JPH10177947A - 露光方法 - Google Patents

露光方法

Info

Publication number
JPH10177947A
JPH10177947A JP8339235A JP33923596A JPH10177947A JP H10177947 A JPH10177947 A JP H10177947A JP 8339235 A JP8339235 A JP 8339235A JP 33923596 A JP33923596 A JP 33923596A JP H10177947 A JPH10177947 A JP H10177947A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
exposure
wafer
pattern
pitch
reticle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP8339235A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobutaka Umagome
伸貴 馬込
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP8339235A priority Critical patent/JPH10177947A/ja
Publication of JPH10177947A publication Critical patent/JPH10177947A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のレチクル及び照明光学系を用いて、更
に投影光学系を使用する場合にはこの投影光学系の結像
特性を更に向上することなく、より微細なパターンを基
板上に形成する。 【解決手段】 ネガタイプのフォトレジストが塗布され
たウエハ上にライン・アンド・スペースパターンのピッ
チPの投影像を露光し(ステップ105)、そのウエハ
とその投影像とをP/4だけずらして重ね露光を行った
後(ステップ106)、現像及びエッチングを行う。そ
の後、再びウエハ上にネガタイプのフォトレジストを塗
布して最初の露光位置からP/2ずれた位置でその投影
像の対露光を行って(ステップ118,119)、現像
及びエッチングを行うことによって、ウエハ上にピッチ
P/2のパターンを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば半導体素
子、撮像素子(CCD等)、液晶表示素子、又は薄膜磁
気ヘッド等を製造するためのフォトリソグラフィ工程に
おいて、所定のパターンを感光基板上に転写するための
露光方法に関し、特に感光基板上に微細なパターンを転
写する場合に使用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来より半導体素子等を製造する際に、
マスクとしてのレチクル(又はフォトマスク等)上のパ
ターンを投影光学系を介して、感光基板としてのフォト
レジストが塗布されたウエハ(又はガラスプレート等)
上に転写露光する投影露光装置(ステッパー等)が使用
されている。半導体素子等の集積度は益々高まっている
ため、投影露光装置においても、より微細な回路パター
ンをウエハ上に転写することが要求されている。
【0003】一般にウエハ上に転写される回路パターン
の最小線幅を規定する解像度Rは、結像系としての投影
光学系の開口数NA、露光光の波長λ、及びウエハ上に
塗布された感光材料の性能に応じた定数k1 を用いて、
次のように表される。 R=k1・NA/λ (1) 上記の式より、高い解像度Rを得るためには、定数k1
の大きな感光材料、開口数NAの大きな投影光学系、及
び波長λの短い露光光を使用すればよいことが分かる。
これら3要素はそれぞれが時代と共に進歩してきたが、
最近では、更に高い解像度を得るために、レチクル、及
び照明光学系でも種々の工夫が図られてきている。
【0004】例えば、レチクルに関しては位相シフトレ
チクルが既に実用段階にある。通常のレチクルでは、透
過振幅が0と1とのパターン、即ち遮光部と透過部とか
らなるパターンが形成されているが、その位相シフトレ
チクルは、一連の透過部に交互に位相が180°異なる
位相材料を配置して形成され、これによって交互に符号
が±に反転する振幅を有する光束を生成し、これにより
所定の周期的なパターンの解像度を2倍にするものであ
る。一方、照明光学系については、光軸に対して偏心し
た複数の2次光源からの露光光でレチクルを照明するこ
とによって、焦点深度を狭くすることなく高い解像度を
得る所謂変形光源法が提案されている。変形光源法は、
SHRINC(Super High-Resolution by IllumiNatio
n Control)法とも呼ばれており、その変形光源法によっ
ても位相シフトレチクルを使用した場合と同様の解像度
向上の効果が得られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の如く従来は、解
像度を向上させるために、感光材料の特性を高め、投影
光学系の開口数を増大させ、更には露光光の波長を出来
る限り短くする等の対策が取られてきたが、これらの方
法には設備面及び製造コスト面等から限界がある。ま
た、位相シフトレチクルや変形光源法の使用によっても
更に解像度を向上できるが、その向上にも限界がある。
【0006】近年超LSI等の集積度は益々高まり、要
求される解像度も更に高まっているが、従来の技術では
容易に対応できないという不都合があった。また、最近
はX線リソグラフィも盛んに研究されているが、X線で
可能な解像度の微細なマスクパターンを形成するのは現
状では困難なことがある。本発明は斯かる点に鑑み、従
来のレチクル及び照明光学系を用いて、更に投影光学系
