JPH10178071A - チップボンディング装置及びチップボンディング方法 - Google Patents

チップボンディング装置及びチップボンディング方法

Info

Publication number
JPH10178071A
JPH10178071A JP33738296A JP33738296A JPH10178071A JP H10178071 A JPH10178071 A JP H10178071A JP 33738296 A JP33738296 A JP 33738296A JP 33738296 A JP33738296 A JP 33738296A JP H10178071 A JPH10178071 A JP H10178071A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bonding
semiconductor chip
circuit board
chip
bump
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP33738296A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisaki Koyama
寿樹 小山
Tatsu Terasaki
達 寺崎
Saneharu Togawa
実栄 戸川
Toru Terada
透 寺田
Yasuhisa Matsumoto
康久 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Shibuya Corp
Original Assignee
Shibuya Kogyo Co Ltd
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shibuya Kogyo Co Ltd, Sony Corp filed Critical Shibuya Kogyo Co Ltd
Priority to JP33738296A priority Critical patent/JPH10178071A/ja
Publication of JPH10178071A publication Critical patent/JPH10178071A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Wire Bonding (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 バンプ付きの回路基板に半導体チップを接続
する場合に確実な金属接合を実現することができなかっ
た。 【解決手段】 複数の電極パッドを有する半導体チップ
1を回路基板3上の導体パターンにバンプを介して接続
するチップボンディング装置であり、半導体チップ1を
保持するボンディングツール2と、半導体チップ1と対
向する状態で回路基板3を保持するボンディングステー
ジ4と、ボンディングツール2で保持した半導体チップ
1とボンディングステージ4で保持した回路基板3とを
バンプを介して加圧接触させる加圧手段と、加圧手段の
加圧方向と直交する方向にボンディングステージ4を微
動させるスクラブ機能部7とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ベアチップ方式の
実装技術に用いて好適なチップボンディング装置及びチ
ップボンディング方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、高密度実装を実現する手法の一
つとして、半導体チップの電極パッド(アルミニウム・
パッド)上にバンプを形成し、これをフェースダウンで
回路基板上の導体パターンに接続するベアチップ方式
(フリップチップ方式)が知られている。図7はこのベ
アチップ方式に用いられる従来のチップボンディング装
置の概略構成図である。図7に示すチップボンディング
装置は、主として、半導体チップ50を保持するボンデ
ィングツール51と、回路基板52を保持するボンディ
ングステージ53と、これらを駆動する駆動系から構成
されている。
【0003】このうち、ボンディングツール51は、そ
のツール先端部(図中下端部)に図示せぬ真空吸着部を
有し、この真空吸着部にて半導体チップ50をフェース
ダウン、つまり電極形成面が下向きになるように保持す
るものである。またボンディングツール51には、図示
せぬ加熱用のヒータとともに、ボンディング荷重を検知
するためのロードセルが内蔵されている。このボンディ
ングツール51は、サーボモータ54の駆動によってZ
方向(垂直方向)に移動可能に支持されている。またサ
ーボモータ54の回転駆動は、コントローラ55からの
ドライブ信号により制御される構成となっている。
【0004】一方、ボンディングステージ53は、その
ステージ上に図示せぬ真空吸着部を有し、この真空吸着
部にて回路基板52のチップ実装面側が上向きになるよ
う、回路基板52を半導体チップ50と対向する状態で
保持するものである。またボンディングステージ53に
も図示せぬ加熱用のヒータが内蔵されている。このボン
ディングステージ53は、サーボモータ56の駆動によ
ってXY方向(水平方向)に移動可能に支持されてい
