JPH1017682A - 包装用フィルム - Google Patents

包装用フィルム

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JPH1017682A
JPH1017682A JP17626896A JP17626896A JPH1017682A JP H1017682 A JPH1017682 A JP H1017682A JP 17626896 A JP17626896 A JP 17626896A JP 17626896 A JP17626896 A JP 17626896A JP H1017682 A JPH1017682 A JP H1017682A
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JP
Japan
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ethylene
copolymer
film
mfr
temperature
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Application number
JP17626896A
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English (en)
Inventor
Ikuhisa Yamamoto
育央 山本
Kenzou Chikanari
謙三 近成
Satoru Koyama
悟 小山
Satoru Hosoda
覚 細田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐ピンホール性(耐屈曲性)に優れた包装用
フィルムを提供する。 【解決手段】 下記(1)〜(3)の要件を具備する、
エチレンと炭素数4〜12のα−オレフィンとの共重合
体または該共重合体を含有する樹脂組成物からなること
を特徴とする包装用フィルム。 (1)密度が0.860〜0.945g/cm3 (2)190℃における2.16kg荷重でのメルトフ
ローレートが0.001〜50g/10分 (3)損失弾性率のβ緩和のピーク温度が−28℃以下

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、包装用フィルムに
関するものである。詳細には、耐ピンホール性(耐屈曲
性)に優れた包装用フィルムに関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
液体包装用容器として紙製の外箱とプラスチック製の内
袋とからなるバッグインボックスが用いられているが、
この内袋用フィルムには、耐ピンホール性、耐ブロッキ
ング性、ヒートシール性、耐熱性、耐薬品性、耐油性に
優れることが要求される。しかし、従来のバッグインボ
ックスの内袋用フィルムは上記要求に十分に応えるもの
ではない。
【0003】すなわち、このフィルムには、従来、高圧
法低密度ポリエチレン(LDPE)やエチレン−酢酸ビ
ニル共重合体(EVA)が用いられてきたが、これらの
フィルムは耐熱性、耐薬品性、耐油性に劣り、殺菌時あ
るいは内容物が薬品・油である時に破袋する恐れがあっ
た。また、EVAは内容物が着臭するといった問題点が
あった。一方、ポリプロピレンを用いた場合は、ヒート
シール温度が高く、また、いずれのフィルムも耐ピンホ
ール性に劣ることから、輸送などの取り扱いによって袋
にピンホールを生じやすく、内容物が漏れる恐れがあっ
た。
【0004】これら耐ピンホール性、ヒートシール性、
耐熱性、耐薬品性、耐油性の問題を解決するため、直鎖
状低密度ポリエチレン(LLDPE)が用いられはじめ
たが、常温では耐ピンホール性を有している場合でも、
−30℃以下の超低温となると耐ピンホール性が著しく
低下してしまい、冷凍保存用には使用できなかった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記のような
