JPH10175882A - 閉環メタセシスによる機能化された大環状化合物の合成 - Google Patents

閉環メタセシスによる機能化された大環状化合物の合成

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JPH10175882A
JPH10175882A JP33353796A JP33353796A JPH10175882A JP H10175882 A JPH10175882 A JP H10175882A JP 33353796 A JP33353796 A JP 33353796A JP 33353796 A JP33353796 A JP 33353796A JP H10175882 A JPH10175882 A JP H10175882A
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ring
alkyl
halogen
diene
aryl
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Vulstner Alois
アロイス・フュルストナー
Langeman Klaus
クラウス・ランゲマン
Kindler Nicolet
ニコレ・キントラー
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Studiengesellschaft Kohle gGmbH
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大環状生成物を効率よく製造するための方法
を提供する。 【解決手段】 適当に置換されたジエン前駆体の閉環メ
タセシスによる、環上に1個またはそれ以上の極性官能
基および/または環中に1個またはそれ以上の異種原子
を有する12個またはそれ以上の原子を有する大環状生
成物の改良製造法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、適当に置換された
ジエン前駆体の閉環メタセシス(RCM)による、環上
に1個またはそれ以上の極性官能基および/または環中
に1個またはそれ以上の異種原子を有する12個または
それ以上の原子を有する大環状生成物の改良製造法に関
する。より詳細には、該大環状生成物は、ヒトおよび獣
医薬のための嗅覚化合物、香り成分、フェロモン、クラ
ウンエーテル、抗生物質および医薬の合成に適用されう
る。
【0002】
【従来の技術】適当な環化前駆体は競争オリゴマー化ま
たはポリマー化反応を受けやすいので、環サイズが12
またはそれより大きい大環状化合物は合成が困難である
[レビュー:Roxburgh,C,J.Tetrahedron 1995,51,9767
〜9822;Illuminati,G.et al.,Acc.Chem.Res.1981,14,95
〜102]。しかしながら、大環状化合物は非常に頻繁
に、生理学的に活性のある天然生成物における下位構造
として見いだされ、大規模に商業化されており(例え
ば、香水成分の形態で)、新しい、そしてより効果的な
合成方法に対する必要性が存在している。
【0003】この目的にための特に興味深い方法は、遷
移金属触媒を用いる適当なジエン前駆体の閉環メタセシ
ス(RCM)である。この分野における以前の研究は、
通常使用されるメタセシス触媒と極性官能基との適合性
が低いために、限られたものとなっていた[レビュー:
Ivin,K.J.Olefin Methasesis,Academic Press,New Yor
k,1983;Grubbs,R.H.et al.,Science,1989,243,907〜91
5;Grubbs,R.H.et al.Comprehensive Organic Synthesis
(Trost,B.M.,Fleming,I.編),Pregamon,Oxford,1991,第
5巻,1115〜1127]。
【0004】
【化4】
【0005】ごく最近になって、5、6および7員の炭
素環および複素環の合成に効果的なことが見いだされ
た、より耐性のあるメタセシス触媒またはプレ触媒が記
載された。一般的には、該活性種は適当な前駆体からin
situで生成する金属カルベン複合体であると考えられ
る[レビュー:Grubbs,R.H.et al.,Acc.Chem.Res.1995,
28,446〜452;Schmalz,H,G,Angew.Chem.1995,107,1981〜
1984]。それらのうち、一般的タイプI(M=Ru、O
s)の複合体は特筆に値する[WO96/04289,15.02.1996;
Nguyen et al.,J.Am.Chem.Soc.1992,114,3974〜3975;Ng
uyen et al.,J.Am.Chem.Soc.1993,115,9858〜9859;Schw
ab,P.et.al Angew.Chem.1995,107,2179〜2181;Schwab,
P.et al.J.Am.Chem.Soc.1996,118,100〜110;Mohr,B.et
al.Organometallics 1996,15,4317〜4325]。同様に適
用できる他の触媒または触媒前駆体は、一般的タイプII
のモリブデンカルベンからなる[Schrock,R.R.J.Am.Che
m.Soc.1990,112,3875〜3886;Fujimura,O.Organometalli
cs 1996,15,1865〜1871]。一般的タイプIIIのタングス
テンカルベン[Quingnard,F.et al.J.Mol.Catal.1986,3
6,12〜29]、一般的タイプIVの有機酸化レニウム種[He
rrmann,W.A.et al.Angew.Chem.1991,103,1704〜170
6]、一般的タイプVのアリルルテニウム複合体[Herrm
ann,W.A.et al.Angew.Chem.1996,108,1169〜1170]、お
よび一般的タイプVIの混合金属系[Nugent,W.A.et al.
J.Am.Chem.Soc.1995,117,8992〜8998]がある。
【0006】
【化5】
【0007】6〜8員環の合成についての触媒I〜VIの
成功した使用とは対照的に、適当なジエンのRCMによ
る官能化された大環状生成物(環サイズ≧12)の製造
へのそれらの適用については以下のごとし。 (i)環状モノマーを得ることができず、高希釈反応条
件においてさえもダイマー化またはオリゴマー化生成物
が得られるのみであった[Martin,S.F.et.al.Tetrahedr
on 1996,52,7251〜7264;Martin,S.F.et al.Tetrahedron
Lett.1994,6005〜6008;Forbes,M.D.E.et al.,Tetrahed
ron Lett.1994,6005〜6008;Forbes,M.D.E.et al.J.Am.C
hem.Soc.1992,114,10978〜10980]、あるいは(ii)所
望生成物の収率および/または反応時間につて非常に効
果的でない[Borer,B.C.et al.Tetrahedron Lett.1994,
3191〜3194;Plugge,M.F.C.et al.,Synlett 1991,507〜5
08;Junga,H.et al.Tetrahedron Lett.1993,3731〜373
2]。例えば、2成分メタセシス触媒は、RCMによる
大環状ケトンの生成の試みにおいて完全に失敗であった
(20%以上の同じ触媒でも大環状ラクトンの収率は2
0%未満、すなわち、1ターンオーバー未満)[Tsuji
et al.,Tetrahedron Lett.1980,2955〜2958]。より最
近の14員の大環状ラクトンの合成も典型的であり、6
0%収率の生成物を得るためには25モル%のタイプII
のモリブデン触媒が必要であった(3ターンオーバー未
満)。一方、タイプIの触媒は完全に失敗であった[Ho
uri,A.F.et al.J.Am.Chem.Soc.1995,117,2943〜294
4]、あるいは(iii)メタセシスの間の競争的二重結合
異性化により妨害され、それは特異的触媒によってのみ
除去することができる[Junga,H.et al.Tetrahedron Le
tt.1993,3731〜3732]、あるいは(iv)水素結合、強固
な骨格または超分子アンサンブルのごとき別の手段によ
ってコンホーメーション的に閉環する傾向のある特別な
タイプの基質を用いてのみうまくいく[Clark,T.D.et a
l.,J.Am.Chem.Soc.1995,117,12364〜12365;Miller,S.J.
