JPH10174634A - 収納式の踏み台 - Google Patents

収納式の踏み台

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JPH10174634A
JPH10174634A JP8354558A JP35455896A JPH10174634A JP H10174634 A JPH10174634 A JP H10174634A JP 8354558 A JP8354558 A JP 8354558A JP 35455896 A JP35455896 A JP 35455896A JP H10174634 A JPH10174634 A JP H10174634A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 第1に、持ち運び不要で、第2に、操作が簡
単容易で、第3に、広範囲に設置可能で、第4に、足元
が狭く暗い場合でも取り扱いが容易で、第5に、安全で
あり、第6に、これらが簡単容易に実現され、第7に、
高さ調節も可能で、第8に、物入れや暖房の機能も付加
可能な、収納式の踏み台を提案する。 【解決手段】 この踏み台4は、屋内構造物Aの台座部
Bに前面が開放された収納空間Cを形成し、収納空間C
に踏み台4が、前後方向に出し入れ可能に組み付けられ
ている。そして踏み台4は、収納空間Cへの収納状態と
収納空間C外に突出した使用状態とに移動可能で、使用
状態へと付勢するスプリング5や、収納状態に位置決め
可能なマグネット部6が介装されている。更に踏み台4
は、前後に分割して回動可能に結合したり、上下に分割
すると共に上部を前後に分割して上下間に昇降部材を介
装したり、引き出し部を組み込んだ構成も付加可能であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、収納式の踏み台に
関する。すなわち、屋内構造物の台座部に対し、出し入
れ可能に組み付けられる収納式の踏み台に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】図7は、この種従来例を示し、脚立の斜
視図である。屋内構造物について、その高位置への作業
を行う場合、従来は、脚立1が用いられていた。例え
ば、システムキッチン,洗面台,下駄箱,本棚,飾り
棚,戸棚,キャビネット,たんす,押し入れ,クローゼ
ット,階段,壁,その他の屋内構造物について、その上
部に形成され頭上に位置する高い棚や天袋等に対し、物
を出し入れする作業を行う場合には、脚立1が用いられ
ていた。そして、一般的な脚立1は、使用に際しては、
その収納場所から持ち出して来て、屋内構造物の作業場
所下へと移動させた後、その4本の脚部2を前後に広が
るように開いて組み立て、もって踏み板3を安定させて
から、その上に乗って高位置への作業が行われ、使用後
は畳まれた後、元の収納場所へと運ばれ,移動され,収
納されていた。なお、システムキッチンによっては、こ
のような脚立1の収納場所として、専用空間が形成され
たタイプのものも、従来開発されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来例、つまり脚立1を用いた高位置への作業について
は、次の問題が指摘されていた。まず第1に、従来の脚
立1は、使用に際し、その収納場所から手で持ち出して
来て、屋内構造物の作業場所下へと持ち運ぶ動作,手間
を要すると共に、使用後も、元の収納場所へと手で持ち
運んで戻す動作,手間を要し、もって準備や後片付けに
手間取る、という問題が指摘されていた。そして、脚立
1自体の重量もあり、老人や子供にとっては、特に手間
がかかり,面倒であり,扱いにくい、という指摘があっ
た。
【0004】第2に、使用に際し脚立1を手で広げ,開
き,組み立てる操作,手間を要すると共に、事後に手で
畳む操作,手間を要し、もってこの面からも、準備や後
片付けに手間取る、という問題が指摘されていた。そし
て特に、手で物を持つなど手が塞がっている場合や、急
を要する場合や、老人や子供の場合等には、特に手間が
かかり,面倒であり,不便である、という指摘があっ
た。
【0005】第3に、屋内構造物の高位置の作業対象
が、横に広がっている場合、例えば、システムキッチン
の上部の高位置の各棚について連続的に作業をする場合
は、脚立1をその都度横移動させる手間が必要となる、
という問題が指摘されていた。つまり、屋内構造物の高
位置について、複数の作業が横方向に重なる場合は、脚
立1に乗って最初の作業をした後、脚立1から降りて脚
立1を横移動させ、再び脚立1に乗って次の作業を行
い、事後もこのような動作を繰り返さねばならず、この
面からも手間がかかり面倒である、という指摘があっ
た。
【0006】第4に、屋内構造物について高位置の作業
場所下が、スペース的に狭かったり暗かったりすると、
脚立1を移動させたり、広げ,開き,組み立てること
が、容易でない、という問題も指摘されていた。つま
り、足元の足場が狭かったり、電燈の明かりが不足する
場合は、脚立1の取り扱いが困難化することがあり、不
便であるという指摘もあった。
【0007】第5に、更に従来の脚立1では、その上に
乗って作業をする人にとって、安定的な足場として不安
がある、という問題も指摘されていた。つまり、脚立1
の踏み板3の広さは限られており、脚部2の固定がうま
く行かぬ(ガタツク)こともあり、これらに起因して、
安全面が問題となることもあった。第6に、従来の一般