従来技術における課題を解決しようとするものであっ
て、耐ピンホール性(耐屈曲性)に優れた、特定のエチ
レンとα−オレフィンとの共重合体または該共重合体を
含有する樹脂組成物からなる包装用フィルムを提供する
ことを目的としている。
【0006】すなわち、本発明は、下記(1)〜(3)
の要件を具備する、エチレンと炭素数4〜12のα−オ
レフィンとの共重合体または該共重合体を含有する樹脂
組成物からなることを特徴とする包装用フィルムを提供
するものである。 (1)密度が0.860〜0.945g/cm3 (2)190℃における2.16kg荷重でのメルトフ
ローレートが0.001〜50g/10分 (3)損失弾性率のβ緩和のピーク温度が−28℃以下 以下、本発明を詳細に説明する。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明に係るエチレンとα−オレ
フィンとの共重合体は、エチレンと炭素数4〜12のα
−オレフィンとのランダム共重合体である。α−オレフ
ィンとしては、具体的には、ブテン−1、ペンテン−
1、4−メチルペンテン−1、ヘキセン−1、オクテン
−1、デセン−1、ドデセン−1などのα−オレフィ
ン、あるいはこれらを2種以上混合して用いてもよい。
また、α−オレフィンとして少量のプロピレンを含んで
も良い。これらのα−オレフィンの中でもヘキセン−
1、オクテン−1が好ましい。
【0008】該エチレン−α−オレフィン共重合体は、
その密度が0.860〜0.945g/cm3 、好まし
くは0.870〜0.940g/cm3 、より好ましく
は0.880〜0.935g/cm3 である。なお、密
度はJIS−K6760に従って測定を行った。ただ
し、密度が0.905g/cm3 以上の試料について
は、沸騰水で60分間アニーリング処理を行った後、再
度測定を行った値とした。該密度が0.860g/cm
3 未満であると耐ブロッキング性が悪化し、0.945
g/cm3 を超えると耐ピンホール性が悪化する。
【0009】また、本発明に係るエチレン−α−オレフ
ィン共重合体は、そのメルトフローレート(以下、MF
Rと称する)が0.001〜50g/10分、好ましく
は0.01〜20g/10分の範囲にある。なお、MF
RはJIS−K7210の表1の条件4に従い、190
℃、2.16kg荷重の条件で測定される。該MFRが
0.001g/10分未満であるとフィルムを得るため
に押出加工する際に押出機樹脂圧力が大きくなり、押出
加工性が大幅に低下し、50g/10分を超えると押出
加工の際、引取サージングなどを起こしやすく、製膜性
の点で好ましくなく、また、耐ピンホール性が悪化す
る。
【0010】また本発明に係るエチレン−α−オレフィ
ン共重合体は、損失弾性率のβ緩和のピーク温度が、−
28℃以下、好ましくは−30℃以下である。該損失弾
性率のβ緩和のピーク温度が、−28℃を超えると耐ピ
ンホール性が悪化する。該損失弾性率のβ緩和のピーク
温度とは、「講座・レオロジー」日本レオロジー学会
編、高分子刊行会発行(1992年)p96〜97、ま
たは「やさしいレオロジー」村上謙吉著、産業図書
(株)発行(1986年)p122〜124に記載され
ているが、損失弾性率の温度依存性において、損失弾性
率が極大値を示す温度のうち低温側から2番目の温度を
示し、分子鎖の側鎖分子の運動に起因するものである。
【0011】なお、損失弾性率のβ緩和のピーク温度
は、以下のようにして求められる。セイコー電子工業株
式会社製粘弾性スペクトロメーターSDM5600H/
DMS200により、測定温度−150℃〜170℃、
昇温速度2℃/分、振動5Hz、変位振幅10μm、つ
かみ間20mmの条件で、厚み300μm、巾3mmの
シートを用いて測定を行われる。
【0012】また、本発明に係るエチレン−α−オレフ
ィン共重合体は、190℃、21.6kg荷重のMFR
21.6と2.16kg荷重のMFR2.16の比(MFRR=
MFR21.6/MFR2.16と称する)が、好ましくは20
以上、より好ましくは25〜150、最も好ましくは3
