JPH10177473A - コンピュータ・プログラムのインストール方法及びシステム - Google Patents

コンピュータ・プログラムのインストール方法及びシステム

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JPH10177473A
JPH10177473A JP8338525A JP33852596A JPH10177473A JP H10177473 A JPH10177473 A JP H10177473A JP 8338525 A JP8338525 A JP 8338525A JP 33852596 A JP33852596 A JP 33852596A JP H10177473 A JPH10177473 A JP H10177473A
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JP
Japan
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function
computer
program
computer program
installation
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JP8338525A
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Takashi Shin
敬志 真
Hiroyuki Ichioka
浩幸 市岡
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Japan Airlines Co Ltd
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Japan Airlines Co Ltd
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Publication date
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    • G06—COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06F—ELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
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    • G06F8/60—Software deployment
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構成が異なるコンピュータを大量に用いてい
るシステム、ネットワークにより多数のコンピュータが
接続されている環境、及び単独のコンピュータとネット
ワークに接続されたコンピュータとが混在している環境
のいずれにおいても、コンピュータにプログラムのイン
ストールを効率よく行うことができる方法を提供する。 【解決手段】 本発明のコンピュータ・プログラムのイ
ンストール方法は、プログラムをインストールしようと
するコンピュータの環境に応じて所定の処理に必要な内
容をパラメータファイルから読み出し、読み出したパラ
メータファイルの内容を関数が含まれている式の形で表
わされる式解釈関数として計算し、式解釈関数の式に実
際に関数が含まれている場合には式解釈関数の式に含ま
れている関数を実行し、実行の結果に基づいて所定の処
理を行い、所定の処理を行うことによってプログラムを
インストールしようとするコンピュータの環境に適応す
るようにプログラムをインストールする。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、コンピュータ・プログ
ラムのインストール処理に関し、特に複数のコンピュー
タ構成におけるコンピュータ・プログラムのインストー
ル方法及びシステムに関する。
【０００２】
【従来の技術】コンピュータ・プログラムのインストー
ル処理は、大きく２つに分類することができる。一つ
は、コンピュータ毎にコンピュータ・プログラムをイン
ストールする方法であり、他の一つは、ネットワークを
利用してコンピュータ・プログラムをインストールする
方法である。 １．コンピュータ毎にコンピュータ・プログラムをイン
ストールする方法 コンピュータ毎にプログラムをインストールする場合、
インストールしようとするプログラムが収容されたＣＤ
−ＲＯＭ等の媒体を、インストールを希望するコンピュ
ータに接続して、そのコンピュータ上でインストール用
プログラムを実行してコンピュータ・プログラムのイン
ストール処理をコンピュータ毎に行う。インストール用
プログラムは、指定されたパラメータファイルを参照
し、その参照したパラメータファイルの内容で指定され
たインストール処理を実行する。 ２．ネットワークを用いてコンピュータ・プログラムを
インストールする方法 ローカル・エリア・ネットワーク（ＬＡＮ）等のネット
ワークを介して、多数のコンピュータが接続されている
場合、コンピュータ毎にプログラムのインストールを行
なおうとすると非常に多くの作業が必要になる。そこ
で、システム管理者は、インストールを管理する専用の
サーバ・プログラムを用いて、ネットワークを通してエ
ンドユーザのコンピュータにプログラムのインストール
を行う。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のコンピュータ毎にコンピュータ・プログラムをイン
ストールする方法では、パラメータファイルには、コピ
ーするファイル名、ディレクトリ等の、インストールに
必要な情報が記述されているが、パラメータには固定値
または予約変数が与えられるので、コンピュータ毎に環
境が異なる場合には、コンピュータの数量に対応するパ
ラメータファイルを準備するか、またはプログラムを実
際にインストールするユーザが、その固定値または予約
変数の値を入力する必要がある。また、これらのインス
トール実行モジュールは、インストールするプログラム
毎に作成することが必要であり、従って、その作成した
インストール実行モジュールは、特定のプログラムをイ
ンストールすることにしか用いることができない。
【０００４】数千から数万の数のコンピュータを有する
大規模なシステムでは、ソフトウェアやハードウェアに
対するコンピュータ環境を一定に保持することは不可能
であり、異なる環境の組み合わせを行うことが非常に多
くなる。そこで、これらのコンピュータに対してプログ
ラムのインストールを行う場合、それぞれのコンピュー
タの構成に適合するパラメータを用意することが必要に
なり、これらのパラメータのパラメータファイルを作成
するソフトウェア・メーカや、上記のような大規模なシ
ステムを管理するシステム管理者は、個々のコンピュー
タの構成や環境を正確に把握する等の大量な作業が必要
になり、それに伴う操作上のミスの発生率が増大する。
また、エンドユーザがパラメータを入力する場合には、
必要な情報の伝達や作業の依頼等が困難であり、操作上
のミスを発生させる原因になる。そして、上記のような
問題が発生した場合には、インストールの作業が適切に
行われないばかりでなく、それまで利用することができ
たプログラムやコンピュータそれ自体をもはや利用する
ことができなくなる可能性があるという問題点がある。
【０００５】また、上記従来のネットワークを用いてコ
ンピュータ・プログラムをインストールする方法では、
インストールを管理するサーバは、インストールに係わ
るファイル及びインストールの管理に必要な設定を管理
しているので、システムが複雑になり、システム管理者