的な脚立1は高さ調節ができず、もって、屋内構造物の
高位置の作業対象の各種の高さや奥行きや、乗って作業
する人の身長、等に見合った高さが得られにくい、とい
う問題もあった。
【0008】本発明は、このような実情に鑑み、上記従
来例の課題を解決すべく、発明者の鋭意研究努力の結果
なされたものであって、屋内構造物の台座部に収納空間
を形成して、踏み台を出し入れ可能に組み付け、適宜、
更にスプリングやマグネット部を介装したことにより、
第1に、手で持ち運ぶ動作は不要であり、第2に、操作
が簡単容易であり、第3に、広範囲に設けることができ
横移動させる必要もなく、第4に、足元が狭く暗い場合
でも取り扱いが容易であり、第5に、安定的な足場とし
て安全面にも優れ、第6に、しかもこれらが簡単容易に
実現される、収納式の踏み台を提案することを目的とす
る。更に、請求項3,4では、前後に分割して回動可能
に結合したり、上下に分割すると共に上部を更に前後に
分割して、上下間を各々昇降部材にて連結したことによ
り、上述に加え第7に、高さ調節が可能な、収納式の踏
み台を提案することも目的とする。又、請求項5では、
逃げガイドを介し引き出し部を組み込んだことにより、
前述に加え第8に、物入れや暖房等の機能をも付加可能
な、収納式の踏み台を提案することも目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
る本発明の技術的手段は、次のとおりである。まず、請
求項1については次のとおり。すなわち、この請求項1
の収納式の踏み台は、システムキッチン,洗面台,下駄
箱,本棚,飾り棚,戸棚,キャビネット,たんす,押し
入れ,クローゼット,階段,壁,その他の屋内構造物に
ついて、その台座部に前面が開放され収納空間を形成
し、該収納空間に対し踏み台が、前後方向に出し入れ可
能に組み付けられていること、を特徴とする。
【0010】次に、請求項2については次のとおり。す
なわち、この請求項2の収納式の踏み台は、請求項1に
記載した収納式の踏み台において、該踏み台は、該収納
空間内に収納された奥側の収納状態と、該収納空間外に
突出した手前側の使用状態とに、フロア上を前後方向に
移動して出し入れ可能である。そして、該踏み台と該収
納空間を形成する該台座部との間には、該踏み台を使用
状態へと付勢するスプリングと、該踏み台を該スプリン
グの付勢力に抗し収納状態にて位置決め固定可能なマグ
ネット部と、が介装されていること、を特徴とする。請
求項3については次のとおり。すなわち、この請求項3
の収納式の踏み台は、請求項1に記載した収納式の踏み
台において、該踏み台は、前後に複数個に分割された集
合体よりなり、かつ、相互間が水平の軸で回動可能に結
合されていること、を特徴とする。
【0011】次に、請求項4については次のとおり。す
なわち、この請求項4の収納式の踏み台は、請求項1に
記載した収納式の踏み台において、該踏み台は、上部と
下部に上下に分割されると共に、該上部が更に前後に複
数個に分割された集合体よりなる。そして、分割された
各該上部は、それぞれの昇降部材を介し昇降可能に該下
部上に連結されると共に、後側の該上部は使用状態にお
いて、その昇降部材により前側の該上部より高く上昇可
能に設定されていること、を特徴とする。請求項5につ
いては次のとおり。すなわち、この請求項5の収納式の
踏み台は、請求項1に記載した収納式の踏み台におい
て、該踏み台には、少なくとも前面が開放された内部空
間が形成されると共に、該収納空間を形成する該台座部
の背面から前方に向け、該内部空間の左右両側に沿って
それぞれ逃げガイドが突設されている。そして引き出し
部が、該踏み台の内部空間に対し、該逃げガイドにて案
内されつつ前後方向に出し入れ可能に組み付けられてい
ること、を特徴とする。
【0012】収納式の踏み台は、このようになってい
る。そこで、屋内構造物の高位置への作業を行う際は、
踏み台を、屋内構造物の台座部内の収納状態から、手前
側の使用状態へと引き出す。例えば、マグネット部によ
る位置決め固定を解除することにより、スプリングの付
勢力にて使用状態へと引き出した後、引き出された踏み
台に乗ることにより、高位置への作業が行われる。な
お、請求項3,4では、使用状態に引き出された踏み台
について、前部を後部上に回動させて積み重ねたり、下
部に対し上部を昇降部材にて上昇させることにより、踏
み台の高さを調節可能である。更に請求項5では、踏み
台と、踏み台の内部空間に組み込まれた引き出し部と
が、選択的に、収納状態と使用状態間で出し入れ可能で
ある。
【0013】
【発明の実施の形態】以下本発明を、図面に示す発明の
実施の形態に基づいて、詳細に説明する。図1,図2,
図3,図4,図5,図6は、本発明の実施の形態の説明
に供する。
【0014】まず、第1例について述べる。図1の
(1)図は、第1例の正面説明図、(2)図は、同第1
例の収納状態を示す側断面説明図、(3)図は、同第1
例の使用状態を示す側断面説明図である。この第1例の
収納式の踏み台4では、システムキッチン,洗面台,下
駄箱,本棚,飾り棚,戸棚,キャビネット,たんす,押
し入れ,クローゼット,階段,壁,その他の屋内構造物
Aのいずれかについて、その台座部Bに前面が開放され
収納空間Cを形成し、この収納空間Cに対し、踏み台4
が、前後方向に出し入れ可能に組み付けられている。も
って踏み台4は、収納空間C内に収納された奥側の収納
状態と、収納空間C外に突出した手前側の使用状態と
に、フロア上を前後方向に移動して出し入れ可能となっ