0〜150である。
【0013】本発明に係るエチレン−α−オレフィン共
重合体は、エチレン含量が通常70〜97重量%、α−
オレフィン含量が通常3〜30重量%である。
【0014】本発明に係るエチレン−α−オレフィン共
重合体の製造にあたっては、一般にエチレンとα−オレ
フィンを用いて、チーグラー系触媒もしくは、メタロセ
ン系触媒の存在下で重合される。スラリー重合法の場合
には重合温度は−50℃〜100℃、好ましくは0〜9
0℃、溶液重合法の場合には重合温度は120℃以上、
好ましくは130℃〜350℃、更に好ましくは150
℃〜270℃、圧力は5〜100kg/cm2 、好まし
くは10〜50kg/cm2 、高圧イオン重合法の場合
には重合温度は140℃以上、好ましくは140℃〜3
50℃、更に好ましくは180℃〜270℃、圧力は3
50〜3500kg/cm2 、好ましくは600〜18
00kg/cm2 、気相重合法の場合には重合温度は0
〜120℃、好ましくは20〜100℃、圧力は常圧な
いし100kg/cm2 、好ましくは2〜50kg/c
2 の条件で行われる。重合は、回分式、半連続式、連
続式のいずれの方法においても行うことができる。さら
に重合を反応条件の異なる2段以上に分けて行うことも
可能である。また、分子量の調節は重合温度、触媒のモ
ル比、コモノマー量などによっても調節できるが、重合
系中に水素を添加することにより効率的に行われる。
【0015】チーグラー系触媒としては、遷移金属を含
有する固体系触媒成分、有機アルミニウム化合物からな
る助触媒成分、必要に応じて担体から形成される。ある
いは、バナジウム化合物と有機アルミニウム化合物、必
要に応じてハロゲン化エステルから形成される。
【0016】本発明に係るエチレン−α−オレフィン共
重合体の製造に用いられるメタロセン系触媒とは、有機
アルミニウムオキシ化合物、有機アルミニウム化合物、
遷移金属化合物と有機金属化合物との反応物と反応して
安定アニオンとなる化合物の中から一種以上の化合物、
周期律表第IVB族の遷移金属化合物、必要に応じて担体
から形成される。
【0017】本発明で用いるエチレン−α−オレフィン
共重合体は単独でもよいが、例えば2種以上のエチレン
−α−オレフィン共重合体を混合して上記(1)〜
(3)の要件を具備する樹脂組成物でもよい。混合方法
としては、例えばV−ブレンダー、リボンブレンダー、
ヘンシェルミキサー、タンブラーブレンダーなどで混合
した後、直接フィルムを製膜してもよく、あるいは上記
混合物を押出機、ニーダー、バンバリーミキサーなどで
混練後造粒したものを用いてフィルムを製膜してもよ
い。また、本発明のバッグインボックス用フィルムを製
膜するためには、一般にインフレーションフィルム製膜
装置やTダイフィルム製膜装置などを採用することがで
きる。
【0018】また、本発明のフィルムには、必要に応じ
てステアリン酸カルシウムなどの金属石鹸やハイドロタ
ルサイトなどの中和剤、2,6−ジ−t−ブチル−p−
クレゾール(BHT)、テトラキス[メチレン−3−
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)
プロピオネート]メタン(IRGANOX1010)や
n−オクタデシル−3−(4’−ヒドロキシ−3,5’
−ジ−t−ブチルフェニル)プロピオネート(IRGA
NOX1076)で代表されるフェノール系耐熱安定
剤、ビス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ペンタエ
リスリトールジホスファイトおよびトリス(2,4−ジ
−t−ブチルフェニル)ホスファイトなどで代表される
ホスファイト系耐熱安定剤、高級脂肪酸アミドや高級脂
肪酸エステルで代表される滑剤、炭素数8〜22の脂肪
族のグリセリンエステルやソルビタン酸エステル、ポリ
エチレングリコールエステルなどの帯電防止剤、シリ
カ、炭酸カルシウム、タルクなどで代表されるブロッキ
ング防止剤、耐候安定剤、防曇剤、顔料、染料、流滴
剤、核剤、抗菌剤、脱臭剤などの通常ポリオレフィンに