et al.J.Am.Chem.Soc.1995,117,5855〜5856]。
【0008】これらの結果から、いくつかの場合におい
て、大環状化合物の合成はRCMの限界を決定すると結
論された。このことは、例えば、以下の記述において明
確に示されている。「RCMに対する著しい限界は7原
子より多い炭素環および複素環の合成であることがわか
った」[Grubbs,R.H.et al.Acc.Chem.Res.1995,28,446
〜452,p450参照]、あるいは「....ジエンの特定の
鎖長および/またはコンホーメーションが高収率の環化
に必要である」[Forbes,M.D.E.et al.J.Am.Chem.Soc.1
992,114,10978〜10980]、あるいは「マクロライド合成
は方法の限界を画定する」[Koert,U.Natur.Chem.Tech
n.Lab.1995,43,809〜814,p812参照]。
【0009】これらの一般的結論に従って、飽和または
不飽和大環状ラクトンまたはケトン、例えば、1,15
−ペンタデカノリド(Exaltoid(登録商標))、7−ヘ
キサデセン−16−オリド(Ambrettolid(登録商
標))、シベトン、ムスコン、シクロペンタデカノン
(Exalton(登録商標))、Muscenon(登録商標)およ
び香水成分として使用される関連化合物[レビュー:Oh
loff,G.Riechstoffe and Geruchssinn,Springer,Berli
n,1990]の合成への閉環メタセシス(RCM)の応用
は、未知であるかまたは非常に効率か悪く[Tsuji,J.et
al.tetrahedron Lett.1980,2955〜2958;Plugge,M.F.C.
et al.,Synlett 1991,507〜508;Junga,H.et al.Tetrahe
dron Lett.1993,3731〜3732]、あるいは望ましくない
毒性化合物を含有する異種触媒および生成物の単離/精
製を困難にする高沸点溶媒の使用をするものであった
[Villemin,D.Tetrahedron Lett.1980,1715〜1718;レ
ビュー:Warwel,R.et al.Seifen-Ole-Fette-Wachse,198
9,115,538〜545]。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事情に
鑑み、適当に置換されたジエン前駆体の閉環メタセシス
(RCM)による、環上に1個またはそれ以上の極性官
能基および/または環中に1個またはそれ以上の異種原
子を有する12個またはそれ以上の原子を有する大環状
生成物の改良製造法を提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段および発明の実施の形態】
本発明者らは、上記課題を解決すべく、鋭意研究を重ね
た結果、以下に述べる方法により大環状生成物を効率よ
く製造することができることを見いだした。すなわち、
適当に置換されたジエン前駆体の閉環メタセシス(RC
M)による、1個またはそれ以上の極性官能基を有する
大環状生成物(12≦x≦30)の製造方法であり、該
ジエン前駆体は、コンホーメーション上の制約または分
子プレオーガニゼイション(preorganization)の他の
エレメントもない基質である。該方法には、一般的タイ
プI〜IVの複合体を触媒または触媒前駆体として使用す
る。
【0012】
【化6】
【0013】極性官能基は、環上の置換基および/また
は大環状構造中に含まれる異種原子であってよい。これ
には、エステル、エーテル、エポキシド、シリルエーテ
ル、シリルケテン、アセタール、チオアセタール、アシ
ラール、無水物、チオエーテル、イミン、シリレノー
ル、エーテル、アミン、アンモニウム塩、アミド、ニト
リル、パーフルオロアルキル基、ハロゲン、アルコー
ル、ケトン、アルデヒド、カルバメート、カルボネー
ト、ウレア、スルホネート、スルホン、二置換アルケ
ン、三置換アルケン、四置換アルケン、およびニトロ基
が包含される。該方法は、嗅覚化合物、香水成分、フェ
ロモン、クラウンエーテルおよび大環状抗生物質の合成
に適用できる。
【0014】通常には、約−20℃ないし約125℃、
好ましくは、0℃ないし90℃の温度範囲において、ジ
オレフィン基質の溶液を、触媒または触媒前駆体として
の一般的タイプI〜VIの複合体の1つの溶液と混合する
ことにより反応を行う。反応時間は厳密でなく、1時間
ないし数時間であってよい。酸素の存在下で反応を行う
ことができる。しかしながら、不活性雰囲気中で、最も
好ましくは窒素またはアルゴン下で反応を行うことが好
ましい。
【0015】適当な溶媒の例は、ジクロロメタン、トリ
クロロメタン、1,2−ジクロロエタン、トリクロロエ
テン、ベンゼン、トルエン、キシレン、ハロベンゼン、
シメン、テトラヒドロフラン、tert−ブチルメチル
エーテル、ジメトキシエタン、ジエチルエーテル、te
rt−ブタノールおよびそれらの混合物を包含し、最終
的には、溶媒は、プロトン性共溶媒および/または水分
を含有してもよい。しかしながら、非プロトン性条件下
で反応を行うのが好ましい。
【0016】より好ましいセットアップにおいて、トル
エン、キシレン、シメン、ジクロロメタン、トリクロロ
メタンまたは1,2−ジクロロエタンのごとき低配位能
を有する溶媒を非プロトン性条件下の溶媒として用い
る。
【0017】好ましい触媒または触媒前駆体は、一般的
タイプIのルテニウム複合体に基づくもの(M=Ru)
である。以下のの記号の好ましい選択物は、独立して以
下のものからなる:L、L1=PPh3、Pi−Pr3
PCy3(i−Pr=イソプロピル、Cy=シクロヘキ
シル);X、X1=ハロゲン;R、R1=H、CH=CP
2、C1〜C5アルキル、C1〜C5アルコキシ、ニト
ロ、アミノ、ハロゲンもしくはフェニル基で置換されて
いてもよいアリール。さらにより好ましい具体例におい
て、L=L1=PCy3;X、X1=Cl;R=H、R1
PhまたはCH=CPh2である。
【0018】ジオレフィンに対する触媒の割合は重要で
ないが、1:5ないし約1:30000の範囲であって
よく、好ましくは、1:20ないし1:2000の範囲