ている。そして踏み台4と、収納空間Cを形成する台座
部Bとの間には、踏み台4を使用状態へと付勢するスプ
リング5と、踏み台4をスプリング5の付勢力に抗し収
納状態にて位置決め固定可能なマグネット部6とが、そ
れぞれ介装されている。
【0015】このような第1例について、更に詳述す
る。図示例の屋内構造物Aはシステムキッチンよりな
り、頭上の高さ位置に作業対象となる棚Dや天袋が、横
並びで図示例では3個配されており、このような上部の
棚Dや天袋に対応して、それぞれ、その下部の台座Bに
収納空間Cが、図示例では3個形成されている。収納空
間Cは、棚D等の横幅に見合った横幅よりなると共に、
前面が開放されており、この各収納空間Cに、それぞれ
踏み台4が組み付けられている。踏み台4は、例えば中
空部が存した木製,プラスチック製,金属製等の略平箱
状をなし、フロア上を摺動しつつ、前後方向に移動可能
となっている。もって踏み台4は、収納空間Cに対し出
し入れ可能であり、図1の(2)図に示したように、収
納空間C内に収納された収納状態と、図1の(3)図に
示したように、収納空間C外に突出した使用状態とに、
移動可能である。
【0016】スプリング5は、踏み台4の背面7と、収
納空間Cを形成する台座部Bの背面Eとの間に、介装さ
れており、図1の(2)図に示した踏み台4の収納状態
では、圧縮状態にあり、図1の(3)図に示した踏み台
4の使用状態では、伸長状態となり、もって、踏み台4
を使用状態へ向け常時付勢している。次にマグネット部
6は、1対の磁石と金属片つまりマグネットキャッチと
マグネット受よりなり、その一方が踏み台4側に、他方
が収納空間Cを形成する台座部B側に、それぞれ固設さ
れている。そして両マグネット部6は、踏み台4が収納
状態とされた際に、対向位置する関係で固設されてお
り、図示例では、踏み台4の側面8と、台座部Bの収納
空間Cの側面Fに、対応すべくそれぞれ固設されてい
る。
【0017】そして、このマグネット部6間の磁力・吸
着力は、静止状態ではスプリング5の付勢力より強く設
定され、もって、スプリング5の使用状態へ向けた付勢
力に抗し、踏み台4を収納状態に位置決め固定可能とな
っている。これと共に、このマグネット部6間の磁力・
吸着力は、踏み台4を引き出す際に人が押すことによ
り、このような位置決め固定を解除可能な程度、つまり
人が押す力よりも弱く設定されている。更に、このマグ
ネット部6間の磁力・吸着力は、このように人が押すこ
とにより位置決め固定が解除され、踏み台4が移動しつ
つある状態では、スプリング5の付勢力の方が勝るよう
になる程度に設定される。
【0018】なお、このようなマグネット部6の構成
は、図示例のものに限定されるものではなく、例えば、
後述の例のように踏み台4の背面7と、台座部Bの収納
空間Cの背面Eとの間にて、対応すべく固設する方式を
採用することも可能である。更に、このようなマグネッ
ト部6を用いず、踏み台4と収納空間Cを形成する台座
部Bとの間に、オンオフ操作される係止部材を設け、も
って、係止オン状態において、スプリング5の付勢力に
抗し踏み台4を収納状態にて位置決め固定可能としても
よい。マグネット部6に関しては、以下に述べる各例に
ついても、同様に考えてよい。図1の(1)図,(2)
図,(3)図に示した第1例は、このようになってい
る。
【0019】次に、第2例,第3例について述べる。図
1の(4)図は、第2例の使用状態1を示す要部の側断
面説明図、(5)図は、同第2例の使用状態2を示す要
部の側断面説明図である。図2は第3例の説明に供し、
(1)図は、使用状態1を示す要部の側断面説明図、
(2)図は、使用状態2を示す要部の側断面説明図、
(3)図は、使用状態3を示す要部の側断面説明図、
(4)図は、使用状態1を示す一部を切欠いた斜視説明
図である。この第2例,第3例の収納式の踏み台4は、
前後に複数個に分割された集合体よりなり、相互間が水
平の軸で回動可能に結合されている。
【0020】このような第2例,第3例について、更に
詳述する。まず、図1の(4)図,(5)図に示した第
2例において、踏み台4は、台座部Bそして収納空間C
の奥行き寸法を活用し、各々中空箱状の前部9と後部1
0とに前後に2分割されており、前部9より後部10の
方が奥行き寸法が大きく設定されると共に、前部9の後
側の上端縁と、後部10の前側の上端縁間が、ヒンジ1
1にて蝶番結合されている。もって、この踏み台4の使
用状態は、まず、図1の(4)図に示したように、前部
9と後部10とが前後に並んだ高さが低い使用状態1
と、次に、図1の(5)図に示したように、後部10上
に前部9が積み重ねられた2段で2倍の高さの使用状態
2とに、その高さを調節可能となっている。このよう
に、この踏み台4は、使用状態1と使用状態2とに、使
用状態の高さが可変となっている。
【0021】次に、図2に示した第3例において、踏み
台4は、各々中空箱状の前部9,中間部R,後部10等
に、前後に3分割されており、奥行き寸法について、前
部9と中間部Rとが同寸法、後部10がこれらの2倍の
寸法に設定されている。そして、前部9の後側の下端縁
と中間部Rの前側の下端縁間、および中間部Rの後側の
上端縁と後部10の前側の上端縁間が、それぞれ、ヒン
ジ11にて蝶番結合されている。もって、この踏み台4
の使用状態は、図2の(1)図,(4)図に示したよう
に、前部9,中間部R,後部10等が前後に並んだ高さ
が低い使用状態1と、図2の(2)図に示したように、
後部10上に前部9と中間部Rとが並んで積み重ねられ
