブロック同期を検出できない場
合に、前記フレーム同期検出手段がフレーム同期の検出
動作を続けることがない。また、上記受信装置の間欠受
信タイミングで電波状態が悪いときに、自己の受信タイ
ミングを越えて受信動作を続けることがない。このた
め、無駄な電力消費を抑えることができるので、上記受
信装置の消費電力をさらに抑えることができる。
【0021】なお、上記受信装置において、前記第1の
処理装置は、前記電源装置が前記受信手段及び前記第1
の処理装置への電力の供給を停止する前に、前記記憶手
段に次の起動時間を記憶させる手段を備える、ものとす
ることができる。
【0022】また、上記第2の目的を達成するため、上
記受信装置において、前記第1の処理装置は、さらに、
前記フレーム同期検出手段がフレーム同期を検出してか
ら所定期間後の時間を設定する期限設定手段と、この期
限設定手段に設定された前記時間を経過したかどうかを
判別する判別手段と、この判別手段の判別結果に応答し
て前記フレーム同期検出手段が検出したフレーム同期を
無効にするフレーム同期無効手段とを有する、ものとす
ることができる。
【0023】これにより、電波状態が悪く、フレーム同
期が検出できない状況でも、上記受信装置は、前記期限
設定手段に設定した時間を経過するまでは、前記計時手
段が計時した時間に基づいて間欠受信ができる。このた
め、一定の期間内であれば、電波状態が悪く、フレーム
同期が検出できない状況でも、情報を受信できる。
【0024】さらに、上記第3の目的を達成するため、
上記受信装置は、さらに、前記受信手段が受信した情報
の連続した2つのブロックの前記識別子を記憶する識別
子記憶手段と、前記所定のブロックとその前後のブロッ
クの前記識別子のパターンを記憶するパターン記憶手段
と、を備え、前記第1の処理装置は、さらに、前記受信
時間において前記識別子記憶手段に記憶された連続した
2つのブロックの前記識別子と前記パターン記憶手段に
記憶された前記識別子のパターンとを比較する識別子比
較手段と、この識別子比較手段の比較結果に応答して前
記起動時間を補正する時間補正手段とを有する、ものと
することができる。
【0025】そして、前記前記時間補正手段は、さら
に、前記受信時間をも補正してもよい。また、前記第1
の処理装置は、さらに、前記時間補正手段が前記起動時
間を補正したときに、前記期限設定手段に設定した期限
を更新する手段を有するものとしてもよい。
【0026】この受信装置では、前記フレーム同期検出
手段が検出したフレーム同期に、1ブロック分の位相の
ズレが生じたとしても前記フレーム同期補正手段によっ
て容易に補正することができる。このため、前記計時手
段にあまり高い精度を要求しなくて済む。従って、この
受信装置では、精度の高い計時手段を必要としないの
で、コストを低く抑えることができる。
【0027】さらに、上記第4の目的を達成するため、
上記受信装置において、前記第1の処理装置は、前記識
別子比較手段の比較結果が前記パターン記憶手段に記憶
されたパターンと一致しなかったときに、前記フレーム
同期検出手段が検出したフレーム同期を無効とするフレ
ーム同期無効手段を有する、ものとすることができる。
【0028】これにより、送信側のリセット動作などに
よってフレーム同期が変わった場合には、フレーム同期
有効期間中であっても、フレーム同期検出手段が検出し
たフレーム同期が直ちに無効となる。このため、すぐに
新たなフレーム同期の検出を行うことができる。
【0029】なお、上記受信装置は、ページングシステ
ムにおける間欠受信を行う受信装置として使用されるこ
とを好適とする。この場合、前記フレームは、複数のサ
ブフレームに分割され、かつ、この複数のサブフレーム
のいずれかが前記受信装置を選択呼出する情報を含み、
前記所定のブロックは、前記受信装置を選択呼出する情
報を含む前記複数のサブフレームのいずれかの先頭のブ
ロックである、こととなる。
【0030】また、上記第1の目的を達成するため、本
発明の受信装置は、同期検出のための識別子をそれぞれ
有する複数のブロックが1フレーム中に含まれる情報を
受信する受信手段と、この受信手段に電力を供給する電
源手段と、前記受信手段が受信した前記情報のブロック
同期を前記識別子に基づいて検出するブロック同期検出
手段と、このブロック同期検出手段が前記情報のブロッ
ク同期を連続して検出しなかった回数を計数する計数手
段と、この計数手段が計数した回数が所定値以上となっ
たときに、前記電源手段から前記受信手段への電力の供
給を停止する制御手段と、を備える構成としてもよい。
【0031】また、上記第2の目的を達成するため、本
発明の受信装置は、同期検出のための識別子をそれぞれ
有する複数のブロックが1フレーム中に含まれる情報を
受信する受信手段と、この受信手段が受信した情報のフ
レーム同期を前記識別子に基づいて検出するフレーム同
期検出手段と、このフレーム同期検出手段がフレーム同
期を検出してから所定期間経過したかどうかを判別する
期間判別手段と、この期間判別手段の判別結果に応答し
て前記フレーム同期検出手段が検出したフレーム同期を
無効にするフレーム同期無効手段と、を備える構成とし
てもよい。
【0032】また、上記第3の目的を達成するため、本
発明の受信装置は、同期検出のための識別子をそれぞれ
有する複数のブロックが1フレーム中に含まれる情報を
受信する受信手段と、この受信手段が受信した情報のフ
レーム同期を前記識別子に基づいて検出するフレーム同
期検出手段と、このフレーム同期検出手段が検出したフ
レーム同期に基づいて前記受信手段が前記複数のブロッ
ク中の所定のブロックの情報を受信する受信時間を算出
する受信時間算出手段と、前記受信手段が受信した情報
の連続した2つのブロックの前記識別子を記憶する識別
子記憶手段と、前記所定のブロックとその前後のブロッ
クの前記識別子のパターンを記憶するパターン記憶手段
と、前記受信時間において前記識別子記憶手段に記憶さ
れた連続した2つのブロックの前記識別子と前記パター
ン記憶手段に記憶された前記識別子のパターンとを比較
する比較手段と、この比較手段の比較結果に応答して前
記フレーム同期検出手段が検出した受信時間を補正する
時間補正手段と、を備える構成としてもよい。
【0033】また、上記第4の目的を達成するため、本
発明の受信装置は、同期検出のための識別子をそれぞれ
有する複数のブロックが1フレーム中に含まれる情報を
受信する受信手段と、この受信手段が受信した情報のフ
レーム同期を前記識別子に基づいて検出するフレーム同
期検出手段と、このフレーム同期検出手段が検出したフ
レーム同期に基づいて前記受信手段が前記複数のブロッ
ク中の所定のブロックの情報を受信する受信時間を算出
する受信時間算出手段と、前記受信手段が受信した情報
の連続した2つのブロックの前記識別子を記憶する識別
子記憶手段と、前記所定のブロックとその前後のブロッ
クの前記識別子のパターンを記憶するパターン記憶手段
と、前記受信時間において前記識別子記憶手段に記憶さ
れた連続した2つのブロックの前記識別子と前記パター
ン記憶手段に記憶された前記識別子のパターンとを比較
する比較手段と、この比較手段の比較結果が前記パター
ン記憶手段に記憶された前記パターンと一致しなかった
ときに、前記フレーム同期検出手段が検出したフレーム
同期を無効とするフレーム同期無効手段と、を備える構
成としてもよい。
【0034】また、上記第1の目的を達成するため、本
発明の第2の観点にかかる受信方法は、電源装置から電
力を供給されている受信手段が、同期検出のための識別
子を有する情報を受信する第1のステップと、この第1
のステップで受信した前記情報の同期を前記識別子に基
づいて検出する第2のステップと、この第2のステップ
で連続して前記情報の同期を検出しなかった回数を計数
する第3のステップと、この第3のステップで計数した
回数が所定値以上となったときに、前記電源装置から前
記受信手段への電力の供給を停止する第4のステップ
と、を含むことを特徴とする。
【0035】また、上記第2の目的を達成するため、本
発明の受信方法は、同期検出のための識別子をそれぞれ
有する複数のブロックが1フレーム中に含まれる情報中
の2つ以上の連続した前記識別子の状態が前記情報中で
1つしかない識別子のパターンを予め記憶しておくパタ
ーン記憶ステップと、前記同期検出のための識別子をそ
れぞれ有する複数のブロックが1フレーム中に含まれる
情報を受信する受信ステップと、この受信ステップで受
信した前記情報中の前記識別子を2つ以上連続して記憶
する識別子記憶ステップと、この識別子記憶ステップで
記憶した2つ以上の連続した前記識別子と前記パターン
記憶ステップで予め記憶した前記識別子のパターンとを
比較する比較ステップと、この比較ステップでの比較結
果に応答して、前記情報のフレーム同期を検出するフレ
ーム同期検出ステップと、このフレーム同期検出ステッ
プでフレーム同期を検出した後、所定の期間を経過した
かどうかを判定する期間判定ステップと、この期間判定
ステップで前記所定の期間を経過したときに、前記フレ
ーム同期検出ステップで検出したフレーム同期を無効と
するフレーム同期無効ステップと、を含むものとするこ
とができる。
【0036】また、上記第3の目的を達成するため、上
記受信方法は、同期検出のための識別子をそれぞれ有す
る複数のブロックが1フレーム中に含まれる情報中の2
つ以上の連続した前記識別子の状態が前記情報中で1つ
しかない識別子のパターンを予め記憶しておく第1のパ
ターン記憶ステップと、前記複数のブロック中の所定の
ブロックとその前後のブロックの識別子のパターンを記
憶する第2のパターン記憶ステップと、前記同期検出の
ための識別子をそれぞれ有する複数のブロックが1フレ
ーム中に含まれる情報を受信する受信ステップと、この
受信ステップで受信した前記情報中の前記識別子を2つ
以上連続して記憶する識別子記憶ステップと、この識別
子記憶ステップで記憶した2つ以上の連続した前記識別
子と前記第1のパターン記憶ステップで予め記憶した前
記識別子のパターンとを比較する第1の比較ステップ
と、この第1の比較ステップでの比較結果に応答して、
前記情報のフレーム同期を検出する同期検出ステップ
と、前記同期検出ステップで検出したフレーム同期に基