である。
【0019】一定の溶液中の基質濃度(モル濃度、M)
は低くあるべきであり、通常には0.1M以下である。
高濃度では、ダイマーおよびオリゴマーの生成が大環状
化反応と競争するからである。通常には、選択された触
媒の溶液に基質溶液を添加することにより反応を行う。
個々の基質の環化傾向が、反応を生じる2つの基質分子
の衝突の傾向よりも大きくなるような添加速度で添加を
行う。別法として、基質溶液および触媒溶液を、適当な
リアクターに低供給速度で添加してこれらの溶液を混合
してもよい。より好ましいセットアップにおいて、基質
の最終濃度は0.05M未満である。
【0020】14個またはそれ以上の鎖原子を有するジ
エンのすべての種類のものが基質として役立ちうるが、
通常には、反応速度および変換率は置換数の増加ととも
に低下する。好ましい基質は一置換アルケン実体部分を
生じるジエンであり、それはRCM法の副産物としての
エテンの遊離を誘導する。選択された溶媒中のエテンの
溶解度を低下させるために、アルゴンまたは窒素ガスを
反応混合物中に吹き込むことができる。このことは、反
応速度および単離収率に有益に影響する可能性がある。
【0021】反応混合物の仕上げおよび精製は重要では
なく、生成物および/または未反応出発材料の個々の性
質に応じて一般法により行われる。これを、蒸留、濾
過、クロマトグラフィー、昇華、結晶化、抽出のいずれ
かを好ましい方法として行うことができる。純粋な
(E)異性体、純粋な(Z)異性体、または両者の混合
物として生成物アルケンを得ることができる。
【0022】本発明方法は、環サイズ(x)が12≦x
≦30の一般的タイプVIIの大環状エステル(X=Y=
O)、アミド(Y=O、X=NR1)、エーテル(X=
O、Y=R,R)、またはアミン誘導体(X=NR2
Y=R,R)の、コンホーメーションのプレオーガニゼ
イションのエレメントのない基質を包含する適当な置換
ジエン前駆体からの合成方法に関する。
【0023】
【化7】
【0024】ここに、Aはn個の(CR2)基からなる
鎖を表し、Bはm個の(CR2)からなる鎖を表す。各
(CR2)基は異種原子Zにより置換されていてもよ
い。環の炭素原子上の置換基Rは同じであっても同じで
なくてもよく、水素、、C1〜C20アルキル、アリー
ル、アルコキシ、アルケニルオキシ、アルキニルオキ
シ、アルコキシカルボニル、パーフルオロアルキル、シ
アノ、ハロゲン、オキソ、アルキルチオ、アリールチ
オ、シリルのなかから独立して選択され、それらは所望
によりC1〜C10アルキル、アリール、オキソ、ハロ
ゲンで置換されていてもよい。他の記号は、以下のもの
から独立して選択される:n、m=1〜25でありm+
n=26;Z=O、NR3、S;置換基R1、R2、R3
同じであっても同じでなくてもよく、水素、C1〜C2
0、アルキル、アリール、アシル、アルコキシカルボニ
ル、パーフルオロアルキル、スルホニル、R3Siのな
かから独立して選択され、所望によりC1〜C10アル
キル、アリール、オキソ、ハロゲンで置換されていても
よい。また、本発明方法は炭素上の一対の置換基を有す
る上記タイプの生成物に関するものであり、さらに先に
存在している炭素環または複素環(芳香族性か非芳香族
性かは関係ない)の1つまたはそれ以上にアネレート
(anellate)される大環状生成物にも関する。典型的な
例を表1〜4に掲載する。
【0025】これには、貴重な嗅覚特性を示す、環の異
なる位置に二重結合を有するペンタデセノリド(オキサ
シクロヘキサデセン−2−オン)が包含される(例え
ば、表1参照)。これらの生成物のすべては、水素化
後、消臭芳香成分として使用されるペンタデカノリド
(Exaltolid(登録商標))[Furster,A.et al.J.Org.C
hem.1996,61,3942〜3943]を誘導する。一般的タイプVI
IIのジ−不飽和非環状エステルは出発材料として用いら
れ、以下の記号は次のものから独立して選択される:
n、m=1〜11であり、n+m=12;R1、R2、R
3、R4は同じであっても同じでなくてもよく、水素、C
1〜C10アルキルのなかから選択され、より好ましい
具体例はR1=R2=R3=R4=H、n≧3である。
【0026】
【化8】
【0027】本発明は、ラセミ体またはエナンチオマー
的に純粋なペンタデセノリド、およびその同族体もしく
はその誘導体(例えば、表2の20、22)の製造を包
含する。該同族体は、1個またはそれ以上のC1〜C1
0アルキル、アリール、アルコキシ、アルケニルオキ
シ、アルキニルオキシ、アルコキシカルボニル、パーフ
ルオロアルキル、アルキルチオ、アリールチオ、シリル
基(それらは所望によりC1〜C10アルキル、アリー
ル、ハロゲンによって置換されていてもよい)により、
あるいは1個またはそれ以上のオキソ、ハロゲンまたは
シアノ基により、環の非オレフィン部分が置換されてい
る。このタイプの適当に置換された生成物は香水類とし
て興味深い。
【0028】本発明は、貴重な香水成分である7−ヘキ
サデセン−16−オリド(Ambrettolid(登録商標))
(表2の12)の、一般的タイプVIIIの基質からの製造
を包含する。ここにn=5、m=8であり、R1、R2
3、R4は同じであっても同じでなくてもよく、水素、
C1〜C10アルキルのなかから独立して選択され;よ
り好ましい具体例は、R1=R2=R3=R4=Hである。
Ambrettolidの二重結合異性体も合成可能である。
【0029】本発明は化合物16(表2)およびその二
重結合異性体の合成を包含する。それらはラセミ体また
はエナンチオマー的に純粋な形態のいずれかとして合成
することができる。これらの化合物の水素化により、天
然に存在する消臭ラクトンである13−メチル−1−オ
キサシクロテトラデカン−2−オンが得られる。
【0030】本発明は、フェロモンとして作用すること
が知られている大環状ラクトンの製造を包含する(例え
ば、表2の14、24参照)。
【0031】本発明は、環中の異なる位置に二重結合を
有する1,6−ジオキサシクロヘプタデセン−2−オン
およびその同族体(例えば、表3の36、38参照)の
合成を包含する。それらは、水素化後、1,6−ジオキ
サシクロヘプタデカン−2−オンまたは同族体をそれぞ