た2段で2倍の高さの使用状態2と、図2の(3)図に
示したように、後部10上に中間部R、そして中間部R
上に前部9が順に積み重ねられた、3段で3倍の高さの
使用状態3とに、その高さを調節可能となっている。こ
のように、この踏み台4は、使用状態1,使用状態2,
使用状態3等に、使用状態の高さが可変となっている。
なお図2の屋内構造物Aは、洗面台よりなる。又、この
第2例,第3例について、その他の構成,作動等は、第
1例について前述したところに準じるので、その説明は
省略する。図1の(4)図,(5)図に示した第2例、
および図2に示した第3例は、このようになっている。
【0022】次に、第4例について述べる。図3は第4
例の説明に供し、(1)図は、収納状態を示す斜視図、
(2)図は、使用状態を示す側断面説明図、(3)図
は、収納状態等を示す要部の斜視説明図、(4)図は、
使用状態を示す要部の斜視説明図、(5)図は、そのス
テーの拡大図である。
【0023】この第4例の収納式の踏み台4は、上段の
踏み板となる平板状の上部12と、より奥行き寸法が大
で下段の踏み板ともなる中空薄箱状の下部13とに、上
下に2分割されると共に、上部12と下部13間に、ス
テー14が介装されている。このステー14は、上部1
2の四隅下と対応する下部13間に4本配されており、
図3の(3)図に示したように、中間で折曲されて下部
13両側に形成されたステー収納部15に収納された状
態と、図3の(2)図,(4)図,(5)図に示したよ
うに、後方に傾斜しつつ直線的に立設された状態とに、
変位可能となっている。つまりステー14は、中間のジ
ョイント部でその上下部間がピン16にて結合され、折
曲された状態と直線的な伸長状態とに回動可能となって
おり、直線的な伸長状態はロックSにて保持可能となっ
ている。又、ステー14の上部上端と踏み台4の上部1
2下との間、およびステー14の下部下端と踏み台4の
下部13上との間にも、これに準じ、回動用のピンと、
ステー14の所定角度の傾斜を維持させるロックとが、
それぞれ付設されている。
【0024】そこで、この図3の踏み台4は、図3の
(3)図に示したように、各ステー14が折曲され折り
畳まれてステー収納部15に収納されると共に、上部1
2が下部13上に重ねられ、もって図3の(1)図に示
したように、屋内構造物A側の台座部Bの収納空間C内
に収納された収納状態と、次に述べる使用状態とに、出
し入れ可能となっている。そして、この踏み台4の使用
状態は、まず、収納状態と同様に各ステー14が折曲さ
れると共に、上部12が下部13上に重ねられた使用状
態1(図示せず)と、次に、図3の(2)図,(4)図
に示したように、下部13を下段の踏み板とし、後方に
傾斜しつつ立設,伸長されたステー14を介し、後方に
ずれて押し上げられた上部12を、上段の踏み板とし、
もって、段差を備えた上下段の踏み段を形成しつつ高さ
が高くなった使用状態2とに、高さを調節可能となって
いる。このように、この踏み台4は、使用状態1と使用
状態2とに、使用状態の高さが可変となっている。な
お、この図3の屋内構造物Aはクローゼットや押し入れ
よりなり、上位置の棚Dや天袋の奥行きがあり、踏み台
4の高さを要する場合が多く、特にこの第4例の踏み台
4が適している。
【0025】ところで、この図3の図示例において、マ
グネット部6としては、次の構成のものが採用されてい
る。すなわち、このマグネット部6は、図3の(2)図
に示したように、踏み台4の(下部13の)背面7と、
屋内構造物A側の台座部Bの収納空間Cの背面E寄り
に、対をなして固設されている。そして、台座部B側の
マグネット部6は、前後に湾曲・弾性変形可能な材質の
ものよりなり、常時は前側に湾曲しているが、踏み台4
を引き出す際に人が押すことにより、踏み台4の背面7
側のマグネット部6を介し後側に押圧され、もって後側
に瞬間的に湾曲することにより、両マグネット部6間の
磁力・吸着力が解除され、もって、踏み台4の収納状態
での位置決め固定が解除されるようになっている。この
ような構成のマグネット部6も、前述した各例および後
述する各例について、採用可能である。なお、この第4
例について、その他の構成,作動等は、第1例等につい
て前述したところに準じるので、その説明は省略する。
図3に示した第4例は、このようになっている。
【0026】次に、第5例について述べる。図4,図5
は第5例の説明に供し、図4の(1)図は、正面説明
図、(2)図は、使用状態1を示す一部を切欠いた背面
側からの斜視説明図、(3)図は、使用状態2を示す要
部の側断面説明図、(4)図は、使用状態3を示す要部
の側断面説明図である。図5の(1)図は、使用状態2
を示す斜視説明図、(2)図は、使用状態3を示す斜視
説明図である。この第5例の収納式の踏み台4は、上部
12と下部13に上下に分割されると共に、上部12が
更に前後に複数個に分割された集合体よりなる。そし
て、分割された各上部12は、それぞれの昇降部材17
を介し昇降可能に下部13上に連結されると共に、その
後側上部18は、使用状態において、その昇降部材17
により前側上部19より高く上昇可能に設定されてい
る。
【0027】このような第5例について、更に詳述す
る。この第5例の収納式の踏み台4は、踏み板となる平
板状や薄箱状の上部12と、これを保持する座部となる
平板状や薄箱状の下部13とに、上下に2分割されると
共に、上部12が更に前後に2分割され(なお図示例に
よらず3分割等も可能)、前側上部19と後側上部18
