JPH10175664A - フィルム偏光板の保護構造 - Google Patents

フィルム偏光板の保護構造

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JPH10175664A
JPH10175664A JP8355089A JP35508996A JPH10175664A JP H10175664 A JPH10175664 A JP H10175664A JP 8355089 A JP8355089 A JP 8355089A JP 35508996 A JP35508996 A JP 35508996A JP H10175664 A JPH10175664 A JP H10175664A
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JP
Japan
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film
polarizing plate
packaging material
layer
polarizing
Prior art date
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Pending
Application number
JP8355089A
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English (en)
Inventor
Tetsuo Kaneko
鉄夫 金子
Koji Kimura
功児 木村
Kazuya Yamane
一哉 山根
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Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィルム偏光板の複数を積み重ねた重畳体を
包装して輸送し、それを開封した場合に偏光板端の粘着
層が欠損した外観損傷問題を生じない保護構造の開発。 【解決手段】 偏光フィルムの片面又は両面に粘着層を
介してフィルム層を有するフィルム偏光板の複数を積み
重ねた重畳体(2)の全面を、非粘着性の包装材(1)
で包囲してなるフィルム偏光板の保護構造。 【効果】 輸送時や開封時に衝撃や振動等を受けても偏
光板の端部における粘着層が包装材に接着して移着する
ことを防止でき、外観損傷のない状態でフィルム偏光板
を取り出せる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、損傷の発生を防止したフ
ィルム偏光板の保護構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、偏光フィルムの片面又は両面に粘
着層を介してフィルム層を有するフィルム偏光板の保護
構造としては、その偏光板の複数を積み重ねた重畳体の
表裏面に保護シートを配置して、それを帯電防止処理し
た袋体に収容したものが知られていた。
【0003】しかしながら、前記の収容袋を自動車等を
介して目的地に輸送して袋よりフィルム偏光板を取り出
した場合に、偏光板の端部における粘着層が欠損した外
観損傷問題を多発する問題点があった。
【0004】
【発明の技術的課題】本発明は、フィルム偏光板の複数
を積み重ねた重畳体を包装して輸送し、それを開封した
場合に偏光板端の粘着層が欠損した外観損傷問題を生じ
ない保護構造の開発を課題とする。
【0005】
【課題の解決手段】本発明は、偏光フィルムの片面又は
両面に粘着層を介してフィルム層を有するフィルム偏光
板の複数を積み重ねた重畳体の全面を、非粘着性の包装
材で包囲したことを特徴とするフィルム偏光板の保護構
造を提供するものである。
【0006】
【発明の効果】本発明によれば、重畳体の全面を非粘着
性の包装材で包囲した保護構造としたので、輸送時や開
封時に衝撃や振動等を受けても偏光板の端部における粘
着層が欠損することを防止でき、外観損傷のない状態で
フィルム偏光板を取り出すことができる。
【0007】
【発明の実施形態】本発明の保護構造は、偏光フィルム
の片面又は両面に粘着層を介してフィルム層を有するフ
ィルム偏光板の複数を積み重ねた重畳体の全面を、非粘
着性の包装材で包囲したものである。その例を図1
(a),(b)に示した。1が非粘着性の包装材、2が
フィルム偏光板の重畳体である。
【0008】包装材としては、必要に応じて例えばシリ
コーン系や長鎖アルキル系やフッ素系等の適宜な剥離剤
でコート処理したフィルムなどからなる非粘着性のもの
が用いられる。そのフィルムについては特に限定はな
く、一般にはポリエチレンやポリプロピレン等のオレフ