る。またサーボモータ56の回転駆動は、コントローラ
57からのドライブ信号により制御される構成となって
いる。
【0005】続いて、上記従来のチップボンディング装
置の動作について説明する。先ず、図7に示したよう
に、ボンディングツール51の先端部に電極形成面側を
下向きにして半導体チップ50を吸着させる一方、ボン
ディングステージ53上にチップ実装面側を上向きにし
て回路基板52を吸着させる。次に、サーボモータ56
を駆動しつつ、半導体チップ50の電極パッド(不図
示)と回路基板52の導体パターン(不図示)との位置
合わせを行ったのち、サーボモータ54の駆動によりボ
ンディングツール51を下降させて半導体チップ50と
回路基板52とを接触させる。このとき、半導体チップ
50の電極パッド上には図示せぬバンプが形成されてい
ることから、このバンプを介して半導体チップ50と回
路基板52とが接触する。また、半導体チップ50及び
回路基板52はそれぞれ図示せぬヒータにより加熱され
た状態で接触し、その接触圧(ボンディング荷重)が所
定のレベルに達した時点でボンディングツール51の下
降動作が停止する。これにより半導体チップ50上のバ
ンプが回路基板52上の導体パターンに熱圧着され、両
者の間に電気的かつ機械的な接続状態が得られる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで周知のベアチ
ップ方式(フリップチップ方式)では、半導体チップ5
0の電極パッド上にメッキ法等によってバンプを形成す
ることから、半導体製造メーカにとっては、バンプ形成
のための工程を新たに付加する必要があり、ウエハ処理
工程が長くなるという不都合があった。そこで近年にお
いては、図8に示すようにチップ実装基板となる回路基
板52側にバンプ58を形成し、このバンプ58を半導
体チップ50の電極パッド59に接合するようにした新
規なベアチップ実装技術が提案されている。
【0007】しかしながら図8に示すベアチップ実装技
術を採用した場合は、チップボンディングを行うまでの
間に半導体チップ50の電極パッド59表面が経時的に
酸化し、これによって強固な酸化膜が形成されてしまう
ことから、図9に示すように従来のチップボンディング
装置による加熱・加圧作用だけでは電極パッド59表面
の酸化膜60を十分に破壊することができなかった。そ
のため、図10に示すように酸化膜60の内層のアルミ
ニウム新生面59aとバンプ金属58aとが十分に接触
せず、これによって両者間での合金形成が不十分とな
り、確実な金属接合を実現することができなかった。そ
の結果、ボンディング後の導通不良や環境試験での接続
抵抗劣化等を引き起し、チップボンディング工程での歩
留りや製品トータルの信頼性を低下させるという問題を
招いていた。
【0008】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、その目的とするところは、バンプ付きの回
路基板に半導体チップを接続する場合においても確実な
金属接合を実現することができるチップボンディング装
置及びチップボンディング方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するためになされたもので、複数の電極パッドを有す
る半導体チップを回路基板上の導体パターンにバンプを
介して接続するチップボンディング装置において、半導
体チップを保持するボンディングツールと、半導体チッ
プと対向する状態で回路基板を保持するボンディングス
テージと、ボンディングツールで保持した半導体チップ
とボンディングステージで保持した回路基板とをバンプ
を介して加圧接触させる加圧手段と、ボンディングツー
ルとボンディングステージとを加圧手段の加圧方向と直
交する方向に相対的に微動させるスクラブ手段とを備え
た構成となっている。
【0010】上記構成からなるチップボンディング装置
においては、ボンディングツールに保持された半導体チ
ップを、これに対向する状態でボンディングステージに
保持された回路基板にバンプを介して加圧接触させる。
このとき、バンプが回路基板側に形成されている場合で
も、スクラブ手段でもって加圧手段の加圧方向と直交す
る方向にボンディングツールとボンディングステージと
を相対的に微動させることにより、回路基板上のバンプ
が半導体チップの電極パッド表面に擦られる。このスク
ラブ作用が付加されることで、電極パッド表面の酸化膜
が破壊され、バンプと電極パッドとの間に確実な金属接
合が得られる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しつつ詳細に説明する。図1は本発明に係
るチップボンディング装置の第1実施形態を示す概略構
成図である。図1に示すチップボンディング装置は、主
として、半導体チップ1を保持するボンディングツール
2と、回路基板3を保持するボンディングステージ4
と、ボンディングツール1を昇降自在に支持するツール
駆動系5と、ボンディングステージ4を水平移動自在に
支持するステージ駆動系6と、ボンディングステージ4
を水平方向に微動させるためのスクラブ機能部7とから
構成されている。
【0012】ボンディングツール2は、そのツール先端