とからなっている。そして、この上部12を構成する前
側上部19と後側上部18は、それぞれ、昇降部材17
を介し下部13上に連結されている。このような昇降部
材17としては、図示例では、公知の伸縮腕つまりシザ
ーズ式の平行リンク・クランク機構や蛇腹状金具が用い
られ、もって前側上部19と後側上部18は、それぞれ
昇降可能となっている。
【0028】そして、前側上部19の昇降部材17に
は、ある一定高さで停止させるロック(図示せず)が、
下部13側に付設されており、又、後側上部18の昇降
部材17は、このような一定高さより高く上昇可能であ
ると共に、このような両高さで停止させるロック(図示
せず)が、下部13側に付設されている。20は、前側
上部19と後側上部18との対向面下部に、対応して形
成された係合部であり、この係合部20は、前側上部1
9側が凸状に、後側上部18側が凹状に、雄雌加工され
ている。もって、この前側上部19と後側上部18は、
まず、前側上部19を持ち上げることにより、図4の
(3)図や図5の(1)図に示したように、両者の上面
が水平の面一となった一定高さまで上昇して、一旦固定
可能である。これと共に、事後、後側上部18のみを更
に持ち上げることにより、図4の(4)図や図5の
(2)図に示したように、後側上部18のみがより高く
上昇し、前側上部19との間に段差が形成され位置関係
でも、固定可能となっている。
【0029】そこで、この図4,図5の第5例の踏み台
4は、次の使用状態に、その高さを調節可能となってい
る。まず、図4の(2)図に示したように、両昇降部材
17が折り畳まれ、下部13上に上部12の前側上部1
9や後側上部18が重ねられた使用状態1(その収納状
態と同一態様)と、図4の(3)図や図5の(1)図に
示したように、両昇降部材17にて上部12の前側上部
19と後側上部18が、共通の一定高さまで上昇され面
一となった使用状態2と、図4の(4)図や図5の
(2)図に示したように、使用状態2から後側上部18
のみがその昇降部材17にて、更により高く上昇せしめ
られた使用状態3とに、高さを調節可能となっている。
そして、この使用状態3では、後側上部18を上段の踏
み板とし、前側上部19を下段の踏み板とし、もって、
段差を備えた上下段の踏み段が形成される。このよう
に、この踏み台4は、使用状態1,使用状態2,使用状
態3等に、使用状態の高さが可変となっている。なお、
この図4,図5の屋内構造物は下駄箱よりなり、この下
駄箱や壁のように、台座部B,収納空間C,踏み台4等
の奥行き寸法や高さ寸法が不足し勝ちの場合、特にこの
第5例は適している。
【0030】ところで、この図示例において、マグネッ
ト部6としては、次の構成のものが採用されている。す
なわち、このマグネット部6は、踏み台4の(下部13
の)背面7上と、踏み台4の(上部12の前側上部19
の)前面上と、屋内構造物A側の台座部Bの収納空間C
の開放された前面上とに、それぞれ固設されている。そ
こで、踏み台4の収納状態では、踏み台4の前面上のマ
グネット部6と、台座部B側のマグネット部6とが対応
位置し、両者間の磁力・吸着力にてスプリング5の付勢
力に抗し、収納状態にて踏み台4を位置決め固定する。
又、踏み台4の使用状態では、図4の(3)図や(4)
図に示したように、踏み台4の背面7上のマグネット部
6と、台座部B側のマグネット部6とが対応位置し、両
者間の磁力・吸着力にて、使用状態にて踏み台4を位置
決め固定する。又、このようなマグネット部6として
は、前述した第1例で述べた磁力・吸着力に設定された
ものや、前述した第4例で述べた湾曲・弾性変形可能な
材質のもの、等々も組み合わせて採用可能である。更
に、この第5例のマグネット部6の配設関係を、第1,
第2,第3,第4例等について採用することも可能であ
る。なお、この第5例について、その他の構成,作動等
は、第1例等について前述したところに準じるので、そ
の説明は省略する。図4,図5の第5例は、このように
なっている。
【0031】次に、第6例について述べる。図6は第6
例の説明に供し、(1)図は、踏み台4の収納状態、兼
引き出し部の使用状態を示す要部の斜視説明図、(2)
図は、踏み台4の使用状態、兼引き出し部の収納状態を
示す要部の斜視説明図である。この第6例の収納式の踏
み台4は、少なくとも前面が開放された内部空間21が
形成されると共に、収納空間Cを形成する台座部Bの背
面Eから前方に向け、内部空間21の左右両側に沿って
それぞれ逃げガイド22が突設されている。そして引き
出し部23が、踏み台4の内部空間21に対し、逃げガ
イド22にて案内されつつ、前後方向に出し入れ可能に
組み付けられている。
【0032】このような第6例について、更に詳述す
る。この第6例の収納式の踏み台4では、踏み台4の高
さ寸法を利用して横広の内部空間21が、図示例では左
右に2個形成されている。この内部空間21は、その前
面が開放されると共に、その背面を閉鎖した場合は逃げ
ガイド22用の挿通穴が形成される。そして、台座部8
の収納空間Cを形成する背面Eからは、前方に向け平行
に、逃げガイド22が収納空間C内に突設されている。
そして、この逃げガイド22は、踏み台4の内部空間2
1の左右両側に沿い、内外で、引き出し部23の左右両
側と踏み台4の内部空間21形成側面とが、それぞれ摺
接する関係となっており、図示例では、左右の内部空間
21について2本ずつの計4本、設けられている。もっ
て引き出し部23が、このような逃げガイド22にて両
側を案内されつつ、踏み台4の左右の内部空間21につ