づいて前記所定のブロックを受信する受信時間を設定す
る受信時間設定ステップと、前記受信時間設定ステップ
で設定した時間を計時手段が計時したときに、前記第2
のパターン記憶ステップで記憶した前記識別子のパター
ンと前記識別子記憶ステップで記憶した識別子とを比較
する第2の比較ステップと、この第2の比較ステップで
の比較結果に応答して、前記受信時間設定ステップで設
定した受信時間を補正する時間補正ステップと、を含む
ものとすることができる。
【0037】また、上記第4の目的を達成するため、上
記受信方法は、さらに、前記第2の比較ステップでの比
較結果が、前記第2のパターン記憶ステップで記憶した
前記識別子のパターンと一致しないときに、前記同期検
出ステップで検出したフレーム同期を無効とする同期無
効ステップを含む、ものとすることができる。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明の実施の形態について説明する。
【0039】図1は、この実施の形態におけるFM多重
放送を利用したページングシステムのシステム構成を示
す図である。この図では、受信装置1に呼出データを送
信する例を示している。これらの受信装置1は、それぞ
れ選択呼出のための28ビット構成のID番号を有して
いる。
【0040】図に示すように、受信装置1を呼び出すと
きは、その受信装置のID番号やメッセージデータを、
電話機2から電話回線網3を通じてサービスセンタ4に
送る。サービスセンター4に受信装置1のID番号やメ
ッセージデータを送るときは、電話機2のプッシュボタ
ンを操作してトーン信号を送ることによる。また、受信
装置1がオートダイアラを備える場合は、受信装置1を
電話機2の受話器に押し当てて、トーン信号を送信する
こともできる。
【0041】このようにして、電話回線網3を通じてサ
ービスセンター4に送られたID番号やメッセージデー
タの送信は、FMラジオ放送局に委託される。FMラジ
オ放送局が送信の委託を受けたID番号やメッセージデ
ータに従い、送信装置5は後述する呼出データフォーマ
ットに従った呼出データを作成し、FMラジオ放送電波
に多重化して送信する。
【0042】送信装置5からの呼出データの送信は、D
ARC方式のフォーマットに従う。すなわち、送信装置
5はFMラジオ音声信号に呼出データ(デジタル信号)
を周波数多重する。FMラジオ放送電波にデジタル信号
を多重する方式としてはL−MSK(Level controlled
Minimum Shift Keying)が用いられている。
【0043】次に、このページングシステムにおける送
信装置5から呼出データを送信するためのDARC方式
に従ったデータ構成について説明する。図2は、DAR
C方式に従ったデータのフレームの構成を示す図であ
る。図に示すように、1フレームは、272個のブロッ
クによって構成されている。 この272個のブロック
は、データを伝送するための190個のパケットと、列
方向のパリティを伝送するための82個のパリティパケ
ットから構成される。
【0044】データを伝送するためのパケットは、16
ビットのブロック識別符号(BIC)と、176ビット
のデータパケットと、14ビットのCRC(Cyclic Red
undancy Check)と、82ビットの行方向のパリティと
から構成されている。パリティパケットは、16ビット
のブロック識別符号と272ビットのパリティとから構
成されている。これらパリティパケットは、バーストエ
ラーを防ぐために、分散配置されている。
【0045】この1フレーム中の272個のブロック
は、ブロックNo.1〜13の13ブロック、ブロック
No.14〜136の123ブロック、ブロックNo.
137〜149の13ブロック、ブロックNo.150
〜272の123ブロックに分けられる。ブロックN
o.1〜13及びNo.137〜149にはすべてデー
タパケットが配置されており、ブロックNo.14〜1
36及びブロックNo.150〜272はデータパケッ
ト2つパリティパケット1つで順に配置されている。
【0046】また、図に示すように、ブロックNo.1
〜No.13の各ブロックの先頭には、ブロック識別符
号BIC1が付されている。ブロックNo.137〜N
o.149の各ブロックの先頭には、ブロック識別符号
BIC2が付されている。ブロックNo.14〜13
6、150〜272の各ブロックでは、データパケット
のブロックの先頭にはブロック識別符号BIC3が、パ
リティパケットのブロックの先頭にはブロック識別符号
BIC4が付されている。
【0047】図3に、各ブロックに付されているブロッ
ク識別符号BIC1〜BIC4のビットパターンを示
す。受信装置1は、このブロック識別符号BIC1〜B
IC4に基づいてブロック同期及びフレーム同期を確立
する。
【0048】上記のフレームは、FM多重無線呼出シス
テムの間欠受信プロトコルに従ったサブフレームが定義
されている。このFM多重無線呼出システムの間欠受信
プロトコルについて、図4を参照して説明する。
【0049】図に示すように、1つのフレーム内の19
0個のデータパケットにNo.0〜16のサブフレーム
を定義する。受信装置1は、そのID番号の下位4ビッ
トに従って、No.0〜15のいずれかのサブフレーム
に割り当てられる。なお、後述するプリフィックス中の
データグループ番号には、このサブフレームの番号及び
受信装置1のID番号の下位4ビットの値と同じ値が入
れられる。
【0050】さらに、受信装置1を、そのID番号の下
位5ビットから8ビットに従ってさらにグループ化をす
る。すなわち、受信装置1は、合計8ビットつまり25
6のグループに分けられる。そして、受信装置1が属す
るグループが呼び出されているか否かを判断するため、
後述するIDグループ識別を設定する。
【0051】各サブフレームを構成するデータパケット
は、プリフィックスとデータブロックとから構成され
る。FM多重放送で送信されるデータには、番組と付加
情報とがあるが、呼出データは付加情報として送信され
る。付加情報を送信する場合のデータパケットは、図5
に示すように、16ビットのプリフィックスと160ビ
ットのデータブロックとから構成される。
【0052】プリフィックスは、4ビットのサービス識
別と、1ビットの復号識別と、1ビットの情報終了と、
2ビットの更新と、4ビットのデータグループ番号と、
4ビットのデータパケット番号とから構成される。ここ
で、サービス識別の値によって、そのデータパケットが
呼出データを送信するデータパケットであると識別する
ことができる。
【0053】さらに、図6に示すように、複数のデータ
ブロックによって、データグループが構成される。デー
タグループは、1つ以上のセグメントからなる。受信装
置1を呼び出すための呼出データは、このセグメントの
うちの1つである。
【0054】図7は、呼出データのフォーマットを示す
図である。図に示すように、呼出データは、セグメント
識別6a、セグメント長6b、拡張セグメント長6c、
IDグループ識別6d、メッセージID(MID)6
e、呼出件数6f、ID番号6g、文字種6h、メッセ
ージデータ長6i、メッセージデータ6jとからなる。
【0055】セグメント識別6aには、呼出データを示
す値が入れられる。セグメント長6b及び拡張セグメン
ト長6cによって、この呼出データのデータ長を表す。
IDグループ識別6dは、受信装置1が属するグループ
が呼び出されているかどうかを判断するために参照され
る。
【0056】MID6eは、この呼出データにメッセー
ジデータ6jがあるかどうかを示す。呼出件数6fは、
この呼出データで呼び出されている受信装置1の数を示
す。ID番号6gは、この呼出データで呼び出されてい
る受信装置1のID番号を示すもので、受信装置1に割
り付けられている28ビットのID番号のうちの上位2
4ビットが入れられる。
【0057】文字種6hは、メッセージデータ6jの種
別を規定するものである。メッセージデータ長6iは、
メッセージデータ6jのバイト数を示すものである。メ
ッセージデータ6jは、受信装置1を呼び出したとき
に、これに送るメッセージを示すものである。
【0058】送信装置5は、サービスセンター4から受
信装置1の呼出などの送信の委託を受けたデータ及びF
M文字多重放送の情報などを上記のDARC方式のフォ
ーマットに従ったデータ(以下、多重信号という)に変
換する手段と、多重信号をFMラジオ音声信号に多重化
する手段と、多重信号が多重化されたFMラジオ放送電
波を送信する手段とを有するものである。
【0059】次に、受信装置1の回路構成について説明
する。図8は、受信装置1の回路構成を示すブロック図
である。図に示すように、この受信装置1は、起動用プ
ロセッサ11、主プロセッサ12、電源装置13、受信
アンテナ14、FMチューナ15、DARCデコーダ1
6、不揮発メモリ17、キー操作部18、報知部19及
び表示装置20とから構成される。
【0060】起動用プロセッサ11は、内部タイマ11
a、ROM11b、及びRAM11cを有する。ROM
11bは、後述する図9のフローチャートの処理などを
行うための、起動用プロセッサ11の処理プログラムを
格納している。RAM11cは、後述する起動時間が記
憶される他、プログラムのワークエリアとして使用され
る。内部タイマ11aは、後述する図9のフローチャー
トの処理のためのタイマ割り込みに使用される。
【0061】また、起動用プロセッサ11は、電源装置
13及びFMチューナ15を制御する。また、内部タイ
マ11aの管理、及びキー操作部18の一部のキーの入
力に対する処理を行う。また、起動用プロセッサ11
は、後述する起動時間に電源装置13を立ち上げると共
に、主プロセッサ12に対してリセット信号を出力す
る。また、この起動時間に内部タイマ11aの値を主プ
ロセッサ12に渡す。
【0062】主プロセッサ12は、内部タイマ12a、
ROM12b、及びRAM12cを有する。ROM12
bは、後述する図10〜図15のフローチャートの処理
などを行うための、主プロセッサ12の処理プログラム
を格納している。また、受信装置1に割り当てられたサ
ブフレームの先頭におけるブロック識別符号の変化のパ
ターンを格納している。
【0063】RAM12cは、主プロセッサ12のプロ