を使用する場合にはこの投影光学系の結像特性を更に向
上することなく、より微細なパターンを基板上に形成で
きる露光方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による露光方法
は、マスク(10)上に所定方向(X方向)に所定ピッ
チで形成された周期的なパターンに対応するパターンを
感光基板(12)上に転写露光する露光方法であって、
そのマスクの周期的なパターン(17)を感光基板(1
0)上に転写した後、マスク(10)と感光基板(1
2)とを最終的に転写すべきパターンの線幅に対応した
量だけその所定方向に相対的にずらしてその周期的なパ
ターン(17)を感光基板(12)上に重ねて転写する
対露光を行う第1の露光工程(ステップ105,10
6)と、マスク(10)と感光基板(12)とをその所
定方向に相対的にその所定ピッチよりも小さい量だけず
らした後、その対露光を繰り返す第2の露光工程(ステ
ップ117〜119)と、を有するものである。
【0008】斯かる本発明の露光方法によれば、その周
期的なパターン(17)が例えば遮光部と透過部とのデ
ューティ比が1:1のパターンであるとすると、その感
光基板上への転写像、又は投影光学系を使用した場合に
は投影像の光強度分布は、例えば図3(b)に示すよう
にピッチPの方形波状となる。そこで、その転写像とそ
の感光基板とをピッチ方向に相対的にP/4ずらして2
重露光を行うと、この対露光後には図3(c)に示すよ
うに、幅P/4の未露光部分(56A,56B,…)が
ピッチPで残る。次に、図4(b)に示すように、その
転写像とその感光基板とをP/2だけずらしてその対露
光を繰り返すと、最初の未露光部分からP/2だけずれ
て幅P/4の未露光部分(59A,59B,…)が残る
ため、これらの未露光部分にパターンを形成することに
よって、図4(e)に示すように、ピッチP/2のパタ
ーンを形成することができる。従って、マスクパターン
と感光基板とを相対的にずらしながら対露光を繰り返す
ことで、特に照明光学系等を変えることなくそのマスク
パターンよりも微細なパターンを形成できる。
【0009】また、この説明はピッチPの転写像からピ
ッチP/2のパターンを形成する場合の説明であるが、
これを一般化すると、そのピッチPの転写像からピッチ
P/n(nは2以上の整数)のパターンを形成できる。
即ち、その対露光をn回繰り返すと共に、その対露光の
間に順次マスク(10)と感光基板(12)とをその所
定方向に相対的にその周期的なパターンのピッチPの1
/nずつずらせばよい。更に、最終的に凸部と凹部との
比(デューティ比)が1:1のパターンを形成するため
には、例えば図7(a),(b)に示すように、その各
対露光の中で転写像と感光基板とを例えばP(n−1)
/(2n)だけずらせばよい。
【0010】これらの場合に、感光基板(12)は、所
定の基板(52〜54)上にネガタイプの感光材料(5
1)が塗布されたものであることが望ましく、この際に
その各対露光の後でそれぞれその感光材料(51)の現
像工程(ステップ110,123)、及びパターン形成
工程(ステップ111,124)が実行されることが望
ましい。即ち、例えば図3(a)に示すように、基板
(52〜54)に対してネガタイプの感光材料(51)
が塗布されている場合、図3(c)に示すように、対露
光を行うと、幅の狭い未露光部(56A,56B,…)
が残るため、露光後に現像を行ってから例えばエッチン
グ等でパターンを形成すると、図3(f)に示すよう
に、幅の広い凸部と幅の狭い凹部(57A,57B,
…)とからなるパターンが形成される。そこで、次の対
露光では図4(b)に示すように、その幅の広い凸部内
に幅の狭い未露光部(59A,59B,…)を形成する
ことによって、次々に微細な凸部を形成できる。
【0011】また、例えば図5に示すように、マスク
(10)のその周期的なパターンを、遮光部(40A〜
40D)と光透過部(42A〜42C)とをその所定方
向に周期的に形成したライン・アンド・スペースパター
ンとして、このライン・アンド・スペースパターンの光
透過部(42A〜42C)の一部(42A,42C)に
位相シフタを設けるようにしてもよい。これはマスクと
して、位相シフトレチクル等を使用することを意味す
る。マスクとして位相シフタを用いない通常のレチクル
を使用すると、光学的な解像度の限界に近い転写像の光
強度分布は例えば図6(c)に示すように正弦波状(4
7A)になって、対露光をした場合に正確な幅の未露光
部が得られない恐れがある。これに対してマスクとし
て、位相シフタを有するレチクルを使用すると、転写像
の光強度分布は例えば図6(c)に示すようにシャープ
な方形波状となり、対露光をした場合に正確な幅の未露
光部が得られ、所望の線幅のパターンを正確に形成でき
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明による露光方法の実
施の形態の一例につき図面を参照して説明する。本例
は、ステッパー型の投影露光装置を使用してウエハ上に
アルミニウムの微細なパターンを形成する場合に本発明
を適用したものである。図2は、本例の投影露光装置の
概略構成を示し、この図2において、水銀ランプよりな
る露光光源1から射出された光束は、楕円鏡2によって
第2焦点付近に収束された後、シャッタ3の近傍を通過
して発散光となって光路折り曲げ用のミラー4に入射す
る。シャッタ3の開閉はシャッタ駆動装置3aによって
行われ、後述のステージ制御系36が、装置全体の動作
を統轄制御する主制御系37の指令のもとで、シャッタ
駆動装置3aを介してシャッタ3の開閉動作を制御す
る。
【0013】ミラー4で反射された光束は干渉フィルタ
5に入射し、干渉フィルタ5により所定の輝線(例えば
波長365nmのi線等)よりなる露光光ILのみが抽
出される。なお、露光光ILとしては、水銀ランプのi