にとってサーバの管理負荷が大きくなり、新しい技術の
修得を行うこと、ソフトウェアやハードウェアを含むサ
ーバへの投資を行うこと等が必要である。多数のコンピ
ュータをＬＡＮ等のネットワークで接続している場合、
インストールの対象となるコンピュータとインストール
用サーバとの組合せは、固定されている。それゆえに、
コンピュータの数に比べてインストール用サーバの数が
相対的に少ないと、負荷が集中してインストールに多大
な時間を必要とし、高負荷によりインストール作業に障
害が発生するという問題点がある。
【０００６】インストール用サーバの数を増加すると、
プログラムのインストール作業を実行する頻度は、通常
の作業に比べて非常に低いので、インストール用サーバ
の投資に対するそれらのサーバの利用率が著しく悪いと
いう問題点がある。更に、単独のコンピュータとネット
ワークに接続されたコンピュータとが混在している環境
では、コンピュータにプログラムのインストールを行う
場合、そのインストールの対象となるコンピュータが、
単独で用いられるコンピュータであるかネットワークに
接続されて用いられるコンピュータであるかにより、別
々にインストール・ファイルを生成することが必要であ
り、それにより、インストール作業の負荷が増大し、か
つ確実にインストール作業を行う確率が低下するという
問題点がある。
【０００７】本発明の目的は、上記従来の技術における
問題点に鑑み、構成が異なるコンピュータを大量に用い
ているシステム、ネットワークにより多数のコンピュー
タが接続されている環境、及び単独のコンピュータとネ
ットワークに接続されたコンピュータとが混在している
環境のいずれにおいても、コンピュータにプログラムの
インストールを効率よく行うことができる方法及びシス
テムを提供する。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、コ
ンピュータ・プログラムのインストールを実行するとき
に、コンピュータ・プログラムがインストールされるコ
ンピュータの環境に応じてコンピュータ・プログラムを
インストールするインストーラに基づいてコンピュータ
・プログラムをインストールするコンピュータ・プログ
ラムのインストール方法によって達成される。本発明の
インストール方法では、コンピュータ・プログラムのイ
ンストールを実行するときに、インストーラは、所定の
パラメータファイル及び所定の式解釈関数を用いること
によりコンピュータ・プログラムがインストールされる
コンピュータの環境に応じてコンピュータ・プログラム
をインストールするようにしてもよい。
【０００９】本発明のインストール方法では、パラメー
タファイルにインストールするコンピュータ・プログラ
ムを収容している複数のサーバを指定し、インストール
されるコンピュータの環境に応じた複数のサーバの中の
所定のサーバからコンピュータ・プログラムをダウンロ
ードして所定のコンピュータにインストールするように
してもよい。本発明のインストール方法では、所定の式
解釈関数は、パラメータファイルから式を読み込み、読
み込んだ式に関数が含まれている場合には、関数を呼び
出して式の計算を行い、その計算結果をインストーラに
返すようにしてもよい。本発明のインストール方法で
は、所定の式解釈関数は、パラメータファイルに記述さ
れた式の解釈を行ために他のモジュールの関数を動的に
呼び出すように構成されてもよい。
【００１０】本発明のインストール方法では、所定の式
解釈関数は、任意の数のパラメータを組み合わせ、組み
合わせたパラメータを解釈することができるようにして
もよい。本発明のインストール方法では、コンピュータ
・プログラムのインストールを実行するときに、インス
トーラは、コンピュータ・プログラムがインストールさ
れるコンピュータに対応する環境データを個々のコンピ
ュータ環境に基づいて予め作成されたデータベースから
読み込んで、読み込んだ環境データに基づいてコンピュ
ータ・プログラムを適宜インストールするようにしても
よい。本発明のインストール方法では、パラメータファ
イルに追加の機能を記述することによってインストーラ
に機能を追加することができるようにしてもよい。
【００１１】また、本発明の上記目的は、パラメータを
予めソース・プログラムに組み込み、パラメータを組み
込んだソース・プログラムをコンパイルし、コンピュー
タ・プログラムのインストールを実行するときに、コン
パイルされた実行プログラムが、コンピュータ・プログ
ラムがインストールされるコンピュータの環境に応じて
コンピュータ・プログラムを適宜インストールするコン
ピュータ・プログラムのインストール方法によって達成
される。更に、本発明の上記目的は、プログラムをイン
ストールしようとするコンピュータの環境に応じて所定
の処理に必要な内容をパラメータファイルから読み出
し、読み出したパラメータファイルの内容を関数が含ま
れている式の形で表わされる式解釈関数として計算し、
式解釈関数の式に実際に関数が含まれている場合には式
解釈関数の式に含まれている関数を実行し、実行の結果
に基づいて所定の処理を行い、所定の処理を行うことに
よってプログラムをインストールしようとするコンピュ
ータの環境に適応するようにプログラムをインストール
するコンピュータ・プログラムのインストール方法によ
って達成される。
【００１２】本発明の上記目的は、所定のパラメータを
含むパラメータファイル手段と、所定の関数を含む関数
手段と、所定の式解釈関数を含む式解釈手段と、式解釈
手段を制御する汎用インストール手段とを備え、パラメ
ータファイル手段は、順番制御パラメータ、処理内容パ
ラメータ、及び制御パラメータを含み、関数手段は、式
解釈手段から要求された処理を実行し、処理結果の値を
式解釈手段に返すように構成され、式解釈手段は、パラ
メータファイル手段から処理の応じたパラメータを読み
込むと同時に、読み込んだパラメータに関数が含まれて
いる場合には、関数を関数手段から呼び出し、パラメー
タの計算結果を汎用インストール手段に返すように、演
算子に応じてパラメータの計算を行うように構成され、
汎用インストール手段は、パラメータファイル手段から
処理に応じたパラメータを読み出し、読み出したパラメ
ータに応じて式解釈手段から式解釈関数を呼び出し、読
み出したパラメータに基づいて各処理の順番を決定し、
かつ決定された処理の順番に基づいて各処理を実行する
ことによって、コンピュータ・プログラムがインストー
ルされるコンピュータの環境に適応するようにコンピュ
ータ・プログラムをインストールするコンピュータ・プ
ログラムのインストール・システムによって達成され
る。
【００１３】本発明のインストール・システムでは、汎
用インストール手段は、コンピュータ・プログラムがイ
ンストールされるコンピュータの環境に適応するように
コンピュータ・プログラムをインストールするときに、
コンピュータ・プログラムをインストールする前のコン
ピュータの環境に戻すための手続きを自動的に作成する
ように構成してもよい。
【００１４】
【作用】本発明のコンピュータ・プログラムのインスト
ール方法は、コンピュータ・プログラムのインストール
を実行するときに、コンピュータ・プログラムがインス
トールされるコンピュータの環境に応じてコンピュータ
・プログラムをインストールするインストーラに基づい
てコンピュータ・プログラムをインストールする。本発
明のコンピュータ・プログラムのインストール方法は、
パラメータを予めソース・プログラムに組み込み、パラ
メータを組み込んだソース・プログラムをコンパイル
し、コンピュータ・プログラムのインストールを実行す
るときに、コンパイルされた実行プログラムが、コンピ
ュータ・プログラムがインストールされるコンピュータ
