JPH1017806A - インクジェット記録用インク - Google Patents

インクジェット記録用インク

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JPH1017806A
JPH1017806A JP19549296A JP19549296A JPH1017806A JP H1017806 A JPH1017806 A JP H1017806A JP 19549296 A JP19549296 A JP 19549296A JP 19549296 A JP19549296 A JP 19549296A JP H1017806 A JPH1017806 A JP H1017806A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
dye
amino group
jet recording
water
Prior art date
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Pending
Application number
JP19549296A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomoji Yamazaki
智司 山崎
Yuuji Nishida
有児 西田
Eiko Kojima
詠子 小島
Hideo Kawashita
英夫 川下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taoka Chemical Co Ltd
Original Assignee
Taoka Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、以上のような従来の問題点に鑑み、
初期状態だけでなく温度変化や経時変化があっても、特
にインク経路中で泡噛みによるドット抜けが発生せず、
且つ目詰まりを起こさないインクジェット記録用インク
を提供することを目的とする。 【解決手段】精製された色素からなるアゾ染料、水及び
水溶性有機溶剤とを必須成分とするインクジェット記録
用インクであって、精製された色素中に副成物として存
在するフェノール性水酸基或いはアミノ基又は置換アミ
ノ基を有し且つアゾ基を有しない化合物の総和をインク
全量に対し、0. 1重量%以下に調整してあることを特
徴とするインクジェット記録用インク。

Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】本発明は、精製された色素からな
るアゾ染料、水及び水溶性有機溶剤とを必須成分とする
インクジェットプリンター記録用インクに関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェットプリンターは、無騒音、
高速印刷、高品位印刷、カラー印刷など印刷技術に於て
多くの利点を有し、吐出方式の違いにより、例えばピエ
ゾ振動子によってインクを吐出させる方式、熱エネルギ
ーを作用させて吐出させる方式等が採用されるが、いず
れの場合にもインク滴を10〜100μm程度の微小ノ
ズルから噴出して印刷する技術のため、インクが微小ノ
ズルや微小流路で安定して流動でき、また目詰まりや泡
噛みによるドット抜けを生じない等の安定した特性のイ
ンクが要求される。
【0003】そのため、インク製造を、極力ゴミやチリ
の発生を抑えたクリーンルームで行ったり、さらにイン
クを1μm以下のメンブレンフィルターで精密濾過を行
い、インク中の微粒子を除去したり、インクジェットプ
リンターのインクの経路中にフィルターをつけたりする
等の目詰まり対策を実施しているのが現状である。
【0004】しかしながら、このような技術で安定した
特性のインクを保てるのも初期だけで、該インクはイン
ク容器やインクジェットプリンター中のインク経路材料
に接触して流動するため、温度変化や経時変化により、
特に泡噛みによるドット抜けが生ずるという問題が解決
されない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上のよう
な従来の問題点に鑑み、初期状態だけでなく温度変化や
経時変化があっても、特にインク経路中で泡噛みによる
ドット抜けが発生せず、且つ目詰まりを起こさないイン
クジェット記録用インクを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、精製された色
素からなるアゾ染料、水及び水溶性有機溶剤とを必須成
分とするインクジェット記録用インクであって、精製さ
れた色素中に副成物として存在するフェノール性水酸基
或いはアミノ基又は置換アミノ基を有し且つアゾ基を有
しない化合物の総和をインク全量に対し、0. 1重量%
以下に調整してあることを特徴とするインクジェット記
録用インクである。
【0007】本発明の特徴は、精製された色素中に副成
物として存在するフエノール性水酸基或いはアミノ基又
は置換アミノ基を有し且つアゾ基を有しない化合物の総
和を所定量に調整することにより、インク経路中で泡噛
みによるドット抜けが発生せず、且つ目詰まりを起こさ
ないインクジェット記録用インクを提供することを目的
とする。
【0008】本発明にいう精製された色素中に副成物と
して存在するフェノール性水酸基或いはアミノ基又は置
換アミノ基を有し且つアゾ基を有しない化合物とは、通
常のアゾ染料合成時に副次的に生成するジアゾ化合物の
加水分解物あるいはカップリング成分であり、具体的に
は遊離酸の形で以下のような化合物が挙げられる。
【0009】
【化−1】
【0010】本発明のインクジェット記録用インクは、
精製された色素からなるアゾ染料、水及び水溶性有機溶
剤とを必須成分とするが、ここで精製された色素中に副
成物として存在するフェノール性水酸基或いはアミノ基
又は置換アミノ基を有し且つアゾ基を有しない化合物の
総和は、インク全量に対し、0 .1重量%以下に調整し
ておくことが必要である。
【0011】ここで、精製された色素中に副成物として
存在するフェノール性水酸基或いはアミノ基又は置換ア
ミノ基を有し且つアゾ基を有しない化合物の総和を前記
所定量以下に調整する方法は、例えば、まず通常の方法
で合成された色素を、塩析処理法、活性炭処理法、抽出
処理法等々の公知の精製手段により、場合によりこれら
の繰り返し、又は併用等により行う。次いでこれら化合
物が所定量以下となる様に染料及びインク成分の量を調
整する。これらの化合物の定量方法は、LC分析等を用
いて行うことが出来る。
【0012】本発明のインクジェット記録用インクの色
素であるアゾ染料としては、通常水溶性有機染料であ
り、カラーインデックスにある直接染料、酸性染料等が
使用でき、該染料を前述の調整方法によって調製され
る。この染料はインクジェット記録用インクの着色成分
であるので、例えば紙等の被記録媒体へ印刷された時、
十分なコントラストが必要であり、また染料濃度が高す
ぎるとインクジェットヘッドのノズル部で乾燥折出によ
る目詰りが起こるため、通常インク中に0 .5 〜10重
量%、好ましくは2〜8重量%含有される。
【0013】本発明に用いられる水溶性有機溶剤は、イ
ンクジェットヘッドのノズル部で記録用インクの乾燥を
防止したり、或いは被記録媒体への浸透性を保持するた
めに重要な成分である。好ましい水溶性有機溶剤として
は、アルコール類、多価アルコール類或いはそのエーテ
ル誘導体、エステル誘導体、水溶性アミン、含窒素環状
化合物等が挙げられる。
【0014】本発明に用いられる水溶性有機溶剤の具体
例としては、メタノール、エタノール、インプロピルア
ルコール等のアルコール類、エチレングリコール、ジエ
チレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレ
ングリコール、ポリエチレングリコール、グリセリン等
の多価アルコール類、エチレングリコールモノメチルエ
ーチル、エチレングリコールモノエチルエーテル、ジエ
チレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリ
コールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールジメ
チルエーテル、ジエチレングリコールメチルエチルエー
テル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、プ
ロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレング
リコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモ
ノプロピルエーテル、プロピレングリコールモノブチル
エーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル
等の多価アルコール類のアルキルエーテル誘導体類、エ
チレングリコールモノメチルエーテルアセテート、ジエ
チレングリコールモノエチルエーテルアセテート、グリ
セリルモノアセテート、グリセルジアセテート等の多価
アルコールのエステル誘導体、(モノ・ジ・トリ)エタ
ノールアミン、ポリオキシエチレンアミン等の水溶性ア
ミン、N −メチル−2−ピロリドン、2 −ピロリドン、
N −エチル−2 −ピロリドン、N −ビニルピロリドン等
の含窒素環状化合物が挙げられる。
【0015】水溶性有機溶剤の添加量としては、インク
ジェット記録用インクの乾燥防止のため、量が多い程効