線やg線等の輝線の他に、ArFエキシマレーザ光やK
rFエキシマレーザ光等のエキシマレーザ光、あるいは
金属蒸気レーザやYAGレーザの高調波等が使用でき
る。
【0014】次に、露光光ILはフライアイレンズ6に
入射する。フライアイレンズ6の射出面には多数の2次
光源が形成される。フライアイレンズ6の射出面には開
口絞り(不図示)が配置され、この開口絞りを通過した
露光光ILは、第1リレーレンズ15を経てレチクルブ
ラインド(可変視野絞り)7に入射する。レチクルブラ
インド7の配置面はレチクル10のパターン面と共役で
あり、駆動装置18を介してレチクルブラインド7の開
口形状を設定することで、レチクル10上での照明領域
が規定される。また、ウエハのステッピング時等に不要
な露光光がウエハ上に照射されないように、ステージ制
御系36が駆動装置18を介してレチクルブラインド7
を開閉できるようにも構成されている。
【0015】レチクルブラインド7を通過した露光光I
Lは、第2リレーレンズ16、露光光を反射するダイク
ロイックミラー8、及びコンデンサレンズ9を介してレ
チクル10のパターン面(下面)のパターン領域を落射
照明する。露光光ILのもとで、そのパターン領域内の
パターンが投影光学系11を介して、フォトレジストが
塗布されたウエハ12上に投影倍率β(βは例えば1/
4,1/5等)で転写される。以下、投影光学系11の
光軸AXに平行にZ軸を取り、Z軸に垂直な平面内で図
2の紙面に平行にX軸を、図2の紙面に垂直にY軸を取
って説明する。
【0016】このとき、レチクル10はX方向、Y方向
及び回転方向に微動可能なレチクルステージRST上に
保持されている。レチクルステージRSTの位置は外部
のレーザ干渉計(不図示)によって高精度に計測されて
おり、その計測値に基づいてステージ制御系36によっ
てレチクルステージRSTの位置が制御されている。一
方、ウエハ12は不図示のウエハホルダを介してX方向
及びY方向に移動自在なウエハステージ13上に載置さ
れている。ウエハステージ13の位置は、ウエハステー
ジ13の上端に固定された移動鏡14及び外部のレーザ
干渉計20により高精度に計測され、この計測値はステ
ージ制御系36に供給されている。その計測値は更にス
テージ制御系36を介して主制御系37にも供給され、
主制御系37からの指令のもとで、ステージ制御系36
はウエハステージ駆動系21を介してウエハステージ1
3(ウエハ12)の位置を制御する。ウエハステージ1
3によりウエハ12の各ショット領域を投影光学系11
の露光フィールド内に移動する動作と、露光動作とがス
テップ・アンド・リピート方式で繰り返されて、レチク
ル10上のパターンの像がウエハ12上の各ショット領
域に転写される。
【0017】また、このように露光を行う前に予めアラ
イメントを行う必要がある。そのため、ウエハステージ
13上のウエハ12の近傍には後述のアライメントセン
サ等のための複数の基準マークが形成された基準マーク
部材33が、その表面がウエハ12の表面と同じ高さに
なるように設置されている。そして、レチクル10の上
方には、レチクル10に形成されたアライメントマーク
の位置を検出するためのレチクルアライメント顕微鏡3
1が設置されている。この場合、レチクル10をレチク
ルステージRST上に設置した際のレチクルアライメン
ト時には、基準マーク部材33を投影光学系11の露光
フィールド内に位置決めした状態で、レチクルアライメ
ント顕微鏡31によってレチクル10上のアライメント
マークと基準マーク部材33上の対応する基準マークと
の像が撮像され、撮像信号がアライメント信号処理系3
5に供給される。アライメント信号処理系35では2つ
のマークの位置ずれ量を検出して主制御系37に供給
し、主制御系37ではその位置ずれ量に基づいてステー
ジ制御系36を介して、ウエハステージ13に対するレ
チクル10の位置合わせを行う。
【0018】また、2層目以降に露光が行われるウエハ
の各ショット領域にはそれぞれ位置合わせ用のウエハマ
ークが付設され、投影光学系11の側面部にそのウエハ
マークの位置検出を行うためにオフ・アクシス方式で、
例えば画像処理方式のアライメントセンサ32が設置さ
れている。このアライメントセンサ32により露光対象
のウエハ上のウエハマークを検出して得られる検出信号
がアライメント信号処理系35に供給され、アライメン
ト信号処理系35からそのウエハマークの位置ずれ量の
情報が主制御系37に供給される。主制御系37は、そ
の位置ずれ量及びレーザ干渉計20の計測値に基づいて
ウエハ上の各ショット領域の配列座標を算出する。ま
た、アライメントセンサ32の検出中心とレチクル10
のパターン像の中心(露光中心)との間隔であるベース
ライン量は予め基準マーク部材33を用いて求められて
おり、そのベースライン量で上述の各ショット領域の配
列座標を補正することによって、ウエハ上の各ショット
領域がそれぞれ正確にレチクル10のパターン像に対し
て位置合わせされる。
【0019】次に、本例の露光方法について、図1のフ
ローチャートを参照して説明する。本例では、ウエハ1
2の各ショット領域にそれぞれ微細なピッチのライン・
アンド・スペースパターンを形成するものとする。この
ため、図2のレチクル10のパターン領域には、X方向
に所定ピッチで遮光部と光透過部とを周期的に配列した
ライン・アンド・スペースパターン17が形成されてい
る。このライン・アンド・スペースパターン17の遮光
部の幅と光透過部の幅との比、即ちデューティ比は1:
1であり、そのパターンを投影光学系11を介してウエ
ハ12上に投影して得られる投影像のX方向のピッチは
Pであるとする。更に、レチクル10上に形成されたア
ライメントマークは、そのライン・アンド・スペースパ
ターン17との位置関係が規定されたマークである。
【0020】また、本例のウエハ12上にはネガタイプ
のフォトレジストが塗布されている。図3(a)は本例