の環境に応じてコンピュータ・プログラムを適宜インス
トールする。
【００１５】本発明のコンピュータ・プログラムのイン
ストール方法は、プログラムをインストールしようとす
るコンピュータの環境に応じて所定の処理に必要な内容
をパラメータファイルから読み出し、読み出したパラメ
ータファイルの内容を関数が含まれている式の形で表わ
される式解釈関数として計算し、式解釈関数の式に実際
に関数が含まれている場合には式解釈関数の式に含まれ
ている関数を実行し、実行の結果に基づいて所定の処理
を行い、所定の処理を行うことによってプログラムをイ
ンストールしようとするコンピュータの環境に適応する
ようにプログラムをインストールする。本発明のコンピ
ュータ・プログラムのインストール・システムでは、関
数手段は、式解釈手段から要求された処理を実行し、処
理結果の値を式解釈手段に返し、式解釈手段は、パラメ
ータファイル手段から処理に応じたパラメータを読み込
むと同時に、読み込んだパラメータに関数が含まれてい
る場合には、関数を関数手段から呼び出し、パラメータ
の計算結果を汎用インストール手段に返すように、演算
子に応じてパラメータの計算を行い、汎用インストール
手段は、パラメータファイル手段から処理の応じたパラ
メータを読み出し、読み出したパラメータに応じて式解
釈手段から式解釈関数を呼び出し、読み出したパラメー
タに基づいて各処理の順番を決定し、かつ決定された処
理の順番に基づいて各処理を実行することによって、コ
ンピュータ・プログラムがインストールされるコンピュ
ータの環境に適応するようにコンピュータ・プログラム
をインストールする。
【００１６】
【実施例】以下、添付した図面を参照して本発明のコン
ピュータ・プログラムのインストール方法及びシステム
の実施例を詳細に説明する。本発明の汎用インストーラ
は、ａ）ディスク・メモリの空容量の確認、ｂ）ディレ
クトリの作成、ｃ）ファイルのコピー、ｄ）設定ファイ
ルの登録、ｅ）アイコンの登録、ｆ）不要ファイルの削
除、及びｇ）外部プログラムの起動、というような、プ
ログラムのインストールに必要な処理機能をまとめて、
各処理に対応するパラメータを与えることによってプロ
グラムのインストール処理を実現するものである。図１
は、本発明の汎用インストーラを組み込んだシステムの
一実施例の主な構成部分を示す。図１に示すシステム
は、汎用インストーラ１０１及び式解釈関数１０２を含
むコンパイルされたモジュール１００と、各関数を含む
関数１０３と、パラメータファイル１０４とを備えてい
る。
【００１７】パラメータファイル１０４は、順番制御パ
ラメータ（関数を含む式）、処理内容パラメータ（関数
を含む式）、及びその他の汎用インストーラ制御パラメ
ータ（関数を含む式）から構成されている。汎用インス
トーラ１０１は、パラメータファイル１０４からパラメ
ータを読み出し、式解釈関数１０２から関数１０３を呼
び出し、処理順番を決定し、パラメータファイル１０４
からパラメータを読み出し、式解釈関数１０２から関数
１０３を呼び出し、そして処理を実行するという各処理
手順を必要に応じて繰り返すように構成されたプログラ
ムである。式解釈関数１０２は、添付された演算子に応
じてパラメータ（即ち、関数を含む式）の計算を行う。
この計算を行うために、式解釈関数１０２は、パラメー
タファイル部からパラメータ（変数）を読み込むと同時
に、パラメータに関数が含まれている場合には、その関
数を関数１０３から呼び出し、パラメータの計算結果を
汎用インストーラ１０１に返す。
【００１８】関数１０３は、式解釈関数１０２から要求
された処理を実行し、処理結果の値を式解釈関数１０２
に返す。即ち、本発明の汎用インストーラ１０１は、処
理の順番、コピーすべきファイル名、等のような、処理
に必要な内容をパラメータファイル１０４から読出し、
読出したパラメータファイルの内容をそのまま利用する
のではなく、読出した内容を関数１０３が含まれている
式の形を有する式解釈関数として計算し、実際にその式
に関数１０３が含まれている場合（即ち、式解釈関数１
０２である場合）にはその式に含まれているその関数１
０３を実行し、実行した結果としてある値を得る。そし
て、得られた値に基づいて、コンピュータ・プログラム
がインストールされるコンピュータの環境に適応するよ
うに、コンピュータ・プログラムをインストールする。
【００１９】以下、より具体的な実施例に基づいて本発
明を説明する。例えば、インストールしようとするプロ
グラムがフロッピーディスクによって供給される方法で
は、インストール・プログラムで、インストールしよう
とする場所を参照する必要がある場合には、本発明の関
数を使用しない場合に、パラメータファイルには、次に
示すように記述するものとする。 PackageDir = A:\ ところが、コンピュータの種類によっては、フロッピー
ディスクが存在するドライブが、Ａ：であったり、Ｂ：
であったりするので、インストール処理を正常に行うた
めには、フロッピーディスクが存在する可能性があるド
ライブの数に対応する数のパラメータファイルを作成す
るか、またはプログラムをインストールする時点でエン
ドユーザ（以下、ユーザと称する）がフロッピーディス
クの存在するドライブ名をキー等で入力して正しいドラ
イブ名に訂正することが必要である。
【００２０】しかしながら、本発明の汎用インストーラ
では、関数を使用することにより上記の処理を行うこと
ができる。例えば、フロッピーディスクが存在するドラ
イブ名を返すような関数を作成し、その関数名をＨＧＭ
ａｋｅＰａｔｈＦＤとした場合、本発明のこの関数を用
いたパラメータファイルは、次に示すように記述するこ
とができる。 PackageDir = HGMakePathFD(“”) このパラメータファイルを記述することによって、フロ
ッピーディスクが存在するドライブ名を返すことがで
き、それにより、いちいちフロッピーディスクが存在す
るドライブ名を探索する必要がなくなる。
【００２１】本発明の汎用インストーラが参照するパラ
メータファイルには、次の内容が記述されている。 １）インストールするプログラム名 ２）インストールするプログラムの概要 ３）インストールするために必要なハードディスクの空
き容量 ４）インストールするプログラムのバージョン番号 ５）インストールを許可する（または許可しない）条件 ６）インストールの処理（例えば、ファイル・コピー
等）の順番 ７）インストールの処理（例えば、ファイル・コピー
等）に必要なパラメータ 上記７）に示されたインストールの処理に必要なパラメ
ータとしては、例えば、作成するディレクトリ名、コピ
ーするファイル名、登録するアイコン名等が記述され
る。
【００２２】図２は、ファイル・サーバを用いた、本発
明の汎用インストーラによるプログラム・インストール
の処理の説明図である。以下、図２を参照して本発明の
インストール方法を説明する。管理者は、パラメータフ
ァイルをファイル・サーバの所定のデータに保管する
（ステップ２０１）。ここで汎用インストーラが参照す
るディレクトリは、予め設定されている。次いで、エン
ドユーザは、汎用インストーラを起動する（ステップ２
０２）。エンドユーザは、汎用インストーラの起動方法
のみを知っていれば、所望のコンピュータ・プログラム
のインストールができる。続いて、汎用インストーラ
は、所定のディレクトリにある複数のパラメータファイ
ルをディスプレイ上にメニューとして表示する（ステッ
プ２０３）。それぞれのパラメータファイルには、メニ
ューに表示する内容が記述されていると共に、インスト
ールを許可するか否かという条件が記述されているため
に、プログラムをインストールする権限をもっていない
ユーザに対しては、そのプログラムのメニューが表示さ
れない。プログラムをインストールする権限をもってい