ィン系ポリマー、ポリエステルやポリアミド、ポリ塩化
ビニルやポリウレタンなどからなる適宜なフィルムが用
いられる。フィルムは、包装紙等とラミネートされたも
のなどであってもよい。包装材の厚さは、500μm以
下、就中10〜300μmが一般的であるが、これに限
定されない。
【0009】包装対象のフィルム偏光板は、図2や図3
に例示の如く、偏光フィルム23の片面又は両面に粘着
層22を介してフィルム層21,24を有するものであ
る。図例では、偏光フィルムの片面又は両面に1層のフ
ィルム層を有するものを示したが、本発明においては偏
光フィルムの片面又は両面に粘着層を介して2層又は3
層以上のフィルム層を有するものであってもよい。
【0010】偏光フィルムやフィルム層は、適宜なプラ
スチックで形成されていてよい。ちなみに一般的な偏光
フィルムとしては、ポリビニルアルコール系系フィルム
や部分ホルマール化ポリビニルアルコール系系フィル
ム、エチレン・酢酸ビニル共重合体系部分ケン化フィル
ムの如き親水性高分子フィルムにヨウ素及び/又は二色
性染料を吸着させて延伸したもの、ポリビニルアルコー
ル系の脱水処理物やポリ塩化ビニルの脱塩酸処理物の如
きポリエン配向フィルムなどがあげられる。
【0011】またフィルム層は、例えば表面保護や、位
相差フィルム等による光学機能の付与などの如く適宜な
目的で付設されたものであってよく、フィルム層を付設
する目的については特に限定はない。従ってフィルム層
は、その付設目的に応じて適宜なプラスチックで形成さ
れていてよい。
【0012】一般的なフィルム層としては、透明保護フ
ィルム層、位相差フィルム層、反射フィルム層、拡散フ
ィルム層、アンチグレアフィルム層、反射防止膜などが
あげられる。またフィルム層を形成する一般的なプラス
チックの例としては、ポリエステル系やセルロース系、
ポリエーテルサルホン系やポリカーボネート系、ポリア
ミド系やポリイミド系、ポリオレフィン系やアクリル系
等のプラスチック、あるいはアクリル系やウレタン系、
アクリルウレタン系やエポキシ系やシリコーン系等の熱
硬化型、ないし紫外線硬化型の樹脂、各種の液晶ポリマ
ーなどがあげられる。
【0013】前記の透明保護フィルム層は、偏光板の表
面損傷等の防止などを目的に付設されるものであり、通
例、光学機能を示さない単なる透明フィルムで形成され
る。位相差フィルム層は、偏光板への入射光又は偏光板
からの透過光に位相差を付与することなどを目的に付設
されるものであり、延伸フィルムや液晶ポリマーフィル
ムなどにより形成される。
【0014】一方、反射フィルム層は、偏光板を透過し
た光を反射させて再び偏光板に入射させることなどを目
的に付設されるものであり、例えば必要に応じマット処
理したフィルムの片面にアルミニウム等の反射性金属か
らなる箔や蒸着膜を付設したものや、微粒子の添加で表
面微細凹凸構造としたフィルムに蒸着方式やメッキ方式
などの適宜な方式で金属反射層を付設したものなどとし
て形成される。
【0015】また拡散フィルム層は、偏光板への入射光
又は偏光板からの透過光を拡散させることなどを目的に
付設されるものであり、例えばマット処理したフィルム
や微粒子の添加で表面微細凹凸構造としたフィルムなど
として形成される。アンチグレアフィルム層は、偏光板
を視認する場合にその表面で外光が反射して偏光板透過
光の視認を阻害することの防止などを目的に付設される
ものであり、例えば前記の拡散フィルム層に準じたもの
などとして形成される。
【0016】反射防止膜は、偏光板を透過する光の反射
損の防止や、前記のアンチグレアフィルム層と同様に、
偏光板に入射する光の反射による視認阻害の防止などを
目的に付設されるものであり、例えばフィルムに干渉性
の蒸着膜を付与する方式などにより形成される。
【0017】偏光フィルムとフィルム層を接着する粘着
層の種類については特に限定はなく、例えばアクリル系
やシリコーン系、ポリエステル系やポリウレタン系、ポ
リエーテル系やゴム系などからなる透明な適宜な粘着剤
を用いて形成されたものであってよい。粘着層の厚さ
は、500μm以下、就中1〜300μm、特に5〜10
0μmが一般的であるが、これに限定されない。
【0018】前記の粘着層は、必要に応じて例えば天然
物や合成物の樹脂類、ガラス繊維やガラスビーズ、金属
粉やその他の無機粉末等からなる充填剤や顔料、着色剤
や酸化防止剤などの適宜な添加剤を含有していてもよ
い。また微粒子の含有で光拡散性を示すものであっても
よい。
【0019】なお上記した偏光フィルムやフィルム層や
粘着層の各層は、例えばサリチル酸エステル系化合物や
ベンゾフェノール系化合物、ベンゾトリアゾール系化合
物やシアノアクリレート系化合物、ニッケル錯塩系化合
物等の紫外線吸収剤で処理する方式などにより紫外線吸