で使用されるウエハ12の一部の拡大断面図を示し、こ
の図3(a)において、ウエハ12を構成する基板54
上の全面に亘ってドライエッチング出来ない層であるエ
ッチングストッパー53が被着され、エッチングストッ
パー53上の全面にアルミニウム層52が蒸着等により
形成されている。そして、アルミニウム層52上の全面
にネガタイプのフォトレジスト層51が一様な厚さで塗
布されている。また、これからの露光が2層目以降であ
るとして、ウエハ12上の各ショット領域には位置合わ
せ用のウエハマークが付設されている。このような条件
のもとで次のように露光及びパターンの形成が行われ
る。
【0021】先ず、図1のステップ101において、ウ
エハ12が図2のウエハステージ13上にロードされ
る。そして、ステップ102において、アライメントセ
ンサ32を使用してウエハ12上の所定のウエハマーク
の位置検出が行われ、この検出結果よりウエハ12上の
各ショット領域の配列座標の算出(アライメント)が行
われる。
【0022】次のステップ103においては、ショット
領域の番号を示す変数iが1に設定され、ステップ10
4においてウエハ12上のi番目(ここでは1番目)の
ショット領域がステップ102において求められた配列
座標に基づいて、レチクル10のパターンの露光位置に
位置決めされる。そして、ステップ105において、シ
ャッタ3を開いて露光光ILを所定時間だけレチクル1
0上に照射して、レチクル10上のライン・アンド・ス
ペースパターン17のピッチPの投影像をそのショット
領域に露光する。
【0023】図3(b)の凹凸線55Aは、ウエハ12
上に転写される投影像のX方向の光強度分布を示し、こ
の図3(b)において横軸はウエハ12上の所定の基準
点からX方向への位置x、縦軸は光強度Iを表す。その
凹凸線55Aで示すように、ウエハ12上の投影像は、
レチクル10のライン・アンド・スペースパターンの遮
光部及び光透過部に対応してそれぞれ低レベルIB及び
高レベルIAとなる光強度が、X方向にピッチPで方形
波状に繰り返される光強度分布を有し、この光強度分布
がウエハ12上での露光量分布ともなる。
【0024】次に、ステップ106において、ウエハス
テージ13を駆動してウエハ12の露光位置を−X方向
にP/4だけずらす(投影像はウエハ12に対して+X
方向にP/4だけずれる)。その後、再びシャッタ3を
開いて、レチクル10上のライン・アンド・スペースパ
ターン17の投影光学系11を介した投影像をウエハ1
2上に重ねて露光する。なお、そのようにウエハ12に
対して投影像を相対的に所定間隔だけずらすには、レチ
クルステージRSTを介してレチクル10をその所定間
隔に投影倍率の逆数を乗じた間隔だけ移動するようにし
てもよい。このようにレチクル10のパターンの投影像
とウエハ12との相対移動を挟んで行う2回の露光を
「対露光」と呼ぶ。
【0025】図3(c)の凹凸線55Bは、その2回目
の露光によってウエハ12上に転写される投影像のX方
向の光強度変化を示し、横軸及び縦軸は図3(b)と同
様である。また、図3(c)には、最初の露光による投
影像の光強度分布を示す凹凸線55Aも表示されてい
る。この場合、最初の露光時の光強度分布(凹凸線55
A)に対して、重ね露光時の光強度分布(凹凸線55
B)は、+X方向にP/4だけずれている。そのため、
2つの凹凸線55A,55Bが共に低レベルとなる幅P
/4の領域56A,56B,56C,…がピッチPで残
される。この際に、凹凸線55A,55Bが共に高レベ
ルとなる領域、及び凹凸線55A,55Bの一方が高レ
ベルとなる領域も存在するが、本例では、凹凸線55
A,55Bの少なくとも一方が高レベルとなる領域での
露光量は、フォトレジスト層を感光させることができる
と共に、凹凸線55A,55Bが両方とも低レベルとな
る領域56A,56B,…での露光量はフォトレジスト
層を感光させないように、その対露光での露光量が設定
されている。
【0026】図3(d)は、第1回目の対露光が終了し
た後のウエハ12の断面図を示し、この図3(d)にお
いて、フォトレジスト層51上にX方向にピッチPで配
列されたそれぞれ幅P/4の領域56A,56B,56
C,…は未露光領域(フォトレジストを感光させない領
域)となっている。次に、ステップ107において全て
のショット領域における1回目の対露光が終了したかど
うかの確認が行われる。対露光の終了していないショッ
ト領域が残されている場合は、ステップ108で変数i
に1を加えた後、ステップ104に戻って残されたショ
ット領域に対する対露光を行う。すべてのショット領域
における対露光が終了するまでステップ104〜108
が繰り返され、すべてのショット領域の対露光が終了し
た場合は、ステップ107からステップ109に移行
し、ウエハ12がウエハステージ13上からアンロード
される。
【0027】次に、ステップ110において、ウエハ1
2を適当な現像液を使用して現像する。ウエハ12上の
フォトレジスト層51はネガタイプであるため、現像処
理によりウエハ12上の未露光領域のフォトレジストが
溶解して除去される。図3(e)は、現像処理後のウエ
ハ12の断面図を示し、この図3(e)において、フォ
トレジスト層51の内で未露光の領域56A,56B,
…ではそれぞれアルミニウム層52までフォトレジスト
が除去されている。即ち、ピッチPでそれぞれ幅P/4
の領域56A,56B,…でアルミニウム層52の表面
が露出する。次に、ステップ111において、この現像
後のウエハ12を適当なエッチング用のガスを使用して
ドライエッチングして、未露光部のアルミニウムを除去
した後、残されているレジストパターンを除去する。
【0028】図3(f)は、ドライエッチング及びレジ
ストパターン除去後のウエハ12の断面図を示し、この
図3(f)に示すように、ウエハ12のアルミニウム層
52中に、図3(e)の未露光の領域56A,56B,