いて、それぞれ前後方向に出し入れ可能に組み付けられ
ている。
【0033】そこで、この図6の第6例の踏み台4にあ
っては、台座部Bの収納空間Cに対し出し入れ可能な踏
み台4と、このような踏み台4の内部空間21に対し更
に出し入れ可能な引き出し部23とが、選択的に、それ
ぞれ収納状態と使用状態とに出し入れ可能となってい
る。そして、まず図6の(1)図は、踏み台4が収納状
態にあると共に、引き出し部23が引き出された使用状
態にある場合を示し、逆に図6の(2)図は、踏み台4
が引き出された使用状態にあると共に、引き出し部23
が収納状態にある場合を示している。図6の(2)図
中、24は結合線であり、この結合線24は、図示例で
はスプリング5が3本等複数本使用されている関係上、
各スプリング5間を連結し、もって各スプリング5間が
確実に連動するように、機能する。なお、この第6例に
ついて、その他の構成,作動等は、第1例等について前
述したところに準じるので、その説明は省略する。図6
の第6例はこのようになっている。
【0034】本発明は、以上説明したように構成されて
いる。そこで以下のようになる。すなわち、屋内構造物
Aの高位置への作業を行う際、例えば、頭上に位置する
その棚Dや天袋に対し、物を出し入れする作業を行う際
は、この収納式の踏み台4を、屋内構造物Aの台座部B
の収納空間C内の収納状態(図1の(2)図を参照)か
ら、手前側の使用状態へと引き出す(図1の(3)図,
(4)図,(5)図,図2の(1)図,(2)図,
(3)図,図3の(2)図,図4の(2)図,(3)
図,(4)図,図5の(1)図,(2)図,図6の
(2)図等を参照)。なおその際は、マグネット部6に
よる収納状態での位置決め固定を、例えば足先で踏み台
4の前面を押す等して解除することにより、踏み台4
を、スプリング5の付勢力にて飛び出させ、使用状態へ
と自動的に引き出す。そして、このように使用状態へと
引き出された踏み台4上に乗ることにより、高位置の棚
Dや天袋等への作業が行われる。
【0035】なおその際、図1の(4)図,(5)図,
図2,図3,図4,図5等の第2,3,4,5例では、
このように使用状態へと引き出された踏み台4につい
て、前部9更には中間部Rを後部10上に回動させて積
み重ねたり、下部13に対し上部12更には後側上部1
8をステー14や昇降部材17にて上昇させることによ
り、例えば上下段の踏み段状にする等、必要に応じ踏み
台4の高さを調節可能である。更に、図6の第6例で
は、このような踏み台4と、踏み台4の内部空間21に
逃げガイド22を介して組み込まれた引き出し部23と
が、選択的に、収納状態と使用状態間で出し入れ可能で
ある。さてそこで、この収納式の踏み台4にあっては、
次の第1,第2,第3,第4,第5,第6,第7,第
8,第9のようになる。
【0036】第1に、この収納式の踏み台4は、屋内構
造物Aの棚Dや天袋等への高位置の作業に際し、収納状
態から使用状態へと引き出すことにより、手で持ち運ぶ
動作を要せず使用可能となる。そして、この踏み台4の
引き出しも、例えば、マグネット部6による収納状態で
の位置決め固定を解除するだけで、スプリング5の付勢
力により自動的に行われる。
【0037】第2に、この収納式の踏み台4は、このよ
うに高位置への作業に際し、収納状態から使用状態に引
き出すだけで、簡単容易な操作で使用可能となる。例え
ば踏み台4の前面を足先で押して、マグネット部6によ
る収納状態への位置決め固定を解除するだけで、後はス
プリング5の付勢力により踏み台4が自動的に飛び出し
てくる等、ワンタッチで使用可能となる。
【0038】第3に、例えば屋内構造物Aがシステムキ
ッチンのように、作業対象となる上部の高位置の各棚D
や天袋等が、横並びで横に広がっている場合には、これ
に対応すべく、それぞれの下部の台座部Bに収納空間C
を形成し、それぞれについて、この収納式の踏み台4を
設ける。そこで作業をする人は、踏み台4を横移動させ
ることなく、このように広範囲に設けられた各踏み台4
を渡り歩くことにより、連続的かつ容易に、横方向に重
なった高位置の作業を行うことができるようになる。
【0039】第4に、この収納式の踏み台4は、このよ
うにワンタッチで使用可能となる。そこで、例えば天井
裏や物置きのように、作業対象の屋内構造物Aの足元の
足場が狭かったり、電燈の明かりが不足する場合でも、
取り扱いに困るような事態は生じない。
【0040】第5に、この収納式の踏み台4は、屋内構
造物Aの台座部Bの広さに対し、ほぼ見合った広さの収
納空間Cを形成することにより、同様にほぼ見合った広
さに形成可能である。しかも、フロア上を出し入れさ
れ、直接フロア上にて使用状態とされる。もって、この
踏み台4は、使用状態において非常に安定的な足場とな
る。
【0041】第6に、しかもこの収納式の踏み台4は、
屋内構造物Aの台座部Bに、前面が開放された収納空間
Cを形成して、踏み台4を出し入れ可能に組み付け、更
に両者間に、使用状態へと付勢するスプリング5や、位
置決め固定用のマグネット部6を介装した構成よりな
る。このように、この収納式の踏み台4は、簡単な構成
よりなる。
【0042】第7に、更に図1の(4)図,(5)図,
図2,図3,図4,図5等の第2,3,4,5例の収納
式の踏み台4では、回動により積み重ねたり、ステー1
4や昇降部材17にて上昇させることにより、例えば上
下段の踏み段状にすることもできる等、必要に応じ踏み
台4の高さを調節可能である。もって、屋内構造物Aの
