JPH10173914A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH10173914A
JPH10173914A JP8333173A JP33317396A JPH10173914A JP H10173914 A JPH10173914 A JP H10173914A JP 8333173 A JP8333173 A JP 8333173A JP 33317396 A JP33317396 A JP 33317396A JP H10173914 A JPH10173914 A JP H10173914A
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character
image data
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JP8333173A
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English (en)
Inventor
Shoji Imaizumi
祥二 今泉
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Minolta Co Ltd
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Minolta Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像データを圧縮符号化した状態で保存管理
する画像形成装置において、文字画像の解像度及び文字
以外の画像の階調性を良好に保ちつつ、濃度や色情報を
持つ高品位な文字を再現する画像形成装置を提供する。 【解決手段】 本発明の画像形成装置は、画像データ供
給手段と、画像データに基づいて文字画像領域であるの
か否かを判別する手段と、画像データを縮小する第1縮
小手段と、第2縮小手段と、縮小された画像データを符
号化する符号化手段と、符号化されたデータを記憶する
手段と、記憶されているデータを復号化する復号化手段
と、復号化されたデータから原画像データを復元する第
1復元手段と、第2復元手段と、上記判別手段による判
別結果が文字領域の時に第1縮小手段と第1復元手段を
選択し、文字領域以外の場合に第2縮小手段と第2復元
手段とを選択する制御手段とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機等の画像形
成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複数酒の画像形成ユニットを搬送路上に
一列に並べてなる構成のカラー複写機では、各ユニット
間の位置の違いから生じる作像タイミングのずれを電気
的に補正する必要がある。この補正の方法としては、主
に画像形成の遅延分のデータをメモリに蓄え、読み出し
タイミングをずらして画像形成を行うのが一般的であ
る。ところが、高解像度なフルカラー画像の情報量は膨
大であり、これを高速に蓄積するためには高価な半導体
メモリを大量に必要とし、複写機全体のコストが上昇し
てしまう。そこで、必要な半導体メモリの容量を減らす
為に画像圧縮技術が積極的に活用されている。一般的に
画像圧縮は、人間の視覚特性を利用し、視覚的に目立ち
にくい部分の階調数や解像度を劣化させることにより、
情報量を削減する。画像データを圧縮符号化する一般的
な手法として、JPEG方式(DCT変換+量子化処理
+ハフマン符号化)があげられる。JPEG方式では、
自然画像等の中間調画像を、その画像劣化を抑えつつも
高い圧縮率で符号化することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】JPEG方式は、高い
圧縮率で画質劣化の少ない画像を得ることができ、文字
画像についても解像度情報とカラーレベル情報を分離し
て記憶することで、解像度と階調を少ないメモリ容量で
記憶することができる。しかし、対象となる画像が自然
画像か文字画像かどうか解らないため、どちらの画像が
対象になっても問題がないように、自然画像用のメモリ
と文字画像用のメモリの用法を準備しておく必要があ
る。また、画像の圧縮率は実際に圧縮してみないと解ら
ないため、最悪の圧縮率を想定して、圧縮メモリを確保
しておく必要があり、結果的に多くのメモリが必要にな
る。
【0004】本発明の目的は、自然画像については滑ら
かな画像再現を、文字画像については高解像度及び濃度
や色情報を持った高品位な文字再現を両立し、なおかつ
必要なメモリの容量の少ない画像形成装置を提供するこ
とである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の画像形成装置
は、 画像データ供給手段と、供給された画像データに
基づいて、文字画像領域であるのか、それ以外の領域で
あるのかを判別する領域判別手段と、画像データ供給手
段から供給された画像データを縮小する第1の縮小手段
と、画像データ供給手段から供給された画像データを第
1の縮小手段とは異なる方法で縮小する第2の縮小手段
と、縮小された画像データを符号化する符号化手段と、
符号化されたデータを記憶する記憶手段と、記憶手段に
記憶されているデータを復号化する復号化手段と、復号
化されたデータから原画像データを復元する第1の復元
手段と、復号化されたデータから原画像データを第1の
復元手段とは異なる手法で復元する第2の復元手段と、
上記判別手段による判別結果が文字領域の時に第1の縮
小手段と第1の復元手段を選択し、判別手段による判別
結果が文字領域以外の場合に第2の縮小手段と第2の復
元手段とを選択する制御手段とを備える。また、上記構
成の画像形成装置において、第1の縮小手段は、画像デ
ータをm×n画素を単位とするブロックに分割し、各ブ
ロック内の画像データの平均値を、縮小画像を構成する