るエンドユーザに対しては、プログラムのメニューが表
示されるので、エンドユーザは、ディスプレイ上に表示
されたメニューからインストールするプログラムを選択
する（ステップ２０４）。汎用インストーラは、ユーザ
が選択したメニュー（パラメータファイル）を参照す
る。そして、汎用インストーラは、エンドユーザによっ
て選択されたメニューに対応するパラメータファイルを
参照して、参照したパラメータファイルの内容に基づい
てインストールを行う（ステップ２０５）。汎用インス
トーラは、インストールに必要な処理（例えば、ディレ
クトリの作成、ファイルのコピー等）の順番をパラメー
タファイルから読み込み、それらの処理の内容を判断
し、その判断の結果に応じて各々の処理を行う。
【００２３】上記図２において、エンドユーザにより汎
用インストーラが起動される場合について説明したが、
本発明の汎用インストーラは、スタートボックスから起
動するように構成してもよく、またはスタートボックス
に登録されたプログラムを介して起動するように構成し
てもよい。また、本発明の汎用インストーラは、電子メ
ールのプログラムを介して起動するように構成してもよ
く、ＷＷＷのブラウザ・プログラムを介して起動するよ
うに構成してもよい。更に、本発明の汎用インストーラ
は、グループ・ウェアのプログラムを介して起動するよ
うに構成してもよく、例えば、シェル等の他のプログラ
ムを介して起動するように構成してもよい。
【００２４】図３は、本発明の汎用インストーラによっ
て実行される各処理内容を詳細に示す図である。本発明
の汎用インストーラは、まず、エンドユーザへのメニュ
ー表示を行う（ステップ３１０）。このステップ３１０
では、次の処理を行う： メニューを表示するかパラメータファイルから読む ユーザに表示する内容をパラメータファイルから読む ユーザにメニューを表示する エンドユーザにメニューを表示した後に、ユーザは、イ
ンストールするプログラムを指定する（ステップ３１
１）。次いで、処理の順番を決定する（ステップ３１
２）。このステップ３１２では、処理の順番をパラメー
タファイルから読む。続いて処理の内容の読み出しを行
う（ステップ３１３）。具体的な処理の内容としては、
次のものがある： Ａ．ディレクトリの作成 Ｂ．ファイルのコピー Ｃ．アイコンの登録 Ｄ．設定ファイルの変更 Ｅ．ＦＴＰ転送処理 Ｆ．ファイル・サーバへの接続 Ｇ．ファイル・サーバからの切断 Ｈ．ファイルの解凍 Ｉ．ファイルの削除 Ｊ．ディレクトリの削除 Ｋ．ファイル属性の変更 Ｌ．ファイル名の変更 Ｍ．外部プログラムの実行 そして、各機能毎の処理を行う（ステップ３１４）。具
体的には、次の処理を行う： 処理に必要なパラメータをパラメータファイルから読む 各処理を行う エラーが発生した場合にはエラー処理を行う
【００２５】本発明の汎用インストーラは、ディスク空
容量、ディレクトリ構成、既存ファイルの有無、プログ
ラムのバージョン、等のような、コンピュータの環境に
応じた値を返す関数を、パラメータファイルに記述する
ことによって、環境が異なるコンピュータであっても、
一つのパラメータファイルを用意するだけ所望のプログ
ラムのインストール処理を行うことができる。本発明の
汎用インストーラに用いるパラメータファイルには式を
記述することができる。例えば、現在の日付を返す関数
をＨＧＧｅｔＤａｔｅとして、汎用インストーラが、Ａ
ｄｄＯｎＥｘｃｌｕｄｅｉｆというパラメータが真であ
ればインストール実行権限がないとした場合、次のよう
に記述すると、 AddOnExcludeif = (HGGetDate()<“96/12/10”) 上記パラメータファイルにより、９６年１２月１０日以
前には、インストールできないようになる。本発明の汎
用インストーラは、式解釈関数を使用して、パラメータ
ファイルに記述されている式の計算結果を得るように構
成されている。例えば、式解釈関数をＥｖａｌｕａｔｅ
とすると、汎用インストーラでインストールするのに必
要なパラメータを取得するために、次に示すような呼出
しを行う。
【００２６】Evaluate (“AddOnExcludeif”) この呼出しを行うと、式解釈関数は、パラメータファイ
ルから（ＨＧＧｅｔＤａｔｅ（）＜“９６／１２／１
０”）という内容を読込み、ＨＧＧｅｔＤａｔｅ（）の
戻り値（現在の日付）が“９６／１２／１０”より小さ
い（この日付より早い日付）かどうかを判断し、小さい
場合には真(True)、小さくない場合にはフォールス(Fal
se）を返す。なお、式解釈関数を使用する汎用インスト
ーラは、コンパイルされたプログラムである。汎用イン
ストーラは、インストール処理に必要なパラメータをパ
ラメータファイルから読み込む場合には、全てについ
て、式解釈関数を呼出すことで処理を行うように設計さ
れている。
【００２７】例えば、インストール処理を行うかどうか
の判断のロジックは、次に示すようにコーディングされ
ている。 if Evaluate(“AddOnExcludeif”) then インストール処理の記述 else インストール不可処理の記述 endif 汎用インストーラは、式の解釈または計算のために、式
解釈関数を呼出す。この式解釈関数は、パラメータファ
イルに記述された式の解釈または計算を行うために、他
のモジュールの関数を、動的に呼出すように構成されて
いるので、機能の追加が容易に実現できる。即ち、機能
を追加する場合には、汎用インストーラをコンパイルせ
ずに、使用する関数をパラメータファイルに記述するだ
けでよい。
【００２８】例えば、ファイル転送を行うためのＦＴＰ
等、のような、標準的な通信クライアント機能を、汎用
インストーラに搭載することによって、インストールを
行う時点でコンピュータにコピーすべきファイルがアク
セスできる媒体にない場合でも、通信によって標準的な
通信サーバ機能を持つコンピュータ（例えば、ＦＴＰサ
ーバ）からファイルをダウンロードしてインストール処
理を行うことができる。また、処理の順番もパラメータ
に記述されるので、環境に応じて処理の分岐を行うこと
ができる。例えば、パラメータファイルに記述する処理
の順番を、Ｉｎｓｔａｌｌ１，２，３というパラメータ
で制御するとした場合、パラメータファイルに、式（こ
こでは、条件を意味する三項演算子、（ ? :
の型の演算子））を記述することによって分岐を行う
ことが可能になる。
【００２９】 Install1=DirExist (“C:\APL”)?“Mkdir ”: “NOP ” Install2= “Copy” Install3= “Icon” 上記の例の場合には、Ｃ：￥ＡＰＬというディレクトリ
が存在すれば、Ｍｋｄｉｒ（ディレクトリの作成）を実
行し、存在しなければＮＯＰ（なにも実行しない）こと
を表し、続いてＣｏｐｙ（ファイルのコピー）、及びＩ
ｃｏｎ（アイコンの登録）処理を行うことを表してい
る。また、コンピュータの環境によってコピーするファ
イル等を変更する場合の例は、次のようになる。 CopiedFile=IsWin31()? “apl16.exe ”: “apl32.exe ” この例の場合には、コピーするファイル名がＣｏｐｉｅ
ｄＦｉｌｅというパラメータに記述されており、ｉｓＷ
ｉｎ３１（）という条件を満たすコンピュータであれ
ば、ａｐｌ１６．ｅｘｅをコピーし、ｉｓＷｉｎ３
１（）という条件を満たさないならば、ａｐｌ３２．ｅ
ｘｅをコピーする。
【００３０】式解釈関数は、上述したように関数を呼び
出す。そして関数を呼び出す場合、新規に作成したモジ
ュールの関数を呼び出すときには、パラメータファイル
に、新規モジュールのファイル名、及び呼び出す関数の
形式を記述する。即ち、式解釈関数は、関数の呼出し形
式をパラメータファイルから読み取り、呼び出される関
数のパラメータをメモリ（実際にはスタック）に配置し