棚Dや天袋等の作業対象について、その高さや奥行きに
見合った高さが容易に得られ、又、踏み台4に乗って作
業をする人の身長に見合った高さも容易に得られ、更
に、腰掛けとしても利用可能である。
【0043】第8に、図6の第6例の収納式の踏み台4
は、更に、引き出し部23を組み込んだ構成よりなる。
そして、この引き出し部23に、物を入れたり足元暖房
機を設けたりすることも可能となる。
【0044】第9に、この収納式の踏み台4を、屋内構
造物Aたる階段の途中段やまわり階段部分に適用した場
合は、天井の照明器具等の取り扱いやメインテナンス等
も容易化される。又、この収納式の踏み台4を、屋内構
造物Aたる壁に適用した場合は、カーテンの取り付けや
取り外し,開閉等も容易化される。
【0045】
【発明の効果】本発明に係る収納式の踏み台は、以上説
明したように、屋内構造物の台座部に収納空間を形成し
て、踏み台を出し入れ可能に組み付け、適宜、更にスプ
リングやマグネット部を介装したことにより、次の効果
を発揮する。
【0046】第1に、手で持ち運ぶ動作が、不要とな
る。すなわち、この収納式の踏み台は、屋内構造物の高
位置への作業に際し、収納状態から使用状態に引き出す
ことにより、例えばマグネット部による位置決め固定を
解除するだけで、スプリングの付勢力にて自動的に、ワ
ンタッチで使用可能となる。すなわち、前述した脚立を
用いたこの種従来例のように、収納場所との間で持ち出
し,持ち運び,戻す等の動作,手間を要せず、準備や後
片付けに手間取ることもなく、例えば老人や子供でも、
支障なく取り扱うことができる。
【0047】第2に、操作が簡単容易である。すなわ
ち、この収納式の踏み台は、上述したように使用状態に
引き出すだけで、例えばマグネット部による位置決め固
定を解除するだけで、スプリングにて自動的に、ワンタ
ッチで使用可能となる。すなわち、前述した脚立を用い
たこの種従来例のように、手で広げ,開き,組み立て,
畳む等の操作,手間を要せず、この面からも、準備や後
片付けに手間取らなくなる。そして特に、手で物を持つ
など手が塞がっている場合や、急を要する場合や、老人
や子供の場合等でも、足で押したりするだけで、例えば
足先で押すことによりマグネット部を解除するだけで、
手を使わずに簡単容易に、ワンタッチで使用可能とな
る。
【0048】第3に、広範囲に設けることができ、横移
動させる必要もない。すなわち、この収納式の踏み台
は、屋内構造物の高位置の作業対象が横に広がっている
場合、例えばシステムキッチンの場合、上部の高位置の
各棚や天袋等に対応すべく、下部の台座部について、広
範囲に設けることが可能である。もって、各踏み台を渡
り歩くことにより、連続的に容易に、横方向に重なった
作業を行うことができるようになる。つまり、前述した
脚立を用いたこの種従来例のように、乗って,降りて,
横移動させる動作を繰り返す必要はなく、この面からも
手間が省け便利である。
【0049】第4に、足元が狭く暗い場合でも、取り扱
いが容易である。すなわち、この収納式の踏み台は、上
述したようにワンタッチで使用可能となるので、足元の
足場が狭かったり、電燈の明かりが不足する場合でも、
前述した脚立を用いたこの種従来例のように、取り扱い
が困難化することもなく、この面からも手間取ることが
なく便利である。
【0050】第5に、しかも安定的な足場となり、安全
面にも優れている。すなわち、この収納式の踏み台は、
屋内構造物の台座部にほぼ見合った広さに容易に形成で
き、前後方向への出し入れ式なので使用状態でも安定し
ており、前述した脚立を用いたこの種従来例のように、
踏み板の広さが限られたり、ガタツクこともない。もっ
て、上に乗って作業をする人の安全性にも優れている。
【0051】第6に、しかもこれらは、簡単容易に実現
される。すなわち、この収納式の踏み台は、屋内構造物
の台座部に収納空間を形成して、踏み台を出し入れ可能
に組み付け、両者間に、スプリングやマグネット部を介
装した、簡単な構成よりなる。もって、上述した第1,
第2,第3,第4,第5に各点が、容易に実現される。
又、このように簡単な構成よりなるので、この踏み台
は、既存の下駄箱,本棚,飾り棚,戸棚,キャビネッ
ト,たんす等の屋内構造物に対しても、その台座部を切
削加工したり付加加工して、収納空間を形成することに
より、容易に適用可能である。
【0052】更に、請求項3,4では、この収納式の踏
み台を、前後に分割して回動可能に結合したり、上下に
分割すると共に上部を更に前後に分割して、上下間を各
々昇降部材にて連結したことにより、上述に加え、次の
効果を発揮する。
【0053】第7に、高さ調節が可能となる。すなわ
ち、この収納式の踏み台は、回動により積み重ねたり、
昇降部材にて上昇させることにより、その高さを調節可
能である。そこで、前述した脚立を用いたこの種従来例
では困難とされていた、屋内構造物の高位置の作業対象
について、その各種高さや奥行きに見合った高さを得た
り、作業をする人の身長に見合った高さを得ることが可
能となると共に、上下段の踏み段状にすることも可能で
あり、更に、高く積み重ねたり上昇させた場合は、腰掛
けとしても利用できる等、新たな機能を付加することも
できる。
【0054】又、請求項5では、この収納式の踏み台
に、逃げガイドを介し引き出し部を組み込んだことによ
り、前述に加え、次の効果を発揮する。
【0055】第8に、物入れや暖房等の機能を付加可能
となる。すなわち、この収納式の踏み台は、内部に更に
引き出し部を組み込み、例えばこの引き出し部を物入れ