グラムのワークエリアとして使用される他、DARCデ
コーダ16から与えられたデータを一時格納するために
使用される。内部タイマ12aは、起動用プロセッサ1
1が主プロセッサを起動時に起動用プロセッサ11の内
部タイマ11aの値を渡される。これにより、主プロセ
ッサ12と起動用プロセッサ11とはほぼ同じタイマ動
作をすることとなる。内部タイマ12aは、後述する間
欠処理1及び間欠処理2のためのタイマ割り込みに使用
される。
【0064】また、主プロセッサ12は、起動時に起動
用プロセッサ11からリセット信号が供給されると、D
ARCデコーダ16を初期化する。主プロセッサ12
は、他に不揮発メモリ17、報知部19、及び表示装置
20を制御する。また、キー操作部18からのキー入力
に対する処理を行う。さらに、1間欠受信動作の終了時
など、起動用プロセッサ11に対して電源装置13の立
ち下げを指示する。
【0065】なお、起動用プロセッサ11の内部タイマ
11a及び主プロセッサ12の内部タイマ12aは、一
定範囲の誤差を有する。このため、後述する算出した比
較時間と実際のタイマの値とは、何フレームか後にずれ
る。このため、主プロセッサ12は、起動用プロセッサ
11aが有する誤差に基づいて、後述するフレーム同期
有効期限を設定する。
【0066】受信装置1は、このように起動用プロセッ
サ11及び主プロセッサ12の2チップ構成となってい
る。通常受信時においては、キー操作部18からの入力
に応答して主プロセッサ12が起動用プロセッサ11に
対して受信周波数を指示する。これにより、起動用プロ
セッサ11はFMチューナ15の同調周波数を制御す
る。
【0067】一方、間欠受信時においては、受信周波数
を起動用プロセッサ11のRAM11cに受信周波数を
記憶しておく。これにより、起動用プロセッサ11は、
主プロセッサ12の初期化、DARCデコーダ16の初
期化が行われている間に、FMチューナ15の同調周波
数を制御する。
【0068】なお、主プロセッサ12が負担する処理
は、起動用プロセッサ11が負担する処理よりも大き
い。このため、主プロセッサ11の消費電力は、起動用
プロセッサ12の消費電力よりも大きい。
【0069】電源装置13は、電源電力である電池から
与えられた電圧を所定の電圧に変換する。電源装置13
は、起動用プロセッサ11の制御によって起動し、主プ
ロセッサ12、FMチューナ15、DARCデコーダ1
6、不揮発メモリ17、キー操作部18、報知部19、
及び表示装置20へ電力を供給する。一方、起動用プロ
セッサ11の電源はバックアップされており、受信装置
1の電源スイッチ(図示せず)がオフにされているとき
でも、起動用プロセッサ11だけは常に稼働状態にあ
る。
【0070】FMチューナ15は、受信アンテナ14を
介して受信したFM信号をチューニングし、特定の周波
数の信号のみを取り出す。FMチューナ15の同調周波
数は、前述のように通常受信時と間欠受信時で制御の方
法が異なる。FMチューナ15によって取り出された特
定の周波数のFM信号は、DARCデコーダ16に入力
される。
【0071】DARCデコーダ16は、FMチューナ1
5から出力されたFM信号を復調し、復調した信号から
多重信号を分離、復調する。DARCデコーダ16は、
また、分離、復調した多重信号のブロック同期を検出す
るクロック再生回路(図示せず)を有している。なお、
DARCデコーダ16によって所定の期間(1ブロック
分+16ビットの期間の情報が送信される期間)ブロッ
ク識別符号BIC1〜BIC4が検出されない場合に、
ブロック同期が検出されなかったこととなる。
【0072】さらに、DARCデコーダ16は、受信し
たパケットについて14ビットCRCに基づいて誤り訂
正をする誤り訂正復号器(図示せず)を有しており、こ
のためのシンドローム・レジスタがある。なお、DAR
Cデコーダ16から主プロセッサ12に対して、後述す
るDARCデコーダ割り込みがかけられる。
【0073】不揮発メモリ17は、磁気メモリなどの電
源オフ時にもデータを保持するメモリで構成されてい
る。不揮発メモリ17には、後述する、比較時間、判定
許可フラグ、フレーム同期検出フラグ、ブロック同期判
断カウンタ、受信したデータのブロック識別符号などを
保持する領域が設けられている。
【0074】キー操作部18は、複数のキーを有する。
間欠受信を行うか常時受信を行うかは、キー操作部18
の所定のキー(切り換えキー)を操作することによって
切り換えることができる。この切り換えキーの入力に対
しては、主プロセッサ12だけでなく起動用プロセッサ
11も所定の処理を行う。
【0075】報知部19は、受信装置1に対する呼出デ
ータを受信したことをユーザに知らせるものである。報
知部19は、受信装置1が呼び出されていることを音声
によってユーザに知らせる音源部19aと、振動によっ
てユーザに伝える振動部19bとによって構成される。
なお、呼出を音源部19aからの音声でユーザに知らせ
るか、振動部19bによる振動でユーザに知らせるか、
或いはこの両方とするかは、キー操作部18の所定のキ
ーを操作することで切り換えることができる。
【0076】表示装置20は、液晶表示装置によって構
成され、受信した呼出データに含まれるメッセージデー
タを可視化して表示する。
【0077】以下、この実施の形態におけるFM多重放
送を利用したページングシステムの動作について説明す
る。
【0078】まず、送信装置5の動作について説明す
る。送信装置5は、まず、FMラジオ放送局がサービス
を提供するFM文字多重放送の情報やサービスセンター
4から送信の委託を受けた呼出データなどをDARC方
式のフォーマットに従って符号化する。ここで、呼出デ
ータを符号化する場合は、その呼出データは呼び出す受
信装置1のID番号に従ったサブフレームに納められ
る。この符号化したデータをFMラジオ放送電波に多重
化して、送信する。
【0079】次に、受信装置1の動作について説明す
る。受信装置が呼出データを受信する方法としては、受
信装置1の各部の電源を常時オンにする通常受信と、受
信装置1に割り当てられたサブフレームのタイミングで
のみ電源をオンにする間欠受信がある。この受信装置1
は、ユーザがFM文字多重放送の番組を見ている時には
通常受信を、それ以外の時には間欠受信を行う。以下、
それぞれの受信動作について説明する。
【0080】まず、通常受信動作について説明する。通
常受信時には、受信装置1の各部の電源はオンの状態に
なっている。このとき、FMチューナ15の同調周波数
は、主プロセッサ12からの指示に基づいて、起動用プ
ロセッサ11が制御している。
【0081】そして、主プロセッサ12が指示した周波
数で送信されてきたFM信号を、受信アンテナ14及び
FMチューナ15を介して受信し、DARCデコーダ1
6で多重情報を復調、分離する。主プロセッサ12は、
DARCデコーダ16から供給された多重信号に従って
所定の処理を行う。
【0082】次に、間欠受信動作について、図9から図
15のフローチャートを参照して説明する。
【0083】図9は、この受信装置1が間欠受信をする
ための起動用プロセッサ11のタイマ割り込み処理を示
すフローチャートである。このフローチャートの処理
は、起動用プロセッサ11の内部タイマ11aが発生す
る8msec毎のタイマ割り込みによってスタートする。
【0084】フローがスタートすると、内部タイマ11
aの値をRAM11cに設定されている起動時間と比較
し、起動時間となっているかどうかを判定する(S0
1)。この起動時間は、後述するステップS36(図1
2)の処理で設定され、或いはステップS17(図1
0)またはステップS66(図15)の処理で再設定さ
れているものである。
【0085】ステップS01で起動時間となっていない
と判定したときは、このままこのフローチャートの処理
を終了する。ステップS01で起動時間となっていると
判定したときは、電源装置13を立ち上げる(S0
2)。これにより、主プロセッサ12、FMチューナ1
5、DARCデコーダ16、不揮発メモリ17、キー操
作部18、報知部19、及び表示装置20に電力が供給
される。
【0086】次に、主プロセッサ12にリセット信号を
出力する。そして、内部タイマ11aのタイマ値を主プ
ロセッサ12の内部タイマ12aに転送する(S0
3)。ステップS03の処理により、主プロセッサ12
は初期化され、また、主プロセッサ12は、起動用プロ
セッサ11とほぼ同じタイマ動作を行うこととなる。
【0087】また、主プロセッサ12が初期化される
と、続いてDARCデコーダ16の初期化を行う。主プ
ロセッサ12がDARCデコーダ16の初期化を行って
いる間に、起動用プロセッサ11は、FMチューナ15
の同調周波数をRAM11cに記憶されている周波数に
制御する(S04)。そして、このフローチャートの処
理を終了する。
【0088】これにより受信装置1の受信動作が開始さ
れ、主プロセッサ12は、次の図10〜図15の処理を
行う。
【0089】なお、受信装置1が間欠受信動作を開始し
たときには、電源装置13を立ち上げるための起動時間
が設定されていない。従って、この場合は、起動用プロ
セッサ11の内部タイマ11aの値を起動時間の初期値
としてRAM11cに設定する。これにより、間欠受信
動作の開始時には、必ず起動用プロセッサは、電源装置
13を立ち上げ、受信装置1における受信動作が可能と
なるように初期設定する。
【0090】図10は、この受信装置1が間欠受信をす
るための主プロセッサ12の第1のタイマ割り込みの処
理(間欠処理1)を示すフローチャートである。このフ
ローチャートの処理は、主プロセッサ12の内部タイマ
12aが発生する8msec毎のタイマ割り込みによってス
タートする。
【0091】フローがスタートすると、まず、内部タイ
マ12aの値を起動用プロセッサ11のRAM11cに
書き込まれた起動時間と比較して、起動時間であるかど
うかを判定する(S11)。ここで、起動時間であるか
どうかを最初に判定するのは、FMラジオ放送の受信を
している時など、受信装置1の他の機能を使用している
ときに、主プロセッサ12自身で間欠受信するためであ
る。
【0092】ステップS11でシステムの起動時間にな
っていると判定した場合は、DARCデコーダ16など