…に対応して幅P/4の凹部57A,57B,57C,
…がピッチPで形成される。次に、ステップ112にお
いてウエハ12を洗浄して乾燥する。次のステップ11
3において、ウエハ12上に前回塗布されたのと同じネ
ガタイプのフォトレジストを所定の厚さに塗布する。
【0029】図4(a)は、再びフォトレジストが塗布
されたウエハ12の断面図を示し、この図4(a)にお
いて、凹部57A,57B,…が形成されたアルミニウ
ム層52上にネガタイプのフォトレジスト層51Aが形
成されている。次に、ステップ114において、再びフ
ォトレジストが塗布されたウエハ12を図2のウエハス
テージ13上にロードする。この際に、レチクルステー
ジRST上には前回の露光時に使用されたレチクル10
がそのまま載置されている。そして、ステップ115に
おいて、アライメントセンサ32を使用してウエハ12
のアライメントを行い、ウエハ12上の各ショット領域
の配列座標を求める。それに続くステップ116におい
て、ショット領域の番号を示す変数iを1に設定した
後、ステップ117において、ウエハ12上のi番目
(ここでは1番目)のショット領域を、1回目の対露光
における最初の露光位置(ステップ105での露光位
置)から+X方向にP/2だけずれた位置に正確に位置
決めする(ウエハ12に対して投影像は−X方向にP/
2だけずれる。
【0030】そして、ステップ118においてそのショ
ット領域にレチクル10のライン・アンド・スペースパ
ターン17の投影像を露光した後、ステップ119にお
いて、ウエハ12の露光位置を−X方向にP/4だけず
らして、前回同様に重ね露光を行う。この場合にも、レ
チクル10側を移動してもよい。このステップ118,
119の2重露光を2回目の対露光と呼ぶ。
【0031】図4(b)の凹凸線58A及び58Bは、
その対露光によってウエハ12上に転写される投影像の
X方向の光強度変化を示し、横軸はウエハ12上の所定
の基準点からX方向への位置x、縦軸は光強度Iを表
す。また、図4(b)において、凹凸線58Aはステッ
プ118での1回目の露光時の光強度分布、凹凸線58
Bはステップ119での重ね露光時の光強度分布を表し
ている。この場合、最初の露光時の光強度分布(凹凸線
58A)に対して、重ね露光時の光強度分布(凹凸線5
8B)は、+X方向にP/4だけずれており、2つの凹
凸線58A,58Bが共に低レベルとなる幅P/4の領
域59A,59B,59C,…がピッチPで残される。
この際にも、凹凸線58A,58Bの少なくとも一方が
高レベルICとなる領域での露光量は、フォトレジスト
層を感光させることができると共に、凹凸線58A,5
8Bが両方とも低レベルIBとなる領域59A,59
B,…での露光量は、フォトレジスト層を感光させない
ようにその対露光での露光量が設定されている。
【0032】図4(c)は、2回目の対露光が終了した
後のウエハ12の断面図を示し、この図4(c)におい
て、フォトレジスト層51A上にX方向にピッチPで配
列されたそれぞれ幅P/4の領域59A,59B,59
C,…は未露光領域となっている。また、これらの未露
光の領域59A,59B,…は、図4(a)のアルミニ
ウム層52中の凹部57A,57B,…に対して−X方
向にP/2だけずれている。
【0033】次に、ステップ120において全てのショ
ット領域における2回目の対露光が終了したかどうかの
確認が行われる。対露光の終了していないショット領域
が残されている場合は、ステップ121で変数iに1を
加えた後、ステップ117に戻って残されたショット領
域に対する対露光を行う。すべてのショット領域におけ
る対露光が終了するまでステップ117〜121が繰り
返され、ステップ120においてすべてのショット領域
の対露光が終了した場合は、ステップ122に移行し
て、ウエハ12がウエハステージ13上からアンロード
される。次のステップ123において、ウエハ12のフ
ォトレジスト層51Aに対する現像処理が行われる。
【0034】図4(d)は、現像処理後のウエハ12の
断面図を示し、この図4(d)において、フォトレジス
ト層51Aの内で未露光の領域59A,59B,…では
それぞれアルミニウム層52までフォトレジストが除去
されている。即ち、ピッチPでそれぞれ幅P/4の領域
59A,59B,…でアルミニウム層52の表面が露出
する。次に、ステップ124において、この現像後のウ
エハ12をドライエッチングして、未露光部のアルミニ
ウムを除去した後、残されているレジストパターンを除
去する。その後、ステップ125でウエハ12の洗浄及
び乾燥が行われる。
【0035】図4(e)は、ドライエッチング及びレジ
ストパターン除去後のウエハ12の断面図を示し、この
図4(e)に示すように、ウエハ12のアルミニウム層
52中に、図4(d)の未露光の領域59A,59B,
…に対応して幅P/4の凹部60A,60B,60C,
…がピッチPで形成される。この際に、凹部60A,6
0B,60C,…に対してX方向に間隔P/2だけずれ
た位置に、それぞれ幅P/4の凹部57A,57B,…
が既に形成されている。従って、ウエハ12のアルミニ
ウム層52には、幅P/4の凹部60Aをスペース部S
1、幅P/4の凸部をライン部L1として、スペース部
S1及びライン部L1をX方向にピッチP/2で配列し
たライン・アンド・スペースパターンが形成されたこと
になる。
【0036】このように本例によれば、ピッチPの投影
像とウエハ12とを相対的にずらしながら行う対露光を
繰り返すことによって、ウエハ12上にピッチP/2の
パターンを形成できる。また、図2の投影光学系11の
解像度をピッチでP(幅ではP/2)とすると、投影光
学系11を介してウエハ12上に解像度の限界のピッチ
Pのパターン像を露光し、この像とウエハ12とを相対
的にずらしてその露光を繰り返すことによって、ウエハ
12上に解像度が1/2に高められたパターン像を露光
できたことになる。