対応画素の画像データとすることが好ましい。第2の縮
小手段は、画像データをm×n画素を単位とするブロッ
クに分割し、各ブロック内の所定の画素の画像データ
を、縮小画像を構成する対応画素の画像データとするこ
とが好ましい。また、上記符号化手段及び復号化手段
は、ブロックトランケーション方式を採用することが好
ましい。ここで、第1の復元手段は、縮小された画像の
各画素を順に復元する注目画素として指定し、指定する
注目画素の画像データとその周辺画素の画像データとを
用いて補間処理を行い、縮小手段により縮小される前の
画像データを復元し、そして、第2の復元手段は、縮小
された画像の各画素を順に復元する注目画素として指定
し、指定する注目画素の画像データと、当該注目画素と
隣り合う画素の画像データとを用いて線形補間処理を行
い、縮小手段により縮小される前の画像データを復元す
ることが好ましい。上記構成の画像形成装置において、
第1の復元手段は、注目画素の周辺の画素の画像データ
の最大値から、復元する文字画像部分の画素数を決定す
る文字画素数決定手段と、文字画素数決定手段により決
定された文字画素の数と、周辺画素の画像データの値に
基づいて、復元する文字画像部分の分布状態を決定する
文字画像分布決定手段とを備えるか、または、第1の復
元手段は、注目画素の周辺の画素の画像データの最小値
から、復元する文字画像部分の濃度及び画素数を決定す
る第1決定手段と、第1決定手段により決定された文字
画像部分の画素数、及び、注目画素の周辺画素の画像デ
ータの値に基づいて、復元する文字画像部分の分布状態
を決定する第2決定手段とを有することが好ましい。上
記好ましい構成の画像形成装置において、文字画素数決
定手段は、縮小率を1/m(但しmは2以上の整数)と
するときに、(注目画素の濃度×m×m)/(周辺画素
の最大濃度)の演算を実行し、これを文字画素数とする
ことが好ましい。また、文字画素数決定手段は、縮小率
を1/m(但しmは2以上の整数)とするときに、(注
目画素の濃度×m×m)/(復元する文字画像部分の濃
度)の演算を実行し、これを文字画素数とすることが好
ましい。または、第1の復元手段は、下地レベルを除く
周辺画素の最小濃度をm×m倍した濃度を、復元する文
字画像の濃度とする文字濃度設定手段と、上記文字濃度
設定手段により設定された復元する文字画像の濃度が最
大濃度を越える場合、当該設定された復元する文字画像
の濃度が最大濃度以下になる2以上の最も小さい整数で
わり算した値を前記復元する文字画像の濃度とする文字
濃度補正手段とを備えることが好ましい。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の画像形成装置では、縮小
された画像を固定長符号化方式で圧縮符号化し、圧縮メ
モリ画像に蓄えた画像を伸張し、伸張された画像を拡大
することにより原画像を再生する画像処理システムで、
縮小方法と補間方法を文字画像領域とそれ以外の領域で
異なった手法で行うことにより、文字画像、自然画像の
画像劣化を少なくし、確定された少ないメモリ容量で文
字画像、自然画像の混在画像を記憶することを特徴とす
る。以下、添付の図面を用いて本発明の画像形成装置の
実施形態である複写機について説明する。図1は、複写
機の構成を示す図である。本複写機は、画像読取部20
0及び画像形成部300で構成される。画像読取部20
0において、自動原稿搬送装置100は、原稿トレイ1
01に載置された複数の原稿を、最も下のものから順に
原稿台ガラス208上の所定位置に搬送する。また、自
動原稿搬送装置100は、読み取りの終了した原稿を、
原稿排紙トレイ103上に排出する。原稿台ガラス20
8上に載置された原稿は、露光ランプ201により露光
照射される。原稿からの反射光は、ミラー202a,2
02b,202c、及び、集光レンズ203を介して3
ラインのCCDセンサ204において結像する。露光ラ
ンプ201及びミラー202aは、スキャナモータ20
9により矢印の方向(副走査方向)に設定倍率に応じた
速度Vで移動する。これにより、原稿台ガラス208上
に載置されている原稿が全面にわたって走査される。ま
た、ミラー202b,202cは、露光ランプ201及
びミラー202aの移動に伴い、矢印の方向に速度V/
2で移動する。CCDセンサ204により得られる画像
信号は、画像処理回路205においてMTF補正等の処
理が施され、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー
(Y)、黒(K)の印字用データに変換された後に、イ
ンターフェース部207及び画像形成部300に出力さ
れる。画像形成部300において、画像処理回路205
から入力されるシアン、マゼンタ、イエロー及び黒の各
印字用データ(以下、これらの印字データをまとめてC
MYKデータという)は、それぞれ露光ヘッド301
c,301m,301y及び301kに入力される。露
光ヘッド301c,301m,301y及び301k
は、送られてきたCMYKデータに応じてレーザビーム
を発光し、イメージングユニット302c,302m,
302y及び302kの内部に設けられている感光体ド
ラム32c,32m,32y及び32kの表面を各々露
光走査する。本体に対し脱着可能に設けられているイメ
ージングユニット302c,302m,302y及び3
02kの内部には、感光体ドラム32c,32m,32
y及び32kを中心に電子写真プロセスを実行するのに
必要なエレメントが配置されている。露光を受けた感光
体ドラム32c,32m,32y及び32kの表面には
原稿の静電潜像が形成される。この静電潜像は各イメー
ジングユニット内部に備える現像器により現像される。
感光体ドラム32c,32m,32y,32kの表面に
現像されたトナー像は、各感光体ドラムに対向して配置
されている転写チャージャ303c,303m,303
y,303kにより、用紙搬送ベルト304上を搬送し