れ生じる。それらは非天然型消臭芳香成分として用いる
ことができる。
【0032】本発明は、ラセミ体またはエナンチオマー
的に純粋な形態の32および34のごときオルセリン酸
タイプのマクロライドの合成を包含する。それらを抗生
物質ラシオジプロジンおよびゼアラレノン(表3)に変
換することができる[Furstner,A.et al.Tetrahedron L
ett.1996,7005〜7008;Kindler,N.,ドルトムント大学博
士論文,1996]。
【0033】本発明は、ラセミ体またはエナンチオマー
的に純粋なアザマクロライド、例えば、エピラクネン3
0および他の昆虫の防御分泌物成分[Attygalle,A.B.et
al.Proc.Natl.Acad.Sci.USA,1993,90,5024〜5208]お
よび大きな環中に窒素原子を含む類似の大環状ラクトン
の合成を包含する。それを、適当な置換基によりN−保
護することができ、あるいはプロトン化することができ
る(例えば、表3の26、28)。
【0034】本発明は、2個またはそれ以上のエステ
ル、アミドまたはエーテル基を環の一部として有する上
記タイプの大環状生成物の合成に関する。より詳細に
は、環の異なる位置に二重結合を有していてもよい1,
4−ジオキサヘキサデセン−5,16−ジオン(例え
ば、表3、40)の合成を包含する。水素化後、これら
の生成物はすべて1,4−ジオキサヘキサデカン−5,
16−ジオン(エチレンブラシレート、Musk144(登録
商標))を生じる。
【0035】さらに、本発明方法は、コンホーメーショ
ンのプレオーガニゼイションのエレメントのない基質を
包含する適当に置換されたジエン前駆体からの、環サイ
ズ12≦x≦30の一般的タイプIXの大環状ケトンおよ
びその誘導体の合成に関する。
【0036】
【化9】
【0037】ここに、Aはn個のCR2からなる鎖を表
し、Bはm個のCR2からなる鎖を表す。各CR2基は異
種原子Zにより置換されていてもよい。環の炭素原子上
の置換基Rは同じであっても同じでなくてもよく、水
素、C1〜C20アルキル、アリール、アルコキシ、ア
ルケニルオキシ、アルキニルオキシ、アルコキシカルボ
ニル、パーフルオロアルキル、シアノ、オキソ、ハロゲ
ン、アルキルチオ、アリールチオ、スルホニル、シリル
のなかから独立して選択され、それらは所望によりC1
〜C10アルキル、アリール、酸素、ハロゲンで置換さ
れていてもよい。他の記号は以下のものから独立して選
択される:n、m=1〜25であり、n+m=26;X
1、X2=O、OR1、SR2、NR3、CN、ハロゲン;
Z=O、NR4、Sであり;置換基R1、R2、R3、R4
は同じであっても同じでなくてもよく、水素、C1〜C
20アルキル、アシル、アリール、アルコキシカルボニ
ル、パーフルオロアルキル、シリル、スルホニルのなか
から独立して選択され、それらは所望によりC1〜C1
0アルキル、アリール、オキソ、ハロゲンで置換されて
いてもよい。また、本発明方法は、炭素原子上の一対の
置換基を有する上記タイプの生成物、ならびに1個また
はそれ以上の炭素環または複素環(これらが芳香族か非
芳香族かに関係なく)にアネレート(Anellate)された
大環状生成物に関する。
【0038】本発明は、環中の異なる位置に二重結合を
有するシクロペンタデセノン(例えば、表4の化合物4
2)の合成に関する。これらの生成物のすべては、水素
化後、香水成分であるペンタデカノンを生じる。一般的
タイプXのジ−不飽和非環状ケトンを出発物質として用
いる。ここに、以下の記号は次のものから独立して選択
される。n、m=1〜11でありn+m=12;R1
2、R3、R4は同じであっても同じでなくてもよく、
水素、C1〜C10アルキルから独立して選択され;よ
り好ましい具体例においてR1=R2=R3=R4=Hであ
りn、m≧3である。
【0039】
【化10】
【0040】本発明は、一般的タイプXの基質からのシ
ベトン(表4の44)の合成を包含する。ここにn=m
=7;R1、R2、R3、R4は同じであっても同じでなく
てもよく、水素、C1〜C10アルキルのなかから独立
して選択され;より好ましい具体例においてR1=R2
3=R4=Hである。
【0041】本発明は、ダイマー化/RCM(環化ダイ
マー化)による、2分子の一般的タイプXの非環状ケト
ンからの、大環状ジケトン(例えば、表4の化合物4
6)の合成を包含する。以下の記号は次のものから独立
して選択される:n、m=1〜7、n+m=8;R1、
R2、R3、R4は同じであっても同じでなくてもよ
く、、水素、C1〜C10アルキルのなかから選択さ
れ;好ましい具体例においてはR1=R2=R3=R4
=Hでありn、m≧3である。
【0042】
【実施例】以下の実施例は、コンホーメーションのプレ
オーガニゼイションのない基質を包含する適当なジエン
前駆体の閉環メタセシス(RCM)による一官能基およ
び多官能基大環状化合物の合成を説明する。さらに実施
例は本発明の好ましい具体例を説明する。これらの代表
的な方法に従って、表1〜4に掲載されたさらなる例を
合成した。上で述べなかった本発明のさらなる目的およ
び利点は、本発明を限定しない実施例から明らかとなろ
う。使用略号は、Cy=シクロヘキシル、i−Pr=イ
ソプロピル、Ph=フェニルである。
【0043】実施例1 (E)−12−メチル−オキサシクロドデク−8−エン
−2−オン(レシフェイオリド)(24)の合成 CH2Cl2(40mL)中のジエン23(260mg、
1.16mmol)の溶液およびCH2Cl2(40m
L)中のルテニウムカルベンCl2(PCy32RuC
HCH=CPh2(36mg、3mol%)の溶液を、
アルゴン下のCH2Cl2(30mL)に、激しく撹拌しな
がら24時間かけて同時に滴下した。溶媒を減圧除去
し、ヘキサン/酢酸エチル(30:1)を溶離液とする
フラッシュクロマトグラフィーにより残渣を精製してラ
クトンを無色シロップ状物質(191mg、80%)と
して得た。1H NMR(200MHz,CDCl3)δ
5.47〜5.01(m,3H)、2.38〜1.67
(m,7H)、1.52〜1.09(m,10H)。I
R(フィルム)2976、2934、2855、173