部(図中下端部)に図示せぬ真空吸着部を有し、この真
空吸着部にて半導体チップ1をフェースダウン、つまり
電極形成面が下向きになるように保持するものである。
またボンディングツール2には、図示せぬ加熱用のヒー
タとともに、ボンディング荷重を検知するためのロード
セルが内蔵されている。
【0013】ボンディングステージ4は、そのステージ
上に図示せぬ真空吸着部を有し、この真空吸着部にて回
路基板3のチップ実装面側が上向きになるよう、回路基
板3を半導体チップ1と対向する状態で保持するもので
ある。
【0014】ツール駆動系5は、駆動源となるサーボモ
ータ7と、このサーボモータ7を制御するコントローラ
8と、サーボモータ7とボンディングツール2とを連結
する連結機構9等から成るもので、駆動対象となるボン
ディングツール2をZ方向(垂直方向)に移動可能に支
持している。
【0015】ステージ移動系6は、駆動源となるサーボ
モータ10と、このサーボモータ10を制御するコント
ローラ11と、サーボモータ10とボンディングステー
ジ4との間を連結する連結機構12等から成るもので、
駆動対象となるボンディングステージ4をXY方向(水
平方向)に移動可能に支持している。
【0016】スクラブ機能部7は、ボンディングステー
ジ4をXY方向(水平方向)に微動させるもので、例え
ば上述したステージ駆動系6とは独立したかたちでボン
ディングステージ4の基板保持部分4a(図中ステージ
上部)のみをXY方向に微動させる駆動系、或いはステ
ージ駆動系6に高精度なサーボモータ10を採用し、こ
のサーボモータ10をコントローラ11からのドライブ
信号により正逆回転させることでボンディングステージ
4をXY方向に微動させる駆動系により構成される。
【0017】このスクラブ機能部7によるスクラブ量、
スクラブスピード、スクラブ回数等については、ステー
ジ移動方向となるX,Y方向ごとに、その駆動系の動作
制御プログラムを変更することで任意に設定できる構成
になっている。また、スクラブ機能部7は、他のボンデ
ィングパラメータから独立しているため、スクラブ動作
を開始するタイミングや、その時のボンディング条件
(温度,荷重等)についても任意に設定できる構成にな
っている。
【0018】続いて、本第1実施形態のチップボンディ
ング装置の動作について説明する。なお、ここでは回路
基板3の導体パターン上にバンプが形成され、このバン
プ付きの回路基板3に半導体チップ1を接続する場合に
ついて説明する。先ず、図1に示したように、ボンディ
ングツール2の先端部に電極形成面側を下向きにして半
導体チップ1を吸着させる一方、ボンディングステージ
4上にチップ実装面側を上向きにして回路基板3を吸着
させる。次に、サーボモータ10を駆動しつつ、半導体
チップ1の電極パッド(不図示)と回路基板3のバンプ
(不図示)との位置合わせを行ったのち、サーボモータ
7の駆動によりボンディングツール2を下降させて半導
体チップ1と回路基板3とを接触させる。
【0019】このとき、先にも述べたとおり回路基板3
上にバンプが形成されていることから、このバンプを介
して半導体チップ1と回路基板3とが接触し、その接触
圧(ボンディング荷重)が所定のレベルに達した時点で
ボンディングツール2の下降動作が停止し、この状態で
半導体チップ1が図示せぬヒータにより所定の温度に加
熱される。なお、半導体チップ1を加熱するタイミング
は、回路基板3との接触前に設定してもよいが、本出願
人による実験では、上述のように接触後に半導体チップ
1を加熱した方が良好な結果が得られた。
【0020】この加熱・加圧状態の下で、スクラブ機能
部7がボンディングステージ4をXY方向に微動させ
る。そうすると図2に示すように、半導体チップ1の電
極パッド13が固定の状態で、回路基板3上のバンプ1
4がボンディングステージ4と一体に水平微動するた
め、電極パッド13表面の酸化膜15にバンプ14が擦
り付けられる。このスクラブ作用がボンディングツール
2とボンディングステージ4の加熱・加圧作用に付加さ
れることで、電極パッド13表面の強固な酸化膜15が
破壊される。その結果、図3に示すように、酸化膜15
の内層のアルミニウム新生面13aとバンプ金属14a
とが十分に接触した状態となるため、両者間での合金形
成が促進されて確実な金属接合が実現される。
【0021】ここで本出願人は、上記スクラブ作用の付
加効果を確認するために、以下のようなボンディング試
験を実施した。先ず、試験用のサンプルとして、全面ア
ルミニウム蒸着の半導体チップ1と、ポリイミドフィル
ムを基板ベース材料に採用した回路基板3とをそれぞれ
8個ずつ用意した。また、各々の回路基板3の導体パタ
ーン材料には銅を採用し、その導体パターン上に160
個の金バンプを形成したものを用意した。
【0022】一方、ボンディング条件としては、「スク
ラブ無し」の場合と「スクラブ有り」の場合とに区分
し、「スクラブ有り」の場合の条件としては〔スクラブ
量:20μm、スクラブスピード:20μm/秒、スク
ラブ回数:X,Y方向にそれぞれ1往復〕に設定し、そ
の他の条件についてはスクラブの有無に関わらずいずれ
も〔温度:350℃、ボンディング荷重:100g、ボ
ンディング時間:10秒〕に設定した。
【0023】このようなボンディング条件で実際に各々