を初期化して、多重情報の受信をできるようにする(S
12)。そして、ステップS13の処理へ進む。なお、
主プロセッサ12が起動用プロセッサ11のタイマ割り
込み(図9)によって起動された場合は、DARCデコ
ーダ16が安定して動作するまでに経過した期間によっ
て起動時間を過ぎているので、ステップS11の判定は
Noとなる。もっとも、この場合には、DARCデコー
ダ16の初期化は別にされるので、特に問題はない。
【0093】一方、ステップS11でシステムの起動時
間になっていないと判定した場合は、そのままステップ
S13の処理へ進む。
【0094】ステップS13では、フレーム同期が検出
済みであるかどうかを不揮発メモリ17内のフレーム同
期検出フラグによって判定する。このフレーム同期の検
出は、後述する図12のフローチャートの処理によって
なされ、また、ステップS42、S43(図13)の処
理で修正される。
【0095】ステップS13でフレーム同期が検出済み
であると判定した場合は、受信装置1に割り当てられた
サブフレームに切り替わるタイミング(比較時間=この
とき、ブロック識別符号のパターンを比較する)になっ
ているかどうかを判定する。この判定は、後述するステ
ップS36の処理で設定され、ステップS46の処理で
更新されて不揮発メモリ17に書き込まれている比較時
間と内部タイマ12aとを比較することにより行う(S
14)。
【0096】ステップS14で比較時間になっていると
判定した場合は、判定許可フラグを不揮発メモリ17に
セットし、ブロック識別符号のパターンの判定タイミン
グとなったことを判断できるようにする(S15)。そ
して、ステップS16の処理へ進む。
【0097】一方、ステップS13でフレーム同期が検
出済みでないと判定した場合、及びステップS14で比
較時間になっていないと判定した場合は、そのままステ
ップS16の処理へ進む。
【0098】ステップS16では、不揮発メモリ17内
のブロック同期判断カウンタの値が所定値以上であるか
どうかを判定する。このブロック同期判断カウンタの値
は、後述するステップS23またはS24の処理によっ
て設定されている。
【0099】ステップS16でブロック同期判断カウン
タの値が所定値未満であると判定した場合は、そのまま
このフローの処理を終了する。ステップS16でブロッ
ク同期判断カウンタの値が所定値以上であると判定した
場合は、起動用プロセッサ11に次の起動時間の設定と
電源のオフを指示する(S17)。
【0100】これにより、起動用プロセッサ11のRA
M11cに次の起動時間が書き込まれる。また、起動用
プロセッサ11は、電源装置13を立ち下げて、受信装
置1の電源をオフにする。
【0101】図11は、この受信装置が間欠受信をする
ための主プロセッサ12の第2のタイマ割り込みの処理
(間欠処理2)を示すフローチャートである。このフロ
ーは、内部タイマ12aからの18msec毎のタイマ割り
込みによってスタートする。すなわち、この割り込みは
多重データの1ブロック(パケット)周期で発生する。
【0102】フローがスタートすると、まず、後述する
ステップS53(図14)の処理でDARCデコーダ1
6から取り込んだブロック識別符号を不揮発メモリ17
の所定のエリアに転送する。ここで、不揮発メモリ17
には、ブロック識別符号を書き込むエリアが2つある。
また、どちらのブロック識別符号が先に書き込まれたも
のかを示すフラグがあり、古い方から更新されていく。
これにより、不揮発メモリ17には、連続した2つのブ
ロックのブロック識別符号が書き込まれる(S21)。
なお、ステップS53でブロック識別符号が取り込まれ
なかった場合には、疑似ブロック識別符号として値
“0”がそのエリアに書き込まれる。
【0103】次に、DARCデコーダ16がブロック同
期を検出できたかどうかを判定する(S22)。この判
定は、ステップS21で書き込まれたブロック識別符号
が、BIC1〜BIC4のいずれかであるかどうかを判
定することにより行う。
【0104】ステップS22でブロック同期が検出でき
たと判定した場合は、不揮発メモリ17内のブロック同
期判断カウンタの値をクリアし(S23)、ステップS
25の処理へ進む。ステップS22でブロック同期が検
出できなかったと判定した場合は、不揮発メモリ17内
のブロック同期判断カウンタの値をインクリメントし
(S24)、ステップS25の処理へ進む。
【0105】ステップS25では、フレーム同期が検出
済みであるかどうかをフレーム同期検出フラグによって
判定する。ステップS25でフレーム同期が検出済みで
ないと判定した場合は、図12のフローチャートで示す
フレーム同期検出を行う(S26)。そして、このフロ
ーチャートの処理を終了する。
【0106】ステップS25でフレーム同期が検出済み
であると判定した場合は、不揮発メモリ17内の判定許
可フラグがセットされているかどうかを判定する(S2
7)。
【0107】ステップS27で判定許可フラグがセット
されていないと判定した場合は、このフローチャートの
処理を終了する。ステップS27で判定許可フラグがセ
ットされていると判定した場合は、図13のフローチャ
ートで示す時間補正を行う(S28)。そして、このフ
ローチャートの処理を終了する。
【0108】図12は、フレーム同期検出(S26)の
処理を示すフローチャートである。フローがスタートす
ると、まず、不揮発メモリ17の所定のエリアに書き込
まれた連続した2パケット分のブロック識別符号を読み
出して、そのパターンを判定する。この判定は、主プロ
セッサ12のROM12bに格納されているブロック識
別符号のパターンと比較することによって行う(S3
1)。
【0109】ステップS31で比較したブロック識別符
号のパターンがBIC4→BIC1であった場合は、ブ
ロック番号272からブロック番号1のパケットに移行
したことがわかる。そこで、主プロセッサ12のROM
12bからフレーム同期の検出パターンを読み出し、こ
のパターンに基づいてフレーム同期を設定する(S3
2)。
【0110】ステップS31で比較したブロック識別符
号のパターンがBIC1→BIC3であった場合は、ブ
ロック番号13からブロック番号14のパケットに移行
したことがわかる。そこで、主プロセッサ12のROM
12bからフレーム同期の検出パターンを読み出し、こ
のパターンに基づいてフレーム同期を設定する(S3
3)。
【0111】ステップS31で比較したブロック識別符
号のパターンがBIC4→BIC2であった場合は、ブ
ロック番号136からブロック番号137のパケットに
移行したことがわかる。そこで、主プロセッサ12のR
OM12bからフレーム同期の検出パターンを読み出
し、このパターンに基づいてフレーム同期を設定する
(S34)。
【0112】ステップS31で比較したブロック識別符
号のパターンがBIC2→BIC3であった場合は、ブ
ロック番号149からブロック番号150のパケットに
移行したことがわかる。そこで、主プロセッサ12のR
OM12bからフレーム同期の検出パターンを読み出
し、このパターンに基づいてフレーム同期を設定する
(S35)。
【0113】ステップS36では、ステップS32乃至
S35のいずれかでフレーム同期が検出されたものとし
て、不揮発メモリ17内のフレーム同期検出フラグをセ
ットする。
【0114】フレーム同期が検出できると、受信装置1
に割り当てられたサブフレームの受信タイミングがわか
る。これにより、間欠受信動作において、起動用プロセ
ッサ11が電源装置13を立ち上げるための受信装置1
を起動する時間(起動時間)を算出する。さらに、受信
装置1に割り当てられたサブフレームの先頭ブロックの
情報を受信するタイミングを算出する。このタイミング
は、受信したパケットのブロック識別符号とROM12
bに格納されたパターンとを比較する時間(比較時間)
となる。
【0115】ここで、起動時間を算出するときには、次
のことが考慮される。まず、後述する時間補正処理のた
めに、比較時間には2つの連続したブロック識別符号が
受信できていなければならない。このため、受信装置1
に割り当てられたサブフレームよりも1つ前のパケット
が受信できなくてはならない。また、電源装置13を立
ち上げてからFMチューナ15及びDARCデコーダ1
6の動作が安定するまでの期間が必要となる。このた
め、起動時間には、例えば、比較時間より2パケット分
(36msec)前の時間が選ばれる。
【0116】さらに、フレーム同期が検出できると、フ
レーム同期を検出した時間にROM12bに記憶された
所定の期間を加えたフレーム同期有効期限を設定する。
続けて、このフレーム同期有効期限を不揮発メモリ17
に記憶する。そして、このフローチャートの処理を終了
する。
【0117】なお、内部タイマ11a、12aが計時す
る時間には誤差が含まれるので、何フレームかの期間の
後には、内部タイマ11a、12aの値に基づくフレー
ム同期は実際に受信したフレームとの間に同期ずれを生
じる。また、送信装置5がフレームの送信タイミングを
ずらすこともある。このため、フレーム同期有効期限
は、この期限が過ぎた場合に一旦検出したフレーム同期
を無効として、新たにフレーム同期の検出を行うための
期限として設定されたものである。
【0118】一方、ステップS31で、ブロック識別符
号の変化点でないと判定した場合、前領域及び後領域か
ら読み出したブロック識別符号が、BIC4→BIC
1、BIC1→BIC3、BIC4→BIC2、BIC
2→BIC3のいずれのパターンでもないと判定した場
合は、フレーム同期は検出できない(図中、エラーで示
す)。この場合、そのままこのフローチャートの処理を
終了する。
【0119】すなわち、フレーム同期は、ブロック同期
識別符号の特定の変化点で間欠処理2が発生した場合
に、検出できることとなる。
【0120】図13は、時間補正(S28)の処理を示
すフローチャートである。フローがスタートすると、ま
ず、不揮発メモリ17から連続した2パケット分のブロ
ック識別符号を読み出して、そのパターンを判定する。
この判定は、読み出した2パケット分のブロック識別符
号をROM12bに格納されているブロック識別符号の
パターンと比較することによって行う。
【0121】例えば、受信装置1がサブフレームNo.