添加して使用される各種配合剤を本発明の目的を損なわ
ない範囲で配合してもよい。
【0019】本発明のフィルムは、耐ピンホール性に優
れるため、単独でも包装用フィルムとして使用できる
が、各種の基材と貼り合わせることにより各種用途に適
した包装用フィルムが得られる。
【0020】これら基材としては、例えばフィルム形成
の可能な任意の重合体あるいは紙、アルミニウム箔、セ
ロハンなどを使用することができる。フィルム形成の可
能な重合体としては、例えばナイロン6、ナイロン6
6、ナイロン11、ナイロン12などのポリアミド樹
脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフ
タレートなどのポリエステル樹脂、ポリプロピレン、ポ
リ−1−ブテン、ポリ−4−メチルー1−ペンテン、ポ
リエチレン、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン
・メタクリル酸エステル共重合体、エチレン・アクリル
酸エステル共重合体、エチレン・メタクリル酸共重合
体、エチレン・アクリル酸共重合体、アイオノマーなど
のポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニリデン、ポリ塩
化ビニル、ポリスチレン、ポリビニルアルコール、エチ
レン・ビニルアルコール共重合体、ポリカーボネートな
どから、ガスバリヤー性、印刷性、透明性、剛性、接着
性などを勘案し、適宜選択することができる。また、基
材が延伸可能である場合、一軸または二軸に延伸されて
もよい。
【0021】本発明のフィルムと前記の基材とを貼り合
わせた複合フィルムの製造方法としては、例えばドライ
ラミネート法、押出ラミネート法、サンドラミネート
法、共押出法など公知の種々の方法が採用できる。
【0022】
【発明の効果】以上、詳述したように、本発明によれば
耐ピンホール性(耐屈曲性)に優れた包装用フィルムを
提供することができる。また、本発明は、上記優れた特
性を有する包装フィルムであるからバッグインボックス
用フィルムとして有効である。
【0023】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づき説明するが、
本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0024】はじめに、以下の実施例および比較例にお
ける物性値の測定方法を示す。 (1)密度 JIS K6760に規定された方法に従った。100
℃の水中で1時間アニール処理を行った後、密度を測定
した。 (2)メルトフローレート(MFR)及びメルトフロー
レート比(MFRR) JIS K6760の表1の条件4または条件7に従
い、190℃、2.16kg荷重(MFR2.16)または
21.6kg荷重(MFR21.6)の条件で測定を行っ
た。メルトフローレートの比(MFRR)は、以下の式
に従い算出した。 MFRR=MFR21.6/MFR2.16
【0025】(3)損失弾性率のβ緩和のピーク温度 損失弾性率のβ緩和のピーク温度は以下のようにして求
められる。セイコ−電子工業株式会社製粘弾性スペクト
ロメーター SDM5600H/DMS200により、
測定温度−150℃から170℃、昇温速度2℃/分、
振動5Hz、変位振幅10μm、つかみ間20mmの条
件で、厚み300μm、巾3mmのシートを用いて測定
を行った。 (4)ブラベンダートルク ブラベンダー社製ブラベンダープラスチコーダーPLV
−151を用い、ミキシング部容積60cc、樹脂量4
0g、温度160℃、回転数60rpmにて混練し、3
0分後のトルクを測定した。 (5)耐ピンホール性 ASTM F392−74(1987)に基づき、以下
のとおり測定した。試料(282.6mm×220mm
×80μm)を直径が88.9mmφの固定ヘッドと稼
働ヘッド(ヘッド面間距離177.8mm)に取り付
け、稼働ヘッドのストロークは152.4mmで、8
2.6mm進みながら400゜ねじりを与えた後69.