1、1449、1365、1349、1320、126
8、1249、1225、1187、1159、112
2、1079、1046、976、962、947、8
29、762、709。
【0044】実施例2 オキサシクロヘキサデク−11−エン−2−オン(2)
の合成 CH2Cl2(100mL)中のジエン1(298mg、
1.12mmol)の溶液およびCH2Cl2(100m
L)中のルテニウムカルベンCl2(PCy32RuC
HCH=CPh2(50mg、5mol%)の溶液を、
アルゴン下の周囲温度のCH2Cl2(50mL)に、激
しく撹拌しながら24時間かけて同時に滴下した。さら
に6時間撹拌後、溶媒を減圧除去し、ヘキサン/酢酸エ
チル(100:1)を溶離液とするフラッシュクロマト
グラフィーにより残渣を精製してラクトンを無色シロッ
プとして得た(219mg、79%)。1HNMR(2
00MHz、CDCl3)δ5.45〜5.28(m,
2H)、4.18〜4.07(m,2H)、2.37〜
2.29(m,2H)、2.10〜2.00(m,4
H)、1.72〜1.54(m,4H)、1.49〜
1.30(m,10H)。IR(フィルム)3000、
2928、2856、1736、1461、1385、
1346、1252、1234、1168、1152、
1113、1085、1024、969、719。
【0045】実施例3 オキサシクロヘキサデク−6−エン−2−オン(4)の
合成 CHCl3(100mL)中のジエン3(300mg、
1.13mmol)の溶液およびCHCl3(100m
L)中のルテニウムカルベンCl2(PCy32RuC
HCH=CPh2(50mg、5mol%)の溶液を、
周囲温度のCHCl3(50mL)中に、激しく撹拌し
ながら24時間かけて滴下した。さらに6時間撹拌後、
溶媒を減圧除去し、ヘキサン/酢酸エチル(150:
1)を溶離液とするフラッシュクロマトグラフィーによ
り残渣を精製してラクトンを無色シロップ状物質として
得た(173mg、62%)。1H NMR(200M
Hz、CDCl3)δ5.36〜5.16(m,2
H)、4.08〜4.05(m,2H)、2.28
(t,2H,J=7.2)、2.09〜1.92(m,
4H)、1.71〜1.55(m,4H)、1.28〜
1.24(m,12H)。IR(フィルム)3005、
2934、2850、1738、1452、1350、
1254、1240、1170、969、714。
【0046】実施例4 オキサシクロヘキサデク−6−エン−2−オン(4)の
合成 CHCl3(100mL)中のジエン3(300mg、
1.13mmol)の溶液およびCHCl3(10m
L)中のルテニウムカルベンCl2(PCy32Ru=
CHPh(4.6mg、0.5mol%)の溶液を、周
囲温度のCHCl3(50mL)中に、激しく撹拌しな
がら24時間かけて滴下した。さらに6時間撹拌後、溶
媒を減圧除去し、上記のごとく残渣を処理してラクトン
を無色シロップ状物質として得た(195mg、70
%)。分析データは上記のとおり。
【0047】実施例5 オキサシクロヘネイコス−11−エン−2−オン(1
8)の合成 トルエン(100mL)中のジエン17(300mg、
0.89mmol)の溶液およびトルエン(100m
L)中のルテニウムカルベンCl2(PCy32RuC
HCH=CPh2(41mg、5mol%)の溶液を、
80℃のトルエン(50mL)中に、激しく撹拌しなが
ら24時間かけて滴下した。さらに10時間その温度で
撹拌後、溶媒を減圧除去し、ヘキサン/酢酸エチル(2
00:1)を溶離液とするフラッシュクロマトグラフィ
ーにより残渣を精製してラクトンを無色シロップ状物質
として得た(195mg、71%)。1H NMR(2
00MHz、CDCl3)δ5.44〜5.28(m,
2H)、4.11(td,2H,J=5.6、1.
7)、2.31(t,2H,J=6.4)、2.03〜
1.98(m,4H)、1.68〜1.58(m,4
H)、1.45〜1.23(m,22H)。IR(フィ
ルム)3001、2926、2854、1737、14
62、1385、1348、1252、1236、11
75、1117、1090、1066、1030、96
9、722。
【0048】実施例6 (13R)−(+)−13−メチル−オキサシクロテト
ラデク−8−エン−2−オン(16)の合成 CH2Cl2(50mL)中のジエン15(150mg、
0.59mmol)の溶液およびCH2Cl2(50m
L)中のCl2(PCy32RuCHCH=CPh2(2
7mg、5mol%)の溶液を、周囲温度のCH2Cl2
(30mL)に、激しく撹拌しながら20時間かけて同
時に滴下した。さらに3時間撹拌後、溶媒を減圧除去
し、ヘキサン/酢酸エチル(30:1)を溶離液とする
フラッシュクロマトグラフィーにより残渣を精製してラ
クトンを無色シロップとして得た(102mg、72
%)。1H NMR(200MHz、CDCl3)δ5.
29〜5.24(m,2H)、4.06(dd,1H,
J=10.8,3.5)、3.81(dd,1H,J=
10.8,9.2)、2.37〜2.30(m,2
H)、2.11〜1.18(m,15H)、0.89
(d,3H,J=6.8)。IR(フィルム):302
4、2929、2856、1734、1461、144
4、1378、1341、1252、1206、116
8、1148、1116、1007、970、737。
【0049】実施例7 オキサシクロペンタデク−8−エン(54)の合成 CH2Cl2(50mL)中のジエン53(300mg、
1.26mmol)の溶液およびCH2Cl2(50m
L)中のルテニウムカルベンCl2(PCy32RuCHCH=
CPh2(58mg、5mol%)の溶液を、還流温度のC
2Cl2(50mL)に、激しく撹拌しながら15時間
かけて同時に滴下した。さらに10時間その温度で撹拌
後、溶媒を減圧除去し、ヘキサン/酢酸エチル(10
0:1)を溶離液とするフラッシュクロマトグラフィー
により残渣を精製してラクトンを無色シロップとして得
た(179mg、67%)。1H NMR(200MH
z、CDCl3)δ5.33〜5.20(m,2H)、
3.36〜3.32(m,4H)、2.02〜1.98
(m,4H)、1.51〜1.47(m,4H)、1.