て、新規モジュールをメモリにロードして、呼び出され
る関数をコールする。例えば、モジュール名をＮｅｗＭ
ｏｄｕｌｅ．ｄｌｌ、関数名をＮｅｗＦｕｎｃ（）とす
ると、パラメータファイルに次に示すような記述を行う
ことにより、新規関数が呼び出されることになる。 FileName=NewFunc() [Declares] NewFunc=NewModule.dll G ここで［Ｄｅｃｌａｒｅｓ］は追加を表わし、Ｇは戻り
値の形を表わす。
【００３１】一般に関数の定義としては、あるパラメー
タを関数に与えて、関数内にて処理を行ってある値を返
すことであるが、機能を追加する場合も同様に、その機
能を関数内にて処理するように、パラメータファイルに
関数を記述することによって機能を追加することができ
る。また、汎用インストーラには外部プログラムを起動
する機能が含まれているので、追加機能を含むプログラ
ムを新規に作成し、作成した新規プログラムを起動する
ようにパラメータファイルに記述することによって機能
の追加が可能になる。例えば、新規に作成したプログラ
ムをＮｅｗＰｒｏｇ．ｅｘｅとすると、パラメータファ
イルには次のように記述することができる。 joint1= “NewProg.exe ” ここで、Ｊｏｉｎｔ１は、外部プログラムを起動するた
めの処理のキーワードである。
【００３２】汎用インストーラが標準的な通信機能を有
する場合には、ネットワークを介して必要なファイルを
取得することができる。例えば、ＦＴＰ（ファイル転送
プロトコル）によりファイルを受信する機能を汎用イン
ストーラが供給する場合には、以下に示すように、受信
するための記述をパラメータファイルに行うことによっ
て、遠隔地にあるＦＴＰサーバからファイルを受信する
ことができる。 PackageFile="/apl/*.*" TargetDir=HGmakePathTargetRoot("apl") HostAddr=HGGetNearestHost() User=HGGetNetUser() Passwd="" Mkdir1=TargetDir Ftp ＿Get1=PackageFile+HGTab()+TargetDir+HGTab()+H
ostAddr+HGTab()+User+HGTab()+Passwd ここではＭｋｄｉｒ１は、ディレクトリを作成するパラ
メータ、Ｆｔｐ＿Ｇｅｔ１は、ファイル受信を示すパラ
メータであり、このＦｔｐ＿Ｇｅｔ１パラメータに実際
にファイルが存在するＦＴＰサーバのアドレス、ディレ
クトリ、及びユーザのコンピュータのどこにファイルを
受信する（コピーする）かが記述されている。
【００３３】上記ＦＴＰ転送例のパラメータファイルに
おいて、HGmakePathTargetRoot()は、インストール先ド
ライブを返す関数、HGGetNearestHost()は、最適なＦＴ
Ｐサーバのアドレスを返す関数、 HGGetNetUser() は、
ユーザ名を返す関数、HGTab() は、パラメータの区切り
を示す関数をそれぞれ表している。次に、汎用インスト
ーラの標準的な通信機能の例を示す。 インストールを行うための媒体がファイル・サーバに存
在しているが、インストールを行う時点でその媒体がそ
のファイル・サーバに接続されていない場合には、パラ
メータファイルに記述された内容に従ってその媒体をイ
ンストール用ファイル・サーバに自動的に接続し、イン
ストールが完了した時点でその媒体をインストール用フ
ァイル・サーバから自動的に切断する機能を有する。
【００３４】パラメータファイルは、インストールを実
施するコンピュータがインストールを行う前の段階で、
アクセスできなければならない、という必要がなく、汎
用インストーラに、通信クライアント機能を搭載するこ
とによって、パラメータファイルまたはパラメータを、
通信機能を経由して、ネットワークに接続されている他
のコンピュータから取得することができる。そのため
に、システム管理者は、システム管理者が操作できるコ
ンピュータ上にパラメータファイルを設置するかまたは
そのコンピュータにシステム管理者がパラメータを入力
することによって、ユーザが利用しているコンピュータ
にプログラムをインストールすることができる。汎用イ
ンストーラは、特定のサーバによって制御されるのでは
なく、単独で稼動するような構成を有するプログラムで
ある。このような構成を有することより、別途に専用サ
ーバを設ける必要がない。即ち、汎用インストーラは、
専用サーバ・プログラムと会話を行って処理を進めるの
ではなく、スタンドアロン環境で稼動する。
【００３５】汎用インストーラ（即ち、プログラム）を
起動するときに、パラメータファイルを指定しない場合
には、予め設定されたディレクトリに存在している複数
のパラメータファイルを、インストール用メニューとし
てディスプレイの画面上に表示する。また、パラメータ
ファイルがパラメータとして与えられた場合には、パラ
メータファイルに記述してあるインストール処理を自動
的に行う。この機能によってパラメータファイルに特別
な拡張子を与え、その拡張子と汎用インストーラとを関
連付けることによって、システム管理者は、パラメータ
ファイルを様々なアプリケーションに添付することがで
き、インストールのメニューと、汎用インストールの起
動システムとを簡単に構築することができる。添付され
たファイルを指定されたプログラムから読み込み実行さ
せることができるアプリケーション（例えば、電子メー
ル、ＷＷＷブラウザ）は、添付するファイルの拡張子に
応じて、起動するプログラムを指定することができる。
【００３６】従って．ＰＬＴという拡張子をもつファイ
ルが添付されたならば、汎用インストーラを起動するよ
うにアプリケーションを設定すれば、パラメータファイ
ルに．ＰＬＴという拡張子を付けて、アプリケーション
に添付することにより、そのアプリケーションで汎用イ
ンストーラを起動して、インストール処理を行うことが
できる。例えば、汎用インストーラのプログラム名を、
Ｉｎｓｔａｌｌ．ｅｘｅとし、パラメータファイルの拡
張子を．ＰＬＴとし、電子メールで．ＰＬＴ拡張子を予
めコンピュータに搭載されているＩｎｓｔａｌｌ．ｅｘ
ｅと関連付けする。ここで、一つのアプリケーションを
インストールするためのパラメータファイル名をａｐｐ
ｌ．ｐｌｔとし、ａｐｐｌ．ｐｌｔのみを電子メールに
添付してエンドユーザに送信すれば、これを受信したエ
ンドユーザは、添付されたａｐｐｌ．ｐｌｔを開くこと
により、エンドユーザのコンピュータにおいてＩｎｓｔ
ａｌｌ．ｅｘｅ ａｐｐｌ．ｐｌｔというコマンド・ラ
インが実行されて、汎用インストーラがａｐｐｌ．ｐｌ
ｔで指定されたインストール処理を行う。
【００３７】図４は、本発明の汎用インストーラをファ
イル・サーバ側に組み込んだシステムの一実施例を示す
図である。この例では、マネージャ（管理者）がパラメ
ータファイルを作成してファイル・サーバに配布する。
図４に示すシステムでは、ファイル・サーバ４００は、
プログラム１インストール用パラメータファイル４０
１、プログラム２インストール用パラメータファイル４
０２、プログラム３インストール用パラメータファイル
４０３、及びプログラム４インストール用パラメータフ
ァイル４０４と、本発明の汎用インストーラ４０５とを
備えているファイル・サーバ４００に、ＬＡＮ等のネッ
トワーク接続４０６により４つのパーソナル・コンピュ
ータ（以下、ＰＣと称する）４１１、４１２、４１３、
及び４１４が接続されている。
【００３８】次に、図３及び図４を参照して、ＰＣ４１
１による本発明の汎用インストーラ４０５を用いたプロ
グラム１のインストール処理手順を説明する。ＰＣ４１
１のユーザが、自分の使用しているＰＣ４１１にプログ
ラム１をインストールする処理を行うべくＰＣ４１１を