として利用したり、この引き出し部に足元暖房器を設け
ることにより、物入れや暖房等の別の機能を付加するこ
とも可能である。このように、この種従来例に存した課
題がすべて解決される等、本発明の発揮する効果は、顕
著にして大なるものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る収納式の踏み台について、発明の
実施の形態の説明に供し、(1)図は、第1例の正面説
明図、(2)図は、同第1例の収納状態を示す側断面説
明図、(3)図は、同第1例の使用状態を示す側断面説
明図、(4)図は、第2例の使用状態1を示す要部の側
断面説明図、(5)図は、同第2例の使用状態2を示す
要部の側断面説明図である。
【図2】同発明の実施の形態の説明に供し、(1)図
は、第3例の使用状態1を示す要部の側断面説明図、
(2)図は、同第3例の使用状態2を示す要部の側断面
説明図、(3)図は、同第3例の使用状態3を示す要部
の側断面説明図、(4)図は、同第3例の使用状態1を
示す一部を切欠いた斜視説明図である。
【図3】同発明の実施の形態の説明に供し、(1)図
は、第4例の収納状態を示す斜視図、(2)図は、同第
4例の使用状態を示す側断面説明図、(3)図は、同第
4例の収納状態等を示す要部の斜視説明図、(4)図
は、同第4例の使用状態を示す要部の斜視説明図、
(5)図は、そのステーの拡大図である。
【図4】同発明の実施の形態の説明に供し、(1)図
は、第5例の正面説明図、(2)図は、同第5例の使用
状態1を示す一部を切欠いた背面側からの斜視説明図、
(3)図は、同第5例の使用状態2を示す要部の側断面
説明図、(4)図は、同第5例の使用状態3を示す要部
の側断面説明図である。
【図5】同発明の実施の形態の説明に供し、(1)図
は、第5例の使用状態2を示す斜視説明図、(2)図
は、同第5例の使用状態3を示す斜視説明図である。
【図6】同発明の実施の形態の説明に供し、(1)図
は、第6例の収納状態、兼引き出し部の使用状態を示す
要部の斜視説明図、(2)図は、同第6例の使用状態、
兼引き出し部の収納状態を示す要部の斜視説明図であ
る。
【図7】この種従来例を示す脚立の斜視図である。
【符号の説明】
1 脚立 2 脚部 3 踏み板 4 踏み台 5 スプリング 6 マグネット部 7 背面 8 側面 9 前部 10 後部 11 ヒンジ 12 上部 13 下部 14 ステー 15 ステー収納部 16 ピン 17 昇降部材 18 後側上部 19 前側上部 20 係合部 21 内部空間 22 逃げガイド 23 引き出し部 24 結合線 A 屋内構造物 B 台座部 C 収納空間 D 棚 E 背面 F 側面 R 中間部 S ロック

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 システムキッチン,洗面台,下駄箱,本
    棚,飾り棚,戸棚,キャビネット,たんす,押し入れ,
    クローゼット,階段,壁,その他の屋内構造物につい
    て、その台座部に前面が開放され収納空間を形成し、該
    収納空間に対し踏み台が、前後方向に出し入れ可能に組
    み付けられていること、を特徴とする収納式の踏み台。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載した収納式の踏み台にお
    いて、該踏み台は、該収納空間内に収納された奥側の収
    納状態と、該収納空間外に突出した手前側の使用状態と
    に、フロア上を前後方向に移動して出し入れ可能であ
    り、 該踏み台と該収納空間を形成する該台座部との間には、
    該踏み台を使用状態へと付勢するスプリングと、該踏み
    台を該スプリングの付勢力に抗し収納状態にて位置決め
    固定可能なマグネット部と、が介装されていること、を
    特徴とする収納式の踏み台。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載した収納式の踏み台にお
    いて、該踏み台は、前後に複数個に分割された集合体よ
    りなり、相互間が水平の軸で回動可能に結合されている
    こと、を特徴とする収納式の踏み台。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載した収納式の踏み台にお
    いて、該踏み台は、上部と下部に上下に分割されると共
    に、該上部が更に前後に複数個に分割された集合体より
    なり、 分割された各該上部は、それぞれの昇降部材を介し昇降
    可能に該下部上に連結されると共に、後側の該上部は使
    用状態において、その昇降部材により前側の該上部より
    高く上昇可能に設定されていること、を特徴とする収納
    式の踏み台。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載した収納式の踏み台にお
    いて、該踏み台には、少なくとも前面が開放された内部
    空間が形成されると共に、該収納空間を形成する該台座
    部の背面から前方に向け、該内部空間の左右両側に沿っ
    てそれぞれ逃げガイドが突設されており、 引き出し部が、該踏み台の内部空間に対し、該逃げガイ
    ドにて案内されつつ前後方向に出し入れ可能に組み付け
    られていること、を特徴とする収納式の踏み台。
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