37〜1.29(m,12H)。IR(フィルム)30
25、2925、2854、2795、1672、14
88、1460、1436、1411、1372、13
52、1117、1020、967、866、702。
【0050】実施例8 シクロペンタデセン−8−オン(42)の合成 CH2Cl2(30mL)中のジエン41(120mg、
0.48mmol)の溶液およびCH2Cl2(30m
L)中のカルベンCl2(PCy32RuCHCH=C
Ph2の溶液(9mg、2mol%)を、アルゴン下の
還流温度のCH2Cl2(30mL)に、激しく撹拌しな
がら20時間かけて同時に滴下した。さらに12時間そ
の温度で撹拌後、溶媒を減圧除去し、ヘキサン/酢酸エ
チル(30:1)を溶離液とするフラッシュクロマトグ
ラフィーにより残渣を精製してラクトンを無色シロップ
として得た(77mg、72%)。1HNMR(200
MHz、CDCl3)δ5.38〜5.19(m,2
H)、2.40(t,4H,J=5.9)、2.04〜
2.01(m,4H)、1.71〜1.59(m,4
H)、1.43〜1.10(m,12H)。IR(フィ
ルム)2927、2854、1713、1460、14
40、1409、1365、1120、971、73
0、702。
【0051】実施例9 16−トリフルオロメチルオキサシクロヘキサデク−1
1−エン−2−オン(20) CH2Cl2(50mL)中のジエン19(300mg、
0.90mmol)の溶液およびCH2Cl2(50m
L)中のルテニウムカルベンCl2(PCy32RuC
HCH=CPh2(41mg、5mol%)の溶液を、
還流温度のCH2Cl2(50mL)に、激しく撹拌しな
がら48時間かけて同時に滴下した。さらに24時間撹
拌後、溶媒を減圧除去し、ヘキサン/ジエチルエーテル
(100:1)を溶離液とするフラッシュクロマトグラ
フィーにより残渣を精製してラクトンをうす黄色シロッ
プとして得た(220mg、80%)。1HNMR(2
00MHz、CDCl3)δ5.47〜5.22(m,
3H)、2.57〜2.31(m,2H)、2.15〜
1.85(m,4H)、1.82〜1.30(m,16
H)。IR(フィルム)2930、2857、175
5、1461、1442、1398、1367、128
4、1236、1179、1129、1096、104
6、971、927、698。
【0052】実施例10 12−プロピル−13−アザ−オキサシクロペンタデク
−6−エン−2−オン(エピラクネン)(30)の合成 THF中のHClの溶液(273μl、0.62M)
を、THF(5mL)中のジエン27(R=H)(50
mg、0.17mmol)に滴下した。溶媒を減圧除去
し、残渣(すなわち、CH2Cl2(30mL)中に溶解
した29)を、CH2Cl2(30mL)中のルテニウム
カルベンCl2(PCy32RuCHCH=CPh2(8
mg、5mol%)の溶液とともに、還流温度におい
て、CH2Cl2(20mL)に、激しく撹拌しながら2
8時間かけて同時に滴下した。さらに12時間撹拌した
後、溶媒を減圧除去し、残渣を飽和NaHCO3で中和
した。水相をエーテルで2回抽出し、合わせた有機層を
フラッシュクロマトグラフィー(中性アルミナ、ヘキサ
ン/酢酸エチル)に供してアザマクロライドを無色シロ
ップ状物質(38mg、84%)を得た。1HNMR
(400MHz、CDCl3)δ5.38〜5.21
(m,2H)、4.33〜4.26(m,1H)、4.
01〜3.93(m,1H)、3.00〜2.86
(m,1H)、2.78〜2.68(m,1H)、2.
47〜2.27(m,4H)、2.18〜2.07
(m,2H)、2.02〜2.01(m,2H)、1.
84〜1.77(m,1H)、1.72〜1.65
(m,1H)、1.48〜1.10(m,10H)、
0.87(t,3H,J=8.0)。IR(フィルム)
3446、3359、2955、2928、2855、
1739、1684、1458、1439、1384、
1260、1204、1158、1082、1019、
969、806、699。
【0053】実施例11 アザシクロオクタデク−11−エン−2−オン(52)
の合成 CH2Cl2(50mL)中のジエン51(200mg、
10.68mmol)の溶液を、CH2Cl2(30m
L)中のカルベンCl2(PCy32RuCHCH=C
Ph2(0.32mg、0.05mol%)の溶液に、
還流温度で激しく撹拌しながら48時間かけて滴下し
た。その温度でさらに48時間撹拌した後、溶媒を減圧
除去し、残渣を再結晶してラクタムを無色結晶として得
た(150mg、83%)。融点106.5〜107
℃。1HNMR(200MHz、CDCl3)δ5.79
〜5.67(m,1H)、5.49〜5.22(m,2
H)、3.35〜3.21(m,2H)、2.22〜
2.14(m,2H)、2.10〜1.98(m,4
H)、1.64〜1.17(m,20H)。IR(KB
r)3300、3085、3003、2923、284
9、2684、1639、1552、1461、143
4、1360、1267、1243、1193、112
3、1082、1026、966、909、726、6
10。
【0054】実施例12 (R)−(+)−2,4−ジメトキシ−7−メチル−
7,8,9,10,11,14−ヘキサヒドロ−6−オ
キサ−ベンゾシクロドデセン−5−オン(32) CH2Cl2(31mL)中のジエン31(100mg、
0.30mmol)の溶液およびCH2Cl2(31m
L)中のCl2(PCy32RuCHCH=CPh2(1
7mg、6mol%)を、それぞれ別々に、アルゴンを
ゆるやかに吹き込みながらCH2Cl2(62mL)中に
24時間かけてゆっくりと添加した。薄層クロマトグラ
フィーにより基質の完全な変換が示されるまで混合物を
周囲温度で撹拌した。溶媒を蒸発させ、残渣をフラッシ
ュクロマトグラフィーして、純粋な(E)−異性体(5
6mg、61%)からなる標記化合物のフラクション、
および(E)−および(Z)−異性体(30mg、33
%)の混合物からなるもう1つのフラクションを得た。
(E)−異性体に関する選択されたデータ:[α]D 20
=+72(c0.46、アセトン)。IR:2972、
2932、2866、2843、1714、1604、
1586、1490、1458、1422、1376、
1328、1284、1262、1228、1208、
1161、1133、1107、1094、1047、
971、899、883、848、831、779、7
44、727、640、622。1HNMR(300M
Hz,CDCl3):δ=6.34(d,1H,4J=
2.3)、6.32(d,1H,4J=2.3)、5.
41(dddd,1H,3J=14.9、10.2、
4.5、4J=1.9)、5.20(dddd,1H,3
J=14.9,10.2,3.2,4J=1.6)、
5.10(dqd,1H,3J=10.0,6.3,
2.8)、3.80(s,3H)、3.78(s,3
H)、3.36(d,1H,3J=6.3)、3.07
(ddd,1H,3J=14.2,2J=5.0,4J=
2.9)、2.22(m,1H)、1.21〜1.71
(br,m,6H)、1.31(d,3H,3J=6.
2)、1.09(m,1H)。13C−NMR(75MH
z,CDCl3):δ=168.05、161.06、
158.33、140.78、132.70、128.