【0037】但し、このように、ピッチPが投影光学系
11の解像度の限界に近い場合には、ウエハ12上の投
影像の光強度分布は、図3(c)、又は図4(b)に示
すようなシャープな方形波状にならず、正弦波に近くな
る。そのため、対露光後にフォトレジスト層51、又は
51Aを現像した場合に、図3(e)、又は図4(d)
に示すように幅P/4の溶解部(未露光部)を正確に形
成するためには、フォトレジストとしてその幅P/4の
部分では感光されず、それ以外の部分では感光されると
いう感光感度の非線形性を有する材料を選択することが
重要である。
【0038】また、そのように投影光学系11の解像度
の限界に近いパターン像を露光する場合にも、ウエハ上
でできるだけ方形波に近い光強度分布を得るために、レ
チクル10として位相シフトレチクルを使用するように
してもよい。位相シフトレチクルとしては、例えば以下
の渋谷−レベンソン型、ハーフトーンレチクル又は輪郭
強調型等を使用できる。
【0039】図5は、渋谷−レベンソン型の位相シフト
レチクル10Aの一部の拡大断面図を示し、この図5に
示すように、位相シフトレチクル10Aのパターン面
(下面)には、図5の紙面に垂直な方向に伸びた遮光部
40A,40B,40C,…と光透過部42A,42
B,42C,…とをX方向に交互にピッチPR で配列し
たライン・アンド・スペースパターンが形成されてい
る。また、光透過部42A,42B,42C,…には1
つおきに露光光ILの位相をその他の領域に対して18
0°変えるための位相シフタ41A,41B,…が形成
されている。この位相シフトレチクルを用いることによ
り、高いコントラストのライン・アンド・スペースパタ
ーンの像がウエハ12上に形成されるため、ウエハ12
上に形成されるピッチP/2のパターンの高精度な線幅
制御が容易となる。
【0040】図6(a)は、エッジ強調型の位相シフト
レチクル10Bの一部の拡大断面図を示し、図6(b)
は図6(a)の底面図を示す。この図6(a)及び
(b)に示すように、位相シフトレチクル10Bのパタ
ーン面には、Y方向に伸びた光透過部46Aを挟むよう
に遮光部43A,43Bが形成され、光透過部46Aと
同様の光透過部がX方向に所定ピッチで遮光部の間に形
成されている。また、本例の光透過部46AのX方向の
両側のエッジ部には、狭い遮光部44B及び44Cが形
成され、狭い遮光部44B,44Cと遮光部43A,4
3Bとの間には露光光の位相をその他の領域に比べて1
80°変えるための位相シフタ45A,45Bが形成さ
れている。その他の光透過部も同様である。
【0041】例えば通常のレチクルを使用して解像度の
限界に近いパターン像をウエハ上に露光した場合のウエ
ハ上での光強度分布が図6(c)の正弦波状の曲線47
Aのようになるとすると、上述の輪郭強調型の位相シフ
トレチクル10Bを使用した場合には、ウエハ上での光
強度分布は図6(c)のほぼ方形波状の凹凸線47Bの
ようになり、高いコントラストの像が得られる。従っ
て、対露光を行うことによって、ウエハ12上に形成さ
れる微細なパターンの線幅制御を高精度に行うことがで
きる。
【0042】なお、上述の実施の形態は、レチクル10
のパターンの投影像の1/2ピッチのライン・アンド・
スペースパターンをウエハ上に形成するものであるが、
その対露光での位置ずれ量等を制御することによって、
ウエハ上にその投影像の1/n(nは2以上の整数)の
ピッチのライン・アンド・スペースパターンを転写する
ことができる。この方法を以下に説明する。
【0043】先ず、ウエハ上に投影した場合にピッチが
Pとなるライン・アンド・スペースパターン17が形成
されたレチクル10を使用して、ネガタイプのフォトレ
ジストが塗布されたウエハ12上に最初の露光を行う。
次に、ウエハ12上でその投影像を+X方向に(n−
1)P/(2n)だけ相対的にずらして重ね露光を行う
と、この対露光によるウエハ12上での投影像の光強度
分布は図7(a)に示すようになる。図7(a)のピッ
チPの方形波状の凹凸線61及び62はそれぞれ1回目
の露光及び重ね露光に対応し、凹凸線62は凹凸線61
に対して+X方向に(n−1)P/(2n)だけずれて
いる。
【0044】その後、そのウエハ12に対して図3
(e)及び(f)に示す工程と同様に現像及びドライエ
ッチングを施すと、図7(b)に示すように、ウエハ1
2のアルミニウム層52には、図7(a)の未露光部に
対応して幅P/(2n)の凹部S 11,S12,…がX方向
にピッチPで形成される。次に、ウエハ12上に再びネ
ガタイプのフォトレジストを塗布した後、同じレチクル
10の投影像を使用し、ウエハ12上での露光位置を最
初の露光時に比べてP/nだけ+X方向にずらして露光
を行い、次にその投影像をウエハ12に対して+X方向
に(n−1)P/(2n)だけずらして重ね露光を行
う。
【0045】図7(c)の凹凸線63及び64は、その
2回目の対露光によってウエハ12上に転写される投影
像のX方向の光強度変化を示し、最初の露光時の光強度
分布(凹凸線63)に対して、重ね露光時の光強度分布
(凹凸線64)は、+X方向に(n−1)P/(2n)
だけずれている。そのウエハ12に対して現像及びドラ
イエッチング等を施すと、図7(d)に示すようにウエ
ハ12上のアルミニウム層52中には、図7(c)の未
露光の領域に対応して幅P/(2n)の新たな凹部
21,S22,S23,…がピッチPで形成される。この際
に、凹部S21,S22,S23,…に対してX方向に間隔P
/nだけずれた位置に、それぞれ幅P/(2n)の凹部
11,S12,…が既に形成されている。従って、そのよ
うな対露光をn回繰り返してそれぞれ現像及びドライエ
ッチング等を施すことによって、ウエハ12のアルミニ
ウム層52には、幅P/(2n)の凹部S11をスペース
部S2、幅P/(2n)の凸部をライン部L2として、
スペース部S2及びライン部L2をX方向にピッチP/