1に割り当てられている場合は、フレーム同期が合って
いると、サブフレームが切り替わったときの連続する2
つのブロック識別符号は、BIC1→BIC3となって
いる。ところが、1ブロック分位相が進んでいるとブロ
ック識別符号はBIC1→BIC1と、1ブロック分位
相が遅れているとブロック識別符号はBIC3→BIC
3となる。
【0122】また、サブフレームNo.2の場合は、フ
レーム同期が合っているとブロック識別符号はBIC4
→BIC3となる。ところが、1ブロック分位相が進ん
でいるとブロック識別符号はBIC3→BIC4と、1
ブロック分位相が遅れているとブロック識別符号はBI
C3→BIC3となる。同様に他のサブフレームの場合
も、ブロック識別符号のパターンによってフレーム同期
が合っているか、または1ブロック分位相がずれている
かを判定することができる(S41)。
【0123】ステップS41で不揮発メモリ17から読
み出した2パケット分のブロック識別符号のパターンが
1位相進んだパターンであると判定したときは、フレー
ム同期を1ブロック分の位相だけ遅らせる補正を行う。
このとき、同時に起動時間及び比較時間も補正する(S
42)。そして、ステップS44の処理に進む。
【0124】ステップS41で不揮発メモリ17から読
み出した2パケット分のブロック識別符号のパターンに
位相ズレがないと判定したときは、そのままステップS
44の処理に進む。
【0125】ステップS41で不揮発メモリ17から読
み出した2パケット分のブロック識別符号のパターンが
1位相遅れたパターンであると判定したときは、フレー
ム同期を1ブロック分の位相だけ進ませる補正を行う。
このとき、同時に起動時間及び比較時間も補正する(S
43)。そして、ステップS44の処理に進む。
【0126】ステップS44では、ステップS41から
S43の処理によってフレーム同期が正しくなっている
ので、フレーム同期有効期限を更新する。そして、ステ
ップS46の処理に進む。
【0127】一方、ステップS41で読み出した2パケ
ット分のブロック識別符号がメインROM12bに格納
されているブロック識別符号のいずれのパターンでもな
いと判別した場合は、フレーム同期が大きくずれている
か、ブロック同期の検出ができていない場合である。そ
こで、ステップS26の処理で検出し、或いはステップ
S42またはS43の処理で補正したフレーム同期を無
効とする(S45)。そして、ステップS46の処理に
進む。
【0128】ステップS46では、まず、起動用プロセ
ッサ11のRAM11cに記憶された起動時間の更新を
行う。もっとも、起動時間は、ステップS66の処理
(図15)に示すように、1間欠受信動作の終了時に次
の起動時間が設定されるので、RAM11cに記憶され
ている起動時間に対し、ステップS42、S43の時間
補正と同様の補正を施すこととする。
【0129】また、不揮発メモリ17に記憶された比較
時間の更新を行う。この比較時間は、フレーム同期が有
効である限り他の処理で再設定されることはないので、
ここでもとの比較時間に1フレーム期間分の期間を示す
値を加え、にステップS42、S43の時間補正と同様
の補正をして不揮発メモリ17に書き込む。また、判定
許可フラグをリセットする。
【0130】なお、ステップS45でフレーム同期が無
効とされた後は、起動時間の更新のみを行う。そして、
このフローチャートの処理を終了する。
【0131】図14は、DARCデコーダ16からの割
り込みによる主プロセッサ12の処理を示すフローチャ
ートである。このフローは、DARCデコーダ16が1
パケットの行方向の誤り訂正(横訂正)を終了したタイ
ミングで、主プロセッサ12に割り込みがかけられてス
タートする。なお、このフローチャートの処理は、間欠
受信時だけでなく、通常受信時にも行われる。
【0132】フローがスタートすると、まず、DARC
デコーダ16内の誤り訂正復号器内にあるシンドローム
・レジスタの値を読み出して、正常値を示しているかど
うかを判定する(S51)。
【0133】ステップS51でシンドローム・レジスタ
の値が正常でないと判定した場合は、このフローチャー
トの処理を終了する。ステップS51でシンドローム・
レジスタの値が正常であると判定した場合は、誤り訂正
復号器による14ビットCRCの結果を読み出して、こ
れが正常であるかどうかを判定する(S52)。
【0134】ステップS52で14ビットCRCの結果
が正常でないと判定した場合は、このフローチャートの
処理を終了する。ステップS52で14ビットCRCの
結果が正常であると判定した場合は、ブロック識別符号
をそのパケットから取り出して、不揮発メモリ17内の
所定のエリアに記憶する。また、このときの内部タイマ
12aの値も不揮発メモリ17に記憶する(S53)。
【0135】次に、ステップS53で不揮発メモリ17
に記憶したブロック識別符号に基づいて、横訂正を終了
したパケットがデータパケットであるかパリティパケッ
トであるかを判定する。ここで、ブロック識別符号がB
IC1、BIC2及びBIC3の時はデータパケット
と、ブロック識別符号がBIC4の時はパリティパケッ
トと判定する(S54)。
【0136】ステップS54でパリティパケットである
と判定したとき、このフローチャートの処理を終了す
る。一方、ステップS54でデータパケットであると判
定したときは、ステップS55のデータ取り込み処理を
して、このフローチャートの処理を終了する。
【0137】図15は、データ取り込み処理(S55)
を示すフローチャートである。なお、このフローチャー
トの処理は、受信装置1が通常受信動作を行っている場
合など、他の処理を行っている場合にも呼ばれることが
ある。
【0138】フローがスタートすると、まず、受信した
多重情報のプリフィックス中に含まれるサービス識別及
びセグメントに含まれるセグメント識別に基づいて、そ
のデータパケットのデータが呼出データを示すデータで
あるかどうかを判定する(S61)。
【0139】ステップS61で呼出データであると判定
した場合は、次に受信装置1の設定モードに基づいて、
受信装置1が間欠受信動作を行っているか通常受信動作
を行っているかを判定する(S62)。
【0140】ステップS62で受信装置1が間欠受信動
作を行っていると判定した場合は、ステップS53で記
録した取り込み時間に基づいて、受信装置1に割り当て
られたサブフレーム(指定サブフレーム)のデータであ
るかどうかを判定する(S63)。
【0141】ステップS63で受信装置1に割り当てら
れたサブフレームのデータであると判定した場合は、呼
出データ中のIDグループ識別6dに基づいて、受信装
置1が属するグループに対する呼出データであるかどう
かを判定する(S64)。
【0142】ステップS64で受信装置1が属するグル
ープに対する呼出データでないと判定した場合は、さら
に、フレーム同期が検出できているかどうかを不揮発メ
モリ17内のフレーム同期検出フラグに基づいて判定す
る(S65)。
【0143】ステップS65でフレーム同期が検出でき
ていると判定した場合は、起動用プロセッサ11に次の
起動時間の設定と電源のオフを指示する(S66)。そ
して、このフローチャートの処理を終了する。
【0144】これにより、起動用プロセッサ11のRA
M11cに次の起動時間が書き込まれる。また、起動用
プロセッサ11は、電源装置13を立ち下げて、受信装
置1の電源をオフにする。なお、起動用プロセッサ11
は、次の起動時間としてもとの起動時間に1フレーム分
の期間を足した値を設定する。
【0145】一方、ステップS61で呼出データでない
と判定した場合、ステップS62で受信装置1が通常受
信動作を行っていると判定した場合、ステップS63で
受信装置1に割り当てられたサブフレームのデータでな
いと判定した場合、及びステップS64で受信装置1が
属するグループに対する呼出データであると判定した場
合、そのデータパケットを取り込んでRAM12cの所
定のエリアに書き込む(S67)。そして、このフロー
チャートの処理を終了する。
【0146】また、ステップS65でフレーム同期が検
出済みでないと判定した場合には、このままこのフロー
チャートの処理を終了する。
【0147】また、当該受信装置1に割り当てられたサ
ブフレームのすべてのデータパケットのデータを取り込
み、このデータ中のIDグループ識別6dにより当該受
信装置1が属するグループが呼び出されている場合は、
主プロセッサ12は、呼出データフォーマット中のID
番号6gが当該受信装置1のID番号を示すものである
かどうかを判定する(フローに図示せず)。
【0148】ここで、当該受信装置1のID番号を示す
ものであると判定した場合は、報知部19から音声また
は振動によって呼び出しデータを受信したことをユーザ
に報知する。また、受信したメッセージデータ6jを展
開して表示装置20に表示する。一方、当該受信装置1
が属するIDグループが呼び出されていない場合、及び
当該受信装置1のID番号を示すものでないと判定した
場合は、受信装置1において継続して動作を行う必要が
ない。そこで、ステップS66の場合と同様に、起動用
プロセッサ11に次の起動時間の設定と電源のオフを指
示する。
【0149】また、取り込んだデータのプリフィックス
中のデータパケット番号により、当該受信装置1が属す
るサブフレームの次のサブフレームに移行したと判定し
た場合にも、ステップS66の場合と同様に、起動用プ
ロセッサ11に次の起動時間の設定と電源のオフを指示
する。
【0150】以下、上記のフローチャートに基づいた処
理に従って、受信装置1が間欠受信をして、送信装置5
から受信装置1に対して送信された呼出データを受信す
る場合について説明する。なお、以下の説明において、
受信装置1はFMラジオ放送を受信しておらず、呼出デ
ータによって呼び出されるのを待ち受けているだけとす
る。
【0151】間欠受信動作を開始したときに、稼働状態
にあるのは、起動用プロセッサ11だけである。また、
間欠受信動作の開始時には内部タイマ11aの値がその
まま起動時間の初期値としてRAM11cに設定され
る。起動用プロセッサ11は、間欠受信動作を開始した
ときは、内部タイマ11aのタイマ値が起動時間となっ
たと判定する(S01)。電源装置13を立ち上げる
(S02)。これにより、主プロセッサ12、FMチュ
ーナ15、及びDARCデコーダ16などに電力が供給
される。次に、主プロセッサ12にリセット信号を出力
する。これにより、主プロセッサ12が初期化される。