起動すると、汎用インストーラ４０５は、プログラム１
インストール用パラメータファイル４０１を読み込む。
各プログラム・インストール用パラメータファイル４０
１〜４０４には、サーバに接続された全てのプログラム
のインストールを許可するか否かという条件が記述され
ており、ＰＣ４１１のユーザがサーバに接続された全て
のプログラムをインストールする権限をもっているなら
ば、ＰＣ４１１のユーザに対し、ＰＣ４１１のディスプ
レイ（図示省略）上にプログラムのインストールに必要
な情報をメニューとして表示する。しかし、ＰＣ４１１
のユーザがサーバに接続された全てのプログラムをイン
ストールする権限をもっていない場合には、そのメニュ
ー（プログラムのインストールに必要な情報）が表示さ
れない。
【００３９】ここでは、ＰＣ４１１のユーザがサーバに
接続された全てのプログラムをインストールする権限を
有しているものとすると、全てのプログラムをインスト
ールする権限をもっているＰＣ４１１のユーザに対し
て、全てのプログラムのインストールに必要な情報がメ
ニューとして表示され、ＰＣ４１１のユーザは、表示さ
れたメニューを見てインストールしたいプログラム１を
選択し、汎用インストーラ４０５にプログラム１のイン
ストールを実行するように指示する。汎用インストーラ
４０５は、ＰＣ４１１のユーザが汎用インストーラ４０
５にインストールすることを指示したプログラム１用の
パラメータファイル４０１を読み込み、プログラム１の
インストール処理を開始する。汎用インストーラ４０５
は、インストールに必要な処理（例えば、ディレクトリ
の作成、ファイルのコピー等）の順番をパラメータファ
イル４０１から読み込み、それらの処理の内容（例え
ば、ディレクトリの作成、ファイルのコピー等）を判断
し、その判断の結果に応じて各々の処理（例えば、ディ
レクトリの作成、ファイルのコピー等）を行う。
【００４０】上記実施例では、各プログラム・インスト
ール用パラメータファイル４０１〜４０４には、サーバ
に接続された全てのプログラムのインストールを許可す
るか否かという条件が記述されている場合を示したが、
各プログラム・インストール用パラメータファイル４０
１〜４０４に、サーバに接続された全てのプログラムの
インストールではなく、サーバに接続された特定のプロ
グラムのインストールを許可するか否かという条件を記
述して構成してもよい。例えば、プログラム２インスト
ール用パラメータファイル４０２が、サーバに接続され
たプログラム２及び４のみのインストールを許可するか
否かという条件が記述されていてもよく、その他のプロ
グラム１及び３については、常に許可しないか、常に許
可するように構成してもよい。即ち、パラメータファイ
ルの構成内容は、管理者が自由に変更できるようにして
もよい。
【００４１】本発明の汎用インストーラは、コンピュー
タ・プログラムがインストールされるコンピュータの環
境に適応するようにコンピュータ・プログラムをインス
トールするときに、コンピュータ・プログラムをインス
トールする前のコンピュータの環境に戻すための手続き
を自動的に作成するように構成されている。例えば、図
４の構成において、ＰＣ４１１のユーザが汎用インスト
ーラ４０５を用いてプログラム１のインストール処理を
開始するときに、汎用インストーラ４０５は、プログラ
ム１をインストールする前の環境にＰＣ４１１の環境を
戻すための手続きを自動的に作成し、その後、ＰＣ４１
１のユーザがプログラム１のアンインストール処理を行
うときに、先に作成された手続きによりＰＣ４１１の環
境をプログラム１がインストールされる前の環境に自動
的に戻すようにする。
【００４２】上記の構成を有するので、本発明の汎用イ
ンストーラを用いることにより、エンドユーザは、イン
ストールされたコンピュータ・プログラムをアンインス
トールするときに、コンピュータの環境をコンピュータ
・プログラムがインストールされる前の環境に変更する
ことを忘れたり、コンピュータ・プログラムのアンイン
ストールの度にコンピュータの環境を管理してコンピュ
ータ・プログラムがインストールされる前の環境にその
都度戻す作業を行う必要がなくなる。図５は、本発明の
汎用インストーラを用いて、電子メールを利用してコン
ピュータ・プログラムをインストールする方法を示すフ
ロー図である。管理者（マネージャ）は、パラメータフ
ァイルを電子メール文書に添付してエンドユーザに発信
する（ステップ５０１）。電子メールは、ネットワーク
を経由して管理者からエンドユーザに到着する。次い
で、エンドユーザは、管理者からの電子メールを読み取
り、電子メールに添付された文書（パラメータファイ
ル）を開く（ステップ５０２）。本発明の汎用インスト
ーラは、予めパラメータファイルの拡張子に関連付けさ
れている。続いて、パラメータファイルの拡張子に関連
付けされた汎用インストーラを起動してパラメータファ
イルを読み込む（ステップ５０３）。電子メールは、汎
用インストーラを起動するときにパラメータファイル名
をパラメータとする。そして、汎用インストーラは、パ
ラメータファイルの内容に従って、コンピュータ・プロ
グラムのインストール処理を行う（ステップ５０４）。
【００４３】図６は、本発明の汎用インストーラを用い
て、ＷＷＷ（ワールド・ワイド・ウェブ）を利用してコ
ンピュータ・プログラムをインストールする方法を示す
フロー図である。以下、図６を説明してインストール方
法を説明する。管理者は、ＷＷＷサーバにパラメータフ
ァイル（メニュー）を登録する（ステップ６０１）。次
いで、エンドユーザは、ＷＷＷブラウザからメニューを
表示する（開く）（ステップ６０２）。続いて、パラメ
ータファイルの拡張子に関連付けされた汎用インストー
ラを起動してパラメータファイルを読み込む（ステップ
６０３）。そして、汎用インストーラは、パラメータフ
ァイルの内容に従って、コンピュータ・プログラムのイ
ンストール処理を行う（ステップ６０４）。図７は、ソ
ースファイルにパラメータを組み込みコンパイルした一
例において、本発明の汎用インストーラを用いて、コン
ピュータ・プログラムをインストールする方法を示すフ
ロー図である。以下、図７を参照してインストール方法
を説明する。
【００４４】管理者は、パラメータをソースファイルに
記述する（ステップ７０１）。次いで、管理者は、作成
したソースファイルをコンパイルしてインストーラを作
成する（ステップ７０２）。ここでエンドユーザは、イ
ンストーラを起動する。続いて、インストーラは、式解
釈関数を呼び出してパラメータの値を計算する（ステッ
プ７０３）。そして、インストーラは、計算した値を用
いてコンピュータ・プログラムのインストール処理を行
う（ステップ７０４）。図８は、図７に示したインスト
ールの方法を実行する構成を示す。図８の構成を図１の
構成と比較すると、図１のパラメータファイルの代わり
に、パラメータが汎用インストーラ内に設けられている
ことがわかる。即ち、ソースファイルにパラメータが組
み込まれて構成されている。
【００４５】図９は、データベースにパラメータを設置
した一例において、本発明の汎用インストーラを用い
て、コンピュータ・プログラムをインストールする方法
を示すフロー図である。以下、図９を参照してインスト
ール方法を説明する。管理者は、データベースにパラメ
ータを登録し（ステップ９０１）、エンドユーザは、汎
用インストーラを起動し（ステップ９０２）、汎用イン
ストーラは、データベースに存在しているパラメータを
読み出し、ディスプレイ上にメニューとして表示し（ス
テップ９０３）、エンドユーザは、ディスプレイ上に表
示されたメニューからインストールするプログラムを選
択し（ステップ９０４）、汎用インストーラは、データ
ベースから選択されたプログラムのパラメータを読み出