nで配列したライン・アンド・スペースパターンが形成
される。
【0046】このように本例によれば、ピッチPの投影
像とウエハ12とを相対的にずらしながら行う対露光を
n回繰り返すことによって、ウエハ12上にピッチP/
nのパターンを形成できる。従って、投影光学系11の
解像度や照明条件等に拘束されることなく、ウエハ上に
形成できるパターンの解像度を実質的に1/n(n=
2,3,4,…)に高めることができる。
【0047】また、この場合でも、位相シフトレチクル
を使用して、ウエハ上での投影像の光強度分布のコント
ラストを改善することによって、線幅の制御精度を高め
ることができる。また、本発明と中心遮光型等の瞳フィ
ルタとを併用するようにしてもよい。なお、本発明は、
レチクルのパターンの一部を投影光学系を介してウエハ
上に投影した状態で、レチクルとウエハとを投影光学系
に対して同期走査して、そのパターンの像をウエハの各
ショット領域に逐次転写するステップ・アンド・スキャ
ン方式等の走査露光型の投影露光装置で露光する場合に
も同様に適用できる。
【0048】また、例えば露光光としてX線を使用する
X線リソグラフィでは、X線の解像度に比べて実際に製
作できるレチクルの回路パターンの線幅が広い場合があ
る。このようなときには、レチクル上に製作できる限界
に近い線幅(ピッチ)のパターンを形成しておき、X線
を用いてそのパターンを直接ウエハ上に転写した後、そ
のパターンとウエハとを相対的にずらして重ね露光を行
うという対露光を繰り返すことによって、ウエハ上によ
り細かい線幅(ピッチ)のパターンを形成することがで
きる。このように、本発明は上述の実施の形態に限定さ
れず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の構成を取
り得る。
【0049】
【発明の効果】本発明の露光方法によれば、対露光を繰
り返すことによって、感光基板上には幅の狭い未露光部
が残されるため、この未露光部にパターンを形成するこ
とによって、従来のマスク(レチクル)及び照明光学系
を用いて、更に投影光学系を使用する場合にはこの投影
光学系の結像特性を更に向上することなく、より微細な
パターンをその感光基板上に形成できる利点がある。従
って、マスクパターンのピッチや、投影光学系を使用す
る場合にはこの投影光学系の解像度に制約されることな
く、感光基板上に所望の微細な線幅(ピッチ)のパター
ンを形成できる。
【0050】また、その対露光をn回(nは2以上の整
数)繰り返すと共に、その対露光の間に順次そのマスク
とその感光基板とをその所定方向に相対的にその周期的
なパターンのピッチPの1/nずつずらす場合には、そ
れらのn回の対露光後にそれぞれ幅がP/(2n)程度
の未露光領域がその所定方向にピッチPで形成される。
そこで、それらの未露光領域にパターンを形成すること
によって、感光基板上にピッチがP/nのパターンを形
成できる。
【0051】また、その感光基板が、所定の基板上にネ
ガタイプの感光材料が塗布されたものであり、その各対
露光の後でそれぞれその感光材料の現像工程、及びパタ
ーン形成工程が実行される場合には、その未露光領域の
その感光材料がその現像工程において除去されることに
なり、その未露光領域に対応する部分をエッチング等で
除去することによって、容易にその未露光領域に対応す
るパターンを形成できる。
【0052】また、そのマスクのその周期的なパターン
が、遮光部と光透過部とをその所定方向に周期的に形成
したライン・アンド・スペースパターンであり、このラ
イン・アンド・スペースパターンのその光透過部の一部
に位相シフタが設けられる場合には、その感光基板上に
投影されるパターン像の明部と暗部とのコントラストが
高まるため、対露光後に未露光となるべき領域とそれ以
外の領域との間の露光量の差を大きくできる。従って、
最終的に形成されるパターンの線幅の制御精度を高める
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による露光方法の実施の形態の一例を示
すフローチャートである。
【図2】本発明の実施の形態で使用される投影露光装置
を示す概略構成図である。
【図3】図1の1回目の対露光工程の説明図である。
【図4】図1の2回目の対露光工程の説明図である。
【図5】位相シフトレチクルの一例を示す拡大断面図で
ある。
【図6】(a)は位相シフトレチクルの他の例を示す拡
大断面図、(b)は図6(a)の底面図、(c)はウエ
ハ上での投影像の光強度分布を示す図である。
【図7】本発明の実施の形態において、更に微細なパタ
ーンを形成する方法を説明するための図である。
【符号の説明】 1 露光光源 10 レチクル 10A,10B 位相シフトレチクル 11 投影光学系 12 ウエハ 13 ウエハステージ 31 レチクルアライメント顕微鏡 32 アライメントセンサ 35 アライメント信号処理系 37 主制御系 51,51A フォトレジスト層 52 アルミニウム層 53 エッチングストッパー 54 基板

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マスク上に所定方向に所定ピッチで形成
    された周期的なパターンに対応するパターンを感光基板
    上に転写露光する露光方法であって、 前記マスクの周期的なパターンを前記感光基板上に転写
    した後、前記マスクと前記感光基板とを最終的に転写す
    べきパターンの線幅に対応した量だけ前記所定方向に相
    対的にずらして前記周期的なパターンを前記感光基板上
    に重ねて転写する対露光を行う第1の露光工程と、 前記マスクと前記感光基板とを前記所定方向に相対的に
    前記所定ピッチよりも小さい量だけずらした後、前記対
    露光を繰り返す第2の露光工程と、を有することを特徴