の半導体チップ1をバンプ付きの回路基板3に接続(ボ
ンディング)し、それぞれのボンディング結果を次式で
示す「良品率(%)」で評価してみた。 良品率=(電気的導通がとれたバンプ数)÷(全バンプ
数:160個)×100 そうしたところ、「スクラブ無し」の場合には、サンプ
ルNO. 1=61%、サンルNO. 2=100%、サンプル
NO. 3=60%、サンプルNO. 4=90%となり、平均
=78%という結果であったのに対し、「スクラブ有
り」の場合には、サンプルNO. 1〜NO. 4でいずれも1
00%というきわめて良好な結果が得られた。これによ
り、チップボンディング時のスクラブ作用がボンディン
グ結果に顕著な効果をもたらすことが実証された。
【0024】図4は本発明に係るチップボンディング装
置の第2実施形態を示す概略構成図である。図4に示す
チップボンディング装置においては、上記第1実施形態
の装置構成と異なる点として、スクラブ機能部16がボ
ンディングツール2をθ方向(回転方向)に微動し得る
構成となっている。このスクラブ機能部16は、例えば
図示はしないがボンディングツール2に歯車伝達機構,
ベルト伝達機構等を介して回転力を付与するサーボモー
タと、このサーボモータを制御するコントローラとから
成るもので、コントローラからのドライブ信号に従って
サーボモータを正逆回転させることでボンディングツー
ル2をθ方向に微動させるものである。
【0025】このスクラブ機能部16によるθ方向のス
クラブ量、スクラブスピード、スクラブ回数等について
は、その駆動系の動作制御プログラムを変更することで
任意に設定できる構成になっている。また、スクラブ機
能部16も、他のボンディングパラメータから独立して
いるため、スクラブ動作を開始するタイミングや、その
時のボンディング条件(温度,荷重等)についても任意
に設定できる構成になっている。
【0026】上記構成からなるチップボンディング装置
では、上記第1実施形態と同様の手順で半導体チップ1
と回路基板3とをバンプを介して加圧接触させた際に、
スクラブ機能部16によってボンディングツール2をθ
方向に微動させる。そうすると、回路基板3上のバンプ
が固定の状態で、半導体チップ1の電極パッドがθ方向
に微動するため、先程と同様に電極パッド表面の酸化膜
にバンプが擦り付けられ、このスクラブ作用によって電
極パッド表面の酸化膜が破壊される。その結果、酸化膜
の内層のアルミニウム新生面とバンプ金属とが十分に接
触した状態となるため、両者間で確実な金属接合が実現
される。
【0027】図5は本発明に係るチップボンディング装
置の第3実施形態を示す概略構成図である。図5に示す
チップボンディング装置では、上記第1実施形態におけ
るスクラブ機能部7と上記第2実施形態におけるスクラ
ブ機能部16の両方を備えた構成となっている。
【0028】この第3実施形態の場合には、上記同様の
手順で半導体チップ1と回路基板3とをバンプを介して
加圧接触させた際に、スクラブ機能部7によってボンデ
ィングステージ4をXY方向に微動させるとともに、ス
クラブ機能部16によってボンディングツール2をθ方
向に微動させる。そうすると、回路基板3上のバンプは
XY方向に微動し、半導体チップ1の電極パッドはθ方
向に微動するため、先程と同様に電極パッド表面の酸化
膜にバンプが擦り付けられ、このスクラブ作用によって
電極パッド表面の酸化膜が破壊される。その結果、酸化
膜の内層のアルミニウム新生面とバンプ金属とが十分に
接触した状態となるため、両者間で確実な金属接合が実
現される。なお、スクラブ機能部7によるステージ微動
とスクラブ機能部16によるツール微動とは同時に行っ
てもよいし、順不同で個別に行ってもよい。
【0029】図6は本発明に係るチップボンディング装
置の第4実施形態を示す概略構成図である。図6に示す
チップボンディング装置においては、スクラブ機能部1
7が超音波振動をもってボンディングツール2を水平方
向に微動し得る構成となっている。このスクラブ機能部
17は、超音波振動子等の発振源17aで生成された超
音波振動をボンディングツール2に伝達するもので、発
振源17aの駆動はツール昇降用のサーボモータ7と同
様にコントローラ8からのドライブ信号によって制御さ
れる構成となっている。
【0030】この第4実施形態の場合には、上記同様の
手順で半導体チップ1と回路基板3とをバンプを介して
加圧接触させた際に、スクラブ機能部17が超音波振動
をもってボンディングツール2を水平方向に微動させ
る。そうすると、回路基板3上のバンプが固定の状態
で、半導体チップ1の電極パッドが水平方向に超音波振
動(微動)するため、先程と同様に電極パッド表面の酸
化膜にバンプが擦り付けられ、このスクラブ作用によっ
て電極パッド表面の酸化膜が破壊される。その結果、酸
化膜の内層のアルミニウム新生面とバンプ金属とが十分
に接触した状態となるため、両者間で確実な金属接合が
実現される。
【0031】ちなみに、超音波振動によるスクラブ作用
は上記第1〜第3実施形態の場合に比較して若干、半導
体チップ1の電極パッドにダメージを与えやすい傾向に
あるため、この点を考慮して超音波振動の印加時間や他
のボンディングパラメータ(ボンディング荷重、ボンデ
ィング時間等)を適宜設定することが肝要である。