して、読み出したパラメータの内容に従って、コンピュ
ータ・プログラムのインストール処理を行う（ステップ
９０５）。
【００４６】図１０は、図９に示した方法を実現する構
成を示す。図９の構成を図１の構成と比較すると、図１
のパラメータファイルの代わりに、パラメータがデータ
ベースにに設けられていることがわかる。図１１は、本
発明の汎用インストーラを用いて、コンピュータの環境
をデータベースから読み込むことにより、コンピュータ
・プログラムをインストールする方法を示すフロー図で
ある。以下、図１１を参照してインストール方法を説明
する。管理者は、予め個々のコンピュータの環境を調べ
た結果をデータベースに作成する（ステップ１１０
１）。管理者がパラメータファイルをファイル・サーバ
の所定のディレクトリに保管する。エンドユーザは、汎
用インストーラを起動する（ステップ１１０２）。汎用
インストーラは、所定のディレクトリに存在する複数の
パラメータファイルをディレクトリ上にメニューとして
表示する（ステップ１１０３）。エンドユーザは、ディ
スプレイ上に表示されたメニューからインストールする
プログラムを選択する（ステップ１１０４）。汎用イン
ストーラは、エンドユーザから選択されたメニューに対
応するパラメータファイル、及びデータベースにあるエ
ンドユーザのコンピュータの環境を参照してコンピュー
タ・プログラムのインストール処理を行う（ステップ１
１０５）。
【００４７】図１２は、図１１のインストール処理を実
現する構成を示す。図１の構成と図１２の構成を比較す
ると、個々のコンピュータの環境のデータベースが追加
されていることが理解できる。その他の構成は、図１の
ものと同じである。
【００４８】
【発明の効果】本発明のコンピュータ・プログラムのイ
ンストール方法は、コンピュータ・プログラムのインス
トールを実行するときに、コンピュータ・プログラムが
インストールされるコンピュータの環境に応じてコンピ
ュータ・プログラムをインストールするインストーラに
基づいてコンピュータ・プログラムをインストールする
ので、コンピュータの構成の種類が大量に存在するシス
テムの場合には、一つのパラメータファイルを生成する
ことによって、プログラムのインストールを実施するこ
とができ、コンピュータが単独で設置されている場合で
も、ネットワークを介してサーバに接続されている場合
でも、同じパラメータとインストール・プログラムとを
用いてインストール作業を行うことができ、将来的に新
しい機能が必要になった場合には、インストール・プロ
グラムを変更せずに、パラメータファイルだけを変更す
ることによって、新しい関数を呼出すことができると共
に、サーバからインストールする場合、インストール専
用サーバを用いる必要がない。
【００４９】本発明のコンピュータ・プログラムのイン
ストール方法は、パラメータを予めソース・プログラム
に組み込み、パラメータを組み込んだソース・プログラ
ムをコンパイルし、コンピュータ・プログラムのインス
トールを実行するときに、コンパイルされた実行プログ
ラムが、コンピュータ・プログラムがインストールされ
るコンピュータの環境に応じてコンピュータ・プログラ
ムを適宜インストールするので、コンピュータの構成の
種類が大量に存在するシステムの場合には、一つのパラ
メータファイルを生成することによって、プログラムの
インストールを実施することができ、コンピュータが単
独で設置されている場合でも、ネットワークを介してサ
ーバに接続されている場合でも、同じパラメータとイン
ストール・プログラムとを用いてインストール作業を行
うことができ、将来的に新しい機能が必要になった場合
には、インストール・プログラムを変更せずに、パラメ
ータファイルだけを変更することによって、新しい関数
を呼出すことができると共に、サーバからインストール
する場合、インストール専用サーバを用いる必要がな
い。
【００５０】本発明のコンピュータ・プログラムのイン
ストール方法は、プログラムをインストールしようとす
るコンピュータの環境に応じて所定の処理に必要な内容
をパラメータファイルから読み出し、読み出したパラメ
ータファイルの内容を関数が含まれている式の形で表わ
される式解釈関数として計算し、式解釈関数の式に実際
に関数が含まれている場合には式解釈関数の式に含まれ
ている関数を実行し、実行の結果に基づいて所定の処理
を行い、所定の処理を行うことによってプログラムをイ
ンストールしようとするコンピュータの環境に適応する
ようにプログラムをインストールするので、コンピュー
タの構成の種類が大量に存在するシステムの場合には、
一つのパラメータファイルを生成することによって、プ
ログラムのインストールを実施することができ、コンピ
ュータが単独で設置されている場合でも、ネットワーク
を介してサーバに接続されている場合でも、同じパラメ
ータとインストール・プログラムとを用いてインストー
ル作業を行うことができ、将来的に新しい機能が必要に
なった場合には、インストール・プログラムを変更せず
に、パラメータファイルだけを変更することによって、
新しい関数を呼出すことができると共に、サーバからイ
ンストールする場合、インストール専用サーバを用いる
必要がない。
【００５１】本発明のコンピュータ・プログラムのイン
ストール・システムは、所定のパラメータを含むパラメ
ータファイル手段と、所定の関数を含む関数手段と、所
定の式解釈関数を含む式解釈手段と、式解釈手段を制御
する汎用インストール手段とを備え、パラメータファイ
ル手段は、順番制御パラメータ、処理内容パラメータ、
及び制御パラメータを含み、関数手段は、式解釈手段か
ら要求された処理を実行し、処理結果の値を式解釈手段
に返すように構成され、式解釈手段は、パラメータファ
イル手段から処理の応じたパラメータを読み込むと同時
に、読み込んだパラメータに関数が含まれている場合に
は、関数を関数手段から呼び出し、パラメータの計算結
果を汎用インストール手段に返すように、演算子に応じ
てパラメータの計算を行うように構成され、汎用インス
トール手段は、パラメータファイル手段から処理に応じ
たパラメータを読み出し、読み出したパラメータに応じ
て式解釈手段から式解釈関数を呼び出し、読み出したパ
ラメータに基づいて各処理の順番を決定し、かつ決定さ
れた処理の順番に基づいて各処理を実行することによっ
て、コンピュータ・プログラムがインストールされるコ
ンピュータの環境に適応するようにコンピュータ・プロ
グラムをインストールするので、コンピュータの構成の
種類が大量に存在するシステムの場合には、一つのパラ
メータファイルを生成することによって、プログラムの
インストールを実施することができ、コンピュータが単
独で設置されている場合でも、ネットワークを介してサ
ーバに接続されている場合でも、同じパラメータとイン
ストール・プログラムとを用いてインストール作業を行
うことができ、将来的に新しい機能が必要になった場合
には、インストール・プログラムを変更せずに、パラメ
ータファイルだけを変更することによって、新しい関数
を呼出すことができると共に、サーバからインストール
する場合、インストール専用サーバを用いる必要がな
い。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の汎用インストーラを組み込んだシステ
ムの一実施例の構成を示す概略図である。
【図２】ファイル・サーバを用いた、本発明の汎用イン
ストーラによるプログラム・インストールの処理のフロ
ー図である。
【図３】本発明の汎用インストーラによって実行される
各処理内容を詳細に示す図である。
【図４】本発明の汎用インストーラをファイル・サーバ
側に組み込んだシステムの一実施例の構成を示す概略図
である。
【図５】本発明の汎用インストーラを用いて、電子メー