70、117.63、107.10、96.90、6
8.75、55.97、55.33、38.28、3
4.63、32.79、24.71、20.13、1
9.98。MS(EI):m/z(相対強度):304
(24)[M+]、217(10)、207(10
0)、205(15)、204(10)、196(3
2)、191(11)、189(10)、178(1
2)。C18244(304.38)として:計算値C
71.03、H7.95;実測値C71.52、H7.
71;HRMS:計算値304.167460、実測値
304.167393。
【0055】実施例13 シクロダイマー化(Cyclodimerization):ドコサ−
6,17−ジエン−1,12−ジオン(46)の合成 CH2Cl2(50mL)中のジエン45(350mg、
1.8mmol)の溶液およびCH2Cl2(50mL)
中のCl2(PCy32RuCHCH=CPh2(50m
g、3mol%)の溶液を、同時にアルゴン下で還流さ
れているCH2Cl2(30mL)に20時間かけて滴下
した。溶媒を減圧除去し、残渣をフラッシュクロマトグ
ラフィーにより精製してジケトン46を無色結晶(21
7mg、72%)として得た。融点=80〜83℃。1
HNMR(200MHz,CDCl3):δ5.32〜
5.39(m,4H)、2.33〜2.43(m,8
H)、2.08〜1.99(m,8H)、1.48〜
1.62(m,8H)、1.28〜1.39(m,8
H)。IR(KBr):3030、2989、293
0、2851、1705、1667、1459、143
8、1411、1383、1357、1296、127
6、1209、1106、1069、1004、96
7、729、706。
【0056】実施例14 1,4−ジオキサヘキサデク−10−エン−5,16−
ジオン(40)の合成 CH2Cl2(40mL)中のジエン39(250mg、
0.89mmol)の溶液およびCH2Cl2(40m
L)中のCl2(PCy32RuCHCH=CPh2(1
6mg、2mol%)の溶液を、沸騰しているCH2
2(30mL)中に12時間かけて滴下した。仕上げ
のために溶媒を蒸発させ、残渣をフラッシュクロマトグ
ラフィーにより精製してジラクトン40を芳香のある無
色結晶として得た(198mg、87%)。融点46〜
47℃。1HNMR(200MHz,CDCl3)δ5.
39〜5.21(m,2H)、4.30(s,1H)、
4.27(s,3H)、2.37〜2.26(m,4
H)、2.11〜2.02(m,4H)、1.71〜
1.55(m,4H)、1.48〜1.38(m,4
H)。IR:2931、2854、1733、146
2、1439、1398、1371、1296、127
5、1257、1223、1169、1102、107
2、1035、965、874。
【0057】表1 触媒閉環メタセシス:触媒前駆体と
してタイプIの複合体を用いる異なるジエンからのペン
タデセノリドの合成の典型例
【0058】
【表1】
【0059】表2 触媒前駆体としてタイプIの複合体
を用いる異なるジエンのRCMにより合成される大環状
ラクトンの典型例
【0060】
【表2】
【0061】表3 触媒前駆体としてタイプIの複合体
を用いるRCMによる官能化された大環状化合物 BOC=COOtBu;FMOC=9−フルオレニルメ
トキシカルボニル;Ts=p−トシル
【0062】
【表3】
【0063】表4 触媒前駆体としてタイプIの複合体
を用いるRCMによる官能化された大環状化合物
【0064】
【表4】
【0065】
【発明の効果】以上説明したように、本発明方法によれ
ば、大環状化合物を高収率で合成することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C07D 267/10 C07D 267/10 313/00 313/00 321/00 321/00 339/08 339/08 // C11B 9/00 C11B 9/00 A (72)発明者 アロイス・フュルストナー ドイツ連邦共和国デー−45470ミュールハ イム/ルール、カイザー−ビルヘルム−プ ラッツ1番 (72)発明者 クラウス・ランゲマン ドイツ連邦共和国デー−45470ミュールハ イム/ルール、カイザー−ビルヘルム−プ ラッツ1番 (72)発明者 ニコレ・キントラー ドイツ連邦共和国デー−45470ミュールハ イム/ルール、カイザー−ビルヘルム−プ ラッツ1番

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オレフィンメタセシス触媒I〜IVまたは
    その前駆体を用いてジエン前駆体に閉環メタセシス反応
    (RCM)を適用することからなる、官能基を有してい
    て環サイズが12〜30原子である大環状化合物の製造
    方法であって、該ジエン前駆体は該官能基を有するもの
    であり、該官能基は環中の異種原子であってもよく、あ
    るいは1個またはそれ以上のエステル、エーテル、エポ
    キシド、シリルエーテル、シリルケテンアセタール、チ
    オアセタール、アシラール、無水物、チオエーテル、イ
    ミン、シリレノールエーテル、アミン、アンモニウム
    塩、アミド、ニトリル、パーフルオロアルキル基、ハロ
    ゲン、アルコール、ケトン、アルデヒド、カルバメー
    ト、カルボネート、ウレア、スルホネート、スルホン、
    二置換アルケン、三置換アルケン、四置換アルケン、お
    よびニトロ基からなる環上の置換基であってもよい。
  2. 【請求項2】 一般的タイプLnM=CR12のカルベ
    ン複合体が、単離体となっているかまたはin situ合成
    された触媒もしくは触媒前駆体として用いられる請求項
    1記載の方法であって、L、R1およびR2は同じであっ
    ても同じでなくてもよく、 n=2〜6 M=Ru、Os、W、Re、Mo L=いずれかのアニオン性リガンドまたは中性リガンド
    であり、好ましくはホスフィン、スルホン化ホスフィ
    ン、ホスファイト、アルシン、スチビン、エーテル、ア
    ミン、カルベン、イミン、アルキルイミド、アリールイ
    ミド、アルケン、アルキン、アレン、ニトリル、カルボ
    ニル R1、R2=それぞれ、所望によりC1〜C5アルキル、
    ハロゲン、C1〜C5アルコキシで置換されていてもよ
    いH、C2〜C20アルケニル、アルキニル、アルキ
    ル、アリール、または所望によりハロゲン、ニトロ、ア
    ミノ、C1〜C5アルキル、アルコキシで置換されてい
    てもよいフェニル基 から選択されうるものである方法。
  3. 【請求項3】 一般的タイプI 【化1】 で示されるカルベン複合体が、単離体となっているかま
    たはin situ合成された触媒もしくは触媒前駆体として
    用いられる請求項1記載の方法であって、以下の記号