収能をもたせたものであってもよい。
【0020】本発明による保護構造の形成は、例えば図
1に例示の如く、事前積み重ね方式や順次積み重ね方式
等の適宜な方式で、非粘着性の包装材1の上にフィルム
偏光板の複数を積み重ねた重畳体2を配置し、その重畳
体の全面を当該包装材で包囲した包装形態とする方法な
どにより行うことができる。
【0021】前記により、包装時や輸送時や開封時等に
おける振動や衝撃等でフィルム偏光板の粘着層が包装材
に接触しても、接着しないか、粘着層が包装材に移着し
ないで剥がれる弱い接着力を達成でき、偏光板の端部に
おける粘着層が包装材に移着して欠損する現象を防止で
きて外観損傷のない状態でフィルム偏光板を取り出すこ
とができる。
【0022】前記においてフィルム偏光板の積み重ね数
は、任意である。一般には、嵩や重さによる輸送性など
の点より、10〜1000枚、就中20〜500枚、特
に30〜100枚の積み重ね数が包装単位とされる。
【0023】前記の積み重ねに際しては、接触による損
傷の発生の防止等を目的に、フィルム偏光板間に必要に
応じて保護シートや緩衝シート等を配置することができ
る。また包装に際しては、包装材との接触による損傷の
発生の防止等を目的に、フィルム偏光板の重畳体の表裏
に必要に応じて保護シートや緩衝シート等を配置するこ
ともできる。
【0024】本発明による保護構造とした包装体は、通
例、それを帯電防止処理した内袋に入れて封印し、さら
にアルミニウム箔等による防水層をラミネートしたポリ
エステルフィルム等からなる防水フィルムで形成した外
袋に入れて脱気シールした状態で、それを単位とした所
定数がダンボール箱で梱包されて輸送等に供される。
【0025】
【実施例】
実施例1 厚さ70μmの12.1インチLCD用ポリビニルアル
コール系偏光フィルムの両面に、厚さ20μmのアクリ
ル系粘着層を介して厚さ80μmのトリアセチルセルロ
ースフィルムを接着してなるフィルム偏光板の50枚を
積み重ね、その表裏に厚さ80μmのポリプロピレンフ
ィルムを配置して、それをシリコーン系剥離剤で表面処
理したポリエステルフィルムで全面包囲して包装体を得
た。
【0026】次に、前記の包装体を帯電防止処理した内
袋に入れて封印し、それをアルミニウム箔をラミネート
したポリエステルフィルムで形成した外袋に入れて脱気
シールし、その4単位をダンボール箱に入れて梱包した
梱包体を4体形成し、それを他の輸送品と共にトラック
に混載して尾道・豊橋間を一往復したのち開封して、フ
ィルム偏光板を取り出した。
【0027】比較例 シリコーン系剥離剤で表面処理したポリエステルフィル
ムによる全面包囲なしに内袋に入れて封印したほかは、
実施例1に準じて梱包体を形成し、それを輸送後開封し
て、フィルム偏光板を取り出した。
【0028】前記において、取り出したフィルム偏光板
における外観損傷発生率を調べたところ、実施例1では
1%、比較例ではその10倍の10%であった。なお外
観損傷の発生は、フィルム偏光板の端部において0.3
mm以上の深さで粘着層が欠損しているものを損傷物とし
て評価した。
【図面の簡単な説明】
【図1】保護構造の説明図
【図2】フィルム偏光板の断面図
【図3】他のフィルム偏光板の断面図
【符号の説明】
1:非粘着性の包装材 2:フィルム偏光板の重畳体 21,24:フィルム層 22:粘着層 23:偏光フィルム

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 偏光フィルムの片面又は両面に粘着層を
    介してフィルム層を有するフィルム偏光板の複数を積み
    重ねた重畳体の全面を、非粘着性の包装材で包囲したこ
    とを特徴とするフィルム偏光板の保護構造。
JP8355089A 1996-12-19 1996-12-19 フィルム偏光板の保護構造 Pending JPH10175664A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007055632A (ja) * 2005-08-23 2007-03-08 Sumitomo Chemical Co Ltd 光学フィルム重畳体の包装体および包装方法
CN1328130C (zh) * 2004-01-16 2007-07-25 力特光电科技股份有限公司 光学薄板的包装组合及其方法
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CN106273960A (zh) * 2016-08-11 2017-01-04 苏州柯创电子材料有限公司 光学膜包装磨边复合板

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