てくる用紙に転写される。なお、上記搬送ベルト304
上を搬送してくる用紙は、設定されているモードに応じ
て特定される給紙カセット310a,310b,310
cより送られてくる。搬送路へ供給された用紙は、搬送
ローラ対313により用紙搬送ベルト304へ送られ
る。ここでは、タイミングセンサ306により、用紙搬
送ベルト304上の基準マークを検出し、搬送される用
紙の搬送タイミング合わせが行われる。また、イメージ
ングユニット302c,302m,302y,302k
の内部には、レジスト補正センサ314c,314m,
314y,314kが設けられており、用紙搬送ベルト
304上に付されている基準マークを検出することによ
り、画像データの供給タイミングを微調整し、レジスト
ずれによる色ズレの発生を防止している。そして、転写
された用紙上のトナー像は、定着ローラ対307により
加熱定着された後に、排紙トレイ311に排出される。
また、両面コピーの実行時、定着ローラ対307により
定着された用紙は、用紙反転ユニット309により反転
され、両面ユニット308により導かれ、両面ユニット
から用紙が再給紙されて裏面の画像形成が行われる。な
お、用紙搬送ベルト304は、図中点線で示すように、
ベルト待避ローラ305aの移動、及び、支持ローラ3
05bの働きにより、シアン、マゼンタ、イエローのイ
メージングユニット302c,302m,302yより
退避可能な構成になっている。白黒画像の形成時には、
使用しない感光体ドラムから用紙搬送ベルト304を引
き離し、シアン、マゼンタ、イエローのイメージングユ
ニット302c,302m,302yの駆動を停止する
ことで、内部エレメントの消耗を抑えることができる。
【0007】図2は、画像処理回路205を中心とする
画像データの各処理部を示す図である。3ラインのCC
Dセンサ204より得られるR,G,Bの三原色のアナ
ログ電気信号は、信号補正部601R,601G,60
1Bに入力される。各信号補正部では、アナログ補正、
A/D変換、シェーディング補正を行う他、信号補正部
601G,601Bでは、Rの画像データを読み取るC
CDセンサと、G,Bの画像データを読み取るCCDセ
ンサ間のギャップにより生じる読み取りデータのズレを
補正するライン間補正が実行される。次の変倍移動処理
部602R,602G,602Bでは、画像データを所
望の倍率に変倍し、印字に適した位置へ移動する。な
お、変倍移動処理は主走査方向についてのみ行う。副走
査方向についての変倍は、スキャナモータ209により
露光ランプ201を移動させる速度を変更することで行
い、移動は走査開始タイミングを変更することで行う。
マクロ領域判別部610では、変倍移動処理後の画像デ
ータに基づいて、2×2画素を単位とするブロック毎に
当該ブロックが文字画像などの2値画像に属するのか、
又は、その他の中間調画像に属するかを判別し、その判
別結果を属性マップメモリ611に蓄える。属性マップ
メモリ611の内容は、CPU612により読み出しや
書き込みが可能となっている。属性マップメモリ611
の内容は、後述する縮小処理/GBTC圧縮部606
c,606m,606y、及び、GBTC伸張/補間処
理部608c,608m,608yにおいて使用する。
変倍された画像データは、LOG補正部603R,60
3G,603Bにおいて反射率データから濃度データに
変換される。UCR/BP処理部604は、RGB濃度
データを印字色であるシアン(C)、マゼンタ(M)、
イエロー(Y)、黒(K)のデータに変換して出力す
る。この後、黒を除くCMYデータは、マスキング処理
部605において、使用される色材料に合わせた色補正
(マスキング処理)が施される。Kデータは、GBTC
圧縮部606kにおいて、ブロックトランケーション符
号化方式による圧縮符号化処理が施される。また、CM
Yデータについては、縮小処理/GBTC圧縮部606
c,606m,606yにおいて、サブサンプリングを
行いデータの数を1/4に削減した後にGBTC符号化
処理が施される。これは、GBTC圧縮メモリの容量を
削減するために行うものであり、人間の視覚特性がカラ
ー画像においては空間周波数特性の変化に対して鈍感で
あることを利用してカラー部分の情報量を削減するもの
である。本複写機では、このサブサンプリングにより削
減されたデータを、後の補間処理において適切な補間処
理を実行してほぼ完全に復元することを特徴とする。な
お、サブサンプリングの方法は、属性マップメモリ61
1に記憶されている属性マップのデータ(以下、属性デ
ータという)に基づいて、文字画像と自然画像によって
切り換える。GBTC符号化処理の施された画像データ
は、GBTC圧縮メモリ607c,607m,607
y,607kにそれぞれ格納される。GBTC圧縮メモ
リ607kに保存された符号データは、その後GBTC
伸張部608kにより元の画像データに復号される。な
お,GBTC圧縮メモリ607c,607m,607y
に保存された符号データは、GBTC伸張/補間処理部
608c,608m,608yにおいて、元の画像デー
タに伸張されると共に、サブサンプリングにより削減さ
れたデータを復元する補間処理が施される。本複写機で
は、補間する画像の属性が文字画像であるのか、又は自然
画像であるのかを属性マップメモリ611に書き込まれ
ている属性データの内容から判断して補間処理を切り換
える。詳細については後に説明する。画質補正部609
c,609m,609y,609kでは、伸張された画
像データに対してMTF補正処理、γ補正、誤差拡散等
の処理を施し、処理後の画像データを各色の露光ヘッド
301c,301m,301y,301kに出力する。
また、GBTC圧縮メモリ607c,607m,607
y,607k内の圧縮データは、CPU612により読
み出しや書き込みを行うことができる。
【0008】本発明の複写機では、上記するように、画
像データのサブサンプリングして縮小した後に、固定長