【0032】また、本第4実施形態の超音波振動による
スクラブ機能部17については、ボンディングツール2
とボンディングステージ4の少なくともいずれか一方を
水平方向に微動させる構成であればよく、さらに上記第
1〜第3実施形態における各スクラブ機能部7,16と
適宜組み合わせた構成であってもよい。
【0033】加えて、本発明に係るチップボンディング
装置及び方法については、上記第1〜第4実施形態のよ
うにバンプ付きの回路基板3に半導体チップ1を接続す
る場合に限らず、バンプ付きの半導体チップを回路基板
に接続する場合にも同様に適用することができる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、半
導体チップを保持するボンディングツールと回路基板を
保持するボンディングステージとを、加圧手段の加圧方
向と直交する方向に相対的に微動させるスクラブ手段を
備えた構成となっているため、実際のボンディング動作
時においては、半導体チップと回路基板とをバンプを介
して加圧接触させた際に、上記スクラブ手段によって半
導体チップと回路基板とを相対的に微動させることによ
り、バンプ付きの回路基板に半導体チップを接続する場
合でも、電極パッド表面の酸化膜を十分に破壊して確実
な金属接合を実現することができる。その結果、チップ
ボンディング工程での歩留りが向上するとともに、信頼
性の高いベアチップ型の半導体装置を提供することが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るチップボンディング装置の第1実
施形態を示す概略構成図である。
【図2】本発明によるスクラブ動作を説明する図であ
る。
【図3】本発明による電極間の接合状態を示す模式図で
ある。
【図4】本発明に係るチップボンディング装置の第2実
施形態を示す概略構成図である。
【図5】本発明に係るチップボンディング装置の第3実
施形態を示す概略構成図である。
【図6】本発明に係るチップボンディング装置の第4実
施形態を示す概略構成図である。
【図7】従来のチップボンディング装置を示す概略構成
図である。
【図8】ベアチップ方式の実装例を示す図である。
【図9】従来の課題を説明するための図である。
【図10】従来装置による電極間の接合状態を示す模式
図である。
【符号の説明】
1 半導体チップ 2 ボンディングツール 3
回路基板 4 ボンディングステージ 5 ツール駆動系 6
ステージ駆動系 7,16,17 スクラブ機能部 13 電極パッド
14 バンプ
フロントページの続き (72)発明者 戸川 実栄 大分県東国東郡国東町大字小原3319番地の 2 ソニー大分株式会社内 (72)発明者 寺田 透 石川県金沢市大豆田本町甲58番地 澁谷工 業株式会社内 (72)発明者 松本 康久 石川県金沢市大豆田本町甲58番地 澁谷工 業株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の電極パッドを有する半導体チップ
    を回路基板上の導体パターンにバンプを介して接続する
    チップボンディング装置において、 前記半導体チップを保持するボンディングツールと、 前記半導体チップと対向する状態で前記回路基板を保持
    するボンディングステージと、 前記ボンディングツールで保持した半導体チップと前記
    ボンディングステージで保持した回路基板とを前記バン
    プを介して加圧接触させる加圧手段と、 前記ボンディングツールと前記ボンディングステージと
    を前記加圧手段の加圧方向と直交する方向に相対的に微
    動させるスクラブ手段とを備えたことを特徴とするチッ
    プボンディング装置。
  2. 【請求項2】 前記スクラブ手段は、前記ボンディング
    ツールと前記ボンディングステージとを超音波振動をも
    って相対的に微動させることを特徴とする請求項1記載
    のチップボンディング装置。
  3. 【請求項3】 複数の電極パッドを有する半導体チップ
    を回路基板上の導体パターンにバンプを介して接続する
    チップボンディング方法において、 前記半導体チップと前記回路基板とを前記バンプを介し
    て加圧接触させた際に、その加圧方向と直交する方向に
    前記半導体チップと前記回路基板とを相対的に微動させ
    ることを特徴とするチップボンディング方法。
JP33738296A 1996-12-18 1996-12-18 チップボンディング装置及びチップボンディング方法 Pending JPH10178071A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33738296A JPH10178071A (ja) 1996-12-18 1996-12-18 チップボンディング装置及びチップボンディング方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33738296A JPH10178071A (ja) 1996-12-18 1996-12-18 チップボンディング装置及びチップボンディング方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10178071A true JPH10178071A (ja) 1998-06-30