8mm直進させ、速度40回/分で5000回、23℃
または−30℃の雰囲気中で往復ねじり運動を加えた。
10%エチルアルコール水溶液に0.4%のメチレンブ
ルーを溶かした溶液を、濾紙状においた試料の上にロー
ラーで塗布し、濾紙上に発生したメチレンブルーの斑点
を数えピンホール数とした。ピンホールの数が大きいも
のは耐ピンホール性が劣ることを示す。
【0026】実施例1 [触媒成分の調整] (1)アルゴン置換したフラスコ中にグリニヤール用削
状マグネシウム160gを投入し、ブチルクロリド60
0gとジブチルエーテル2500mlを50℃で4時間
かけて撹拌しながらフラスコ中のマグネシウムに滴下
し、滴下終了後、60℃で1時間反応を行った。反応
後、反応溶液を室温に冷却し、固形分をろ別し、ブチル
マグネシウムクロリド溶液を得た。 (2)アルゴン置換したフラスコ中に上記(1)で合成
したブチルマグネシウムクロリド溶液1300gを入
れ、SiCl4 366mlを25〜30℃で5時間かけ
て撹拌しながらフラスコ中に滴下した。滴下終了後、室
温で1時間、さらに60℃で1時間反応後、室温で固液
分離し、固体成分をヘキサン1.5リットルで3回洗浄
した。その後、40℃で真空乾燥し、ハロゲン含有固体
マグネシウム成分を得た。 (3)アルゴン置換したフラスコ中に上記(2)で合成
したハロゲン含有固体マグネシウム成分276gを投入
し、四塩化チタン689mlを室温で撹拌しながら投入
した。その後、100℃に昇温し、1時間反応を行っ
た。反応後、40℃で固液分離し、固体成分をヘキサン
2リットルで6回洗浄した後、真空乾燥し、固体成分を
得た。 (4)アルゴン置換したフラスコ中に上記(3)で合成
した固体成分200g、n−ヘプタン625mlを投入
し、ジエチルアルミニウムクロライドのヘプタン溶液
(3mmol/ml)155mlを撹拌しながら投入し
た。その後70℃で1時間反応を行い、反応後40℃で
固液分離し、固体成分をヘキサン1リットルで4回洗浄
した後、真空乾燥し、固体触媒成分を得た。固体触媒成
分中にチタン原子が1.6重量%であった。
【0027】[重合]撹拌翼付オートクレーブ(内容積
1.9リットル)により、重合触媒として上記で調整し
た固体触媒成分を0.25mmol−Ti/hrで供
給、助触媒としてトリイソブチルアルミニウムをAl/
固体触媒Ti(モル比)=9の割合で、テトラエトキシ
シランを0.2mmol/hrで供給し、エチレンは6
kg/hr、ブテン−1は13kg/hrで供給し、温
度は230℃、圧力は750kg/cm2 でエチレンと
ブテン−1の連続重合を行った。 [フィルム加工]得られたエチレン−ブテン−1ランダ
ム共重合体は、密度0.913g/cm 3 、MFR1.
0g/10分であった。このエチレン−ブテン−1ラン
ダム共重合体を、プラコー社製インフレーションフィル
ム加工機を用い、加工温度200℃で、ブローアップ比
(BUR)1.8、ダイ径125mmφ、ダイスリット
幅2.0mmとして厚み80μmのフィルムを成形し、
前記の方法でフィルムの物性評価を行った。結果を表1
に示す。
【0028】実施例2 [重合]撹拌翼付オートクレーブ(内容積1.9リット
ル)により、重合触媒として上記で調整した固体触媒成
分を1.0mmol−Ti/hrで供給、助触媒として
ジエチルアルミニウムクロライドをAl/固体触媒Ti
(モル比)=4.5の割合で、テトラエトキシシランを
0.8mmol/hrで供給し、エチレンは7.3kg
/hr、ヘキセン−1は12kg/hr、水素は0.5
g/hrで供給し、温度は250℃、圧力は750kg
/cm2 でエチレンとヘキセン−1の連続重合を行っ
た。 [フィルム加工]得られたエチレン−ヘキセン−1ラン
ダム共重合体は、密度0.918g/cm3 、MFR
2.1g/10分であった。このエチレン−ヘキセン−
1ランダム共重合体のフィルム加工は、加工温度を17
0℃にした以外は、実施例1と同様に行った。結果を表
1に示す。
【0029】実施例3 実施例2のエチレン−ヘキセン−1ランダム共重合体の
代わりに、比較例1で用いた住友化学工業(株)製直鎖
状低密度ポリエチレン「スミカセンL FA201−
0」(密度0.919g/cm3 、MFR1.9g/1
0分、MFRR28、ブラベンダートルク2000g・
m、β緩和のピーク温度−26.6℃)エチレン−ブテ
ン−1ランダム共重合体70重量%と、住友化学工業
(株)製「エスプレンSPO N0372」(密度0.