符号化方式の1つであるGBTC方式の符号化処理及び
復号化処理を実行する処理部を採用する。以下、このG
BTC方式による符号化処理及び復号化処理について簡
単に説明する。図3は、GBTC方式による符号化及び
復号化処理の概念を説明するための図である。(a)に
示すように、GBTC方式による符号化は、原稿の画像
データを4×4画素マトリクスのブロック毎に抽出し、
各ブロック毎に、ブロック内のデータXijより定められ
るパラメータP1以下のデータの平均値Q1とパラメー
タP2(但し、P1<P2の関係を満たす。)以上の値
のデータの平均値Q4の和を2等分して求められる平均
値情報LAと、上記平均値Q4と平均値Q1の差である
階調幅指数LDとに基づいてブロック内の各画素のデー
タXijを、当該ブロック内の階調分布の範囲内において
前記データよりも少ない4段階の階調レベルに量子化し
て得られる符号データφijに置き換えて行う。(b)に
示すように、平均値情報LAは8ビット、階調幅指数L
Dは8ビット、符号データφijは、2×16=32ビッ
トであり、データ量は、圧縮前のデータ(8×16ビッ
ト)の3/8に圧縮される。また、(c)に示すよう
に、GBTC符号化されたデータの伸張処理(復号化処
理)は、平均値情報LA及び階調幅指数LDから4段階
の階調値を特定し、符号データφijに基づいて各画素に
上記4つの階調値を割り当てることで行う。GBTC方
式による符号化では原稿画像の種類によらず、常に3/
8の圧縮率を得ることができる。このため、メモリ容量
の確定が行いやすく、圧縮後のデータが領域情報を保持
していることから当該圧縮後のデータに対して編集処理
が行いやすいといった利点を備える。例えば、文字画像
では符号データφijさえ保存されていれば、平均値情報
LA及び階調幅指数LDのデータはなくとも、当該文字
画像の再現を行うことができる。このように、平均値情
報LA、階調幅指数LD、符号データφijの内、属性マ
ップメモリ611に記憶される属性データの内容に基づ
いて、常に特定できるデータを削除することで、さらに
データ量を圧縮(2次圧縮)することができ、この2次
圧縮された画像データをハードディスク613に保存す
れば、複数枚数分の画像データをわずかな半導体メモリ
で取り扱うことができる。
【0009】図4は、それぞれ属性マップメモリ611
に書き込まれている属性データに基づいて、文字画像及
び自然画像に対して、縮小処理/GBTC圧縮部606
c,606m,606yにおいて実行する縮小処理、及
び、GBTC伸張/補間処理部608c,608m,6
08yにおいて実行する補間処理の内容を説明するため
の図である。まず、縮小処理/GBTC圧縮部606
c,606m,606yにおいて実行される縮小処理に
ついて、文字画像の場合と自然画像の場合に分けて説明
する。図4の(a)は、10×10画素で構成される原
画像を示す。説明の都合上、個々の画素を図に示すよう
な記号で表現する。また、実際の原画像は、ラスタ方向
に連続して走査されるが、図7に示すラスタブロック変
換処理部6061により、2×2画素を単位とするブロ
ック毎に処理する。文字画像の縮小処理では、2×2画
素を単位とするブロック内の4つの画素のデータの平均
値を1/4縮小画像の対応する画素のデータとする。例
えば、図4の(a)に示す原稿画像の左上のA1,A
2,A3,A4の4つの画素に注目した場合、図4の
(b)に示すように、4つの画素のデータの合計値を4
で割った値a(=(A1+A2+A3+A4)/4)
を、1/4縮小画像の対応する画素のデータとする。他
に示すB1〜B4、C1〜C4…の各々4つの画素につ
いても同じである。このような平均値による縮小処理を
行うことで、以下の理由により復元の際に文字部分の濃
度と画素数が推測しやすくなるといった利点がある。 理由1:「縮小画像の平均値」と「復元される文字部分
の画素数」が解っていれば、「復元される文字部分の濃
度」が決定できる。 理由2:「縮小画像の平均値」と「復元される文字部分
の濃度」が解っていれば、「復元される文字部分の画素
数」が決定できる。
【0010】一方、文字画像を除く下地部分や自然画像
に対する縮小処理は、2×2画素マトリクス内の所定の
位置の画素の値を代表値として選択し、その代表値を1
/4縮小画像の対応する画素のデータとして行う。例え
ば、図4の(a)に示す原稿画像の左上のA1,A2,
A3,A4の4つの画素に注目した場合、図4の(c)
に示すように、A1の画素を選択して1/4縮小画像の
対応する画素のデータとする。他に示すB1〜B4、C
1〜C4…の各々4つの画素についても同じである。こ
のように、自然画像において代表値を選択して縮小処理
を行うのは、カラーの画像データを色分解して得られた
シアン、マゼンタ、イエローの3色の印字用データに対
して平均値処理を行うと、その平均値処理により生じる
微妙な誤差により、3色を重ね塗りしたときの色が元の
色と違うようになってしまうからである。そこで、自然
画像に対しては、4画素の内の1画素の代表値を選択す
ることにより正確な値を記憶して色情報を保持する。
【0011】引き続き図4を参照しつつ、平均値処理に
より1/4に縮小された5×5画素よりなる文字画像か
ら、逆に1/4に縮小される前の10×10画素マトリ
クスよりなる文字画像を再現する,GBTC伸張/補間
処理部608c,608m,608yにおいて実行する
補間処理の内容について説明する。当該補間処理は、3
×3画素を単位として行われ、ある注目画素の値と当該
注目画素周辺の8画素の値とその分布により補間画像の
値を決定する。まず、周辺画素の値から”下地レベル=
0”を除く最小の濃度Nminを求める。ここで0を除く
のは、最小濃度Nminが0の場合には、文字部分の画素
が1つも存在しないことを意味し、特にNを求める処理
は必要でないからである。求めたNminより、”復元さ
れる文字部分の濃度N”と”復元される文字部分の画素