    とする露光方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の露光方法であって、 前記対露光をn回(nは2以上の整数)繰り返すと共
    に、 前記対露光の間に順次前記マスクと前記感光基板とを前
    記所定方向に相対的に前記周期的なパターンのピッチの
    1/nずつずらすことを特徴とする露光方法。
  3. 【請求項3】 請求項1、又は2記載の露光方法であっ
    て、 前記感光基板は、所定の基板上にネガタイプの感光材料
    が塗布されたものであり、 前記各対露光の後でそれぞれ前記感光材料の現像工程、
    及びパターン形成工程が実行されることを特徴とする露
    光方法。
  4. 【請求項4】 請求項1、2、又は3記載の露光方法で
    あって、 前記マスクの前記周期的なパターンは、遮光部と光透過
    部とを前記所定方向に周期的に形成したライン・アンド
    ・スペースパターンであり、 該ライン・アンド・スペースパターンの光透過部の一部
    に位相シフタが設けられたことを特徴とする露光方法。
JP8339235A 1996-12-19 1996-12-19 露光方法 Withdrawn JPH10177947A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8339235A JPH10177947A (ja) 1996-12-19 1996-12-19 露光方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8339235A JPH10177947A (ja) 1996-12-19 1996-12-19 露光方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10177947A true JPH10177947A (ja) 1998-06-30

Family

ID=18325537

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8339235A Withdrawn JPH10177947A (ja) 1996-12-19 1996-12-19 露光方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10177947A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008172211A (ja) * 2007-01-05 2008-07-24 Hynix Semiconductor Inc 半導体素子の微細パターン形成方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008172211A (ja) * 2007-01-05 2008-07-24 Hynix Semiconductor Inc 半導体素子の微細パターン形成方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6677088B2 (en) Photomask producing method and apparatus and device manufacturing method
US6653025B2 (en) Mask producing method
US5521036A (en) Positioning method and apparatus
JP3969855B2 (ja) 露光方法および露光装置
JP2940553B2 (ja) 露光方法
US6344892B1 (en) Exposure apparatus and device manufacturing method using same
US20040219441A1 (en) Photomask for focus monitoring, method of focus monitoring, unit for focus monitoring and manufacturing method for a unit
JPH11194479A (ja) フォトマスクの製造方法及び装置
JPH11304653A (ja) 投影光学系の結像特性計測方法及び投影露光装置
JPH10284377A (ja) 露光方法及び該方法を用いたデバイスの製造方法
JPH1097969A (ja) 走査型縮小投影露光装置及びディストーション測定方法
JP2007201298A (ja) フォーカス計測方法、露光装置、及びフォーカス計測用マスク
JP4835921B2 (ja) 計測方法、露光方法、デバイス製造方法、及びマスク
JP2000021716A (ja) 露光装置及びこれを用いたデバイスの製造方法
JP3309865B2 (ja) 結像特性計測方法及び該方法で使用されるマスク
JP3427113B2 (ja) ステージ精度評価方法
JP3736271B2 (ja) マスク、投影光学系の検査方法及び露光方法、並びに、投影光学系の検査装置及び露光装置
JP3984710B2 (ja) 露光方法及び露光装置
JPH10177947A (ja) 露光方法
JP3590821B2 (ja) 移動鏡曲がりの計測方法、露光方法、及び露光装置
US6544721B1 (en) Multiple exposure method
JP2003318090A (ja) 投影光学系の敏感度計測方法、及びそれを有する投影露光装置
JPH088157A (ja) 投影露光装置
JP3259341B2 (ja) 位置合わせ方法、及びその位置合わせ方法を用いた露光方法、及びその露光方法を用いたデバイス製造方法
JP2004311896A (ja) 露光方法及び装置、デバイス製造方法、並びにマスク

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20040302