また、内部タイマ11aの値を主プロセッサ12の内部
タイマ12aに転送する(S03)。
【0152】ここで、主プロセッサ12がDARCデコ
ーダ16の初期化を行っている間に、起動用プロセッサ
11は、FMチューナ15のチューニングを調整する
(S04)。これにより、主プロセッサ12による処理
が行われる。
【0153】最初の状態では、フレーム同期の検出がで
きていない。このため、8msec毎に生じる間欠処理1
は、DARCデコーダ16によってブロック同期が検出
できている限り、判定許可フラグの設定(S15)、電
源オフ(S17)等の処理を行うことなく終了する。
【0154】18msec毎に生じる間欠処理2では、DA
RCデコーダ割り込みで取り込んだブロック識別符号
(S53)が不揮発メモリ17の所定のエリアに転送さ
れる(S21)。ここで、まだ、フレーム同期の検出が
できていないので(S25)、まず、フレーム同期の検
出が行われる(S26)。
【0155】フレーム同期の検出は、不揮発メモリ17
の所定エリアに記憶されたブロック識別符号をROM1
2bに格納された所定のパターンと比較することにより
行う(S31)。ここで、不揮発メモリ17の所定のエ
リアに記憶されたブロック識別符号が所定のパターンと
一致すると判定するまでは、以上の処理が繰り返して行
われる。
【0156】不揮発メモリ17の所定のエリアに記憶さ
れたブロック識別符号が所定のパターンと一致したと判
定すると、フレーム同期が検出できる(S32〜S3
5)。そして、受信装置1に割り当てられたサブフレー
ムのタイミングもわかる。そこで、フレーム同期検出フ
ラグをセットし、起動時間及び比較時間を設定し、さら
に、フレーム同期有効期限を設定する(S36)。これ
により、間欠処理1で判定許可フラグを設定することが
でき(S15)、時間補正処理(S28)をすることが
できる。
【0157】一方、DARCデコーダ16からは、1パ
ケットのデータを受信する毎に主プロセッサ12に対し
てDARCデコーダ割り込みがかけられる。DARCデ
コーダ割り込みでは、正常なデータが受信できた時に
は、データ取込処理がされる(S55)。
【0158】データ取込処理でその受信装置1が属する
グループが呼び出されていないと判定したときは(S6
4)、継続処理が必要ない。この場合には、次の起動時
間を起動用プロセッサ11のRAM11cに設定し、電
源オフの指示を起動用プロセッサ11に出す(S6
6)。
【0159】また、取り込んだデータのプリフィックス
中のデータパケット番号により、当該受信装置1が属す
るサブフレームの次のサブフレームに移行したと判定し
た場合にも、継続処理の必要がない。この場合も、主プ
ロセッサ12は、次の起動時間を起動用プロセッサ11
のRAM11cに設定し、電源オフの指示を起動用プロ
セッサ11に出す。
【0160】さらには、当該受信装置1が属するIDグ
ループが呼び出されていない場合、また、そのIDグル
ープが呼び出されていたとしても当該受信装置1のID
番号が呼び出されていないと判定した場合も、継続処理
の必要がない。この場合も、主プロセッサ12は、次の
起動時間を起動用プロセッサ11のRAM11cに設定
し、電源オフの指示を起動用プロセッサ11に出す。
【0161】こうして、電源装置13が立ち下げられる
と、受信動作が中断する。そして、次に起動用プロセッ
サ11の内部タイマ11aがRAM11cに設定された
起動時間を計時したときに、再び電源装置13が立ち上
げられて、受信動作に入る。このとき、フレーム同期有
効期限内であれば、フレーム同期の検出をすることな
く、データ取込処理をすることができる。
【0162】一方、主プロセッサ12は、呼出データ中
のID番号によりその受信装置自体が呼び出されている
と判定したときは、報知部19の音源部19a及び/ま
たは振動部19bから呼出データを受信したことをユー
ザに通知する。また、メッセージデータ6jを表示装置
20に表示する。受信装置1は、このような動作を繰り
返して、間欠受信を行っていく。
【0163】以上説明したように、この実施の形態の受
信装置1は、主プロセッサ12と起動用プロセッサ11
の2チップ構成としていた。そして、ステップS12に
おけるシステムの立ち上げ時、主プロセッサ12がDA
RCデコーダ16、報知部19及び表示装置20を初期
化している間に、起動用プロセッサ11がFMチューナ
15を制御してチューニング周波数を調整していた。
【0164】このように主プロセッサ12と起動用プロ
セッサ11とで処理を並行して行うことによって、電源
装置13を立ち上げてから動作状態が安定するまでの期
間を短くすることができる。従って、受信装置1の動作
が安定し、動作を開始できるまでに消費する電力を小さ
くすることができる。このため、1つのマイコンですべ
ての制御を行った場合よりも、バッテリーをセーブする
ことができる。
【0165】また、この実施の形態の受信装置1は、ブ
ロック同期判断カウンタを設け、このブロック同期判断
カウンタが所定の値以上となったとき、すなわち、ブロ
ック同期が所定回数連続して検出されなかったときに
は、次の起動時間を不揮発メモリ17に設定し、電源装
置13から回路各部(起動用プロセッサ11を除く)へ
の電力の供給を停止していた(S16、17)。
【0166】これにより、電波の状態が悪く、受信した
信号のフレーム同期を検出できない状態でフレーム同期
を検出し続けることがない。このため、受信装置1のバ
ッテリーの浪費を防ぐことができる。
【0167】また、この実施の形態の受信装置1は、割
り当てられたサブフレームに切り替わるタイミングにお
ける連続した2つのパケットのブロック識別符号を調べ
(S41)、このブロック識別符号の変化によってフレ
ーム同期のズレを検出していた。そして、検出したブロ
ック識別符号のズレに基づいてフレーム同期を補正でき
るようにした(S42、S43)。
【0168】これにより、タイマ12aの精度がさほど
高くなくても、受信装置1に割り当てられたサブフレー
ムを取り込むことが可能となる。従って、高精度のタイ
マが不要となり、受信装置1の製造コストを下げること
ができる。
【0169】また、この実施の形態の受信装置1では、
フレーム同期の検出ができた場合は、タイマ12aの精
度に基づいてフレーム同期有効期限を設定し(S3
6)、この期限内では内部タイマ11a、12aの値に
基づいて、所定の間欠受信処理を行っていた。
【0170】これにより、一旦フレーム同期の検出がで
きると、その後に電波状態が悪い状態が続いても、フレ
ーム同期有効期限内であれば、受信装置1に割り当てら
れたサブフレームのデータを取り込むことができる。
【0171】また、この実施の形態の受信装置1は、割
り当てられたサブフレームに切り替わるタイミングにお
ける連続した2つのパケットのブロック識別符号を調べ
(S41)、ROM12bに格納したブロック識別符号
のパターンと一致しないときは、フレーム同期を無効と
していた(S45)。
【0172】これにより、送信装置5側のリセット動作
などによってフレーム同期が変わったときに設定してあ
るフレーム同期をすぐに無効とできるので、すぐ新たに
フレーム同期の検出を開始することができる。
【0173】上記の実施の形態の受信装置1は、主プロ
セッサ12と起動用プロセッサ11との2チップ構成と
なっていた。しかしながら、本発明は2チップ構成の場
合に限るものではない。例えば、連続してブロック同期
が検出されない場合に電源をオフにする処理(S16、
S17)は、1チップ構成の場合でも可能である。この
場合も、電波状態が悪い時にフレーム同期の検出を続け
て、バッテリーを浪費することがなくなる。
【0174】また、ブロック識別符号の変化点を検出
し、その変化の状態に基づいてフレーム同期を検出する
処理(S31〜S35)は、1チップ構成の場合でも可
能である。この場合もフレーム同期の検出が迅速にでき
る。また、タイマの精度に合わせてフレーム同期有効期
限を設定する処理(S36)も、1チップ構成の場合で
も可能である。
【0175】さらに、連続する2パケット分のブロック
識別符号によって、フレーム同期の1位相分のズレを補
正する処理(S41〜S43)も、1チップ構成の場合
でも可能である。
【0176】上記の実施の形態では、電源装置13の立
ち上げ及び立ち下げは、すべて起動用プロセッサ11に
よって制御されていた。そして、主プロセッサ12の処
理結果により電源装置13を立ち下げることが必要な場
合は、主プロセッサ12から起動用プロセッサ11にそ
のことを指示していた。しかしながら、電源装置13の
立ち下げは、主プロセッサ12によって制御されてもよ
い。
【0177】上記の実施の形態では、比較時間などを間
欠受信中の電源オフ時にも保持するため、不揮発メモリ
17を用いていた。しかしながら、起動用プロセッサ1
1と同様にバッテリバックアップされているのならば、
揮発性のメモリであってもよい。
【0178】上記の実施の形態では、シンドローム・レ
ジスタの値と14ビットCRCとが正常かどうかを判定
し(S51、S52)、両方とも正常の場合にブロック
識別符号を取り込んでいた。これにより、受信装置1の
動作の信頼性を向上させていた。しかしながら、ステッ
プS51及びS52の判定をすることなくブロック識別
符号を取り込んでも構わない。
【0179】上記の実施の形態では、ブロック識別符号
の変化点が判別できたときに、その変化の状態に基づい
てフレーム同期を設定していた(S31〜S35)。し
かしながら、フレーム同期の検出の確実性を増すため
に、さらに条件を加えてもよい。例えば、ブロック同期
が検出できた毎にカウントするカウンタを設け、このカ
ウンタが所定値以上となっていることをフレーム同期の
設定のための条件に加えてもよい。
【0180】上記の実施の形態では、受信動作の開始と
同時に起動時間の初期値を設定し、内部タイマ11aが
この初期値を計時したときに、電源装置13を立ち上げ
て、フレーム同期の検出の処理へ移っていった。しかし
ながら、受信動作の開始が指示されたときには、無条件
でフレーム同期検出の処理を行うようにしてもよい。そ
して、フレーム同期を検出し、起動時間及び比較時間を
設定した後に、主プロセッサ12から起動用プロセッサ
11に電源オフの指示を出し、そこから間欠受信動作に
移るようにしてもよい。
【0181】上記の実施の形態では、所定の内容判断に
よって継続処理の必要がないと判定した場合に、受信装
置1の電源をオフし、1間欠受信動作を終了していた。