数Mdot”とを特定する。なお、Nminの値からMdot
Nを特定できるのは、以下の理由による。 理由1:文字画像が下地部分と文字部分の2つの濃度で
形成されている。 理由2:4画素内にあるMは、0、1、2、3、4の何
れかである。 理由3:文字の濃度は、視認性を考慮して高濃度である
ことが多い。 以上の理由と、上記文字縮小処理を行った場合の文字部
分のヒストグラムが概ね図5に示すようになることか
ら”復元される文字部分の濃度N”を以下の方法で決定
する。まず、最小濃度Nminの原画像は、4画素の内、
1画素だけが文字部分(画素数Mdot=1)であるとい
う仮定で最小濃度Nminを4倍したものを復元される文
字部分の濃度Nとする。上記仮定が成立しない場合の最
小濃度Nminの原画像は、4画素のうち2画素、3画
素、又は、4画素が文字部分(Mdotは2、3又は4)
であることを意味する。具体的には、次の手順で濃度N
と画素数Mdotを推定する。最小濃度Nmin×4の値が最
大濃度(255)を越えていない場合、即ち、上記仮定
が満たされている場合には、濃度Nは、Nmin×4であ
り、文字部分の画素数Mdotは1である。一方、最小濃
度Nmin×4の値は最大濃度(255)を越えるが、最
小濃度Nmin×4/2の値が最大濃度(255)を越え
ない場合には、濃度Nは、Nmin×4/2であり、文字
部分の画素数Mdotは2である。最小濃度Nmin×4/2
の値は最大濃度(255)を越えるが、最小濃度Nmin
×4/3が最大濃度(255)を越えない場合には、濃
度Nは、最小濃度Nmin×4/3であり、文字部分の画
素数Mdotは3である。最小濃度Nmin×4/3は最大濃
度(255)を越えるが、最小濃度Nmin×4/4が最
大濃度(255)を越えていない場合には、濃度Nは、
最小濃度Nmin×4/4であり、文字部分の画素数Mdot
は4である。なお、最大濃度Nmaxの原画像は、4画素
の内の4画素ともが文字部分である(文字部分の画素数
dot=4)という仮定に基づいて、最大濃度Nmaxが復
元される文字部分の濃度Nであるとしても良い。この仮
定が成立しない場合、最大濃度Nmaxの原画像の4画素
の内3画素、2画素、1画素、または、0画素が文字部
分(文字部分の画素数Mdot=3,2,1,0)という
ことになるが、それが何画素であるかを知ることは難し
い。次に、”復元される文字部分の濃度N”と”復元さ
れる文字部分の画素数Mdo t”が特定された後に実行す
る、文字画素の位置の決定について説明する。まず、図
6に示すように、注目画素の周辺画素を4つのブロック
に分け、それぞれのブロック毎に濃度の合計を計算す
る。具体的には、a,b,fよりなる第1ブロックの合
計D1(=a+b+f)、b,c,hよりなる第2ブロ
ックの合計D2(=b+c+h)、f,k,lよりなる
第3ブロックの合計D3(=f+k+l)、及び、h,
l,mよりなる第4ブロックの合計D4(=h+l+
m)を求める。次に、各ブロックの濃度の大きいものか
ら順に、上記仮定に基づいて定められるMdotを割り当
てる。これは文字画像においては文字部分である黒画素
は比較的連続的に分布していること、換言すれば黒画素
の孤立点は少ないことを利用している。なお、各ブロッ
クの濃度が一致して、両ブロックに画素が配分できない
場合には、周辺画素領域を拡張して、同様の処理を行っ
ても良いが、回路規模が大きくなってしまうため、簡易
的にどちらかに配分しても良い。なぜならば上記の場合
は文字フォントの構造上の問題であり、解像度の劣化に
よる視認性や品位の低下については余り影響を及ぼさな
いからである。なお、図4の(d)に示す×印は、5×
5画素からなる1/4縮小画像では予測しきれない部分
を示す。これらの領域は予測に用いる縮小データの個数
を増やすことにより予測が可能となる。
【0012】以下、図4(c)に示す5×5画素からな
る1/4に縮小された自然画像に対して実行する自然画
像補間処理について説明する。自然画像補間処理では、
注目画素(例えばG1)の値と近傍周辺の値(注目画素
がG1の場合にはH1,L1,M1)から線形補間によ
り、補間する画素の値を計算する。具体的には、図4
(e)に示すように、G’1=G1,G’2=(G1+
H1)/2,G’3=(G1+L1)/2,G’4=
(G1+M1)/2とする。本補間処理は、文字画像を
除いた下地部分や自然画像領域においては隣り合う画素
の濃度に大きな変化がないことを利用し、周辺画素の平
均値を採用しても、再現される画像にさほど差がないこ
とに着目している。なお、図4の(e)に示す×印は、
5×5画素からなる1/4縮小画像では予測しきれない
部分を示す。
【0013】先に説明したように、マスキング処理部6
05より出力されるシアン(C)、マゼンタ(M)、イ
エロー(Y)の3色の印字用データは、それぞれ縮小処
理/GBTC圧縮部606c,606m,606yに入
力される。各縮小処理/GBTC圧縮部の構成は同じで
あるため、ここでは、シアン(C)のデータについての
処理を行う縮小処理/GBTC圧縮部606cの構成に
ついて説明する。図7は、縮小処理/GBTC圧縮部6
06cの構成を示す。ラスタブロック変換部6061
は、マスキング処理を経て連続的に流れてくるシアン
(C)のデータを2ライン分バッファリングし、2×2
画素単位のブロックデータ(A1,A2,A3,A4)
に変換して後段のセレクタ6062に出力する。CPU
612は、ラスタブロック変換部6061より入力され
るブロックの属性データを属性マップメモリ611より
読み出し、所定のタイミングでセレクタ6062に入力
する。セレクタ6062は、入力される属性データに対
応してブロックデータ(A1,A2,A3,A4)を、
平均値処理部6063及び間引き処理部6064に分配
する。平均値処理部6063は、入力されるブロックデ
ータの平均値a=(A1+A2+A3+A4)/4を求
め、これを次段のセレクタ6065に出力する。間引き
処理部6064では、ブロックを構成する4画素のうち