ルを利用してコンピュータ・プログラムをインストール
する方法を示すフロー図である。
【図６】本発明の汎用インストーラを用いて、ＷＷＷ
（ワールド・ワイド・ウェブ）を利用してコンピュータ
・プログラムをインストールする方法を示すフロー図で
ある。
【図７】ソースファイルにパラメータを組み込みコンパ
イルした一例において、本発明の汎用インストーラを用
いて、コンピュータ・プログラムをインストールする方
法を示すフロー図である。
【図８】図７に示したインストールの方法を実行する構
成を示す概略図である。
【図９】データベースにパラメータを設置した一例にお
いて、本発明の汎用インストーラを用いて、コンピュー
タ・プログラムをインストールする方法を示すフロー図
である。
【図１０】図９に示した方法を実現する構成を示す概略
図である。
【図１１】本発明の汎用インストーラを用いて、コンピ
ュータの環境をデータベースから読み込むことにより、
コンピュータ・プログラムをインストールする方法を示
すフロー図である。
【図１２】図１１のインストール処理を実現する構成を
示す概略図である。
【符号の説明】
１００ モジュール １０１ 汎用インストーラ １０２ 式解釈関数 １０３ 関数 １０４ パラメータファイル

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 コンピュータ・プログラムのインストー
    ルを実行するときに、該コンピュータ・プログラムがイ
    ンストールされるコンピュータの環境に応じて該コンピ
    ュータ・プログラムをインストールするインストーラに
    基づいて該コンピュータ・プログラムをインストールす
    ることを特徴とするコンピュータ・プログラムのインス
    トール方法。
  2. 【請求項２】 前記コンピュータ・プログラムのインス
    トールを実行するときに、前記インストーラは、所定の
    パラメータファイル及び所定の式解釈関数を用いること
    により該コンピュータ・プログラムがインストールされ
    るコンピュータの環境に応じて該コンピュータ・プログ
    ラムをインストールすることを特徴とする請求項１に記
    載の方法。
  3. 【請求項３】 前記パラメータファイルにインストール
    するコンピュータ・プログラムを収容している複数のサ
    ーバを指定し、前記インストールされるコンピュータの
    環境に応じた前記複数のサーバの中の所定のサーバから
    該コンピュータ・プログラムをダウンロードして所定の
    コンピュータにインストールすることを特徴とする請求
    項１に記載の方法。
  4. 【請求項４】 前記所定の式解釈関数は、前記パラメー
    タファイルから式を読み込み、当該読み込んだ式に関数
    が含まれている場合には、当該関数を呼び出して該式の
    計算を行い、その計算結果を前記インストーラに返すこ
    とを特徴とする請求項２に記載の方法。
  5. 【請求項５】 前記所定の式解釈関数は、前記パラメー
    タファイルに記述された式の解釈を行うために他のモジ
    ュールの関数を動的に呼び出すように構成されているこ
    とを特徴とする請求項４に記載の方法。
  6. 【請求項６】 前記所定の式解釈関数は、任意の数のパ
    ラメータを組み合わせ、当該組み合わせたパラメータを
    解釈することができることを特徴とする請求項２に記載
    の方法。
  7. 【請求項７】 前記コンピュータ・プログラムのインス
    トールを実行するときに、前記インストーラは、該コン
    ピュータ・プログラムがインストールされるコンピュー
    タに対応する環境データを個々のコンピュータ環境に基
    づいて予め作成されたデータベースから読み込んで、当
    該読み込んだ環境データに基づいて該コンピュータ・プ
    ログラムを適宜インストールすることを特徴とする請求
    項１に記載の方法。
  8. 【請求項８】 前記パラメータファイルに追加の機能を
    記述することによって前記インストーラに機能を追加す
    ることができることを特徴とする請求項１に記載の方
    法。
  9. 【請求項９】 パラメータを予めソース・プログラムに
    組み込み、該パラメータを組み込んだ該ソース・プログ
    ラムをコンパイルし、コンピュータ・プログラムのイン
    ストールを実行するときに、該コンパイルされた実行プ
    ログラムが、該コンピュータ・プログラムがインストー
    ルされるコンピュータの環境に応じて該コンピュータ・
    プログラムを適宜インストールすることを特徴とするコ
    ンピュータ・プログラムのインストール方法。
  10. 【請求項１０】 プログラムをインストールしようとす
    るコンピュータの環境に応じて所定の処理に必要な内容
    をパラメータファイルから読み出し、該読み出したパラ
    メータファイルの内容を関数が含まれている式の形で表
    わされる式解釈関数として計算し、該式解釈関数の式に
    実際に関数が含まれている場合には当該式解釈関数の式
    に含まれている該関数を実行し、該実行の結果に基づい
    て前記所定の処理を行い、該所定の処理を行うことによ
    って前記プログラムをインストールしようとするコンピ
    ュータの環境に適応するように該プログラムをインスト
    ールすることを特徴とするコンピュータ・プログラムの
    インストール方法。
  11. 【請求項１１】 所定のパラメータを含むパラメータフ
    ァイル手段と、所定の関数を含む関数手段と、所定の式
    解釈関数を含む式解釈手段と、前記式解釈手段を制御す
    る汎用インストール手段とを備え、 前記パラメータファイル手段は、順番制御パラメータ、
    処理内容パラメータ、及び制御パラメータを含み、 前記関数手段は、前記式解釈手段から要求された処理を
    実行し、当該処理結果の値を該式解釈手段に返すように
    構成され、 前記式解釈手段は、前記パラメータファイル手段から処
    理の応じた前記パラメータを読み込むと同時に、該読み
    込んだパラメータに関数が含まれている場合には、当該
    関数を前記関数手段から呼び出し、該パラメータの計算
    結果を前記汎用インストール手段に返すように、前記演
    算子に応じて該パラメータの計算を行うように構成さ
    れ、 前記汎用インストール手段は、前記パラメータファイル
    手段から処理に応じた前記パラメータを読み出し、当該
    読み出したパラメータに応じて前記式解釈手段から前記
    式解釈関数を呼び出し、該読み出したパラメータに基づ
    いて各処理の順番を決定し、かつ該決定された処理の順
    番に基づいて該各処理を実行することによって、前記コ
    ンピュータ・プログラムがインストールされる前記コン
    ピュータの環境に適応するように該コンピュータ・プロ
    グラムをインストールすることを特徴とするコンピュー
    タ・プログラムのインストール・システム。
  12. 【請求項１２】 前記汎用インストール手段は、前記コ
    ンピュータ・プログラムが前記インストールされるコン
    ピュータの環境に適応するように該コンピュータ・プロ
    グラムをインストールするときに、該コンピュータ・プ
    ログラムをインストールする前のコンピュータの環境に
    戻すための手続きを自動的に作成することを特徴とする
    請求項１１に記載のコンピュータ・プログラムのインス
    トール・システム。
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