果はあるが、一方記録用インクの粘度も上昇するため多
量の添加は好ましくない。一般に、インク粘度はインク
粒の噴出サイクルに大きく影響を及ぼし、粘度が高くな
ると噴出サイクルは上がらず噴出特性も不安定になる。
そのためインク粘度は50mPa ・s 以下が好しく、この
粘度範囲を考慮すると、水溶性有機溶剤の添加量は、通
常5〜50重量%、好ましくは5〜30重量%である。
【0016】また、本発明のインクジェット記録用イン
クは、その他の添加剤として、防腐剤や防カビ剤、キレ
ート剤、pH調整剤、各種界面活性剤等を必要に応じて
添加することができる。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、インクの調製後の温度
変化や経時変化があっても、特にインク経路中で泡噛み
によるドット抜けが発生せず、且つ目詰まりを起こさな
いという優れた性能を具備し、且つ通常のインクに要求
される種々の優れた性能を兼備し、高画質のインクジェ
ット記録を行うことができる。
【0018】
【実施例】以下、実施例によって本発明を更に詳しく説
明する。 合成例1 下記構造式で示す染料を公知の方法により合成した(こ
れを色素1とする)。
【0019】
【化−2】
【0020】色素1に含まれるフェノール性水酸基或い
はアミノ基又は置換アミノ基を有し且つアゾ基を有しな
い化合物の量を、LC分析法により測定した結果、次の
とおりであった。なお、以下の表に記載の記号A〜K
は、前記したフェノール性水酸基或いはアミノ基又は置
換アミノ基を有し且つアゾ基を有する化合物である。
(以下同じ)
【0021】
【表−1】
【0022】次に、前記色素1を塩析法により精製し、
LC分析法により測定した結果、次のとおりであった。
(これを色素2 とする)
【0023】
【表−2】
【0024】更に、前記色素2 を更に塩析法により精製
した後、活性炭処理法により3 回精製し、LC分析法に
より測定した結果、次のとおりであった。(これを色素
3 とする)
【0025】
【表−3】
【0026】実施例1〜8及び比較例1〜3 合成例1により得られた色素1〜3を用いて下記の3配
合組成に基づき、インクジェット記録用インクを調製し
た。
【0027】
【0028】
【0029】 配合組成−3 トリエチレングリコールモノメチルエーテル 5 部 グリセリン 4 〃 2−ピロリドン 5 〃 ポリエチレングリコール(300) 5 〃 色素1〜3 1.5〜10 〃 イオン交換水 残 部 (合計 100部)
【0030】上記の配合各成分を充分混合、溶解し、孔
径0.2μm のテフロン製フィルターで加圧濾過し、イ
ンクジェット記録用インクを調製した。各インクジェッ
ト記録用インクの組成、及び各インクのフェノール性水
酸基或いはアミノ基又は置換アミノ基を有し且つアゾ基
を有しない化合物の量については、下記の表−4にまと
めて示した。これらのインクジェット記録用インクにつ
いて、下記の方法により泡噛みによるドット抜け試験を
実施した。
【0031】泡噛みによるドット抜け試験方法 ピエゾ振動子によってインクを吐出させるオンデマンド
型インクジェット記録へッドを有するプリンター(エプ
ソン社製 HG−5130)及び熱エネルギーを作用さ
せて吐出させる形式のプリンター(ヒューレットパッカ
ード社製 Desk Jet 5 05J )をそれぞれ用
いて、上記インクジェット記録用インクを普通紙に印字
し、印字物について泡噛みによるドット抜けの状態を、
泡の発生状態、ノズルの目詰まりの発生状態を観察し、
以下の基準によりそれぞれ評価した。
【0032】◎:極めて順調な印字が可能。 ○:順
調な印字が可能。 △:時々泡噛みが発生し、ドット抜けが発生した。 ×:しばしば泡噛みが発生し、ドット抜けが発生した。
【0033】
【表−4】
【0034】合成例2 公知の製造方法により、下記構造式を有する色素4を得
た。
【0035】
【化−3】
【0036】色素4に含まれるフエノール性水酸基或い
はアミノ基又は置換アミノ基を有し且つアゾ基を有しな
い化合物の量を、LC分析法により測定した結果、次の
とおりであった。
【0037】
【表−5】
【0038】上記色素4を逆浸透膜で処理した後、塩析
法3回及び活性炭処理法3回実施して精製し、LC分析
法により測定した結果、次のとおりであった。(これを
色素5 とする)
【0039】
【表−6】
【0040】実施例9〜14及び比較例4〜6 実施例1〜8及び比較例1〜3と同様にして、合成例2
により得られた色素4及び5を用いてインクを調製し、
同様にしてインクの泡噛みによるドット抜け試験を実施
した。その結果を、表−7にまとめて示した。
【0041】
【表−7】
【0042】合成例3 公知の製造方法により、下記構造式を有する色素6を得
た。
【0043】
【化−4】
【0044】色素6に含まれるフェノール性水酸基或い
はアミノ基又は置換アミノ基を有し且つアゾ基を有しな
い化合物の量を、LC分析法により測定した結果、次の
とおりであった。
【0045】
【表−8】
【0046】上記色素6を逆浸透膜で処理した後、塩析
法3回及び活性炭処理法3回実施して精製し、LC分析
法により測定した結果、次のとおりであった。(これを
色素7とする)
【0047】
【表−9】
【0048】実施例15〜18及び比較例7、8 実施例1〜8及び比較例1〜3と同様にして、合成例3
により得られた色素6〜7を用いてインクを調製し、同
様にしてインクの泡噛みによるドット抜け試験を実施し
た。その結果を、表−10にまとめて示した。
【0049】
【表−10】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川下 英夫 大阪市淀川区西三国4丁目2番11号 田岡 化学工業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】精製された色素からなるアゾ染料、水及び
    水溶性有機溶剤とを必須成分とするインクジェット記録
    用インクであって、精製された色素中に副成物として存
    在するフェノール性水酸基或いはアミノ基又は置換アミ
    ノ基を有し且つアゾ基を有しない化合物の総和をインク
    全量に対し、0. 1重量%以下に調整してあることを特
    徴とするインクジェット記録用インク。 【0001】
JP19549296A 1996-07-05 1996-07-05 インクジェット記録用インク Pending JPH1017806A (ja)

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JP19549296A JPH1017806A (ja) 1996-07-05 1996-07-05 インクジェット記録用インク

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JPH1017806A true JPH1017806A (ja) 1998-01-20

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