の1つである画素A1を代表として、その画素A1の値
を次段のセレクタ6065に出力する。セレクタ606
5では、CPU612より入力される属性データの内容
に基づいて、処理中のブロックが文字画像に属する場合
には、平均値処理部6063から入力された平均値aを
次のGBTC圧縮部6066へと出力する。また、処理
中のブロックが文字画像以外の自然画像に属する場合に
は、間引き処理部6064より入力された画素A1のデ
ータを次段のGBTC圧縮部6066に出力する。GB
TC圧縮部6066では、入力されたデータに対してG
BTC符号化処理を施し、符号化したデータをGBTC
圧縮メモリ607cに出力する。
【0014】図8は、GBTC伸張/補間処理部608
cの構成を示す図である。GBTC圧縮メモリ607c
より読み出される符号データは、GBTC伸張部608
1において、縮小処理の施されたシアンの印字用データ
に伸張される。ラスタブロック変換部6082は、伸張
されたデータを3ライン分バッファリングし、3×3画
素単位のブロックデータ(a/A1,b/B1,c/C
1,f/F1,g/G1,h/H1,k/K1,l/L
1,m/M1)に変換して、次段のセレクタ6083に
出力する。セレクタ6083は、CPU612より入力
される属性データに応じて、ラスタブロック変換された
データを分配する。即ち、ブロックが文字画像に属する
場合には、予測補間処理部6084に、ブロックデータ
(a,s,c,f,g,h,k,l,m)を出力する。
予測補間処理部6084では、文字画像に適した補間処
理を行う。即ち、上述したように、注目画素周辺の8つ
の画素の値に基づいて元の原稿画像の画素の予測を行
い、補間データとして求められるg1,g2,g3,g
4を次段のセレクタ6086に出力する。なお、予測補
間処理部6084の構成については、後に説明する。ま
た、セレクタ6083は、ブロックが文字画像以外の自
然画像に属する場合に、線形補間処理部6085にブロ
ックデータ(G1,H1,L1,M1)を出力する。線
形補間処理部6085では、補間データとして、G’1
=G1,G’2=(G1+H1)/2,G’3=(G1
+L1)/2,G’4=(G1+M1)/2を次段のセ
レクタ6086に出力する。セレクタ6086は、CP
U612より送られてくる属性データの内容に応じて、
補間処理により得られたデータのどちらを採用するかを
選択して画質補正部609cに出力する。即ち、ブロッ
クが文字画像に属する場合には、文字補間処理の結果得
られたg1,g2,g3,g4のデータを出力する。ま
た、ブロックが文字画像以外の自然画像に属する場合に
は、その他の補間処理の結果得られたG’1、G’2、
G’3、G’4のデータを出力する。
【0015】図9は、予測補間処理部6084の構成を
示す図である。最小値検出器60841により、注目画
素(g)の周辺画素の値(a,b,c,f,h,k,
l,m)から下地レベルを除く最小値Nminを求める。
注目画素の周辺画素のデータを、図6に示すように第1
〜第4ブロックに分け、加算器60842a〜6084
2dにおいて、それぞれのブロック毎の濃度の合計を計
算する。最小値補正部60843は、最小値検出器60
841により求められた画素の値Nminが所定の条件、
即ち0以外の最小値であることを満たしているかをチェ
ックし、最小値Nminが0の場合には、0を除く最小値
に補正した後に、当該最小値Nminを文字部分画素数決
定処理部60844及び画素配置決定処理部60845
に出力する。文字部分画素数決定処理部60844で
は、注目画素(g)の値をNminで割ることにより、注
目画素から復元される文字部分の個数Mdot(=0,
1,2,3,4)を求め、これを画素配置決定処理部6
0845に出力する。画素配列決定処理部60845で
は、加算器60842a〜60842dにより得られる
加算結果と、最小値補正部60843を経て得られた文
字濃度N=Nmin×4と、文字部分画素数決定処理部6
0844により得られる文字画素数Mdotとから文字部
分の画素配列を決定する。具体的には、文字濃度Nの値
及び文字画素数Mdotより特定される2×2画素におい
て、取り得る画素配列の組み合わせから、加算器608
42a〜60842dより求められた各加算結果の値よ
り最も値の大きなブロックに連続するように、画素の配
列されている組み合わせを文字部分の画素配列であると
決定する。
【0016】図10は、予測補間処理の具体的な説明を
行うための図である。原画像の様子を図10(a)に示
す。文字部分の濃度を200、下地部分の濃度を0とす
る。この原画像から、平均値処理により作成された縮小
画像の様子を図10(b)に示す。2×2画素内の文字
部分の画素数が0個の場合の平均値は0である。文字部
分の画素数が1個の場合の平均値は50である。同様
に、文字部分の画素数が2、3、4個の場合の平均値は
100、150、200である。ここで、図10(b)
の注目画素平均値=50を元に復元される文字の濃度N
と、画素数Mdotを決定する。2×2画素内の平均値が
50である場合の濃度Nと、文字部分の数Mdotとの組
み合わせは、以下の3通りである。 (1)濃度N=200の画素が1つ (2)濃度N=100の画素が2つ (3)濃度N=50の画素が4つ 次の図11の(a)は、上記(1)の場合に濃度N=2
00の画素のとりうる配置について示す図である。図1
1の(b)は、上記(2)の場合に濃度N=100の2
つの画素のとりうる配置について示す図である。図11
の(c)は、上記(3)の場合に濃度N=50の4つの
画素のとりうる配置について示す図である。この組み合
わせの中で、周辺画素の0を除く最小値は50であるこ
とから、濃度N=50×4=200(200は255以
下)であり、Mdot=50×4/N=1となる。濃度N
=200、画素数Mdot=1が決定された場合の、文字
部分の分布の可能性は、図11(a)に示すように4通