しかしながら、1サブフレーム内のパケットの数は決ま
っており、そのサブフレームのデータが送信される期間
は決まっているので、1間欠受信動作を終了するかどう
かを主プロセッサ12の内部タイマ12aの値によって
判定してもよい。
【0182】上記の実施の形態では、起動用プロセッサ
11及び主プロセッサ12は、それぞれ内部タイマ11
a、12aを有していた。そして、起動時間及び比較時
間を判定するために内部タイマ11a及び12aの値を
用いていた。しかしながら、本発明では、起動時間及び
比較時間を判定するために、所定の間隔でカウントアッ
プまたはカウントダウンされるカウンタを用いてもよ
い。このカウンタによっても起動時間及び比較時間を判
定することができる。
【0183】上記の実施の形態では、受信装置1が属す
るサブフレームの先頭パケットとその前後のパケットに
おけるブロック識別符号のパターンを予めROM12b
に記憶していた。しかしながら、このパターンは、受信
した情報から取り込んで不揮発メモリ17に書き込んで
もよい。さらには、受信装置1に着脱可能に構成された
ICカードなどの媒体に書き込んでおいてもよい。
【0184】上記の実施の形態では、起動用プロセッサ
11及び主プロセッサ12の処理プログラムは、それぞ
れの内部ROM11b、12bに書き込まれていた。し
かし、プロセッサが処理を行うための処理プログラムを
装置本体に着脱可能なCD−ROM等の記録媒体に記録
し、本体に装着することにより本発明の動作を行えるよ
うにしてもよい。
【0185】上記の実施の形態では、FM多重放送を利
用したページングシステムに本発明を適用した場合につ
いて説明した。しかしながら、本発明の適用範囲はこれ
に限られない。例えば、他の形態のページングシステム
の受信装置における間欠受信動作にも本発明を適用する
ことができる。また、携帯電話やPHSなどの移動体通
信の間欠受信動作においても本発明を適用することがで
きる。
【0186】また、ブロック識別符号の変化の状態によ
りフレーム同期を検出し(S31〜S35)、フレーム
同期の位相のズレを補正する(S41〜S43)処理
は、間欠受信動作の場合だけでなく通常受信動作の場合
にも適用することができる。
【0187】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、第
1、第2の2つの処置装置を受信装置に設けていた。そ
して、第1の処理装置を様々な処理を行うために用い、
第2の処理装置を起動用に用いていた。この第1の処理
装置と第2の処理装置では、処理に対する負荷の小さい
第2の処理装置の方が消費電力が小さく、常に電力を供
給するのは第2の処理装置だけとした。このため、本発
明の受信装置は、1つの処理装置で間欠受信をする場合
よりも消費電力が小さくなる。
【0188】また、本発明では、所定の回数連続してブ
ロック同期を検出できなかった場合には、受信手段への
電力の供給を停止していた。このため、電波状態が悪い
場合などにフレーム同期の検索をし続けることがなく、
受信装置の電力消費を抑えることができる。
【0189】また、本発明では、フレーム同期を検出す
ると、計時手段の精度に合わせてフレーム同期を有効と
する期限を設定していた。これにより、この期限内であ
ればその受信装置に割り当てられた所定のブロックの情
報さえ受信できれば、他のブロックの情報が受信できな
いような状況でも、処理を継続して行うことができる。
【0190】また、本発明では、受信時間における連続
した2ブロック分の識別子のパターンを予め記憶してお
いたパターンと比較することによって、フレーム同期を
補正していた。これにより、その受信装置に割り当てら
れたサブフレームが送信されるタイミングを計時するた
めの計時手段に高い精度を必要としないので、受信装置
のコストを低くすることができる。
【0191】さらに、本発明では、受信時間における連
続した2ブロック分の識別子のパターンを予め記憶して
おいたパターンのいずれとも一致しない場合には、検出
したフレーム同期を無効としていた。これにより、送信
側のリセット動作などによってフレーム同期が変わった
場合に、すぐに新たなフレーム同期の検出動作に入るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるFM多重放送を利
用したページングシステムのシステム構成を示す図であ
る。
【図2】FM多重放送において送信されるデータのフレ
ームの構成を示す図である。
【図3】FM多重放送において送信されるデータの各デ
ータブロックに付加されたブロック識別符号のビットパ
ターンを示す図である。
【図4】FM多重放送において送信されるデータのサブ
フレームの構成を示す図である。
【図5】FM多重放送において送信されるデータのデー
タパケット及びプリフィックスの構成を示す図である。
【図6】FM多重放送において送信されるデータの付加
情報を送信する場合のデータグループの構成を示す図で
ある。
【図7】本発明の実施の形態におけるページングシステ
ムに用いられる呼出データのフォーマットを示す図であ
る。
【図8】本発明の実施の形態におけるFM多重放送を利
用したページングシステムに用いられる受信装置の構成
を示すブロック図である。
【図9】本発明の実施の形態における起動用プロセッサ
のタイマ割り込みの処理を示すフローチャートである。
【図10】本発明の実施の形態における主プロセッサの
第1のタイマ割り込みの処理を示すフローチャートであ
る。
【図11】本発明の実施の形態における主プロセッサの
第2のタイマ割り込みの処理を示すフローチャートであ
る。
【図12】本発明の実施の形態におけるフレーム同期検
出の処理を示すフローチャートである。
【図13】本発明の実施の形態における時間補正の処理
を示すフローチャートである。
【図14】本発明の実施の形態におけるDARCデコー
ダから主プロセッサへの割り込みの処理を示すフローチ
ャートである。
【図15】本発明の実施の形態におけるデータ取込処理
の処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1・・・受信装置、11・・・起動用プロセッサ、11a・・・
内部タイマ、11b・・・ROM、11c・・・RAM、12
・・・主プロセッサ、12a・・・内部タイマ、12b・・・R
OM、12c・・・RAM、13・・・電源装置、14・・・受
信アンテナ、15・・・FMチューナ、16・・・DARCデ
コーダ、17・・・不揮発メモリ、18・・・キー操作部、1
9・・・報知部、20・・・表示装置、2・・・電話機、3・・・電
話回線網、4・・・サービスセンター、5・・・送信装置

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】同期検出のための識別子をそれぞれ有する
    複数のブロックが1フレーム中に含まれる情報を受信す
    る受信手段と、 この受信手段が受信した情報のフレーム同期を前記識別
    子に基づいて検出するフレーム同期検出手段と、このフ
    レーム同期検出手段が検出したフレーム同期に基づいて
    起動時間を算出する起動時間算出手段と、前記受信手段
    が受信した情報を処理する情報処理手段と、を有する第
    1の処理装置と、 前記起動時間算出手段が算出した前記起動時間を記憶す
    る記憶手段と、時間を計時する計時手段と、この記憶手
    段に記憶された前記起動時間と前記計時手段が計時した
    時間とを比較する比較手段とを有する、バックアップ電
    源から電力が供給される第2の処理装置と、 前記比較手段の比較結果に応答して前記受信手段及び前
    記第1の処理装置に電力を供給し、前記情報処理手段の
    処理結果に応答して前記受信手段及び前記第1の処理装
    置への電力の供給を停止する電源装置と、 を備えることを特徴とする受信装置。
  2. 【請求項2】前記第1の処理装置は、さらに、前記フレ
    ーム同期検出手段が検出したフレーム同期に基づいて前
    記受信手段が所定のブロックを受信する受信時間を算出
    する受信時間算出手段と、前記電源装置から電力が供給
    されたときに前記第2の処理装置が有する計時手段が計
    時した時間が転送される計時手段と、この計時手段が計
    時した時間と前記受信時間算出手段が算出した受信時間
    とを比較する受信時間比較手段とを有し、 前記情報処理手段は、前記受信時間比較手段の比較結果
    に応答して、前記受信手段が受信した前記所定のブロッ
    ク以後のブロックの情報を処理するものである、 ことを特徴とする請求項1に記載の受信装置。
  3. 【請求項3】前記起動時間算出手段が算出する前記起動
    時間は、前記受信時間よりも前記電源装置が前記受信手
    段に電力の供給を開始してから前記受信手段の動作が安
    定するまでに必要な期間だけ前の時間である、 ことを特徴とする請求項2に記載の受信装置。
  4. 【請求項4】前記情報は、特定の周波数の電波によって
    搬送され、 前記第2の処理装置は、さらに、前記受信手段が前記情
    報を受信するための周波数を制御する手段を有する、 ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載
    の受信装置。
  5. 【請求項5】前記受信手段は、前記情報のブロック同期
    を前記識別子に基づいて検出するブロック同期検出手段
    を備え、 前記第1の処理装置は、さらに、前記ブロック同期検出
    手段が前記情報のブロック同期を連続して検出しなかっ
    た回数を計数する計数手段を有し、 前記電源装置は、さらに、前記計数手段が計数した回数
    に応答して前記第1の処理装置及び前記受信手段への電
    力の供給を停止する、 ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載
    の受信装置。
  6. 【請求項6】前記第1の処理装置は、前記電源装置が前
    記受信手段及び前記第1の処理装置への電力の供給を停
    止する前に、前記記憶手段に次の起動時間を記憶させる
    手段を備える、 ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載
    の受信装置。
  7. 【請求項7】前記第1の処理装置は、さらに、前記フレ
    ーム同期検出手段がフレーム同期を検出してから所定期