Family

ID=18308111

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33738296A Pending JPH10178071A (ja) 1996-12-18 1996-12-18 チップボンディング装置及びチップボンディング方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10178071A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004064141A1 (ja) * 2003-01-15 2004-07-29 Fujitsu Limited 電子部品等の接合方法、およびそれに用いる接合装置
JP2006286796A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Toray Eng Co Ltd 実装方法
JP2006286666A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Toshiba Corp 半導体装置の製造方法
JP2012151183A (ja) * 2011-01-17 2012-08-09 Advanced Systems Japan Inc 常温低周波ボンディング装置
CN103582940A (zh) * 2011-05-11 2014-02-12 埃里希·塔尔纳 用于键合两个晶片的方法和装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004064141A1 (ja) * 2003-01-15 2004-07-29 Fujitsu Limited 電子部品等の接合方法、およびそれに用いる接合装置
JP2006286796A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Toray Eng Co Ltd 実装方法
JP2006286666A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Toshiba Corp 半導体装置の製造方法
JP4709563B2 (ja) * 2005-03-31 2011-06-22 株式会社東芝 半導体装置の製造方法
JP2012151183A (ja) * 2011-01-17 2012-08-09 Advanced Systems Japan Inc 常温低周波ボンディング装置
CN103582940A (zh) * 2011-05-11 2014-02-12 埃里希·塔尔纳 用于键合两个晶片的方法和装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4338834B2 (ja) 超音波振動を用いた半導体チップの実装方法
US20150132865A1 (en) Method for forming bumps, semiconductor device and method for manufacturing same, substrate processing apparatus, and semiconductor manufacturing apparatus
JP2002158257A (ja) フリップチップボンディング方法
JPH03235340A (ja) ワイヤボンディング方法
JPH10178071A (ja) チップボンディング装置及びチップボンディング方法
JPH0574874A (ja) 金属細線の超音波接合方法および装置
JPH07153765A (ja) ボール状バンプの接合方法及び接合装置
JPH1012669A (ja) フリップチップの接続方法
JP3425510B2 (ja) バンプボンダー形成方法
JP2004014715A (ja) チップボンディング方法、及びチップボンディング装置
JPH1154559A (ja) バンプ付きワークのボンディング装置およびボンディング方法
JP2555120B2 (ja) ワイヤボンディング方法
JP2004253663A (ja) 半導体装置の製造方法、及び同製造方法に用いるチップボンディング装置
JPH0682701B2 (ja) ワイヤボンデイング方法および装置
JP2001007160A (ja) 部品実装ツールとこれを用いた部品実装方法及び装置
JPH04284638A (ja) インナ−リ−ドボンディング装置
JP3235192B2 (ja) 配線基板の接続方法
JP3426740B2 (ja) 半導体集積回路装置の製造方法
JP2712592B2 (ja) ボンディング・ツールとその固定方法
JP2002043354A (ja) フリップチップ実装方法
KR19990053454A (ko) 빔리드본딩불량검출을 위한 빔리드본딩장치 및 방법
JP2002134563A (ja) 半導体製造装置及び半導体製造方法
JP3493326B2 (ja) バンプ形成方法及び装置
JPH1074767A (ja) 微細ボールバンプ形成方法及び装置
JP2000332052A (ja) 半導体装置の製造方法および半導体装置