895g/cm3 (アニール処理無し)、MFR2.0
g/10分、MFRR15、ブラベンダートルク270
0g・m、β緩和のピーク温度−46.5℃)エチレン
−ブテン−1ランダム共重合体30重量%をタンブラー
ミキサーで混合後押出機で造粒したものを用いる以外
は、実施例2と同様に行った。結果を表1に示す。
【0030】比較例1 実施例2のエチレン−ヘキセン−1ランダム共重合体の
代わりに、住友化学工業(株)製直鎖状低密度ポリエチ
レン「スミカセンL FA201−0」、密度0.91
9g/cm3 、MFR1.9g/10分のエチレン−ブ
テン−1ランダム共重合体を用いる以外は、実施例2と
同様に行った。結果を表2に示す。
【0031】比較例2 [重合]撹拌翼付オートクレーブ(内容積215リット
ル)中、重合触媒として(シクロペンタジエニル)ジル
コニウムジクロリド9.4μmol、メチルアルモキサ
ン0.17molを用い、ブテン仕込量42kg、ヘキ
セン−1仕込量8kg、エチレン圧力11kg/c
2 、水素圧力90mmHg、温度40℃でエチレンと
ヘキセン−1の重合を行った。 [フィルム加工]得られたエチレン−ヘキセン−1ラン
ダム共重合体は、密度0.924g/cm3 、MFR
3.0g/10分であった。このエチレン−ヘキセン−
1ランダム共重合体のフィルム加工は、加工温度を17
0℃にした以外は、実施例1と同様に行った。結果を表
2に示す。
【0032】比較例3 実施例1のエチレン−ブテン−1ランダム共重合体の代
わりに、ダウケミカル社製「アフィニティー FM15
70」、密度0.916g/cm3 、MFR1.0g/
10分のエチレン−オクテン−1ランダム共重合体を用
い、実施例1と同様に行った。結果を表2に示す。
【0033】
【表1】 ─────────────────────────────────── 実施例1 実施例2 実施例3 ─────────────────────────────────── コモノマー ブテン−1 ヘキセン−1 ブテン−1 密度 g/cm3 0.913 0.918 0.912 MFR g/10分 1.0 2.1 2.0 β緩和のピーク温度 ℃ −31.7 −31.2 −33.0 MFRR 34 31 25 ブラベンダートルク g・m 2100 1900 2100 耐ピンホール性 個/450cm2 23℃ 0 0 3 −30℃ 9 11 9 ───────────────────────────────────
【0034】
【表2】 ─────────────────────────────────── 比較例1 比較例2 比較例3 ─────────────────────────────────── コモノマー ブテン−1 ヘキセン−1 オクテン−1 密度 g/cm3 0.919 0.924 0.916 MFR g/10分 1.9 3.0 1.0 β緩和のピーク温度 ℃ −26.6 −13.9 −26.8 MFRR 28 15 36 ブラベンダートルク g・m 2000 2500 2100 耐ピンホール性 個/450cm2 23℃ 28 14 12 −30℃ 56 41 31 ───────────────────────────────────
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 細田 覚 東京都中央区新川二丁目27番1号 住友化 学工業株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記(1)〜(3)の要件を具備する、エ
    チレンと炭素数4〜12のα−オレフィンとの共重合体
    または該共重合体を含有する樹脂組成物からなることを
    特徴とする包装用フィルム。 (1)密度が0.860〜0.945g/cm3 (2)190℃における2.16kg荷重でのメルトフ
    ローレートが0.001〜50g/10分 (3)損失弾性率のβ緩和のピーク温度が−28℃以下
  2. 【請求項2】エチレン−α−オレフィン共重合体が、1
    90℃における21.6kg荷重でのメルトフローレー
    ト(MFR21.6)と2.16kg荷重でのメルトフロー
    レート(MFR2.16)の比(MFRR=MFR21.6/M
    FR2.16)が20以上である請求項1記載の包装用フィ
    ルム。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の包装用フィルムか
    らなることを特徴とするバッグインボックス用フィル
    ム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1190981A (ja) * 1997-09-18 1999-04-06 Sumitomo Chem Co Ltd インフレーションフィルムの製造法及びフィルム

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