    間後の時間を設定する期限設定手段と、この期限設定手
    段に設定された前記時間を経過したかどうかを判別する
    判別手段と、この判別手段の判別結果に応答して前記フ
    レーム同期検出手段が検出したフレーム同期を無効にす
    るフレーム同期無効手段とを有する、 ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載
    の受信装置。
  8. 【請求項8】前記受信手段が受信した情報の連続した2
    つのブロックの前記識別子を記憶する識別子記憶手段
    と、 前記所定のブロックとその前後のブロックの前記識別子
    のパターンを記憶するパターン記憶手段と、を備え、 前記第1の処理装置は、さらに、前記受信時間において
    前記識別子記憶手段に記憶された連続した2つのブロッ
    クの前記識別子と前記パターン記憶手段に記憶された前
    記識別子のパターンとを比較する識別子比較手段と、こ
    の識別子比較手段の比較結果に応答して前記起動時間を
    補正する時間補正手段とを有する、 ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載
    の受信装置。
  9. 【請求項9】前記時間補正手段は、さらに、前記受信時
    間をも補正する、 ことを特徴とする請求項8に記載の受信装置。
  10. 【請求項10】前記第1の処理装置は、さらに、前記時
    間補正手段が前記起動時間を補正したときに、前記期限
    設定手段に設定した期限を更新する手段を有する、 ことを特徴とする請求項8または9に記載の受信装置。
  11. 【請求項11】前記第1の処理装置は、前記識別子比較
    手段の比較結果が前記パターン記憶手段に記憶されたパ
    ターンと一致しなかったときに、前記フレーム同期検出
    手段が検出したフレーム同期を無効とするフレーム同期
    無効手段を有する、 ことを特徴とする請求項8または10に記載の受信装
    置。
  12. 【請求項12】前記フレームは、複数のサブフレームに
    分割され、かつ、この複数のサブフレームのいずれかが
    前記受信装置を選択呼出する情報を含み、 前記所定のブロックは、前記受信装置を選択呼出する情
    報を含む前記複数のサブフレームのいずれかの先頭のブ
    ロックである、 ことを特徴とする請求項2または3に記載の受信装置。
  13. 【請求項13】同期検出のための識別子をそれぞれ有す
    る複数のブロックが1フレーム中に含まれる情報を受信
    する受信手段と、 この受信手段に電力を供給する電源手段と、 前記受信手段が受信した前記情報のブロック同期を前記
    識別子に基づいて検出するブロック同期検出手段と、 このブロック同期検出手段が前記情報のブロック同期を
    連続して検出しなかった回数を計数する計数手段と、 この計数手段が計数した回数が所定値以上となったとき
    に、前記電源手段から前記受信手段への電力の供給を停
    止する制御手段と、 を備えることを特徴とする受信装置。
  14. 【請求項14】同期検出のための識別子をそれぞれ有す
    る複数のブロックが1フレーム中に含まれる情報を受信
    する受信手段と、 この受信手段が受信した情報のフレーム同期を前記識別
    子に基づいて検出するフレーム同期検出手段と、 このフレーム同期検出手段がフレーム同期を検出してか
    ら所定期間経過したかどうかを判別する期間判別手段
    と、この期間判別手段の判別結果に応答して前記フレー
    ム同期検出手段が検出したフレーム同期を無効にするフ
    レーム同期無効手段と、 を備えることを特徴とする受信装置。
  15. 【請求項15】同期検出のための識別子をそれぞれ有す
    る複数のブロックが1フレーム中に含まれる情報を受信
    する受信手段と、 この受信手段が受信した情報のフレーム同期を前記識別
    子に基づいて検出するフレーム同期検出手段と、 このフレーム同期検出手段が検出したフレーム同期に基
    づいて前記受信手段が前記複数のブロック中の所定のブ
    ロックの情報を受信する受信時間を算出する受信時間算
    出手段と、 前記受信手段が受信した情報の連続した2つのブロック
    の前記識別子を記憶する識別子記憶手段と、 前記所定のブロックとその前後のブロックの前記識別子
    のパターンを記憶するパターン記憶手段と、 前記受信時間において前記識別子記憶手段に記憶された
    連続した2つのブロックの前記識別子と前記パターン記
    憶手段に記憶された前記識別子のパターンとを比較する
    比較手段と、 この比較手段の比較結果に応答して前記フレーム同期検
    出手段が検出した受信時間を補正する時間補正手段と、 を備えることを特徴とする受信装置。
  16. 【請求項16】同期検出のための識別子をそれぞれ有す
    る複数のブロックが1フレーム中に含まれる情報を受信
    する受信手段と、 この受信手段が受信した情報のフレーム同期を前記識別
    子に基づいて検出するフレーム同期検出手段と、 このフレーム同期検出手段が検出したフレーム同期に基
    づいて前記受信手段が前記複数のブロック中の所定のブ
    ロックの情報を受信する受信時間を算出する受信時間算
    出手段と、 前記受信手段が受信した情報の連続した2つのブロック
    の前記識別子を記憶する識別子記憶手段と、 前記所定のブロックとその前後のブロックの前記識別子
    のパターンを記憶するパターン記憶手段と、 前記受信時間において前記識別子記憶手段に記憶された
    連続した2つのブロックの前記識別子と前記パターン記
    憶手段に記憶された前記識別子のパターンとを比較する
    比較手段と、 この比較手段の比較結果が前記パターン記憶手段に記憶
    された前記パターンと一致しなかったときに、前記フレ
    ーム同期検出手段が検出したフレーム同期を無効とする
    フレーム同期無効手段と、 を備えることを特徴とする受信装置。
  17. 【請求項17】電源装置から電力を供給されている受信
    手段が、同期検出のための識別子を有する情報を受信す
    る第1のステップと、 この第1のステップで受信した前記情報の同期を前記識
    別子に基づいて検出する第2のステップと、 この第2のステップで連続して前記情報の同期を検出し
    なかった回数を計数する第3のステップと、 この第3のステップで計数した回数が所定値以上となっ
    たときに、前記電源装置から前記受信手段への電力の供
    給を停止する第4のステップと、 を含むことを特徴とする受信方法。
  18. 【請求項18】同期検出のための識別子をそれぞれ有す
    る複数のブロックが1フレーム中に含まれる情報中の2
    つ以上の連続した前記識別子の状態が前記情報中で1つ
    しかない識別子のパターンを予め記憶しておくパターン
    記憶ステップと、 前記同期検出のための識別子をそれぞれ有する複数のブ
    ロックが1フレーム中に含まれる情報を受信する受信ス
    テップと、 この受信ステップで受信した前記情報中の前記識別子を
    2つ以上連続して記憶する識別子記憶ステップと、 この識別子記憶ステップで記憶した2つ以上の連続した
    前記識別子と前記パターン記憶ステップで予め記憶した
    前記識別子のパターンとを比較する比較ステップと、 この比較ステップでの比較結果に応答して、前記情報の
    フレーム同期を検出するフレーム同期検出ステップと、 このフレーム同期検出ステップでフレーム同期を検出し
    た後、所定の期間を経過したかどうかを判定する期間判
    定ステップと、 この期間判定ステップで前記所定の期間を経過したとき
    に、前記フレーム同期検出ステップで検出したフレーム
    同期を無効とするフレーム同期無効ステップと、 を含むことを特徴とする受信方法。
  19. 【請求項19】同期検出のための識別子をそれぞれ有す
    る複数のブロックが1フレーム中に含まれる情報中の2
    つ以上の連続した前記識別子の状態が前記情報中で1つ
    しかない識別子のパターンを予め記憶しておく第1のパ
    ターン記憶ステップと、 前記複数のブロック中の所定のブロックとその前後のブ
    ロックの識別子のパターンを記憶する第2のパターン記
    憶ステップと、 前記同期検出のための識別子をそれぞれ有する複数のブ
    ロックが1フレーム中に含まれる情報を受信する受信ス
    テップと、 この受信ステップで受信した前記情報中の前記識別子を
    2つ以上連続して記憶する識別子記憶ステップと、 この識別子記憶ステップで記憶した2つ以上の連続した
    前記識別子と前記第1のパターン記憶ステップで予め記
    憶した前記識別子のパターンとを比較する第1の比較ス
    テップと、 この第1の比較ステップでの比較結果に応答して、前記
    情報のフレーム同期を検出する同期検出ステップと、 前記同期検出ステップで検出したフレーム同期に基づい
    て前記所定のブロックを受信する受信時間を設定する受
    信時間設定ステップと、 前記受信時間設定ステップで設定した時間を計時手段が
    計時したときに、前記第2のパターン記憶ステップで記
    憶した前記識別子のパターンと前記識別子記憶ステップ
    で記憶した識別子とを比較する第2の比較ステップと、 この第2の比較ステップでの比較結果に応答して、前記
    受信時間設定ステップで設定した受信時間を補正する時
    間補正ステップと、 を含むことを特徴とする受信方法。
  20. 【請求項20】前記第2の比較ステップでの比較結果
    が、前記第2のパターン記憶ステップで記憶した前記識
    別子のパターンと一致しないときに、前記同期検出ステ
    ップで検出したフレーム同期を無効とする同期無効ステ
    ップを含む、 ことを特徴とする請求項19に記載の受信方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011508487A (ja) * 2007-12-12 2011-03-10 クゥアルコム・インコーポレイテッド ページング性能に基づいたセットアップ時間の動的な調整

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