    が、 M=Ru、Os R、R1=H、それぞれ、所望によりC1〜C5アルキ
    ル、ハロゲン、C1〜C5アルコキシで置換されていて
    もよいH、C2〜C20アルケニル、アルキニル、アル
    キル、アリール、アルコキシ、アルケニルオキシ、アル
    コキシカルボニル、または所望によりハロゲン、ニト
    ロ、アミノ、C1〜C5アルキル、アルコキシで置換さ
    れていてもよいフェニル基 X、X1=いずれかのアニオン性リガンド、好ましくは
    ハロゲン L、L1=いずれかの中性電子供与体、好ましくはホス
    フィン、スルホン化ホスフィン、ホスファイト、アルシ
    ン、スチビン、アミン、最も好ましくは、少なくとも1
    個のアルキル基が2級アルキルまたはシクロアルキルで
    あるトリアルキルホスフィン から独立して選択される方法。
  4. 【請求項4】 エステル(X=Y=O)、アミド(Y=
    O、X=NR1)、エーテル(X=O、Y=R、R)、
    またはアミン誘導体(X=NR2、Y=R、R)からな
    る、官能基を有していて環サイズが12≦x≦30であ
    る一般的タイプVII 【化2】 で示される大環状生成物の製造方法であって、該官能基
    を有するジエン前駆体のRCMを行うことからなる方法
    であり、コンホーメーションのプレオーガニゼイション
    のエレメントのないジエンが該ジエン前駆体に包含され
    るものであり、ここにAはn個の(CR)基からなる
    鎖を表し、Bはm個の(CR2)基からなる鎖を表し、
    各(CR2)基は異種原子Zにより置換されていてもよ
    く、環の炭素原子上の置換基Rは同じであっても同じで
    なくてもよく、水素、C1〜C20アルキル、アリー
    ル、アルコキシ、アルケニルオキシ、アルキニルオキ
    シ、アルコキシカルボニル、パーフルオロアルキル、シ
    アノ、ハロゲン、オキソ、アルキルチオ、アリールチ
    オ、シリルのなかから独立して選択され、それらは所望
    によりC1〜C10アルキル、アリール、オキソ、ハロ
    ゲンで置換されていてもよく、他の記号は、n、m=1
    〜25、n+m=26;Z=O、NR3、S;置換基
    1、R2、R3は同じであっても同じでなくてもよく、
    水素、C1〜C20アルキル、アリール、アシル、アル
    コキシカルボニル、パーフルオロアルキル、スルホニ
    ル、R3Siのなかから独立して選択され、それらはC
    1〜C10アルキル、アリール、オキソ、ハロゲンで置
    換されていてもよい。
  5. 【請求項5】 一般的タイプVIIの大環状生成物が、炭
    素原子上に一対の置換基を有し、そして/または1個ま
    たはそれ以上の芳香族性または非芳香族性の先に存在し
    ている炭素環または複素環にアネレートされたものであ
    る請求項4記載の方法。
  6. 【請求項6】 大環状生成物がペンタデセノリド(オキ
    サシクロヘキサデセン−2−オン)または1,6−ジオ
    キサシクロヘプタデセン−2−オンまたは1,4−ジオ
    キサヘキサデカン−5,6−ジオンであり、それらすべ
    てが大環状化合物の環中の異なる部位に二重結合を有し
    ていてもよく、あるいは大環状生成物が7−ヘキサデセ
    ン−16−オリドである請求項4記載の方法。
  7. 【請求項7】 官能基を有していて環サイズが12≦x
    ≦30である一般的タイプIX 【化3】 で示される大環状ケトンの製造方法であって、該官能基
    を有するジエン前駆体について閉環メタセシス(RC
    M)を適用することからなる方法であり、コンホーメー
    ションのプレオーガニゼイションのエレメントのないジ
    エンが該ジエン前駆体に包含されるものであり、ここに
    Aはn個のCR2基からなる鎖を表し、Bはm個のCR2
    基からなる鎖を表し、各CR2基は異種原子Zにより置
    換されていてもよく、環の炭素原子上の置換基Rは同じ
    であっても同じでなくてもよく、水素、C1〜C20ア
    ルキル、アリール、アルコキシ、アルケニルオキシ、ア
    ルキニルオキシ、アルコキシカルボニル、パーフルオロ
    アルキル、シアノ、オキソ、ハロゲン、アルキルチオ、
    アリールチオ、スルホニル、シリルのなかから独立して
    選択され、それらは所望によりC1〜C10アルキル、
    アリール、酸素、ハロゲンで置換されていてもよく、他
    の記号は、n、m=1〜25、n+m=26;X1、X2
    =O、OR1、SR2、NR3、CN、ハロゲン;Z=
    O、NR4、S;置換基R1、R2、R3、R4は同じであ
    っても同じでなくてもよく、水素、C1〜C20アルキ
    ル、アシル、アリール、アルコキシカルボニル、パーフ
    ルオロアルキル、シリル、スルホニルのなかから独立し
    て選択され、それらはC1〜C10アルキル、アリー
    ル、オキソ、ハロゲンで置換されていてもよい。
  8. 【請求項8】 一般的タイプIXの生成物が、炭素原子上
    の一対の置換基有し、そして/または1個またはそれ以
    上の先に存在している芳香族性または非芳香族性の炭素
    環または複素環にアネレートされたものである請求項7
    記載の方法。
  9. 【請求項9】 生成物が、環の異なる位置に二重結合を
    有する12〜30個の炭素原子からなるシクロアルケノ
    ンの同族体シリーズである請求項7記載の方法。
  10. 【請求項10】 ジエン前駆体が、コンホーメーション
    上の制約または構造上のプレオーガニゼイションのエレ
    メントのないものである、請求項1または4または7記
    載の方法。
  11. 【請求項11】 ジエンが、閉環前にダイマー化され、
    環化ダイマー化を起こす請求項1記載の方法。
  12. 【請求項12】 ヒト用および獣医薬のための嗅覚化合
    物、香水成分、フェロモン、クラウンエーテル、抗生物
    質および医薬品の合成への請求項1記載の方法の適用。
  13. 【請求項13】 −20℃ないし約125℃の間の温度
    において、好ましくは0℃ないし90℃の間の温度にお
    いて閉環メタセシスが行われる請求項1または4または
    7記載の方法。
  14. 【請求項14】 ジエンに対する触媒のモル比が1:5
    ないし約1:30000の範囲、好ましくは1:20な
    いし1:2000の範囲である請求項1または4または
    7記載の方法。
  15. 【請求項15】 基質の最終モル濃度が0.1M以下、
    好ましくは0.05M以下である請求項1または4また
    は7記載の方法。
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