りとなる。先に図6に示したように第1〜第4ブロック
で表される注目画素の周辺の画素の濃度Nの合計から、
最も大きな値を選択する。各ブロックにおける計算結果
は、以下のとおりである。 (1)第1ブロックの合計:200+200+150=
550 (2)第2ブロックの合計:200+50+0=250 (3)第3ブロックの合計:150+50+0=200 (4)第4ブロックの合計:0+0+0=0 この結果、左上の第1ブロックの合計が最も大きな値で
あり、当該ブロックに連続するように文字画素の分布し
ている図11の(a)に示すタイプAが採用される。以
上、説明する手順で復元された画像は、図10(c)に
示すように、原画像と一致した。
【0017】以下に、アルファベット、ひらがな、漢字
の記載された入力画像(文字画像)と、前記入力画像に
対して平均値処理を行った結果得られる1/4縮小画像
と、前記縮小画像のデータに補間処理を施した結果得ら
れる補間画像と、補間画像と入力画像との差分画像とに
ついて実際の処理結果を用いて説明する。図12の
(a)は入力画像に記載されているアルファベット”A
B”を示し、(b)は当該”AB”の縮小画像を示し、
(c)は上記予測補間処理を実行して得られる”AB”
についての補間画像を示し、そして、(d)は差分画像
を示す。また、図13の(a)は入力画像に記載されて
いるひらがな”うき”を示し、(b)は当該”うき”の
縮小画像を示し、(c)は上記予測補間処理を実行して
得られる補間画像を示し、そして、(d)は差分画像を
示す。また、図14の(a)は入力画像に記載される漢
字”宇絵”を示し、(b)は当該”宇絵”の縮小画像を
示し、(c)は上記予測補間処理を実行して得られる補
間画像を示し、そして、(d)は差分画像を示す。な
お、図12〜図14の(b)に示す縮小画像については
他の文字と同じ程度に拡大して示す。これらの縮小画像
は、縦横の解像度が1/2に減少しており、2値の濃度
レベルは5つの濃度レベル(0/4,1/4,2/4,
3/4,4/4)に変換されている。また、図12〜図
14の(d)に示す差分画像は、入力画像と補間画像に
共通する箇所を黒塗りで表し、入力画像のはみ出し部分
の画素を斜線を付して示し、補間画像のはみ出し部分の
画素を白抜きで表す。図12〜図14の(a)に示す入
力画像と、(c)に示す補間画像とを対比観察すると、
補間画像は、入力画像と殆ど一致している。(d)に示
す差分画像によれば、部分的な差違は確認できるが、殆
ど文字の端部に集中しており、入力画像と比較すればそ
の差はわかるが、補間画像のみをみた場合には、ほとん
ど違和感を感じない。これは差がでてしまった部分の文
字の構造に起因するものであり、文字の品位に影響を与
えていないためである。次の表1は、各画像サンプルの
予測補間処理の結果を示す。
【表1】 上記表示するように、誤った予測補間の発生率は、ひら
がな、漢字、アルファベットの何れに対しても0.6%
に満たないことが解る。上述するように、本複写機で
は、読み取った原稿の画像データに対して、文字画像等
の2値画像及び自然画像等の中間調画像に対して別々に
縮小処理を施し、更に、別々に補間処理を実行する。特
に文字画像に対しては、所定の平均値処理により縮小し
た画像のデータに基づいて、元の画像データを世属する
予測補間処理部6084を採用することで、文字画像に
ついてほぼ完全な補間処理を行うことができる。
【0018】
【発明の効果】以上に説明するように、本発明の画像形
成装置は、縮小処理を施した後、固定長符号化方式を行
い、符号化後、画像の特定の適応した補間処理を施すた
め、従来の符号化方式に比べて、高解像度かつ濃度や色
情報を持った高品位な文字再現と、滑らかな自然画像の
再現を両立し、予め決められた小容量のメモリで画像デ
ータを記憶することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 複写機の構成を示す図である。
【図2】 画像処理回路を中心とする画像データの各処
理部を示す図である。
【図3】 GBTC方式による符号化及び復号化処理の
概念を説明するための図である。
【図4】 文字画像及び自然画像に対して実行する縮小
処理及び補間処理を説明するための図である。
【図5】 文字画像を平均値処理により縮小した場合の
文字部分のヒストグラムを示す図である。
【図6】 文字画素の位置を決定するための計算処理の
概念を示す図である。
【図7】 縮小処理/GBTC圧縮部の構成を示す図で
ある。
【図8】 GBTC伸張/補間処理部の構成を示す図で
ある。
【図9】 予測補間処理部の構成を示す図である。
【図10】 予測補間処理の具体的な説明を行うための
図である。
【図11】 濃度Nの値により採りうる文字部分の画素
の配置を示す図である。
【図12】 入力画像であるアルファベット”AB”に
対して、縮小処理、補間処理を行った結果を示す図であ
る。
【図13】 入力画像であるひらがな”うき”に対し
て、縮小処理、補間処理を行った結果を示す図である。
【図14】 入力画像である漢字”宇絵”に対して、縮
小処理、補間処理を行った結果を示す図である。
【符号の説明】
606c,606m,606y…縮小処理/GBTC処
理部 607c,607m,607y…GBTC圧縮メモリ 608c,608m,608y…GBTC伸張/補間処
理部 6063…平均値処理部 6064…間引き処理部 6066…GBTC圧縮部 6081…GBTC伸張部 6084…予測補間処理部 6085…線形補間処理部 60841…最小値検出器 60842a〜d…加算器 60843…最小値補正部 60844…文字部分画素数決定処理部 60845…画素配置決定処理部

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像データ供給手段と、 供給された画像データに基づいて、文字画像領域である
    のか、それ以外の領域であるのかを判別する領域判別手
    段と、 画像データ供給手段から供給された画像データを縮小す
    る第1の縮小手段と、 画像データ供給手段から供給された画像データを第1の
    縮小手段とは異なる方法で縮小する第2の縮小手段と、 縮小された画像データを符号化する符号化手段と、 符号化されたデータを記憶する記憶手段と、 記憶手段に記憶されているデータを復号化する復号化手
    段と、 復号化されたデータから原画像データを復元する第1の
    復元手段と、 復号化されたデータから原画像データを第1の復元手段
    とは異なる手法で復元する第2の復元手段と、 上記判別手段による判別結果が文字領域の時に第1の縮
    小手段と第1の復元手段を選択し、判別手段による判別
    結果が文字領域以外の場合に第2の縮小手段と第2の復
    元手段とを選択する制御手段とを備えることを特徴とす
    る画像形成装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載される画像形成装置にお
    いて、 第1の縮小手段は、画像データをm×n画素を単位とす
    るブロックに分割し、各ブロック内の画像データの平均
    値を、縮小画像を構成する対応画素の画像データとする
    ことを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載される画像形成装置にお
    いて、 第2の縮小手段は、画像データをm×n画素を単位とす
    るブロックに分割し、各ブロック内の所定の画素の画像
    データを、縮小画像を構成する対応画素の画像データと
    することを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載される画像形成装置にお
    いて、 符号化手段及び復号化手段は、ブロックトランケーショ
    ン方式を採用することを特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載される画像形成装置にお
    いて、 第1の復元手段は、縮小された画像の各画素を順に復元
    する注目画素として指定し、指定する注目画素の画像デ
    ータとその周辺画素の画像データとを用いて補間処理を
    行い、縮小手段により縮小される前の画像データを復元
    することを特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載される画像形成装置にお
    いて、 第2の復元手段は、縮小された画像の各画素を順に復元
    する注目画素として指定し、指定する注目画素の画像デ
    ータと、当該注目画素と隣り合う画素の画像データとを
    用いて線形補間処理を行い、縮小手段により縮小される
    前の画像データを復元することを特徴とする画像形成装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載する画像形成装置におい
    て、 第1の復元手段は、注目画素の周辺の画素の画像データ
    の最大値から、復元する文字画像部分の画素数を決定す
    る文字画素数決定手段と、文字画素数決定手段により決
    定された文字画素の数と、周辺画素の画像データの値に
    基づいて、復元する文字画像部分の分布状態を決定する
    文字画像分布決定手段とを備えることを特徴とする画像
    形成装置。
  8. 【請求項8】 請求項5に記載する画像形成装置におい
    て、 第1の復元手段は、注目画素の周辺の画素の画像データ
    の最小値から、復元する文字画像部分の濃度及び画素数
    を決定する第1決定手段と、第1決定手段により決定さ
    れた文字画像部分の画素数、及び、注目画素の周辺画素
    の画像データの値に基づいて、復元する文字画像部分の
    分布状態を決定する第2決定手段とを有することを特徴
    とする画像形成装置。
  9. 【請求項9】 請求項7に記載する画像形成装置におい
    て、 文字画素数決定手段は、縮小率を1/m(但しmは2以
    上の整数)とするときに、(注目画素の濃度×m×m)
    /(周辺画素の最大濃度)の演算を実行し、これを文字
    画素数とすることを特徴とする画像形成装置。
  10. 【請求項10】 請求項8に記載する画像形成装置にお
    いて、 文字画素数決定手段は、縮小率を1/m(但しmは2以
    上の整数)とするときに、(注目画素の濃度×m×m)
    /(復元する文字画像部分の濃度)の演算を実行し、こ
    れを文字画素数とすることを特徴とする画像形成装置。
  11. 【請求項11】 請求項8に記載する画像形成装置にお
    いて、 第1の復元手段は、下地レベルを除く周辺画素の最小濃
    度をm×m倍した濃度を、復元する文字画像の濃度とす
    る文字濃度設定手段と、上記文字濃度設定手段により設
    定された復元する文字画像の濃度が最大濃度を越える場
    合、当該設定された復元する文字画像の濃度が最大濃度
    以下になる2以上の最も小さい整数でわり算した値を前
    記復元する文字画像の濃度とする文字濃度補正手段とを
    備えることを特徴とする画像形成装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009071832A (ja) * 2007-09-14 2009-04-02 Toshiba Corp 画像形成装置および複写装置
JP2010045611A (ja) * 2008-08-13 2010-02-25 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像処理装置、圧縮方法及び伸張方法

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